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内藤廣の大判図面集『内藤廣設計図面集』の中身を先行プレビュー。Amazonと南洋堂で予約受付中
内藤廣の大判図面集『内藤廣設計図面集』の中身を先行プレビュー。Amazonと南洋堂で予約受付中

オーム社より刊行される、内藤廣の大判図面集『内藤廣設計図面集』の中身を先行プレビューします。発売は2020年12月23日。【ap・ad】

現在、Amazonおよび南洋堂で予約受付中です。

長く待ち望まれた、内藤廣の図面集がついに刊行。

~初期の代表作「海の博物館」(1992)から近作「日向市庁舎」(2019)まで~
プロジェクトの最重要と位置づけられた図面のみで構成された全18作品。

建築家・内藤廣が、1981年に自身の建築事務所を設立してから現在に至るまでの仕事の中から18作品を選び出し、その設計図面を一冊にまとめた本です。設計図を目の前にすると、この図面からあのような建築がつくられるのかと感慨が押し寄せてきます。

公共建築など大規模なものとなれば、設計図面は1000枚を超えるといわれます。その中でも内藤がもっとも大事にしているのは、「技術やシステム、構造、設備、デザインのすべてを網羅した断面矩計図」です。この図面は建築の質を決定づけているといってよく、内藤廣が「建築に何を込めたか」を如実に伝えてくれます。

本書はそれらを中心に、要となるディテールや各種詳細図を含む、プロジェクトの最重要と位置づけられた図面のみで構成されています。内藤自身による解説はもちろん、描き下ろしの美しいドローイングも収録。

判型は大判サイズの「B4判」。開くと大迫力の図面が展開します。製本方法は180度見開きやすい、糸かがりのオープンバック製本を採用しています。

リリーステキストより
長谷川洋平+長谷川大輔 / 長谷川大輔構造計画による、兵庫・三木市の遊戯施設「ネスタリゾート神戸スカイ・イーグル ジップラインデッキ」
長谷川洋平+長谷川大輔 / 長谷川大輔構造計画による、兵庫・三木市の遊戯施設「ネスタリゾート神戸スカイ・イーグル ジップラインデッキ」 photo©山口伊生人

長谷川洋平+長谷川大輔 / 長谷川大輔構造計画が設計した、兵庫・三木市の遊戯施設「ネスタリゾート神戸スカイ・イーグル ジップラインデッキ」です。施設の公式サイトはこちら

広大な自然の中で遊び宿泊できるテーマパーク内に新設した、ジップライン注)というアトラクションのスタート、ゴールの乗降場となるデッキを設計しました。

この計画では1本が590mもの長さとなるワイヤーロープを4本設置するため、大きな張力が発生するワイヤーを支持する架構が必要なこと、またスタートデッキでは地上から13mの高さまで利用者を導く必要があることから、鉄骨造の架構を採用しました。

巨大ないわゆる鉄塔が自然の中に投げ出されることは避けられませんが、ジップラインデッキの機能を果たすことを最優先としながらも鑑賞の対象になりうるような造形的楽しさをデッキ自体にもたせたいと考えました。

建築家によるテキストより
矢口博幸 / ICA建築設計事務所+佐久間達也空間計画所による、茨城・日立市のモデルハウス「小さな領域のある家」
矢口博幸 / ICA建築設計事務所+佐久間達也空間計画所による、茨城・日立市のモデルハウス「小さな領域のある家」 photo©鳥村鋼一
矢口博幸 / ICA建築設計事務所+佐久間達也空間計画所による、茨城・日立市のモデルハウス「小さな領域のある家」 photo©鳥村鋼一
矢口博幸 / ICA建築設計事務所+佐久間達也空間計画所による、茨城・日立市のモデルハウス「小さな領域のある家」 photo©鳥村鋼一

矢口博幸 / ICA建築設計事務所佐久間達也空間計画所が設計した、茨城・日立市のモデルハウス「小さな領域のある家」です。

日立市の工務店が企画した、高断熱高気密のモデルハウスである。
特定のクライアントにだけ当てはまるという設計ではなく、多くの人に受け入れられるようにしなければならなかった。またこのモデルハウスの役割は、見学者(建築予定者)に対して、これから建てる住宅のイメージを喚起させる目的もある。そのため単一的な性質ではなく、特異なデザインも行っていない。非個性的なものの集合から生まれる多様性を目指し、さまざまな要素を内部に盛り込んだ。

