architecture archive

森本建築事務所 / 森本雅史+森本景二+森本昭博による、三重・伊賀市の、事務所兼用住居「伊賀上野のオフィス」
森本建築事務所 / 森本雅史+森本景二+森本昭博による、三重・伊賀市の、事務所兼用住居「伊賀上野のオフィス」外観。 photo©鳥村鋼一
森本建築事務所 / 森本雅史+森本景二+森本昭博による、三重・伊賀市の、事務所兼用住居「伊賀上野のオフィス」リビング。 photo©鳥村鋼一

株式会社森本建築事務所 / 森本雅史+森本景二+森本昭博が設計した、三重・伊賀市の、事務所兼用住居「伊賀上野のオフィス」です。

「城下町伊賀上野の地域特性を活かした新しい風景のデザイン、景観地域でのオフィスと住居の在り方を追求する」ことをテーマに計画した。

伊賀上野の景観区域に建つオフィス兼住まいの計画である。伊賀上野は城下町として栄え、お城に近い通りから順に本町通り・二之町通り・三之町通りの三筋があり、敷地が接道する「三之町通り」は、かつては武士や商人が住んでいた面影を残す歴史ある街並みに敬意を払いながら計画を進めた。

建築家によるテキストより
高池葉子による、自作の 床と光の家を参照しつつ‟床”について綴った論考「建築における床の意味と意匠」

高池葉子による、自作で計画中のの 床と光の家を参照しつつ‟床”について綴った論考「建築における床の意味と意匠」が、iocのウェブサイトに掲載されています。リンク先には模型写真も6枚掲載されています。高池は伊東豊雄建築設計事務所出身の建築家。

トラフによる、神奈川・箱根の、彫刻の森美術館のギャラリーをフリースペース・ギャラリーに改修した「丸太広場 キトキ」の写真

トラフのウェブサイトに、神奈川・箱根の、彫刻の森美術館のギャラリーをフリースペース・ギャラリーに改修した「丸太広場 キトキ」の写真が15枚掲載されています。

日本初の屋外型美術館である、彫刻の森美術館・緑陰ギャラリーの改修計画。広大な彫刻庭園内の一角にある同施設の1階はカフェ、2階はギャラリーとなっていたが、室内で休憩できるスペースが不足していたため、2階に休憩と展示を両立するスペースが求められた。

同美術館では、屋外展示の彫刻には基本的に触れることが出来ない。そこで、触れたくなる、また山に囲まれた環境ならではの素材として、箱根山で伐採された杉の丸太材と、360mm角の集成材を土台として井桁状に並べ、階段室を境に分断された細長い空間に一体感を与える提案とした。空間全体にグリッドを設定し、橋のように架け渡した丸太材は、ベンチとしてもテーブルとしても使え、お弁当を食べたりくつろいだり、来館者の憩いの場となる。ゴムチップマットのエリアでは靴を脱いで、角材を背もたれに寄りかかったり、またはローテーブルとして囲んだりもできる。 ごく単純なルールで出来た空間は、使い方を限定せず、訪れた人それぞれが能動的に使い方を発見できる余白に満ちた場所となる。

素材そのものの力強さを感じられる、丸太のグリッドは、彫刻のような、家具のようなそのどちらともとれる不思議な光景を生み出し、来館者を受けとめる。

様々な建築家とのコラボで知られる、家具デザイナーの藤森泰司のウェブサイトがリニューアル

様々な建築家とのコラボレーションで知られる、家具デザイナーの藤森泰司のウェブサイトがリニューアルされています。過去にデザインされた建築家作品内の家具の写真も多数見ることができます。

藤森の経歴はこちら。

1967 埼玉県出身
1991 東京造形大学卒業後、
家具デザイナー大橋晃朗に師事
1992–1998 長谷川逸子・建築計画工房 勤務
1999 藤森泰司アトリエ 設立
2003–2010 関東学院大学非常勤講師
2004– 桑沢デザイン研究所非常勤講師
2007–2009 前橋工科大学非常勤講師
2007– 武蔵野美術大学非常勤講師
2009– 多摩美術大学非常勤講師
2011–2014 東京造形大学非常勤講師
2014–2016 日本工業大学非常勤講師
2016– 東京大学非常勤講師
2016– グッドデザイン賞 審査員
2019– 東京藝術大学非常勤講師

