石上純也建築設計事務所が設計した、山口の「House & Restaurant」(maison owl) がレストランとしての一般予約受付を開始しています。これまでは全館貸切のみ一般受付をしていました。ダイニングエクスペリエンス(ディナー)の予約が3ヶ月先まで可能で、価格は¥55,000(税サ込)~となっています(※2025/1/7時点)。店舗の公式サイトはこちら。アーキテクチャーフォトでは、この建築を特集記事として紹介しています。
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SHARE 原広司さんが亡くなりました
京都北町エリアで“建築家とリーズナブルに建てる現代町家”を提案する「京都現代町家ぐらし」の特設サイトが公開されています。
土地の購入よりも安価な“借地”という選択肢に着目しました。建築家の設計による“売建て住宅”に加え、対話を重ねて設計を進める“建築条件付き借地”も用意されています。本プロジェクトは、「寺とつくる町と並」委員会によって運営され、坂井隆夫建築設計事務所が設計、建築家不動産が媒介を担当しています。【ap・ad】
昨今の建築費や地価の高騰を受け、建築家は建築費を抑えるために合理的な架構を採用したり、建物の規模を小さくするなど、構造や設計の工夫によってコストダウンを図る取り組みを進めています。しかし、コストを抑えるアプローチは建築そのものだけでなく、土地にも目を向けることが可能です。
今回の取り組みは、土地の利用方法に着目し、購入よりも安価な「借地」という選択肢を活用することで、これまでと同様に魅力的で面白い建築を実現しようとするものです。
特に、お寺が所有する借地文化が根付いている京都だからこそ可能な取り組みとも言えます。そうした背景も含めて、ぜひご覧いただければと思います。
京都上京区北町「売建て住宅」2区画、「建築条件付き借地」1区画の合計3区画のご案内をスタートしました。
お寺からお借りする敷地は分譲地ではなく町内の空いている3軒分です。
北町エリアの特徴として、近隣には観光スポットが点在しているものの、観光客は少なく、昔ながらの京都の日常を感じられる町並みが残っています。静かな都会住いです。
景観にルールがあり、町並みを保ちながら家を建てて、地域に馴染むように暮らして頂けます。
伊東豊雄も参加した「ひろしま国際建築祭 2025」の記者発表会の動画です。2024年11月に行われたもの。プリツカー賞を受賞した日本人建築家8組の展覧会や、丹下健三自邸の復刻などが企画されています。
会期は、2025年10月4日~2025年11月30日。イベントの内容は、こちらのプレスリリース(PDF)にまとまっています。イベントの公式サイトはこちら。
以下に、記者会見の動画のショートバージョンも掲載します。
SHARE 谷口吉生さんが亡くなりました
建築家の谷口吉生さんが亡くなりました。産経新聞のサイトが伝えています。ご冥福をお祈りいたします。
へザウィック・スタジオのデザインによる、中国・西安の「Xi’an CBBD」です。
店舗・事務所・広場等を内包する約15万㎡の土地に作られた商業地区です。デザイナーは、都市に活気と多様性を与える存在を求め、垂直な庭園でもある“ツリー”を中心に据える構成を考案しました。そして、地域の歴史を参照して特注タイルで仕上げました。
本プロジェクトに関わった、コラボレーター等の詳細なクレジットは記事の末尾に掲載しています。
こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャ―フォト)
未来の遺産の作り方。
ヘザウィック・スタジオの最新地区が西安にオープン
ヘザウィック・スタジオがデザインした新しい地区が西安にオープンしました。この地区は、中国の都市の伝統工芸と陶磁器の遺産を称えるものです。
西安センターカルチャービジネス地区(CCBD)は、同市の歴史的中心部の南、天壇遺跡と目立つ陝西テレビ塔の間に位置しています。この地区は、小売店舗の基壇部と歩行者専用道路、テラスや広場、オフィス、アパート、宿泊施設、緑地、垂直公園を融合させています。
セラミックスは、155,000m²の広さを持つこの地域の中心であり、古代の首都で有名な兵馬俑にちなんで、職人の手によるタイルがファサード、柱、湾曲した梁を覆っています。デザインチームは地元のメーカーと密接に協力し、独特な釉薬を施した10万枚以上のタイルを制作しました。柱の1:1のモックアップの建設を含む2,000以上の実験を経て、その結果、ファサードは建物の外観に興味と複雑さをもたらし、訪問者はタイルを眺めるだけでなく、触れてみるよう誘われます。
