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MVRDVの設計で完成した、ポーランドの、19世紀の既存建物を改修・増築したコワーキングスペース・イベント会場・カフェなどを含む複合施設の写真と図面

MVRDVの設計で完成した、ポーランドの、19世紀の既存建物を改修・増築したコワーキングスペース・イベント会場・カフェなどを含む複合施設の写真と図面が22枚公開されています。施設の公式サイトはこちら。

以下は、プロジェクトを解説する動画。

野老朝雄とnoizによる、オンライン展覧会「CONNECT/DISCONNECT | Asao TOKOLO × noiz」が開催。豊田啓介によるテキスト「探索するパターン」も公開

野老朝雄noizによる、オンライン展覧会「CONNECT/DISCONNECT | Asao TOKOLO × noiz」が開催されます。情報公開にあたり上記リンク先で、豊田啓介によるテキスト「探索するパターン」も公開されています。会期は2020年8月8日~9月30日。

LIXILギャラリー「オンライン特別展について」

LIXILギャラリーは、特別展「CONNECT/DISCONNECT | Asao TOKOLO× noiz」を開催します。
新型コロナウィルスの世界的な感染拡大が続き、公共空間での人やものとのかかわり方に大きな変化が求められています。このような状況に於いてLIXILギャラリーでは、場所や時間に捉われず、より多くの人に届けられるオンライン上でのバーチャルエキシビジョンを開催します。
幾何学の持つ規則性を巧みに操りながら美しいデザインパターンを生み出す野老朝雄(ところあさお)氏と、デザインの可能性を飛躍的に高める「コンピューテーショナルデザイン」をとりいれている建築デザイン事務所 noizがタッグを組み、デジタル技術を駆使した楽しく美しいバーチャルな世界を画面いっぱいに展開します。
野老氏の描く紋様が万華鏡のようにつながり、はじけ、多様に変化する独特の面白さを、その動きと連動し響きあう音楽とともに、ぜひ体感ください。

(*LIXILギャラリーは現在も臨時休館しております)

毛綱毅曠の建築展「没後20年毛綱毅曠の建築脳」が、北海道立釧路芸術館で開催

毛綱毅曠の建築展「没後20年毛綱毅曠の建築脳」が、北海道立釧路芸術館で開催されます。開催期間は2020年7月18日~10月11日。

毛綱毅曠(1941~2001)は釧路生まれの建築家。「記憶」をキーワードに、時に奇想とも思える個性的な建築を残し、ポスト・モダンの旗手としてめざましい活躍を見せました。没後20年を前に、スケールの大きなそのイメージ世界と活動の軌跡を振り返ります。

フエルテスペネード・アルキテクトスによる、スペイン・ミラフローレスの、集落の慣習に沿って建てられた既存建物を、そのルールを踏襲しつつも現代的な価値観を持ち込んだ住宅の改修の写真と図面

フエルテスペネード・アルキテクトス(fuertespenedo arquitectos)による、スペイン・ミラフローレスの、集落の慣習に沿って建てられた既存建物を、そのルールを踏襲しつつも現代的な価値観を持ち込んだ住宅の改修「Rehabilitation of a Single-Family Home in Miraflores」の写真と図面が37枚、archdailyに掲載されています。

隈研吾による論考「建築は、ひどい目にあってはじめて変わることができる――建築家・隈研吾がコロナ禍に考えたこと」

隈研吾による論考「建築は、ひどい目にあってはじめて変わることができる――建築家・隈研吾がコロナ禍に考えたこと」が、bookbang.jpに掲載されています。

ICADA / 岩元真明+千種成顕による、広島・福山市の、アトリエ付き住宅「節穴の家」
ICADA / 岩元真明+千種成顕による、広島・福山市の、アトリエ付き住宅「節穴の家」 photo©表恒匡
ICADA / 岩元真明+千種成顕による、広島・福山市の、アトリエ付き住宅「節穴の家」 photo©表恒匡
ICADA / 岩元真明+千種成顕による、広島・福山市の、アトリエ付き住宅「節穴の家」 photo©表恒匡

ICADA / 岩元真明+千種成顕が設計した、広島・福山市の、アトリエ付き住宅(離れ)「節穴の家」です。

瀬戸内海を見渡す高台にある小さな住宅である。

施主は画家とその妻であり、生活と創作の場に多様性を求めて木造平屋の「離れ」の建設を思い立った。施主の希望を積み重ねると「離れ」の必要面積は30坪をこえたが、予算は800万円である。
この風変わりな条件から、大きな空間を最小限の材料でつくり、徹底的にローコストな住宅をめざすというコンセプトが生まれた。

