
photo©takeshi noguchi
遠野未来 / 遠野未来建築事務所による、東京都千代田区神田の住居・フリースペース・事務所「神田SU」です。2004年に竣工した作品です。
東京都心にある築20年のオフィスビルの7階を、土の空間として半セルフビルドで住居へコンバージョンした建築家 遠野未来の元自宅兼事務所。設計と施工はそこに住みながら行われ、オープンしたあとは居間をフリースペースとしてイベントやセミナーを行うなど、都心のまちづくりの場としても活用された。
つくる過程で土と左官に出会い、それ以降の設計者の仕事の出発点になったが、振り返って一言でいうなら、それは現代の運動体としての有機的建築 である。それは単なる素材や形態ではなく、その土地・社会・宇宙の動きの中で成り立つ生命をもった建築である。
そのビジョンの中で土壁の下地に鉄筋を使うなど、伝統と対極にある現代的な空間が目指された。
この場は既にないが、土の建築の世界的見直しが進む中で日本と世界でいまだに反響があり、そのコンセプトと方法論の有効性を今後も各地で展開していきたいと考えている。
(遠野未来)






