
多田正治の設計・監理で、地域住民や学生らがセルフビルドで増築・改修した、三重・尾鷲市の「梶賀のあぶり場」です。
三重県尾鷲市梶賀町。人口180人ほどの漁村である。
梶賀町には、水揚げされた魚で売り物にならない小魚などを加工し自分たちの保存食とした郷土料理あぶりが、古くから伝わっている。
現在、あぶりを地域の特産品「梶賀のあぶり」として販売しようとしており、この建築はそれを製造するための加工場である。
梶賀は紀伊半島の南東部の入り組んだリアス式の海岸の一部の集落で、静かな海とすぐ後ろに急峻な山という立地の細長い湾に沿って家々が建ち並ぶ。敷地は梶賀の出入口にあたる部分で、梶賀に訪れるときは陸路でも海路でも目ってくる場所である。そこに建っている築60年程の海女小屋を改装し、さらに煙が出る作業のスペースを増築をすることで、下処理・加熱調理(煙が出る)・梱包という一連の製造過程を内包する建築とした。









