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デイヴィッド・チッパーフィールドが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンのミース設計の「新国立美術館」が6年の修復を終えて2021年8月22日に再オープン。オープニング展として企画されたカルダー展の会場写真を紹介
デイヴィッド・チッパーフィールドが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンのミース設計の「新国立美術館」が6年の修復を終えて2021年8月22日に再オープン。オープニング展として企画されたカルダー展の会場写真を紹介 Alexander CalderTêtes et queue, 1965Stahl, Bolzen, Farbe/ Sheet metal, bolts, paint550 x 470 x 330 cm / 216 1/2 x 185x 130 in.Staatliche Museen zu Berlin, Nationalgalerie © 2021 Calder Foundation, New York / Artists Rights Society (ARS), New York / Photo by Stephanie von Becker
デイヴィッド・チッパーフィールドが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンのミース設計の「新国立美術館」が6年の修復を終えて2021年8月22日に再オープン。オープニング展として企画されたカルダー展の会場写真を紹介 Alexander CalderLes Trois Ailes, 1963Stahl, Bolzen, Farbe / Sheet metal, bolts, paint380 x 450 x 266 cm / 149 5/8 x 177 1/8 x 104 3/4 in.Musée National d'Art Moderne, Centre Pompidou, Paris; Dation of the Estate of the Artist, 1983. © 2021 Calder Foundation, New York / Artists Rights Society (ARS), New York. VG-Bildkunst Bonn, 2021 / Photo by David von Becker
デイヴィッド・チッパーフィールドが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンのミース設計の「新国立美術館」が6年の修復を終えて2021年8月22日に再オープン。オープニング展として企画されたカルダー展の会場写真を紹介 Alexander Calder3 Segments, 1973Blech, Stab, Draht, Farbe / Sheet metal, rod, wire, paint200,7 x 508 cm / 79 x 200 in.Calder Foundation, New York. © 2021 Calder Foundation, New York / Artists Rights Society (ARS), New York. VG-Bildkunst Bonn, 2021 / Photo by David von Becker

デイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツが修復を手掛けた、ドイツ・ベルリンのミース設計の「新国立美術館」が6年の修復を終えて2021年8月22日に再オープン。本記事では、オープニング展として企画されたアレクサンダー・カルダー展の会場写真を紹介します。カルダー展の会期は2022年2月13日まで。アーキテクチャーフォトでは建築作品についても特集記事にて写真と図面を掲載しています。

こちらは再オープンに関するリリーステキストの抜粋・翻訳

2021年8月22日より、ノイエ・ナショナルギャラリーがリニューアルオープン

ミース・ファン・デル・ローエ設計の「新国立美術館」は、6年間の修復を経て、リニューアルオープンを迎えました。この伝説的なガラスのホールのために特別に企画された展覧会では、ミースと同時代の彫刻家、アレクサンダー・カルダーの作品が展示されます。

新国立美術館は、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエが1965年から1968年にかけて最後の独立した仕事として建設したもので、20世紀を代表する建築家の遺産とされています。20世紀の美術品を重層的に集めた新国立美術館は、西洋モダニズムの自由と限界を学ぶユニークな機会を提供しています。

1968年9月の開館から2015年1月の修復のための閉館までの間に、新国立美術館は約130の重要な展覧会を開催しました。その中には、ピート・モンドリアン(1986年)、イヴ・クライン(1976年)、フランシス・ベーコン(1986年)、アンディ・ウォーホル(2001/2002年)、ゲルハルト・リヒター(1986年と2012年)の回顧展、レベッカ・ホーン(1994年)、ジェニー・ホルツァー(2001年)、オットー・ピーネ(2014年)等の展覧会があります。

2021年6月に開催された「扉開放の日」には、パンデミックによる制限にもかかわらず、3,000人を超える来場者が、まだ誰もいない修復された家を鑑賞しました。そしていよいよ2021年8月22日、の3つの展覧会で、アートが帰ってきます。「The Nationalgalerie Col-lection」、「Alexander Calder. Minimal / Maximal」、「Rosa Barba. In a Perpetual Now.」。同時に、ヘンリー・ムーア、ジョージ・リッキー、エドゥアルド・チリダ、ロバート・インディアナの主要作品を含む、コレクションの彫刻作品の多くが屋外に再設置されました。また、デビッド・ブラックの噴水の彫刻やマリーナ・ヌニェス・デル・プラドの人物像など、再発見され修復された作品も展示されています。

