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ザハ・ハディド事務所による、チェコ・プラハの複合ビル「マサリチカ」。歴史的な駅と一体化し公共広場も提供する建築。旧市街の建築や都市と呼応するファサードを備えると共に、ホームや駅周辺の様々な場所への交通路を再編。上層のオフィスでは各フロアから屋外テラスへの出入りも可能
ザハ・ハディド事務所による、チェコ・プラハの複合ビル「マサリチカ」。歴史的な駅と一体化し公共広場も提供する建築。旧市街の建築や都市と呼応するファサードを備えると共に、ホームや駅周辺の様々な場所への交通路を再編。上層のオフィスでは各フロアから屋外テラスへの出入りも可能 photo©BoysPlayNice
ザハ・ハディド事務所による、チェコ・プラハの複合ビル「マサリチカ」。歴史的な駅と一体化し公共広場も提供する建築。旧市街の建築や都市と呼応するファサードを備えると共に、ホームや駅周辺の様々な場所への交通路を再編。上層のオフィスでは各フロアから屋外テラスへの出入りも可能 photo©BoysPlayNice
ザハ・ハディド事務所による、チェコ・プラハの複合ビル「マサリチカ」。歴史的な駅と一体化し公共広場も提供する建築。旧市街の建築や都市と呼応するファサードを備えると共に、ホームや駅周辺の様々な場所への交通路を再編。上層のオフィスでは各フロアから屋外テラスへの出入りも可能 photo©BoysPlayNice

ザハ・ハディド・アーキテクツによる、チェコ・プラハの複合ビル「マサリチカ」です。
歴史的な駅と一体化し公共広場も提供する建築です。旧市街の建築や都市と呼応するファサードを備えると共に、ホームや駅周辺の様々な場所への交通路を再編しています。また、上層のオフィスでは各フロアから屋外テラスへの出入りも可能となっています。


こちらはリリーステキストの翻訳です

マサリチカの建設が完了

ファサードが完成したプラハのマサリチカビルは、街の新しい市民スペースへのアクセスを提供する循環ルートで定義されています。21世紀のワークスタイルに合わせて設計されたオフィススペースで、市内の企業セクターの継続的な成長を支える、28,000㎡のマサリチカのオフィスと商業の開発は、東側のセクションが7層、西側のセクションが9層となっています。

チェコ国鉄による歴史的なマサリク駅の近代化と一体化し、線路の上に部分的に新しい公共広場を設けるマサリチカのデザインは、地下の鉄道ホームへのアクセスを向上させ、駅の両側にあるフローレンツとハイバーンスカを結ぶ新しい歩行者ルートを提供します。

南にはマサリク駅の鉄道ホーム、北にはナ・フロレンシ通り、東にはウィルソノヴァ高架高速道路に囲まれたマサリチカは、数十年間放置されていた廃墟に建設されました。西側のマサリッカは、ハヴリコヴァ大通りにある既存の駐車場に代わり、市内の鉄道、トラム、バス網を結ぶインターチェンジを備えた新しい公共広場になります。それは、郊外鉄道の利用客や、現在建設中のプラハ国際空港への特急列車を利用する人々にとって、市への歓迎のゲートウェイとなるのです。

市の中心部にあるスタロメスト広場から1キロ東に位置するマサリチカのデザインは、「100本の尖塔の黄金都市」として知られるプラハ旧市街の建築とアーバニズムとの対話を確立しています。マサリチカのファサードには外部フィンが設けられ、夏の日射遮蔽に貢献するとともに、プロジェクトの水平性のコンポジションを、旧市街の尖塔に面した西側ファサードの垂直性へと変化させています。

LEEDプラチナ認証を目指すマサリッカのファサードは二重断熱構造を取入れており、すべての執務エリアと共用スペースに最適な自然光が入るようになっています。滝状のテラスが2棟のビルを仕切り、東側のファサードにも同様のテラスがあるため、どのオフィスフロアからも広々とした屋外スペースに直接アクセスできます。共用ルーフガーデンからは、市街地のパノラマビューが楽しめます。ハイブリッド換気は、廃熱回収システムを備えた高効率プラントによってサポートされ、ビルのスマート管理システムは、エネルギー消費を削減するために環境制御を継続的に監視と調整をします。

阿部悠子設計アトリエによる、熊本市の二世帯住宅「本山の自邸」。住宅等が建て込む地域に計画。近隣との距離の確保を求め、“閉じた家型のヴォリューム”の中に設けた“細長い中庭”を中心に生活が展開する構成を考案。環境との繋がり方を操作した中庭で雑多な状況も美しく見せる
阿部悠子設計アトリエによる、熊本市の二世帯住宅「本山の自邸」。住宅等が建て込む地域に計画。近隣との距離の確保を求め、“閉じた家型のヴォリューム”の中に設けた“細長い中庭”を中心に生活が展開する構成を考案。環境との繋がり方を操作した中庭で雑多な状況も美しく見せる外観 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
阿部悠子設計アトリエによる、熊本市の二世帯住宅「本山の自邸」。住宅等が建て込む地域に計画。近隣との距離の確保を求め、“閉じた家型のヴォリューム”の中に設けた“細長い中庭”を中心に生活が展開する構成を考案。環境との繋がり方を操作した中庭で雑多な状況も美しく見せる1階、玄関からラウンジを見る。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE
阿部悠子設計アトリエによる、熊本市の二世帯住宅「本山の自邸」。住宅等が建て込む地域に計画。近隣との距離の確保を求め、“閉じた家型のヴォリューム”の中に設けた“細長い中庭”を中心に生活が展開する構成を考案。環境との繋がり方を操作した中庭で雑多な状況も美しく見せる2階、テラスから中庭を見る。 photo©YASHIRO PHOTO OFFICE

