
フランク・ゲーリーとルイ・ヴィトンがコラボレーションしたハンドバッグのコレクションが公開されました。それぞれの製品は、ゲーリーのキャリアにおける重要な3つのテーマ「建築とフォルム」「素材の探求」「動物」を軸としてデザインされています。2023年12月8日から10日まで一般公開されるアート・バーゼル・マイアミ・ビーチで発表されました。
その他の写真は以下に掲載します。

フランク・ゲーリーとルイ・ヴィトンがコラボレーションしたハンドバッグのコレクションが公開されました。それぞれの製品は、ゲーリーのキャリアにおける重要な3つのテーマ「建築とフォルム」「素材の探求」「動物」を軸としてデザインされています。2023年12月8日から10日まで一般公開されるアート・バーゼル・マイアミ・ビーチで発表されました。
その他の写真は以下に掲載します。

哲学者で生態学者の“ティモシー・モートン”が登壇する、金沢21世紀美術館主催のシンポジウム「新たなエコロジーと芸術上の実践」が開催されます。
ポストコロナ時代の自然認識の中での“アートの応答”を主題として実施されます。シンポジウムには、ティモシー・モートンに加えて、人類学者の山極壽一、アーティストのAKI INOMATA、哲学者の篠原雅武、同館館長の長谷川祐子と同館レジストラーの本橋仁も参加します。
開催日時は2023年12月17日(日)13:30~16:45(13:00 開場)。会場は、金沢市文化ホール 大会議室です。同時通訳あり。参加にはこちらからの事前申込が必要です。【ap・ad】
ポストコロナ時代の新たなエコロジーの思想とは?それにアートはどう応答していくのか。新たなエコロジー思想の提唱者として知られるティモシー・モートン氏を招き考えます。
世界的に知られる哲学者 ティモシー・モートン氏は『自然なきエコロジー ──来たるべき環境哲学に向けて』のなかで、自然と人間との二元論に陥りがちなエコロジー思想から、自然を取り除き、ほかの様々なものと同列に人間も取り巻かれる新しいエコロジーの思想を説きました。
奇しくも、新型コロナウイルスによるパンデミックや、環境変動による災害は、人間もまた自然の一部であることを痛感させられました。この変化した社会にとっての自然の認識のなかで、アートはどう応答していくのでしょうか。こうした問いに対して、人類学者の山極壽一氏、アーティストのAKI INOMATA氏、哲学者の篠原雅武氏を迎えシンポジウムを開催します。
西田幾多郎や鈴木大拙といった優れた哲学者を生んだ金沢の地で、禅の思想もポストコロナ時代の新しいエコロジー理論として捉え直し、現代アートの創造につなげていきます。
以下に、詳しい情報を掲載します。



