architecture archive

宇野享+良知康晴 / CAnによる、愛知・名古屋市の「焼肉 三國」。既存の2店舗を新築で統合する計画。面積の最大化に加えて将来の賃貸利用も想定し、視界が広がり複数の空間を確保できる“スキップフロア”の建築を考案。雰囲気の継承を意図して内装はラフで簡素な仕上げとする
宇野享+良知康晴 / CAnによる、愛知・名古屋市の「焼肉 三國」。既存の2店舗を新築で統合する計画。面積の最大化に加えて将来の賃貸利用も想定し、視界が広がり複数の空間を確保できる“スキップフロア”の建築を考案。雰囲気の継承を意図して内装はラフで簡素な仕上げとする外観、南西側の交差点より見る。 photo©ToLoLo studio
宇野享+良知康晴 / CAnによる、愛知・名古屋市の「焼肉 三國」。既存の2店舗を新築で統合する計画。面積の最大化に加えて将来の賃貸利用も想定し、視界が広がり複数の空間を確保できる“スキップフロア”の建築を考案。雰囲気の継承を意図して内装はラフで簡素な仕上げとする1階、客席1から厨房1を見る。 photo©ToLoLo studio
宇野享+良知康晴 / CAnによる、愛知・名古屋市の「焼肉 三國」。既存の2店舗を新築で統合する計画。面積の最大化に加えて将来の賃貸利用も想定し、視界が広がり複数の空間を確保できる“スキップフロア”の建築を考案。雰囲気の継承を意図して内装はラフで簡素な仕上げとする2階、左:1階の客席1の吹抜、右:客席2 photo©ToLoLo studio
宇野享+良知康晴 / CAnによる、愛知・名古屋市の「焼肉 三國」。既存の2店舗を新築で統合する計画。面積の最大化に加えて将来の賃貸利用も想定し、視界が広がり複数の空間を確保できる“スキップフロア”の建築を考案。雰囲気の継承を意図して内装はラフで簡素な仕上げとする2階、左:客席3、右:客席2 photo©ToLoLo studio

宇野享+良知康晴 / CAnが設計した、愛知・名古屋市の「焼肉 三國」です。
既存の2店舗を新築で統合する計画です。建築家は、面積の最大化に加えて将来の賃貸利用も想定し、視界が広がり複数の空間を確保できる“スキップフロア”の建築を考案しました。そして、雰囲気の継承を意図して内装はラフで簡素な仕上げとしました。店舗の場所はこちら(Google Map)。

名古屋市大須の2階建て焼肉店舗。
同エリアにあるカジュアルな本店とアットホームなはなれの2店舗を1店舗にまとめる計画である。

建築家によるテキストより

店主が高齢化した将来、2階を賃貸にすることも視野に入れ、垂直動線を外部化した。大須には小さな店舗やオフィスユーザーが多い。これらの小さな経済を踏まえて、スキップフロアのレベル差を活かし、小さな2店舗に課すこともできるよう配慮した。2階トイレの外部化は屋上テラス客の利用だけでなく、複数店舗の共有トイレも見据えた提案である。

建築家によるテキストより

隣地と外壁の隙間を10cmとし、極小敷地で床面積を最大限確保する。外部階段の踊り場レベルを各層の床にしたスキップフロアのズレ(隙間)を通して、客席から斜め上や斜め下に視界が広がるような内部空間の最大化を試みた。敢えて、極小空間をスキップフロアにすることで領域を2分割し、客席相互の視線の交錯が少ない落ち着いた環境をつくりだしている。

建築家によるテキストより

三國の既存店舗は本店とハナレの2軒あり、共に昭和のレトロな雰囲気が残る心地よい空間である。新しい店舗にもその雰囲気を継承したいと考えた。2階建ての準耐火建築物(防火地域)として耐火被覆をなくし、化粧材を極力減らす。建築に手を加えすぎない素材を生かしたラフで簡素な小屋のように、懐かしくて新しい建築を実現しようと試みた。

建築家によるテキストより
佐藤オオキの総合プロデュースと日建設計の建築デザインによる、大阪・関西万博の「日本館」。“いのちと、いのちの、あいだに”をテーマとする施設。“いのちのリレー”の体現を求め、CLTを雁行させながら円環状に無数に反復させる建築を考案
佐藤オオキの総合プロデュースと日建設計の建築デザインによる、大阪・関西万博の「日本館」。“いのちと、いのちの、あいだに”をテーマとする施設。“いのちのリレー”の体現を求め、CLTを雁行させながら円環状に無数に反復させる建築を考案鳥瞰、北東側より見下ろす。 photo©経済産業省
佐藤オオキの総合プロデュースと日建設計の建築デザインによる、大阪・関西万博の「日本館」。“いのちと、いのちの、あいだに”をテーマとする施設。“いのちのリレー”の体現を求め、CLTを雁行させながら円環状に無数に反復させる建築を考案外観、南西側より見る。 photo©経済産業省
佐藤オオキの総合プロデュースと日建設計の建築デザインによる、大阪・関西万博の「日本館」。“いのちと、いのちの、あいだに”をテーマとする施設。“いのちのリレー”の体現を求め、CLTを雁行させながら円環状に無数に反復させる建築を考案外観、西側より見る。 photo©経済産業省
佐藤オオキの総合プロデュースと日建設計の建築デザインによる、大阪・関西万博の「日本館」。“いのちと、いのちの、あいだに”をテーマとする施設。“いのちのリレー”の体現を求め、CLTを雁行させながら円環状に無数に反復させる建築を考案展示室(ファームエリア) photo©経済産業省
佐藤オオキの総合プロデュースと日建設計の建築デザインによる、大阪・関西万博の「日本館」。“いのちと、いのちの、あいだに”をテーマとする施設。“いのちのリレー”の体現を求め、CLTを雁行させながら円環状に無数に反復させる建築を考案水景中庭 photo©経済産業省

佐藤オオキの総合プロデュースと総合デザイン、日建設計の建築デザインによる、大阪・関西万博の「日本館」です。
“いのちと、いのちの、あいだに”をテーマとする施設です。建築家は、“いのちのリレー”の体現を求め、CLTを雁行させながら円環状に無数に反復させる建築を考案しました。また、様々な関係者が意思疎通できる体制を整えて建築と展示を融合させました。施設の公式サイトはこちら

