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SNSを中心に話題となっていた、渋谷区の鍵を閉めるとガラスが不透明になるトイレの設計者は“坂茂”

上記が約7万件リツイートされた投稿。こちらのニュース記事にもまとまっています。

SNSを中心に話題となっていた、渋谷区の鍵を閉めるとガラスが不透明になるトイレの設計者は“坂茂”でした。日本財団が進める「THE TOKYO TOILET」プロジェクトのリリースページに写真と概要が掲載されています。坂茂のトイレの設置場所は「代々木深町小公園」「はるのおがわコミュニティパーク」の二か所だそう。

コンセプト

公共のトイレ、特に公園にあるトイレは、入るとき2つの心配なことがあります。一つは中が綺麗(クリーン)かどうか、もうひとつは中に誰も隠れていないかどうか。新しい技術で作られた鍵を締めると不透明になるガラスで外壁を作ることで、トイレに入る前に中が綺麗かどうか、誰もいないか確認でき、その2つの心配をチェックすることができます。そして夜には、美しい行灯のように公園を照らします。

また、このトイレは、安藤忠雄や隈研吾も参加する「THE TOKYO TOILET」プロジェクトの一環だそうで、今後順次参加建築家・デザイナーによるトイレが完成していくそうです。こちらのPDFに設計者と場所がまとまっています

2020年8月5日段階では、片山正通、坂茂が設計したトイレが完成しているそうで、8月7日には槇文彦が設計した「恵比寿東公園トイレ」も完成するとの事。

今回完成した3カ所は恵比寿公園(片山正通氏)、代々木深町小公園・はるのおがわコミュニティパーク(坂茂氏)で、8月7日には恵比寿東公園トイレ(槇文彦氏)、東三丁目公衆トイレ(田村奈穂氏)が、8月31日には西原一丁目公園トイレ(坂倉竹之助氏)、9月7日には神宮通公園(安藤忠雄氏)が竣工予定で2021年夏までにすべてのトイレの設置を終える予定です。対象となる公共トイレや参画クリエイターは別紙をご参照ください。なお、トイレの設計施工には大和ハウス工業株式会社、トイレの現状調査や設置機器の提案にはTOTO株式会社のご協力を頂き、トイレの維持管理に関しては、日本財団・渋谷区・渋谷区観光協会が三者協定を結び、実施しています。

「動画:崩落事故の橋再建、伊ジェノバで落成式 遺族ら反発」(AFP BB NEWS)

「動画:崩落事故の橋再建、伊ジェノバで落成式 遺族ら反発」という記事が、AFP BB NEWSに掲載されています。レンゾ・ピアノが設計に関わって完成した橋です。

「たっぷりと時間をかけたスイスの住宅建設計画」(swissinfo)

「たっぷりと時間をかけたスイスの住宅建設計画」という記事が、swissinfoに掲載されています。スイスでの集合住宅の設計プロセス・合意形成プロセスを日本語で紹介する記事です。

チームラボが、アルマーニ / 銀座タワーの為に制作した「デジタルウォール」の動画 内藤廣・川添善行・渡邉竜一・熊谷玄らにコロナ禍の2020年4-6月に話を聞いたインタビュー動画サイト「TOTAL RECALL」が公開。制作は映像作家の岩本健太

内藤廣川添善行渡邉竜一熊谷玄南後由和野村朋弘・山下裕子・三浦詩乃篠原修にコロナ禍の2020年4-6月に話を聞いたインタビュー動画サイト「TOTAL RECALL」が公開されています。制作は映像作家の岩本健太です。

ここにあるのは2020年4月から6月の間に実施された取材の成果である。

我々にとって予定よりも早く訪れた静かな夏休みは
それ自体が恰好の自由研究の対象であったことは言うまでもない。
そのなかでも、最も状況を顕在化させたものの1つが「都市」である。
事実、都市は無観客となり、レイシズムの問題を契機に「urban」はいま
言葉としての存在意義を問われている。

