
石川素樹建築設計事務所が設計した、東京・渋谷区の集合住宅・事務所「西参道テラス」です。
「西参道テラス」の外壁の杉格子パネルは、材の歩留まりといった経済的合理性だけではなく、その割付はさることながら、プロポーションや階高、内外の見えがかりの他、板金や手摺壁といった接する部分との納まり、消防の進入口としての開閉、躯体への日射の低減、そして搬入や施工性、メンテナンス性の観点と多岐にわたる理由から、最終的に3×8 版サイズ程度の横格子パネルを製作して現場で取り付けることとなった。横格子パネルに加えて内外の羽目板や外部建具に至るまで丸太から製材し製作しているが、早い段階から検討を進め、丸太を準備することでコストを最小限に抑えている。