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の日本政府館。展示コンセプトである「いのちと、いのちの、あいだに」に基づき、CLT(直交集成板)を雁行させながら円環状に無数に反復させることにより、「いのちのリレー」、「いのちの循環」を建物として体現した。

建築家によるテキストより

木(あるいは木材)は、いのちの循環、サーキュラーエコノミーを象徴する材料である。

なかでもCLTは、小径木を薄板のラミナとして切り出し、積層させることによって大判を作り出す、木材活用の可能性を高める新たな回路であり、さらに、今回使用されるCLTの一部は、貸与元である一般社団法人日本CLT協会に、会期後解体・返却され、新たな建築物としてリユースされることとなっている。
そのようなことから、館全体のコンセプトである「循環」を表現する建物に相応しい材料であると考えた。

CLTの板と板のあいだには、視線の通る隙間を設け、「外部と内部」、展示と建築」とが連続して繋がり、循環とは異なるもう一つの「あいだ」を想起させることを企図した。

建築家によるテキストより

従来の博覧会で出展されたパビリオンは展示内容とは無関係の、いわゆるホワイトキューブとして作られることが一般的であった。
今回は展示計画と建築設計を一体的に進めるプロセスを経ることで展示と建築の融合に挑んだ。

展示内容に応じて、膜屋根により自然光を取り入れる明るく開放的な吹抜け空間、トップライトからCLTを照らす柔らかい光の空間、暗く低い天井高により展示に集中できる空間、中央水景による象徴的な外部空間など、屋内外/明暗/気積の大小など、様々な“展示環境”をつくり、実体験として展示のストーリーを五感で感じることが出来るパビリオンを目指した。

展示との融合のため、展示計画の調整役として建物設計の担当者が日本館プロジェクトを牽引する役割を担い、実施設計ではフルBIM化により、建築設計のみならず展示設計者や施工現場など多くの関係者と視覚的に意思疎通が可能となるよう設計体制を整えた。

建築家によるテキストより
関本竜太 / リオタデザインによる、埼玉・川越市の「越屋根の家」。地域から失われつつある農家住宅の建替え計画。新しくも“昔から建っていた”佇まいを目指し、“低いプロポーション”と“越屋根”を特徴とする建築を考案。縁側と土間で内外を繋げて休憩や交流の場とする
関本竜太 / リオタデザインによる、埼玉・川越市の「越屋根の家」。地域から失われつつある農家住宅の建替え計画。新しくも“昔から建っていた”佇まいを目指し、“低いプロポーション”と“越屋根”を特徴とする建築を考案。縁側と土間で内外を繋げて休憩や交流の場とする外観、南側より見る。 photo©繁田諭
関本竜太 / リオタデザインによる、埼玉・川越市の「越屋根の家」。地域から失われつつある農家住宅の建替え計画。新しくも“昔から建っていた”佇まいを目指し、“低いプロポーション”と“越屋根”を特徴とする建築を考案。縁側と土間で内外を繋げて休憩や交流の場とする1階、ダイニングから広間側を見る。 photo©繁田諭
関本竜太 / リオタデザインによる、埼玉・川越市の「越屋根の家」。地域から失われつつある農家住宅の建替え計画。新しくも“昔から建っていた”佇まいを目指し、“低いプロポーション”と“越屋根”を特徴とする建築を考案。縁側と土間で内外を繋げて休憩や交流の場とする1階、ダイニング側から南の内土間を見る。 photo©繁田諭
関本竜太 / リオタデザインによる、埼玉・川越市の「越屋根の家」。地域から失われつつある農家住宅の建替え計画。新しくも“昔から建っていた”佇まいを目指し、“低いプロポーション”と“越屋根”を特徴とする建築を考案。縁側と土間で内外を繋げて休憩や交流の場とする外観、北側より見る、夜景 photo©繁田諭

関本竜太 / リオタデザインが設計した、埼玉・川越市の「越屋根の家」です。
地域から失われつつある農家住宅の建替え計画です。建築家は、新しくも“昔から建っていた”佇まいを目指し、“低いプロポーション”と“越屋根”を特徴とする建築を考案しました。また、縁側と土間で内外を繋げて休憩や交流の場としています。

川越で観光農園を営む農家さんの母屋建替え計画です。
既存の母屋は築50年ほどでしたが、随所に良質な建具が使われ、瓦の乗った入母屋屋根の典型的な農家のつくりでした。

周辺は市街化が進み、このような武蔵野の農家の佇まいが連なる景観は急速に失われようとしていました。
そこで建て替わる新しい母屋は、周辺環境に馴染む低いプロポーションに抑えた越屋根を持つ家とし、畑をそよぐ風を利用した通風や採光などを採り入れると共に、新しくも昔からそこに建っていたかのような佇まいとなるよう心がけました。

建築家によるテキストより

南側には広い縁側を設け、農作業後の休憩や近所の方たちとの交流の場となるよう、室内とも連続した開かれた作りとしています。室内には上足で上がる現代的な土間空間を設けることで、幾重にもレイヤードされたバッファー空間となるようにしています。このことにより、室内と屋外とはまもられながらも一体につながったような空間となりました。

泥だらけで帰宅しても気兼ねなく入れるように裏動線を設け、帰宅後は着替えから入浴、洗濯までを最短の動線で済ませられるようにしています。バスガーデンのある浴室は、家族の一日の疲れを癒やしてくれます。

建築家によるテキストより

計画は、多様な価値を大らかに受け容れて下さるご家族の懐に抱かれるように進みました。随所に様々な居場所をつくりこんでいますが、家族やそこに訪れるゲストたちが、常に一体感を感じることのできる大地の家です。

