ミュラー・ヴァン・セーヴェレン(Muller Van Severen)がデザインした、ファッションブランド カッスル・エディションズ(Kassl Editions)のアイコンとなるバッグを参照してデザインされたソファの写真が9枚、dezeenに掲載されています。参照されたバッグの写真はこちらで。2017年に収録された彼らの日本語で読めるインタビューはこちら。
design archive
ソウルのデザインスタジオ SWNAによる、3Dプリントコンクリート製のインスタレーションの写真が8枚、designboomに掲載されています。風に吹かれるカーテンの起伏の表現を探求しているようです。



宮川清志 / SESNが設計した、東京・港区の、ロボットを開発している企業のオフィス「UNIVERSAL ROBOTS」です。
港区にある協業できるロボットを開発しているユニバーサルロボット社のオフィスデザイン。
ロボットの持つ、複雑性と単純性が同居するデザインを目指しています。複雑な物をシンプルに、シンプルな物で複雑さを表現できる様に見る位置や角度など視点が変われば多様性を持てる様な空間としています。
DOMINO ARCHITECTS 大野友資と、知財系法規に詳しい法律家 水野祐、広告の編集長 小野直紀が参加して行われた座談会『この時代の「著作」のあり方とは?』の内容が、雑誌 広告のnoteページに掲載されています。
以下は、その中の印象的な部分。(CC BY 4.0に基づいて『この時代の「著作」のあり方とは?』(水野祐・大野友資・照沼健太)を掲載)
建築家はひとりでは作品をつくれない
委ねたあとに創造性が”振動”する小野:水野さんは著作特集号のなかでとくにおもしろかった記事として、大野さんの「振動する著作」をあげていましたね。どんな内容なのか、著者である大野さんから解説いただけますか?
大野:画家や彫刻家と違い、建築家は大勢の人に仕事を発注しなければ建物をつくれません。そこで感じる「自分のつくったものについて、どこまで『自分がやった』と言えるのか?」という問い、そして「自分が設計したものを委託する際、依頼の仕方によって創造性がどのように変化するのか?」という興味を原点とした論考です。僕がずっと考えていたこの2点を、小野さんと打ち合わせを重ねてまとめたものですね。
水野:「振動」という言葉の使い方もうまいなと思いました。
大野:打ち合わせのなかで何気なく使った言葉だったんですけど、それを小野さんが「おもしろい!」と言ってくれたのでタイトルに使うことになりました。
水野:「振動する著作」は基本的にはプロ同士のコラボレーションで起こる振動について書かれていますが、一方でユーザーとの間に起こる振動の可能性として、建築家アレハンドロ・アラヴェナ率いる設計事務所エレメンタルによる集合住宅キンタ・モンロイが紹介されていました。そこで質問なんですけど、大野さん自身は、ユーザーをコラボレーターとして想定することには肯定的ですか? それとも否定的ですか?
大野:それについては、僕自身もすごく考えています。そのうえで、基本的には、プロ同士の間で起こる振動がいちばん刺激的だと思っています。というのも、振動させる相手を知ったうえで、振幅自体はコントロールしたいからです。振動のあとに収束せずに発散させてしまうと、何も決めていない状態に戻ってしまい、無責任に放り出すことと同じになってしまうからです。だから、ユーザーとの間で振動させる場合は、ガイドラインをつくってお手本を示すのが大事だと考えていますね。でも、それはプロとユーザーの間だけでなく、プロ同士の場合でも必要な、手放し方の工夫のひとつだと思います。もちろんプロ同士の場合「この人は自立させた方がおもしろそうだ」と思ったらもっと触発されるような発注の仕方になるでしょうけど。
SHARE 青木淳と菊地敦己の対談イベントがオンラインで開催。菊地はグラフィックデザイナーで青森県立美術館や大宮前体育館でも青木と協働
- 日程
- 2020年8月25日(火)
青木淳と菊地敦己の対談イベントがオンラインで開催されます。開催日は2020年8月25日。参加費は無料、要事前予約です。2020年9月2日まで行われている展覧会「菊地敦己 2020」に合わせて企画されたものです。
菊地はグラフィックデザイナーで青森県立美術館や大宮前体育館でも青木と協働していることでも知られています。10+1websiteには2016年3月に行われた青木淳と菊地敦己の対談の内容が掲載されていますので、こちらを事前に読んでおくといいかもしれません。
クリエイションギャラリーG8では、企画展ごとにトークショーを開催しています。
第22回亀倉雄策賞受賞記念展「菊地敦己 2020」では、ゲストに青木淳さんをお迎えし、オンライントークイベントを開催します。どのようなお話がうかがえるのか、どうぞお楽しみに!新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、ご参加いただく皆さまの健康と安全を考慮し、ご予約いただいた方を対象に配信いたします。会場にお越しいただくことはできませんのでご了承ください。
「菊地敦己 2020」対談
日時:2020年8月25日(火) 7:10p.m.-8:40p.m.
参加費:無料、要事前予約
出演:青木淳 菊地敦己 ※敬称略

