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青木淳とのコラボでも知られる彫刻家・青木野枝の展覧会「霧と鉄と山と」が、府中市美術館で開催
青木淳とのコラボでも知られる彫刻家・青木野枝の展覧会「霧と鉄と山と」が、府中市美術館で開催青木淳の設計で、青木野枝が外壁にとりつく彫刻で協力した集合住宅「Maison AoAo」 photo©architecturephoto

青木淳とのコラボでも知られる彫刻家・青木野枝の展覧会「霧と鉄と山と」が、府中市美術館で開催されます。会期は2019年12月14日~2020年3月1日。Maison AoAoの写真はこちらで閲覧できます

彫刻家・青木野枝は、大気や水蒸気をモティーフに、万物がうつろいゆくなかの生命の尊さをあらわしてきました。その彫刻は、鉄や石膏という固く重い素材を用いながら、周囲の空気をまとって、とても軽やかに見えます。

作品のほとんどが展示場所に合わせて作られ、展示が終わると解体されます。青木は、つくって、置き、崩す、を繰り返し、その営みのなかに自らの彫刻があると考え、実践しているのです。

近年は第40回中原悌二郎賞(2017年)を女性として初めて受賞し、また全国各地で個展を精力的に行っています。動き続ける青木野枝の彫刻の今を、どうぞ体感してください。

流れる時間のなかでふりそそぎ、つもっていくもの。そして青木の代名詞といえる鉄。展覧会に題された「霧と鉄と山と」は、青木の彫刻の要素すべてを含むことばです。

府中市美術館では、この空間にあわせて構想した新作とともに、石膏を用いた「原形質」シリーズ、最初期の丸鋼で造形した彫刻など、青木野枝のエッセンスを集めた展示をご覧いただきます。

『人気の「金沢21世紀美術館」休館へ 混雑緩和へ改修工事』(毎日新聞)

『人気の「金沢21世紀美術館」休館へ 混雑緩和へ改修工事』という記事が、毎日新聞のウェブサイトに掲載されています。金沢21世紀美術館はSANAAの設計で2004年に開館した建築。

青木淳へのインタビュー「建築家として、館長として。青木淳は京都市京セラ美術館をどこに導くのか?」

青木淳へのインタビュー「建築家として、館長として。青木淳は京都市京セラ美術館をどこに導くのか?」が、bijutsutecho.comに掲載されています。
京都市京セラ美術館」は既存の京都市美術館を改修したもので2015年8月に青木淳・西澤徹夫設計共同体が設計プロポで受託候補者に選ばれていました。審査当時の、青木・西澤による提案書はこちらで閲覧可能。また2019年4月に、設計者の青木が館長を務めることが公開されていました。その際の青木のコメントはこちらで。正式なリニューアルオープンは2020年3月21日。

具体美術協会の中心メンバーとして知られる「白髪一雄」の展覧会が、東京オペラシティアートギャラリーで開催

具体美術協会の中心メンバーとして知られる「白髪一雄」の展覧会が、東京オペラシティアートギャラリーで開催されます。会期は2020年1月11日~2020年3月22日。2013年にはニューヨークのグッゲンハイム美術館で具体美術協会の企画展が行われたりもしています。

具体美術協会(1954-1972)の中心メンバーとして知られる画家・白髪一雄(1924-2008)。1955年頃より、天井から吊したロープにぶら下がり、床に広げたキャンバスに足で滑走して描く作品の制作により、未知の領域を切り拓きました。白髪の手法は、身体運動(アクション/パフォーマンス)と絵画をダイレクトに結びつけるラディカルさで当時から大きな注目を集めました。協会解散後も先鋭な制作原理を貫いた白髪の作品は、絵具の滴り、滲み、粘性や流動性、堅牢さといった、物質に根ざした油彩画の魅力を存分に湛えており、今日、改めて内外の高い評価を得ています。白髪の探求は、人間の資質をいかに伸ばすかという問題や、宗教的な精神性の問題など、独自の人間学的なアプローチを含んでおり、改めて様々な視点からの検証を待っています。本展は、東京で初の美術館での個展として、白髪一雄の活動を検証するものです。

水谷隼人による、ドイツ・ミュンヘンの、彫刻家のアトリエでのインスタレーション「Unter einem Baum sammelte ich Bucheckern」
水谷隼人による、ドイツ・ミュンヘンの、彫刻家のアトリエでのインスタレーション「Unter einem Baum sammelte ich Bucheckern」 photo©竹内美玲

水谷隼人による、ドイツ・ミュンヘンの、彫刻家ヘルマン・ローザの設計・施工のアトリエ(アトリエローザ)でのインスタレーション「Unter einem Baum sammelte ich Bucheckern」です。作品タイトルを日本語で直訳すると「一本の木の下でブナの実を集めた」です。
展示が行われた建築「アトリエローザ」の写真はこちらで閲覧できます。アトリエローザの公式サイトでも写真等を閲覧可能。展示会期は終了しています。
水谷は東京理科大学理工学部、およびリヒテンシュタイン大学で建築を学び、スイスにて建築設計。ハンブルク造形美術大学にて美術を学び、現在ドイツのミュンヘンを拠点に建築、美術の活動をしています。