建築家によるテキストより
尾﨑龍一と吉田佑介による、埼玉・入間市の「機設工事本社屋」。重量物の搬入や据付を行う企業の為に計画。現場のバックオフィスとしての社屋の在り方を追求し、“流動性の中に拠点性を見つける”ような空間を志向。部位のヒエラルキーや材料の象徴性を慎重に剥ぎ取り造り上げる
尾﨑龍一と吉田佑介による、埼玉・入間市の「機設工事本社屋」。重量物の搬入や据付を行う企業の為に計画。現場のバックオフィスとしての社屋の在り方を追求し、“流動性の中に拠点性を見つける”ような空間を志向。部位のヒエラルキーや材料の象徴性を慎重に剥ぎ取り造り上げる外観、敷地内の北側より見る。 photo©河田弘樹
尾﨑龍一と吉田佑介による、埼玉・入間市の「機設工事本社屋」。重量物の搬入や据付を行う企業の為に計画。現場のバックオフィスとしての社屋の在り方を追求し、“流動性の中に拠点性を見つける”ような空間を志向。部位のヒエラルキーや材料の象徴性を慎重に剥ぎ取り造り上げる1階、ストレージからエントランスホール側を見る。 photo©河田弘樹
尾﨑龍一と吉田佑介による、埼玉・入間市の「機設工事本社屋」。重量物の搬入や据付を行う企業の為に計画。現場のバックオフィスとしての社屋の在り方を追求し、“流動性の中に拠点性を見つける”ような空間を志向。部位のヒエラルキーや材料の象徴性を慎重に剥ぎ取り造り上げる3階、オフィス photo©河田弘樹
尾﨑龍一と吉田佑介による、埼玉・入間市の「機設工事本社屋」。重量物の搬入や据付を行う企業の為に計画。現場のバックオフィスとしての社屋の在り方を追求し、“流動性の中に拠点性を見つける”ような空間を志向。部位のヒエラルキーや材料の象徴性を慎重に剥ぎ取り造り上げる3階、オフィス photo©河田弘樹

尾﨑龍一 / 2321建築設計吉田佑介 / moultによる、埼玉・入間市の「機設工事本社屋」です。
重量物の搬入や据付を行う企業の為に計画されました。建築家は、現場のバックオフィスとしての社屋の在り方を追求し、“流動性の中に拠点性を見つける”ような空間を志向しました。そして、部位のヒエラルキーや材料の象徴性を慎重に剥ぎ取り造り上げました。
本作品では、尾﨑龍一 / 2321建築設計が建築設計、吉田佑介 / moultがインテリアデザインを担当しています(詳細なクレジットは末尾に掲載しています)。

工事会社の社屋である。

この企業の成果物は「現場」でつくられる。そのとき「社屋」全体がバックオフィスとして役割を担う。現場と社屋を行き来するなかで利用される。そこで求められる「社屋」とはどのようなものだろうか。

建築家によるテキストより

モチーフとしては「とまり木」やそこにかけられる「巣」のような、つまり、流動性のなかに拠点性を見つけるような空間が相応しいと考えた。
空間を形作るあらゆる物質が等価に並列する状況をつくりだそうと考えた。材質や色彩が漠然とその場に並ぶ、意味の剝がれた様相をイメージした。

建築家によるテキストより

オフィスフロアには7つのHUBが存在する。ここでのHUBとは、ミーティングスペースやオフィス什器、OA機器など執務行為に直接的に関わり拠点性を持つもののことである。
それぞれが空間の中でいかに互いに等価にバランスするか、それを重要視した。木材や鋼材、ペット樹脂フェルト等の材料、オレンジやモスグリーン、サックスブルー、モノクロームの色彩が部位・部材・物品の境なく現れるものとした。

オレンジは倉庫内作業における安全色として機能し、倉庫に構える天井クレーンのほか、家具や照明器具、鉄骨階段とリンクする。オフィスフロアに連続して現れる壁面にはグレーの拭き取り塗装を施した樅板目の突板仕上げとした。
ニッチにはOA機器がまとまって配置され、機器類にありがちなモノクロームと調和する。木材と樹脂製の機器の並ぶ状況が生まれる。材質や色彩が部位・部材と連関することなくあてがわれている。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 地域の文化と素材、数寄屋をテーマに活動する「Fumihiko Sano Studio」が、設計スタッフと設計パートナー(業務委託) を募集中
【ap job更新】 地域の文化と素材、数寄屋をテーマに活動する「Fumihiko Sano Studio」が、設計スタッフと設計パートナー(業務委託) を募集中
【ap job更新】 地域の文化と素材、数寄屋をテーマに活動する「Fumihiko Sano Studio」が、設計スタッフと設計パートナー(業務委託) を募集中伊勢朝熊 伊勢神宮内宮近くの5000平米を超える森に建つ数寄屋建築の貸切宿

地域の文化と素材、数寄屋をテーマに活動する「Fumihiko Sano Studio」の、設計スタッフと設計パートナー(業務委託) 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

Fumihiko Sano Studioでは実務経験者/有資格者の設計スタッフ、設計パートナーを募集しています。

弊社では佐野の持つ数寄屋大工というバックグラウンドを活かしながら、建築設計、インテリア、プロダクト、インスタレーション、アートワークなど、プロジェクトごとに作るコンセプトを中心に地域や自然の素材、一点ものの材料と向き合いながらものづくりをしていきます。

日本文化や茶の湯、木材や金属、石、左官、紙、布、ガラスなどの様々な素材や技術を使い、伝統的なだけではなく新しく現代の姿へアップデートすることを目指し活動しています。

受賞歴:EDIDA 2014 ELLE DECOR Young Japanese Design Talent、2016年度文化庁文化交流使、FRAME AWARD Emerging Designer of the Year2022、Single Brand Store of the Year 2023、IF DESIGN AWARD、GOOD DESIGN AWARD 等の賞を受賞し、国内外で色々な方面からの評価をいただいています。

現在弊社では、住宅、別荘、宿泊施設の新築やリノベーション、飲食店、商業施設、工場、ショールームなど幅広い分野の計画が進行しております。
プロジェクト担当者は作図作業だけでなくコンセプト発案から完成まですべて担当していただき、ものづくりと距離の近い環境で仕事をしていただけます。
アート、工芸、グラフィックデザインなど、建築にとどまらない仕事への興味や趣味を持った方からの応募をお待ちしています。

崔愷による、大阪・関西万博の「中国パビリオン」。“自然と共に生きるコミュニティの構築”をテーマとする施設。歴史と文明発展を伝える存在として、古代の知識の運び手“竹簡”から着想を得た建築を考案。細長い敷地を魅力的な庭園の様な展示ルートに変貌させる
崔愷による、大阪・関西万博の「中国パビリオン」。“自然と共に生きるコミュニティの構築”をテーマとする施設。歴史と文明発展を伝える存在として、古代の知識の運び手“竹簡”から着想を得た建築を考案。細長い敷地を魅力的な庭園の様な展示ルートに変貌させる photo©ArchExist
崔愷による、大阪・関西万博の「中国パビリオン」。“自然と共に生きるコミュニティの構築”をテーマとする施設。歴史と文明発展を伝える存在として、古代の知識の運び手“竹簡”から着想を得た建築を考案。細長い敷地を魅力的な庭園の様な展示ルートに変貌させる photo©Li Ji
崔愷による、大阪・関西万博の「中国パビリオン」。“自然と共に生きるコミュニティの構築”をテーマとする施設。歴史と文明発展を伝える存在として、古代の知識の運び手“竹簡”から着想を得た建築を考案。細長い敷地を魅力的な庭園の様な展示ルートに変貌させる photo©ArchExist
崔愷による、大阪・関西万博の「中国パビリオン」。“自然と共に生きるコミュニティの構築”をテーマとする施設。歴史と文明発展を伝える存在として、古代の知識の運び手“竹簡”から着想を得た建築を考案。細長い敷地を魅力的な庭園の様な展示ルートに変貌させる photo©ArchExist

