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長坂常 / スキーマ建築計画による、岡山・倉敷市の店舗「立ち呑み ura」。倉敷美観地区の近隣での計画。観光産業の街で住民の為に出来る事を模索し、“若い人の営みをつくる”切っ掛けとなる存在を志向。地域のランドマークを意図して立面の開口から内壁のライトアップを見せる建築を考案
長坂常 / スキーマ建築計画による、岡山・倉敷市の店舗「立ち呑み ura」。倉敷美観地区の近隣での計画。観光産業の街で住民の為に出来る事を模索し、“若い人の営みをつくる”切っ掛けとなる存在を志向。地域のランドマークを意図して立面の開口から内壁のライトアップを見せる建築を考案外観、夜景 photo©伊丹豪
長坂常 / スキーマ建築計画による、岡山・倉敷市の店舗「立ち呑み ura」。倉敷美観地区の近隣での計画。観光産業の街で住民の為に出来る事を模索し、“若い人の営みをつくる”切っ掛けとなる存在を志向。地域のランドマークを意図して立面の開口から内壁のライトアップを見せる建築を考案外観、ファサード面の開口部を見上げる、夜景 photo©伊丹豪
長坂常 / スキーマ建築計画による、岡山・倉敷市の店舗「立ち呑み ura」。倉敷美観地区の近隣での計画。観光産業の街で住民の為に出来る事を模索し、“若い人の営みをつくる”切っ掛けとなる存在を志向。地域のランドマークを意図して立面の開口から内壁のライトアップを見せる建築を考案客席から上部を見上げる。 photo©伊丹豪

長坂常 / スキーマ建築計画が設計した、岡山・倉敷市の店舗「立ち呑み ura」です。
倉敷美観地区の近隣での計画です。建築家は、観光産業の街で住民の為に出来る事を模索し、“若い人の営みをつくる”切っ掛けとなる存在を志向しました。そして、地域のランドマークを意図して立面の開口から内壁のライトアップを見せる建築を考案しました。店舗の公式ページはこちら

倉敷美観地区は歴史的な町並みが残り、観光地として知られているが、昨今、観光産業の発展とともに商業施設が増加する中、住民との調和を保つことが難しくなっている。
倉敷に住むということはそれ自体の誇り高きことだが、同時にそれが足枷となり、次世代につながらず、その隙に観光産業が入ってきて、昼間は原宿のような観光地に、夜になると人気のない場所になっている。

そこに危機感を持つ住民のお話を聞く機会があり、その中で自分でできることを考えた時、再び倉敷に若い人の営みをつくることと考え、そのきっかけになるようなことを考えたいと申し出てその一つのきっかけに美観地区周辺に計画する機会をいただいた。
その第一弾がこのURAとなった。

建築家によるテキストより

このURAの場所は大正時代にできた立派な古民家のわきに戦後の混乱の頃に寄せ集めの材料でつくられた。まるで主屋に寄生するようにできた頼りない建物だ。
そして、それだけに限らず、そこが駅前の交差点に位置することもあって隅切りを余儀なくされ、さらにファサードをえぐられるように切り取られた。その経過を経て、主屋のファサードから45°振られたところで、切り取られ、ファサードが出来上がった。

建築家によるテキストより

その結果、ファサードに正体した時、本来、ファサードに対して直行するように建つはずの主屋の壁面が45°内側に折り込まれたように建ち、正面から見るとよく見える。その事実に気付いた時、その隣の外壁面をライトアップし、ファサード面に大きな開口をつくり、それが建物の正面から見えるようにすることで駅前に人並みを作るきっかけとなるランドマークをつくった。

建築家によるテキストより
今津康夫 / ninkipen!による、大阪・豊中市の住宅「三間一尺²」。ニュータウンの周縁に広がる住宅街での計画。限られた敷地と法規制の下に、“凸部”を設けた許容最大ヴォリュームの“家型”の建築を考案。日照と視線を考慮した上階のリビングでは周辺の樹木を借景として取り込む
今津康夫 / ninkipen!による、大阪・豊中市の住宅「三間一尺²」。ニュータウンの周縁に広がる住宅街での計画。限られた敷地と法規制の下に、“凸部”を設けた許容最大ヴォリュームの“家型”の建築を考案。日照と視線を考慮した上階のリビングでは周辺の樹木を借景として取り込む外観、夕景 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、大阪・豊中市の住宅「三間一尺²」。ニュータウンの周縁に広がる住宅街での計画。限られた敷地と法規制の下に、“凸部”を設けた許容最大ヴォリュームの“家型”の建築を考案。日照と視線を考慮した上階のリビングでは周辺の樹木を借景として取り込む1階、ルーム2からルーム1を見る。 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、大阪・豊中市の住宅「三間一尺²」。ニュータウンの周縁に広がる住宅街での計画。限られた敷地と法規制の下に、“凸部”を設けた許容最大ヴォリュームの“家型”の建築を考案。日照と視線を考慮した上階のリビングでは周辺の樹木を借景として取り込む2階、リビングからダイニング越しにキッチンを見る。 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、大阪・豊中市の住宅「三間一尺²」。ニュータウンの周縁に広がる住宅街での計画。限られた敷地と法規制の下に、“凸部”を設けた許容最大ヴォリュームの“家型”の建築を考案。日照と視線を考慮した上階のリビングでは周辺の樹木を借景として取り込む2階、ダイニングから窓越しに外の風景を見る。 photo©河田弘樹

今津康夫 / ninkipen!が設計した、大阪・豊中市の住宅「三間一尺²」です。
ニュータウンの周縁に広がる住宅街での計画です。建築家は、限られた敷地と法規制の下に、“凸部”を設けた許容最大ヴォリュームの“家型”の建築を考案しました。そして、日照と視線を考慮した上階のリビングでは周辺の樹木を借景として取り込みます。

千里ニュータウンの周縁に建つ戸建て住宅である。
敷地面積86.95㎡・建蔽率40%・第一種住居専用地域のエッジに位置する一際小さな敷地に夫婦2人・小さな子ども3人の家族5人の暮らしを描いた。