阿部悠子設計アトリエが設計した、熊本市の二世帯住宅「本山の自邸」です。
住宅等が建て込む地域に計画されました。建築家は、近隣との距離の確保を求め、“閉じた家型のヴォリューム”の中に設けた“細長い中庭”を中心に生活が展開する構成を考案しました。また、環境との繋がり方を操作した中庭で雑多な状況を美しく見せる事も意図されました。

設計者の自邸。約40坪の敷地に祖母、父母、子ども2人、2世帯5人の暮らす住宅であり、設計者の仕事場。

昔ながらの住宅密集地。計画地西側には長年放置された空き家、南側には老人ホームが建ち、東側は老人ホームの機械設備が並ぶ。北側の前面道路からみると、日差しの乏しい陰鬱な環境であった。

建築家によるテキストより

将来を予測しづらく、周囲に開きにくい環境と一旦距離をとるために、敷地いっぱいに閉じた家型のボリュームをつくり、その中に細長い中庭を設ける計画とした。

建築家によるテキストより

幅一間の小さな中庭は、住宅とアトリエのアプローチを兼用している。壁で囲まれ、プライバシーを確保した1階の中庭と繋がるように、内外を一体に感じられる玄関ラウンジを設けた。洗面・トイレの水廻りをコアとして、回遊できる動線の中に、庭を眺められるガラス張りの浴室、家事のできる階段下カウンター、祖母が寛げるラウンジなど、小さな居場所を埋め込みながら、限られた空間で2世帯が気づまりにならない工夫をしている。

一方2階レベルでは、中庭の外壁に設けた開口部によって、周辺環境と繋がる。フレーミングされた周辺環境をインテリアのように室内に取り込み、広がりのある、明るい空間をつくっている。

建築家によるテキストより
OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、オランダのオフィスビル「アポロラーン171」。近代的なビルと歴史的な住宅が混在する緑豊かな大通り沿いの敷地。近隣との結びつきを求め、ファサードに“ガラス”と“レンガ”を用いた二面性を持つ建築を考案。既存建物の基礎を活用し廃棄量を最小限にも抑える
OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、オランダのオフィスビル「アポロラーン171」。近代的なビルと歴史的な住宅が混在する緑豊かな大通り沿いの敷地。近隣との結びつきを求め、ファサードに“ガラス”と“レンガ”を用いた二面性を持つ建築を考案。既存建物の基礎を活用し廃棄量を最小限にも抑える photo©Ossip van Duivenbode, courtesy of OMA
OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、オランダのオフィスビル「アポロラーン171」。近代的なビルと歴史的な住宅が混在する緑豊かな大通り沿いの敷地。近隣との結びつきを求め、ファサードに“ガラス”と“レンガ”を用いた二面性を持つ建築を考案。既存建物の基礎を活用し廃棄量を最小限にも抑える photo©Ossip van Duivenbode, courtesy of OMA
OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、オランダのオフィスビル「アポロラーン171」。近代的なビルと歴史的な住宅が混在する緑豊かな大通り沿いの敷地。近隣との結びつきを求め、ファサードに“ガラス”と“レンガ”を用いた二面性を持つ建築を考案。既存建物の基礎を活用し廃棄量を最小限にも抑える photo©Ossip van Duivenbode, courtesy of OMA

OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、オランダ・アムステルダムのオフィスビル「アポロラーン171」です。
近代的なビルと歴史的な住宅が混在する緑豊かな大通り沿いの敷地に計画されました。建築家は、近隣との結びつきを求め、ファサードに“ガラス”と“レンガ”を用いた二面性を持つ建築を考案しました。また、既存建物の基礎を活用し廃棄量を最小限にも抑えました。


こちらはリリーステキストの翻訳です

OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンの設計によるアポロラーン171がアムステルダムで開業

アムステルダムの最新ハイエンド・オフィスビル、アポロラーン171が本日開業しました(※2023年12月12日)。OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンの設計によるKroonenberg Groep社のためのオフィス建築は、透明性と触感を特徴とし、近隣の20世紀初頭のベルラーヘ建築と呼応しています。

Kroonenberg GroepのCEO、レスリー・バンベルガーは述べています。
「アポローランのこの目立つ場所に、私たちは近隣全体に大きな影響を与える美しいオフィスビルを一緒に作りました。周囲の環境に合わせたデザインで、ごく自然に溶け込んでいます。私たちは、街にこの素晴らしい施設が加わったことを誇りに思っています」