崔愷による、大阪・関西万博の「中国パビリオン」。
“自然と共に生きるコミュニティの構築”をテーマとする施設です。建築家は、歴史と文明発展を伝える存在として、古代の知識の運び手“竹簡”から着想を得た建築を考案しました。そして、細長い敷地を魅力的な庭園の様な展示ルートに変貌させています。施設の公式ページはこちら


こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

「中国の竹巻物」― 未来に向き合う遺産
2025年大阪万博 中国パビリオン

建築面積3,509平方メートルの2025年大阪万博中国パヴィリオンは、外国による自前建設のパヴィリオンの中でも最大級のひとつです。「中国の竹巻物」というコンセプトに着想を得た建築デザインには、竹、漢字、古代の巻物といった文化的に豊かな象徴が取り入れられています。情報の古代の媒体である竹簡を、現代のデジタル時代の視点から再構築することによって、中国館は中国の何千年にもわたる歴史を語り、生態文明の進展を紹介し、「いのちのための共通の未来を築く:明日の社会に向けたグリーンな発展」というテーマを体現しています。

万博会場の中心エリアに位置する中国パヴィリオンは、南側で主要道路に面し、西側では中央景観エリア「静けさの森」と隣接しています。そのデザインは、竹巻物が徐々に開かれていく空間モチーフを用いており、細長い敷地を魅力的な庭園のような展示ルートへと変貌させています。来場者は、高さや光、風景が変化する曲がりくねった空間を通って案内され、東洋美学の繊細な優雅さが喚起されます。テーマ展示が順を追って展開され、壮大な山水画の巻物を思わせるダイナミックな旅路が創出されます。

「竹巻物」のコンセプトは単なるファサードデザインを超えたものであり、形を形作り、機能を示唆し、素材を規定し、文化を伝えます。古代中国において、竹簡は知識の運び手として極めて重要な存在でした。現代においては、それは伝統と情報革命をつなぐ架け橋の象徴となっています。パヴィリオンの「中国の竹巻物」は、小規模から記念碑的なスケールへ、平面的な形から立体的な形へ、文字通りの表現から抽象的な表現へ、静的なファサードから没入感のある奥行きへと進化しています。この進展は文明の発展を映し出しており、伝統的な文字情報の伝達から現代の電子データの拡散へと移行し、歴史から未来への旅を体現しています。

西側で「静けさの森」に面する中国パヴィリオンには、竹製スクリーンのような細い格子状のカーテンが設けられています。そのカーテンの裏には竹に縁取られた小径があり、その向こうでは木々がやさしく揺れています。この相互作用が東洋の庭園の雰囲気を生み出し、来場者は重なり合うヴェール越しに「静けさの森」と関わり、東洋思想の核心である人間と自然の調和的共存を体感することができます。

中国パヴィリオンの設計と建設は、グリーンな持続可能性を最優先にしています。当初は国産のバンブースクランバーを用いた現代的な竹構造として計画されていましたが、現地の規制とスケジュールの制約により、鉄骨造へと変更されました。しかしながら、竹は依然として主要な外装材として用いられており、その理由は、成長サイクルの短さ、高い炭素吸収能力、生分解性、柔軟性、そして低い熱伝導率にあります。

屋根には半透明のポリカーボネートパネルと膜天井が用いられており、薄い紙(rice paper)を模して自然光を空間にやわらかく取り入れています。竹の壁の隙間から風や日差しが差し込み、展示と環境との相互作用を促し、建築空間とテーマ内容を融合させています。この手法は、エネルギーを多く消費する暗い展示ホールを避け、環境効率を高めています。仮設の万博建築として、中国パヴィリオンは完全にモジュール化されたプレハブ工法を採用しており、効率性、品質、そして会期後の解体や再利用の容易さを確保しています。

