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nevertheless / 佐河雄介建築事務所による、福島・いわき市の住宅「斜材の家」
nevertheless / 佐河雄介建築事務所による、福島・いわき市の住宅「斜材の家」 photo©原田要介
nevertheless / 佐河雄介建築事務所による、福島・いわき市の住宅「斜材の家」 photo©原田要介
nevertheless / 佐河雄介建築事務所による、福島・いわき市の住宅「斜材の家」 photo©原田要介

nevertheless / 佐河雄介建築事務所が設計した、福島・いわき市の住宅「斜材の家」です。佐河はO.F.D.A.associates出身の建築家。

敷地は福島県いわき市、海まで徒歩数分の住宅街。
東北地方に存するが、冬は比較的温暖で、夏は浜風が涼しく、過ごしやすい地域である。
施主は夫婦と子ども1人。近所には施主の両親の家があるため、家族が集まる場所、外遊びが大好きな子どもが遊べるような外部空間をつくることが要望の一つであった。

建築家によるテキストより

そこで建物を北側に寄せ、南側に庭をつくり、広間には開放的な開口部を設け、広間と庭の間に2層分を構造体で囲んだ半外部空間(テラス)をつくった。この空間は、家族の集まる場所で、子どもの遊び場であるとともに、開放的な広間と庭のバッファーゾーンとして位置づけている。2層分の空間を柱と斜材で囲うことで、開放的でありながら、構造体がスクリーンのような役割を果たしている。

建築家によるテキストより

構造は、前述の構造体も含め、外周部を筋交いで固めた真壁とし、内部には適宜間仕切壁を設け大壁とした。
真壁にはクリア塗装のラワン合板を落とし込み、大壁を白いクロス貼りとすることで、全ての部屋が、白い壁と天井、木現しの真壁と勾配天井(屋根)を併存させている。決して大きくはない内部空間に、天井の高さや素材感の幅を持たせることで多様な表情が生まれることに期待した。外観においては、シンメトリーの切妻ファサードの一方を構造現しとし、もう一方を白いサイディングで仕上げている。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 照明デザインの会社「合同会社チップス」が、アシスタントデザイナーを募集中
【ap job更新】 照明デザインの会社「合同会社チップス」が、アシスタントデザイナーを募集中
【ap job更新】 照明デザインの会社「合同会社チップス」が、アシスタントデザイナーを募集中外構

照明デザインの会社「合同会社チップス」の、アシスタントデザイナー募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

合同会社チップスは照明デザインの会社です。

照明デザインと言っても関わる空間は様々あり、弊社では住宅のような個人の空間から、オフィスや店舗、駅前広場や公園等の公共空間まで、多種多様な空間に関わっています。

建築的な知識はもちろん必要ですが、柔軟な発想でデザインをしていくことが照明デザインには求められます。チップスでは設計者との協業を大切にして、今ある価値感からもう一歩踏み込んだ新しい価値を生み出すという事を大切にしてデザインを行っております。

既成の考えだけではなく、新しい発想でデザインをすることのできる ’’デザインすること’’ を一緒に楽しめる方をお待ちしております。

岸本貴信 / CONTAINER DESIGNによる、愛知・名古屋市の住宅「天白区梅が丘の家」
岸本貴信 / CONTAINER DESIGNによる、愛知・名古屋市の住宅「天白区梅が丘の家」 photo©冨田英次
岸本貴信 / CONTAINER DESIGNによる、愛知・名古屋市の住宅「天白区梅が丘の家」 photo©冨田英次
岸本貴信 / CONTAINER DESIGNによる、愛知・名古屋市の住宅「天白区梅が丘の家」 photo©冨田英次

岸本貴信 / CONTAINER DESIGNが設計した、愛知・名古屋市の住宅「天白区梅が丘の家」です。

南北に細長く、道路から高低差のある敷地。

道路を行き来する人や車からの視線がズレているため開放的に広々と敷地を活用することができる。

アプローチ横と、リビングから居室へと向かう途中にあるそれぞれの中庭からは南北に吹く風の道を作り、奥深い敷地形状でも家の隅々まで南の心地イイ光を導いてくれる。

中庭を介し、どこにいても明るく家族の気配を感じ、外を楽しめる家。

建築家によるテキストより
VUILDの秋吉浩気が、お菓子メーカーの企画で考案した「ポテロングのおかしのいえ」
VUILDの秋吉浩気が、お菓子メーカーの企画で考案した「ポテロングのおかしのいえ」

