松隈洋による講演会「モダニズム建築は何を求めたのか 日常を形づくる建築の在り方を切り拓いて」です。2023年8月6日に行われたものです。
2023年8月6日に建築家会館(東京・渋谷区)で行われた松隈洋氏(神奈川大学教授、京都工芸繊維大学名誉教授)の講演会「モダニズム建築は何を求めたのか~日常を形づくる建築の在り方を切り拓いて」です。
松隈洋による講演会「モダニズム建築は何を求めたのか 日常を形づくる建築の在り方を切り拓いて」です。2023年8月6日に行われたものです。
2023年8月6日に建築家会館(東京・渋谷区)で行われた松隈洋氏(神奈川大学教授、京都工芸繊維大学名誉教授)の講演会「モダニズム建築は何を求めたのか~日常を形づくる建築の在り方を切り拓いて」です。
荻逃魚+梶山英幸 / N&C一級建築士事務所が設計した、神奈川・横浜市の店舗「OHAYOGOZAIMASUCOFFEE」です。
設計者が改修した住宅の庭に増築された2㎡のコーヒースタンドです。建築家は、地域の人々に身近な存在を目指し、隣接する遊歩道との関係を考慮した配置計画を考案しました。また、素材を最小限として庭の植栽との調和も意図されました。店舗の公式ページはこちら。
アーキテクチャーフォトが過去に紹介した「2021郊外の住居」の庭に計画されています。
2021年にリノベーションを手掛けた住宅のクライアントからの依頼だった。
クライアントはアパレルブランドでグラフィックデザイナーとして活躍していたが、幼いころから住んでいるこの地域で商いをし、地域貢献もしていきたいという志があった。そこで新たな仕事として自家焙煎した珈琲豆で提供するコーヒースタンドをオープンした。
建築としては幅2m、奥行き1mという、とても小さなものだが、コーヒースタンドに必要な機能をシンプルに整えた。
また、基礎を既存建物の基礎と一体化させることで、1棟の建築物としている。お客様にコーヒーを提供するカウンターは、庭と遊歩道の境界に配置し、庭全体が店舗に感じるように設計。材はレッドシダーの丸太から切り出した大断面をそのまま使うことで店としての存在感が引き立つ様に配慮。庇・笠木・雨樋・配電盤は亜鉛メッキ鋼板で統一。マテリアルを最小限に絞ることで、よりシンプルに、庭の緑の中にも違和感無く馴染むようにしている。
朝は小学生が店主に「おはようございます」と挨拶をしながら店の前を通る。
通勤や散歩の人たちは早朝からコーヒーを片手に気持ち良さそうに遊歩道を歩いて行った。昼間は子供を連れたお母さんや年配の方々、夕方には帰宅する社会人や学生達が店主に声を掛けながら帰宅していく。店仕舞いした夜も店舗の灯りが遊歩道を通る人たちの為の新しい灯りの1つになった。
真泉洋介 / プラスマイズミアーキテクトが設計した、神奈川・葉山町の住宅「sunny bitters」です。
山裾の傾斜地の旗竿地に計画されました。ガラスを張り巡らせた“浮遊感”のある建築で、一体的に繋がる内部空間には様々な高さの“座れる居場所”が連続しています。また、其々の場からの視線の抜けも意識して設計されました。
神奈川県葉山町。
里山の裾野の傾斜地に立つ小さな住宅。
間仕切ることのない、一体的な空間で、レベル差を介し、色んな座れる居場所が連続する。
床座、ソファ、椅子、キッチンでの立ち作業、布団で寝転がった姿勢の目の高さが揃い、視線が抜ける。2階は小さな居場所と浴室のみ。2方向からの階段で1階とのつながりが豊かになった。
ぐるっとつながった空間において、色が次の空間のイントロダクションになるように配置を行った。
街からは山を背にし、擁壁に囲まれた旗竿敷地。
南側の崖との離隔を確保する法的制限から一間の持ち出しを行なった。ガラスに囲まれ、浮遊感のある居場所をつくった。
街からガラス越しに山の緑が透過して見える。
藤本壮介の総合デザイン監修による、福岡市の「明治公園整備・管理運営事業」の完成イメージが公開されています。東京建物を代表企業とし梓設計・旭工務店・木下緑化建設・ランドスケープむらが共同企業体として提案して優先交渉権者に選定されています。2025年春から順次供用開始が予定されています。
本事業は、福岡市管理の公園としては初めて都市公園法に基づく公募設置管理制度(Park-PFI)※を活用し、公園整備と20年間にわたる管理運営を行うものです。
九州の玄関口である博多駅前に位置しており、<The Gateway Park “HAKATA MEIJI”>を事業コンセプトに、博多のおもてなしの心・都市のランドマーク・新たなライフスタイルへの“Gateway”となり、次代に受け継ぐべき未来志向の公園を実現します。