ヘザウィック・スタジオの創設者でありデザインディレクターのトーマス・ヘザウィックは次のように述べています。
「ここ西安では、我々は街に素晴らしい新しい公共スペースを提供できる商業地区の創出に興奮しました。単に異なる建物を建て、その間に舗装を施し植栽を施すのではなく、思いがけない立体的な都市景観を多くのレベルで作り出す機会がありました。そこでは、その都市の市民たちが散策したり、出会ったりすることができます。
人々が場所をヒューマンスケールで体験することへの関心を追求する中で、このプロジェクトを人々が歩き回る際にできるだけ魅力的なものにするために、多くの特別な建設的なディテールを取り入れる機会にも恵まれました。
このプロジェクト全体の目標は、西安の歴史に楽しく現代的な方法で応えること、そして人々を結びつけることでした」
藤本壮介建築設計事務所とアイエイ研究所の設計で完成した、北海道・東神楽町の「大雪葬斎場」の様子を伝えるニュース動画です。2024年12月に放送されたもの。
田根剛がランドスケープデザイン等を手掛ける、東京・渋谷区の、玉川上水旧水路緑道再整備事業です。
江戸時代からの歴史を繋ぐ緑道を再整備する計画です。建築家は、“未来のための世代を超えた場所”を求め、地域住民とのワークショップを経て“参加・活動型の緑道公園”を志向しました。また、完成イメージ等を伝える“情報発信施設”も開設されました。
情報発信施設は、2024年12月6日より現地で公開されています(※終了日未定)。場所はこちら(Google Map)。
田根剛による再整備のコンセプト
江戸の時代に、玉川兄弟によって開かれた旧玉川上水から続くこの緑道が、これからの未来のための世代を超えた場所となることを目指しています。
「可能な限り既存の木々を残し、さらに草木を増やし次世代の森を育てる」豊かな街づくりを行い、そして、人のつながりが生まれる「憩いの場」として、多世代間のコミュニティが形成される緑道とします。また、区民の皆さまとワークショップで挙がった農園のアイデアを、端緒として掲げた再整備のコンセプト、「FARM」「育てる・育む」による参加・活動型の緑道公園です。
これまでも地域ごとに異なる特性を持つ各地域の利用実態や特徴に合わせて利用できる場となるよう、緑道再整備の検討を進めてきました。緑道には次世代のために苗木を植え、地域ごとに多種多様な植物を育てていくと共に、雨水を緑道内でゆっくりと浸透させる仕組みも取り入れます。
また、雨でも歩きやすいことや、バリアフリーにも配慮し、車いすやベビーカーでも通行しやすい平たん性などを兼ね備えたテラゾ舗装を採用して、使う人にとって快適な緑道を目指します。
坂茂の活動を特集したニュース番組の動画です。放送のテーマは「建築家・坂茂と災害支援 “紙の建築”が世界の被災者を救う」です。BSフジで2024年11月に放送されたもの。上に掲載したのは番組の前編です。
第35回高松宮殿下記念世界文化賞建築部門を受賞した坂茂。高校卒業後渡米し、米国建築界の名門で学び日本の建築界にさっそうと現れた建築家は、以後数々の作品を世に放つと同時に、建築素材としての「紙」の可能性に注目した。「紙の建築」は恒久的な建物のみならず、その高い可搬性から難民キャンプのテント、避難所の間仕切り、そして仮設住宅へと活用域と建築の可能性を広げている。「建築家は社会の役に立っているのだろうか」、常に自問自答を続け世界各地で社会貢献を続けてきた異能の建築家・坂茂の問題意識に迫るとともに、日本の防災行政の司令塔である2人の担当大臣、南海トラフ地震に備える知事をスタジオに招き、被災者支援の現状や“防災庁”のあるべき姿、さらには首都直下地震を見据えた首都機能移転の可能性まで議論する。
後編の動画は以下に掲載します。
坂茂による、高松宮殿下記念世界文化賞の授賞式でのスピーチの動画です。2024年の建築部門で受賞していました。セレモニーは2024年11月に開催されました。受賞に際して、坂の業績をまとめたページはこちら。
隈研吾による、2つのクリスマスツリー「木漏れ日」と「木組み」です。
隈がデザインした虎ノ門と銀座のホテルで公開されます。建築家は、サステイナブルをテーマとし、小さな木のユニットを積み上げるデザインを考案しました。また、シーズン終了後は家具に転用されれます。
「木漏れ日」は東京エディション銀座にて2024年11月19日から、「木組み」は東京エディション虎ノ門にて2024年11月20日より公開されます。
