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デイヴィッド・アジャイが改修を手掛けた、イギリス・ロンドンの、現代アーティストの為の住宅「Mole House」の写真

デイヴィッド・アジャイが改修を手掛けた、イギリス・ロンドンの、現代アーティストのスー・ウェブスター(Sue Webster)の為の住宅「Mole House」の写真が14枚、archdailyに掲載されています

STA土屋辰之助アトリエによる、東京・港区の住宅「House MA」
STA土屋辰之助アトリエによる、東京・港区の住宅「House MA」 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、東京・港区の住宅「House MA」 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、東京・港区の住宅「House MA」 photo©井上登
STA土屋辰之助アトリエによる、東京・港区の住宅「House MA」 photo©井上登

STA土屋辰之助アトリエが設計した、東京・港区の住宅「House MA」です。

典型的な東京の山の手である「麻布」は起伏に富んだ地形で構成されている。古川の流れによってつくられた台地と谷地、その支流により襞のように入り組んだ地形によりいくつものエリアが多様に存在している。敷地は有栖川記念公園の近く、大使館も多く、インターナショナルな雰囲気と緑豊かな自然に包まれている。

一方で、高台住宅地としてのスケール感を維持しているエリアでもあり、その双方の性質を引き受ける、町と緑に対して開放的かつ連続的な住空間を目指した。

建築家によるテキストより

また、クライアントは住宅建材・設備機器メーカーに勤務していることもあり、この住宅もそのメーカーの製品を中心に構成されている。いわゆる「既製品」を使って建築家作品をどこまで追究可能であるかも設計の重要なテーマであった。

新建材と住宅建築の歴史は日本の住宅を語る上で欠かせない。特に戦後、東京オリンピックを契機に発展を遂げたユニット製品、工業製品としての建材は新築=大量生産のフェーズから改修=選択のフェーズへと既に変容している。

この住宅においても建材の付加価値を含めた機能、意匠や質感、施工性を評価しつつ採用可能な製品を取捨選択した。結果、かなりの部分を既製品で構成することができた。更には、メーカーの想定している標準的な納まりや簡易な施工方法の中だけで設えるのではなく、周辺の「手づくり」の部分と組み合わせることでお互いの価値を高められていると考える。

建築家によるテキストより
ネリ&フーによる、中国・蘇州市のチャペル「Suzhou Chapel」
ネリ&フーによる、中国・蘇州市のチャペル「Suzhou Chapel」 photo©Pedro Pegenaute
ネリ&フーによる、中国・蘇州市のチャペル「Suzhou Chapel」 photo©Pedro Pegenaute
ネリ&フーによる、中国・蘇州市のチャペル「Suzhou Chapel」 photo©Pedro Pegenaute

ネリ&フーが設計した、中国・蘇州市のチャペル「Suzhou Chapel」です。

こちらは建築家によるテキストの翻訳

このチャペルは、大きな村の中に存在する特徴的な建物です。幹線道路やウォーターフロントから見える一等地に建っています。その建築言語は、起伏のあるレンガ壁や浮遊する白いボリュームなど、プロジェクトの他の場所で見られる同様の要素に由来していますが、ここではそれらが別レベルの明確な表現になっています。レンガの壁は、さらに洗練されたスケールへと変化し、異なる高さの壁が互いに織り成すことで、建物へと続く風景の旅を演出しています。

白いボリュームも特別な扱いを受けており、ここでは2つの層で構成されています。内側の層はシンプルな箱で、四方に散りばめられた窓があり、外側の層は折りたたまれ穴の開いた金属の皮で、隠したり見せたりする「ヴェール」となっています。昼間、白い箱は太陽の光を受けて優しく揺らめき、中身をさりげなく見せてくれます。夜になると、白い箱は宝石のようにプロジェクトの道しるべとなり、さまざまな窓から四方八方に柔らかな光を放ちます。