作品について。
ドイツのミュンヘンにあるアトリエローザで行ったインスタレーションです。ミュンヘンの郊外を歩いている時に、木の下に何かが大量に落ちているのを見つけました。それはブナの木で、落ちていたものはもちろんブナの実だったのですが、当時はそれが何であるのかもわからず、ただただその量に驚かされました。一本の木はどれほどの実をつけるのだろう、そんなごく単純な興味から、一週間ひたすらにその木の下でブナの実を集めました。

アトリエローザに ついて。
今回のインスタレーションは1960年から1968年にかけて、ドイツ人の彫刻家、ヘルマン・ローザによって計画、また自身の手で建設されたアトリエで行いました。このコンクリートとガラスで出来た彫刻のような建築はそれ自体が美術作品であるとも言えます。今回のインスタレーションはこのアトリエとの”共同作品”といえるものになりました。

作家によるテキストより
オラファー・エリアソンが、2019年4月に東京で行った講演「アートをエコロジーの視点で見直すこと」のダイジェスト版(日本語字幕付)

アーティストのオラファー・エリアソンが、2019年4月に東京で行った講演「アートをエコロジーの視点で見直すこと」のダイジェスト版です。日本語字幕付。

いよいよ2020年3月から東京都現代美術館で開催する「オラファー・エリアソン」展の関連プログラムとして、スペシャルトークを開催しました。国際的に活躍するアーティスト自身のこれまでの制作活動と来春の個展に向けての抱負を語ったダイジェスト版です。

「オラファー・エリアソン:アートをエコロジーの視点で見直すこと」
日時:2019年4月23日(火)
会場:東京都現代美術館 講堂
出演:オラファー・エリアソン
聞き手:長谷川祐子(東京都現代美術館 参事)

バラガン邸にて開催されている、バラガンが収集したアート作品を紹介するインスタレーションの会場写真。会場構成はAGO・プロジェクツとサラ・ハーズが担当。

バラガン邸にて開催されている、バラガンが収集したアート作品を紹介するインスタレーションの会場写真と図面が12枚、dezeenに掲載されています。会場構成は地元を拠点とするAGO・プロジェクツ(AGO Projects)サラ・ハーズ(Sala Hars)が担当。サラ・ハーズの主宰者のひとりジュアン・サラは伊東豊雄の下で働いた経験もあるそう。

吉田甫 / HAJIME YOSHIDA ARCHITECTUREと三上嘉啓による、兵庫・灘区でのインスタレーション「私が生まれました」
吉田甫 / HAJIME YOSHIDA ARCHITECTUREと三上嘉啓による、兵庫・灘区でのインスタレーション「私が生まれました」 photo©HAJIME YOSHIDA ARCHITECTURE + YOSHIHIRO MIKAMI

吉田甫 / HAJIME YOSHIDA ARCHITECTURE三上嘉啓による、兵庫・灘区でのインスタレーション「私が生まれました」です。吉田はドミニク・ペロー・アーキテクチャー出身で富山を拠点とする建築家。三上はプロダクトデザインをはじめに領域を横断して活動するクリエイティブディレクター・プロダクトデザイナーです。

六甲ミーツアート2019に出展した「私が生まれました」という大地讃頌をテーマにしたランドアートです。
地面に穴を掘り人が入れるようにし、普段とは違う視点をもたらすことで、大地という存在を強く意識させると同時に、「他者」はアートを体験している「私」を見ると非日常的な風景に見えます。
大地と人との関係を新しく結ぶアート空間です。

制作者によるテキストより
ドミノ・大野友資が、アラップの構造設計者アリス・ブライアに、巨大な岩を積み重ねるアート作品の構造設計について聞いているインタビュー「世界最高峰の無用 」

ドミノアーキテクツ・大野友資が、アラップの構造設計者アリス・ブライアに、巨大な岩を積み重ねるアート作品(ペーター・フィッシュリとダヴィッド・ヴァイスによる「Rock on Top of Another Rock」)の構造設計について聞いているインタビュー「世界最高峰の無用 」が、noteに掲載されています。

内藤廣による、神戸・六甲山に建つ「住居No.40」内のギャラリーで、アート展「有馬晋平展」が開催。会期中には内藤も参加するトークも開催。

内藤廣が設計した、神戸・六甲山に建つ「住居No.40」内のギャラリーで、アート展「有馬晋平展」が開催されます。会期は2019年11月2日~17日(正確な開催日は、2019年11月2日(土)、3日(日)、4日(祝・月)、8日(金)、9日(土)、10日(日)、16日(土)、17日(日) 計8日間)。会期中には内藤も参加するトークも開催されます(2019年11月9日、要予約)。建物写真はこちらで閲覧できます
「住居No.40」は建築作品として発表された際の名前で、ギャラリーは「DOKI ROKKO」という名前で運営されているようです。

DOKI ROKKOは、内藤廣氏の設計による建築で、六甲山の頂近くに在ります。太古からそこにある遺跡を思わせるような錆び御影石の壁が 、木造のギャラリーや住居を抱いています。心安らかに周囲の美しい自然を感じられ、豊かな時間が流れる空間です。