住宅では家族それぞれが、ひとつの建物の中で日々繰り返される生活行為をいとなむ。住宅に必要な、安んじられる場や生活に必要な要素それぞれの領域は、決して大きい必要は無い。大きなワンルームから居場所を計画するのではなく、小さな領域が集まり全体をつくるアプローチを目指した。

建築家によるテキストより
設計を手掛けたハッセルやOMAのメンバーが参加して行われた、オーストラリアの博物館「WA Museum Boola Bardip」についてのシンポジウム等の動画。設計プロセスについても語られる

設計を手掛けたハッセルOMAのメンバーが参加して行われた、オーストラリアの博物館「WA Museum Boola Bardip」についてのシンポジウム等の動画。設計プロセスについても語られています。「WA Museum Boola Bardip」については、アーキテクチャーフォトでも特集記事として紹介しました。

OMA, Hassell, WA Museum Boola Bardip, and the Netherlands embassy in Canberra will join a panel discussion with a focus on the architecture of the Museum.

Panelists
David Gianotten, Managing Partner – Architect, OMA
Paul Jones, Regional Director, OMA
Mark Loughnan, Principal, Hassell
Peter Dean, Design Director and Principal, Hassell
Irene Stainton, Chair of Aboriginal Advisory Committee, Western Australian Museum
Alec Coles, Chief Executive Officer, Western Australian Museum
Marion Derckx, Ambassador, Netherlands Embassy in Canberra

Moderator
Stephen Todd, Design Editor, Australian Financial Review

David Gianotten and Mark Loughnan will give a presentation about the Museum’s architecture. Panelists will discuss the significance of the project to Western Australia and a global audience, and its impact on the design of future museums.

アルヴァロ・シザ+カルロス・カスタニェイラが完成させた、中国・寧波市のミュージアム「MoAE – Huamao Museum of Art Education」の写真と図面

アルヴァロ・シザ+カルロス・カスタニェイラが完成させた、中国・寧波市のミュージアム「MoAE – Huamao Museum of Art Education」の写真と図面が45枚、archdailyに掲載されています。

ギャラリー・間での次回の建築展「中川エリカ展 JOY in Architecture」の概要が公開。新型コロナウイルス感染拡大防止の為、事前予約制ので開催

ギャラリー・間での次回の建築展「中川エリカ展 JOY in Architecture」の概要が公開されています。会期は2021年1月21日~3月21日。新型コロナウイルス感染拡大防止の為、事前予約制ので開催になるとの事です(12月下旬より予約できるようになるそう)。こちらのページに、展覧会と連動企画の中川エリカを紹介するテキストも掲載されています。

TOTOギャラリー・間では、中川エリカの個展「JOY in Architecture」を開催いたします。

中川エリカ氏は、初期の代表作「ヨコハマアパートメント※」、「桃山ハウス」で数々の賞を受賞するなど、今まさにエネルギッシュな活動を続けている若手建築家です。
中川氏の原点は、「新しい建築の表現を追求したい」という、飽くなき探求心にあります。「新しい組み立て方」や「街の細部の法則をヒントにした材料の発見」、「内と外の関係」といったさまざまな課題に取り組み、周囲の環境や人びとの営みを巻き込みながら、生き生きとした建築の表現を生み出し続けています。
中川氏は、街と建築が相互に補い合い連続する場を生み出すべく、街のリサーチを徹底的に行うことからスタートします。そして「建築を身体的に考える」ために、暮らしぶりまで表現した精緻で巨大な模型をのぞきこみ、思考と検証を上書きしていくことで、現実の建築体験へと展開していきます。こうした探求行為とそこから生まれる発見が、中川氏のよろこびと新たなエネルギーとなっています。

本展覧会では、設計の現場で活用されてきたさまざまなスケールの模型を一挙に公開し、中川氏が考える建築の「よろこび(JOY)」が躍動感いっぱいに展示されます。また、これからの建築の生きた発見につなげるため、南米チリで行った、小さな什器とともに現れる人びとの屋外での居場所のリサーチとその模型を展示します。
展覧会を、建築そのものとして実現しようとする中川氏の挑戦を、ぜひご覧ください。
※西田司/オンデザインと共同設計