豊かな緑化空間を備えるとともに、立体回廊や広場の整備により新たな体験価値を提供し、周辺施設とのにぎわいの連続性を創出することを目指します。
※公募設置管理制度(Park-PFI)
都市公園において飲食店、売店等の公園利用者の利便性の向上に資する公園施設(公募対象公園施設)の設置と、設置した施設から得られる収益を活用して、その周辺の園路、広場等の公園施設(特定公園施設)の整備等を一体的に行う民間事業者を公募により選定する制度。
以下に、その他の画像も掲載します。
藤田時彦 / atelier umiが設計した、大阪市の美容院「L/MA」です。
国道沿いの目に入り易い場所での計画です。建築家は、地域の“ランドマーク”を目指し、大きな“木製扉”とスチールの“嵌め殺しの窓”で目を引くファサードを構築しました。また、内部では既存タイル床を活かす操作で記憶の継承等も意図されました。店舗の公式ページはこちら。
大阪市西淀川区のヘアサロン「L/MA」のデザインである。
「西淀のランドマークになる」という店主の思いから設計が始まった。
場所は三角形の建物の1階。目の前が国道2号線で、行き交う車の信号待ちで目に入る場所であった。
ファサードはスチールで組まれた嵌め殺しの窓と大きな木製扉で構成し、より目を引くデザインとした。
内部は既存の荒々しいコンクリート躯体の存在を生かし、それらに合わせるように意図的にLGS下地現しや工業用ビニルカーテンを使うことで空間全体を調和させた。
既存建物の形を生かしながら、かつての食堂時代に使われていた古いタイルの記憶を残すように床タイルを不等辺三角にカットし、エポキシレジンで閉じ込めた。すると街やインテリアが反射し、水盤の上を歩くような浮遊感に包まれた。
山田陽平 / OYYが設計した、広島市の、複合施設「Mixed-Use Building in Hiroshima」です。
街中の遊技場を飲食店や事務所が入る施設に転用する計画です。建築家は、他の商業ビルとの差別化を求め、地元産の“レンガ”を主要素材とし全体に散りばめて共用部と専有部の連続性を構築しました。また、多様な新旧素材の“調整”を積み重ね空間を作る事も意図されました。施設の公式サイトはこちら。
商店街に面するパチンコ店を複合用途のビルへとコンバートする計画。既存建物はパチンコ店らしさとバブル期を感じさせる装飾的で個性的なものであった。
今回使用しているレンガは、地元企業に協力してもらい地元の土から新たに焼き上げたものを使用している。また、新しく入居するテナント内装にも積極的にこのレンガを使用してもらうようなビル運用の指針を提案し、これにより本計画でもA工事からC工事まで統一して同じレンガをそれぞれが使用している。
今後もテナント入れ替えや内外装の補修など継続的なビル運用によって少しずつ地場の素材に置き換わっていくことを期待し、マテリアルからビル運用と地場産業との接続をできないかと模索した。
キーマテリアルとして同じ素材が建物全体に散らばることで、ファサードやエントランスなどの共用部とテナントの専有エリアとが全く別空間となってしまっているよくある雑居ビルとの差別化を狙い、共用部と各テナントが少しでも連続性を持ち、それぞれのテナントのためのビルのように見え始めることを期待した。
ラウンジスペースでは壁と天井を外して可能な限り気積を大きくとり、中央にはレンガを積み上げた重そうな三角形の塊を置いた。
通路から三角形の塊によってY字路のように別けることで最大限の広さを感じさせるラウンジスペースを成立させた。また、ゴツゴツとした砂岩パネルを凹凸だけ残すように塗りつぶしてみたり、引き戸の表面を波板状にしてみたり、様々な表面のチューニングを試みている。他にも、艶のある御影石タイルやダクトの工業的な存在感、デッキプレートやルーバーの無機質な金属光沢、モルタルの塊として置かれたスラブ、MDFによる少しテクスチャーがあるが滑らかな表面の家具、レンガの荒々しさと焼成温度の差による焼きムラ、薄ピンクの革のような質感の床、など様々な質感 / 色味 / 形を配置することで空間を構成した。これら要素のうち半分近くが既にそこにあったマテリアルであるが、既存も新規も関係なく、調整するような操作を意識した。
東京建築士会が主催する「住宅建築賞2023入賞作品展」をレポートします。会場は建築会館ギャラリーです。
住宅建築賞金賞を、齋藤隆太郎(DOG)+井手駿が受賞。住宅建築賞を、服部大祐(Schenk Hattori)、古谷俊一(古谷デザイン建築設計事務所)、溝部礼士(溝部礼士建築設計事務所)+坪井宏嗣(坪井宏嗣構造設計事務所)、工藤浩平+宮崎侑也(工藤浩平建築設計事務所)が受賞しています。審査したのは吉村靖孝、大野博史、倉方俊輔、中川エリカ、西沢大良でした。また、各作品の資料や審査講評がこちらのPDFにまとまっています。開催情報は、記事の末尾に掲載します。