OMAのマネージングパートナーで建築家のデイヴィッド・ジャーノッテンは述べています。
「アポロラーン171の周辺には、ブティック・オフィスビル、住宅、高級ホテルが混在しています。私たちの中心的な意図は、新しい建築を形と素材を通して活気ある近隣地域と結びつけることであり、それとは対照的に、オリジナルのJPモルガンの建物は銀行のセキュリティ上の必要性からより孤立していました。私たちのデザインでは、アポロラーン171に沿って連なるガラスのヴォリュームが建物に魅力的な特徴を与え、一方、住宅街のティティアンストラートに面したレンガ造りのファサードは、ベルラーヘの歴史的建築を想起させます」

アポローランは、アムステルダム南部に位置する緑豊かな大通りで、歴史的な都市型ヴィラと、住宅やオフィスを収容する近代的なビルが混在する地区です。オランダのモダニズム建築家H.A.マースカントが設計したヒルトン・ホテルは、この地域の象徴です。1980年代、アポロラーン沿いの角地に、大部分が不透明なファサードのJPモルガン・ビルが建設されました。それは、OMAを含む他のエントリーを抑えてコンペで優勝したヴィム・クイストのデザインに続くものでした。その後、このビルがJPモルガンのワークスペースから賃貸オフィスへと変貌を遂げるにつれ、オリジナルのデザインは新たな機能的ニーズを満たすことができなくなりました。アポロラーン171は、周辺環境と一体化した、よりオープンな執務環境を提供する現代的なオフィスとして開発されました。

新しい5階建てのビルの形は、オリジナルのJPモルガン銀行の外壁を忠実になぞったものです。対照的な素材が建築に二重の性格を与えています。アポロラーン171の一面は、日本の3Dジグソーパズルを参考に構成されたガラスのボリュームで定義されています。ヴォリュームは近隣のビルのスケールに合わせて設計され、ガラスは豊かな採光をもたらし、アポローランの緑をオフィス内部にまで広げています。ロビーとメイン・サーキュレーション・コアの主な仕上げ材は緑色の大理石で、アポロラン沿いの緑豊かな植物と調和しています。ティティアンストラート側では、建物は階段状になっており、特注デザインのレンガが織り込まれ覆われています。そして、スケール、色、触感を通じて、この地域の歴史的な住宅を想起させます。建物の形状は、テナントが使用する屋上庭園を含む複数のテラスをもたらしました。