藤原・室 建築設計事務所による、奈良市の「学園前の店舗+住宅」
藤原・室 建築設計事務所による、奈良市の「学園前の店舗+住宅」 photo©平桂弥(studioREM)
藤原・室 建築設計事務所による、奈良市の「学園前の店舗+住宅」 photo©平桂弥(studioREM)
藤原・室 建築設計事務所による、奈良市の「学園前の店舗+住宅」 photo©平桂弥(studioREM)
藤原・室 建築設計事務所による、奈良市の「学園前の店舗+住宅」 photo©平桂弥(studioREM)

藤原・室 建築設計事務所が設計した、奈良市の「学園前の店舗+住宅」です。

敷地は、交通量の多い道路に面した、傾斜のある変形地でした。

建築主は、店舗と住宅部分の動線を分けること、住宅としての気配感を抑え、店舗建築として見えるようにとの希望でした。

住宅街にある店舗ということで、奇抜な色彩や形態を採用するのは控えつつ、店舗の存在感を、通り過ぎる車に対して感じさせる必要もあるということが、デザインとしての検討事項でした。

スケール感を住宅街に合わせるよう、道路側は店舗、中央は階段室とホール、後方は住宅と3つのブロックに分けています。前後のエリアの仕上げを、同じにすることで、店舗が道路側からは、実際の3倍ほど大きく見えるようにしています。

建築家によるテキストより
IKAWAYA建築設計による、東京の住宅「Concrete Shell House」
IKAWAYA建築設計による、東京の住宅「Concrete Shell House」 photo©川辺明伸
IKAWAYA建築設計による、東京の住宅「Concrete Shell House」 photo©川辺明伸
IKAWAYA建築設計による、東京の住宅「Concrete Shell House」 photo©川辺明伸

IKAWAYA建築設計が設計した、東京の住宅「Concrete Shell House」です。

東京都心にある敷地は、間口9mに対して奥行き26mと長く、前面道路が走る北側以外、3方を隣地の建物に囲まれている。建て主はここに、コンクリート打ち放しの家族を守る堅牢な家を希望した。

そこで、斜線制限や高さ制限内で最大気積を確保した「殻」(=コンクリート)を作り、風通しや光、眺望を取り込みたいところに「孔」(=庭)を開けることにした。防火壁となる殻で囲むことで、孔に向けて非防火設備の大開口サッシで開くことができる。

孔には、隣接する室に関係した性格の違う庭を設けた。地階には光と風を取り込む庭、1階にはどんぐりや茶花が咲く庭、2階には野菜、果物、ハーブなど収穫できる庭と和庭、屋上には殻を破ることで生まれた眺望を得られる庭を配置した。そして、それぞれの庭を外部階段で繋いでいく。内部と外部を交互に移動できる動線によって、庭と室内が4フロアに渡って立体的に混ざり合い、生活と庭の密接な関係性をつくり出した。

建築家によるテキストより
内藤廣とデザイン評論家の森山明子が、写真家・石元泰博について語っている動画

内藤廣とデザイン評論家の森山明子が、写真家・石元泰博について語っている動画です。

写真家・石元泰博(1921-2012)の生誕100年を祝し、東京都写真美術館、東京オペラシティアートギャラリー、高知県立美術館の共同企画、「生誕100年石元泰博写真展」を各会場で開催、過去最大規模で石元泰博の作品を詳らかにします。
本動画は、写真家・石元泰博と出会い、関わり、共鳴したさまざまな人々が『石元泰博―写真という思考』著者・森山明子(武蔵野美術大学教授)と語らいます。
石元泰博の仕事、人生、その魅力を存分にお楽しみ下さい。

noizによる、東京・渋谷の宿泊施設sequence MIYASHITA PARKの最上階のラウンジ&バー「SOAK」
noizによる、東京・渋谷の宿泊施設sequence MIYASHITA PARKの最上階のラウンジ&バー「SOAK」 photo©Nacása & Partners Inc.
noizによる、東京・渋谷の宿泊施設sequence MIYASHITA PARKの最上階のラウンジ&バー「SOAK」 photo©Nacása & Partners Inc.
noizによる、東京・渋谷の宿泊施設sequence MIYASHITA PARKの最上階のラウンジ&バー「SOAK」 photo©Nacása & Partners Inc.