建物内では、プレファンクションエリアを経て、高さ12mの光あふれるメインチャペルスペースへと誘導されていきます。高さ12mの光あふれる空間です。ピクチャーウィンドウには様々な人工物や自然の風景が映し出され、周囲の自然とのシームレスな融合を実現しています。中2階には、ゲストの人数に合わせてキャットウォークが設置されており、360度見渡せる空間になっています。中二階は、部屋の上部全体を包む木製のルーバーケージに組み込まれています。光る電球のグリッドと繊細なブロンズのディテールが、静かな修道院のような空間に豪華さを与えています。グレーのレンガ、テラゾ、コンクリートなどのシンプルな素材感に、特注の木製家具や細工された木のディテールが映えています。礼拝堂のもう一つの特徴は、メインスペースとは別に階段が設けられていることです。この階段からは、風光明媚な湖を一望できる屋上に出ることができます。この階段に沿って様々な開口部が設けられており、内部と外部の両方から思いがけない景色を楽しむことができます。

最も注目を集めたトピックス [期間:2021/4/26-5/2]
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/4/26-5/2]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/4/26-5/2)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンのミース設計の「新国立美術館」。新設部の明示された図面や修復中の写真など豊富な資料で紹介
  2. 二俣公一 / ケース・リアルによる、兵庫・豊岡市の住宅「城崎の家」
  3. 平田晃久・加藤耕一・曽我部昌史・山田紗子・吉村靖孝が審査した「住宅建築賞2021」の入賞者が発表
  4. 末﨑潤一建築設計事務所+久曽神倫による、愛知の「豊橋の住宅」
  5. 齋藤隆太郎 / DOG+高栄智史による、東京・新宿区の設計者自身のオフィス「街に寄り添う設計事務所」
  6. OSTR / 太田翔+武井良祐と村上郁による、既存建物を改修した設計者の自邸「毛馬の住宅」。写真家 大竹央祐による、改修前から竣工後までを一連の流れとして捉えた写真で紹介
  7. 永山祐子建築設計による、群馬の、アイウエアブランドJINSの新店舗「JINS PARK 前橋」。地域と共生する新しいロードサイド店舗のプロトタイプを目指す建築
  8. 芦沢啓治建築設計事務所の内装デザインによる、東京・渋谷区の「ブルーボトルコーヒー 渋谷カフェ」
  9. SANAAの設計で2022年末の完成を目指す、オーストラリアの、美術館の増築計画「シドニー・モダン・プロジェクト」。妹島と西沢のインタビュー動画も掲載
  10. 隈研吾による、東京・港区のシェアオフィス「SHARE M-10」の写真
  11. 小野寺匠吾建築設計事務所による、東京・中央区の、タワーマンションの一住戸の部分改修「勝どきの2枚壁」。商品化された住戸をパーソナライズする試み
  12. 長坂常 / スキーマ建築計画による、アメリカ・ユタ州の別荘「パウダーマウンテンのシャレー」
  13. 三井嶺建築設計事務所による、神奈川・逗子市の住宅「逗子の家『森の図書館』」
  14. タトアーキテクツ / 島田陽建築設計事務所による、大阪の「宮本町の住居」
  15. 内藤廣建築設計事務所の建築設計による、奈良市の複合商業施設「鹿猿狐ビルヂング」。素材と寸法の操作によって歴史的町並みと対話することを意図
  16. ザハ・ハディド・アーキテクツがコンペで勝利した、中国・深センの高層タワー「Tower C at Shenzhen Bay Super Headquarters Base」。低層部が公園と一体化し市民にパブリックスペースを提供
  17. 井原正揮+井原佳代 / ihrmkによる、東京・港区の集合住宅「はつせ三田」
  18. 新居千秋都市建築設計が最優秀者に選ばれた、埼玉・越谷市の「(仮称)緑の森公園保育所」設計プロポの提案書が公開
  19. 保坂猛建築都市設計事務所による、東京の、延べ床約18m2の自邸「LOVE2 HOUSE」の高クオリティな動画
  20. 佐藤可士和 / SAMURAIによる、東京・台東区の、くら寿司のグローバル旗艦店「くら寿司浅草ROX店」

