澤田航+橋村雄一 / Sawada Hashimuraによる、東京・恵比寿の、CAGE GALLERYでのインスタレーション「Every man is a liar.」。街路に面した窓2つが展示空間というギャラリーで、それぞれの空間を写し合う“立体と平面の両義性を持つオブジェクト”が、曖昧さを孕む“無限の循環参照状態”をうみだすことを意図しました。展示期間は2021年12月12日まで。施設の公式サイトはこちら。
11月6日、MVRDVが設計したロッテルダムのデポ・ボイマンス・ファン・ベーニンゲン(Depot Boijmans Van Beuningen)がオープンします。デポ・ボイマンス・ファン・ベーニンゲンでは、様々な保存所に保管されている151,000点以上の作品と来館者との対話を中心に展開されます。来場者は、一人でもグループでも、空調の効いた保管スペースを巡るガイドツアーに参加したり、高さ35メートルに位置する屋上の森やレストラン「Renilde」を楽しむことができます。今回のオープンは、約10年に及ぶプロジェクトの締めくくりとなります。MVRDVは、2013年の設計コンペで勝利し、2017年に建設を開始しました。11月5日(金)にはオランダのウィレム=アレクサンダー国王がオープニングセレモニーを行い、11月6日(土)の午前10時から一般公開されます。
デポ・ボイマンス・ファン・ベーニンゲン(Depot Boijmans Van Beuningen)は、世界で初めての一般公開された美術品保管施設です。この施設の設計にあたっては、さまざまなターゲットグループが歓迎してくれるような、可能な限り魅力的な建物を作ることが求められました。それは、コレクションのごく一部しか展示できない第二の美術館ではなく、目を見張るような数の美術品やデザイン作品の保管・維持管理の裏にある世界を明らかにするエンジンルームであることを強調したものでした。保管庫を訪れると、まったく新しい体験ができます。美術品は美術史の時代ではなく、大きさや気候に応じて配置され、古い作品と現代の作品が並置されているため、新たなつながりが生まれてきます。
クリスト&ジャンヌ=クロードによる、パリの凱旋門を包むアート「L’Arc de Triomphe, Wrapped」が公開。亡くなった作家の意思を継ぎ政府機関等の協力もあり実現された作品を、製作段階の様子を含め紹介します。また、彼らのプロジェクトは、制作されるドローイング作品等の販売による資金にによって実現されることも広く知られています。ジャンヌ=クロードは2009年に、クリストは2020年に亡くなっています。
こちらはリリーステキストの翻訳です
2021年9月18日から10月3日まで、クリスト&ジャンヌ=クロードによる「凱旋門、包まれて、パリ、1961-2021(L’Arc de Triomphe, Wrapped, Paris, 1961-2021)」が開催されます。クリストの遺志により、ポンピドゥー・センターとパリ市立美術館の支援のもと、国立記念物センター(CMN)とのパートナーシップのもと、彼のチームによって完成されます。