

塩路優介 / シオジ事務所が設計した、和歌山市の、戸建て住宅の改修「亀田さんの家」です。
築40年の戸建て住宅の改修プロジェクトである。
元はクライアントの実家であり、数年前にクライアント家族に引き継ぐこととなった。
引き継ぐ前は借家として貸していた時期もあり、数回のリフォームによって内装が更新され、40年が経過した面影はなくなっていた。ただし、和室だけはそのままの雰囲気を残しリビングのような使い方をされていて、そこがこの家の中心のように思えた。


塩路優介 / シオジ事務所が設計した、和歌山市の、戸建て住宅の改修「亀田さんの家」です。
築40年の戸建て住宅の改修プロジェクトである。
元はクライアントの実家であり、数年前にクライアント家族に引き継ぐこととなった。
引き継ぐ前は借家として貸していた時期もあり、数回のリフォームによって内装が更新され、40年が経過した面影はなくなっていた。ただし、和室だけはそのままの雰囲気を残しリビングのような使い方をされていて、そこがこの家の中心のように思えた。

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/1/25-1/31)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
妹島和世に、経産官僚の須賀千鶴が話を聞いているインタビュー『日本の「境界ない」建築が世界に求められる理由』が、東洋経済オンラインに掲載されています。
元木大輔と連勇太朗によるトークセッションの動画です。。元木の書籍『工夫の連続―ストレンジDIYマニュアル』の刊行記念で2021年1月21に行われたものです。
家具から建築、展示から都市ハックまで、あらゆるスケールや領域を横断しながら創作を続ける建築家・元木大輔による新著「工夫の連続―ストレンジDIYマニュアル」の刊行を記念し、@カマタが運営するKOCAからオンラインでお届けしたトークイベントです。
「ストレンジDIYマニュアル」という魅惑的かつ謎めいたタイトルがつけられた本書を紐解きながら、元木さんの創作の秘密に迫りました。ホストは@カマタ共同代表のひとり連(むらじ)が務めています。



アーティストの村上隆のアート作品を客室に配した、グランドハイアット東京での1室限定の泊れるアートプライベートギャラリーです。期間限定(2021年1月9日~2021年6月1日 ※予定)で宿泊料金は45万円に設定されています。
村上隆によるコメント
“僕が世界各国を巡って、ホテルで滞在するような生活を送り始めてから、ハイアット系に泊まるとき、エントランスから各部屋まで、ビッシリとアート作品が展示されてて「アートって、こういう文脈のニーズもあるんだなぁ。」と僕のやっているARTの文脈とはある意味違っていたので、へぇ〜っと感心していました。そんな世界にも、1度入ってみたいと思ったのですが、入り口が見つからず、手も足も出ませんでした。今回、こういう特別な機会を頂いて、こうしてホテルの一室に僕の作品を飾れることになって、長い間の夢が叶ってうれしいです。


庄司光宏 / UCHIDA SHANGHAIが設計した、中国・上海市の、集合住宅の一住戸のリノベーション「上海にある47平米の小さな住宅」です。
敷地は上海浦東、ショッピングセンターと地下鉄駅まで徒歩3分の立地である。
施主は上海人、夫婦と子供の3人家族
上海に購入したスケルトンのマンションはとても狭かったが新しい生活空間の可能性を求めて私に設計依頼してきた。以前は300平米の賃貸マンションに住んでいたが子供も大きくなりそろそろ家を出るのでコンパクトな生活にシフトしたいとのことだった。
住宅における豊かさとは何か?それは何に価値を置くかで感じ方は変化すると捉えている。
要は施主が感じられればそれが豊かなのではないかと思う、普遍的なものではない。
金を出せばほぼなんでも手に入る上海では価値観の創造が一番難しい。かと言って広さ、豪華さ、ブランド品も豊かさのエレメントとしては決して否定は出来ない、でもそれがここでは限度がある。施主はこの狭小空間の中に漠然と豊かさと新しい高級感を感じられることを唯一の希望としてオーダーしてきた。
そこで一つの仮定としてデザイン言語の手数を増やした。余白をあまり作らないことにコンセプトを決定した。新しい空間配置で色々な住み方が誘発されますとか、そうゆうことではなく
きちんと好きなものをデザインして積み重ねる、個から全体を構築する手法である。
椅子の下に収納があったり、壁から机が出てきたり工夫が随所にあるのだけれども、とても大きな窓だったり無垢のテーブル、ルーバーの引き戸だったり豊かさを感じる言語の手数を増やし全てが説明可能な部分として設計した。もちろん施主が好きなものである。結局狭くても欲しいものは欲しいのよと、いい意味で諦めないデザインを実現したかった。
その手数を一つの世界観でまとめることで狭小の中に愛着と豊かさを感じることができるのではないかと。