大口進也による、花瓶「Picture / Flower Vase」です。こちらのオンラインショップから購入も可能。
花はつぼみの状態から、咲いて、枯れるまですべて美しい。その一瞬一瞬を映し出す装置としての花瓶。アーティストは花の絵をよく描く。ゴッホのひまわりや、モネの睡蓮など、上げたらきりがないほど。花に同じものはないし、状態によっても見え方が変わってくる。そして、なにしろ人は花を自然と美しいと感じる。だからアーティストにとって魅力的な題材なのだろうと思う。アーティストは筆で花をキャンバスに定着させるが、この花瓶では生きた花を生きたまま絵にできないかと考えた。



宮川清志 / SESNが設計した、東京・大田区の「セガ モーションキャプチャースタジオ」です。宮川はWonder wall出身のデザイナー。
モーションキャプチャーとは「実の人物や物体の動きをデジタル的に記録する技術である。(中略)映画などのコンピュータアニメーションおよびゲームなどにおけるキャラクターの人間らしい動きの再現に利用される。(wikipidiaより)」
大田区にあるセガゲームスのモーションキャプチャースタジオのデザイン。
工場からスタジオへのコンバージョンを行い、機能性を求められる用途に対し、機能性を担保しながら断熱と防音性能のある発泡材を全体に張り巡らせ、エモーショナルな状態を実現させています。
グラフィックデザイン事務所 トーニック(thonik)が、MMX・アルキテクテンと共同で設計した、オランダ・アムステルダムの自社オフィスの写真と図面が45枚、archdailyに掲載されています。
中国の家電メーカー・シャオミが発表した、“世界初の量産型透明テレビ”(5.7mmの透明スクリーンを使用)の写真がdesignboomに掲載されています。価格は49,999人民元(約77万円 ※2020年8月15日時点)だそう。使用していない際には透明になるとの事。シャオミのブログでも説明の文章を読むことができます。
DOMINO ARCHITECTSの大野友資による、様々な分野の事例を紹介しつつ他者を介入させデザインすることを思考した論考「振動する著作」が、広告のnoteで公開されています。今のところ全文を読むことができます(2020年8月15日7時時点)。
以下は、その導入部分(CC BY-ND 4.0に基づいて『振動する著作』(大野友資)を掲載)。
予算を決め、ターゲットを決め、大きさを決め、手触りを決め、発注先を決め、あれを決め、これを決め、決め、決め……。
ものをつくることは決定の連続だ。
ときに決定を覆したり翻したりすることもあるけれど、原則は一方通行。最初はいろんな可能性をはらんで漠然としているイメージを、決定を重ねて可能性を収束させながら、具体的なアウトプットにまで持っていく。だから決定にはエネルギーを使うし、後悔をしたくないので必死で検証・スタディをする。つくり手が高い密度で決定を繰り返すほど、完成品の純度は上がっていき、強いメッセージ性を帯びるようになる。一般的には「いいもの」と言うと、こうやって何度も検討を重ねたもののことをイメージするんじゃないだろうか。
つくり手としては、検討し、考察し、ときには直感にも頼りながら自分で決定を積み重ねることで、コンセプトから細部にいたるまで、徹底的にこだわり抜いたものを届けることができたなら理想的だ。ものづくりの手綱を最後まで緩めないことで、つくり手の意図を色濃く反映することができる。銘の入った包丁のように、つくり手とアウトプットが一対一で結びつくようなものづくりのあり方だ。
このように、つくり手が明確に立っている著作に対して、つくり手が誰か不明瞭な、「他者」を介入させる前提の著作のあり方はないだろうか。あるとすれば、それはどういったものだろう。
ものづくりのプロセスにおいて「(自分で)決める」の対極に「(他人に)任せる」という行為がある。どこかのタイミング以降の決定を他者に任せるというのは想像以上に勇気がいることだけれど、イレギュラーでアンコントローラブルな他者を巻き込むことで、従来の決定のプロセスとはまた違ったおもしろさが生まれることがある。最後まで決めきるつくり方に対しての、最後まで決めきらないつくり方。そこにはどんな違いがあるのだろう。



木下陽介+野口優輔 / CANUCHが設計した、東京・港区のオフィス「TBWA HAKUHODO」です。
Disruption®︎(創造的破壊)をフィロソフィーとし、さまざまな既成概念を覆すアイデアを生み出してきたTBWA HAKUHODO。各フロアにまたがるオフィス全体を「都市計画」とし、同ビルの4階に新たに「公園」という位置付けでオフィスをオープンさせた。これまでの5F6Fのオフィスエリアが主に協働・共創する場だったのに対し、4F新オフィスは主に「個人」にフォーカスするための場として設計した。