これは一体どういうことなのか。

複雑なものを決して簡略化せず、複雑なものをありのまま捉えたい。
それにはより多くのパースペクティブを生み出すことが必要だ。

私はこのWEBサイトが、そのようなパースペクティブの一つとなることを
目指している。

制作者 岩本健太
info@dbkn.tv

安田幸一の安田アトリエが建築設計を手掛けた、京都・嵐山の宿泊施設「MUNI KYOTO」がオープン

安田幸一の安田アトリエが建築設計を手掛けた、京都・嵐山の宿泊施設「MUNI KYOTO」がオープンしたそうです。施設の公式サイトはこちら。安田幸一は日建設計出身の建築家で、日建時代にポーラ美術館で日本建築学会賞を受賞しています。現在、東京工業大学の教授も務めています。
「MUNI KYOTO」は、同じく安田アトリエが設計した「福田美術館」に隣接しているとのこと。

安田アトリエのtwitterが写真を投稿しています。

ヴァージル・アブローがアドヴァイザーを務めるエビアンのプロジェクト「Activate Movement」の主催するサスティナブルデザインのアワードのウィナーにダニエル・エルズナーが選出。5万ユーロの助成金で繊維産業の廃棄物をゼロにする学習プラットフォームを構築へ

ヴァージル・アブローがアドヴァイザーを務めるエビアンのプロジェクト「Activate Movement」の主催するサスティナブルデザインのアワードのウィナーにダニエル・エルズナー(Danielle Elsener)が選出されています。彼女には5万ユーロの助成金が贈られ、繊維産業の廃棄物をゼロにする学習プラットフォームを構築する計画だそう。リンク先に計画の動画も掲載されています。こちらのwallpaper*のサイトにも受賞を紹介する記事がアップされています。

「スタバがワーキングスペースカフェを銀座に開業」(SankeiBiz) スイスのモダニズム建築の時代を回顧する記事『スイスのミニマルハウスが「ソ連的」と見なされたころ』

スイスのモダニズム建築の時代を回顧する記事『スイスのミニマルハウスが「ソ連的」と見なされたころ』が、swissinfoに掲載されています。

「背中ではなく動画を見て覚える…見習い左官職人の定着率が大幅アップした意表を突く取り組み」(FNNプライムオンライン)

「背中ではなく動画を見て覚える…見習い左官職人の定着率が大幅アップした意表を突く取り組み」という記事が、FNNプライムオンラインに掲載されています。

安藤忠雄が出演してその魅力を語る、NHKBSのテレビ番組・美の壺が「階段」を特集 [20/7/24]

安藤忠雄が出演してその魅力を語る、NHKのテレビ番組・美の壺が「階段」を特集します。放送日は2020年7月24日他。リンク先で予告動画が閲覧可能です。

思わず上りたくなる階段が続々登場!▽建築家・安藤忠雄さんが「夢のある階段」をアツく語る!▽階段愛好家が選んだイチ推し階段▽東京・京橋に出現した、劇場のような大階段▽横浜・三溪園の茶室や京都・二條陣屋で発見!「和の階段の秘密」とは?▽京町家の狭い空間を有効利用した箱階段の美を堪能▽匠のこだわりは細部にも。木の手すりの美しい曲線を生み出す技や、階段箪笥の構造に込められた知恵に迫る!

sinato・大野力の建築設計、アーティスト・松山智一のパブリックアートで新宿東口駅前広場がリニューアル
sinato・大野力の建築設計、アーティスト・松山智一のパブリックアートで新宿東口駅前広場がリニューアル

sinato・大野力の建築設計、アーティスト・松山智一のパブリックアートで新宿東口駅前広場がリニューアルしました。2020年7月19日から公開されているようです。

sinato 大野力のコメント

広場の設計においては、イベント的な賑わいだけではなく、性別や年齢、人数を問わず、様々な人々が同時共存できる状態をつくることを大事にしています。
俯瞰して見ると、全体に繋がりを感じられるようにしながら、少し隠れられる、普段とは違う目線で座れる、あるいは人数に応じた居所があるなど、様々な設えを配置することで、訪れる人がその日の状態に合わせて居心地の良い場所を選択できるように考えています。
この広場での人々の多様な振る舞いとパブリックアートが重なりあって街に表示されることで、新しい新宿の風景が生まれることを期待しています。