OMA / 重松象平の建築デザインによる、東京・港区の「虎ノ門ヒルズステーションタワー」です。
基部と頂部に公共性を持つ機能も入る複合ビルの計画です。建築家たちは、街の構造とシームレスに繋げて、東京における生活の特徴である“多層的で立体的な空間体験”も創出しました。また、森ビルと久米設計がエグゼクティブアーキテクトを務めています。
こちらはリリーステキストの翻訳です
OMA / 重松象平がデザインした虎ノ門ヒルズステーションタワーが竣工しました。森ビルによって開発されたこの49階建ての複合タワーは、OMAにとって東京で初めての一からのビルであり、現在までに建設された最大の作品となりました。このビルは、森ビルが虎ノ門ヒルズエリアと東京の中心部をグローバルビジネスセンターの新たな拠点とする構想の最終段階となるものです。
虎ノ門ヒルズステーションタワーは、建物と都市をつなぐオープンなアプローチをとり、直近の都市コンテクストの中で緊密に織り成されたインターフェイスを作り出しています。この建物は、地下の東京メトロ新駅舎、光あふれる駅のアトリウムと商業コンコース、そして最上部の文化センター「TOKYO NODE」など、公共性の高い基盤を備えています。また、その間には新しいホテルと賃貸可能なオフィスフロアがあります。
このタワーは、東京湾と都心を結ぶ新しい幹線道路である新虎通りの終点に建っています。その形態は、新虎通りの軸線を延長することによって生み出され、その公共性は、集中する集いのための特別なエリアがある中心的な活動帯を定義します。コアは持ち上げられて基部の左右に分割され、市民を内側に引き込みます。大通りは高架歩道橋を通ってタワーの中へと延び、虎ノ門ヒルズエリアの緑とアクティビティのループを完成させます。
橋は基部を2つの商業ゾーンに分割します。低層部のステーションアトリウムは、東京メトロ日比谷線の新しい虎ノ門ヒルズ駅に直結しています。多層階の地下駅は外部に開かれ、自然光が降り注ぎ、タワー内部への流動的なアクセスを提供します。
基部のパブリック・アクティビティは垂直方向に延び、タワー全体のテナントのための特別エリアの中央帯を形成しています。この建物は、複数の視点からこの帯が見えるような形状になっており、東京全域から見えるようになっています。中央の帯を挟む2つのスラブは、逆シンメトリーに形作られています。北側のスラブは、皇居に敬意を表して頂上に達するにつれて狭くなっています。南側のスラブは底辺が最も狭く、上昇するにつれて広くなっており、東京タワーと六本木ヒルズのスカイラインを最大限に眺めることができます。
タワーは一般に公開され、商業と文化活動の新たな中心を定義しています。アート作品と展示スペースは、都市のコンテクストにおけるタワーの存在に不可欠なものです。レオ・ビラリール、ラリー・ベル、大庭大介、N・S・ハルシャによるサイトスペシフィックな作品を含む一連のパブリックアートが、複合施設全体で見ることができます。タワーの最上階には、OMAと森ビルが共同で考案した文化活動の多面的拠点「TOKYO NODE」があります。最先端のラボ、3つのギャラリー、プールとレストランのあるスカイガーデンは、Rhizomatiks x ELEVENPLAYの特別依頼によるインスタレーションでオープンします。



建築写真家のイワン・バーンの、ヴィトラ・デザイン・ミュージアムでの展覧会「Iwan Baan: Moments in Architecture」です。
建築分野で世界的に知られる写真家の回顧展です。バーンは、デジタルメディアの発展の中で活動を深め、世界中の著名な建築家の作品から伝統建築までを撮影しています。また、建築のみならずその場の人々の活動にも注目するスタンスで知られています。会期は、2023年10月21日~2024年3月3日です。展覧会の公式ページはこちら。本記事では会場写真に加え、代表的な作品の一部も掲載します。
こちらはリリーステキストの翻訳です
イワン・バーンは、今日の建築と建設環境に関する代表的な写真家の一人です。彼の写真は、世界的な巨大都市の成長を記録し、伝統的な住宅や非公式の住宅構造を探求し、レム・コールハース、ヘルツォーク&ド・ムーロン、妹島和世、タチアナ・ビルバオなど著名な現代建築家の建物を描いています。2023年10月から2024年3月にかけて、ヴィトラ・デザイン・ミュージアムはバーン作品の初の大規模な回顧展を開催します。展覧会「Iwan Baan: Moments in Architecture」は、21世紀初頭の世界の建築、その都市と社会的背景、そして建築を利用する人々のパノラマを描き出すことで、写真家の広い視野を反映しています。
過去30年間のデジタルメディアの台頭は、写真と建築の世界を根本的に変えました。新しい建物の画像がリアルタイムで入手できるようになり、建築家の台頭を促し、設計プロセスに影響を与え、建築をヴィジュアル商品にしています。イワン・バーンほど、力強くこれらの発展を形作った写真家は他にいません。バーンの写真は素早く、正確で、鮮明です。そしてそれは深く人間的で詩的でもあります。彼は建物を美しく見せる方法を知っていますがが、建築が生き生きとする瞬間、計画が立てられるとき、労働者が休息するとき、人々が出入りする瞬間も捉えています。建築物のランドマークの“公式”ポートレートから、2012年のハリケーン・サンディ後の暗闇のマンハッタンの写真まで、過去20年間の象徴的な写真の多くがバーンによって撮影されました。
この展覧会では、2000年代初頭からバーンが手がけてきたあらゆる分野の事例が紹介され、世界各地の伝統的建築やインフォーマルな建築を撮影したフィルム映像や、めったに公開されない写真も展示されます。中国の丸いヤオドンの村からエチオピアの岩を削った教会まで、カイロのセルフビルドの集合住宅からカラカスのトーレ・ダビデまで。「重要なのはストーリーだ」とイワン・バーンは言います。「私は、時代を超越した建築的なイメージよりも、特定の瞬間、その場所、そこにいる人々に興味があります。その空間やその周辺にある予期せぬ、予定外の瞬間、人々がその空間とどのように関わり、そこで展開される物語にです」