住宅建築賞について
「住宅建築賞」はすでに新人建築家の登竜門として定着しており、その入賞作品を通して住宅建築に対する理解をさらに深め、近年多様化している「すまい」の新しい可能性を見出そうとするものです。 この住宅建築賞の入賞作品を公開展示することにより、建築に携わる方々への新鮮な刺激とし、より多くの人々に建築文化を広げる機会となればと考えています。
応募作品は原則として最近3年以内に竣工し、東京圏に建つ一戸建住宅、集合住宅及び併用住宅等(大幅な増改築*、公共の建築も含む)の作品を募集しています。書類による第一次審査と現地審査による第二次審査により受賞作品を決定します。 *確認申請不要物件の場合遵法であること。
住宅建築賞2023の主旨「東京のローカリティ」
本賞は「新人建築家の登竜門」を謳う賞で、過去の受賞者のその後の活躍を見れば看板に偽りなしと言える。ただ、昔から気がかりだった事がひとつあって、それは、東京周辺以外の住宅作品を審査対象から除外して来た事だ。もちろん、大前提が”東京”建築士会の顕彰活動であるし、現地審査を一日で終えるなどの条件から考えても東京周辺限定は致し方ないのだが、一方で、新人建築家にとって東京に作品があることは単なる偶然でしかないし、仮に東京在住かつ東京建築士会会員であっても東京に作品がなければ応募できないといった矛盾もある。登竜門として全国的知名度を得た今となっては、東京限定の募集はどこかちぐはぐで、東京一極集中に対し無批評かつ無責任にも映るし、ともすれば東京=全国と吹聴しているかのような誤解を与えかねない。
であるならば逆に、今回はいっそのことこの住宅建築賞を「東京のローカリティ」を考える機会と捉えてみたい。localの語源はラテン語のlocus(~の場所)で、つまり特定の場所に根ざすことこそが肝心で、必ずしも「地方の~」を意味しない。世界随一のメガシティであることとローカルであることは矛盾しないのである。また特に近年は、感染症や戦争が各地のローカリティを蹂躙する様を目の当たりにし、私自身もローカリティについて考える機会が増えている。はたして「東京のローカリティ」は可能か。もし可能ならばそれはどのようなものなのか。「場所」としての東京の可能性を押し広げるような作品の応募を期待している。
(審査員長 吉村靖孝)
工藤浩平建築設計事務所が設計した、東京・墨田区の飲食店「The Local Pub 竹の湯 別館」です。
銭湯の付属施設をバーに改修する計画です。建築家は、記憶の継承と“地域の新しいコミュニティー”を目指し、壁を腰まで“湯船の様な色”で塗って“湯に浸かる”様な一体感を空間に付与しました。また、様々な要素に“懐かしい記憶をもつ色”も用いられました。店舗の公式ページはこちら。
かつて銭湯に付随していたコインランドリーを、ワインバーに変えるプロジェクトである。
ワインバーといっても、実態はいわゆる角打ちバー。地域のコミュニティーの一つであった銭湯、生活の一部を担うコインランドリー、そういった記憶を継承しながら、地域の新しいコミュニティーをつくっていきたい、というクライアントの思いを受けて、様々な制約があるの中で私たちは、懐かしい記憶をもつ色で全体を構成することで、クライアントの思いに応えることを試みた。
スタディ模型の四周の壁をぐるりと、カウンターの高さまで、湯船のような色を塗ってみた。模型を覗き込み、実際の情景を想像してみると、知らない人同士でも、みんなでお湯に浸かっていると同じ空間を共有しているような一体感が感じられる。
いざ実際の空間に、色を塗ってみる。なるほど、席が埋まるにつれ、どことなく銭湯につかっているときの、あの独特の一体感が醸し出されてくる。
事業性とデザイン性の両軸から“建築の価値”を追い求める「株式会社FTRA」の、設計・インテリアデザイン・マネジメント等のスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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【 FTRAについて 】
中国大陸や東京沖縄等各地にて様々な規模や用途の設計を経験した、内野智之が代表を務める設計事務所です。
2017年の設立以降、事業性とデザイン性の両軸を追い求める思想を評価頂き、現在設計スタッフ7名、15件程のプロジェクトが進行しています。
社名はラテン語の”futura=未来”を由来としており、我々の仕事がより良い未来や社会に寄与する事を大きな目標としています。