家具デザインを中心に据え、建築家とのコラボレーション、プロダクト・空間デザインを手がける。近年は図書館などの公共施設への特注家具をはじめ、ハイブランドの製品から、オフィス、小中学校の学童家具まで幅広く手がけ、スケールや領域を超えた家具デザインの新しい在り方を目指して活動している。毎日デザイン賞ノミネート、グッドデザイン特別賞など受賞多数。2019年著書「家具デザイナー 藤森泰司の仕事」(彰国社)を発売。

長坂常 / スキーマ建築計画による、京都・中京区の店舗「ブルーボトルコーヒー京都六角カフェ」
長坂常 / スキーマ建築計画による、京都・中京区の店舗「ブルーボトルコーヒー京都六角カフェ」 photo©太田拓実
長坂常 / スキーマ建築計画による、京都・中京区の店舗「ブルーボトルコーヒー京都六角カフェ」 photo©太田拓実

長坂常 / スキーマ建築計画による、京都・中京区の店舗「ブルーボトルコーヒー京都六角カフェ」です、

約 100年にわたり街の自転車店として親しまれてきた辻村自転車商会さんの一角、1階の一部と2階の全部にBLUE BOTTLE COFFEEが入った。もともと建物自体も虫籠窓や木製の建具、北山杉の手すり等昔の町家の形式を多くの残る建物としても知られれてきたことから、それらの要素は出来るだけ引き継ぎつつ、かつ周りのコミュニティとも交わり共存できるお店を目指した。
そのために隣の辻村自転車商会さんとの境界もガラスで間仕切り、自転車屋さんの中の様子がカウンター越しに見え、外壁にも水平に広がる開口を設け水平かつ奥行きを持って近隣に繋がるように計画した。

建築家によるテキストより
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京都現代美術館と伊勢丹新宿店で行われたインスタレーション「バング・アンド・オルフセン プレスプレゼンテーション」
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京都現代美術館と伊勢丹新宿店で行われたインスタレーション「バング・アンド・オルフセン プレスプレゼンテーション」 photo©Lasse Kusk

長坂常 / スキーマ建築計画による、東京都現代美術館と伊勢丹新宿店で行われたインスタレーション「バング・アンド・オルフセン プレスプレゼンテーション」です。(どちらも会期は終了。)

現代的な生活空間を表現
どっしりと1箇所に陣取って音楽を聴くというより、ネット空間の中のように居場所を変えて、同時に複数の情報を入手していくそんな時代の感覚をまとった体験がB&Oの商品を通して体感できるインスタレーション。音がループし、場所、時間によって得られる情報が異なる。そのため、日本建築の「木組み」をモチーフにしたSOUND GRID SYSTEMを構築した。

建築家によるテキストより
意匠法が改正され建築物・内装の意匠が保護対象になることを受けて、特許庁が公開したPDF資料「意匠登録出願の基礎(建築物・内装)」

意匠法が改正され建築物・内装の意匠が保護対象になることを受けて、特許庁が公開したPDF資料「意匠登録出願の基礎(建築物・内装)」です。またVUILDがこの意匠制度の変更に関し、弁理士を招いてオンラインで勉強会を行うようです(2020/4/1開催)。