吉岡徳仁がデザインした「ガラスの炬火台」と「ガラスのトーチ」です。
2024年の国民スポーツ大会のセレモニーの為に制作されました。デザイナーは、炎から放たれる“光”に着目し、透明なガラスの造形から生み出されたプロダクトです。これらの作品は、21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3にて、2023年11月5日まで展示中。展覧会の公式ページはこちら。また、2023年10月7日・28日には実際に火を灯すイベントも行われます(詳細は記事末尾に掲載)。
※イベントが2023年11月3日にも行われるとのことです(2023/10/29追記)
デザインや建築、アートの領域で国際的に活動する吉岡徳仁。形の概念を超える「光」を素材とし、透明感のある独自の表現で作品を生み出してきました。TOKYO 2020オリンピックでは、桜をモチーフにした「聖火リレートーチ」のデザインが大きな話題となりました。
本展では、炎から放たれる「光」に着目し、新作「ガラスのトーチ」と「炎のモニュメント−ガラスの炬火台」を発表いたします。世界でも類を見ない、透明なガラスの造形から生み出された、このトーチとモニュメントは、2024年に開催される、国民スポーツ大会(旧国体)SAGA2024のセレモニーに向けて制作されたものです。
また、吉岡の代表作であるガラスのベンチ「Water Block」をはじめ、MIYAKE DESIGN STUDIOが炎を灯すセレモニーのために手がけた衣服が展示されるほか、会期中には、屋外に設置された「炎のモニュメント−ガラスの炬火台」に火を灯す特別なイベントを開催いたします。これまでに体験したことのない光の世界を創造します。
高松宮殿下記念世界文化賞の2023年の彫刻部門の受賞者に、オラファー・エリアソンが選出されています。リンク先にプロフィール等が掲載されています。
以下は、公式のインタビュー動画です。
高松宮殿下記念世界文化賞の2023年の建築部門の受賞者に、フランシス・ケレが選出されています。ケレは、アフリカのブルキナファソ出身の建築家で、現在ドイツを拠点に活動しています。2022年にはプリツカー賞を受賞しています。アーキテクチャーフォトでは、プリツカー賞受賞の際に、代表作品と経歴や業績をまとめて特集記事として公開しています。また、2023年10月19日に日本で受賞記念講演会が開催されます(要事前申込)。
以下は、公式のインタビュー動画です。

藤本壮介建築設計事務所のデザイン監修、梓設計の基本計画による、新潟市の再開発プロジェクトの画像が公開されています。
約150mの高層建築で商業・オフィス・住宅を内包しています。また、2025年に着工して2029年の竣工を予定しているとのこと。
本事業は、準備組合が事業主体として開発を推進しており、廣瀨および東京建物が事業協力者として参画している、新潟県最高層(※1)となる約150mの商業・オフィス・住宅複合型タワー再開発プロジェクトです。2025年の本体工事着工を予定しており、デザイン監修には世界的建築家である藤本壮介氏が主宰する藤本壮介建築設計事務所を起用し、基本計画は株式会社梓設計に委託しております。
(※1)新潟県内の商業・オフィス・住宅複合型の建築物が対象。2023年8月時点、廣瀨・東京建物調べ。現在、建築中・計画中のものは除く。
本計画地は、新潟市が進める新潟都心のまちづくり「にいがた2㎞」(※2)の古町地区内に位置しており、幹線道路にも面した交通利便性の高い立地です。古町地区にはみなとまち文化が色濃く残っており、現在も重要文化財や名勝など、数多くの貴重な文化財が集積しています。
(※2)新潟市HP https://www.city.niigata.lg.jp/shisei/seisaku/jigyoproject/niigata2km.html
本事業では、周辺エリアの活性化に資する都市機能の導入や、周辺施設との連携を高める都市基盤の拡充、防災機能強化と環境負荷低減に向けた取り組みを行うことにより、都市再生への貢献を果たします。また、美しい景観形成に努めるとともに、歩きやすく公共交通機関で移動しやすい回遊性の高い環境の整備を進めます。
以下に、その他の画像を掲載します。