noizが設計した、東京・渋谷の宿泊施設sequence MIYASHITA PARKの最上階のラウンジ&バー「SOAK」です。店舗の公式サイトはこちら

三井不動産が新たにスタートさせたホテルブランド「sequence」の旗艦店、sequence MIYASHITA PARK最上階にオープンしたラウンジ&バー「SOAK」をnoizで設計する機会を得た。

渋谷にも再開発の波が押し寄せ、街並みだけでなく、文化にも大きな構造的、質的な地殻変動を起きつつある。その一つの象徴として新しい動線を形成するMIYASHITA PARKの端点にホテルは建つ。明治神宮の森越しの新宿の高層ビル街、代々木の屋内競技場や新国立競技場と新旧の東京を一望できる最上階からの景観は、昼夜を問わず圧巻のスペクタクルで、これを楽しみながらお酒を飲める、ちょっとだけ親密でスペシャルな場としての演出が、都市にあふれ出るデザインとしている。

建築家によるテキストより
神谷勇机+石川翔一 / 1-1 Architectsによる、愛知・名古屋市の住宅「House IT 三方吹抜けと密度」
神谷勇机+石川翔一 / 1-1 Architectsによる、愛知・名古屋市の住宅「House IT 三方吹抜けと密度」 photo©1-1 Architects 一級建築士事務所
神谷勇机+石川翔一 / 1-1 Architectsによる、愛知・名古屋市の住宅「House IT 三方吹抜けと密度」 photo©1-1 Architects 一級建築士事務所
神谷勇机+石川翔一 / 1-1 Architectsによる、愛知・名古屋市の住宅「House IT 三方吹抜けと密度」 photo©1-1 Architects 一級建築士事務所
神谷勇机+石川翔一 / 1-1 Architectsによる、愛知・名古屋市の住宅「House IT 三方吹抜けと密度」 photo©1-1 Architects 一級建築士事務所

神谷勇机+石川翔一 / 1-1 Architectsが設計した、愛知・名古屋市の住宅「House IT 三方吹抜けと密度」です。

愛知県では、未だ建て売り住宅が多く販売されており、それらは収益性と販売のしやすさから建蔽率いっぱいで、内部をnLDKのnを増やすように分節される。これにより町は高密化し、採光通風条件が悪化すると共に、人びとは過密で不自由な内部に閉じ込められる。

対象敷地は、その半分が傾斜地のために、周辺相場の半額以下で売れ残っていたが、土地探しに同行した際にこの敷地に可能性を見出し建主と購入を決めた。

まず、敷地の平地部分に崖条例ライン、2項道路セットバックライン、延焼ライン(3m)という各種規制を避けるようにヴォリュームを配置。これにより、住宅密集地において、町に抜けを提供しつつ、採光通風を確保できる。

内部は、大きな空間に2階を吊る構造で、西南北の3方を幅770mm程度の吹抜けとした。これにより、周囲からバッファーゾーンを確保すると共に、外壁面を2階の延焼ラインから解放する。そうすることで、防火設備を使う必要がなくなり、建具の予算を抑えながら上下階同時に光を取り入れ、家族の暮らしも繋いでいく。この3方吹抜けをつくり出すために、外部にφ=10mmの既製品ブレースを設置し、耐風圧性を確保した。

建築家が土地のポテンシャルを再考し、建て売り住宅と同程度の予算で建築することで、町や人にとっての最適な密度や空間、暮らしが生まれることを考えた。

建築家によるテキストより
インドの女性建築家アヌパマ・クンドゥーのルイジアナ美術館での建築展「Taking Time」の会場写真。ヴェネチアビエンナーレ国際建築展への参加経験もある建築家

インドの女性建築家アヌパマ・クンドゥーのルイジアナ美術館での建築展「Taking Time」の会場写真が5枚、dezeenに掲載されています。展覧会の公式ページはこちら。会期は2021年2月21日まで。アヌパマはヴェネチアビエンナーレ国際建築展等にも出展している建築家です。