建築家の浅子佳英と、東京や現代社会の分野で著名なライター速水健朗のインタビュー対談「これからの都市と住まいを考える」が、LIXILのウェブサイトで期間限定で無料配信。今、建築を考える為の土台となる現代社会や都市などについて広範囲に語られる
建築家の浅子佳英と、東京や現代社会の分野で著名なライター速水健朗のインタビュー対談「これからの都市と住まいを考える」が、LIXILのウェブサイトで期間限定で無料配信。今、建築を考える為の土台となる現代社会や都市などについて広範囲に語られる

建築家の浅子佳英と、東京や現代社会の分野で著名なライター速水健朗のインタビュー対談「これからの都市と住まいを考える」が、LIXILのウェブサイトで期間限定で無料配信されています。今、建築を考える為の土台となる現代社会や都市などについて広範囲のトピックが語られています公開期間は2021年8月24日(火)まで。【ap・ad】

住まいやパブリック・スペースのあり方、働き方のさまざまな事例を通して社会と住まいの未来を考えるコラム「これからの社会、これからの住まい 2」。2021年は、監修者の浅子佳英氏(建築家、プリントアンドビルド)、中川エリカ氏(建築家、中川エリカ建築設計事務所)が、コラムと連動して交互にゲストを迎え、インタビューを企画していきます。第1回目は浅子佳英氏が速水健朗氏(ライター、編集者)をお迎えしたインタビューで、期間限定配信(無料)いたします。ぜひご登録のうえ、ご視聴ください。

コロナ禍を経て、住まいや働き方、そして公園や路上などさまざまなパブリック・スペースはますます変化していくと考えられます。
これまで当たり前であった24時間稼働する都市がコロナ禍を経てどう変化し、人々の路上でのふるまいはどう変わったのか、また商業施設とパブリックな公園を合わせた近年の事例「公園2.0」がなぜ成功しているのか。そして家族の構成人数が減少し、この先もリモートワークが続くであろう流動的な社会における、住まいや車の適正なサイズや、フードトラックという動的なパブリック・スペースの可能性について議論します。

インタビュー対談の中に登場するキーワード

ショッピングモール / キャナルシティ / ジョン・ジャーディ / タワーマンション / 都心集中 / 地方創生 / 農業 / 商店街 / 社会の仕組み / 成り立ちの背景 / コロナ禍 / 新型コロナウイルスのヨーロッパの引き受け方 / 日本と欧米の感覚の違い / リモートワーク / 郊外移住 / 都市の魅力 / コンビニ / ニューヨークでのアルコール離れ / 健康志向 / 夜遊びの衰退 / 健全な夜遊び / 路上のみ / 路上飲みはコロナ後も定着するのか? / ミヤシタパーク / 都心のショッピングモール / アウトモール / セキュリティ論 / 南池袋公園 / イケ・サンパーク / 住みたい街と公園 / セキュリティに優れている公園 / 安全な公園 / 渋谷がアッパーな街に / 新しい飲み会文化 / ルーフトップバー / 消費と政治選択 / フード左翼 / 地元好き / 地域のコミュニティ / 『東京どこに住む?』 / 住所格差と人生格差』 / 東京の東側 / 東京の西側 / 都市のアイデンティティ / 『第三の波』 / 集まって住むことのメリット / 弱いつながり / 強いつながり / サーバーエージェントの働き方 / 近くに住んで近くで遊ぶ / 一緒にいる事の強み / 会社に来るインセンティブ / アメリカのIT企業のオフィス / 現代の仕事と労働時間 / 法規制 / 住まいのサイズ / ウサギ小屋 / 核家族 / 世帯平均 / 日本の住宅が大きくなっている / 狭いところに集まって住むのはエコ / 住宅の適性サイズ / 車と街のスケールの不一致 / 車を小さくするのはエコ / 都市の引越回数 / マイクロ住宅 / 住宅供給 / 世界の中で東京の家賃は安い / 団地 / nLDK / リモート会議 / 都心回帰 / リモートワークと住宅サイズ / フードトラック / メタボリズム / モバイル / モバイルハウス / イーロン・マスク 等々

アーキテクチャーフォトが動画内から抜粋
田根剛が会場構成を手掛けた、東京ミッドタウン・ホールでの展覧会「北斎づくし」の会場動画

田根剛が会場構成を手掛けた、東京ミッドタウン・ホールでの展覧会「北斎づくし」の会場動画です。こちらのページには写真が11枚掲載されています。会期は2021年9月17日まで。展覧会の公式サイトはこちら