安藤忠雄の設計で、香川・直島に「直島新美術館(仮称)」が建設されます。
島で10番目となる安藤による建築です。美術館としては、アジア地域の作家の作品を収集し展示する施設となるのとのこと。また、2025年春の開館を予定しています。
新美術館は、ベネッセアートサイト直島における安藤忠雄設計のアート施設として10番目になります。地下2階、地上1階の3層からなる美術館では、日本も含めたアジア地域のアーティストの代表作やコミッション・ワークを中心に展示・収集します。
また、企画展示の開催や、トーク、ワークショップといったパブリックプログラムなど展示以外の美術館活動にも取り組み、より多様な視点や表現、時代や社会に対する多義的なメッセージを発信するとともに、繰り返し人々が訪れ、島内外の多種多様な人々が出会う交流・連携の場としても機能させていきます。
新美術館が島の数々のアート施設をつなげ、美術館群として捉えることで、より一層自然や集落と一体化したアート体験を創出するとともに、アートと建築、自然、そしてコミュニティの調和・融合のさらなる発展形を目指します。



藤森照信による、長野・諏訪郡の宿泊施設「小泊Fuji」です。
自然あふれる小さな集落の中に計画されました。建築家は、1日1組が泊まれる施設として、桜の木が植えられた屋根と焼杉の外壁を持つ建築を設計しました。また、外装材はワークショップで制作されました。施設の公式サイトはこちら。
コンセプト「いのちの中で呼吸する」
長野県と山梨県の境に近い、小さな集落の中に建つ小泊Fuji。
ここには身近な自然に寄り添う穏やかな人の営みと、南アルプスを一望し、八ヶ岳、富士山も望めるダイナミックな環境があります。
“人と自然が織りなす里山の風景に、ゆっくりと心を満たす滞在” を目的とした施設。
チェックイン後に施設スタッフは常駐しない為、一組のみで完全プライベートに藤森建築の世界観を堪能する事ができます。(家具のデザインも藤森氏による)
宿に併設された宿泊者専用のパントリーストア(売店のような役割)では、地元の食品やお酒などを購入することもできチェックアウトまでの時間、加不足のない滞在となるように整えられております。
のちのちの人生に小さなきっかけをもたらす、心のお土産を持ち帰るような体験を提供いたします。

川合健二が設計した、愛知・豊橋市のコルゲートハウス(1965年竣工)が宿泊施設に転用されます。
1棟貸のホテルとして2023年9月から運営開始されるとの事です。宿泊施設としての公式サイトはこちら。
コルゲートハウスとは、トンネルや地下鉄などに使われるコルゲートパイプを使った建築です。建築家である川合健二氏が、インフラから脱却し、自然の中で自給自足の生活を送りたいという想いで、自邸として建てました。日常から切り離された生活を味わえる究極の空間としてDOCOMOMO(モダン・ムーブメントにかかわる建物と環境形成の記録調査および保存のための国際組織)に選出されて話題となった個人住宅としてセルフビルドされた建物です。
以下に、その他の写真や宿泊プランも掲載します。

家具・プロダクト・建築部材が集まる見本市「インテリア ライフスタイル 2023」が、東京ビッグサイトで開催されます。見本市の中では、芦沢啓治・トラフらが参加する展示「Upcycling Airplanes」やトークイベントも多数開催されます。開催期間は、2023年6月14日(水)~16日(金)。参加費無料(要事前申し込み)。来場事前登録はこちらから。【ap・ad】
これからのライフスタイルマーケットを提案するインテリア・デザインのための国際見本市として1991年から開催する本見本市では、多様化する衣・食・住のデザインアイテムを求めて、毎年多くの来場者が訪れます。2022年の開催では12カ国・地域から16,542名の来場者が515社の出展製品を前に、熱心に商談を交わす姿で賑わいました。
「Upcycling Airplanes JAL | Karimoku」展(見本市内で展示)