最も注目を集めたトピックス[期間:2023/12/11-12/17]
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/12/11-12/17]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/12/11-12/17)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 諸江一紀建築設計事務所による、愛知・一宮市の「家具工房とピアノ教室のある家」。歴史ある街道に面する敷地。道行く人が仕事の様子を感受できる建築を求め、工房と作業場にもなる庭を通りに向かって開放する構成を考案。街との接点となる“少しだけ開かれた家”は住まい手の地元への意識も変える
  2. 佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す
  3. 徳野由美子建築設計事務所による、福岡市の住戸改修「梅光園の家」。団地の正方形に近い形状の区画。外部環境の享受を求め、間口幅を活かしたバルコニーに面する“家族のくつろぎの空間”から光と風が住戸全体に行渡る構成を考案。明確なゾーニングは家族に必要な距離感の創出も意図
  4. 村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京の住戸改修「足立小台のアパートメント」。一階の庭のある区画での計画。限られた面積で“豊かな住空間”を作る為、暮らしの原点に立ち返る対話を行い“特定の寝室を持たない”生活に着到。個室の無い“曖昧な平面”とし床の高低差や素材の切替で空間を構築
  5. noizによる、京都市の宿泊施設「ABiz Hotel」。歴史的風情と現代の賑わいを併せ持つ地域に計画。新旧の性質の共存を求め、伝統建築の要素を抽象化して再構成したファサードを持つ建築を考案。縦格子等に“川面の揺らめき”を思い描いたデジタルパターンも用いる
  6. 御手洗龍建築設計事務所による、埼玉・所沢市の複合ビル「Grove」。“無機質な高層化”が進む街中の細長い敷地。環境と動的な関係を紡ぐ“新たな積層建築”を求め、ひとつの規則に縛られない“筋書のない建築”を志向。雑木林の様な構造体を頼りに“アドホック”な設計を積み重ねる
  7. 建築家の千葉学と西澤徹夫の対談「穴が開くほど見る―建築写真から読み解く暮らしとその先 第9回」の動画がLIXILのサイトで期間限定で無料配信。其々が選んだ、アルド・ファン・アイク、吉村順三、OMA、香山アトリエ/環境造形研究所の作品の写真を題材に、建築と写真の関係性や可能性を議論
  8. 山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京・渋谷区のギャラリー「NANZUKA UNDERGROUND」。実験的な姿勢のアートギャラリーの為に新築で計画。法規制と要望から形態を導き出し、所属作家が外壁ペイント等を施して“それ自体がアートピース”となる建築を具現化。屋外部分も展示可能なように素材等を選択
  9. 倉俣史朗の椅子「ミス・ブランチ」が、サザビーズのオークションのデザイン製品として、史上最高額で落札
  10. 竹中和哉 / 空-KEN design officeによる、大阪市の、多目的スペース「ソソラソウ」。企業ビルの最上階の一角にある交流と発信の場。与件の屋外からのアクセスを活かし、内外も繋げる高低差のある床面で空間を“緩やかに”間仕切る構成を考案。“大小様々な曲線”を導入して様々な感覚の居場所も作る
  11. 藤本壮介+東畑建築事務所+梓設計による、2025年大阪・関西万博の「大屋根(リング)」。外側高さ約20mで内径約615mの世界最大級の木造建築。会場の主動線として交通空間であると共に、雨風等を遮る快適な滞留空間としても機能。屋上には緑の丘が広がり瀬戸内海の景観を眺望
  12. 湯浅良介による建築展「BLINK」。品川区の“same gallery”で開催。空間そのものを対象とした展示を求め、複数の鏡を用いて“光と影”と“反射と遮断”をギャラリーに導入するインスタレーションを考案。鏡は作家の松尾慎二と共同で制作
  13. 小山光+KEY OPERATIONによる、東京・豊島区の「池袋テラスビル」。駅前の間口の狭い敷地に建つ商業ビル。隣接建物の後退に着目し、角部に積層させたテラスが“大きな袖看板”の様に賑わいを周知する建築を考案。軒裏を第二のファサードと捉えて意識的な素材選択と照明計画も行う
  14. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  15. 坪井秀矩 / 坪井建築設計事務所による、大阪市の店舗「ICHIKO ICHIE 阪急三番街店」。歴史ある企業が手掛けるインセンスの店。“素材そのものの香りを活かす”という理念の表現を求め、自然素材と手仕事で作る空間を志向。加工で様々な表情になる“本小松石”を中央に据え“香り”の象徴として見せる
  16. ザハ・ハディド事務所による、中国・珠海市の「珠海金湾市民芸術センター」。舞台芸術・科学・美術の三施設を内包する建築。現代の創造拠点として、公共広場を中心に諸機能を配置し“渡り鳥の飛行パターン”を参照した形の屋根で覆う構成を考案。特徴的な屋根は施工性や機能性も考慮して設計
  17. 五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の「市松の家」。住宅街の角地に計画。暮らしの変化に柔軟に応える存在を目指し、諸機能を収めた“大きな壁柱”を対角線上に配置してスラブを片持ちで支える建築を考案。柱と床を行き来して“思い思いの場で生活できる”空間を作る
  18. 鈴木理考建築都市事務所+座二郎+高橋みのり による、東京の、建蔽率50%の敷地を最大限活用する為に屋根のないリビングを計画した住宅「オープンスカイハウス」
  19. 早坂直貴+斧田裕太 / 邸宅巣箱による、神奈川・葉山町の住宅「ポジティブ・イミテーション」。海沿いの別荘地に計画。イミテーション肯定での“豊かな建築体験”の創出を意識し、眺望確保の為の“仮想の崖”の上に“大開口の平家”を載せる構成を考案。模造品を“現代技術の結晶”として捉え“美点”を見出す
  20. 鈴木知悠 / 地域価値共創センターによる「SHOPKIT」。街の様々な場の活性化を意図した装置。ビル建替時の遊休地の活用方法への疑問を出発点とし、明るく親しみ易い空間が“即席で立ち上がる”仕組みを考案。都市の中の自然空間の肯定と個人の振舞の促進も意図

スキーマ建築計画の長坂常へのインタビュー「予算から自由になるための創意」。“デザイン手法”から“事務所の運営”までも語る内容。聞き手をCHArの連勇太朗が務める

スキーマ建築計画の長坂常へのインタビュー「予算から自由になるための創意」がLIXILのウェブサイトで公開されています。“デザイン手法”から“事務所の運営”までも語る内容です。聞き手をCHArの連勇太朗が務めています。

「建築とまちのぐるぐる資本論」の取材第6回はスキーマ建築計画を主宰し、ローコストの小さな立ち飲み屋から世界的なブランドの店舗まで一貫して手掛けている長坂常さんにお話を伺った。また、尾道の「LLOVE HOUSE ONOMICHI」や「イソップ吉祥寺店」、「武蔵野美術大学16号館」などいくつかの建築をめぐった。建築が使われ、変化していくことを積極的に捉えるそのデザイン手法から事務所の運営まで、オープンに語ってくださった。

木村松本建築設計事務所のウェブサイトがリニューアル デヴィッド・チッパーフィールドのプリツカー賞授賞式の動画。2023年5月にギリシャ・アテネで行われたもの

デヴィッド・チッパーフィールドのプリツカー賞(2023年)授賞式の動画です。2023年5月にギリシャ・アテネで行われたものです。アーキテクチャーフォトでは、チッパーフィールドの代表作品の写真と受賞時のリリーステキストを特集記事として紹介しています。