平面計画・構造・温熱環境・内装などの側面に関して原理に立ち戻り、麻ロープの引張材、節穴だらけの薄板、布製の外壁といった型破りの材料が見いだされた。1960年代後半、イタリアの芸術家たちは一般的な画材を放棄し、生のままの工業製品や自然素材を用いた「アルテ・ポーヴェラ(貧しい芸術)」によって物と空間の本質に迫った。

同様に、この「貧しい建築」は批評的な視座を提供し、現代における豊かさの意味を問い直す試みである。

建築家によるテキストより
平川フミオ+トプノワ・マリナ / 24d-studioによる、兵庫・神戸市の、築35年の木造住居兼事務所の改修「House of Many Arches(アーチだらけの家)」
平川フミオ+トプノワ・マリナ / 24d-studioによる、兵庫・神戸市の、築35年の木造住居兼事務所の改修「House of Many Arches(アーチだらけの家)」 photo©杉野圭
平川フミオ+トプノワ・マリナ / 24d-studioによる、兵庫・神戸市の、築35年の木造住居兼事務所の改修「House of Many Arches(アーチだらけの家)」 photo©杉野圭
平川フミオ+トプノワ・マリナ / 24d-studioによる、兵庫・神戸市の、築35年の木造住居兼事務所の改修「House of Many Arches(アーチだらけの家)」 photo©杉野圭

平川フミオ+トプノワ・マリナ / 24d-studioによる、兵庫・神戸市の、築35年の木造住居兼事務所の改修「House of Many Arches(アーチだらけの家)」です。

House of Many Arches (アーチだらけの家)は神戸市にある築35年の木造住居兼事務所の改修計画。もともとは賃貸アパートを含む事務所兼住居として建てられたこの建物は、阪神・淡路大震災後に住居と事務所だけにの職住融合住宅に改築した。その後、建主の事情により業務を解散する運びとなり空家となってしまい、24d-studioは今後の職住融合住宅の在り方を再定義する方向性をとり更新することを図った。

建築家によるテキストより

調査の結果で耐震補強は勿論のこと、断熱、採光、通風などの環境設備面で不備があり、部屋の区分化が息苦しい雰囲気を与えた。開放的で快適な職住融合の生活スタイルに合わせるため、プロジェクトの課題はレイアウト全体を再構成して広々としたワークスペース、最大限の採光と通風を与え、耐震補強と断熱性能をアップグレードすることであった。

プロジェクトの重要なエレメントはアーチ開口耐力壁の導入となった。各アーチ開口部は計画的に配分されており、構造的な補強を可能にしつつ各部屋に空間的流動性を提供した。壁は一般的に各部屋の分割するものとして認識されているが、アーチ開口壁ではスペースが互いに溢れあうように仕組んだ。日常タスクの機能に応じて各部屋の収縮と拡張、スペース同士の折衝が発生する。

建築家によるテキストより
『西浦教授が語る「新型コロナ」に強い街づくり』(東洋経済ONLINE) 代官山 蔦屋書店にて、書籍『“山”と“谷”を楽しむ建築家の人生』の選書フェア「建築家が人生の山と谷をともに歩んだ1冊」が開催
代官山 蔦屋書店にて、書籍『“山”と“谷”を楽しむ建築家の人生』の選書フェア「建築家が人生の山と谷をともに歩んだ1冊」が開催

代官山 蔦屋書店にて、書籍『“山”と“谷”を楽しむ建築家の人生』の選書フェア「建築家が人生の山と谷をともに歩んだ1冊」が開催されています。会期は2020年8月14日まで。選書しているのは、永山祐子鈴野浩一佐久間悠谷尻誠五十嵐淳森田一弥小堀哲夫山﨑健太郎西田司後藤連平

社会とともに変わっていく価値観や経済状況に振り回されず、創造的な生き方を実践している建築家たちの姿を描き出した『”山”と”谷”を楽しむ建築家の人生』。
インタビューを受けた建築家7名・編集者3名の計10名の皆様に「人生の山と谷をともに歩んだ1冊」をテーマに、選書頂きました書籍フェアを開催致します。