以下は、展覧会公式の概要。

20歳で浮世絵師としてデビューしてから90歳で没するまでの70年間、常に挑戦を続けて森羅万象を描き抜こうとした画狂の絵師・葛飾北斎。
その生誕260年を記念し、代表作である『北斎漫画』、「冨嶽三十六景」、『富嶽百景』の全頁(ページ)・全点・全図が一堂に会する前代未聞の特別展が2021年7月、東京・六本木に出現します。

トラフ建築設計事務所による、角川武蔵野ミュージアムでの展覧会の会場構成「俵万智 展 #たったひとつの「いいね」 『サラダ記念日』から『未来のサイズ』まで」
トラフ建築設計事務所による、角川武蔵野ミュージアムでの展覧会の会場構成「俵万智 展 #たったひとつの「いいね」 『サラダ記念日』から『未来のサイズ』まで」 photo©小川真輝
トラフ建築設計事務所による、角川武蔵野ミュージアムでの展覧会の会場構成「俵万智 展 #たったひとつの「いいね」 『サラダ記念日』から『未来のサイズ』まで」 photo©小川真輝
トラフ建築設計事務所による、角川武蔵野ミュージアムでの展覧会の会場構成「俵万智 展 #たったひとつの「いいね」 『サラダ記念日』から『未来のサイズ』まで」 photo©小川真輝

トラフ建築設計事務所が設計した、角川武蔵野ミュージアム エディットアンドギャラリーでの展覧会の会場構成「俵万智 展 #たったひとつの「いいね」 『サラダ記念日』から『未来のサイズ』まで」です。展覧会の会期は2021年11月7日まで。公式ページはこちら

現代日本を代表する歌人、俵万智氏の初の本格個展「俵万智 展 #たったひとつの「いいね」 『サラダ記念日』から『未来のサイズ』まで」の会場構成を手掛けた。

建築家によるテキストより

35年にわたる歌業から厳選された約300首の短歌を、『サラダ記念日』、回廊、『未来のサイズ』の3つのエリアに分けて展示し、来館者は普段は目にすることのないスケールで展示される俵氏の言葉と世界観を楽しめる。ベストセラー『サラダ記念日』のエリアではピンクをテーマカラーとし、恋愛歌20首が施された大きなハートの什器や、学生時代に家族に寄せたはがきや手紙が巨大サイズに引き伸ばされて展示されている。

建築家によるテキストより

会場内に展開する俵氏の言葉の中を歩くことで、膨大な資料とともに歌の世界を体験し、新たに言葉や歌と出会える空間を目指した。

建築家によるテキストより
BIGとへザウィック・スタジオによる、アメリカ・カリフォルニアの、グーグル社新社屋の新しい現場写真

BIGへザウィック・スタジオが設計して建設が進められている、アメリカ・カリフォルニアの、グーグル社新社屋の新しい現場写真がinstagramに投稿されていました。2019年9月には屋根部分の完成した写真がレポートされていました。

トラフ建築設計事務所による、木製ピースでつくるペンギンのオブジェ「ISHINOMAKI PENGUIN KIT」
トラフ建築設計事務所による、木製ピースでつくるペンギンのオブジェ「ISHINOMAKI PENGUIN KIT」 photo©小川真輝
トラフ建築設計事務所による、木製ピースでつくるペンギンのオブジェ「ISHINOMAKI PENGUIN KIT」 photo©小川真輝
トラフ建築設計事務所による、木製ピースでつくるペンギンのオブジェ「ISHINOMAKI PENGUIN KIT」 photo©小川真輝

トラフ建築設計事務所による、木製ピースでつくるペンギンのオブジェ「ISHINOMAKI PENGUIN KIT」です。発売は2021年9月1日。石巻工房が2021年8月10日まで行なっているクラウドファウンディングの返礼品からも選択できます。