最も注目を集めたトピックス[期間:2025/6/2-6/8]
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/6/2-6/8]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2025/6/2-6/8)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. パナソニックが、「USBコンセント」体感セットのプレゼント企画を実施中。多数の人が利用する場所でも安心の耐久性を備え、インバウンド需要にも対応する世界共通規格
  2. 安藤忠雄による、香川の「直島新美術館」が、明日開館。完成した建築や開館記念展の様子も公開
  3. arbolとアシタカ建築設計室による、兵庫・西宮市の「夙川の家」。四方を隣家に囲まれた旗竿地での計画。外に開くことが難しい条件に対し、周囲から内部を切り離して“独立した世界”を構築する設計を志向。閉じた箱ながら中庭とドーム状空間で自然と四季の導入も可能にする
  4. 防蟻防腐処理した木材の施工事例を見学する、意匠設計者向けのガイドツアーが開催。経年変化を見据えたメンテナンス計画や、外部に現しで使用する際のポイント等も解説。主催は兼松サステック
  5. リナ・ゴットメによる、大阪・関西万博の「バーレーンパビリオン」。“海をつなぐ”をテーマに計画。同国と海の繋がりを伝える施設として、“伝統的な船の製造技術”の参照に加えて“日本の木組の技術”も融合させる建築を考案。持続可能性を考慮して殆どの材料を再利用可能とする
  6. 原広司が設計した「粟津邸」を会場に、設計当時の図面・スケッチ・写真などを公開する展覧会が開催。施主の粟津潔の作品に加えて、関連作家の絵画や映像も展示
  7. 宮本佳明建築設計事務所による、兵庫・赤穂郡の「上郡町立認定こども園」。山々に囲まれた地域での計画。防犯を考慮しつつも閉鎖的すぎない在り方を求め、中庭型とした上で“隙間”や“屋根越し”に内外が繋がる建築を考案。出入口の太鼓橋で動線を立体交差させて中庭側からの登園も実現
  8. 大阪・関西万博の、若手建築家が設計を手掛ける全20施設のパース画像とコンセプト(前編)。前編では、休憩所・ギャラリー・展示施設・ポップアップステージの10施設を紹介
  9. 福井啓介+森川啓介 / かまくらスタジオによる、千葉・流山市の「HOUSE F」。新しい街に建つ設計者の自邸兼事務所。地域の繋がりを育む為に、生活の延長で“当事者として街を考え続ける”為の建築を志向。多様な使い方ができ“街の人々が自然に立寄れる”スペースを備えた事務所空間を考案
  10. 安藤晃一+梁井理恵 / アヤトリデザインによる、埼玉・入間郡の「WILL社屋」。既存倉庫を増築と改修してオフィスとする計画。田園風景と対面する敷地環境に着目し、視認性の高い“軽快な看板の様なファサード”の建築を志向。ピロティの柱をセットバックして金属素材を採用した増築棟を考案
  11. ザハ・ハディド・アーキテクツによる、サウジアラビアの博物館「Asaan, Misk Heritage Museum」。世界遺産登録の日干し煉瓦の建物が建ち並ぶ地域での計画。国の遺産を保存し共有する施設として、伝統建築の中庭を備えた構成や泥煉瓦の素材を参照した建築を考案。壁の厚さや日除け装置で消費エネルギー削減も行う
  12. ピタゴラスイッチ等の創作で知られる、佐藤雅彦の展覧会の入場チケットをプレゼント。横浜美術館で開催。多様な作品の創作プロセスを紹介し、その独創的な“作り方”を紐解く内容。ピタゴラ装置の実物も展示
  13. 佐藤光彦建築設計事務所による、東京・品川区の集合住宅「nishico」。二方向接道の旗竿地に建つコーポラティブハウス。竿を繋げて“路地”をつくり、旗に設けた“広場”と接続、残りの“余白”にヴォリュームを配置。街並みと調和して光溢れる共有の場を備えた建築が立ち上がる
  14. 横田賢治 / 横田建築設計事務所による、高知・吾川郡の「池川こども園」。自然に囲まれた傾斜地での計画。“遊び方を自由に考えて学べる場”を目指し、立体的な回遊性のある“大きなアスレチック”の様な建築を考案。山と谷の関係を考慮して園舎と園庭の安全性を向上させる配置とする
  15. ヘザウィック・スタジオによる、イギリス・ロンドンのオフィス「メイキング・ハウス」。既存建物を改修したデザイナー自身の事務所。ものづくりの喜びを共有する場所を求め、“自分たちを街に開く方法”としての空間を志向。大きな窓から人々が“活気に満ちた実験的な世界”を垣間見れるようにする
  16. マリーナ・タバスムによる、サーペンタイン・パヴィリオン2025「A Capsule in Time」。毎年一組が選ばれ造られる期間限定の建築。“公園を訪問する伝統”や“庭園のキャノピー”に着想を得て、半透明ファサードの4つの木製カプセルからなる建築を考案。一部を可動式として空間構成の変化も可能にする
  17. フォスター+パートナーズによる、大阪・関西万博の「サウジアラビアパビリオン」。国の魅力を伝える場として、町や都市を探訪する体験を想起させる存在を志向。迷路の様な曲がりくねる路地を探索する空間構成を考案。ローカルアーキテクトとして梓設計も参画
  18. IKAWAYA建築設計による、東京・目黒区の「Spiral Gardens House」。建て込んだ住宅街での計画。コロナ禍以降の新しい暮らしも考慮した“明るく開放的な住宅”を求め、4つの庭を“多方向に積み上げる”構成を考案。階段を“滞在空間”と捉え直した設計は“多様な場”の創出を意図
  19. IKAWAYA建築設計による、東日本の住宅「Strolling Gardens & House」。住宅街の不定形な敷地に計画。自然と暮らしが一体となる住まいを求め、大小の庭を“多方向に積み上げる”建築を考案。周辺のスケールとの調和を意図した“小さな箱”を組合わせる構成は多様な居場所の創出にも寄与
  20. MVRDVによる、メキシコの「ティファニー・ファサード・カンクン」。バリアリーフに近い海岸の商業施設内の店舗の為に計画。“サンゴ”の網目形状から着想し、“サンゴ”の網目形状から着想し、外から内に向けてブランドカラーから砂色に変化する3Dプリント製のファサードを考案。内装は現地のバルマセダが手掛ける

プリツカー賞に選ばれたリュウ・ジャークンによる記念講演会の動画。後半の鼎談には、チッパーフィールドや山本理顕も登壇。2025年5月に行われたもの

2025年のプリツカー賞に選ばれたリュウ・ジャークンによる記念講演会の動画です。後半の鼎談には、デイヴィッド・チッパーフィールド山本理顕も登壇しています。2025年5月に行われたものです。アーキテクチャーフォトでは、リュウのプリツカー賞受賞を特集記事として紹介してます。

アンドラ・マティンのインドネシアの自邸「AM Residence」(2012年竣工) の動画。マティンによる各空間の解説も収録

アンドラ・マティンのインドネシアの自邸「AM Residence」(2012年竣工) の動画です。マティンによる各空間の解説も収録。
アーキテクチャーフォトでは、マティン初の作品集『Tropicality: Houses by Andra Matin』を特集記事として紹介しています。

【ap job更新】 オープンな議論を重視し、日本各地の公共建築や企業案件を手掛ける「FULL POWER STUDIO 株式会社」が、設計スタッフ(既卒・経験者・2026年新卒)を募集中
【ap job更新】 オープンな議論を重視し、日本各地の公共建築や企業案件を手掛ける「FULL POWER STUDIO 株式会社」が、設計スタッフ(既卒・経験者・2026年新卒)を募集中
【ap job更新】 オープンな議論を重視し、日本各地の公共建築や企業案件を手掛ける「FULL POWER STUDIO 株式会社」が、設計スタッフ(既卒・経験者・2026年新卒)を募集中高石駅北側高架下等整備基本設計プロジェクト

オープンな議論を重視し、日本各地の公共建築や企業案件を手掛ける「FULL POWER STUDIO 株式会社」の、設計スタッフ(既卒・経験者・2026年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