(翻訳)
プリツカー賞45周年を記念したこのドキュメンタリービデオには、5月24日にアテネの古代アゴラで開催された授賞式で、2023年受賞者のデイヴィッド・チッパーフィールド、マレヴァ・グラボウスキー、ハイアット財団会長のトム・プリツカー、審査委員長で2016年受賞者のアレハンドロ・アラヴェナが行ったスピーチが収録されています。

ビデオには、過去にプリツカー賞を受賞したラファエル・モネオ(1996年)、ノーマン・フォスター(1999年)、ラファエル・アランダ、カルメ・ピジェム、ラモン・ヴィラルタ(2017年)、イヴォンヌ・ファレルとシェリー・マクナマラ(2020年)、アンヌ・ラカトンとジャン=フィリップ・ヴァッサル(2021年)、フランシス・ケレ(2022年)と、審査員のバリー・バーグドール、デボラ・バーク、スティーブン・ブレイヤー、アンドレ・コレア・ド・ラゴ、妹島和世(2010年受賞者)、ベネデッタ・タリアブーエ、ワン・シュウ(2012年受賞者)、そしてマヌエラ・ルカ=ダジオ事務局長のコメントが収録されています。

デヴィッド・チッパーフィールドはこう述べています。
「より良く、より美しい世界は、環境と平等という課題に焦点を当てなければならない。 これらの課題とは無関係に達成された建築は、あまり意味を持たなくなり、何をもって私たちが美しいと判断するかという感覚そのものに影響を与えることになるだろう」

また、セレモニーのハイライト版も公開されており、こちらは記事末尾に掲載します。

【ap job更新】 仲建築設計スタジオが、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 仲建築設計スタジオが、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 仲建築設計スタジオが、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中街かどのホール(工事中)

仲建築設計スタジオの、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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仲建築設計スタジオでは、設計スタッフ(正社員)を募集します。募集人数は2~3名です。
われわれは、地域社会のための建築をつくっています。ここでは共同代表の仲と宇野だけでなく、スタッフも含めて「一人ひとりが建築家」です。自由闊達な議論をかわしながら建築を設計し、そして実現します。
このような創造の環境に加わりたい方を募集します。

【大切にしていること】
わたしたちは、「建築を提案し、実現し、持続させること」を大切にしています。

・提案
建築のデザインを通して、地域社会に関わりたいと考えます。そのための方法論としてわれわれはプログラムアプローチと環境アプローチを実践してきましたが、今後はこれら2つのアプローチを統合していこうと思います。一緒に探求したい方を歓迎します。

・実現
提案を実現することに最大の価値と歓びを見出します。建築はひとりでは完成しません。事務所内はもちろん、異なる分野の方々とのコミュニケーションが重要です。そんなコミュニケーションの輪に参加したい方を歓迎します。建築家の社会性を意識しながら、技術とプロセスを体得できます。

・持続
われわれの実践は、日常生活の場である建築を、社会的・環境的な循環の中に位置づけようとすることかもしれません。そのため、たとえば「経済」のように、いままではソフトだと考えられていた部分にも興味を持っています。持続可能な地域社会についての研究・提案は、財団や企業との共同研究という形を取ることもあります。

今津康夫 / ninkipen!による、大阪市の店舗「PORT」。昭和竣工のビル内のヴィンテージと新品の衣類や家具を扱う店。ショップの個性に相応しい在り方を求め、既存の“素材に潜む美しさ”に敬意を払う設計を志向。床のテラゾーや天井のアルミパネルを磨き上げ再活用する
今津康夫 / ninkipen!による、大阪市の店舗「PORT」。昭和竣工のビル内のヴィンテージと新品の衣類や家具を扱う店。ショップの個性に相応しい在り方を求め、既存の“素材に潜む美しさ”に敬意を払う設計を志向。床のテラゾーや天井のアルミパネルを磨き上げ再活用する店舗が入るビルの外観。1階に入居している。 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、大阪市の店舗「PORT」。昭和竣工のビル内のヴィンテージと新品の衣類や家具を扱う店。ショップの個性に相応しい在り方を求め、既存の“素材に潜む美しさ”に敬意を払う設計を志向。床のテラゾーや天井のアルミパネルを磨き上げ再活用する売り場 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、大阪市の店舗「PORT」。昭和竣工のビル内のヴィンテージと新品の衣類や家具を扱う店。ショップの個性に相応しい在り方を求め、既存の“素材に潜む美しさ”に敬意を払う設計を志向。床のテラゾーや天井のアルミパネルを磨き上げ再活用する売り場 photo©河田弘樹

今津康夫 / ninkipen!が設計した、大阪市の店舗「PORT」です。
昭和竣工のビル内のヴィンテージと新品の衣類や家具を扱う店です。建築家は、ショップの個性に相応しい在り方を求め、既存の“素材に潜む美しさ”に敬意を払う設計を志向しました。そして、床のテラゾーや天井のアルミパネルを磨き上げて再活用しました。店舗の公式サイトはこちら