石上純也と田根剛が2018年に非公開で行った対談の内容が、2年の歳月を経て10+1websiteで公開

石上純也田根剛が2018年に非公開で行った対談の内容が、2年の歳月を経て10+1websiteで公開されています。

南後由和と浅子佳英の対談「〈ひとり空間〉の時代に移動はいかに可能か」の内容

南後由和浅子佳英の対談「〈ひとり空間〉の時代に移動はいかに可能か」の内容がLIXILのウェブサイトに掲載されています。

武田清明建築設計事務所による、東京・世田谷区の住宅「5つの小さな擁壁」の写真

武田清明建築設計事務所のウェブサイトに、東京・世田谷区の住宅「5つの小さな擁壁」の写真が15枚掲載されています。武田は隈研吾建築都市設計事務所出身の建築家。

小室舞 / KOMPASによる、東京の住宅の改修「SETAGAYA HOUSE RENOVATION」の写真

小室舞 / KOMPASのウェブサイトに、東京の住宅の改修「SETAGAYA HOUSE RENOVATION」の写真が11枚掲載されています。小室はヘルツォーク&ド・ムーロン出身の建築家です。

1階で歯科医院を営む施主家族が暮らす、元々二世帯住宅だった築18年鉄骨造3階建ての店舗併用住宅の住居部分の改修計画です。3人家族の暮らしと不相応な二世帯住宅の間取りの改善、夏暑く冬寒く昼間から暗いという環境の改善、量販住宅的な空間の質の改善、という3つが改修の主目的でした。

リノベーションで木造やRCの既存躯体を露出して活かす手法は一般的ですが、耐火被覆で露出できない鉄骨造かつ内断熱を追加する必要により全面に内装を施さなければいけない状況の中で、どうやって単なる張りぼてでなく各内装に必然性を持たせられるのか、また、ワンルームという間取り内にどれだけ多様性や奥行きを共存させるかが内装における課題となりました。

まず、2・3階それぞれが家族用に計画された既存に対し、2階をパブリックな場としてのリビングダイニング、3階を寝室などのプライベートな場として使い分けることとし、予算の都合上プライベート側はなるべく既存を利用することとしました。主要空間の2階は間仕切りや吊天井をなくし、既存の梁を隠しつつ設備や照明を内包する梁型や垂れ壁で緩やかに仕切りながらもなるべくおおらかで気積の大きなワンルームを確保しました。

80㎡ほどの各階ごとに小さなバルコニー3つと各部屋にばらまかれた窓で外周に開口部は豊富でしたが、煩い前面道路と近接した隣地建物によってほとんど使われず閉じられており、間仕切りの多さも相まって昼間から暗い状態でした。そこで3階中央で物置と化していたキッチンを撤去して2・3階をつなぐ吹き抜けにしてその上部にトップライトを配すことで、最も暗かった中央部に自然光を取り入れ、住居全体への煙突効果での自然換気も可能にしました。

そして既存開口部は外周部の環境に応じて取捨選択を行いました。唯一角で開けたバルコニーは不要な浴室跡を使って拡張してリビングと大きくつなぎ、他の使われていない開口部は換気等に必要な箇所以外は熱の逃げを防ぐように断熱材で閉じたり、造作家具と組み合わせることで見た目の統一を図りながら外部との距離をコントロールできるようにしました。

外壁沿いにキッチン・デスク・ベンチ・棚などの機能を散りばめ、断熱材の炭化コルクなどの特性を持つ内装材を場所に応じて用いることで、中央は空っぽながら各面ごとが個性を持ち、ワンルームながら場所ごとに変化をもたらしています。落ち着いた色調の下層部から明るい色調の上層部を経て真っ白な吹き抜け空間へと断面方向にも素材感の変化を与え、平面方向と断面方向での多様性の掛け合わせに自然光が加わることで、奥行きと変化のある豊かなワンルームにできるのではないかと考えました。

大きなアイランドキッチンを囲みながら自然の移ろいを感じ、人々の暮らしと共に時間を重ねて深みを増す空間になることを祈っています。

【ap job更新】 株式会社 space fabric 一級建築士事務所が、建築設計スタッフ(正社員)を募集中
【ap job更新】 株式会社 space fabric 一級建築士事務所が、建築設計スタッフ(正社員)を募集中
【ap job更新】 株式会社 space fabric 一級建築士事務所が、建築設計スタッフ(正社員)を募集中