隈研吾によるコメント
2020年にオープンした東京エディション虎ノ門と、2024年にオープンした東京エディション銀座のロビーに、クリスマスシーズンを華やかに彩る、木でできたツリーをデザインしました。どちらのツリーも、小さな木のユニットを積み上げて作り、それぞれの街の特色を表現します。また、複数の樹種を使うことで森の循環・育成に貢献します。クリスマスシーズンが終わった後も、ツリーのユニットは家具に転用され、違う場所に生まれかわります。そんなサステナブルで、永遠を生きるクリスマスツリーが生まれます。
SHARE 東孝光による「塔の家」(1966) と 伊東豊雄による「花小金井の家」(1983) の建築ツアーが開催。妹島和世の監修でアートウィーク東京の一環として実施
- 日程
- 2024年11月8日(金)・11月9日(土)
東孝光による「塔の家」(1966) と 伊東豊雄による「花小金井の家」(1983) の建築ツアーが開催されます。妹島和世の監修でアートウィーク東京の一環として実施されるものです。開催日は、2024年11月8日・9日(要事前申込)。申込ページはこちら。
SANAA 妹島和世監修による建築ツアー
「TOKYO HOUSE TOUR」は、東京の街に佇む名建築を巡る建築ツアー。コースの監修を務めるのは2004年ヴェネチアビエンナーレ国際建築展 金獅子賞、2010年プリツカー賞などの受賞歴をもつ建築ユニット「SANAA」の共同設立者であり、2022年からは東京都庭園美術館館長を務める建築家・妹島和世です。
1回目のテストケースとして実施される今回は、建築家・東孝光が1966年に設計した東京都心の住宅「塔の家」と、建築家・伊東豊雄が1983年に設計した東京郊外の住宅「花小金井の家」を訪ねます。
妹島和世によるコメント
現在の東京には素晴らしい小住宅が多く存在しています。それらは戦後、個人事業として設計を営む建築家の設計によって建てられた庶民の家です。そうした小住宅群は、戦後の東京の暮らしをいまに伝える貴重な財産でありながら、同時に日本近代建築史の中で公共建築とともに存在感を示し、日本の近代建築を象徴する存在として世界で高く評価されてきました。住宅建築がこれほど多く集まる街は、世界的に見ても東京以外にありません。
しかし現在、高齢化をはじめとする様々な理由により、そうした建築物の維持が難しくなってきています。例えば、ヨーロッパでは戦後に建てられた住宅建築の多くは集合住宅であり、それらは地方自治体によって保存されながら現在も大切に使われていますが、日本の小住宅群はすべて民間で作られたものであるために、その保存と継承の困難さが現実的に大きな問題になっているのです。そこで、そうした小住宅に新たな使い方を与え、それらを東京の、そして日本の財産として継承し、みんなで守っていけたら良いのではないかと考え、このプログラムを企画するに至りました。
今回のツアーはその1回目のテストケースとして、建築とその保存継承、そして東京の暮らし全般に関心のある方たちを対象に、東京都心に建つ住宅と、まだ自然が残る郊外に建つ住宅のふたつを取り上げます。
詳細な情報は以下に掲載します。
建築家の石上純也が、エルメスの2025AWメンズコレクションのランウェイに出演しています。長谷川博己・大沢たかお・松田翔太らもモデルとして参加したようです。VOGUEのサイトにはレポート記事も掲載されています。リンク先のfashionsnapのサイトに写真が1枚掲載されています。石上は、2010年にもヨウジヤマモトのコレクションにモデルとして出演していました。また、同じく建築家の中山英之が2016年にエルメスのランウェイに出演しています。
鎌倉市の新庁舎等基本設計プロポーザルで、日建設計が最優秀者に選定されています。
計画案のコンセプトは「ひとつながりの未来の庁舎『鎌倉ONE』」です。また提案のイメージも公開されました。その他の応募者には、石本建築事務所 横浜事務所、内藤廣・松田平田設計共同企業体、隈研吾建築都市設計事務所・梓設計共同体が名を連ねていました。
※提案書の画像も追記しました(2024/10/24)
市と共に、新庁舎の基本設計を進める事業者(人・チーム)を選定するため、令和6年(2024年)9月1日(日曜日)に「新庁舎等基本設計者等選定審査会」を開催し、一次審査を通過した4者の提案について、二次審査(プレゼンテーションを含む)を実施した結果、総合的に高い評価を得た「株式会社日建設計」を最優秀提案者に決定しました。
以下に、その他の画像と審査公表を掲載します。