ネリ&フーによる、中国・揚州市の、宿泊施設「The Brick Wall — Tsingpu Yangzhou Retreat」。中国の伝統的な建築様式を再定義し、独自の体験を生み出す
ネリ&フーによる、中国・揚州市の、宿泊施設「The Brick Wall — Tsingpu Yangzhou Retreat」。中国の伝統的な建築様式を再定義し、独自の体験を生み出す photo©Pedro Pegenaute
ネリ&フーによる、中国・揚州市の、宿泊施設「The Brick Wall — Tsingpu Yangzhou Retreat」。中国の伝統的な建築様式を再定義し、独自の体験を生み出すレセプション棟。 photo©Pedro Pegenaute
ネリ&フーによる、中国・揚州市の、宿泊施設「The Brick Wall — Tsingpu Yangzhou Retreat」。中国の伝統的な建築様式を再定義し、独自の体験を生み出すレセプション棟。 photo©Pedro Pegenaute
ネリ&フーによる、中国・揚州市の、宿泊施設「The Brick Wall — Tsingpu Yangzhou Retreat」。中国の伝統的な建築様式を再定義し、独自の体験を生み出すレイクビュー・ゲストルーム。 photo©Pedro Pegenaute

ネリ&フーが設計した、中国・揚州市の、宿泊施設「The Brick Wall — Tsingpu Yangzhou Retreat」です。中国の伝統的な建築様式を再定義し、独自の体験を生み出しています。施設の場所はこちら(予約も可能)

こちらは、建築家によるテキストの翻訳

揚州の風光明媚な細西湖の近くに位置し、20室のブティックホテルを設計するためにネリ&フーに与えられた敷地は、小さな湖といくつかの既存建築物が点在する難しい場所でした。設計概要では、いくつかの古い建物を新たな機能を持たせて適応させ再利用する一方で、ホテルのキャパシティニーズに合わせて新しい建物を追加することが求められました。ネリ&フーは、点在する要素をひとつにまとめるために、グリッド状の壁と道を敷地に重ね、プロジェクト全体を結びつけることで、複数の中庭に囲まれた空間を実現しました。このデザインのインスピレーションは、中国の伝統的な建築様式である中庭に由来しています。伝統的な中庭と同様に、ここでの中庭は空間にヒエラルキーを与え、空と大地の景色をフレーム化し、景観を建築に取り込み、内部と外部の重なりを生み出しています。

グレーのレンガを使用したこの建物は、内部の通路が狭く、遠近感が強調されています。また、光が様々なパターンのレンガを照らし出し、ゲストをより深く誘います。壁の中にある中庭には、客室のほか、レセプション、ライブラリー、レストランなどの共用施設があります。多くの建物の屋根は壁の高さに収まっており、遠くからは見えないようになっています。宿泊客は、壁に囲まれた通路を使って敷地内を移動し、部屋にたどり着きます。部屋の中に入ると、建物と壁がはっきりと分かれていて、プライバシーが重なり、ゲストが楽しめる風景が広がっています。他の中庭には人がおらず、緑豊かな庭があり、閉塞感を和らげています。

また、壁に沿って移動すると、上部の開口部から、格子状の風景や周囲の湖を見渡せる特権的な視点を得ることができます。このパノラマの中には、最大の中庭棟の2階部分、4つのゲストルームを備えた湖畔のパビリオン、そして敷地の最奥部に位置する多機能棟の3つの建物があります。既存の廃墟となった倉庫をリノベーションし、部分的にコンクリートで増築したこの多機能建物には、レストラン、劇場、展示スペースなどが入っています。このプロジェクトでネリ&フーは、複雑な敷地とプログラムを統一するために、壁と中庭という強力なランドスケープ要素を活用することに意欲を見せています。一方で、素朴な素材感と重層的な空間は、現代的な建築言語で伝統を再定義することを目指しています。

【ap job更新】 株式会社 直井建築設計事務所が、設計スタッフ(正社員・パート)を募集中
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【ap job更新】 株式会社 直井建築設計事務所が、設計スタッフ(正社員・パート)を募集中Primitive house

株式会社 直井建築設計事務所の、設計スタッフ(正社員・パート)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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直井建築設計事務所のスタッフ募集です。

直井建築設計事務所では、住宅から別荘、集合住宅、ホテル、保養所、テナントビル、インテリアデザインなど様々なプロジェクトを手掛けています。

千代田区にある事務所には8名のスタッフが在籍し、20以上のプロジェクトが進行中です。

都心にありながらも、大きく開いた窓からは一面緑が広がる気持ちのいい環境です。

[募集要項]
スタッフみんなで会話を重ねながら作品をつくっていく事務所です。
コミュニケーション能力に長けた仲間を募集します。
一緒に働き、一緒に成長しましょう!

