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石川素樹建築設計事務所による、東京・渋谷区の集合住宅・事務所「西参道テラス」
石川素樹建築設計事務所による、東京・渋谷区の集合住宅・事務所「西参道テラス」 photo©西川公朗

石川素樹建築設計事務所が設計した、東京・渋谷区の集合住宅・事務所「西参道テラス」です。

「西参道テラス」の外壁の杉格子パネルは、材の歩留まりといった経済的合理性だけではなく、その割付はさることながら、プロポーションや階高、内外の見えがかりの他、板金や手摺壁といった接する部分との納まり、消防の進入口としての開閉、躯体への日射の低減、そして搬入や施工性、メンテナンス性の観点と多岐にわたる理由から、最終的に3×8 版サイズ程度の横格子パネルを製作して現場で取り付けることとなった。横格子パネルに加えて内外の羽目板や外部建具に至るまで丸太から製材し製作しているが、早い段階から検討を進め、丸太を準備することでコストを最小限に抑えている。

建築家によるテキストより
スイスにおける空き家問題を取り上げたswissinfoの記事「誰も住まないアパート」 最も注目を集めたトピックス [期間:2019/12/9-12/15]
最も注目を集めたトピックス [期間:2019/12/9-12/15]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2019/12/9-12/15)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 古谷誠章 / STUDIO NASCAが2001年に完成させた「ZIG HOUSE」にて開催の、NASCAの25周年記念展「NASCA since 1994」の会場写真
  2. 隈研吾による、東京の「鶴川フェリシア保育園」の写真
  3. 荒木信雄 / アーキタイプによる、東京・渋谷区の美術館「The Mass」
  4. 加藤直樹 / N.A.Oによる、東京・八王子市の住宅「HOUSE-N」
  5. 青木淳が外装のデザインを担当して建設が進められている、ルイ・ヴィトン御堂筋店の足場が外れて全貌が明らかに
  6. 石川素樹建築設計事務所による、東京・杉並区の住宅「南荻窪の家」
  7. ズントー事務所でプロジェクトリーダーを務める杉山幸一郎による連載エッセイの最新回で、ズントーが世界的に知られる以前の最初期に手掛けた住宅等をレポートした記事「蕾の時期」
  8. 藤田雄介 / Camp Design inc.が改修を手掛けた、東京・世田谷区の「羽根木の住宅」と論考「生産の生態系から生成される建築」
  9. 建築物や内装が、特許庁の意匠登録の対象になる、2020年4月施行の「改正意匠法」について簡易的に解説している記事
  10. 藤本壮介のチームが、フランス・リヨンの複合施設の設計コンペに勝利
  11. 石上純也への、The New York Timesのインタビュー記事「建築家 石上純也が探求する 未来のビジョン」(日本語)
  12. 石川素樹建築設計事務所による、東京・中野区の住宅「中央の家」
  13. デイビッド・チッパーフィールドの設計で完成した、中国・上海の「西岸美術館」の写真など
  14. 岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる「沖縄市松本の住宅」
  15. 奥野崇建築設計事務所による、愛媛・松山市の住宅「ブドウ棚のある家」
  16. 『人気の「金沢21世紀美術館」休館へ 混雑緩和へ改修工事』(毎日新聞)
  17. 下川徹 / TORU SHIMOKAWA architectsによる、福岡・筑後市の住宅「和泉の家」
  18. ヘルツォーグ&ド・ムーロンのサイトに、過去の全作品がナンバリングされ、時系列で閲覧できるような機能が追加
  19. 岸和郎+K. ASSOCIATES / Architectsによる、東京郊外の住宅「紅葉ヶ丘の家」の写真
  20. 鈴木知悠+鈴木陽一郎 / +ticによる、静岡・磐田市の美容室「curtain」

下川徹 / TORU SHIMOKAWA architectsによる、福岡・筑後市の住宅「和泉の家」
下川徹 / TORU SHIMOKAWA architectsによる、福岡・筑後市の住宅「和泉の家」 photo©鈴木研一
下川徹 / TORU SHIMOKAWA architectsによる、福岡・筑後市の住宅「和泉の家」 photo©鈴木研一

