香取慎吾と小嶋伸也・小嶋綾香 (kooo architects)のコラボレーションによるインスタレーション「庵柔 An ju」です。この作品は2016年6月24日まで、帝国ホテルプラザ1Fで閲覧可能との事。
1つ1つは弱くて柔らかくて小さくて軽い物質達が、集まり結束することで強い空間を生み出す。
今までの硬い建築は一度作るとなかなか変えられないという“重さ”があった。ライフスタイルは日々変わるのに、その生活を支える器に柔軟性が全くなかった。
これからの未来の建築には大きさも形も状況に応じて自分たちの手によって手軽に変えられるような身近さがあると良いと思う。建築を作るパーツも重く大きいものではなく、持ち運べる小さく柔らかいもので、洋服のように優しく包み込む様に人を環境から守る強さを求めたい。
「庵柔 An ju」は、‘柔らかい布で守る’という同じコンセプトの防災頭巾から着想した。レンガのように硬く形の変わらない素材ではなく、柔らかく動きのある素材で構成することで、上段へ積み上げる毎に、ある美しい規則性をもって頭巾の形状が変化していく。
この頭巾に香取慎吾さんの絵画を転写することで、内部空間はアーティストの世界観で包まれる空間となる。独特の色彩を身にまとったその姿は、建築であり斬新な立体アートでもある。