VUILDの秋吉浩気が、お菓子メーカー森永製菓の企画で考案した「ポテロングのおかしのいえ」です。
建築とお菓子というテーマで過去を振り返ってみると、2016年に藤本壮介がポテトチップで制作した建築模型がニューヨーク近代美術館(MoMA)に収蔵されたことが話題となりました。

「#おうちでおかしのいえ」企画では、様々な職種のプロに森永製菓の菓子を使った「おかしのいえづくり」に挑戦していただき、その作品を順次SNSを中心に公開していきます。

第1弾は、11月11日(水)が“建築の日“にちなみ、いえ作りのプロであり、賞を多数受賞する注目の建築家・秋吉浩気さん(VUILD代表)に木の角材の形に似ているお菓子「ポテロング」だけを使ったいえ作りに挑戦していただきました。斬新で芸術的な「ポテロングのおかしのいえ」をぜひご覧ください。

完成後、秋吉さんは「テーマは接着剤不要の“ねじれポテロングのいえ”」。「螺旋状のタワー形式という古典的な作り方を発展させ、ポテロングで作ることの可能な建築を生み出した。」などと作品への想いを語りました。

リリーステキストより

秋吉のコメントは以下に掲載します。

“建築と今” / no.0004「中村竜治」

「建築と今」は、2003年のはじまりから、常に建築の「今」に注目し続けてきたメディアarchitecturephoto®が考案したプロジェクトです。様々な分野の建築関係者の皆さんに、3つの「今」考えていることを伺いご紹介していきます。それは同時代を生きる我々にとって貴重な学びになるのは勿論、アーカイブされていく内容は歴史となりその時代性や社会性をも映す貴重な資料にもなるはずです。

“建築と今” / no.0004「中村竜治」

中村竜治(なかむら りゅうじ)
1972年長野県生まれ。東京藝術大学大学院修士課程修了後、青木淳建築計画事務所勤務を経て、2004年中村竜治建築設計事務所を設立。主な仕事に、へちま(サンフランシスコ近代美術館、ヒューストン美術館収蔵)、とうもろこし畑(東京国立近代美術館「建築はどこにあるの?7つのインスタレーション」)、JINS京都寺町通、神戸市役所1号館1階市民ロビー、Mビル(GRASSA)、FormGALLERYなど。著書に『コントロールされた線とされない線』LIXIL出版。主な受賞に京都建築賞優秀賞など。
URL:https://www.ryujinakamura.com/


今、手掛けている「仕事」を通して考えていることを教えてください。

前橋の商店街再生のプロジェクトに関わりました。

商店街の角地に建つ小さなレストランの設計です。隣の店舗も同じプロジェクトの一貫として、ほぼ同時期に建替が計画され、どんな建物になるか分からないという、少しやりづらい状況で設計が始まりました。

隣を設計する建築家は、建物の裏に庭をつくり、表だけで繋がっている商店街を、その背後の隙間を利用し、「商店街の裏を繋いでいく」という魅力的な案を考えていました。それに対し、完全に寄り添うというよりは、道路から裏庭へ通じる小道を提供しつつも、「裏」という感じを壊さないように、裏庭へは素っ気ない素ぶりをし、付かず離れずの関係としました。裏庭の背景となる以上、表側も含めてごく一般的な建物としてふるまうことを心がけました。

都市やまちづくりの本などで、建物は街の一部としてあることは頭では理解しているつもりでしたが、想像していたのとは異なる感情が沸き起こりました。敷地模型で周囲の建物を淡々と作るときにも似た、ある意味冷めた状況ですが、何故かとても自由で楽しい気分になったのを覚えています。

焦点がずれたことで、感情含め様々なものの重心がずれ、そのぶん自分が設計する建物を軽く自由に扱えるようになったとうことでしょうか。今回の状況は少し特殊ですが、普遍的なことにも思えました。そんな焦点のずれた設計の仕方ついて考えています。