株式会社 space fabric 一級建築士事務所の、建築設計スタッフ(正社員)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

【space fabricでは建築設計スタッフ(正社員)の募集をしています】

個人住宅や小規模の集合住宅・保育園・店舗・事務所ビルの設計を行っている設計事務所です。
個人の住宅の仕事がメインです。
ホームページにて設計事例などご覧ください。
http://www.space-fabric.net
ご応募お待ちしています。

クライアントとの打合せからはじまり、法令確認、基本設計・実施設計の図面作成、建築確認申請、現場監理の一連の業務を積極的におこなっていただく方を募集します。
現在、設計事務所で設計を勉強中の人もご応募ください。
※建築士の資格(一級、二級)お持ちの方、経験者(1~2年以上)、優遇いたします。
※少人数で運営している設計事務所ですので将来独立を検討しているかたにとって経験の詰める場だと思います。

弊社の仕事はホームページをご覧いただけましたら幸いです。

http://www.space-fabric.net

日建設計が「感染症対策と建築デザイン」というページを公開

日建設計が「感染症対策と建築デザイン」というページを公開しています。執筆しているのは日建設計のエンジニアリング部門設備設計グループ アソシエイト博士(医学)の伊藤昭。

齋藤隆太郎+小島佑樹 / DOGによる、埼玉の「川越の新減築住宅」
齋藤隆太郎+小島佑樹 / DOGによる、埼玉の「川越の新減築住宅」 photo©髙橋菜生
齋藤隆太郎+小島佑樹 / DOGによる、埼玉の「川越の新減築住宅」 photo©髙橋菜生
齋藤隆太郎+小島佑樹 / DOGによる、埼玉の「川越の新減築住宅」 photo©髙橋菜生

齋藤隆太郎+小島佑樹 / DOGが設計した、埼玉の「川越の新減築住宅」です。

親子2人で住むには広すぎるということから、築50年の伝統的日本家屋を減築するプロジェクトである。元々は中廊下+縁側形式で、室内は全体的に暗く、特に北側は日中でも殆ど光が差さない状況であった。またインスペクションによると、既存母屋には耐震要素がなく、東側増築部分にのみ筋交いが入れられていたため、全体的な耐震バランスが悪いことも明らかになった。

建築家によるテキストより
齋藤隆太郎 / DOG+井手駿 / 日建ハウジングシステムによる、神奈川・中郡の住宅「8.5ハウス」
齋藤隆太郎 / DOG+井手駿 / 日建ハウジングシステムによる、神奈川・中郡の住宅「8.5ハウス」 photo©高栄智史
齋藤隆太郎 / DOG+井手駿 / 日建ハウジングシステムによる、神奈川・中郡の住宅「8.5ハウス」 photo©高栄智史

齋藤隆太郎 / DOG井手駿 / 日建ハウジングシステムが設計した、神奈川・中郡の住宅「8.5ハウス」です。

このプロジェクトは、広重が歩き描いた東海道沿いに建つ、画家と妻、幼児と夫の母が3世代で暮らす狭小アトリエ付き住宅(87.23㎡)の計画である。自身の作品を飾る大きな展示壁を、敷地対角線に最大長確保して街に発信するという考えから設計が始まり、その展示壁で居住エリアとアトリエを分けることとした。そして大磯(8番目の宿場)と小田原(9番目の宿場)の間に位置する二宮町にアトリエを開き、施主自ら東海道五十三次の隙間を紡いでもらうことがテーマとなっている。アトリエはただ絵を飾るための場所ではなく、ショップや寄合所として使ったり、時に製作・生活シーンを曝け出し、8.5ハウスを現代的かつ社会実験的に街に開く。

建築家によるテキストより
『新型コロナウイルス感染症制御における「換気」に関して/「換気」に関するQ&A』(日本建築学会)

『新型コロナウイルス感染症制御における「換気」に関して/「換気」に関するQ&A』というPDF資料を日本建築学会が公開しています。

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。