
妹島和世建築設計事務所・清水建設設計共同企業体が2019年に完成させた、東京・文京区の「日本女子大学 図書館」です。
撮影したのは、東京を拠点とするフランス人写真家・映像作家のビンセント・エシテです。
妹島和世建築設計事務所・清水建設設計共同企業体が2019年に完成させた、東京・文京区の「日本女子大学 図書館」です。
撮影したのは、東京を拠点とするフランス人写真家・映像作家のビンセント・エシテです。
桂離宮の一連の写真で建築界でも知られる写真家 石元泰博の展覧会が、東京オペラシティアートギャラリーで開催されます。会期は2020年7月18日~9月22日。
シカゴのインスティテュート・オブ・デザイン(通称ニュー・バウハウス)に学んだ写真家 石元泰博(1921-2012)は、構成的・造形的な眼で対象を正面から捉えた透徹した作品によって、写真界はもとより、ひろく建築、デザイン、美術にわたる戦後日本の芸術に大きなインパクトを与えました。バウハウスの流れを汲む近代的な視点から日本の伝統建築を撮影した桂離宮シリーズ、同時代の建築家丹下健三、磯崎新、内藤廣らの作品を撮った作品、そしてライフワークとなったシカゴと東京の街と人々を捉えた作品など、その代表作は内外で高く評価されています。緻密な暗室作業による厳格なプリントの美学は、デジタルが一般化した今日において一層の輝きを放っています。
没後20年を目前に開催される本展は、代表作はもとより、知られざる初期作品やマガジンワーク(雑誌掲載作品)、そして晩年作なども加え、石元泰博の仕事をひとつの多面体として、今日的な視点から検証します。
西和人一級建築士事務所が設計した、富山・南砺市の「南砺の住宅」です。
様々な環境を受け入れ、この地ならではの建築を目指した小さな住宅です。
計画地は典型的な日本海側気候です。
年間日照時間が少なく、降水量も多い。積雪量も1mを超えることもあり、夏はフェーン現象により猛暑日を記録することもあります。その中でまず目につけたのはカーポートの存在。積雪の多いこの地域は大概の家に設置されており、ある種の街並みを作り上げています。
そのカーポート文化をポジティブに受け入れ建物に反映させることで見えてきた大屋根の存在。
一般的にはネガティブに添えられがちな要素を見つめ直すことで、地域の新たな景観形成に作用することができたと同時に、この地の環境特性も受け入れるおおらかな住宅を計画する事ができました。一見バラックのような立ち振る舞いは、この地の環境を丁寧に読み解いた上での成果品です。
季節風や日差し、風景を大きく建物に受け入れ環境と一体となった生活のあり方を模索しています。
ツバメアーキテクツによる、東京の集合住宅の一住戸の改修「アール天井の家」です。
リノベーションは、その設計の過程において「ズレ」と付き合うことになる。竣工図と実際の建築の寸法が異なっていたり、解体後に予想だにしなかった物体が発見されたり。
本プロジェクトは年配夫婦が暮らすためのマンションリノベーションである。既存の間取りでは多すぎる部屋を減らして、ゆったりと暮らしていくための広々とした家を構えるという目標が設定された。
最初に書いたように、壁を間引いていきワンルームにするつもりが解体後、部屋同士の段差が発見された。また部屋同士が繋がり新たな視点を獲得すると、当初気づかなかったカーテンの開閉装置など様々な物体が視界に入ってきた。
ここではそういった段差の解消・装置の隠蔽・光や音の流れの調整・使い方に応じたスケールの設定などをアール天井を駆使して行い、空間の質に転換しようとしている。
安藤忠雄建築研究所が設計を手掛けた、東京・下北沢の、賃貸集合住宅が完成していて、不動産サイトでは募集も開始されています。
「LEGALAND下北沢」は、安藤忠雄建築研究所設計による建物の魅力を存分に活かした低層賃貸マンションです。閑静な住宅地の環境に馴染むようシンプルな建物形状で、一層分は地下に埋め込み、周囲との隙間は緑豊かな緑地としました。建物中央は地上4層を貫く吹き抜けの共用空間となっており、頭上のスカイライトから自然の光が落ちる設計となっております。また、新たな文化を発信する創造文化拠点へ進化を遂げる下北沢駅から徒歩5分に立地し、不動産そのものの価値も非常に高い物件です。
■物件概要
名称:LEGALAND下北沢
所在地:東京都世田谷区代田5丁目23番3号
交通:小田急線・京王井の頭線「下北沢」駅 徒歩5分