ちなみに、新建築2018年9月号月評で中山英之さんが「非人間的な質」と題してとても興味深い批評を書かれています。合わせて読まれると面白いかもしれません。

松本光索 / KOSAKUによる、東京・新宿区の、集合住宅の住戸リノベーション「漂いの家」
松本光索 / KOSAKUによる、東京・新宿区の、集合住宅の住戸リノベーション「漂いの家」 photo©表恒匡
松本光索 / KOSAKUによる、東京・新宿区の、集合住宅の住戸リノベーション「漂いの家」 photo©表恒匡
松本光索 / KOSAKUによる、東京・新宿区の、集合住宅の住戸リノベーション「漂いの家」 photo©表恒匡

松本光索 / KOSAKUが設計した、東京・新宿区の、集合住宅の住戸リノベーション「漂いの家」です。

50代の夫婦のためのマンションのリノベーションである。夫婦は二人とも本好きで蔵書がとても多く、ワンルームのようなおおらかな空間で、本とともにアクティブな生活を送りたいという要望があった。

施主との何気ない会話に出てきた、「本によって自由になれる」という言葉はシンプルだがとて も印象的で、施主にとっては読書体験は単なる知識の蓄積ではなく、思考を広げ、その先の未来 を捉えるより発展的な行為なのだと感じた。 その読書によって思考的に自由になれる感覚を、生活における空間体験にも繋げることができないかと考えた。そして、無数の本が持つ重さから解放された空間を作り出すというアイデアへと至った。

建築家によるテキストより
西沢立衛・石上純也・ホンマタカシの対話を収録した記事。妹島和世のドキュメンタリーの話から妹島の建築の作り方等も語られる

西沢立衛・石上純也・ホンマタカシの対話を収録した記事が、IMAに掲載されています。妹島和世のドキュメンタリーの話から妹島の建築の作り方等も語られています。

八木敦之 / アトリエMEMEによる、神奈川・横須賀市の、病院内のオーラルケア製品の販売店「ハブラシギャラリー」
八木敦之 / アトリエMEMEによる、神奈川・横須賀市の、病院内のオーラルケア製品の販売店「ハブラシギャラリー」 photo©下里卓也
八木敦之 / アトリエMEMEによる、神奈川・横須賀市の、病院内のオーラルケア製品の販売店「ハブラシギャラリー」 photo©下里卓也
八木敦之 / アトリエMEMEによる、神奈川・横須賀市の、病院内のオーラルケア製品の販売店「ハブラシギャラリー」 photo©下里卓也

八木敦之 / アトリエMEMEが設計した、神奈川・横須賀市の、病院内のオーラルケア製品の販売店「ハブラシギャラリー」です。

歯ブラシなどのオーラルケア製品の販売店計画。「ハブラシコンセイエ」とよばれる口腔ケア専門員が、ひとりひとりに最適な歯ブラシを提案するスペースとして企画された。

展示される歯ブラシは約100点。普段歯ブラシの違いなど気に留めないが、よく見ると毛先の硬さ/ヘッドの形/持ち手など様々な創意工夫が施されていることがわかる。ただ商品を購入するだけの場とするにはもったいなく、それぞれの相違を楽しむ標本鑑賞のような、小さな喜びを感じられるスペースにしたいと考えた。

病院内の店舗のため短工期が求められたこともあり、レディメイドのアクリルケースを転用し、レンガのように積み上げる簡易な手法を選択した。接合には最小限のアクリルビスを使用し、視認性を最大限確保した。木製ケースが全体のたわみやひずみを吸収する構造的な役割を担っている。

小さな単位の積み重ねにより構成されたディスプレイは、病院にありがちな画一的意匠から抜け出し、整然としながらもやわらかな雰囲気を纏う。氷柱花のようにプロダクトそのものの魅力が強調された、透明で軽やかなディスプレイが病院に華を添える。

建築家によるテキストより
MADが完成させた、中国・北京の、18世紀の既存建物を取り囲むように増築され、屋上が回遊できる遊び場になっている幼稚園「YueCheng Courtyard Kindergarten」の動画