木製ピースでつくるペンギンのオブジェ、ISHINOMAKI PENGUIN KIT。

ISHINOMAKI BIRD KIT、ISHINOMAKI KOALA KITに続く、石巻工房による動物をモチーフにしたDIYキットです。

付属の紙やすりで思い思いに丸みをつけ、好きな色を塗れば、世界に一つだけのペンギンができあがります。

建築家によるテキストより
トラフ建築設計事務所による、絵本をテーマとした展覧会の会場構成「おいでよ!絵本ミュージアム2021」
トラフ建築設計事務所による、絵本をテーマとした展覧会の会場構成「おいでよ!絵本ミュージアム2021」 photo©小川真輝
トラフ建築設計事務所による、絵本をテーマとした展覧会の会場構成「おいでよ!絵本ミュージアム2021」 photo©小川真輝
トラフ建築設計事務所による、絵本をテーマとした展覧会の会場構成「おいでよ!絵本ミュージアム2021」 photo©小川真輝

トラフ建築設計事務所が設計した、絵本をテーマとした展覧会の会場構成「おいでよ!絵本ミュージアム2021」です。展覧会は福岡アジア美術館にて2021年8月22日まで開催中。公式ページはこちら

福岡アジア美術館で開催される「おいでよ!絵本ミュージアム」の会場構成計画。

建築家によるテキストより

夏休みの子どものための文化事業として2007年から毎年開催されてきた本展では、絵本や物語を体験できる展示のほか、会場内で1000冊の絵本が読めるライブラリーを設けた。15年目となる2021年は「絵本の力」をテーマに、コロナ禍においても安心して、絵本の世界観の中で絵本との出会いやコミュニケーションを楽しめる会場構成を行った。

本展では、エリアごとに絵本やアーティストを取り上げ、その世界観に入り込むような展示とした。

建築家によるテキストより

もこもこソファや石巻工房のAAスツール、だんだんベンチといったトラフがデザインしたアイテムを点在させることで、展示会場内に思い思いに座ったり、絵本を広げたりできる居場所をつくった。造作什器には段ボールを使用することで本との親和性を図り、会期後の資源化に配慮している。

建築家によるテキストより
トラフ建築設計事務所による、愛知の、商業施設内のスキンケアブランドの店舗「Aesop 名古屋高島屋ゲートタワーモール」
トラフ建築設計事務所による、愛知の、商業施設内のスキンケアブランドの店舗「Aesop 名古屋高島屋ゲートタワーモール」 photo courtesy of Aesop
トラフ建築設計事務所による、愛知の、商業施設内のスキンケアブランドの店舗「Aesop 名古屋高島屋ゲートタワーモール」 photo courtesy of Aesop
トラフ建築設計事務所による、愛知の、商業施設内のスキンケアブランドの店舗「Aesop 名古屋高島屋ゲートタワーモール」 photo courtesy of Aesop

トラフ建築設計事務所が設計した、愛知の、商業施設内のスキンケアブランドの店舗「Aesop 名古屋高島屋ゲートタワーモール」です。店舗の公式ページはこちら

オーストラリアのスキンケアブランド イソップの、名古屋高島屋ゲートタワーモール店の内装計画。同フロアの既存店舗が、より大きな区画へとリロケーションする。

建築家によるテキストより

木の無垢材としての量感と撫でたくなるような質感を表出する、温かみのあるマテリアルを選択し、愛知県を拠点とする日本最大の木製家具メーカー、カリモク家具との協業を検討した。カリモクにはAesop 渋谷店(2018)、Aesop ニュウマン横浜店(2020)でも木での製作を依頼しているが、本計画では木の量感を表現するという新たな取り組みで協働している。

建築家によるテキストより

中央のシンク、ポスカウンター、大小のベンチ、ペンダントライトや商品棚には国産クルミの集成材を使い、無垢の木を削り出したような丸みを帯びた彫刻的なボリュームを感じさせる。くすんだピンク色の壁面は木と調和し、ステンレスのシンクが中央で輝いている。足元に敷かれたコーヒー色のカシミアカーペットが訪れた人を柔らかく迎え入れる。

建築家によるテキストより
nendoがデザインを手掛けた「Tokyo2020 聖火台」の動画

nendoがデザインを手掛けた「Tokyo2020 聖火台」の動画です。こちらのページには写真や画像が多数掲載されています。

東京2020オリンピック・パラリンピックの開・閉会式演出企画チーム統括であった野村萬斎氏の
「太陽の下に皆が集い、皆が平等の存在であり、皆がエネルギーを得る」というコンセプトに基づいてデザインされた聖火台。
求められた「太陽らしさ」を表現するために、耐熱ガラスの球体に炎を閉じ込めたり、
炎を回転させて球状にしたりと、延べ85案が検討された。
試行錯誤の末、「五輪」をモチーフにした5枚のパネルが上下2段で構成された球状のものに。
オリンピック開会式の終盤に、最終聖火ランナーを迎えるようにして「咲く」。
これは、太陽だけでなく、植物が芽吹いたり花が咲いたり、
空に向かって手を大きく広げたりといった、
太陽から得られるエネルギーや生命力を表現したもの。

