kurosawa kawara-tenが設計した、千葉県千葉市の住宅「Oさんのための家」です。
サイズも、色形もだいたい同じ家が立ち並ぶ1980年前後にできた郊外団地、違いは塗り直した外壁のおかしな色くらい。3LDKに4人家族というのが、典型的な、想定される家族の形で、車は1台。その後10年経つと車は2台必要で駐車場が広くなり庭が狭くなる。さらに10年後にはプライベートが確保できないのか6畳間の増築が必要になる。そうこうしているうちに新しく周辺に立つ家は車3台分の駐車場に4LDKに書斎や納戸付きが標準になる。それでも、分譲される土地の大きさは変わらない。この郊外に建つ家のつくりは、都心のマンションのそれと階段以外にどんな違いがあるのだろうか。