MADが完成させた、中国・北京の、18世紀の既存建物を取り囲むように増築され、屋上が回遊できる遊び場になっている幼稚園「YueCheng Courtyard Kindergarten」の動画です。こちらのページには写真と図面が12枚掲載されています。

【ap job更新】 建築系スタートアップ「VUILD」が、建築設計メンバーを募集中
【ap job更新】 建築系スタートアップ「VUILD」が、建築設計メンバーを募集中
【ap job更新】 建築系スタートアップ「VUILD」が、建築設計メンバーを募集中「まれびとの家」(内観)

建築系スタートアップ「VUILD」の、建築設計メンバー募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

建築系スタートアップであるVUILDでは、建築家集団である「VUILD ARCHITECTS」を組成し、デジタルファブリケーション技術を駆使した次世代の建築デザインの開拓に日々邁進しています。
最近では処女作『まれびとの家』が2020年のグッドデザイン金賞を受賞し、単なる創作活動を超えた社会性・社会変革の可能性を多くの建築外の方々に評価頂くことができました。

このように、私たちVUILD ARCHITECTSは、「ものづくりを通して社会をより良い世界にしたいと思う」設計者・技術者・製作者によって構成され、自社工場の5軸CNCを駆使することで、設計から部品製造まで一貫して行っています。

現在、私たちにしかできない新築プロジェクトを年間5-6件に絞って取り組んでおり、全国各地で大学構内の教育施設や別荘、宿泊施設等、様々な建築案件が進行中です。一方、『建築の民主化』を進めるための新規事業「デジタル家づくり事業」や「大手企業との研究開発事業」、自治体や地域企業と連携した「空き家改修事業」などの脱受託型の事業を進め、建築家の職域を推し拡げています。

身の回りの家具の製作からキャリアをスタートしたVUILD ARCHITECTSは、その対象領域を住宅や小規模施設といった建築分野にまで拡張してきましたが、今後は建築領域に対象を絞り、新しい建築デザインの確立を目指していきます。

この目標の実現に向けて、建築設計業務を担うメンバーとしてVUILDに参画いただけるメンバーを募集したいと思います。
現時点でデジタルリテラシーは無くて結構なので、デジタル技術から建ちあがる「新しい建築の世界」に興味を持ち、建築を通して社会を変えたいと思う方の応募をお待ちしております。

古谷誠章+NASCAによる、徳島・板野郡の、幹線道路沿いの医療施設「こうのINRクリニック」
古谷誠章+NASCAによる、徳島・板野郡の、幹線道路沿いの医療施設「こうのINRクリニック」 photo©淺川敏
古谷誠章+NASCAによる、徳島・板野郡の、幹線道路沿いの医療施設「こうのINRクリニック」 photo©淺川敏
古谷誠章+NASCAによる、徳島・板野郡の、幹線道路沿いの医療施設「こうのINRクリニック」 photo©淺川敏
古谷誠章+NASCAによる、徳島・板野郡の、幹線道路沿いの医療施設「こうのINRクリニック」 photo©淺川敏

古谷誠章+NASCAが設計した、徳島・板野郡の、幹線道路沿いの医療施設「こうのINRクリニック」です。施設の公式ページはこちら

吉野川沿いの藍の産地として知られる徳島市藍住、徳島自動車道藍住インターに通じる幹線道路沿いに新設された内科・脳神経外科・整形外科・リハビリテーション科を統合的に診療するクリニック、および併設される薬局のための一棟の建築である。

通常は薬事法上の規定によりクリニックと経営者の異なる院外薬局は別棟とすることが多いが、ここでは患者の利便性を考慮して、まったく独立したエントランスを持ちながら、庇下でつながっており、雨天時にもスムーズに行き来できるようにしている。

建築家によるテキストより

クリニック側では前面のガラス面が薬局側の出口に向かって次第に狭まっており、これに沿って構造アーチが斜めにずれていくため、薬局側から奥のリハビリスペース方向を見ると、逆パースペクティブの効果が出て全体の奥行きが実際より縮まって見えて親近感があり、反対にリハビリスペース側から見返すとパースペクティブが強調されて、診察ゾーンやエントランスゾーンからは離れた感じが出て落ち着いて療法に取り組めるように配慮されている。