建築家によるテキストより

ニュータウンの規制を外れたこの地域には多くの個人商店が軒を連ね、URの団地群と戸建て住宅が用途地域を境にスケールを極端に変えながら風景をなしている。

限られた敷地の中で後退距離と北側・道路斜線をトレースして現れる三間一尺角の家型に、いくつかの凸部を纏わせ、許される限りのヴォリュームを目一杯に収めた。

建築家によるテキストより

日照とプライバシーとを考慮した2階のリビングは唯一南西の方角に視線が抜け、近くには幼稚園の桜、遠くにはメタセコイヤの並木が借景となる。窓辺には花台を設けて、ささやかながらもそれらと繋がっていく気配を持たせた。
1階は子どもらの成長に合わせて3部屋に仕切れる構成とし、ロフトは将来への余白として利用する。夕方、通学路から見上げると2階の窓から明かりが灯り、熊野杉の暖かさが街全体をやさしく出迎えてくれる。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 ヴェネチアビエンナーレで“金獅子賞”を受賞した建築家らが率いる「waiwai」が、意匠設計・ランドスケープ・インテリアのスタッフ、秘書事務、アルバイトを募集中
【ap job更新】 ヴェネチアビエンナーレで“金獅子賞”を受賞した建築家らが率いる「waiwai」が、意匠設計・ランドスケープ・インテリアのスタッフ、秘書事務、アルバイトを募集中
【ap job更新】 ヴェネチアビエンナーレで“金獅子賞”を受賞した建築家らが率いる「waiwai」が、意匠設計・ランドスケープ・インテリアのスタッフ、秘書事務、アルバイトを募集中Mosque of Reflection (Dubai, UAE)

ヴェネチアビエンナーレで“金獅子賞”を受賞した建築家らが率いる「waiwai」の、意匠設計・ランドスケープ・インテリアのスタッフ、秘書事務、アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

海外・国内両方のプロジェクトに関わる、設計フルタイムスタッフ(新卒・中途)、ランドスケープデザイナー、インテリアデザイナー、秘書、アルバイトを募集します。

waiwaiは、山雄和真とWael Al Awarの2人のパートナーが率いる、東京とドバイを拠点とする建築設計事務所です。
東京とドバイを拠点としながら、日本国内をはじめ、中東・アジア・アフリカの様々な国や地域において幅広い設計・デザイン業務を手がけています。
一昨年のベネチア・ビエンナーレ国際建築展では、弊社パートナーがキュレーションしたUAE館が、最高賞である金獅子賞を受賞しました。単なる設計事務所の枠を超えて様々な活動を行っており、国際的に高い評価を得ています。

現在進行中のプロジェクトに、数万㎡規模の美術館・アートギャラリーやホテル、大規模住宅地開発、数千㎡規模のホテル・ヴィラ/別荘・商業施設・福祉施設・リノベーション等々、多種多様なプロジェクトが動いています。
まだまだ若い事務所ですが、比較的大規模な民間の建築プロジェクトが複数同時に動いていることが特徴です。クライアントや協働する関係者も国内外多様な人々と日々関わっており、チームメンバー全員が前線に立ちますので、組織設計では手に入れることのできない経験が得られるはずです。

デザインの面においては、ひとつひとつのプロジェクトが真に求めているものを様々な角度から分析し、「そこにしかない物語」を構築することによって、関係者全員の意思共有を図るとともに、その都度全く異なったデザインを行うことを信条としています。

昨年度より、会社規模の一層の発展を目指した組織改編を行っています。中東地域を中心とする海外プロジェクトにおいても、日本チームとドバイチーム双方で携わり、すべてのチームメンバーが、国内外双方のプロジェクトに関わる機会があります。
また、本年度よりランドスケープとインテリアデザインの部門を設立し、建築を軸にした、建築プロジェクト全般を手掛ける総合デザインファームとしての展開を目指しています。

今年度は特に組織力強化のため、プロジェクトチームを引っ張っていってくれる建築実務経験者、国内外のホテルや別荘等の案件をメインとしたランドスケープ、インテリアデザインを主とするメンバーを募集します。私たちwaiwaiでしか得ることのできない経験を元に、他にないチームを共に作り上げていく仲間を募集します。

大きな視点で様々なプロジェクトに共に挑戦してくれる方の応募をお待ちしています。

【ap job更新】 東京と沖縄を拠点に、“地域の風土を丁寧に読みとく”設計を志向する「山﨑壮一建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 東京と沖縄を拠点に、“地域の風土を丁寧に読みとく”設計を志向する「山﨑壮一建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 東京と沖縄を拠点に、“地域の風土を丁寧に読みとく”設計を志向する「山﨑壮一建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)とアルバイトを募集中

東京と沖縄を拠点に、“地域の風土を丁寧に読みとく”設計を志向する「山﨑壮一建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)とアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

山﨑壮一建築設計事務所は、住宅・ホテル・保育園・幼稚園・店舗・リノベーションなど、幅広い用途/規模のプロジェクトに取り組んでいます。 

わたしたちは設計において、地域の風土を丁寧に読みとくこと、光と風に満たされた心地よい空間をつくること、使い手の想いにじっくりと向き合うこと、を大切にしています。

近年、関東圏の他、沖縄県でプロジェクトが増えており、今後も2つの地域で業務に力を入れていきます。

東京・沖縄、両地域で設計スタッフを募集します。(2~3名)
設計スタッフには夫々プロジェクトを担当して頂きますので、設計から現場監理 まで、建築の知識をトータルに習得できる設計事務所です。