名古屋を拠点とする建築家 降旗範行・酒井千草が主催する建築デザインスタジオFULL POWER STUDIOでは、業務拡大に伴いスタッフ(2026年新卒、既卒・経験者)を募集しています。

拠点とする名古屋は、東京、大阪をはじめ他地域へのアクセスも良く、現在も全国各地のプロジェクトが進行中です。また、利便性の良い都市でありながら生活しやすく、来年度には地下鉄覚王山駅すぐの日泰寺参道沿いに新事務所を建設予定で、通勤もより便利になる他、まちとのつながりを持った職場環境になる予定です。

大手組織設計事務所出身者が主催する弊社では、公共物件や大手企業案件など、関わる人の多い大型物件も得意とし、オープンに議論ができる環境を重視しながら、大規模建築から人と人とがつながるコミュニティデザインまで幅広い分野で力を発揮して頂ける職場です。また、積極的に新しいテクノロジーを導入しながら、新しいものを創ることも大切にしています。

現スタッフは、新卒で入社した方、住宅アトリエを経て転職した方など、勤続年数の長いスタッフが多く、子育て中のスタッフも活躍しています。設計の仕事を一度離れたけれど復職したい方や、住宅設計でキャリアを積んできたが公共・大型の案件に取り組みたい方などの応募も歓迎します。弊社に興味をもっていただいた方となるべく多くお話をして採用をすすめたいと考えています。

酒井悠行 / PASSWORK DESIGNによる、愛知・名古屋市の「綺羅里 平針店 ミーティングスペース」。ハイエンド層向けに外構工事を行う企業の為に計画。顧客と過ごす“サロン”の様な場を目指し、緩やかな空気を全体に纏わせる設計を志向。天井に“覆い‘のようなもの’”を設けて各領域を横断して繋げる空間を考案
酒井悠行 / PASSWORK DESIGNによる、愛知・名古屋市の「綺羅里 平針店 ミーティングスペース」。ハイエンド層向けに外構工事を行う企業の為に計画。顧客と過ごす“サロン”の様な場を目指し、緩やかな空気を全体に纏わせる設計を志向。天井に“覆い‘のようなもの’”を設けて各領域を横断して繋げる空間を考案エントランスから開口部越しにミーティングルームを見る、夜景 photo©ToLoLo studio
酒井悠行 / PASSWORK DESIGNによる、愛知・名古屋市の「綺羅里 平針店 ミーティングスペース」。ハイエンド層向けに外構工事を行う企業の為に計画。顧客と過ごす“サロン”の様な場を目指し、緩やかな空気を全体に纏わせる設計を志向。天井に“覆い‘のようなもの’”を設けて各領域を横断して繋げる空間を考案エントランス側から空間全体を見る、夜景 photo©ToLoLo studio
酒井悠行 / PASSWORK DESIGNによる、愛知・名古屋市の「綺羅里 平針店 ミーティングスペース」。ハイエンド層向けに外構工事を行う企業の為に計画。顧客と過ごす“サロン”の様な場を目指し、緩やかな空気を全体に纏わせる設計を志向。天井に“覆い‘のようなもの’”を設けて各領域を横断して繋げる空間を考案左奥:ミーティング3、正面:ライブラリー、夜景 photo©ToLoLo studio
酒井悠行 / PASSWORK DESIGNによる、愛知・名古屋市の「綺羅里 平針店 ミーティングスペース」。ハイエンド層向けに外構工事を行う企業の為に計画。顧客と過ごす“サロン”の様な場を目指し、緩やかな空気を全体に纏わせる設計を志向。天井に“覆い‘のようなもの’”を設けて各領域を横断して繋げる空間を考案ライブラリーの上部 photo©ToLoLo studio

酒井悠行 / PASSWORK DESIGNが設計した、愛知・名古屋市の「綺羅里 平針店 ミーティングスペース」です。
ハイエンド層向けに外構工事を行う企業の為に計画されました。建築家は、顧客と過ごす“サロン”の様な場を目指し、緩やかな空気を全体に纏わせる設計を志向しました。そして、天井に“覆い‘のようなもの’”を設けて各領域を横断して繋げる空間を考案しました。

外構会社のオフィスの打ち合わせスペースの改修です。

今回は、過去にメインであったファミリー向けの外構工事から、富裕層向けの外構工事及びプライベートプールの販売に事業が変化してきたことに伴いお客様と共に過ごす「サロン」のような空間に組み立て直すことが求められました。
また打ち合わせでは円卓を使用する拘りを今後も継続する話がありました。

建築家によるテキストより

今回は拘りの円形テーブルの形状や効果を空間に転用させ、各打ち合わせテーブルでお客様とチーム意識を醸成しつつ、空間全体の空気感も作り出すことを意図しました。

その空気感とはあたかも披露宴会場のようなテーブル毎に前向きな関係でいい時間を過ごせるような状況をイメージしています。

建築家によるテキストより

既存の平面形状から決まってきた打ち合わせスペースを強調させるように間接照明を計画しつつ、あえて間接照明の光を二次拡散させる覆い「のようなもの」で各スペースを跨ぐように繋げています。
機能で説明できない垂れ壁でも間仕切りでもカーテンでもない「のようなもの」が光の受け皿となり、ゆるやかな空気感を全体に纏わせました。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 東京と沖縄を拠点に、“地域の風土を丁寧に読みとく”設計を志向する「山﨑壮一建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 東京と沖縄を拠点に、“地域の風土を丁寧に読みとく”設計を志向する「山﨑壮一建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 東京と沖縄を拠点に、“地域の風土を丁寧に読みとく”設計を志向する「山﨑壮一建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中

東京と沖縄を拠点に、“地域の風土を丁寧に読みとく”設計を志向する「山﨑壮一建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

山﨑壮一建築設計事務所では、設計スタッフを募集しています。(東京・沖縄スタッフ急募!)