下川徹 / TORU SHIMOKAWA architectsが設計した、福岡・筑後市の住宅「和泉の家」です。

福岡県南部の筑後平野に位置する敷地は南北に長く、北側の接道は車両突き当りのため、車の往来はない。南側には小さな川が流れている。
すべての室に心地よい光が入る裏面のない建築をつくるため、東西南北に多様な庭を配し、3枚の屋根で構成した。広くはない敷地だが、アプローチに背景となる面を設えるために、伊勢神宮の蕃塀のような落し込みの外壁とすることをまず思い描いた。落し込み壁の高さを低く抑え、桁までを2,040mmにしている。また、2階ヴォリュームを全長8mある大梁3本のキャンチレバーにより支持する構造とし、アプローチと駐車スペースに軒をもたらした。北側からの見え方である、陽(北側道路)、陰(軒下・アプローチ)、陽(東庭)、陰(居間)、陽(南庭)と、交互に展開することを重んじた結果でもある。またこの配置は、内外を曖昧にして、外部を引き込む感覚を抱かせる。北側外観はシンメトリーとして静定させ、スギ無節の落し込み壁から成る下層と、左官の真壁を基本とした上層に分かれた断面構成とした。

建築家によるテキストより
ノーマン・フォスターへのインタビュー動画「Reliance Controls dissolved traditional boundaries」 藤本壮介のチームが、フランス・リヨンの複合施設の設計コンペに勝利

藤本壮介のチームが、フランス・リヨンの複合施設の設計コンペに勝利しています。事務所・商業・集合住宅の複合建築との事。

東京藝大・藤村龍至研究室が荒川区の幼稚園行った、自身がデザインした服を披露するファッションショーワークショップを紹介するニュース動画

東京藝大・藤村龍至研究室が荒川区の幼稚園行った、自身がデザインした服を披露するファッションショーワークショップを紹介するニュース動画が、Yahooニュースに掲載されています。動画中には藤村も登場してコメントしています。
動画は以下でも閲覧可能です。

ヘルツォーグ&ド・ムーロンのサイトに、過去の全作品がナンバリングされ、時系列で閲覧できるような機能が追加

ヘルツォーグ&ド・ムーロンのサイトに、過去の全作品がナンバリングされ、時系列で閲覧できるような機能が追加されています。サイトをPCで開くと右側に表示されている「index」というコーナーで、1~519まで作品がナンバリングされていて写真や概要を読むことができるようになっています。

奥野崇建築設計事務所による、愛媛・西条市の「氷見のパン工房」
奥野崇建築設計事務所による、愛媛・西条市の「氷見のパン工房」 photo©藤村泰一

奥野崇建築設計事務所が設計した、愛媛・西条市の「氷見のパン工房」です。

「人との関わり合いを大切にしたい。」
クライアントの最初の言葉です。

以前から営まれていたパン教室を引き続き、住まいとあわせて、こぢんまりと整えました。

たくさんを求めず、当たり前の日常を愛する。
人のつくる雰囲気と建築のつくる空気感とが呼応しながら、愉しい時間というものはつくられるのでしょう。

自然体であれる器として、肩肘はらない空間を、と設計に臨みました。

建築家によるテキストより
石川素樹建築設計事務所による、東京・中野区の住宅「中央の家」
石川素樹建築設計事務所による、東京・中野区の住宅「中央の家」 photo©西川公朗

石川素樹建築設計事務所が設計した、東京・中野区の住宅「中央の家」です。

建具やサッシの高さを合わせ、その高さを基準に素材を切り替え、空間同士に小壁や下がり壁での開口部をつくり、「通る」や「くぐる」あるいは「外を望む」などのふるまいが自然に起こるようにしている。空間が隣り合えば単純につながるということではない。天井高やボリュームの異なる空間同士が自立しながらもつながるようにコントロールしている。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 こぢこぢ一級建築士事務所が、設計チーフ、設計スタッフ、パート・アルバイト、外部委託スタッフを募集中
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こぢこぢ一級建築士事務所の、設計チーフ、設計スタッフ、パート・アルバイト、外部委託スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

こぢこぢ一級建築士事務所は新築・リノベーション問わず、住宅を中心に設計活動を行っています。

「心地のいい暮らし」をテーマに5つのことを大切にしています。

1.住まい手に寄り添う
2.自然を取り入れる
3.素材を活かす
4.性能をしっかり保つ
5.暮らしの背景を大切にする

家づくりを通して、お施主さん、監督さん、職人さん、不動産屋さん、スタッフ、皆で喜びを分かち合えるよう、人と人との信頼を大事にしています。
是非、私たちと一緒に家づくりを楽しみましょう。

※ブログをご覧頂くと、こぢこぢの日々を垣間見ることができます。
https://kodikodi.com/blog/

藤田雄介 / Camp Design inc.が改修を手掛けた、東京・世田谷区の「羽根木の住宅」と論考「生産の生態系から生成される建築」
藤田雄介 / Camp Design inc.が改修を手掛けた、東京・世田谷区の「羽根木の住宅」と論考「生産の生態系から生成される建築」 photo©長谷川健太