ルイス・バラガンが1948年に完成させたメキシコシティの「ルイス・バラガン邸」の解説付ツアー動画(日本語字幕付)

ルイス・バラガンが1948年に完成させたメキシコシティの「ルイス・バラガン邸」の解説付ツアー動画です。日本語字幕付。メキシコを拠点とする日本人向けの観光企業が制作したもののようです。
※2021年5月2日に、時間差で公開された後編の動画を追掲載しました

メキシコが誇る現代建築の巨匠、ルイス・バラガン。
彼の自宅とアトリエは2014年に世界文化遺産に登録されています。
メキシコシティを訪れる観光客にも人気の高い「ルイス・バラガン邸」。
今回は、特別に許可を頂き、初めて行われたナイトツアーの様子を
日本語字幕付きで公開します。
光の魔術師とも呼ばれるバラガンが、長年住んだ自宅の照明をどのように
デザインしたのかとても興味深いですね。
一体どんな空間が私たちを迎えてくれるのでしょう?

こちらは、ツアー動画の後編です

【ap job更新】 住宅から大型商業施設、水上バスまで様々なジャンルの建築設計を手掛ける「タカトタマガミデザイン」が、設計スタッフ・事務スタッフを募集中
【ap job更新】 住宅から大型商業施設、水上バスまで様々なジャンルの建築設計を手掛ける「タカトタマガミデザイン」が、設計スタッフ・事務スタッフを募集中
【ap job更新】 住宅から大型商業施設、水上バスまで様々なジャンルの建築設計を手掛ける「タカトタマガミデザイン」が、設計スタッフ・事務スタッフを募集中REDWOOD市川 DC(物流施設共用部)

住宅から大型商業施設、水上バスまで様々なジャンルの建築設計を手掛ける「タカトタマガミデザイン」の、設計スタッフ・事務スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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タカトタマガミデザインでは、設計スタッフ・事務スタッフを募集しております。

当事務所は住宅、オフィス、商業施設、医療施設等、様々なジャンルの建築設計、インテリアデザインを行う少数精鋭の設計事務所です。

ここ数年は建築の設計に限らず、水上バスのデザインを手掛けるなど話題性のある様々な用途のプロジェクトを受注しています。
また、工務店と丹念に作り上げる小住宅のような仕事だけでなく、大手ゼネコンとの組織的に作る巨大物流施設の供用エリアの設計なども手掛けているので幅広い実務に関わることができます。

空間やその関係性を構築していく建築設計と、既存の箱のなかに空間を構築していくインテリアデザインとではアプローチが大きく違いますが、人の心を動かす空間をつくりたいという想いをもって、どちらにも積極的に取り組んでいます。そしてグローバルな社会に必要とされる幅広い対応力をもった設計事務所を目指しています。

2016年には当事務所の作品集が出版される等、国内外メディアへの露出も増えています。建築、インテリアが好きで、どのような仕事でも向上心と誠意を持って明るく取り組んで頂ける方を募集しています。

<参考情報>
タカトタマガミデザインウェブサイト
http://www.takatotamagami.net/
タカトタマガミデザイン作品集
https://takatotamagami.net/publication/takato-tamagami-architectural-design/
作品掲載誌
新建築、新建築住宅特集、商店建築、モダンリビング、建築ジャーナル、FRAME等