小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツが設計した、兵庫・宝塚市の住宅「ひな壇の家」です。
敷地は、1970年代前半にひな壇状に造成された阪神都市圏のベッドタウンにある。南斜面の眼下にパノラマが広がる地域は、南に開放的/北に閉鎖的な表情の家が連なっている。
住み手家族はともに教師の夫婦と小さな子ども二人で、向こう10年は規則正しい生活が続きそうであった。毎日「おはよう」「いってきます」を言って家を出ていきたい、という要望とともに、しかし、いずれは(そして今すぐにも時折)家族間でも距離をとりたい時があるだろうと考え、内部のみんな/ひとりを外部のおもて/うらの様子に重ね合わせていった。
青木淳と品川雅俊の AS らによる、2021年3月21日にオープンする新しい「ルイ・ヴィトン銀座並木通り店」の写真がtwitterに多数投稿されています。オープンに関する情報はこちらで。
もはやヴィトンのどのコンテクストに接続しているか分からない領域。ハイコンテクストが一周回って誰でも分かるレベルに達している。ここ最近の松屋銀座、心斎橋、並木の振り幅が凄い。 pic.twitter.com/LBcl6GaNih
— MURAYAMA toru (@mur_mtka) January 23, 2021
近くまで行ったので。
内部から外見たら、違う銀座が見えるのだろうか。#青木淳#銀座 pic.twitter.com/0PFgwWB1Iz
— 行本 昌史 / Masafumi Yukimoto (@komystudio) January 24, 2021



高田博章建築設計が設計した、東京・足立区の「保育園のあるコワーキングスペースつなぐ」です。施設の公式サイトはこちら。
住宅と商店が混在し、下町の雰囲気が残る地域にある、保育園を併設したコワーキングスペースです。
子育てと仕事を両立する方々を、ターゲットとした施設です。幼児を保育園に預けて働く、キッズスペースへ一時的に託児して打合せを行う、板の間で子守をしながら作業をする、放課後に子供達が宿題をするなど、多様なワークスタイルに対応しました。
長時間勤務する職種に保育の必要性があると判断されることで、在宅勤務の自営業者や、フリーランスは、保育園入園の優先順位が低くなり、待機児童問題で働けない母親が多いのが実情です。母親になったことで、社会参加が困難だと感じて、孤独や子育てに悩むことが、少なくありません。
保育園のお迎え後に、家事の負担を軽減できるよう、給食調理師が調理したお総菜の販売を行います。保護者同士が繋がり、孤立感を解消できるワークショップやイベントを開催します。これら様々なアクティビティが、同時多発的に行えるよう、既存建物の形状を活かしながら、くぼんだスペースを設けたり、可動間仕切り(木製建具)やカーテンを配置して、緩やかに空間を分節しました。



中本尋之 / FATHOMが設計・施工した、広島市の、カラー専門店「COLOR STAND」です。店舗の公式サイトはこちら。
カラー専門店はヘアーサロンの中でもカラーリングに特化し、白髪染めや生え際のリタッチなどが主なメニューとなる。
お客様は第一に安く、そして気軽にカラーの施術を求め、質はもちろん安さと早さが必要不可欠でありこれからのチェーン展開を視野に入れた一号店のお店となる。
以上の点から設計自体もシステム的に機械化する必要があるのではないかと考えた。
どの土地でも馴染むように、しかしその場その場の個性も出していきたい。設計段階で工程はシンプルにしなければ限られた予算という課題はクリアできない。
たくさんの課題をクライアントとディレクターの三者で何度か協議を重ねる中、店名のカラースタンドの中にヒントは埋まっていた。
コンセプトは
“ガソリンスタンドのようなカラー専門店”