───

【多様なプロジェクト】
山﨑壮一建築設計事務所は、住宅・ホテル・保育園・オフィス・店舗・リノベーションなど、幅広い用途/規模のプロジェクトに取り組んでいます。

【設計において、大切にしていること】
わたしたちは、地域の風土を丁寧に読みとくこと、光と風に満たされた心地よい空間をつくること、使い手の想いにじっくりと向き合うこと、を大切にしています。

【設計スタッフが得られる経験】
設計スタッフには、各々プロジェクトを担当して頂きますので、設計(企画・コンペ・基本・実施)から、行政手続き・現場監理・コスト管理 まで、建築の技術・知識をトータルに習得できます。設計段階においては、必ず模型・CGを作成し丁寧に検討を進めており、これらのスキルも先輩スタッフの教えを受けながら、しっかりと身につけることができます。

また私たちの事務所では、大小のプロジェクトが並行して進行しています。設計の基本である住宅プロジェクトは常に受注しており、「すまい」「人の居場所」に対してじっくりと向き合っています。一方で現在も、比較的大きなホテル・オフィス等のプロジェクトが進行しています。

所内では複数のプロジェクトが同時に進み、山崎を含め設計スタッフは互いに意見を交わしながら仕事を行っています。多様な経験を共有しますので、短期間で実践的な業務経験を豊富に得ることができます。

【2拠点の体制】
近年、関東圏の他、沖縄県でプロジェクトが増えており、今後も両地域で業務に力を入れていきます。東京・沖縄、両地域で設計スタッフを募集します。(1~2名)

ご興味をお持ちの方は、ご応募下さい。

今年の日本建築学会賞(作品)の受賞者による記念講演会が開催。伊藤博之と日建設計の江副敏史・多喜茂・髙畑貴良志が登壇。対面とオンラインで実施
今年の日本建築学会賞(作品)の受賞者による記念講演会が開催。伊藤博之と日建設計の江副敏史・多喜茂・髙畑貴良志が登壇。対面とオンラインで実施

今年(2025年)の日本建築学会賞(作品)の受賞者による記念講演会が開催されます。伊藤博之日建設計の江副敏史・多喜茂・髙畑貴良志が登壇します。対面とオンラインで実施されます。開催日時は、2025年7月8日18:00~20:30。会場は、建築会館ホール。参加費無料(要事前申込)。

【ap job更新】 再生建築のリーディングカンパニー「青木茂建築工房」が、意匠設計・BIM・3DCGのスタッフを募集中
【ap job更新】 再生建築のリーディングカンパニー「青木茂建築工房」が、意匠設計・BIM・3DCGのスタッフを募集中
【ap job更新】 再生建築のリーディングカンパニー「青木茂建築工房」が、意匠設計・BIM・3DCGのスタッフを募集中

再生建築のリーディングカンパニー「青木茂建築工房」の、意匠設計・BIM・3DCGのスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

青木茂建築工房では、東京・福岡両事務所で設計スタッフおよびBIMマネージャー/BIMオペレーター/3DCGクリエーターを募集します。
実務経験のある方を積極採用します。2026年4月入社の新卒スタッフも募集中です。

青木茂建築工房は、主に再生建築に取り組む建築設計事務所です。国内でいち早く再生建築に取り組み始め、事務所開設から48年で多数の実作実績があり、建築学会賞(業績)、BCS賞、公共建築賞、BELCA賞などの受賞実績を持ちます。

「リファイニング建築」と名付けた環境に優しく持続可能な建築再生手法を用いて、古い建物の構造躯体を再利用し、耐震補強や劣化部分の補修、違法部分の適法化などを行い、建物の安全性・遵法性を明確にします。さらに、建物が持っている可能性を提案によって新たな価値へと昇華させ、建物を長く使えるようにすることで循環型社会の実現に貢献しています。

現在、文化施設、教育施設、大規模店舗、病院、オフィスビル、集合住宅、PFI事業など30以上のプロジェクトが進行しており、企画から設計監理まで再生建築にまつわる全ての業務の流れを経験することができ、幅広く社会性のある実務経験を積むことができます。また、デザインだけではなく、建設技術、法律やファイナンスを含めた再生建築を取り巻く多様なアプローチを実践、習得することができます。

東京・福岡の2カ所に事務所を構え、約25名のスタッフが働いています。海外からの注目も高く、外国人スタッフも活躍する多国籍な職場環境で様々な経験を得ることができます。また、スタッフの中には働きながら博士課程を履修したり、大学の非常勤講師を務めるスタッフもおり、個人の力も養える事務所です。

再生建築のリーディングカンパニーとして確かな実績と経験を持ちながらも、常に次の時代を見据えた新しい建築に取り組むチームの一員となり、共に成長していく仲間をお待ちしています。

MVRDVによる、メキシコの「ティファニー・ファサード・カンクン」。バリアリーフに近い海岸の商業施設内の店舗の為に計画。“サンゴ”の網目形状から着想し、“サンゴ”の網目形状から着想し、外から内に向けてブランドカラーから砂色に変化する3Dプリント製のファサードを考案。内装は現地のバルマセダが手掛ける
MVRDVによる、メキシコの「ティファニー・ファサード・カンクン」。バリアリーフに近い海岸の商業施設内の店舗の為に計画。“サンゴ”の網目形状から着想し、“サンゴ”の網目形状から着想し、外から内に向けてブランドカラーから砂色に変化する3Dプリント製のファサードを考案。内装は現地のバルマセダが手掛ける photo©Tiffany & Co.
MVRDVによる、メキシコの「ティファニー・ファサード・カンクン」。バリアリーフに近い海岸の商業施設内の店舗の為に計画。“サンゴ”の網目形状から着想し、“サンゴ”の網目形状から着想し、外から内に向けてブランドカラーから砂色に変化する3Dプリント製のファサードを考案。内装は現地のバルマセダが手掛ける photo©Tiffany & Co.
MVRDVによる、メキシコの「ティファニー・ファサード・カンクン」。バリアリーフに近い海岸の商業施設内の店舗の為に計画。“サンゴ”の網目形状から着想し、“サンゴ”の網目形状から着想し、外から内に向けてブランドカラーから砂色に変化する3Dプリント製のファサードを考案。内装は現地のバルマセダが手掛ける photo©Tiffany & Co.