アイリーン・グレイが1929年に完成させたヴィラ「E-1027」の修復が完了して公開。7年の歳月と約7億円の費用が投じられオリジナルに近い形で修復
アイリーン・グレイが1929年に完成させたヴィラ「E-1027」の修復が完了して公開。7年の歳月と約7億円の費用が投じられオリジナルに近い形で修復 photo©Manuel Bougot
アイリーン・グレイが1929年に完成させたヴィラ「E-1027」の修復が完了して公開。7年の歳月と約7億円の費用が投じられオリジナルに近い形で修復 photo©Manuel Bougot
アイリーン・グレイが1929年に完成させたヴィラ「E-1027」の修復が完了して公開。7年の歳月と約7億円の費用が投じられオリジナルに近い形で修復 photo©Manuel Bougot

アイリーン・グレイが1929年に完成させたヴィラ「E-1027」の修復が完了して公開されました。7年の歳月と約7億円(※2021年7月現在 / 550万ユーロ)の費用が投じられオリジナルに近い形で修復が行われました。

こちらはリリーステキストの翻訳

アイリーン・グレイのモダニズム作品の修復が完了
傑作が完成

550万ユーロをかけて行われたヴィラE-1027の修復が完了し、現在は一般公開されています。

アソシエーション・キャップ・モデルンは、アイリーン・グレイのVilla E-1027の修復が完了したことを発表しました。この別荘は、ル・コルビュジエの「カバノン(カップ・マルタンの休暇小屋)」や「キャンピング・ユニット(ユニテ・ド・キャンピング)」、隣接する「エトワール・ド・メール(ヒトデ軒)」とともに、2021年6月11日から一般公開され、見学ができるようになりました。また、研究者や学者のためのスタディセンターとしての開発も計画されています。

「このヴィラを1929年当時の状態に復元することは、このプロジェクトに携わった私たち全員の愛の結晶であり、その効果はアイリーン・グレイの天才ぶりを如実に示すものであり、すぐそばにあるル・コルビュジエの驚くほど親密な建物との驚くべきダイナミックなコントラストを生み出しています。魔法のようにユニークなこの作品を、ぜひご自身の目で確かめてみてください…」

ヴィラE-1027の修復は完了し、ル・コルビュジエの「カバノン」や「ユニテス・ド・キャンピング」、レストラン「エトワール・ド・メール」を含むキャップ・モデルンの敷地全体と、近くのロックブリュン・キャップ・マルタン駅にあるビジターセンターも完成しました。

リトラル美術館が所有するキャップ・モデルンは、マイケル・リキエルマン氏が会長を務めるキャップ・モデルン協会の主導により、ロックブリュン・キャップ・マルタン市、アルプ・マリティーム県、プロヴァンス・アルプ・コート・ダジュール地方、リトラル美術館、DRACを通じた文化省の支援を受けて、2015年に一般公開されました。

歴史的建造物として登録されているキャップ・モデルンは、アルプ=マリティーム地方で唯一のユネスコ世界遺産に登録されています。この地域で必見の場所のひとつであり、年間1万人以上の訪問者を迎えています。

アイリーン・グレイが1929年に完成させたフランスの住宅「E-1027」の修復が完了。日本円で約7億円の費用が投じられる

アイリーン・グレイが1929年に完成させたフランスの住宅「E-1027」の修復が完了したそうです。日本円で約7億円(550万ユーロ)の費用が投じられ1929年当時の状況に復元されたとの事。施設の公式サイトはこちらです。

アルヴァロ・シザが1966年に完成させた初期代表作のひとつ「レサのスイミングプール」が2年間の改修を終え公開

アルヴァロ・シザが1966年に完成させた初期代表作のひとつ「レサのスイミングプール」が2年間の改修を終え公開されたようです。
以下に、それを伝えるツイートを紹介します。こちらのページで写真を18枚閲覧可能です(撮影時期不明)。

藤森照信・妹島和世・藤本壮介・平田晃久・石上純也・藤原徹平・会田誠・草間彌生によるパヴィリオンが都内8か所に設置された「パビリオン・トウキョウ 2021」のシンポジウム等の動画