ヴィンテージ家具とウィメンズの服を取り扱うセレクトショップのインテリアデザインである。

昭和40年竣工のビルは時が止まったように当時の姿のまま残されていて、セピアに燻んでしまっているが、丁寧な仕事と当時は最先端だったであろう素材に潜む美しさにすぐに魅了された。

建築家によるテキストより

半世紀かけて大量に積もった汚れを落とすことから始めることが、新しいものと古いものを同時に扱う店のパーソナリティに相応しいと思った。

建築家によるテキストより

床のテラゾーはポリッシャーのブラシを徐々に細かく変えながら何度も磨きあげて竣工時以上の輝きを取り戻し、タバコのヤニがこびり付いた天井のアルミパネルは剥離剤で洗浄し再利用し、数が足りないものは複製して補った。
エントランスのドアプレートは当時と変わらずに作り続けられていることに驚きながら、新しいものに取り替えた。

時計の針を戻すように鮮やかに蘇った直截的な空間の下、過去と現在を行ったり来たりしながら手に取る逸品は、どれもタイムレスな魅力を放っている。

建築家によるテキストより
湯浅良介による建築展「BLINK」。品川区の“same gallery”で開催。空間そのものを対象とした展示を求め、複数の鏡を用いて“光と影”と“反射と遮断”をギャラリーに導入するインスタレーションを考案。鏡は作家の松尾慎二と共同で制作
湯浅良介による建築展「BLINK」。品川区の“same gallery”で開催。空間そのものを対象とした展示を求め、複数の鏡を用いて“光と影”と“反射と遮断”をギャラリーに導入するインスタレーションを考案。鏡は作家の松尾慎二と共同で制作 photo©丹羽惠太朗
湯浅良介による建築展「BLINK」。品川区の“same gallery”で開催。空間そのものを対象とした展示を求め、複数の鏡を用いて“光と影”と“反射と遮断”をギャラリーに導入するインスタレーションを考案。鏡は作家の松尾慎二と共同で制作 photo©丹羽惠太朗
湯浅良介による建築展「BLINK」。品川区の“same gallery”で開催。空間そのものを対象とした展示を求め、複数の鏡を用いて“光と影”と“反射と遮断”をギャラリーに導入するインスタレーションを考案。鏡は作家の松尾慎二と共同で制作 photo©丹羽惠太朗

湯浅良介による建築展「BLINK」です。
東京都品川区の“same gallery”で開催されています。建築家は、空間そのものを対象とした展示を求め、複数の鏡を用いて“光と影”と“反射と遮断”をギャラリーに導入するインスタレーションを考案しました。また、鏡は作家の松尾慎二と共同で制作されました。
展覧会の開催期間は、2023年12月8日~10日、15日~17日です。また、2023年12月17日に写真家のGottinghamをゲストに迎えたトークイベントも企画されています(詳細は末尾に掲載)。ギャラリーの場所はこちら。ギャラリーの公式サイトはこちら

武蔵小山駅・西小山駅から徒歩12分ほどの場所に展示場所となるsame galleryはある。2020年に元作業所の一棟を改装しオープンし、2023年にはよりホワイトキューブに近いギャラリー空間として新たに改装しリニューアルオープンした。

リニューアルオープンのレセプションの日に、ギャラリー運営に携わる写真家の丹羽恵太朗さんから年末に展示をしてほしいという依頼を受けて今回展示を行うこととなった。その日、ギャラリーを訪れる多くの人で通りまで人が溢れる光景が、建物の口に人が吸い込まれたり吐き出されているようだなと思いながら通りの反対側から通りと人と建物を見ていた。

空間に展示するモノ自体よりも空間そのものを対象にしたかった。そして空間は人がいて息づくものだと感じている。

ちょうど福岡の二本木ギャラリーのオーナーであり作家の松尾慎二さんと鏡をここ1年くらい共同制作していたこともあり、鏡を使用した光と影、その反射と遮断を扱うことで展示物よりも空間それ自体を主題とするようなインスタレーションが行えるのではないかと考えた。

使用するのはひとつの光源と5つの鏡。壁に目が現れ、人が空間に介入するとその目はまばたきをしながら人を見る。空間は人の存在とともに生きている、と感じるあの空間に通ういきものの様な湿度感を表したいと思った。

建築家による概要より
【ap job更新】 別府を拠点に、地域の新たな文化生成に取り組む「DABURA.m Inc.」が、メンバーを募集中
【ap job更新】 別府を拠点に、地域の新たな文化生成に取り組む「DABURA.m Inc.」が、メンバーを募集中
【ap job更新】 別府を拠点に、地域の新たな文化生成に取り組む「DABURA.m Inc.」が、メンバーを募集中GALLERIA MIDOBARU / GOOD DESIGN AWARD 2021ベスト100他、国内外7つの賞で受賞・入選

別府を拠点に、地域の新たな文化生成に取り組む「DABURA.m Inc.」の、メンバー募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