永山祐子建築設計による、群馬の、アイウエアブランドJINSの新店舗「JINS PARK 前橋」。地域と共生する新しいロードサイド店舗のプロトタイプを目指す建築
永山祐子建築設計による、群馬の、アイウエアブランドJINSの新店舗「JINS PARK 前橋」。地域と共生する新しいロードサイド店舗のプロトタイプを目指す建築 photo©阿野太一 楠瀬友将
永山祐子建築設計による、群馬の、アイウエアブランドJINSの新店舗「JINS PARK 前橋」。地域と共生する新しいロードサイド店舗のプロトタイプを目指す建築 photo©阿野太一 楠瀬友将
永山祐子建築設計による、群馬の、アイウエアブランドJINSの新店舗「JINS PARK 前橋」。地域と共生する新しいロードサイド店舗のプロトタイプを目指す建築 photo©阿野太一 楠瀬友将
永山祐子建築設計による、群馬の、アイウエアブランドJINSの新店舗「JINS PARK 前橋」。地域と共生する新しいロードサイド店舗のプロトタイプを目指す建築 photo©阿野太一 楠瀬友将

永山祐子建築設計が設計した、群馬の、アイウエアブランドJINSの新店舗「JINS PARK 前橋」です。地域と共生する新しいロードサイド店舗のプロトタイプになることを目指す建築です。店舗の公式サイトはこちら

アイウエアブランドJINSのロードサイド店舗の設計。
ECサイトでの買い物が日常化しつつある時代に実店舗が持つ役割は、物を売る場所から体験を提供する場所へと変化しています。

このプロジェクトでは眼鏡の購入以外にも、この場所へ訪れる目的となるような滞在型の空間やコンテンツを提案し、地域と共生した新しいロードサイド店舗のプロトタイプを具現化することを目指しました。

建築家によるテキストより

敷地は群馬県前橋市、利根川や敷島公園の程近くの国道沿い。
緑に囲われた芝生の前庭の奥に赤城山の赤茶色と呼応する銅板葺の箱が浮いています。エントランスから入ると、三角形の大階段が斜め上へと視線を導き、その先に前橋の青い空が広がります。

大階段は席になっており、高さのある視点から店内、そして外の庭を望むことができます。
大階段先の屋上テラスは子どもが思う存分走り回れる広さに加え、腰掛けたり寝っ転がったりできる段々が囲みます。心地よい季節には庭に面した 6連のガラス引き戸が大きく開け放たれて店内が庭と一体化し、大階段の吹抜けを通って屋上テラスへとそよ風を運びます。
全ての場所がパノラマに広がる公園のように開かれた空間の中で、ピクニックをするように各々がお気に入りの場所を見つけて、過ごせるようにと考えています。

建築家によるテキストより

ここJINS PARKは、眼鏡だけでなく、美味しいパンやコーヒーを販売したり、地域住民が主催するマルシェやトークイベントを開催したりと、公園の広場のような場所になることを想定して計画されました。

それらのコンテンツは青空マーケットのように、連続的な体験として訪れる人に巡る楽しさを与えながら、その時々によって、それぞれの出店ボリュームを柔軟に変動できるようにする必要があります。それぞれのコンテンツに決められたゾーンを与えるのではなく、中心にコアを設け、その周りをざっくりと売場とすることで、様々な体験やイベントを許容するおおらかな空間を設計しました。

建築家によるテキストより
二俣公一 / ケース・リアルによる、兵庫・豊岡市の住宅「城崎の家」
二俣公一 / ケース・リアルによる、兵庫・豊岡市の住宅「城崎の家」 photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、兵庫・豊岡市の住宅「城崎の家」 photo©水崎浩志
二俣公一 / ケース・リアルによる、兵庫・豊岡市の住宅「城崎の家」 photo©水崎浩志

二俣公一 / ケース・リアルが設計した、兵庫・豊岡市の住宅「城崎の家」です。

目の前に一級河川を臨む敷地での木造住居の計画。
川は勾配が非常に小さく流れが緩やかで、施主はこの川を眺められるような住まいを望んでいた。

また一方でこの河川には洪水など水害の歴史があり、私たちはこれらを考慮した上で計画を進める必要があった。そこでまず、住居の機能配置としては1階に倉庫や水回りなどを、2階に寝室やリビングダイニング、テラスといった機能を設け、水害時の安全を確保しながら平常時に景色の良さを感じられる住まいを考えた。

そしてテラスから景色を眺められることはもちろん、ダイニングテーブルの向かいにも大きな開口部を設け、生活の中心に川の風景があるような構成とした。2階上部には、一日を通して安定した光を取り入れられるよう北側にハイサイドライトを計画。さらに自然光の入射部分を深さのある断面形状とすることで、上部から滲み出るような、柔らかな光を取り入れることを意識した。