空を飛ぶ役割を終えた航空機の部品を、7人のデザイナーが次の形に作り変えていくプロジェクト。
JALとカリモクのコラボレーション
航空機部品のアップサイクル商品を企画するにあたり、日本を代表する航空会社として、安全・安心な航空機の品質をつくりこむJALの整備士の姿勢と、同じく日本を代表する木製家具メーカーとして、長く安全に使える高品質な商品を製作するというカリモクの物作りの姿勢に親和性を見出し、今回のコラボレーションが実現。また、カリモクとタッグを組むことで、インテリアになじみつつ機能的な製品として航空機部品に新たな命を与え、航空ファンだけでなく、より多くの人にアップサイクル品としての価値を提供出来ることを期待する。
航空機リサイクルの概要
- JALは、保有していたボーイング777型機を国内で初めてリサイクルした。
- 通常、退役した航空機は国外へ輸送され、航空機として再活用、解体・リサイクルが行われるが、国内で航空機リサイクルを実施することで国外へ飛行する必要がなく、燃油削減と排出ガス抑制の観点からSDGsに貢献することができる。
- 航空機リサイクルにおいては、航空機部品として他の同型機材で再利用されるほか、金属などを素材ごとに再資源化、また新たな用途/製品としてアップサイクル品に加工される。
参加建築家・デザイナー
アップサイクルで新たな価値をプロダクトに反映し、広く人々へ伝えていくことが期待できる建築家やデザイナーを選定芦沢啓治建築設計事務所 芦沢啓治 / JIN KURAMOTO STUDIO 倉本仁 / Shizuka Tatsuno Studio 辰野しずか / MUTE イトウケンジ / inter.office / kumano 熊野亘 / トラフ建築設計事務所 鈴野浩一




リナ・ゴットメが設計した、イギリス・ロンドンのサーペンタイン・パヴィリオン2023「A table」です。
世界中から毎年一組の設計者が選ばれ建設される期間限定の建築です。建築家は、食事と対話をテーマとして、マリの伝統建築を参照した低い屋根や円形テーブルで交流の促進を意図しました。また、周辺環境との呼応や持続可能性も考慮されています。公開期間は2023年6月9日~10月29日まで。公式ページはこちら。
こちらはリリーステキストの翻訳です
サーペンタイン・パヴィリオン2023のデザインは、建築家リナ・ゴットメの「地球との原初的な関係を持続可能なものに発展させたい」という願望から生まれました。
ゴットメの地中海の伝統や 時事問題、政治、個人的な生活、夢などについてテーブルを囲んで活発に議論することからインスピレーションを受け、パヴィリオンのタイトルは「A table」と名付けられました。それは、フランス語で「一緒にテーブルに座って食事をし、対話をしよう」という意味です。そのため、パヴィリオンのインテリアには外周に沿って円形のテーブルが設置されています。そして、私たち招待し、新しい関係を築くための交流の場を提供します。食べ物をケアの表現と考え、テーブルを囲んで和やかなひとときを提供します。ゴットメは、アイデアをシェアする私たちを歓迎します。それは、関心事、喜び、不満、責任、伝統、文化の記憶、歴史などを共有することです。
ゴットメは、自身の建築に対するアプローチを「未来の考古学」と定義しています。バイオ素材や低炭素素材を主に使用したサーペンタイン・パヴィリオン2023は、彼女のサステナビリティへの関心を引き継ぎ、周囲の歴史や自然環境と対話しながら空間をデザインしています。パヴィリオンの形状は、公園の木々のキャノピーの形に呼応しています。構造体の外周を囲む木製の内部梁は、細い木の幹のように見え、梁の間にある透かしパネルは、植物のような切り抜き模様で、通風と自然光の取り込みに役立っています。パヴィリオンのプリーツルーフは、ヤシの葉の構造から着想を得ており、中央のライトウェルは、空間と環境との一体感を高めています。控えめで低い屋根は、トグナからヒントを得ています、西アフリカのマリにあるトグナという建築物は、伝統的にコミュニティの集まりに使われ、時事問題を話し合ったり、日陰を作って暑さを和らげたりするのに役立っています。これらの建築物は、屋根が低いため、人々が穏やかに座り、議論の間合いを取ることを促します。
長谷川逸子へのインタビュー「女性と建築の半世紀」が公開されています。建築討論の企画“Mind the Gap──なぜ女性建築家は少ないのか”の一環で、2022年12月に収録されたものです。