ご興味をお持ちの方は、ご応募下さい。

川本達也建築設計事務所による、愛知・春日井市の「廻間町の家」。市街化調整区域の建ぺい率の最低限度のある敷地。建設費を抑えつつ建築面積を確保し市街化も抑制する在り方を求め、“四方に跳ね出す大屋根”を持つ建築を考案。周辺環境に溶け込む緩やかな“双曲放物面”で造る
川本達也建築設計事務所による、愛知・春日井市の「廻間町の家」。市街化調整区域の建ぺい率の最低限度のある敷地。建設費を抑えつつ建築面積を確保し市街化も抑制する在り方を求め、“四方に跳ね出す大屋根”を持つ建築を考案。周辺環境に溶け込む緩やかな“双曲放物面”で造る外観、遠方から見る。 photo©植村崇史
川本達也建築設計事務所による、愛知・春日井市の「廻間町の家」。市街化調整区域の建ぺい率の最低限度のある敷地。建設費を抑えつつ建築面積を確保し市街化も抑制する在り方を求め、“四方に跳ね出す大屋根”を持つ建築を考案。周辺環境に溶け込む緩やかな“双曲放物面”で造る外観、玄関側を見る。 photo©植村崇史
川本達也建築設計事務所による、愛知・春日井市の「廻間町の家」。市街化調整区域の建ぺい率の最低限度のある敷地。建設費を抑えつつ建築面積を確保し市街化も抑制する在り方を求め、“四方に跳ね出す大屋根”を持つ建築を考案。周辺環境に溶け込む緩やかな“双曲放物面”で造る1階、玄関からキッチン、ダイニング、リビングを見る。 photo©植村崇史
川本達也建築設計事務所による、愛知・春日井市の「廻間町の家」。市街化調整区域の建ぺい率の最低限度のある敷地。建設費を抑えつつ建築面積を確保し市街化も抑制する在り方を求め、“四方に跳ね出す大屋根”を持つ建築を考案。周辺環境に溶け込む緩やかな“双曲放物面”で造る1階、キッチンから外部を見る。 photo©植村崇史

川本達也建築設計事務所が設計した、愛知・春日井市の「廻間町の家」です。
市街化調整区域の建ぺい率の最低限度のある敷地での計画です。建築家は、建設費を抑えつつ建築面積を確保し市街化も抑制する在り方を求め、“四方に跳ね出す大屋根”を持つ建築を考案しました。そして、周辺環境に溶け込む緩やかな“双曲放物面”で造りました。

市街化調整区域において、建物を建てること自体を制限するよりむしろ用途を超えて地域の農家を巻き込みながら建つ方が無秩序な市街化を抑制することができると考えている。

建築家によるテキストより

計画地はすぐ近くに山を望み目の前に川が流れる自然豊かな地域で、隣地に建つ母屋を除いて周囲に建つ建物はほとんど無く、一つ一つの敷地が大きな農村地域である。

市の開発許可基準により建築基準法で定められている指定建蔽率(60%以下)の他に「40%以上」の建蔽率を確保することが求められた。つまり、クライアントが求めるボリュームよりも圧倒的に大規模な計画をしないことにはここに建築が建つための許可が下りないのである。

限られた予算内で40%以上の建築面積を確保するために、いかにコストを抑えながら「建築面積を稼ぎ」大規模な計画をしながら「市街化を抑制する」その方法を考えた。

建築家によるテキストより

単に40%以上の建蔽率を確保して計画すること自体は容易だが、それを予算内で実現させる必要があるため、できるだけフットプリントを抑えながら四方に跳ね出す大屋根をつくることで建築面積を確保した。

構造耐力上必要な壁量は建物中心部でコンパクトにまとめることで外周部はできるだけフリーとし、周囲の畑からもアクセスがしやすい計画とした。中心でひだ状に並ぶ耐力壁は作物の区分けや道具入れとして機能し、住空間としては本を読みくつろぐスペースや物入れなど多様に振る舞う

建築家によるテキストより
ザハ・ハディド・アーキテクツによる「NatPower H」。イタリア各地に設置されるレジャーボート用の水素補給ステーション。3Dプリントコンクリートを用いて建設され、性能の妥協無く必要な構造材を最大50%削減。船舶業界の持続可能性を求める傾向にも応える
ザハ・ハディド・アーキテクツによる「NatPower H」。イタリア各地に設置されるレジャーボート用の水素補給ステーション。3Dプリントコンクリートを用いて建設され、性能の妥協無く必要な構造材を最大50%削減。船舶業界の持続可能性を求める傾向にも応える image©Tecma Solutions
ザハ・ハディド・アーキテクツによる「NatPower H」。イタリア各地に設置されるレジャーボート用の水素補給ステーション。3Dプリントコンクリートを用いて建設され、性能の妥協無く必要な構造材を最大50%削減。船舶業界の持続可能性を求める傾向にも応える image©Tecma Solutions

ザハ・ハディド・アーキテクツによる「NatPower H」です。
イタリア各地に設置されるレジャーボート用の水素補給ステーションです。3Dプリントコンクリートを用いて建設され、性能の妥協無く必要な構造材を最大50%削減します。そして、船舶業界の持続可能性を求める傾向にも応えます。


こちらはリリーステキストの翻訳です

世界初となるレジャーボート業界向けのグリーン水素補給インフラが、ザハ・ハディド・アーキテクツが設計した補給ステーションを備え、イタリアの25のマリーナと港で開始されます

NatPower H社(NatPowerグループ傘下)が主導する1億ユーロの投資により、このグリーン水素インフラは2024年夏から設置が開始され、今後6年間で地中海全域に100カ所の燃料補給ステーションの設置と、レジャーボートで世界的に人気の高い地域へのさらなる拡大を目指しています。

風力、太陽光、その他の再生可能エネルギー・インフラを利用して製造されるグリーン水素は、NatPower Hの技術を利用して安定した天然資源に変換され、持続可能な電力源に対する世界的な需給の増大に対応します。水蒸気と暖かい空気だけを放出する水素は、燃料電池で電力を生み出します。2030年までに100カ所の燃料補給ステーションが稼動すれば、年間3650トンのグリーン水素が供給され、地中海のレジャーボートから毎年約4万5000トンの温室効果ガスが排出されなくなります。