藤森照信・妹島和世・藤本壮介平田晃久石上純也藤原徹平会田誠草間彌生によるパヴィリオンが都内8か所に設置された「パビリオン・トウキョウ 2021」のシンポジウム等の動画が多数公開されています。


開会式の動画


記者会見の動画

MVRDVが計画している、中国・上海の、農業技術会社の研究開発本部「LAD HQ」。棚田を参照した形状のヴォリュームを緑化し技術を盛り込んだ屋根を掛けることでサステナブルかつ企業のミッションを伝える建築を構想
MVRDVが計画している、中国・上海の、農業技術会社の研究開発本部「LAD HQ」。棚田を参照した形状のヴォリュームを緑化し技術を盛り込んだ屋根を掛けることでサステナブルかつ企業のミッションを伝える建築を構想 image©MVRDV
MVRDVが計画している、中国・上海の、農業技術会社の研究開発本部「LAD HQ」。棚田を参照した形状のヴォリュームを緑化し技術を盛り込んだ屋根を掛けることでサステナブルかつ企業のミッションを伝える建築を構想 image©MVRDV
MVRDVが計画している、中国・上海の、農業技術会社の研究開発本部「LAD HQ」。棚田を参照した形状のヴォリュームを緑化し技術を盛り込んだ屋根を掛けることでサステナブルかつ企業のミッションを伝える建築を構想 image©MVRDV

MVRDVが計画している、中国・上海の、農業技術会社の研究開発本部「LAD HQ」です。棚田を参照した形状のヴォリュームを緑化し技術を盛り込んだ屋根を掛けることでサステナブルかつ企業のミッションを伝える建築を構想しています。

こちらは建築家によるテキストの翻訳

「サステナビリティ・マシーン」MVRDVが農業技術会社Lankuaikeiの上海の研究開発本部を設計

MVRDVは、上海にあるLankuaikei Agriculture Development (LAD) の本部のデザインを公開しました。この建物は、11階建てのテラス式オフィスビルで、ハイテクとローテクの両方のサステナビリティ戦略を、テクノロジカルな急勾配の屋根の下に集約し、農業技術会社のショーケースとしています。臨港新城の中心にある湖の近くに位置するこのビルは、急速に発展する上海の都市部にある農業のオアシスであり、中国で最もグリーンでスマートなサステナブルビルの一つとして構想されています。

上空から見ると長方形の建物ですが、北側の中庭と歩行者用メインエントランスに向かって段々と降りていくテラスによって、印象的な曲線を描いています。テラスは木で覆われ、緑に覆われています。また、建物の最上部には一般の人がアクセスできるルートがあり、LADの作品や研究を紹介するスペースが設けられています。テラスの形状に沿った曲線の屋根構造が全体を覆っています。この構造は、建物の南側ではソーラーパネルを支え、北側では透過性があり、太陽の光を遮断する一方で、雨は下のテラスに届くようになっています。外壁のファサードは、ソーラーパネルとガラスがひだ状に配置されており、夏の強い日差しから室内を守り、冬の日差しを室内に取り込むように角度がつけられています。また、南側の壁は、外の幹線道路の騒音からオフィスワーカーを守る役割を果たしています。

このビルは「サステナビリティ・マシーン」として考えられており、ハイテクやローテクを駆使して、間接的にも直接的にもさまざまな課題に立ち向かっています。素材の選定とライフサイクル分析により、一般的な同種の建築物と比べて40%の環境負荷低減を実現しています。また、屋根構造とテラスにより、効率的な自然換気を実現しています。この換気と遮光対策により、必要なエネルギーを削減しています。設計に組み込まれたソーラーパネルのおかげで、この建物は運用時にはほぼエネルギーニュートラルになります。

テラスは雨水を集めてトイレなどに利用するほか、最上階まで続く緑のおかげで生物多様性や健康的な職場環境を提供しています。さらに、LADのミッションを促進する役割と、そのビジョンを実現するための展示スペースにより、公共教育や農業生産にも間接的に貢献しています。

MVRDVの設立パートナーであるジェイコブ・ヴァン・リースは言います。
「LADとの仕事はエキサイティングな経験でした。この本社ビルは、企業のミッションと完璧に一致した建築を示しています。」
「建物のあらゆる面にサステナビリティを取り入れることは、建築家にとって興味深い挑戦です。このアプローチは地球に優しいだけでなく、オフィスの利用者にも喜ばれることでしょう。テラスが提供する快適な作業環境を楽しむことができます。」