建築家によるテキストより

構造計画はシンプルなワンスパン構造の繰り返しによっており、そのアーチ材は芯材を厚さ28mmの鉄板とし、柱との接合部には斜めの方杖の成分を包含するようなアーチ形状が与えられている。鉄板の両側をそれぞれ厚さ28mmのLVL材でサンドイッチして、鉄板部分の座屈防止の役割を持たせた。X軸方向前面の耐震壁は一箇所に集約し、同時に大きく張り出した庇部分の荷重を支えている。

建築家によるテキストより
篠原明理建築設計事務所 / m-saと望月蓉平による、東京・渋谷区の、ビルのワンフロアを賃貸用の居住空間とするプロジェクト「千駄ヶ谷のリノベーション」
篠原明理建築設計事務所 / m-saと望月蓉平による、東京・渋谷区の、ビルのワンフロアを賃貸用の居住空間とするプロジェクト「千駄ヶ谷のリノベーション」 photo©甲田和久
篠原明理建築設計事務所 / m-saと望月蓉平による、東京・渋谷区の、ビルのワンフロアを賃貸用の居住空間とするプロジェクト「千駄ヶ谷のリノベーション」 photo©甲田和久
篠原明理建築設計事務所 / m-saと望月蓉平による、東京・渋谷区の、ビルのワンフロアを賃貸用の居住空間とするプロジェクト「千駄ヶ谷のリノベーション」 photo©甲田和久

篠原明理建築設計事務所 / m-saと望月蓉平が設計した、東京・渋谷区の、ビルのワンフロアを賃貸用の居住空間とするプロジェクト「千駄ヶ谷のリノベーション」です。

千駄ヶ谷駅と代々木駅の間にある5階建てのビルのワンフロアを賃貸用の居住空間とするプロジェクト。

1968年に建てられたこの建物は、幾度も改装がくりかえされ、解体された躯体にはその時々の仕上げの跡がパッチワークのように残っていた。計画に際しては建物の歴史であるこれらの跡をできるだけ活用できないかと考えた。また、千駄ヶ谷という土地柄を考えた時にLDKといった既成の考え方ではなく、自ら場所を発見するような暮らしをイメージした。

躯体に対して施されるべき仕上げの壁を、躯体からオフセットしながら空間にめぐらすことで、既存躯体と新築壁の間に様々な用途に使うことのできる隙間を生み出した。壁には机やパイプなどを設置しアクティビティを誘発するきっかけをちりばめた。また、壁の高さを空間が分断されないような高さとすることで広がりを持たせた。

既存躯体と新設仕上げの隙間には思いもよらない可能性があり、使い手の工夫次第で様々な使い方ができるようになっている。

建築家によるテキストより
ズントー事務所でプロジェクトリーダーを務める杉山幸一郎による連載エッセイの最新回「ある1日。」が公開。ズントー事務所でのコロナ禍での働き方を紹介

ピーター・ズントー事務所でプロジェクトリーダーを務める杉山幸一郎による連載エッセイの最新回「ある1日。」が公開されています。ズントー事務所でのコロナ禍での働き方を紹介する内容です。

日建設計の山梨知彦と、森美術館特別顧問の南條史生が対話している動画

日建設計山梨知彦と、森美術館特別顧問の南條史生が対話している動画です。

日建設計では、コロナウイルス感染拡大により変わっていく「場」をテーマとして、各界第一人者と建築設計者のスペシャルトーク動画を配信いたします。

第1弾は
南條史生氏(森美術館特別顧問)× 山梨知彦(日建設計チーフデザインオフィサー)による対談です。

「AIはゴッホになれるのか!?」
「リアルとアンリアルの境界を壊すアート?」
「二人が思い描く未来の美術館とは?」
…など、これからのアート界を予測する話題をお届けいたします。

●COVID-19スペシャルトークについて
都市や建築のみならず、「場」を介してサービスを提供してきたエンターテインメント、飲食などの各業界は、この度の感染拡大により大きな変革を迫られ、今も模索の真っただ中にあります。これまで都市デザインや建築設計を通じて人の集まる空間を提案してきた弊社としましては、これまで以上に、業界を超えてさまざまな分野の方々と知見を共有し、議論を重ねることで、これからの新たな未来を皆様とともに描いてまいりたいと願っております。このスペシャルトークはその第一歩として、企画されました。