NatPower Hは、安全性、拡張性、持続可能性という3つの主要原則に基づいて、グリーン水素燃料ソリューションを開発しました。NatPower Hステーションは、RINA PED認証を取得した証明済みの海洋用途向け低圧金属水素化物の技術を用いて水素を供給し、業界の規制や認証に準拠したコンパクト性、安全性、弾力性を確保するとともに、循環性と海洋生態系の保護に細心の注意を払います。

NatPowerグループCEOのファブリツィオ・ザゴは述べています。
「すでに23GWを超える再生可能エネルギー・プロジェクトのパイプラインを背景に、私たちはNatPower H社を設立しました。それは、世界初のグリーン水素の製造、貯蔵、流通のためのグローバル・オペレーターです。そして、世界初のレクリエーション・ボート用水素補給インフラを構築しました」「私たちは、水素がレクリエーション・ボートおよびヨット業界全体のエネルギー転換を推進するのに最も効率的なソリューションのひとつで あると信じています。具体的には、燃料電池や電気モーターを通じたエネルギー・キャリアとしての水素の利用は、環境に配慮しながら優れた性能を発揮する、最も有望な選択肢のひとつであることが証明されています」

船舶業界は、より持続可能な船舶を求める傾向を強めており、世界の造船所は事業の生産における生態系への影響を軽減するソリューションで対応しています。ディーゼルエンジンの使用を禁止する世界各地の海洋保護区は、産業における生態学的に持続可能な開発の重要性を強調しています。この急速なエネルギー転換は、現在、ゼロインパクトのエネルギー源による配給と燃料補給のためのインフラが不足しているために妨げられています。

最も注目を集めたトピックス[期間:2024/2/5-2/11]
最も注目を集めたトピックス[期間:2024/2/5-2/11]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2024/2/5-2/11)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・札幌市の「6坪の小さな飲食店」。繁華街のビル内での計画。集客に貢献できる“建築の可能性”を模索し、来訪者に“空間体験の記憶を朧げに残す”空間を志向。半円、円、むくった柱、あわい緑色などの“記号”と“色”を店内に散りばめる
  2. 石上純也建築設計事務所による、中国・山東省の「水の美術館」。湖の上の約“1km”の建築。中国の“茫漠とした風景”という前提に対して、環境と建築を近付け“対等な存在”となる設計を志向。湖の端から端まで延びる“新しい陸地”を“水面にそっと触れる”様にしてつくる
  3. 五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・糸満市の「西崎の家」。住宅街の幹線道路と生活道路に挟まれた敷地。“街との距離感”と“快適な室内環境”を主題とし、道路と内部の間に其々の環境に対応する“緩衝帯”を備えた建築を考案。生活の多様な行為を受容し“立体的に風と光の通る住宅”を造る
  4. SNARK Inc. と OUVIによる、群馬・前橋市の店舗兼住宅「野中町の家」。郊外に建つ1階の一部に美容室のある住宅。“おおらかな”周辺環境との呼応を求め、諸機能を北側に集約して南側を“外部環境を十分に取り込む”空間とする構成を考案。時間によって“段階的に変化する場所”を作る
  5. ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「house of many faces」。事務所と倉庫だった二つの建物を家に改修する計画。ファサードの“黒い点のグリッド”で構造体を理解し易くして形状も定義。広大なリビングの中でキッチンとモニュメンタルな暖炉が“家庭的な性質”を示唆する
  6. PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起
  7. 北澤伸浩建築設計事務所による、東京・練馬区の「小川邸」。クラシックカーに乗る施主家族の住宅。“車の中”と“家の中”の体験の連続を求め、車庫と居室が同じ形式の中で共存する建築を志向。各階のセットバックと四周のバルコニーは室内だけでなく周辺環境の向上にも寄与
  8. 伊庭野大輔と藤井亮介による、東京・渋谷区の「ディアゴナルの住宅」。住宅密集地に計画。空間の“繋がり”と風景との“結合“を求め、全体をスキップフロアで連続させた上で床・壁・家具の操作で周囲との多様な関係性を構築。各要素を外部の形態と近似させて建築の“都市化”も意図
  9. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  10. 加藤渓一 / スタジオピースによる、東京・八王子市の店舗「TOKYO FARM VILLAGE」。地域循環にも取り組む牧場に計画された店。施主の理念への応答も意図し、自然や動物が持つ“操作できない”要素を取り込む設計を志向。地域住民を巻き込んだ“土壁”や地域産の端材を使った“野地板”を建築に導入
  11. MADによる、中国の「嘉興鉄道駅」。上海の南西に位置する都市での計画。モニュメンタルな在り方からの脱却を目指し、入念な交通計画と空間の垂直利用で周辺環境と接続する建築を考案。地域の歴史への敬意も意図して一部で過去の駅舎を原寸で再現する
  12. 山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
  13. 石上純也が、2024年のフレデリック・キースラー建築芸術賞を受賞
  14. トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「Maison Hirotaka 麻布台ヒルズ店」。“有機的なラインを描く”共用部に面する区画。内外の“呼応”を意図し、曲線での“オーガニックなイメージ”を主題とする空間を志向。什器等を“小石の様な”丸い形にすると共に対比的な四角形状のケースも用いる
  15. せんだいメディアテーク等の模型を製作した、坂野正明の展覧会「坂野正明 と QUMA DESIGN WORKS -建築模型の冒険-」が、東京のkudan houseで開催
  16. 野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、東京・渋谷区の美容室「Vardy omotesando」。新築ビルでの計画。頼るべき文脈が希薄な中で、幾何学と寸法を頼りにして8席のセット面を“屏風の様に”納める空間を考案。鏡・開口・タイル壁からなる什器は鏡像と実像を混合し“実際以上の奥行き”も生み出す
  17. OMA / 重松象平による、福岡の複合オフィスビル「天神ビジネスセンター」が完成。OMAの日本初のオフィスビルで、交差する二つの通りに面する建物ヴォリュームの角をピクセル化して削ることで都市活動の融合を明確にし、入口広場に公共の活動を呼び込む
  18. トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「CABaN AZABUDAI」。麻布台ヒルズの中の広場を見渡せる角の区画。眼前の風景を活かす為、諸機能をコンパクトにまとめて開口部の前に“大きなオープンスペース”を設ける構成を考案。窓幅一杯のハンガーパイプで眺望と商品の陳列を両立
  19. 最先端の“木造耐火技術”を採用した、東京都江東区の複合商業施設「豊洲 千客万来」の完成見学セミナーが開催。床面積が約3万3千㎡あり、飲食物販の“食楽棟”と湯処などの“温浴棟”からなる施設。見学に加え“木造耐火技術”についても設計担当者が解説
  20. 鈴木理考建築都市事務所による、東京・小平市の「天神町テラス」。障がいを持つ人々が表現する為の劇場。幸福に繋がる“媒介者”の様な存在を目指し、通りに接する二面に“吹き放ち”の空間を配した建築を考案。安心できる距離感で内外を接続し“生き生きとした活動”の舞台を作る