LAD社の董偉華社長は述べます。
「MVRDVのミッションは、都市や景観を持続可能で未来につながるものにすることです。LADのミッションとビジョンは、LADの知識で中国の農村の活性化と食の安全に力を与え、自然の神秘を探求し、科学技術で人々の健康を守ることです。今回の協力プロジェクトでは、両社のミッションを組み合わせた 『農業のオアシス』が実現することを期待しています。」

建物は、北に湖、南に公園を望む上層階に6,000m2のLAD本社のオフィス、下層階に9,000m2のラボと共同オフィスがあります。
下部には9,000m2の研究室と共同作業室があります。1階と2階には、調整可能なオーディトリアムと展示スペースが設けられ、1階には周辺に小さな小売店があり、中庭のパブリックエントランス、レンタルオフィスとLAD本社の独立したエントランスの3つの入口が「エキシビション・ストリート」で結ばれています。地下2階には食堂と駐車場がありますが、地下にも光と空気と緑を取り込むための空洞がいくつも設けられており、「農業のオアシス」というコンセプトが貫かれています。

トラフ建築設計事務所による、東京・清澄白河の、トーキョーバイクの旗艦店「TOKYOBIKE TOKYO」のレポート。コーヒースタンドやプランツショップも入店し売るだけでない今の時代に求められる店舗を構想
トラフ建築設計事務所による、東京・清澄白河の、トーキョーバイクの旗艦店「TOKYOBIKE TOKYO」のレポート。コーヒースタンドやプランツショップも入店し売るだけでない今の時代に求められる店舗を構想築58年の元倉庫を改修。 photo©architecturephoto
トラフ建築設計事務所による、東京・清澄白河の、トーキョーバイクの旗艦店「TOKYOBIKE TOKYO」のレポート。コーヒースタンドやプランツショップも入店し売るだけでない今の時代に求められる店舗を構想 photo©architecturephoto
トラフ建築設計事務所による、東京・清澄白河の、トーキョーバイクの旗艦店「TOKYOBIKE TOKYO」のレポート。コーヒースタンドやプランツショップも入店し売るだけでない今の時代に求められる店舗を構想 photo©architecturephoto

トラフ建築設計事務所が設計した、東京・清澄白河の、トーキョーバイクの旗艦店「TOKYOBIKE TOKYO」をレポートします。コーヒースタンドやプランツショップも入店し売るだけでない今の時代に求められる店舗が構想されています。店舗のウェブサイトはこちら。店舗の開店は2021年7月10日より。

こちらはアーキテクチャーフォトによるレポート

トラフ建築設計事務所の設計で、自転車ブランドTOKYOBIKEの旗艦店「TOKYOBIKE TOKYO」が、東京・江東区清澄白河に完成した。
築58年の倉庫をコンバージョンした建築である。建物の特徴はプログラムにもある。ブランドの旗艦店として自転車を販売するだけでなくファッションアイテムの販売もされ、また地元の自家焙煎コーヒースタンド「ARiSE COFFEE PATTANA」と植物を販売するプランツショップ「The Plant Society Tokyo Flagship」も入居している。そして、建物内のスペースの多くを明確な用途を持たない階段空間として設計がなされている。

一般的に自転車店と聞いて我々が想像するのは、店内に所狭しと自転車が並んでいる風景ではないだろうか。この店舗では、ショーウィンドウに自転車が展示されていたり、壁面に展示されているものの、お店の中に入っても自転車に圧倒されることはない。一見すると何のお店かわからないくらいのささやかさである。

店内に入ってまず目に入るのは、上階へ続く“大階段”である。トラフはこの階段を「イタリアのスペイン広場を思わせる大階段」と表現するが、実際に空間に身を置いてみると、吹き抜けのデザインや、開口部からの光によって自然と視線が上部に誘導され、プランツショップなども目に入り、上階へと昇り進みたくなる感覚を覚えた。入口右手側にあるコーヒーショップで買ったコーヒーを片手に階段に腰掛けるお客さんの姿も目に浮かぶようだった。階段と言っても、単純な階段ではなくその段差や素材は丁寧に設計されており、そこで佇むことがアフォードされるデザインである。この場所は、現在の社会状況が改善された頃には、様々なイベントが行われる舞台になるだろう。