スノヘッタとA49による、タイ・バンコクの複合施設「Cloud 11」です。
約25万㎡の文化・労働・商業等の機能を内包する建築です。建築家は、アジアで有数の緑地面積が少ない都市の為に、地域に貢献する公共的な立体庭園を内包する空間を構想しました。また、持続可能な都市の新しいスタンダードも目指す事も意図されました。現在建設中で、2024年末の完成を予定。
こちらはリリーステキストの翻訳です
スノヘッタ、バンコク最大の高架下庭園とイノベーションハブの設計を公開
スノヘッタとMQDCは、バンコクのCloud 11の設計を公開します。この大規模な複合施設は、持続可能な都市の新しいスタンダードとなることを目指します。このデザインは、今後バンコクの南スクンビット地区で必要とされる、緑豊かな公共スペースのニーズに応えるものです。
スノヘッタは、A49アーキテクツと共同で、タイの大手不動産開発会社MQDCのために、アジアでこれまでで最も大規模なプロジェクトを設計しています。このプロジェクトは、バンコクの南スクンビットにある今後のサイバーテック地区で、250,000㎡の複合施設を建設するものです。スクンビット地区は、バンコクの中心地のひとつで、ストリートライフの中心的な拠点となっています。このエリアは公共交通機関で簡単にアクセスでき、バンコクに住む人々のニーズとライフスタイルに応える設備が整っています。Cloud 11プロジェクトは、スクンビットの一角を街のイノベーションとハイテク企業の拠点に生まれ変わらせ、この地域に緑豊かな広い公共空間とアーティスト、メーカー、ハイテク起業家のためのスペースを提供するものです。そのスケールは、単なるビルの枠を超え、タイの有名な首都の未来を告げるランドマークとなることを目指しています。
アクセスしやすい公共空間
バンコクは、活気あるストリートライフと歴史的・文化的なランドマークで知られていますが、同時に緑地も必要です。アジアの主要22都市の住民一人当たりの平均緑地面積が39㎡であるのに対し、バンコクは7㎡以下と、アジアで最も緑地面積の低い都市の一つです。「グリーンバンコク2030」や「エンターバンコク2050」といった、持続可能性と居住性に関わる地域のイニシアティブに対応し、プロジェクトでは、緑地、文化施設、近代的な設備を24時間利用できる、地域にとって有益な空間を提供しています。
スネヘッタの創立パートナーであるシェティル・トレーダル・トールセンは述べています。
「私たちは、建物を作るだけでなく、バンコクの中心部に新しい地域を作る機会を得ました。都市型人工物により、文化や創造のための活気ある場所と緑の公共空間を提供し、南スクンビット地区に住む人々の生活の質を向上させます。都市への人口流入が進む中、社会的にも環境的にも持続可能な形で、将来の都市のニーズに対応した地域づくりが重要です」
都市の緑の肺とタイ最大の芝生広場
このプロジェクトでは、タイで最大規模となる中央の大きな芝生を持つ立体庭園や、ポケットパークがいくつも作られ、近隣に多様な活動の場を提供することになるのです。地域の弾力的な拠点として、Cloud11は都市の肺のような役割を果たし、誰もが利用できる落ち着いた空間を提供しています。既存の環境課題に対応し、大気汚染や緑地の不足など、バンコクのような大都市で喫緊の課題となっている生態学的な課題に対応できるように設計されているのです。
中庭はプロジェクトのコミュニティの心臓部であり、スノヘッタはオープンスペースを犠牲にすることなく、都市型庭園の効果を高めるために、植栽のデザインとレイアウト戦略に特に注意を払いました。構造体を貫く複数の大きな開口部を強調することで、空間が開放され、植栽の中を空気が自然に流れ、オープンスペースの空気質を向上させることに貢献します。
隣接する運河の水は、深層シャフト洗浄システムで処理され、より持続可能なソリューションを推進するための一般向けの教育的イニシアティブとして展示される予定です。Cloud 11のランドスケープは、地域のさまざまな生物種や野生動物の栄養源となることでしょう。パッチと呼ばれる周囲と異なる小さな土壌や植生を敷地内のさまざまな場所に戦略的に配置し、連続した生態系コリドーを作ることで他の種を引き寄せ、敷地内の生物多様性を高めています。
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