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「旧赤星鉄馬邸、保存へ 武蔵野市が寄贈受け、敷地は公園に レーモンド設計の昭和初期建築」(毎日新聞)

「旧赤星鉄馬邸、保存へ 武蔵野市が寄贈受け、敷地は公園に レーモンド設計の昭和初期建築」という記事が、毎日新聞のウェブサイトに掲載されています。以前より同建築の保存運動が行われていたようで、こちらのページに建物の現況写真も掲載されています。

アメリカのニュースメディア CNNが世界中からピックアップした「2020年注目の建築プロジェクト10選」(日本語)

アメリカのニュースメディア CNNが世界中からピックアップした「2020年注目の建築プロジェクト10選」が公開されています。日本語で読める記事です。

ツバメアーキテクツによる、山梨の既存建物を改修した「富士吉田市の準公共施設 センゲンボウ 高校生の拠点施設」
ツバメアーキテクツによる、山梨の既存建物を改修した「富士吉田市の準公共施設 センゲンボウ 高校生の拠点施設」 photo©長谷川健太

ツバメアーキテクツによる、山梨の既存建物を改修した「富士吉田市の準公共施設 センゲンボウ 高校生の拠点施設」です。

今回のプロジェクトは、富士道の脇に30年ほど前に建てられた木造の事務所建築をリノベーションし、準公共施設として高校生の地域拠点を作るというものだ。対象の建築は、富士道に対して側面を向け、路地に対して正面を作る建ち方となっていた。そして住宅のすぐ目の前には行政によって最近復元された御師住宅の立派な門が立つ。御師住宅そのものを作るわけではないが、そのあり方を参照することにした。

建築家によるテキストより
慶應SFCの石川初研究室による2019年度展示会「日和見」が、渋谷区神宮前の裏参道ガーデンで開催

慶應SFCの石川初研究室による2019年度展示会「日和見」が、渋谷区神宮前の裏参道ガーデンで開催されます。会期は2020年2月14日~17日。

2019年度の石川初研究室展示会のテーマは「日和見(ひよりみ)」です。
 
「日和見」は、物事の成り行きを見て有利な方につこうとすること、というようなマイナスの意味で使われることもありますが、もとは船を出すにあたって空や海を眺め、天候を判断することを指す言葉でした。

私たちは複雑でままならない世界に向き合っています。世界を完全に理解したり、いきなり変えたりすることはできませんが、丘に立って日和をよく見ることはできます。荒天の日に出帆を諦めるのは天候への負けではなく、荒天に適したふるまいを選び、天候と生きることです。

さまざまな対象や地域に身をおいて、日常を少し違う角度から眺め、見晴らしのいい丘で「日和見」した私たちの探求と提案の船出をご覧ください。

DATE
2020年2月14日(金) 11:00-18:00
2020年2月15日(土) 11:00-19:00
2020年2月16日(日) 11:00-19:00
2020年2月17日(月) 11:00-18:00

※平日と土日では、最終受付時間が異なるのでご注意ください。

ship architecture / 中村俊哉+藤井愛による、千葉・流山市の住宅「流山の家」
ship architecture / 中村俊哉+藤井愛による、千葉・流山市の住宅「流山の家」 photo©長谷川健太

ship architecture / 中村俊哉+藤井愛が設計した、千葉・流山市の住宅「流山の家」です。

郊外の住宅地にある築50年の木造2階建て住宅。
子育てを終えた夫婦が新たな一歩を踏み出すために改修することになりました。
定期的に親戚が泊まりに来ること、将来的に娘と同居する可能性があること、近所の方たちが定期的にグループ生協で庭先に集まること、そして施主自身の高齢化など今後の生活のあり方をふまえて、使いやすいように既存の建物を調整していくことが求められました。
このあたりは1960年台に開発された住宅地で、南庭付き一戸建てがゆったりと建ち並ぶよくある郊外の町並みです。充実した庭がありながらも庭に面した窓にはカーテンがひかれ閉鎖的な印象を受けますが、よくよく観察すると庭に趣向を凝らしオープンガーデンをしたり、生協などで庭やガレージを開放したりする家もあり、庭を介して近隣住民とのコミュニケーションが生まれていることに気づきました。
一般的な戸建住宅のつくられ方は「家」と「庭」がそれぞれ自律したルールでつくられているために「家と庭」の関係性が希薄に感じられる場合が多くあります。家と庭とそこに関わる人がそれぞれ最適な距離感を保ちながら有機的なつながりを得られるようなつくりにできないかと考えました。

建築家によるテキストより
コールハースとAMOディレクターのサミール・バンタルらによる、2020年2月にグッゲンハイム美術館で始まる”田舎”をテーマにした建築展「Countryside, The Future」の予告動画が公開

OMAのレム・コールハースとAMOディレクターのサミール・バンタル(Samir Bantal)らによる、2020年2月にグッゲンハイム美術館で始まる”田舎”をテーマにした建築展「Countryside, The Future」の予告動画が公開されています。会期は2020年2月20日~8月14日。展覧会の公式サイトはこちら