建築家によるテキストより
吉村靖孝による論考「動物の住まい考──ピッグシティからチキンビレジへ」。研究室で取り組んだ養鶏施設の写真も掲載

吉村靖孝による論考「動物の住まい考──ピッグシティからチキンビレジへ」が、LIXILのウェブサイトに掲載されています。研究室で取り組んだ養鶏施設の写真と画像も5枚掲載されています。

こちらはtwitterに投稿された養鶏施設の写真。

【ap job更新】 株式会社SHDLが、広島で働くスタッフを募集中
【ap job更新】 株式会社SHDLが、広島で働くスタッフを募集中
【ap job更新】 株式会社SHDLが、広島で働くスタッフを募集中

株式会社SHDLの、広島で働くスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

広島で共に働いてくれるスタッフを募集しています。

住宅設計が主な業務となりますが、独立に必要な全ての業務に関わることができます。
小さな事務所のため少人数での業務となりますが、挑戦的で実直な設計を心掛けています。

OSTR / 太田翔+武井良祐と村上郁による、既存建物を改修した設計者の自邸「毛馬の住宅」。写真家 大竹央祐による、改修前から竣工後までを一連の流れとして捉えた写真で紹介
OSTR / 太田翔+武井良祐と村上郁による、既存建物を改修した設計者の自邸「毛馬の住宅」。写真家 大竹央祐による、改修前から竣工後までを一連の流れとして捉えた写真で紹介 photo©大竹央祐
OSTR / 太田翔+武井良祐と村上郁による、既存建物を改修した設計者の自邸「毛馬の住宅」。写真家 大竹央祐による、改修前から竣工後までを一連の流れとして捉えた写真で紹介 photo©大竹央祐
OSTR / 太田翔+武井良祐と村上郁による、既存建物を改修した設計者の自邸「毛馬の住宅」。写真家 大竹央祐による、改修前から竣工後までを一連の流れとして捉えた写真で紹介 photo©大竹央祐

OSTR / 太田翔+武井良祐と村上郁が設計した、大阪市の、既存建物を改修した設計者の自邸「毛馬の住宅」です。写真家の大竹央祐が撮り下ろした、建築の改修前から竣工後までを一連の流れとして捉えた写真で紹介します。

建築家によるテキストより

様々な環境がひとつながりとなった空間の中で、日々考え、選択しながら住まう住居としました。

両隣と壁を共有しているため1階がとても暗く、50㎡程度しかない長屋に対して、床にいくつもの孔をあけ、立体的な広がりをつくっています。一部床が必要な箇所もルーバーにすることで面積と明るさを確保しています。
北側のファサードは、人通りが比較的少ない私道を内部まで引き込むような形で新たに大きな開口を設けました。小さな住宅ですが、住まい手の領域をまちにまで拡大するような感覚をつくりだしています。

全てを更新するのでも、 0か100で手を入れるのでもなく、既存と新たに手を加えたものがグラデーション上になるように検討していきました。既存の量産品クロス、ラワン合板、自分たちで施工したセラミックタイルや珪藻土、サイディングなど、いろいろな仕上げを試して小さいながらも情報量の多い空間とし、領域ごとの場所性を感じられる設えにしています。

建築家によるテキストより

写真家によるテキストより

この〈毛馬の住宅〉の設計者であり、施主でもある建築家の太田さん(OSTR)とは、彼が設計し運営している〈本庄西の現場〉というシェアオフィスで仕事場を共にしている。

その太田さんがこの物件を購入し改修をして住むというお話を伺ったとき、以前から建築が出来上がるまでの過程を見て建築について勉強したいと考えていたことに加え、工事中の現場風景に対して魅力を感じていたこともあり、建物の既存状態から竣工までの期間を通して撮影させてもらうことにした。

既存建物である長屋は丁寧に暮らされていた痕跡があり、照明のない空間に差し込む純粋な光は、どこか懐かしい当時の風景を感じさせた。
この風景がどのように変わっていくのか、その変化を撮っていくことで竣工時の撮影にどのような変化が起こるのか。