せんだいメディアテーク等の模型を製作した、坂野正明の展覧会「坂野正明 と QUMA DESIGN WORKS -建築模型の冒険-」が、東京のkudan houseで開催

せんだいメディアテーク等の模型を製作した、坂野正明の展覧会「坂野正明 と QUMA DESIGN WORKS -建築模型の冒険-」が、東京のkudan house(東京都千代田区九段北1-15-9)で開催されています。会期は2024年2月10日・11日・12日の3日間(事前予約制)。事前予約はこちらから。

坂野氏は、武蔵野美術大学工芸工業デザイン科を卒業後、山田照明を経て鈴木了⼆・fromnow に入社。1979 年 QUMA DESIGN WORKS を設立、建築模型とグラフィック及びIDを手がけた。鈴木了⼆氏と藤塚光政氏との共同になる都市住宅の表紙デザインを経て、「幕張ソニー本社計画案」(1990 頃、竹中工務店)から建築模型を透明化して光を入れるようになる。「第⼆国立劇場コンペ(1986)の模型を⾒た磯崎新氏から依頼を受け、白模型とカラフルな模型で磯崎事務所のコンペ・プレゼン模型を手がけた。1980 年代後半から 2000 年代にかけて、透明アクリルと木を併用した模型で、槇文彦・長谷川逸子・伊東豊雄・妹島和世・隈研吾らアトリエ系作家の模型を数多く手がける。代表例として磯崎新「水戸芸術館」「チームディズニー」、伊東豊雄「せんだいメディアテーク」、長谷川逸子「新潟市民芸術文化会館」「カーディフベイ・オペラハウス」、隈研吾「浅草文化観光センター」、日建「渋谷ヒカリエ」「東京スカイツリー」、槇文彦「代官山」「テピア」「幕張メッセ」、SANAA「国際情報科学芸術アカデミーマルチメディア工房」「金沢 21 世紀美術館」などである。建築家のイメージを透明感あふれる美しい模型で実現し、建築模型に革新をもたらした。 同時に日建設計や竹中工務店・大林組・大成建設といった大手建設会社の模型も製作し、様々な試行錯誤を経て現在の模型表現を先導したのが、坂野正明と QUMA DESIGN WORKS のメンバーであった。(前田敏治 EAST FIVE、⽂中は模型製作年)

【ap job更新】 山路哲生建築設計事務所が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)、業務委託、パートを募集中
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【ap job更新】 山路哲生建築設計事務所が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)、業務委託、パートを募集中銀座高木ビル / 木材利用有料施設等コンクール林野庁長官賞 / これからの建築士賞 / ウッドデザイン賞 / 新建築掲載

山路哲生建築設計事務所の、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)、業務委託、パート募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

【山路哲生建築設計事務所について】
隈研吾建築都市設計事務所を経て2015年に設立した山路哲生が主宰する建築設計事務所です。
渋谷駅スクランブルスクエアや、中国を中心とした海外の大規模な開発に携わってきた一方、住宅やホテルの内装・家具、また小さな屋台の設計など幅広いスケールで設計をしております。徐々に活動規模が広がるこの過渡期に、一緒に計画に参加してくれる仲間を募集しています。

都市部では今注目されるベンチャー企業やディベロッパーとの協業が弊社のひとつの特徴となっています。
現在建設中の銀座のオフィスビル「銀座髙木ビル」(新建築2023,12月号掲載、株式会社髙木ビル)では林野庁長官賞、ウッドデザイン賞、一連の活動において、これからの建築士賞、を受賞しています。

【建築士として成長するための職場環境】
建築士としての経験・技術の習得ができるとともに、幅広い職種の方々と協働することで幅広い視点を学ぶことができます。
大小様々な計画が同時進行しており、成長段階に応じた規模の計画を段階的にご担当頂きます。各人の個性を存分に発揮し、その挑戦と成長を共に楽しんでくれるベンチャー気質の明るい性格の方をお待ちしております。

代表の山路は大学講師を兼務しており、人材育成や研究・開発にも力を注いでいます。リサーチやスタディなどインプットの時間を大切にし、そのための雑誌や書籍は事務所が負担しています。また秋には建築を周遊する研修旅行を行っています。

またオフィスを数事務所でシェアしているため日常的に10~20名程の設計スタッフが在席しています。普段から他事務所との交流が図れるので、風通しが良く、同年代のスタッフ同士で互いに切磋琢磨できる職場環境にあります。