MVRDVによる、メキシコの「ティファニー・ファサード・カンクン」です。
バリアリーフに近い海岸の商業施設内の店舗の為に計画されました。建築家は、“サンゴ”の網目形状から着想し、外から内に向けてブランドカラーから砂の色に変化する3Dプリント製のファサードを考案しました。また、内装は現地のバルマセダ(Balmaceda)が手掛けています。


こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

2024年にオープンした、メキシコのカンクン海岸にあるティファニーの店舗は、ロッテルダムを拠点とする建築家MVRDVによって設計された特別なファサードを特徴としています。地元のサンゴ種に触発され、3Dプリントされたこのカンクンのファサードは、MVRDVがティファニーのために制作した一連のデザインの中で2番目のものであり、2023年にオープンしたシンガポール・チャンギ空港の店舗の3Dプリントファサードと多くの特徴を共有しています。この2回目の試みにおいては、シンガポールで開発された技術がさらに洗練されており、構造的な革新によって、テーマに地元の要素を取り入れたひねりが可能になっています。

その店舗は、カンクンのホテルゾーンにあるオープンエアのショッピングセンターのラ・イスラ・ショッピング・ビレッジ(La Isla Shopping Village)に位置しています。店舗がビーチに近いことは、店舗のインテリアデザイナーであるバルマセダ(Balmaceda)にとって明確なインスピレーションとなり、バルマセダは地元の素材や工芸品に加えて海のモチーフを取り入れ、素朴なカリブの美学をエレガントに解釈したデザインを創り出しました。MVRDVのデザインチームはこれを出発点とし、内装を引き立てる自然主義的なファサードを作り上げました。

カンクンは、世界で2番目に大きいバリアリーフであるメソアメリカン・バリアリーフのすぐそばに位置しているため、デザインチームは、カリブ海原産でシーファン(※ウミウチワ)として一般に知られるゴルゴニア属のサンゴの枝分かれした網目状の形状からインスピレーションを得ました。このサンゴ模様は、ビーチから着想を得たカラ―グラデーションで3Dプリントされており、ファサードの長さ全体にわたって、またその奥行き75ミリメートルを通じて変化し、ティファニーのシグネチャーカラーであるブルーから、カンクンのビーチを思わせる明るい砂色へと移り変わっていきます。

ヘザウィック・スタジオによる、イギリス・ロンドンのオフィス「メイキング・ハウス」。既存建物を改修したデザイナー自身の事務所。ものづくりの喜びを共有する場所を求め、“自分たちを街に開く方法”としての空間を志向。大きな窓から人々が“活気に満ちた実験的な世界”を垣間見れるようにする
ヘザウィック・スタジオによる、イギリス・ロンドンのオフィス「メイキング・ハウス」。既存建物を改修したデザイナー自身の事務所。ものづくりの喜びを共有する場所を求め、“自分たちを街に開く方法”としての空間を志向。大きな窓から人々が“活気に満ちた実験的な世界”を垣間見れるようにする photo©Raquel Diniz
ヘザウィック・スタジオによる、イギリス・ロンドンのオフィス「メイキング・ハウス」。既存建物を改修したデザイナー自身の事務所。ものづくりの喜びを共有する場所を求め、“自分たちを街に開く方法”としての空間を志向。大きな窓から人々が“活気に満ちた実験的な世界”を垣間見れるようにする photo©Raquel Diniz
ヘザウィック・スタジオによる、イギリス・ロンドンのオフィス「メイキング・ハウス」。既存建物を改修したデザイナー自身の事務所。ものづくりの喜びを共有する場所を求め、“自分たちを街に開く方法”としての空間を志向。大きな窓から人々が“活気に満ちた実験的な世界”を垣間見れるようにする photo©Raquel Diniz
ヘザウィック・スタジオによる、イギリス・ロンドンのオフィス「メイキング・ハウス」。既存建物を改修したデザイナー自身の事務所。ものづくりの喜びを共有する場所を求め、“自分たちを街に開く方法”としての空間を志向。大きな窓から人々が“活気に満ちた実験的な世界”を垣間見れるようにする photo©Raquel Diniz

ヘザウィック・スタジオが設計した、イギリス・ロンドンのオフィス「メイキング・ハウス」
既存建物を改修したデザイナー自身の事務所です。デザイナーは、ものづくりの喜びを共有する場所を求め、“自分たちを街に開く方法”としての空間を志向しました。そして、大きな窓から人々が“活気に満ちた実験的な世界”を垣間見れるようにしています。施設の場所はこちら(Google Map)。


こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

メイキング・ハウス、キングズ・クロスにあるヘザウィック・スタジオの拠点の中に入ってみてください

ヘザウィック・スタジオは、キングズ・クロスの中心にある自らの拠点、メイキング・ハウスの扉を開きました。メイキング・ハウスは単なるデザインスタジオではなく、関わり、刺激を与え、ものづくりの喜びを分かち合う場所です。公衆は光に満ちた4階建ての建物に招かれています――それは、私たちの周りの世界をすべての人にとってより良いものにするというスタジオの使命を体現する建物です。

「これまでは、私たちは常に少し隠れた存在でした」と、ヘザウィック・スタジオの創設者トーマス・ヘザウィック(Thomas Heatherwick)は語りました。「この新しいスタジオは、私たちが自分たちを街に開く方法です。ここで働く250人の人々――物を作り、アイデアを練り、絵を描き、お菓子を焼き、そして特別な会話を交わす人々――の情熱を共有することなのです」

キングズ・クロスのアーガイル・ストリートに位置するメイキング・ハウスは、かつてディーゼル・インダストリーズが使用していた1970年代のオフィスビルを完全に変貌させたものです。通りに面した大きな窓と木製のファサードを通して、通行人は内部の活気に満ちた実験的な世界を垣間見ることができます――通りレベルに設けられたスタジオのデザインプロセスやその歴史を、珍しくのぞき見る機会を提供しているのです。

1階には、過去および将来のプロジェクトからの模型や物品の宝庫があります――有名なロンドンバスの後部の実物大モデルから、珍しいエレベーターのボタンの試作品、さらには別の都市の一部――中国・西安におけるスタジオの最新プロジェクトの陶製柱のモックアップまで展示されています。トーマス・ヘザウィックの初期の作品のひとつであるパヴィリオン――渦を巻くような湾曲した屋根を持つ小さなポリカーボネート製の建物――は、現在模型の間にある会議室として使われています。

1階に沿って広がっているのはスタジオのワークショップで、そこでアイデアが試され、模型が形を成していきます。奥にある青い階段室には、チームメンバーの歪んだ肖像が遊び心たっぷりに飾られており、木製の棚には、長年にわたって作られたり収集されたりした物がぎっしりと並んでいます。

ヘザウィックは、スタジオには本来のデザイン業務を超えた使命があると語っています。

「私の夢は、将来、人間味があり、魅力的で、喜びに満ちた世界をつくろうと働く誰かが『そうだ、あの窓をのぞき込んだことを覚えている。それがデザインを学びたいと思わせてくれたんだ』と言ってくれることです。それが最高の結果だと思います」

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。