DABURA.m Inc.は、建築設計、空間再生、地域デザインに取り組む建築設計事務所です。

世界有数の〝湯の街〟として知られる別府市を拠点としています。別府市は温泉が豊富なだけでなく、昔からバックグラウンドの異なる湯治客を多く受け入れてきたことから、寛容性が高い街としても知られています。今日でもアーティスト・外国人・移住者などが多く暮らしており、ユニークな活動をしている方も多いです。

私たちは、「利他的な文化としての建築、空間、地域を創造し、持続可能な文明への転換に寄与する」という理念に基づき、建築や空間に関する幅広い活動を通して、“土地の力を呼び起こして“いこうとしています。

これまでには、アーティスト達と協働して創り上げたホテル「GALLERIA MIDOBARU」、辰野建築を再生した「大分銀行赤レンガ館」、大分県・県立美術館と連携して実施した社会実験「カドウ建築の宴in OPAM」など、空間に纏わる様々なプロジェクトに他分野の方々と連携して取り組んで来ました。

別府市の拠点は築46年の酒類倉庫ビルを耐震改修を伴う再生をしており、私達のオフィスと共に、宿「HAJIMARI Beppu」、喫茶、陶芸工房、商店などがある複合的な場となっており、トークライブやARTIST BARを定期的に開催しています。

設計面では、各々に固有のテーマが有る、地域と関わりの深いプロジェクトが多数進行中です。一緒に取り組んでくれるメンバーを募集しております。ぜひご応募をお待ちしております。

【ap job更新】 OMAと日建設計で経験を積み開設された「松田仁樹建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)、事務スタッフ、学生アルバイトを募集中
【ap job更新】 OMAと日建設計で経験を積み開設された「松田仁樹建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)、事務スタッフ、学生アルバイトを募集中
【ap job更新】 OMAと日建設計で経験を積み開設された「松田仁樹建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)、事務スタッフ、学生アルバイトを募集中

OMAと日建設計で経験を積み開設された「松田仁樹建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒)、事務スタッフ、学生アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

松田仁樹建築設計事務所では、設計スタッフ・事務スタッフ・アルバイトを募集致します。

松田仁樹建築設計事務所は、松田仁樹を代表とし東京とNYを拠点に活動する建築設計事務所です。

現在弊社では国内外にて十数件のプロジェクトが進行しております。
進行中のプロジェクトには、富裕層向け木造中高層集合住宅、大阪万博のパビリオン、全国展開の別荘型宿泊施設、グローバルに販売予定の商品化住宅、温泉地のホテル、その他国内外の高級ヴィラ・別荘・ゲストハウスなどがあり、他にも比較的規模の大きい案件が数件控えております。今後は公共建築などにも積極的に取り組んでいく方針です。

働き方は原則フルリモートで、裁量労働を採用し各自タイムマネジメントを行っています。模型の製作も極力行わず、3Dモデルとパースを活用して検討を進めます。パソコン、モニター、プリンター、スキャナ等業務上必要なものは全て支給しております。

【代表メッセージ】
私自身、OMAと日建設計にて非常に大規模なプロジェクトの設計に携わり、建築が都市に与える影響の大きさに慄きながらも、その責任の重圧の中でいかに社会に寄与する射程の長いデザインを提案できるかを必死に考えてきました。
そうした経験から、弊社ではどのプロジェクトにおいてもまず前提条件を疑い、多角的なリサーチに基づいて独自の仮説を立てることで、社会の変化に対応し得る新しい建築の形式をソフト・ハードの両面から探求していきます。
建築が好きで探求心の強い方、独立志望の方、一緒に事務所の成長を担っていける方など、意欲的な方のご応募をお待ちしております。

竹中和哉 / 空-KEN design officeによる、大阪市の、多目的スペース「ソソラソウ」。企業ビルの最上階の一角にある交流と発信の場。与件の屋外からのアクセスを活かし、内外も繋げる高低差のある床面で空間を“緩やかに”間仕切る構成を考案。“大小様々な曲線”を導入して様々な感覚の居場所も作る
竹中和哉 / 空-KEN design officeによる、大阪市の、多目的スペース「ソソラソウ」。企業ビルの最上階の一角にある交流と発信の場。与件の屋外からのアクセスを活かし、内外も繋げる高低差のある床面で空間を“緩やかに”間仕切る構成を考案。“大小様々な曲線”を導入して様々な感覚の居場所も作るエントランス側の外部より内部を見る。 photo©笹の倉舎 笹倉洋平
竹中和哉 / 空-KEN design officeによる、大阪市の、多目的スペース「ソソラソウ」。企業ビルの最上階の一角にある交流と発信の場。与件の屋外からのアクセスを活かし、内外も繋げる高低差のある床面で空間を“緩やかに”間仕切る構成を考案。“大小様々な曲線”を導入して様々な感覚の居場所も作る左手前:「凹んだ床」(FL+363.6)、中央:「高い床」(FL+606)、右:「低い床」(FL±0) photo©笹の倉舎 笹倉洋平
竹中和哉 / 空-KEN design officeによる、大阪市の、多目的スペース「ソソラソウ」。企業ビルの最上階の一角にある交流と発信の場。与件の屋外からのアクセスを活かし、内外も繋げる高低差のある床面で空間を“緩やかに”間仕切る構成を考案。“大小様々な曲線”を導入して様々な感覚の居場所も作る「凹んだ床」から全体を見る。 photo©笹の倉舎 笹倉洋平