Countryside, The Future, is an exhibition addressing urgent environmental, political, and socioeconomic issues through the lens of architect and urbanist Rem Koolhaas and Samir Bantal, Director of AMO, the think tank of the Office for Metropolitan Architecture (OMA). A unique exhibition for the Guggenheim Museum, Countryside, The Future will explore radical changes in the rural, remote, and wild territories collectively identified here as “countryside,” or the 98% of the earth’s surface not occupied by cities, with a full rotunda installation premised on original research. The project presents investigations by AMO, Koolhaas, with students at the Harvard Graduate School of Design; the Central Academy of Fine Arts, Beijing; Wageningen University, Netherlands; and the University of Nairobi. The exhibition will examine the modern conception of leisure, large scale planning by political forces, climate change, migration, human- and non-human ecosystems, market driven preservation, artificial and organic coexistence and other forms of radical experimentation that are altering the landscapes across the world.

こちらは2015年にハーバード大学で行われたコールハースによる、田舎(Countryside)をテーマに行われた簡単な公演の動画。また2012年にコールハースが同テーマで行った講演のスライドがこちらで公開されています。

OMAが完成させた、インドネシア・バリ島の、宿泊施設「Potato Heads Studio Hotel」の写真など

OMAが完成させた、インドネシア・バリ島の、宿泊施設「Potato Heads Studio Hotel」の写真と図面が19枚、archdailyに掲載されています。予約もできる施設の公式サイトはこちら

大西麻貴+百田有希 / o+hと産紘設計のチームが最優秀賞に選ばれた「熊本地震震災ミュージアム」プロポの全最終候補者の提案書が公開

大西麻貴+百田有希 / o+h産紘設計のチームが最優秀賞に選ばれた「熊本地震震災ミュージアム」設計プロポーザルの全最終候補者の提案書が公開されています。審査等の経緯はこちらのページでどうぞ

王立英国建築家協会のゴールドメダルを受賞した、グラフトン・アーキテクツの講演の動画 ジェームス・タレルが、ライフワークとして1979年から取り組んでいるアリゾナ州のクレータを敷地とする作品「ローデン・クレーター」を紹介する動画

アーティストのジェームス・タレルが、ライフワークとして1979年から取り組んでいるアリゾナ州のクレータを敷地とする作品「ローデン・クレーター」を紹介する動画です。ロサンゼルス・カウンティ美術館で2013-2014年に行われたタレルの回顧展で展示されたものです。タレルのインタビューも収録。

建物の法律家として活動する建築再構企画の佐久間悠に、働き方や新しい職業の可能性を聞いているインタビュー

建物の法律家として活動する建築再構企画の佐久間悠に、働き方や新しい職業の可能性を聞いているインタビューが、BEYOND ARCHITECTUREに掲載されています。佐久間悠の著書はこちら

本橋良介+三木達郎 / MMAAAによる、東京・中央区の「銀座のクリニック」
本橋良介+三木達郎 / MMAAAによる、東京・中央区の「銀座のクリニック」 photo©長谷川健太

本橋良介+三木達郎 / MMAAAが設計した、東京・中央区の「銀座のクリニック」です。

銀座の雑居ビルに入る循環器系・消化器系内科のクリニックの内装である。1フロア100m2強の建物は間口が狭く奥行が深い、いわゆる鰻の寝床である。避難動線を確保しながら必要な諸室を並べてしまえば、ほぼ自動的にプランニングは決定する。10m2に満たない閉鎖的な室が並ぶのはあまりにも不健康な状況である。鰻の寝床の奥にいても窓の外を感じられるようにしたい。だから梁下には天井を貼らないでなるべく高さを確保して、間仕切りはガラスのスクリーンとしている。

と、こう書いてしまえばなんてこともないのだが、医療系用途は「かたい」用途である。医療法は考慮しなければならないし、レントゲン室などの特殊な室や医療機器に対する配慮も必要だ。そして何よりも人々(医療従事者も、患者も)が期待する医療施設像はとても保守的であり、天井を張らないことやガラスで間仕切ることには大きな抵抗がある。でもその抵抗は共同幻想ともいえるクリシェみたいなもので、よくよく話をすれば明確な理由はなさそうだ。たとえばガラスの壁は傷付きにくいし、薬品にも強い。指紋は目立つけれどそれは汚れなのだから、拭けばむしろ衛生を保てる。診察室の音と視線の問題は天井から分厚めのレースのカーテンを重ねることで、運用上の支障はない。上階のスラブ下にグラスウールのマットを貼り、梁に設備配管の保温材を巻いて吸音しているので、音環境も悪くはない。そして、何よりも奥の診察室にいても窓の外に銀座の風景が見えて開放的である。

関係者は竣工する前には不安そうにしていたけれど、開業してしまえばなんてこともない。とりわけ「かたい」用途ではありがちなことかもしれないけれど、1つ1つ丁寧に解していけば、クリシェを超えた違う風景を描ける可能性があるものだ。