日建設計は、これらの活動を通じて、今後も、より良い社会に貢献できる環境、都市、建築づくりに努めてまいる所存です。
是非、多くの皆様にご覧いただき、未来に向けた共創の一助としていただけたら幸いです。

鈴木亜生 / ASEI建築設計事務所による、東京・高田馬場のテナントビル「LOAM/高田馬場」
鈴木亜生 / ASEI建築設計事務所による、東京・高田馬場のテナントビル「LOAM/高田馬場」 photo©長谷川健太
鈴木亜生 / ASEI建築設計事務所による、東京・高田馬場のテナントビル「LOAM/高田馬場」 photo©長谷川健太
鈴木亜生 / ASEI建築設計事務所による、東京・高田馬場のテナントビル「LOAM/高田馬場」 photo©長谷川健太

鈴木亜生 / ASEI建築設計事務所が設計した、東京・高田馬場のテナントビル「LOAM/高田馬場」です。

高田馬場駅近くの通り沿いに建つテナントビル。
建設発生土としての関東ロームを再利用して開発した関東ローム煉瓦積みファサードが特徴である。未利用な建設発生土の循環利用から生まれた環境ファサードが、収益物件に最大容積確保以外の投資価値を生む指標になることを提示した。

今日のSDGs(持続可能な開発目標)が求められる状況下で、都市の収益物件のための開発と建設はどう関わっていくことができるのか。

マテリアルフローの影で建設産業は多くの廃材を生み出している。東京近郊の地盤を掘削すれば必ず出てくる関東ロームは、国土交通省によると工事現場から場外搬出された建設発生土の内、64%は再利用されず不適切に処理され、自然環境や生活環境に大きな影響を及ぼしている。そこで建設発生土としての関東ロームを東京の地域資源と捉え、循環利用を目指した。

先例をつくれば、開発と建設のサステナビリティの向上に少しでも貢献できるはずである。
建設発生土の関東ロームは、製造業者・技術者と協働して試作を繰り返し、関東ローム煉瓦に素材開発した。そして、関東ローム煉瓦積みの環境ファサードを持つテナントビルを実現した。環境へ寄与した計画が収益物件に最大容積確保以外の投資価値を生む指標になることを目指した。

建築家によるテキストより
望月蓉平と篠原明理建築設計事務所 / m-saによる、茨城・つくば市の美容室「hair salon eto」
望月蓉平と篠原明理建築設計事務所 / m-saによる、茨城・つくば市の美容室「hair salon eto」 photo©甲田和久
望月蓉平と篠原明理建築設計事務所 / m-saによる、茨城・つくば市の美容室「hair salon eto」 photo©甲田和久
望月蓉平と篠原明理建築設計事務所 / m-saによる、茨城・つくば市の美容室「hair salon eto」 photo©甲田和久

望月蓉平と篠原明理建築設計事務所 / m-saが設計した、茨城・つくば市の美容室「hair salon eto」です。店舗の公式サイトはこちら

茨城県つくば市の美容室の設計。自動車の部品を販売する店舗の改修工事。
都内の美容室で働いていたオーナーが地元に戻り、自身の店舗を夫婦で開くこととなった。

美容室機能に加え、地元の活性のため交流を豊かにする場を作ることも目的のひとつとしており、市街化調整区域の一角に一軒家でかつ外に広がりを持つ敷地を見つけ出した。

一軒家の利点を活かすため、既存の内装を解体し広く多様な空間を生み出すことができるような計画を考えた。内壁の仕上げ=鏡とし、建具の様に鏡が回転することで、ヘアカットをする位置を自在に変えることができるような仕掛けとした。鏡扉を全て閉じると大きな空間が確保できる。鏡を開き角度をつけると囲まれたような空間が生まれ場所を小さく使うこともできる。

使い勝手に応じてスペースを作ることができることで、多様なアクティビティが生まれることを期待している。

建築家によるテキストより

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