藤田雄介 / Camp Design inc.が改修を手掛けた、東京・世田谷区の「羽根木の住宅」です。

建築を設計することとは、市場にある部材を選び組み合わせることに他ならない。だが、現代では部材の数は無数にあるように見えるが、実際に選び取れるものの選択肢は決して多くない。その状況の中で、設計側が生産の渦に自ら携わったエレメントを投げ込んでいくことで、建築の質感を変えることが可能ではないだろうか。
そのような意図から我々は「戸戸」を通して、建具という境界に関わるエレメントを対象に、独自の現象性や感触をもたらす部材を流通している。その中で布襖のように、思いもよらずユーザーや設計者のアイデア・製作する職人の技術などが、部材の新たな使い方や展開を見出してくれることがある。アップグレードするだけでなく次なる部材が生みだされ、その連鎖は生態系のように根を広げていく。このような生態系を建築家それぞれが育むことができれば、大量生産品によるものとは異なる質感を持った建築を生成していくことができるのではないだろうか。

建築家によるテキストより
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる「沖縄市松本の住宅」
岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAによる「沖縄市松本の住宅」 photo©八杉和興

岡山泰士+森田修平+仲本兼一郎 / STUDIO MONAKAが設計した「沖縄市松本の住宅」です。

沖縄市松本に建つRC造平屋建ての住宅である。

敷地は前面道路から7mほど下がった位置にあり、前面道路との高さ関係上、高い位置からの視線への配慮が必要であると共に建物を建てる地盤から1.5mほど上がった部分に最終升があり、浴室やトイレなどは他の居室よりも床を高くする事が条件として求められた。
また、クライアントからはリゾートホテルのような非日常性を住宅の中でも感じられるようにして欲しいとの要望もあり、敷地条件と沖縄という環境、クライアントの要望を踏まえ全体の計画を進めていった。

建築家によるテキストより
加藤直樹 / N.A.Oによる、東京・八王子市の住宅「HOUSE-N」
加藤直樹 / N.A.Oによる、東京・八王子市の住宅「HOUSE-N」 photo©花岡慎一

加藤直樹 / N.A.Oが設計した、東京・八王子市の住宅「HOUSE-N」です。

この住宅には、2つの課題があった。1つ目は「コスト」である。土地・建物を合わせて2900万と予算に大きな制限があった為、敷地選定の段階から全体のコストバランスを見極め、計画を進めていく必要があった。敷地は、ロケーションを売りにしている高台に面した新興住宅分譲地だが、冷静に見るとそのロケーションがそれ程魅力的ではない。それならば、敢えて高台に面していない価格を低く設定している区画の中で、日照条件や法的条件が有利な敷地を選択した。

2つ目の課題は「距離感」である。クライアントは、家族同士の距離感を大切にしており、非常にオープンな家庭環境であった。単純に個室がそれぞれ用意されているのでは閉じ過ぎている。だからといって全てをオープンなワンルームのようにしてしまうのも乱暴過ぎる。この家族にとって心地良い距離感を保つ為には、どのような空間構成が望ましいのかを思案するべきだと考えた。

土地を1100万で購入した為、1800万で建物の計画を進める必要があった。そこで、まず、設計の初期段階にコストの観点から建坪を25坪以下と制限を掛けた。やや狭小寄りになったこの住宅に広がりを持たせる為、7枚の床レベルをランダムにスキップさせた2階建のワンルームのような構成としている。

建築家によるテキストより
デイビッド・チッパーフィールドの設計で完成した、中国・上海の「西岸美術館」の写真など

デイビッド・チッパーフィールドの設計で完成した、中国・上海の「西岸美術館」の写真と図面が19枚、チッパーフィルドの公式サイトに掲載されています。

石川素樹建築設計事務所による、東京・杉並区の住宅「南荻窪の家」
石川素樹建築設計事務所による、東京・杉並区の住宅「南荻窪の家」 photo©西川公朗

石川素樹建築設計事務所が設計した、東京・杉並区の住宅「南荻窪の家」です。

「南荻窪の家」の敷地はもともと南側の隣地と一体の土地で、古い日本家屋が建っていた。建主に住んでいた頃の話を聞くと、周辺は昔から大きめの区画で庭と緑があるほどよい密度の街並みであり、多少なりともの姿形を変えども現在に継承されていることがわかった。そのような場所性から、一間で続くかのようなゆったりとした空間を簡素な屋根と矩形で包むことにした。敷地の高低差を活かし、高い部分の中心に家族が集う場を据え置き、低い部分に半地下を設け、その上階に屋根裏のような空間をつくっている。

建築家によるテキストより

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