小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツが設計した、兵庫・加東市の住宅「南山ニュータウンの家」です。
眼下に桜を臨む丘陵地の突端にあって、敷地からの眺めはとてもよく、小さな子ども4人を育てる家族にとっては快適な環境に見えた。しかし、ニュータウンの周辺区画は空き地が目立ち、あまりにもひらけた印象であった。母親が自宅で製菓づくりと販売をしており、家庭用と業務用の2つのキッチンを求めたことから、「外向き」の家と「内向き」の家、ふたつの性格の異なる空間が同居するイメージからはじまった。
DDAAの元木大輔による論考「完成しない都市・建築・プロダクト」が、LIXILのウェブサイトに掲載されています。



山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc. + 横尾真 / OUVIが設計した、群馬・渋川市の住宅「中郷の家」です。
群馬県郊外の国道沿いに建つ建主の実家(母屋)の隣地に、子世帯の住まいをつくる計画。
それと平行して母屋のリノベーションも進められた。生まれてから住み続けてきた土地で新たな家族との生活を始めるには、母屋を含む周辺環境との関わり方を選択でき、多様な住まい方が喚起されることが重要だと考え、性質の異なるふたつの庭とふたつの空間を確保した。
室内は、十字に組まれた柱によってもち上げられた屋根の下にふたつの空間を積層した。
1階は正方形と直角三角形を合わせた台形平面のワンルーム。架構に対応させてフローリング・小梁・ルーバーの方向を切り替えることでワンルーム内に生活の拠り所を作っている。生活に必要な機能は箱に納めて家具のように点在させ、箱と箱の隙間から外部へ視線が抜けるように開口の位置を定めた。中心の十字柱から対角線に架けられた大梁は、四角形平面から最も長い直線を抽出し、水平方向への広がりを強調する。
庭を介して日々変化する周辺環境や暮らしに呼応する遠心性をもつ空間である。



大西亮+越膳博明+大本健太 / 乃村工藝社が設計した、東京・品川区の、地域コミュニティー促進の機能を持つマンションギャラリー「Brillia品川南大井コミュニケーションサロンoooi」です。
施設は2019年12月で解体されています。
東京・品川のマンション「Brillia品川南大井」を建設するに当たり、コミュニケーションサロンとモデルルームを併設したマンションギャラリーのプロジェクト。
1階にコミュニケーションサロン、2階にモデルルームを計画した。
従来のマンションギャラリーは、購入者が目的を持って訪れる場所となっているが、購入者以外がその場所に訪れる事はさほどないかと思われる。また販売開始と合わせて突然と現れ、販売終了とともに撤去されるのが常であり、そういった建築としての在り方から活用方法を再定義したのがプロジェクトの特徴である。
マンション販売のためのゲストサロン(マンションギャラリー)とは異なり、社会における課題解決を策定し、その解決の糸口をひも解くための施設活用を目的としている。同施設が社会課題として掲げたのは、「地域コミュニティーの希薄化」。
「住まう場所の選択」は、新しい街に「移り住む」という大きな希望と不安を抱きながら行うものである。そこで、その不安を、施設利用とデザイン体験を通すことでひも解こうと考えた。マンション販売のみを目的とする場所ではなく、地域のつながりを意識し、地域住民に広く開かれた空間を提供することが重要だと捉えたためだ。


小林一行+樫村芙実 / テレインアーキテクツが設計した、ウガンダ・ナンサナの寄宿舎「AU dormitory」です。
現地の建材として最も汎用性のある焼レンガは、特有のサイズや不均等な強度が扱いにくく感じられた。
しかし、現地の沼地でつくられる約100mm×110mm×200mmのレンガは一斤の小振りのパンのようなスケール感であり、一粒ごとに異なる粗いテクスチャー・色も相まって、それらが積まれて出来上がった壁は、触ってみたい/寄りかかりたい、と思わせる木の幹のような魅力を持っていた。一枚の壁が何かを分断するものとして存在するのではなく、約50名の学生が共同生活を送る空間を「つかず離れず」の状態でつくりだすような方法を探した。
日本建築学会の建築討論の2021年1月号「特集:建築メディアの条件そして効果──当代中国の場合」が公開されています。中国を拠点とする建築メディア5組(世界建築 World Architecture、時代建築 Time Architecture、建築学報 Architectural Journal、一条 Yit、沙丘研究所 Dunes)にインタビューしています。質問の中には、運営予算の確保方法などビジネスの側面にも切り込んでおり興味深いです。
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