坂茂が完成させた、山梨の、既存別荘へのリビングルーム増築「小淵沢の家」の写真

坂茂のウェブサイトに、山梨の、既存別荘へのリビングルーム増築「小淵沢の家」の写真が6枚掲載されています。

八ヶ岳山麓にある既存の別荘へ新たにリビングルームを増築する。片流れ屋根を持つ既存建物の平側へ同じ勾配の登り梁を架け、切妻屋根とし、既存との調和を取っている。増築部の本棚は、登り梁を受ける構造体であり、本棚と背板で耐力壁を構成している。閉鎖的な既存部とは対照的に増築部は周囲の自然を望めるよう全面開口可能な開放的な空間とした。

最も注目を集めたトピックス [期間:2020/11/16-11/22]
最も注目を集めたトピックス [期間:2020/11/16-11/22]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2020/11/16-11/22)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 水野芳康 / 水野建築事務所による、静岡・藤枝市の、設計者の自邸「下青島の家」
  2. 青木淳と品川雅俊の AS が完成させた住宅「F」の写真と、青木へのインタビュー。撮影は高野ユリカが手掛ける
  3. 菊池公市+マ・アーキテクツ / 宮本裕也による、神奈川・逗子市の「桜山の住宅」
  4. 藤本壮介が設計し建設が進められている「石巻市複合文化施設 まきあーとテラス」の外観写真
  5. 安藤忠雄が1991年に世田谷区に完成させた住宅「伊東邸」が売り出されています。価格は7億5千万円
  6. 東日本旅客鉄道+JR東日本建築設計による、神奈川の横浜駅西口駅ビル「JR横浜タワー」
  7. 加藤渓一 / スタジオピース+HandiHouse projectによる、東京・日野市の住宅「タープ」
  8. 鈴木弘人設計事務所による、宮城・仙台市の「泉の杜幼稚園」
  9. 塩路優介 / シオジ事務所による、和歌山・有田郡の、テイクアウト式の店舗「ラトリエナチュラル」
  10. MADが完成させた、中国・北京の、18世紀の既存建物を取り囲むように増築され、屋上が回遊できる遊び場になっている幼稚園「YueCheng Courtyard Kindergarten」
  11. 葛島隆之建築設計事務所による、愛知の、不動産の店舗兼オフィス「ground floor」
  12. 塩入勇生+矢﨑亮大 / アーキディヴィジョンによる、東京・墨田区の「新旧の店先」。既存の背景を尊重しファサード等を並置させることで街との関係を変化させ、より地域に根差したものになることを意図
  13. 庄司光宏 / UCHIDA SHANGHAIによる、中国・常熟市の、集合住宅の一住戸のリノベーション「black or white」
  14. ハッセル+OMAの設計で完成した、オーストラリア・パースの、州立博物館「WA Museum Boola Bardip」がオープン。歴史的建造物を改修し、その上に新しいヴォリュームを追加。建築内外の様子をドローンで捉えた動画も掲載
  15. スティーブン・ホールが完成させた、アメリカ・ヒューストンの現代美術館「Nancy and Rich Kinder Museum」の写真
  16. 小畑奈智+田中翔太+仁賀亮太 / サロンアーキテクツによる、和歌山・橋本市の、木造住宅の改修「nak house」
  17. MADが計画を進めている、ロッテルダムの1920年代に建てられた倉庫を改修した移民に関する博物館「FENIX Museum of Migration」。既存建物を突き抜けて外観の特徴にもなる有機的な階段空間が特徴的な建築。2024年の完成を予定
  18. 隈研吾による、石川・小松市の「九谷セラミック・ラボラトリー」の写真
  19. 【特別寄稿】西澤徹夫による、新宿伊勢丹本館でのTom Sachs : RETAIL EXPERIENCE展のレビュー「Tom Sachs – 展示と陳列のExperience」
  20. リュウ・ジャークンが2015年に完成させた、中国・成都市の、コミュニティスペースの役割を果たす巨大な中庭を持ち立体的な公園のような構成の商業施設「West Village」の動画。市民に建築が使いこなされる様子をレポート