階段を上ると、キッズコーナーがあり、更に奥まで歩いていくとプランツショップがある。キッズコーナーではトラフが結成される切っ掛けとなった「テンプレート イン クラスカ」をセルフオマージュしたデザインが施されており、建築ファンも楽しむことができるだろう。プランツショップは、メルボルンから出店されたそうで豊富な植物を閲覧することができ、この空間内を散策する目的地としても最適な配置がなされているように感じる。

ここまで建築を説明してきたが、TOKYOBIKEの自転車がどこに展示・販売されているかということも気になるのではないだろうか。その場所は、エントランス右奥と大階段下の比較的目に入りにくい場所に設計されている。主たる商品のはずの自転車がこの場所で販売されているという所に、トラフとクライアントの現代の物販店舗の在り方についての考察や未来への展望が込められていると感じ非常に唸らされた。

いまビジネスの世界を見てみると、ネットの普及、SNSの普及によって間違いなくモノの売り方は変わっている。テレビCMや広告ではなく、不特定多数の口コミが参照されたり、SNSでの反響からモノが売れるようになったりしている。ただ単に商品を強力にアピールして露出度を高めることが売り上げに直結する時代ではないのである。筆者が詳しいネット通販の世界でも同様である。著名な通販サイトではただモノを売るだけではなく、オウンドメディアとして読み物を提供したり、更にはドラマまで作ってしまう所もある。それらは直接的な商品を宣伝するものではないが、店舗の世界観や思想を伝えるものであり、それらのコンテンツに魅了された人々は、結果として「あのサイトが売っているモノなら」と信頼を感じ購入するようになるのである。直接的であるより間接的であることが重要なのだ。

この店舗「TOKYOBIKE TOKYO」でコーヒーを飲んだり、休憩したり、イベントに参加したり、植物を購入したりする。そんな風にこのお店が生活の中に根差していく。そんな時間の流れの中で、自転車が壊れたりして買い替える必要のある人たちも出てくるだろう。その時、彼らはTOKYOBIKEのことが頭に浮かびこのお店に足を運び実際に商品を手に取り購入していくのではないだろうか。そんな、お客さんにとってもお店にとっても幸せな関係が、この空間で構想されたことだろうと感じた。

建築空間として興味深いのは勿論であるが、プログラムすら決まっていない段階からトラフが関ったこの建築は、“トラフがクライアント共にこれからの店舗の在り方を世に問いかけた事例”としても捉えることができる建築だと言えるのではないだろうか。

佐藤可士和による新国立美術館で行われた展覧会が3Dバーチャルツアーで閲覧可能
佐藤可士和による新国立美術館で行われた展覧会が3Dバーチャルツアーで閲覧可能 photo courtesy of SAMURAI / ©ARCHI HATCH
佐藤可士和による新国立美術館で行われた展覧会が3Dバーチャルツアーで閲覧可能 photo courtesy of SAMURAI / ©ARCHI HATCH

佐藤可士和の新国立美術館で行われた展覧会が3Dバーチャルツアーで閲覧可能になっています。会場写真はアーキテクチャーフォトでも特集記事として紹介しています。

2021年2月から約3ヶ月間にわたって、東京・国立新美術館で開催された佐藤可士和展では、自らが展示作品や会場構成のキュレーションを行い、約30年にわたる活動を多角的に紹介した。
「さまざまな美術表現を紹介し、新たな視点を提起する美術館」を活動方針に掲げ、デザインや建築の展覧会を定期的に開催してきた国立美術館での展示となることから、ブランディングやクリエイティブディレクションという営みを広く伝えることを全体のコンセプトに設定。ポスターやチラシ、テレビCMなどの広告物、オリジナルグッズ、PRコンテンツなど展覧会にまつわるあらゆるタッチポイントを自らデザインし、クリエイティブディレクションの本質的な価値を可視化することを試みた。
展覧会は、広告、ロゴ、グラフィックデザイン、ブランディング、アートなどの表現アプローチを切り口にした6つのセクションで構成した。イントロダクションとなる「THE SPACE WITHIN」では、マンガの表紙やロゴ、標識などのマークに魅せられてきた幼少期に描いたコラージュ作品や、PCで初めてデザインしたグラフィック作品などを紹介し、続く「ADVERTISING AND BEYOND」では、1990年代以降、あらゆるものを情報伝達のメディアと捉えて展開してきた斬新な広告表現の数々を、発表時のダイナミックなスケールで展示した。

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