■書籍『“山”と“谷”を楽しむ建築家の人生』の関連記事

建築家・栗田祥弘とクライアントが5年の歳月をかけて完成させた、南青山のピカソのセラミック作品を展示する“家のような”美術館「ヨックモックミュージアム」のレポート
建築家・栗田祥弘とクライアントが5年の歳月をかけて完成させた、南青山のピカソのセラミック作品を展示する“家のような”美術館「ヨックモックミュージアム」のレポート photo©architecturephoto
建築家・栗田祥弘とクライアントが5年の歳月をかけて完成させた、南青山のピカソのセラミック作品を展示する“家のような”美術館「ヨックモックミュージアム」のレポート photo©architecturephoto
建築家・栗田祥弘とクライアントが5年の歳月をかけて完成させた、南青山のピカソのセラミック作品を展示する“家のような”美術館「ヨックモックミュージアム」のレポート photo©architecturephoto

建築家・栗田祥弘ヨックモックとクライアントである株式会社ヨックモックホールディングス取締役会長・藤縄利康と5年の歳月をかけた、南青山のピカソのセラミック作品を展示する“家のような”美術館「ヨックモックミュージアム」が竣工した(建築は竣工しているが展示作品は2020年10月の開館に向け準備している状態)。

建築設計と展示計画を担当した栗田祥弘建築都市研究所を主宰する栗田祥弘は、隈研吾建築都市設計事務所出身の建築家。本美術館の計画には、敷地選定から関わり、クライアントとの週一回の打ち合わせを続けて計画を練り上げたのだという。当初は、都市を離れた静謐な森の中などの敷地も候補に挙がったそうだが、計画が進む中で明確になった「家に友人を招くようにお迎えしたい」という建築コンセプトを体現できる敷地として、東京・南青山のこの地が選ばれた。

長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・六本木の店舗「DESCENTE BLANC 六本木」
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・六本木の店舗「DESCENTE BLANC 六本木」 photo©長谷川健太
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・六本木の店舗「DESCENTE BLANC 六本木」 photo©長谷川健太
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・六本木の店舗「DESCENTE BLANC 六本木」 photo©長谷川健太

長坂常 / スキーマ建築計画が設計した、東京・六本木の店舗「DESCENTE BLANC 六本木」です。店舗の公式ページはこちら

DESCENTE BLANCが六本木ヒルズ内森タワー4階の比較的小さい区画にインショップとしてオープンした.
小さい区画ながら高密度に店舗を計画した。具体的には可動ハンガーバーを前後左右いっぱいに詰め、昇降することによっての変化が目まぐるしく、落ち着いた近隣のお店の中で異彩を放ち際立たせることを考えた。

建築家によるテキストより
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・港区の、カレッタ汐留内にあるソロワーキングスペース「Think Lab 汐留」
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・港区の、カレッタ汐留内にあるソロワーキングスペース「Think Lab 汐留」 photo©阿野太一
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・港区の、カレッタ汐留内にあるソロワーキングスペース「Think Lab 汐留」 photo阿野太一
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・港区の、カレッタ汐留内にあるソロワーキングスペース「Think Lab 汐留」 photo©阿野太一

長坂常 / スキーマ建築計画が設計した、東京・港区の、カレッタ汐留内にあるソロワーキングスペース「Think Lab 汐留」です。

仕事の機会やコラボレーションを期待して集うコワーキングスペースに対して、すでにやることが決まっていて短時間で集中して仕事するソロワーキングスペースの提案です。

一日の中で働く場所を変えて仕事のスピードを切り替えたり、そもそも移動しながら働く人に対し、カフェ以外にもう少し集中できる場所を提案できないだろうか。そんな新しいライフスタイルに欠かせない場として、個人が仕事に集中できる適度に狭く適度にクローズされた環境を追及した、個人のための空間です。

建築家によるテキストより
東日本旅客鉄道 JR東日本建築設計 隈研吾による「高輪ゲートウェイ駅」のVR動画 御手洗龍建築設計事務所による、東京・世田谷区の集合住宅の一住戸「Rib」
御手洗龍建築設計事務所による、東京・世田谷区の集合住宅の一住戸「Rib」 photo©Kai Nakamura
御手洗龍建築設計事務所による、東京・世田谷区の集合住宅の一住戸「Rib」 photo©Kai Nakamura
御手洗龍建築設計事務所による、東京・世田谷区の集合住宅の一住戸「Rib」 photo©Kai Nakamura