職人不足や施工費高騰という昨今の課題に対して、省人工化や短工期化、環境にも配慮した建設プロセスの開発で2021年のグッドデザイン賞を受賞しました。現在は東京神奈川における集合住宅が7割ほどを占めますが、商業ビルや地方の宿泊施設、中国資本によるプロジェクトを今後増やしていく予定です。
【 FTRAで得られる事 】
フィージビリティースタディからデザイン提案、確認申請作業や実施設計、現場監理に渡る、建築が出来るまでの一連の流れを経験出来るのが特徴です。
弊社で求める事業性とは単なるコストダウンを良しとするのではなく、どこにお金を掛けると建築の価値が上がり事業性がアップにつながるかを追い求める事を指しておりますので、バランスの良いコスト感覚や客観的な判断力が身につくと思います。
また、意思決定はトップダウンではなく特にデザイン等は立場に依らず良いものを採用しますので、早くから自分のアイデアが形になる喜びを味わう事ができます。スタッフの自立や自主性を重視し、代表やチーフからの指示にただ従うのではなく、”自分の頭で考える”事を常に求めます。
それは大変な事でもありますが、設計者として、プロジェクトリーダーとして成長してもらい、建築や仕事を自分の手でつくりあげる喜びを皆で味わいたいと思っています。
富谷洋介建築設計が設計した、北海道・札幌市の「段床の家」です。
住宅街の小さな勾配がある敷地に計画されました。建築家は、土地の高低差を活かした建築を求め、地上階の床を地面傾斜に合わせた緩やかなスキップフロアとして“ピットリビング”に繋げる構成を考案しました。また、段差の存在は豊かな空間体験も生み出しています。
敷地は住宅が並ぶ緩やかな高台にあり、敷地内にも緩やかな勾配があった。
土地購入決定後の敷地調査の段階で、既存建物があったことからまだ住まわれていた住民にお願いし訪れさせて頂き、建物の各レベルや方位から望める風景や、土地の特性などを調査・ヒアリングし、設計事前データとした。
接道の関係から勾配の高い側からアプローチする形になったことから、1階の床を地面傾斜なりに緩やかにスキップフロアとして段で繋ぎ降りていき、一番下がった最終地点をピットリビングとする断面構成とした。
それにより、動線に従って徐々に降りる事によって生まれる心理的落ち着き感、同時に高天井の開放的なリビング周りの空間が生まれ、床に高低差が生まれたことで動線にも豊かな空間の変化が生まれた。高低差のある敷地において、敷地に沿った高低差の基礎とすることは基礎コンクリート量の節約ともなっている。
建物中央には階段と吹抜けを配し上下階への視線のつながりを生み、子供勉強スペース・ワークスペース・書斎の家族の個人スペースにそれぞれ小窓を付けオープン空間へ向けることでスペースが立体的に繋がり、個人で過ごす時も家族が互いに心地よく気配を感じ、またコミュニケーションし易くしている。
トラフ建築設計事務所が設計した、東京・千代田区の店舗「GODIVA Bakery ゴディパン 本店」です。
路面かつ施設の内部通路にも面する区画に計画されました。建築家は、其々から訪問する人への“ショップの顔”の創造を意図し、店の運営趣旨と呼応する素材を選択して象徴的な図案を配置しました。また、主商品を想起させる天板の形状は空間に柔らかさも付与します。店舗の公式ページはこちら。
ベルギー発のチョコレートブランド、ゴディバが世界で初めて展開するベーカリーショップ「GODIVA Bakery ゴディパン 本店」の内装計画。
東京都交通会館1階の、人通りの多い路面に面した角地が敷地となった。
建物の内部通路と外部に面する立地から、それぞれからアクセスする人に見せるショップの顔が出来るよう計画した。
日常の中でゴディバを楽しむ「町のパン屋さん meets ゴディバ」をコンセプトにしたブランドイメージに呼応するようにサッシを温かみのあるレンガ色にし、親しみやすさを感じさせる。サッシの一部は新規ガラスに変更し、ブランドを象徴するグラフィックを配置している。
店内を見渡せる大きなガラス面に沿って配置した什器が、ウィンドウディスプレイとして機能する。
店内の端から端まである全長およそ4.5mのカウンターは、常温パン、冷蔵パンが並び、レジカウンターまでが一体になっている。
メインの商品となるチョココロネの形状を彷彿とさせる波型模様のカウンターの天板は柔らかさを演出。
手塚建築研究所が設計した、東京・町田市の「鶴川シオン幼稚園・多目的棟」の内覧会が開催されます。開催日は2023年9月9日。リンク先にスケッチと写真が1枚掲載されています。