永山祐子が「東急歌舞伎町タワー」を訪問して解説している動画。自身が外装と内装の一部のデザインを担当した建築

永山祐子が「東急歌舞伎町タワー」を訪問して解説している動画です。自身が外装と内装の一部のデザインを担当した建築です。こちらのページに竣工写真が掲載されています。

野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、東京・渋谷区の美容室「Vardy omotesando」。新築ビルでの計画。頼るべき文脈が希薄な中で、幾何学と寸法を頼りにして8席のセット面を“屏風の様に”納める空間を考案。鏡・開口・タイル壁からなる什器は鏡像と実像を混合し“実際以上の奥行き”も生み出す
野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、東京・渋谷区の美容室「Vardy omotesando」。新築ビルでの計画。頼るべき文脈が希薄な中で、幾何学と寸法を頼りにして8席のセット面を“屏風の様に”納める空間を考案。鏡・開口・タイル壁からなる什器は鏡像と実像を混合し“実際以上の奥行き”も生み出すカットスペース photo©ToLoLo studio
野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、東京・渋谷区の美容室「Vardy omotesando」。新築ビルでの計画。頼るべき文脈が希薄な中で、幾何学と寸法を頼りにして8席のセット面を“屏風の様に”納める空間を考案。鏡・開口・タイル壁からなる什器は鏡像と実像を混合し“実際以上の奥行き”も生み出すカットスペース photo©ToLoLo studio
野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、東京・渋谷区の美容室「Vardy omotesando」。新築ビルでの計画。頼るべき文脈が希薄な中で、幾何学と寸法を頼りにして8席のセット面を“屏風の様に”納める空間を考案。鏡・開口・タイル壁からなる什器は鏡像と実像を混合し“実際以上の奥行き”も生み出すシャンプースペースからカットスペース側を見る。 photo©ToLoLo studio

野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーが設計した、東京・渋谷区の美容室「Vardy omotesando」です。
新築ビルでの計画です。建築家は、頼るべき文脈が希薄な中で、幾何学と寸法を頼りにして8席のセット面を“屏風の様に”納める空間を考案しました。また、鏡・開口・タイル壁からなる什器は鏡像と実像を混合し“実際以上の奥行き”も生み出します。店舗の公式ページはこちら

美容師をターゲットとしたオンラインサロンも行うカラーに特化した美容室。表参道の華やかな大通りから閑静な住宅街へ歩みを進めたビルの地下1階に位置する。3階建てのテナントビルは2022年に完成し、入居は今回が初のため、どこにも墨は見当たらない。手がかりになるような痕跡はなく、新興住宅街に新築で建てるような気持ちで設計に臨んだ。

建築家によるテキストより

セット面は8席必要で、適切な寸法を確保するために角度を振り屏風のように納めている。頼るべきコンテクストが希薄な中でのスタディは単純な幾何学と寸法に頼ることで突破口がひらけた。屏風は対象をより美しく見せるためのものでもあり、美容室という場との相性は良い。

建築家によるテキストより

姿を映すミラー、向こうが見える開口、動線としての通路、反射や壁面としてのタイルの要素で構成された什器を中心に据えた。ミラー、開口、タイル目地などから鏡像と実像の認識が裏切られる瞬間があり、実際以上の空間の奥行きを生み出している。

建築家によるテキストより
MADによる、中国の「嘉興鉄道駅」。上海の南西に位置する都市での計画。モニュメンタルな在り方からの脱却を目指し、入念な交通計画と空間の垂直利用で周辺環境と接続する建築を考案。地域の歴史への敬意も意図して一部で過去の駅舎を原寸で再現する
MADによる、中国の「嘉興鉄道駅」。上海の南西に位置する都市での計画。モニュメンタルな在り方からの脱却を目指し、入念な交通計画と空間の垂直利用で周辺環境と接続する建築を考案。地域の歴史への敬意も意図して一部で過去の駅舎を原寸で再現する photo©AC
MADによる、中国の「嘉興鉄道駅」。上海の南西に位置する都市での計画。モニュメンタルな在り方からの脱却を目指し、入念な交通計画と空間の垂直利用で周辺環境と接続する建築を考案。地域の歴史への敬意も意図して一部で過去の駅舎を原寸で再現する photo©CreatAR Images
MADによる、中国の「嘉興鉄道駅」。上海の南西に位置する都市での計画。モニュメンタルな在り方からの脱却を目指し、入念な交通計画と空間の垂直利用で周辺環境と接続する建築を考案。地域の歴史への敬意も意図して一部で過去の駅舎を原寸で再現する photo©CreatAR Images
MADによる、中国の「嘉興鉄道駅」。上海の南西に位置する都市での計画。モニュメンタルな在り方からの脱却を目指し、入念な交通計画と空間の垂直利用で周辺環境と接続する建築を考案。地域の歴史への敬意も意図して一部で過去の駅舎を原寸で再現する photo©AC

MADが設計した、中国の「嘉興鉄道駅」です。
上海の南西に位置する都市での計画です。建築家は、モニュメンタルな在り方からの脱却を目指し、入念な交通計画と空間の垂直利用で周辺環境と接続する建築を考案しました。また、地域の歴史への敬意も意図して一部で過去の駅舎を原寸で再現しています。


こちらはリリーステキストの翻訳です

MADが「森の中の鉄道駅」を完成させる

MADアーキテクツは、ファームとして初の交通インフラ改築・拡張プロジェクトとなる嘉興鉄道駅を完成させました。上海の南西100キロに位置する歴史的な都市、嘉興の中心部に位置するこのプロジェクトは、1995年から2019年にかけてこの場所にあった機能不全の鉄道駅を置き換えるものです。

近年、中国の都市化が発展するにつれて、交通インフラに関連するハードウェアや テクノロジーの開発も進んでいます。鉄道駅や新空港など、それに対応する交通施設の建築物は、しかしながら、空間的・建築的な質を同じ速度で改善できてはいません。駅舎は人間のスケールをはるかに超え、広い幹線道路や高架橋、広大な広場に囲まれた中国の都心に堂々たる宮殿のように建っています。

この一般的な傾向に対して、MADの創業パートナーであるマー・ヤンソンは次のようにアドバイスしています。
「我々は、中国におけるこのような交通インフラ建築の空間パターンを再考し、再定義すべきである。我々は、壮大なモニュメント建築のありふれた追求から脱却し、交通機能、自然生態系、文化的生活を備えた、市民が喜んで行き、滞在し、出会い、楽しむことができる都市の公共空間を作ることができます」