リリーステキストより

アーティスト 松山智一のコメント

「今回のパブリックアート制作には、ミクロとマクロの2つの視点でのコンセプトがあります。
ミクロな視点では、この場所が、これまであまり活用されていない場であったものの、見るアングルによっては“東京らしさ”を発見できる場所なので、この場所をテーマに「Metro-Bewilder」(メトロビウィルダー)という造語を作成し、新宿の大都会の中に自然をアートとくっつけて“訪れる人達に驚きを提供する“というコンセプトです。
マクロな視点では、新宿は世界で一番の交通量があり、世界中から商業・文化・飲食などを求めて訪れる場所であると同時に、いまだにローカルカルチャーが根付いている場所でもあります。
これは東京でもなかなかないことで、グローバルとローカルが共存しているからこそ喧騒感があり、個性がある、新宿のキャラクターが生まれているので、このローカルとグローバル=グローカルをコンセプトにプランニングしました。」

リリーステキストより
隈研吾による論考「建築は、ひどい目にあってはじめて変わることができる――建築家・隈研吾がコロナ禍に考えたこと」

隈研吾による論考「建築は、ひどい目にあってはじめて変わることができる――建築家・隈研吾がコロナ禍に考えたこと」が、bookbang.jpに掲載されています。

『西浦教授が語る「新型コロナ」に強い街づくり』(東洋経済ONLINE) 藤本壮介が、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の会場デザインプロデューサーに就任。藤本が就任にあたってのSNSに投稿したコメントも紹介

藤本壮介が、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の会場デザインプロデューサーに就任しています。リンク先は、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会のウェブサイトです。

公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は、2025年の日本国際博覧会(大阪・関西万博)の会場デザインプロデューサー、会場運営プロデューサー、テーマ事業プロデューサーを決定しました。

豊かな創造力と力強い情報発信力を持った10名のプロデューサーには、それぞれの知識や経験を活かした担当分野への取り組みにより、本万博の魅力を高めるとともに、世界中にメッセージを発信していただきます。

会場デザインプロデューサーは、「いのち輝く未来社会のデザイン」という大阪・関西万博のテーマを、会場のデザインで実現します。会場運営プロデューサーは、来場者が快適に楽しめるようにするなど、万博を成功させるための運営を担当します。

そして、本万博では、大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」を実現するため、「いのちを知る」、「いのちを育む」、「いのちを守る」、「いのちをつむぐ」、「いのちを拡げる」、「いのちを高める」、「いのちを磨く」、「いのちを響き合わせる」という、8つのテーマ事業を設けます。テーマ事業プロデューサーには、この8つのテーマ事業を、パビリオンでの展示やイベントを通じて表現し、発信していただきます。

会場デザインプロデューサーには、建築家の藤本壮介氏、会場運営プロデューサーには、プランナー、プロデューサーの石川勝氏が就任しました。

藤本壮介(ふじもと そうすけ)/ 建築家
1971年北海道生まれ。東京大学工学部建築学科卒業後、2000年藤本壮介建築設計事務所を設立。2014年フランス・モンペリエ国際設計競技最優秀賞(ラルブル・ブラン)に続き、2015、2017、2018年にもヨーロッパ各国の国際設計競技にて最優秀賞を受賞。2019年には津田塾大学小平キャンパスマスタープラン策定業務のマスターアーキテクトに選定される。
主な作品に、ロンドンのサーペンタイン・ギャラリー・パビリオン2013 (2013年)、House NA (2011年)、武蔵野美術大学 美術館・図書館 (2010年)、House N (2008年) 等がある。

こちらが藤本自身が就任にあたってtwitterに投稿した内容。

1970年に行われた大阪万博では丹下健三が「基幹施設プロデューサー」を務め、「お祭り広場大屋根」の設計なども手掛けています。こちらの丹下都市建築設計のサイトに大阪万博会場の空撮写真が掲載されています。また、この万博の誘致段階の会場計画策定等にはnoizの豊田啓介が関わっていました

noizの豊田啓介へのインタビュー『コロナ禍で語る、「遊び」が日本の未来に与える価値』

noizの豊田啓介へのインタビュー『建築家・豊田啓介さんがコロナ禍で語る、「遊び」が日本の未来に与える価値』が、visual-shift.jpに掲載されています。

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