御手洗龍建築設計事務所が設計した、東京・世田谷区の集合住宅の一住戸「Rib」です。

部屋のある4階まで上がると、窓の外に庭の緑が頭を覗かせ、その先には遠くまで景色が広がっているのが印象的であった。そしてL字型の平面をしたこの部屋には沢山の窓があり、その窓辺で陽の光や涼やかな風、緑の葉擦れを日々感じられたらどんなに幸せだろうと想像した。

そこで既存の間仕切り壁と天井を取り去り、躯体の中、一から窓辺に居場所を紡ぎ出していこうと考えた。窓辺を囲むように45mm角のツガ材をリブ状に並べ、そこに13mm 厚の合板を回していく。合板は仕上げと構造を兼ねて二枚張り合わせ、窓側にラワン材、反対側には限りなく白に近いグレー色の塗装面が現れるものとした。そしてここで用いたラワン材は、穏やかな木目に沿って自然オイルを染み込ませていくと、息を吹き返したかのように赤味を帯びてくる。窓から溢れ込む陽の光の束に、肌理の荒いその木面を差し延べると、光の粒がやわらかな濃淡として現れ、得も言われぬあたたかみと落ち着きを感じさせてくれた。

建築家によるテキストより
中村拓志 & NAP建築設計事務所のデザイン監修による、東日本の既存建物を改修したヴィラ「Loggia on the Shore」
中村拓志 & NAP建築設計事務所のデザイン監修による、東日本の既存建物を改修したヴィラ「Loggia on the Shore」 photo©Nacasa & Partners Inc.
中村拓志 & NAP建築設計事務所のデザイン監修による、東日本の既存建物を改修したヴィラ「Loggia on the Shore」 photo©Nacasa & Partners Inc.

中村拓志 & NAP建築設計事務所のデザイン監修による、東日本の既存建物を改修したヴィラ「Loggia on the Shore」です。

100フィートの大型クルーザーが停留可能な海沿いのヴィラである。RC造の既存建物を改修し、宿泊機能やプール、ジム等を付帯させた迎賓館として再生させた。メインエントランスは海側にある。船から訪れたゲストをまず迎え入れるのは、プールやテラス、そして半屋外空間としてのロッジアである。

ロッジアとは涼しい風と眺めを楽しむ開放的な半屋外空間のことであるが、ここでは幅5mの特注昇降式サッシを設けることで、開放時は内外がつながり、心地よい涼風が山側の高窓へと抜けていく空間となっている。

建築家によるテキストより
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・多摩市の、住宅・治療院「取口さんち」
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・多摩市の、住宅・治療院「取口さんち」 photo©長谷川健太
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・多摩市の、住宅・治療院「取口さんち」 photo©長谷川健太
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・多摩市の、住宅・治療院「取口さんち」 photo©長谷川健太

長坂常 / スキーマ建築計画が設計した、東京・多摩市の、住宅・治療院「取口さんち」です。

“取口さんち”は多摩ニュータウンの中でも最近開発された地域で新し目の建物が周りに建つ。
それは地域の相場に沿った建売住宅であることから、だいたい同じような艶の同じような色の外壁材でできた、そして同じような建具に覆われた建物が周りに建つ。

そんな中に外壁をモルタルを塗りたくり、内装を柱梁をむき出しにしてその間をラワンベニヤで覆い、用途に構わず“取口さんち”は建つ。用途は1階を取口さんが営む整体する場で、2階をご自宅として利用している。

建築家によるテキストより

取口さんは計画の段階から、細かいところにも関わり、施工会社を探し、そして最後には自ら施工にまで参加するという施主参加型のプロジェクトとなった。もちろん、理由は予算が限られていたからだが、それはいい口実でそのシチュエーションを取口さんは確実に楽しんでいた。

そもそも予算がないのでそこまで欲張らずに今のライフスタイルを全うする場を考えれば良いのだが、やはりそこは強い未来への希望があり絶対に譲って来なかった。よっていずれ新たな構成員を迎え入れることを考えそれぞれに余裕のあるスペースをとって計画した。

そこで我々は実際に手を加えて行く時もどうせならわざわざ我々が出て行かずとも自ら考え、自分で環境を変えていく生きた建築になることを期待し計画してきた。

建築家によるテキストより

また、中は敷地目一杯に建てているので単調なプランなはずだが、そのランダムに開いた窓から見える風景がまちまちで繋がらずそこでの体験が抑揚満ちたものとなっている。
つまり、構成するものはいたって単調でも、それらの組み回せ、寸法によって期待を裏切る空間はできるということになる。

建築家によるテキストより

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