【ap job更新】 “自然とつながるデライトフルな建築”を目指して設計実践に取り組む「川島範久建築設計事務所」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 “自然とつながるデライトフルな建築”を目指して設計実践に取り組む「川島範久建築設計事務所」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 “自然とつながるデライトフルな建築”を目指して設計実践に取り組む「川島範久建築設計事務所」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中GOOD CYCLE BUILDING 001 ©Jumpei Suzuki

“自然とつながるデライトフルな建築”を目指して設計実践に取り組む「川島範久建築設計事務所」の、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

このたび、川島範久建築設計事務所では2024年4月採用の新メンバーを2名程度(チーフアーキテクト、アーキテクト、ジュニアアーキテクト)募集します。

現在は、公園内商業施設、ワイナリービレッジ、宿泊施設、オフィスビル、集合住宅、戸建住宅などの設計プロジェクトが進行中です。
また、ディベロッパーによる中規模オフィスシリーズのデザイン監修や、ゼネコンとの協働プロジェクトも進行中。来年度から新たなプロジェクトも複数スタート予定です。

上記のような、様々な用途・規模の建築物の設計を経験でき、環境配慮型建築の設計スキルを学べるのが特徴で、近年はそのフィールドは地域スケールに広がってきています。また、代表の川島は大学教員も務めており、大学研究室と協働することで、アカデミックなリサーチに基づいた先端的なプロジェクトも経験できます。

川島範久建築設計事務所は「自然とつながるデライトフルな建築」をめざして設計実践に取り組んでいます。私たちは地球の上に生きていて、様々なモノとの連関の中で生きています。高密都市においても、そのような感覚を失うことなく、自らの価値観やふるまいを見直していくことができるような歓びあふれる環境デザインを追求しています。

このような考え方に関心を持ち、一緒に発展させていくことに興味がある方に、ぜひジョインしていただければと思っております。ご応募お待ちしております。

五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・糸満市の「西崎の家」。住宅街の幹線道路と生活道路に挟まれた敷地。“街との距離感”と“快適な室内環境”を主題とし、道路と内部の間に其々の環境に対応する“緩衝帯”を備えた建築を考案。生活の多様な行為を受容し“立体的に風と光の通る住宅”を造る
五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・糸満市の「西崎の家」。住宅街の幹線道路と生活道路に挟まれた敷地。“街との距離感”と“快適な室内環境”を主題とし、道路と内部の間に其々の環境に対応する“緩衝帯”を備えた建築を考案。生活の多様な行為を受容し“立体的に風と光の通る住宅”を造る俯瞰、南側から見下ろす。 photo©Jingu Ooki
五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・糸満市の「西崎の家」。住宅街の幹線道路と生活道路に挟まれた敷地。“街との距離感”と“快適な室内環境”を主題とし、道路と内部の間に其々の環境に対応する“緩衝帯”を備えた建築を考案。生活の多様な行為を受容し“立体的に風と光の通る住宅”を造る1階、居間から外室を見る。 photo©Jingu Ooki
五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・糸満市の「西崎の家」。住宅街の幹線道路と生活道路に挟まれた敷地。“街との距離感”と“快適な室内環境”を主題とし、道路と内部の間に其々の環境に対応する“緩衝帯”を備えた建築を考案。生活の多様な行為を受容し“立体的に風と光の通る住宅”を造る1階、居間からキッチン側を見る。 photo©Jingu Ooki
五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・糸満市の「西崎の家」。住宅街の幹線道路と生活道路に挟まれた敷地。“街との距離感”と“快適な室内環境”を主題とし、道路と内部の間に其々の環境に対応する“緩衝帯”を備えた建築を考案。生活の多様な行為を受容し“立体的に風と光の通る住宅”を造る2階、洗面スペースから寝室を見る。 photo©Jingu Ooki

五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSが設計した、沖縄・糸満市の「西崎の家」です。
住宅街の幹線道路と生活道路に挟まれた敷地での計画です。建築家は、“街との距離感”と“快適な室内環境”を主題とし、道路と内部の間に其々の環境に対応する“緩衝帯”を備えた建築を考案しました。そして、生活の多様な行為を受容し“立体的に風と光の通る住宅”を造りました。

この住宅は夫婦と子供ひとりが暮らす住宅である。
敷地は、沖縄本島南部の埋め立てにより新たに開発された住宅街に位置する。

周辺は商業施設や工業団地、住宅、学校や運動公園に漁港など、さまざまな用途やスケールの混在した街区により構成される。敷地の北側には区画整理された住宅地、南側には大きな幹線道路を挟み商業地域が広がる。そのため、北側は1日を通して比較的静かだが、南側は交通量が多いため騒がしい時間帯が多い。

建築家によるテキストより

さらに、敷地の東側西側は隣家が近接している。開発された地域では住宅が密集し空き家も増加傾向にある。沖縄には特有の雄大な自然がある一方で、都市部はこのような混沌とした風景がある。加えて、台風は年間を通して発生し災害に備えなければいけない。そのような環境において街との距離の取り方と快適な室内環境の確保が課題となった。

建築家によるテキストより

住宅地に面する北側の中庭は室内への視線に配慮しつつアプローチや応接間でもある畳間と連続した空間とすることで街に対して閉鎖的になり過ぎない緩やかなグラデーションをもつ緩衝帯として機能する。一方、南側の中庭は、街との間に階段室を挟むことで分厚く強固な緩衝帯として機能し、中庭と居間の居住性を高めている。

また、この階段はひとつの薄暗い部屋としての使用も考えているため椅子などが置けるよう通常の階段より少しゆとりのある空間としている。街との緩衝帯の強弱をつけることで、密集した住宅地の中で生活の多様な行為を受け止められる立体的に風と光の通る住宅になったのではないかと思う。