写真家によるテキストより
SANAAの設計で2022年末の完成を目指す、オーストラリアの、美術館の増築計画「シドニー・モダン・プロジェクト」。妹島と西沢のインタビュー動画も掲載
SANAAの設計で2022年末の完成を目指す、オーストラリアの、美術館の増築計画「シドニー・モダン・プロジェクト」。妹島と西沢のインタビュー動画も掲載Image of the Sydney Modern Project as produced by Kazuyo Sejima + Ryue Nishizawa / SANAA © Art Gallery of New South Wales, 2021
SANAAの設計で2022年末の完成を目指す、オーストラリアの、美術館の増築計画「シドニー・モダン・プロジェクト」。妹島と西沢のインタビュー動画も掲載Image of the Sydney Modern Project as produced by Kazuyo Sejima + Ryue Nishizawa / SANAA © Art Gallery of New South Wales, 2018
SANAAの設計で2022年末の完成を目指す、オーストラリアの、美術館の増築計画「シドニー・モダン・プロジェクト」。妹島と西沢のインタビュー動画も掲載Image of the Sydney Modern Project as produced by Kazuyo Sejima + Ryue Nishizawa / SANAA © Art Gallery of New South Wales, 2021

SANAAの設計で2022年末の完成を目指して建設が進められている、オーストラリア・シドニーの、ニューサウスウェールズ美術館の増築計画「シドニー・モダン・プロジェクト」です。妹島と西沢のインタビュー動画も掲載します。プロジェクトの公式サイトはこちら

こちらは、建築家によるステートメントの翻訳です

ニューサウスウェールズ美術館は、シドニーのドメインパークランドの緩やかな斜面に位置し、王立植物園に隣接してシドニー湾を見渡せる素晴らしい場所にあります。アートギャラリーは、過去100年の間に徐々に成長し、多様化するアートコレクションに対応するために、何度も増築を重ねてきました。シドニー・モダン・プロジェクトは、既存のギャラリーの建物の北側、いくつかの重要な経路が交差する場所に、独立した新しい建物を建設します。歩行者はこの場所を通って街を行き来し、車は眼下の高速道路を走っています。

敷地内の地形は多様です。港からアートギャラリーロードまでは20メートルほどの高さがあり、そこにギャラリーの正面玄関があります。ギャラリーに隣接しているのは、ギャラリーとボタニック・ガーデンをつなぐ陸橋、敷地の最下層には、第二次世界大戦中に使用されていた2つの廃油タンクがあります。これらのタンク、道路、そして陸橋は、すべてシドニーの歴史の一部です。

新しい建物は、様々なサイズのパヴィリオンとギャラリーのボリュームで構成されており、これらの要素を軽やかに乗り越えています。低い屋根は、既存の重要な樹木、視線、そして敷地の輪郭を維持するために、この地形に沿って緩やかに変化しています。

既存のギャラリー棟と新しいギャラリー棟をつなぐのは、市民のための広場である「ウェルカムプラザ」です。この広場は、多くの活動が同時に展開できる大きなオープンスペースです。来場者や学校のグループが気軽に集まり、新しい人と出会い、ギャラリーを訪れる準備ができる空間をイメージしています。エントランスパヴィリオンの中からは、アトリウムを見下ろすことができ、その先にはアートやアクティビティ、ランドスケープが垣間見えます。

展示スペースは、建物のさまざまなレベルに広がっています。エントランス階には、アボリジニとトレス海峡諸島民のギャラリーがあり、既存の建物に面したガラス張りの壁と、港の景色が見える窓があります。最下層には、南側の石油タンクが保存されており、主要なアート作品を収めることができます。来場者は、敷地内をゆっくりと下っていき、港に近づいていきます。

中央の3つの屋根はアクセス可能で、テラスを繋ぎ、周囲を見渡せるようになっています。屋内外の回遊性は、既存の地形と共鳴する有機的な経路に沿っています。アートと敷地の地形、そして周囲の景観を融合させることで、シドニーならではのギャラリー体験を実現したいと考えています。