延床面積:1271.38㎡
構造・規模:鉄筋コンクリート造 地下1階地上4 階建て
専有床面積:930.10㎡
間取り:1R:20戸 / 1LDK:2戸 / 2DK:6戸 合計28戸(駐車場:2台)
施工会社:まこと建設株式会社
設計会社:安藤忠雄建築研究所
竣工日:2020年3月23日
デザイン経営に関する小冊子「デザイン経営 ハンドブック」を特許庁がPDFで公開しています。こちらのページにはその他の特許庁が取り組んでいるデザイン経営についての周知関連資料を読むことができます。
「デザイン経営」とは
「デザイン経営」とは、デザインの力をブランドの構築やイノベーションの創出に活用する経営手法です。その本質は、人(ユーザー)を中心に考えることで、根本的な課題を発見し、これまでの発想にとらわれない、それでいて実現可能な解決策を、柔軟に反復・改善を繰り返しながら生み出すことです。
経済産業省・特許庁は、2017年7月に有識者からなる「産業競争力とデザインを考える研究会」の議論の結果、2018年5月に報告書『「デザイン経営」宣言』を取りまとめました。
『「デザイン経営」宣言』では、「デザイン経営」の効果や、実践のための7つの具体的な取り組みも示されています。
隈研吾と長谷工コーポレーションによる、東京大学工学部の既存施設を改修した「HASEKO-KUMA HALL」の写真が4枚と、隈による解説が、公開されています。施設の公式サイトはこちらで、写真なども見ることができます。
こちらは施設の公式サイトに掲載されている概要です。
東京大学 大学院工学系研究科・工学部は、1877年(明治10年)に創設された工部大学校を起源としています。工学は、基礎科学の問題から科学技術全般・社会全体にまたがる課題までを取り扱う広大な学問体系を有しています。大学院工学系研究科は18専攻、11附属施設から、工学部は16学科から構成されており、約5,000人の学生、500名の教員と200名の事務・技術職員が日夜勉学、研究、教育に励んでいます。
工学系研究科・工学部の本拠地である本郷キャンパス正門からほど近い工学部11号館の講堂とラウンジが、リノベーションにより「HASEKO-KUMA HALL」として新たに生まれ変わりました。講堂は、国際会議、シンポジウム、講習会などの各種会合の会場として、ラウンジは展示会、展覧会などの各種学術イベント、懇談会などのサロンとして、夜間はドリンクを楽しみながら会話も楽しめる空間になります。本ホールが、分野を越えた多くの皆様にとって、公私ともに交流し、くつろげる場となることは、私にとって大きな喜びです。また、講堂とラウンジは一般利用も可能ですので、地域活性の場としても広く活用していただきたいと願っております。
本ホールのデザイン・設計は、東京2020オリンピック・パラリンピックのメイン会場である「新国立競技場」の設計者として世界的に著名な、工学系建築学専攻の隈 研吾教授に手掛けていただき、建築を志す若手人材育成にも力を注いでいる長谷工グループが設計施工を担いました。木製のBOXを全面に配した、隈教授のデザインならではの空間・世界観を体感していただけます。BOXは工学系研究科・工学部の発信ツールとして研究成果を展示してまいります。初回の展示は、100年以上前に製造された黎明期の真空管から、18桁精度(およそ300億年経過すると1秒ずれる精度)が達成可能な「光格子時計」まで、今日の社会を実現した科学技術の進歩と重なり合う、各専攻の時空を超えた貴重品の数々を公開いたします。
国連は、2030年までに解決する国際目標として、「持続可能な開発目標(SDGs)」を掲げています。17のゴールに盛り込まれた21世紀の世界が抱える課題は、いずれも工学と深く関連するものです。複雑化した社会課題を解決し、未来を切り拓き、世界を牽引していく「知のプロフェッショナル」がこの新しい交流の場から羽ばたくことを期待しています。
最後に、ご寄附をいただきました長谷工グループの皆様、その他、多大なご尽力を賜りました皆様に、厚くお礼申し上げます。
ロイキンド・アルキテクトスが設計した、メキシコ・イダルゴ州の、分棟形式の住宅「amanali house」の写真と図面が28枚designboomに掲載されています。
成田和弘+成田麻依 / kufuが設計した、広島の住宅「はこ」です。
成田和弘は環境デザイン研究所・大成建設設計本部出身、成田麻依は池下設計・石上純也建築設計事務所出身の建築家。