建築家によるテキストより
宮崎晃吉 / HAGI STUDIOのデザイン監修・インテリアデザイン・一階飲食店の運営、櫻井康裕建築都市設計事務所の建築設計による、東京・台東区の宿泊施設「LANDABOUT」
宮崎晃吉 / HAGI STUDIOのデザイン監修・インテリアデザイン・一階飲食店の運営、櫻井康裕建築都市設計事務所の建築設計による、東京・台東区の宿泊施設「LANDABOUT」 photo©加藤甫
宮崎晃吉 / HAGI STUDIOのデザイン監修・インテリアデザイン・一階飲食店の運営、櫻井康裕建築都市設計事務所の建築設計による、東京・台東区の宿泊施設「LANDABOUT」 photo©加藤甫

宮崎晃吉 / HAGI STUDIOのデザイン監修・インテリアデザイン・一階飲食店の運営、櫻井康裕建築都市設計事務所の建築設計による、東京・台東区の宿泊施設「LANDABOUT」です。施設の公式サイトはこちら

東京鶯谷駅のほど近く、台東区根岸に建つホテルの新築プロジェクト。HAGI STUDIOはコンセプトプロデュースとインテリアデザイン、および一階飲食店の運営として関わっている。

事業主である株式会社インテリックス社が、もともと地域の金融機関、第一勧業信用組合から「地域への貢献」を条件に譲り受けた土地に、如何にして169室を擁するホテルを定着させるかがプロジェクトの肝となった。特に街の一等地に建つ大きなホテルは、街にとって重要な場所を占有する一方で、宿泊客のためだけの場所となりがちで、地域の人にとって街の魅力を高めているとは受け取られにくい。本プロジェクトでは企画段階から一階をパブリックな場所として街に開いていくことを企図することとなった。

建築家によるテキストより
ship architecture / 中村俊哉+藤井愛による、東京・大田区の住宅「池上の町家」
ship architecture / 中村俊哉+藤井愛による、東京・大田区の住宅「池上の町家」 photo©太田拓実

ship architecture / 中村俊哉+藤井愛が設計した、東京・大田区の住宅「池上の町家」です。中村は芦沢啓治建築設計事務所、藤井は畝森泰行建築設計事務所出身の建築家です。

もともと門前町であった名残りか、このあたりはマンションや建売住宅のあいだに町家型の商店や木造の町工場がまだ少し残っているエリアです。古い建物のあいだにはところどころ庭化した暗渠や路地があり、そのささいな都市のすきまを各々の住人が好きずきに手入れすることでそこがまちの庭として現れていて、すっと風通しがよくなるような爽やかさがありました。そのような場所をわたしたちはいつからか「路地庭」と呼ぶようになっていました。

建築家によるテキストより
神本豊秋+再生建築研究所による、東京・渋谷区の、既存建築を違反部分の是正・耐震改修・断熱改修を行い、それがファサードのデザインとも通じている「神南一丁目ビル再生建築計画」の見学会が開催

神本豊秋+再生建築研究所による、東京・渋谷区の、既存建築を違反部分の是正・耐震改修・断熱改修を行い、それがファサードのデザインとも通じている「神南一丁目ビル再生建築計画」の見学会が開催されます。リンク先に外観の写真も掲載されています。開催日は2020年2月17日。要事前申し込み。

このたび、渋谷にて弊社が設計監理、コンサルティングを進めておりましたオフィスビルが竣工し、お施主様のご厚意により、見学会を開催させていただく運びとなりました。
本計画は、飲食店舗として建てられた旧耐震の建物を事務所・店舗として再生する計画で、違反部分の是正・耐震改修・断熱改修を行い、一部テナントが入居しながらの居ながら施工による再生を進めてまいりました。
飲食店舗だったため開口部の無い閉鎖的な既存建物に、開口を設けるといった減算的な手法を用い、コンクリート躯体の解体構法である「斫り(はつり)」をそのままファサードのデザインに使用しております。外装デザインは既存建物の増改築履歴や湿式外壁の撤去是正、新設開口時の外壁の斫り等の解体による施工誤差から生まれる「ゆらぎ」を用いて、再生建築でしかできないデザインの更新を試みました。
当日は弊社代表の神本より計画のご説明をさせていただきますので、この機会に是非お越しいただき、ご意見・感想など頂けますと幸いです。

大西麻貴+百田有希 / o+hと産紘設計のチームが、伊東豊雄が審査員長を務める「熊本地震震災ミュージアム」設計プロポで、設計者に選定

大西麻貴+百田有希 / o+h産紘設計のチームが、伊東豊雄が審査員長を務める「熊本地震震災ミュージアム」設計プロポで、設計者に選定されています。
二次審査に残っていたのは、コンテンポラリーズ、o+h ・ 産紘設計 JV、乾久美子建築設計事務所、アトリエ・ワン 国際開発コンサルタンツ 設計共同体、アーキスコープ・Schenk Hattori 設計共同体でした。リンク先で計画案などを伝えるニュース動画を見ることができます。こちらのプロポーザルのページでは、1次審査までの情報がまとまっています

こちらでもニュース動画の閲覧が可能です。

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