建物内にあるギャラリーは一般社団法人文化振興ネットワークが運営しています。我々はその天井の美しい木組みに、人間が築き上げる文化的営みへの希望をみました。この場所で、人の心の根源に触れる文化の振興に寄与していきたいと願っています。どうぞこの機会に、懐かしくて新しい場所へ、お出かけください。

一般社団法人 文化振興ネットワークでは、11月2日(土)~11月17日(日)のうち<計8日間>の会期で神戸市六甲山にある「DOKI ROKKO」を会場とし、『有馬晋平展 「雲」』を開催いたします。
有馬氏は、オブジェ「スギコダマ」をはじめとした、杉の木をテーマに作品を制作する造形作家で、東京やパリなどにおいて、数々の個展や展覧会を行ってきました。
会場にたたずむ小さな「こだま」や大きな「こだま」を五感で感じてください。
11月9日(土)には、有馬氏とDOKI ROKKOの設計を手がけた建築家 内藤廣氏によるトークイベントも開催いたします。(詳細は後日配信いたします)
本展覧会は、現代美術家 安部泰輔氏をアドバイザーとして、また手仕事研究家 石田紀佳氏もチームのメンバーとしてお迎えし、有馬氏の作品を新たな視点で捉える展示構成となっています。

MoMAのリニューアルにあたって、美術館が公式に公開した、著名絵画等の引越の様子の動画

MoMA(ニューヨーク近代美術館)のリニューアルにあたって、美術館が公式に公開した、著名絵画等の引越の様子の動画です。ディーラー・スコフィディオ+レンフロの設計で改修増築が完成しています。写真はこちらで

ディーラー・スコフィディオ+レンフロによる、ニューヨーク近代美術館の既存部分の改修と増築が完成。写真が公開。

ディーラー・スコフィディオ+レンフロによる、ニューヨーク近代美術館の既存部分の改修と増築が完成していて、写真が22枚designboomに掲載されています。
以下は2017年5月の計画案公開時に合わせてアップされた動画です。

画家 ピーター・ドイグの展覧会が、東京国立近代美術館で開催

画家 ピーター・ドイグの展覧会が、東京国立近代美術館で開催

日程

画家 ピーター・ドイグの展覧会が、東京国立近代美術館で開催されます。会期は2020年2月26日~6月14日。

イギリスが誇る現代の「画家の中の画家」日本初個展

ピーター・ドイグ(1959-)は、ロマンティックかつミステリアスな風景を描く画家です。今日、世界で最も重要なアーティストのひとりと言われています。彼は、ゴーギャン、ゴッホ、マティス、ムンクといった近代画家の作品の構図やモチーフ、映画のワンシーンや広告グラフィック、自らが暮らしたカナダやトリニダード・トバゴの風景など、多様なイメージを組み合わせて絵画を制作してきました。私たちが彼の作品に不思議と魅せられるのは、どこかで見たことのあるようなイメージを用いながらも、全く見たことのない世界を見せてくれるからだと言えるでしょう。本展は、ピーター・ドイグの初期作から最新作までを紹介する待望の日本初個展です。絵画から広がる想像の旅へみなさんをお連れします。

以下は、2014年にスイスのバイエラー財団美術館で行われた展示の様子。

大西麻貴+百田有希 / o+h設計の京都のインキュベーション施設・toberuにて、大西と金氏徹平キュレーションの展覧会「FLYING WUNDERKUMER」が開催

大西麻貴+百田有希 / o+h設計の京都のインキュベーション施設・toberuにて、大西と金氏徹平キュレーションの展覧会「FLYING WUNDERKUMER」が開催されます。会期は2019年10月14日~27日(*10月21日(月)は休み)です。時間は12時~20時。2019年10月20日には大西らによるトークイベント・レセプションも企画されています。場所はこちらで
大西麻貴+百田有希 / o+hのサイトにはこの建築の写真が24枚掲載されています。
以下は、同施設の動画。

カラ・ウォーカーによる、イギリス・ロンドンの、テートモダンのタービンホールでのインスタレーション「Fons Americanus」の動画

NYを拠点とするアーティストのカラ・ウォーカーによる、イギリス・ロンドンの、テートモダンのタービンホールでのインスタレーション「Fons Americanus」の動画です。

以下は動画を制作したvernissage.tvによる解説。

For Tate Modern’s Turbine Hall, the New York based artist Kara Walker has conceived a 13 meter tall working fountain. The artwork, titled “Fons Americanus”, is inspired by the Victoria Memorial in front of Buckingham Palace in London. The monumental sculpture deals with the interconnected histories of Africa, America and Europe. “She uses water as a key theme, referring to the transatlantic slave trade and the ambitions, fates and tragedies of people from these three continents. Fantasy, fact and fiction meet at an epic scale.”

Kara Walker: Fons Americanus / Tate Modern, London, October 2, 2019.

「バンクシー展、空き店舗に突如出現 英ロンドン」(AFP BB NEWS)

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