



ザハ・ハディド・アーキテクツが設計した、中国・香港の「GO PARK サイシャ」です。
山と海に囲まれたスポーツと商業の複合施設です。建築家は、地域の“伝統的な山間の村々”からも着想を得て、地形に埋め込まれた“複数の量塊が相互に繋がる”構成を考案しました。また、傾斜路で各階層を接続してアクセシビリティも高めています。施設の場所はこちら(Google Map)。
こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)
GO PARK サイシャ:地域社会の中心として設計された施設
ザハ・ハディド・アーキテクツにとってアジア初のスポーツおよび商業プロジェクトである GO PARK サイシャは、香港の馬鞍山カントリーパークの山々と、南シナ海へと続くスリーファゾムズコーブの保護された水域に挟まれた場所に位置しています。サイシャにおけるサン・フン・カイ・プロパティーズ(SHKP)の統合開発プロジェクト内にあるこの新しいスポーツおよび商業複合施設は、地域のハブとして機能しており、敷地面積は130万平方フィート(約120,770平方メートル)に及び、屋内外にわたる多様なレクリエーションおよびレジャー施設を備えています。
2025年1月の正式オープン以来、地元住民や観光客による100万件の来訪を迎えている GO PARK サイシャは、カフェやレストラン、ショップが立ち並ぶメインピアッツァ(広場)を中心としています。30万平方フィート(約27,870平方メートル)のスポーツおよび商業複合施設は、この地域の起伏に富んだ地形に埋め込まれています。香港の伝統的な山間の村々から着想を得たこの複合施設の建築は、あらゆる方向から訪れる人々を迎え入れる、複数のヴォリュームが相互につながった構成となっています。
ザハ・ハディド・アーキテクツのディレクターであるパウロ・フローレス(Paulo Flores)氏は次のように説明しています。「このデザインは2つの主要な原則に基づいています。ひとつは、自然を設計の中心に取り込む「ファブリック・ランドスケープ」というコンセプト、もうひとつは、複数の階層を緩やかに結ぶ傾斜路が、周囲の自然に彩られた中庭の中にショッピング、スポーツ、エンターテインメントを融合させた『リフテッド・ビレッジ(持ち上げられた村)』を定義することです。このデザインに組み込まれたブリッジは、サイシャの住民と、発見・革新・公共イベントのための空間とをつないでいます」
