この度、東京都町田市に幼稚園・多目的棟が完成いたしました。
6月に実施延期をした内覧会を、お施主様のご厚意により9月9日に開催いたします。(仮称) 帽子の小屋 Hut of Hat
広大な森の中に建つ子供の為の施設です。多くの牧師を輩出してきた農村伝道神学校に属するので、礼拝堂を意識した空間となっています。プリズムで分光された光が煌めく空間です。
長坂常 / スキーマ建築計画が設計した、兵庫・城崎町のワーケーション施設「WORKATION IN TOYOOKA」です。
温泉で知られる地域での計画です。建築家は、仕事の合間に風呂に入る状況を想定し、私物を保管するロッカーの様に機能する“ファスナー付きのカバー”を備えた机を考案しました。また、イベント開催時の移動の容易さも考慮して設計されています。施設の公式ページはこちら。
城崎温泉のワーケーション施設として城崎アートセンターに作られたWITことWORKATION IN TOYOOKAのフラッグシップストア。
合間に温泉に浸かりながら他都市と5Gの高速通信でつながりながら仕事をするための施設。
城崎と聞くと誰もが一度は行ってみたい憧れの地ではあるものの、土日の一泊二日ではほぼ移動に取られゆっくりできないことから、関西圏以外の人はなかなか行けないでいたが、このWITができることでウィークデイでも来られる場所になり、一気に身近な場所になった。
そこで我々はお客さまがお風呂に入っている間私物を保管できるように机自体がロッカーになるようにデスクトップがファスナー付きのカバーで覆えるようになっている。また、設置場所がアートセンターのエントランスに位置することから、普段はワーケーション施設でも年に数回イベントなどがあるため、その時に簡単に一人で端に寄せられるようにハンドリフターで動かせるようになっている。
長谷川欣則+堀越ふみ江 / UENOA architectsが設計した、埼玉・小川町の、飲食店「Restaurant in Ogawa」です。
商店街の既存建物を転用した店です。建築家は、計画の始まりと同時に決まった“アーケードの撤去”を契機とし、二層分の高さを持つ“外部空間としての出入口”を持つ建築を考案しました。印象的な顔の役割と共に構造補強にも機能させています。
埼玉県小川町の商店街の一角に建つ築80年の店舗併用住宅を改修する計画です。
ここはクライアントの祖母がかつて美容室を営んでいた場所で、東京でイタリアンレストランを経営していたクライアントが移住しレストランを開きたいという、移住者が増加している小川町らしいプロジェクトとしてスタートしました。
プロジェクトの始まりと時を同じくして商店街の歩道にかかるアーケードの段階的撤去が決まりました。アーケードは建物の1層分と同じ高さに設けられており、商店街に並ぶ2層の建物はアーケードにより上下2つに分断された街並みとなっていましたが、撤去によってそれぞれの建物は初めてその高さを現しました。
このことを計画のきっかけにできないかと考え、これまで体験することが難しかった2層分の高さをもつ外部空間としてエントランスを設けることにしました。
外側から2層の余白を差し込んだようなかたちで設けられたエントランス空間は、印象的な建物の顔をつくると同時に、アーケードに代わり雨除けとして機能し、また既存建物の構造補強としての役割も担っています。差し込まれたエントランス空間によって内部空間は緩やかに仕切られ、レストランの客席に見え隠れする居心地の良さをつくることを考えました。
長坂常 / スキーマ建築計画による、東京の店舗「BAO BAO ISSEY MIYAKE 伊勢丹新宿店」。
百貨店内の奥行きの無い区画のバッグを扱う店です。建築家は、商品がよく売れて在庫状況が変わりやすい点に着目し、配置変更が柔軟な“ディスプレイシステム”を備えた空間を考案しました。また、複数の展示形態の選択も可能となっています。店舗の場所はこちら(Google Map)。
通路に並行する奥行きのない細長いテナント区画での、バッグ専門に取り扱うBAO BAO ISSEY MIYAKEのショップ計画である。
とても売れる商品であることから、日によって在庫状況も異なり、ディスプレイの変更が必要になる店舗であることからフレキシブルなディスプレイシステムを計画した。
アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/8/14-8/20)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
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