小野寺匠吾建築設計事務所による、東京・中央区の、タワーマンションの一住戸の部分改修「勝どきの2枚壁」。商品化された住戸をパーソナライズする試み
小野寺匠吾建築設計事務所による、東京・中央区の、タワーマンションの一住戸の部分改修「勝どきの2枚壁」。商品化された住戸をパーソナライズする試み photo©三嶋一路
小野寺匠吾建築設計事務所による、東京・中央区の、タワーマンションの一住戸の部分改修「勝どきの2枚壁」。商品化された住戸をパーソナライズする試み photo©三嶋一路
小野寺匠吾建築設計事務所による、東京・中央区の、タワーマンションの一住戸の部分改修「勝どきの2枚壁」。商品化された住戸をパーソナライズする試み photo©三嶋一路

小野寺匠吾建築設計事務所が設計した、東京・中央区の、タワーマンションの一住戸の部分改修「勝どきの2枚壁」です。商品化された住戸をパーソナライズする試みが行われています。この小野寺の試みは、こちらのページに掲載された「リノベーションからパーソナライゼーションへ」という論考にも説明されています。

東京にあるタワーマンションの部分改修プロジェクトである。

30代前半の友人夫婦が購入した自宅だが、収納が少なく物が家中に溢れてしまっていることに悩んでいた。相談を受けて、とりあえず室内を拝見したところ、単なる収納の問題だけでなく、機械的に小さく区分けされた居室によって体感空間が狭く暗く感じられ、タワーマンションから得られるせっかくの東京の眺望もそのポテンシャルを活かしきれていない印象を受けた。

そこで、まずはこの家の中で大きな隔たりを作っていると感じた寝室とリビングの壁を解体し、2つの部屋をつなぐ穴を開けるのはどうかという提案をした。この開口は、リビングやキッチンからもっと広がりを感じられるように、隣の部屋の窓の景色が見えるように意図したものである。

建築家によるテキストより

その際に、単に開口部付きの壁を挿入するのではなく、壁を分厚くしていくことで、そこに収納機能を持たせることにした。そうすることで斜めの奥行をもつことになった開口部は、キッチンから窓の外の景色へと視線を通し、寝室とリビングを緩やかに繋げながら、収納機能を確保することができる。

建築家によるテキストより

この計画では、2枚の壁という一つの仕掛けが挿入されることによって空間や生活に変化を与え個性を生み出すことを目指した。斜めの開口があいた分厚い壁は、眺望のバリエーションを増やすだけでなく、部屋同士のつながりや家全体の明るさを確保し、住まい手の新しいコミュニケーションをデザインしている。

建築家によるテキストより
長坂常 / スキーマ建築計画による、アメリカ・ユタ州の別荘「パウダーマウンテンのシャレー」
長坂常 / スキーマ建築計画による、アメリカ・ユタ州の別荘「パウダーマウンテンのシャレー」 photoMelissa Kelsey
長坂常 / スキーマ建築計画による、アメリカ・ユタ州の別荘「パウダーマウンテンのシャレー」 photo©Melissa Kelsey
長坂常 / スキーマ建築計画による、アメリカ・ユタ州の別荘「パウダーマウンテンのシャレー」 photo©Melissa Kelsey

長坂常 / スキーマ建築計画が設計した、アメリカ・ユタ州の別荘「パウダーマウンテンのシャレー」です。

アメリカユタ州のパウダーマウンテン自然公園内に建つシャレー。

南北に広がる緩やかな斜面の頂点をやや北に越したところに建つ。ただ、その距離はほんのわずかで2階からは南側の眺望も楽しめ、ちょうど南側に広がる無数のシャレー郡の北端に位置する。つまり、町ともスキー場とも接し、北側の雄大な眺望を得られる絶好の場所と言える。

スキーを楽しみ、小休憩でコースから脇にそれ敷地の南からアクセスし、ガレージにそのままスキーウェアやスキーをおいて乾かし、同階にあるシャワーで一浴びし、ベッドルームで着替え、上階に上がる。

上がった先には先ほど記載した北側の雄大な眺望を前にし、斜線で切られ生まれたバルコニーが広がる。その他そのフロアにはキッチン、ダイニング、リビングとあり、スキーで疲れた体をその眺望と美味しいご飯や飲み物で癒やし、団欒を楽しむ。

建築家によるテキストより

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