本計画地は小高い山の中腹にある崖地である。
眼下には街並みが広がり、周囲は山の緑に囲まれた豊かな環境。
しかし現地までは幅員2.0m~2.5m程の私道をふもとから登って来なければならない。つまり工事車両が近接出来ず、人力で運べる部材や寸法選定が条件となった。更に、敷地内に高さ4mの既存石積擁壁があり、繋がりが分断されていた。建物をどう魅せるかに加え"どう創るか"も条件となる立地である。
五十嵐淳のウェブサイトがリニューアルされています。作品の写真などが大きなサイズで閲覧できるようになっています。
坂茂や藤森照信に美術館の設計を依頼したことでも知られる、ねむの木学園を運営した 宮城まり子さんが亡くなりました。リンク先は毎日新聞のニュース記事です。坂が設計した美術館はこちら。藤森照信が設計した美術館はこちら。
町秋人建築設計事務所による、静岡・島田市の、元スーパーマーケットの建物を改修したマスキングテープ専門店「ヨハク社」です。店舗のウェブサイトはこちら。
【大きな空間はそれだけで魅力的である】
それは単純にスペースとして、ということもあるがそれ以上に余白の余らせ方には豊かさや美意識なども反映される。
そういった目に見えてこない部分や未来に対しても意識的になり設計することが大事だと思っている。今回、マスキングテープ専門店の移転計画をした。移転先は、築40年の元スーパーマーケットの建物である。
設計にあたりマスキングテープ店として成り立たせることは勿論だが、元スーパーという空間構成や空間の大きさを最大限に活かし、次へのアクションのきっかけになる様な店づくりの手伝いをしたいと思った。
アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2020/3/17-3/22)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
『「贋作」建築と撤去訴訟=韓国』という記事が、中央日報に掲載されています。
丹下健三が1960年に完成させ、浦辺鎮太郎が1983年に美術館に改修した旧倉敷市庁舎(倉敷市立美術館)が、登録有形文化財になるようです。リンク先はNHKのニュース記事です。文化庁が公開している2020年2年3月19日に公開された新規に登録される全国133件のリストのPDFはこちら。旧倉敷市庁舎(倉敷市立美術館)の建物の写真と概略はこちらのページに簡潔にまとまっています。
こちらは文化庁のPDFでの同建築の紹介テキスト。
昭和35年に倉敷市が建てた鉄筋コンクリート造の庁舎。丹下健三の設計によるモダニズム庁舎建築の好例。昭和58年に倉敷市出身の建築家浦辺鎮太郎(うらべしずたろう)の設計で改修し、市立美術館に転用。
藤森照信が、令和元年度日本芸術院賞を受賞しています。「ラ コリーナ近江八幡 草屋根」(平成27年竣工)が対象作品のようです。
賞の概要
日本芸術院では,会員以外の者で,卓越した芸術作品と認められるものを制作した者及び芸術の進歩に貢献する顕著な業績があると認められる者に対して,毎年,恩賜賞と日本芸術院賞を授与しています。
日本芸術院賞は,昭和16年から戦中,戦後の一時期を除いて毎年授与しており,平成30年度において第75回を数えています。
恩賜賞は日本芸術院賞を受賞した者の中から特に選ばれて贈られる賞です。
恩賜賞には賜品が,日本芸術院賞には賞状,賞牌,賞金が贈られます。
平成30年度恩賜賞・日本芸術院賞の授賞式は,天皇皇后両陛下の行幸啓を仰ぎ,令和元年6月24日に挙行されました。
日本芸術院についてはこちら。
役割
日本芸術院は,芸術上の功績顕著な芸術家を優遇するための栄誉機関です。
また,芸術の発達に寄与する活動を行うとともに,芸術に関する重要事項を審議し,これを文部科学大臣又は文化庁長官に意見を述べることができるとされています。沿革
日本芸術院は,明治40年6月に文部省美術展覧会(文展)を開催するために設けられた美術審査委員会を母体とし,大正8年9月に「帝国美術院」として創設されました。
その後,昭和12年6月に美術のほかに文芸,音楽,演劇,舞踊の分野を加え「帝国芸術院」に改組されるなどの拡充を経て,昭和22年12月に「日本芸術院」と名称を変更し,今日に至っています。
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