畑友洋建築設計事務所による、兵庫・芦屋市の住宅「奥池の家」の写真

畑友洋建築設計事務所のウェブサイトに、兵庫・芦屋市の住宅「奥池の家」の写真が28枚掲載されています。

山麓に位置する住宅。町から随分山を登り、霧深いこの場所は松などの山の植生が豊かである。周囲の山の自然環境を建築により分断せず、住まいと自然の境界をぼかす方法について思案していた。風致による切妻屋根に破れ目を設け、そこから自然が滲みこむことで、建築の輪郭をぼかし、自然との固有のつながりを得ようと試みた。鈍い銀色の天井面に、滲んだ自然が映り込み、建築の境界が耕されていく。柔らかな銀色の雲の下のような空間を目指した。大地に低く伏せこむ破れ目を持った屋根は、周囲の木々と破れ目の庭をつなぎ、広がりを持った山の連続の中に建築を溶け込ませていく、そんなたたずまいを目指した。

ハッセル+OMAの設計で完成した、オーストラリア・パースの、州立博物館「WA Museum Boola Bardip」がオープン。歴史的建造物を改修し、その上に新しいヴォリュームを追加。建築内外の様子をドローンで捉えた動画も掲載
ハッセル+OMAの設計で完成した、オーストラリア・パースの、州立博物館「WA Museum Boola Bardip」がオープン。歴史的建造物を改修し、その上に新しいヴォリュームを追加。建築内外の様子をドローンで捉えた動画も掲載 photo©Peter Bennetts, courtesy of Hassell+OMA
ハッセル+OMAの設計で完成した、オーストラリア・パースの、州立博物館「WA Museum Boola Bardip」がオープン。歴史的建造物を改修し、その上に新しいヴォリュームを追加。建築内外の様子をドローンで捉えた動画も掲載 photo©Peter Bennetts, courtesy of Hassell+OMA
ハッセル+OMAの設計で完成した、オーストラリア・パースの、州立博物館「WA Museum Boola Bardip」がオープン。歴史的建造物を改修し、その上に新しいヴォリュームを追加。建築内外の様子をドローンで捉えた動画も掲載 photo©Peter Bennetts, courtesy of Hassell+OMA

ハッセルOMAの設計で完成した、オーストラリア・パースの、州立博物館「WA Museum Boola Bardip」がオープンしています。歴史的建造物を改修し、その上に新しい新しいヴォリュームを追加した博物館です。建築内外の様子をドローンで捉えた動画も掲載します。

以下はプロジェクト説明の要約です。

「WA Museum Boola Bardip」では、歴史的建造物と現代的建造物が互いに補完し合っています。19世紀半ばに建てられた旧刑務所、1899年に建てられたジュビリー・ビルディング、1908年に建てられたオリジナルのアートギャラリー、1913年に建てられた州立図書館の閲覧室であるハケット・ホールなどが保存され、再生されました。これらの歴史的建造物の周りに作られた増築部分は、博物館の核となる2つの要素を持っています。それは、多様なキュレーションの可能性を提供する2つの交差するサーキュレーション・ループと、博物館の中心にある文化プログラムや日常の活動のためのパブリック・スペースである「シティ・ルーム」です。

2つのループは、既存の建物と新しいボリュームを結び、展示ギャラリー、イベントやプログラムのスペース、商業施設をつなぐ複数の来館者のルートを作ります。来館者は、さまざまな視点から博物館のコレクションを探索し、独自の体験を創造することができます。

ハケット・ホールの上に片持ち式の大きなヴォリュームを含む新しい構造物が追加されたことで、保護された屋外スペース「シティ・ルーム」が誕生しました。それは公共のイベントのために設計され、毎日の集まりのために誰でもアクセスできます。シティー・ルームは、博物館内の2つの循環ループと視覚的につながっており、このプロジェクトの焦点となっています。

保存されている歴史的建造物は、この地の社会的・文化的な歴史を想起させます。穴の開いた金属のファサードで覆われた新しい長方形のボリュームは、太陽の光を受けて輝き、暗闇の中では光ります。「WA Museum Boola Bardip」は、パース市と州の文化センターのランドマークとなっています。

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