門脇耕三らヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示メンバーが、コロナ禍で開催延期された期間に行う新企画の為の資金をクラウドファンディングで募集しています。リターンには長坂常・元木大輔・岩瀬諒子らによる展示資材を活用したプロダクトもラインナップされています。リンク先では、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示の内容もまとまっています。
はじめに
わたしたち門脇耕三・長坂常・岩瀬諒子・木内俊克・砂山太一・元木大輔・長嶋りかこ・福元成武は、ふだんは別々にそれぞれの創作活動をしていますが、第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館展示の出展者として選定していただくことになり、2020年5月の開幕に向けて、これまで一丸となって準備を進めてきました。
ところが、このコロナ禍で、ヴェネチア・ビエンナーレの開幕が1年延期することになりました。しかしわたしたち日本館展示チームは、より良い展示を安全に実施すべく、延期になった期間も休まずに活動を続けています。また、延期によって生じた時間をつかって、日本館展示とは別に、関連する新たな企画にも取り組んでいます。そこで、この新たな企画を中心とした1年間の活動予算について、みなさまからのご支援をお願いしたく、クラウドファンディングを立ち上げることといたしました。
プロジェクトをやろうと思った理由:コロナ禍と、展覧会後の資材のゆくえ
冒頭でご説明したとおり、この展覧会は、当初2020年5月に開幕する予定でした。しかしご存じの通り、2020年2月末頃から、新型コロナウイルスがイタリアでも猛威を振るいはじめます。そのため、展覧会全体の主催者であるヴェネチア・ビエンナーレ財団は、開幕の1年延期を決定しました。観光都市ヴェネチアの顔ともいえる祭典の延期は、財団にとって苦渋の決断だったと思います。
しかしこの決定のあとも、より良い展示を実現するため、わたしたちは休まず活動を続けています。また、延期によって生じた時間を使って、展示に使用したマテリアルのその後のゆくえをデザインする新たな企画にも取り組んでいます。そこで、この新たな企画を中心とした1年間の活動予算について、みなさまからのご支援をお願いしたく、クラウドファンディングを立ち上げることといたしました。
新型感染症は収束の兆しも見えておらず、ほかにも支援を必要とされている方々が大勢いらっしゃるなか、このようなお願いをすることには躊躇もありました。しかしわたしたちは、このクラウドファンディングに、展覧会のコンセプトをより明確にする積極的な意味も見いだしており、公開を決意するに至りました。
ヴェネチア・ビエンナーレは注目度が高い反面、いかんせん開催地が遠く、現地での盛り上がりがどうしても日本まで伝わってきません。展覧会には興味があるものの、さすがにヴェネチアまでは行けないという方もたくさんいらっしゃることでしょう。クラウドファンディングは、こうした方々にも、展覧会への「参加」の道筋を提供するものだとわたしたちは考えています。
以下は、リターンの為に考案された、現地での展示物をリサイクルして作られるプロダクトの一部です。
SHARE 野老朝雄とnoizによる、LIXILギャラリーのオンライン特別展「CONNECT/DISCONNECT」が開始
- 日程
- 2020年8月8日(土)–9月30日(水)
野老朝雄とnoizによる、LIXILギャラリーのオンライン特別展「CONNECT/DISCONNECT」が開始しています。会期は2020年8月8日~9月30日まで。展覧会の概要はこちらで閲覧可能です(豊田啓介によるテキスト「探索するパターン」も掲載)。
LIXILギャラリー「オンライン特別展について」
LIXILギャラリーは、特別展「CONNECT/DISCONNECT | Asao TOKOLO× noiz」を開催します。
新型コロナウィルスの世界的な感染拡大が続き、公共空間での人やものとのかかわり方に大きな変化が求められています。このような状況に於いてLIXILギャラリーでは、場所や時間に捉われず、より多くの人に届けられるオンライン上でのバーチャルエキシビジョンを開催します。
幾何学の持つ規則性を巧みに操りながら美しいデザインパターンを生み出す野老朝雄(ところあさお)氏と、デザインの可能性を飛躍的に高める「コンピューテーショナルデザイン」をとりいれている建築デザイン事務所 noizがタッグを組み、デジタル技術を駆使した楽しく美しいバーチャルな世界を画面いっぱいに展開します。
野老氏の描く紋様が万華鏡のようにつながり、はじけ、多様に変化する独特の面白さを、その動きと連動し響きあう音楽とともに、ぜひ体感ください。(*LIXILギャラリーは現在も臨時休館しております)【操作方法】画面上でズームイン・アウトが出来ます。是非お試し下さい。
チームラボが、アルマーニ / 銀座タワーの為に制作した「デジタルウォール」の動画です。こちらのアルマーニのウェブサイトにもデジタルウォールの解説があります。



VUILDが設計した、東京・渋谷区の「笹塚駅のベンチ」です。
京王笹塚駅前広場の改修プロジェクトである。
地元商店街の市民と共に設計を行い、制作は通学路として利用する地元小学生ら共にに行うなど、設計から施工まで参加型のワークショップ形式で実施した。
その中で出てきた与件をもとに、子供からお年寄りまでが利用できるよう、緩やかに高さが変化する円弧状の平面形状を採用した。
ワークショップの中では広場の様々な使い方が議論されたため、広場の足元に敷いた円弧上のグリッド沿ってアンカーを埋め込むことで、プラレールのように自由に配置を変更可能なモジュールを提案した。
また、地域の木材を使うことで持続可能な社会づくりに貢献すると共に、自然と人間の繋がりを再認識して欲しいという思いから多摩産材檜を使用することで、上流の森と下流の都市との関係性を紡ぐことを目指した。