建築家によるテキストより
トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「Maison Hirotaka 麻布台ヒルズ店」。“有機的なラインを描く”共用部に面する区画。内外の“呼応”を意図し、曲線での“オーガニックなイメージ”を主題とする空間を志向。什器等を“小石の様な”丸い形にすると共に対比的な四角形状のケースも用いる
トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「Maison Hirotaka 麻布台ヒルズ店」。“有機的なラインを描く”共用部に面する区画。内外の“呼応”を意図し、曲線での“オーガニックなイメージ”を主題とする空間を志向。什器等を“小石の様な”丸い形にすると共に対比的な四角形状のケースも用いる共用通路から店内を見る。 photo©太田拓実
トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「Maison Hirotaka 麻布台ヒルズ店」。“有機的なラインを描く”共用部に面する区画。内外の“呼応”を意図し、曲線での“オーガニックなイメージ”を主題とする空間を志向。什器等を“小石の様な”丸い形にすると共に対比的な四角形状のケースも用いるガラスケースエリア photo©太田拓実
トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「Maison Hirotaka 麻布台ヒルズ店」。“有機的なラインを描く”共用部に面する区画。内外の“呼応”を意図し、曲線での“オーガニックなイメージ”を主題とする空間を志向。什器等を“小石の様な”丸い形にすると共に対比的な四角形状のケースも用いるガラスケースエリア photo©太田拓実

トラフ建築設計事務所が設計した、東京・港区の店舗「Maison Hirotaka 麻布台ヒルズ店」です。
“有機的なラインを描く”共用部に面する区画での計画です。建築家は、内外の“呼応”を意図し、曲線での“オーガニックなイメージ”を主題とする空間を志向しました。そして、什器等を“小石の様な”丸い形にすると共に対比的な四角形状のケースも用いています。店舗の公式ページはこちら

ジュエリーブランド「Maison Hirotaka(メゾン ヒロタカ)」の麻布台ヒルズの内装計画。
森ビルが手掛ける新しい街「麻布台ヒルズ」タワープラザ2階の、角丸のコーナーを持つ区画が今回の敷地となった。

建築家によるテキストより

計画地の共用部の壁と天井が、リボンのような有機的なラインを描いていることから、店内の什器もそれに呼応するように、やわらかな曲線によるオーガニックなイメージをコンセプトとした。店内の什器は、丸く角のない小石のような形状を、FRPの素地や光沢塗装した白と黒の塊、木の無垢材などで形成し、四角く硬質なガラスケースを対比的に組み合わせた。

建築家によるテキストより

3mの天井高の4か所に深さ300mmの折り上げ天井を設け、そこに照明を仕込むことで光のリングが空間に躍動感を与えている。店舗奥には高級なラインが並ぶため、ゆったりと商品が見られるよう、囲われた落ち着くエリアを設けた。隅には丸い背もたれと円錐状に広がるような形の曲線を描いたソファを設置した。

建築家によるテキストより
SNARK Inc. と OUVIによる、群馬・前橋市の店舗兼住宅「野中町の家」。郊外に建つ1階の一部に美容室のある住宅。“おおらかな”周辺環境との呼応を求め、諸機能を北側に集約して南側を“外部環境を十分に取り込む”空間とする構成を考案。時間によって“段階的に変化する場所”を作る
SNARK Inc. と OUVIによる、群馬・前橋市の店舗兼住宅「野中町の家」。郊外に建つ1階の一部に美容室のある住宅。“おおらかな”周辺環境との呼応を求め、諸機能を北側に集約して南側を“外部環境を十分に取り込む”空間とする構成を考案。時間によって“段階的に変化する場所”を作る外観、正面より見る。 photo©新澤一平
SNARK Inc. と OUVIによる、群馬・前橋市の店舗兼住宅「野中町の家」。郊外に建つ1階の一部に美容室のある住宅。“おおらかな”周辺環境との呼応を求め、諸機能を北側に集約して南側を“外部環境を十分に取り込む”空間とする構成を考案。時間によって“段階的に変化する場所”を作る2階、住居部分、左:階段、右:ストレージ photo©新澤一平
SNARK Inc. と OUVIによる、群馬・前橋市の店舗兼住宅「野中町の家」。郊外に建つ1階の一部に美容室のある住宅。“おおらかな”周辺環境との呼応を求め、諸機能を北側に集約して南側を“外部環境を十分に取り込む”空間とする構成を考案。時間によって“段階的に変化する場所”を作る2階、住居部分、リビング photo©新澤一平

大嶋励+小阿瀬直+山田優 / SNARK Inc.横尾真 / OUVIが設計した、群馬・前橋市の店舗兼住宅「野中町の家」です。
郊外に建つ1階の一部に美容室のある住宅です。建築家は、“おおらかな”周辺環境との呼応を求め、諸機能を北側に集約して南側を“外部環境を十分に取り込む”空間とする構成を考案しました。また、時間によって“段階的に変化する場所”を作ることも意図されました。

梨畑の広がる郊外に建つ、美容室を1階に併設した住宅である。

ゆとりのある敷地のため市街地のように近隣との距離感から建物の骨格を判断していくのではなく、空が大きく感じられるおおらかな周辺環境に適合していく手法で設計を進めた。

建築家によるテキストより

間口14m、奥行3.6mの長方形ヴォリュームを基本に、4寸角のみを使用した架構と2階の中心部では斜めの杖柱が屋根を支える設定とし、生活に必要な住むための機能を北側1間に集約。短手方向に必要な構造壁も北側に集約することで南側1間は豊かな外部環境を十分に取り込んだ空間が東西に貫く構成とした。

建築家によるテキストより

この家では縦長の窓によって地面から空までの広がりの中に置かれる。隣地から大きく引きをとることで、窓から入る日射が2階のルーバー床を介して1階に影を落とす。

「外」と「内」というはっきりとした分け隔てではなく、環境や時間によって段階的に変化する場所を目指した。
そこには部屋名がなく猫が太陽の動きに合わせてくつろぐ場所を変えるように、ある時は洗濯物を干す場所になり、ある時はデスクワークをする場所になるなど、住まい手が生活のリズムや気分に合わせて自在に変化する空間である。

建築家によるテキストより

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