竹中和哉 / 空-KEN design officeが設計した、大阪市の多目的スペース「ソソラソウ」です。
企業ビルの最上階の一角にある交流と発信の場です。建築家は、与件の屋外からのアクセスを活かし、内外も繋げる高低差のある床面で空間を“緩やかに”間仕切る構成を考案しました。また、“大小様々な曲線”を導入して様々な感覚の居場所も作る事が意図されました。

屋外空間には菜園スペースを新たに作り、屋内空間は生活に関する提案を目的としたセミナー、展示、撮影等多岐に渡り行われ、内外含めて文化交流・発信の場所となっていく。周辺は駅も近く、タワーマンションが立ち並ぶ立地だが、初めて訪れた日は天気も良く、心地よい風が抜けていた。最上階の南側は建物ラインから2m程屋上緑化スペースがあり、既存屋内棟の窓からも緑化スペース床面(地面)を感じられる豊かなロケーションであった。

建築家によるテキストより

屋内空間を考えるにあたり、訪れた日に感じた内と外との緩やかな関係性や見え方も大事に取り込み進めていった。壁を作り仕切るのではなく、床面の積層によって高低を作りながら、曲線も使う事で視線の向きが変化し緩やかな空間の住み分けを考えた。

また大小様々な曲線を取り入れた事により、力強さやおおらかさなど過ごす位置によって感じ方が変化する事も狙いとしており、様々な行為・行動や時間軸においても一番最適な居場所を人々が探し出す事に期待している。

建築家によるテキストより

内外の境界もより曖昧にするため仕上げを統一し、東から南に続く開口部に関しても、可能な範囲でシンプルなリズムを取り入れ外への繋がりを求めた。季節の良い時には、開け放しながらのびやかに使う事が想定されている。色使いをはじめ、仕上げにおいてもシームレスを目指した内部空間は「ソソラソウ」と名付けられ、訪れる人の感度が上がる空間となり、文化交流・発信がより良いものとなるようにと願う。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 坂倉建築研究所が、設計スタッフ(新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 坂倉建築研究所が、設計スタッフ(新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 坂倉建築研究所が、設計スタッフ(新卒・既卒・経験者)を募集中ミュージックホール 2017 ※photo:志摩大輔(ad hoc inc.)

坂倉建築研究所の、設計スタッフ(新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

―「建築家」は誰よりも人間に対する深い愛情を持っていなければいけない。心の底から人間愛を持っていなければならない。

―「建築」は、規模の大小、用途の差異に関係なく、つくる人間の意志、願望のもとに、つくられる場所に最も適合し、その魅力を最大限に引き出してつくられるべきであり、つくった後の生き生きとした姿・力こそ最も大切である。

私たちは、創業者である坂倉準三から継承されてきた、優れた空間実現のための一貫した設計活動を行っています。

社会と人間の諸活動の実際を知り、都市から個人住宅、家具まで多様なスケールの設計活動を通じて、思想・技術・社会情勢等を統合した、時代を超える価値をつくる事を目指しています。

弊社は、激動する社会に的確に対応し、設計を通じて世界に発信・提言できる柔軟な発想力と新鮮なデザイン力を有する「建築家」となるべき人材を広く求めます。

山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京・渋谷区のギャラリー「NANZUKA UNDERGROUND」。実験的な姿勢のアートギャラリーの為に新築で計画。法規制と要望から形態を導き出し、所属作家が外壁ペイント等を施して“それ自体がアートピース”となる建築を具現化。屋外部分も展示可能なように素材等を選択
山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京・渋谷区のギャラリー「NANZUKA UNDERGROUND」。実験的な姿勢のアートギャラリーの為に新築で計画。法規制と要望から形態を導き出し、所属作家が外壁ペイント等を施して“それ自体がアートピース”となる建築を具現化。屋外部分も展示可能なように素材等を選択外観、外壁のペイントは所属作家の中村哲也が手掛けている。 photo©新澤一平
山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京・渋谷区のギャラリー「NANZUKA UNDERGROUND」。実験的な姿勢のアートギャラリーの為に新築で計画。法規制と要望から形態を導き出し、所属作家が外壁ペイント等を施して“それ自体がアートピース”となる建築を具現化。屋外部分も展示可能なように素材等を選択エントランス、ロゴのデザインと扉の鏡面仕上げのアイデアは空山基によるもの。 photo©新澤一平
山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京・渋谷区のギャラリー「NANZUKA UNDERGROUND」。実験的な姿勢のアートギャラリーの為に新築で計画。法規制と要望から形態を導き出し、所属作家が外壁ペイント等を施して“それ自体がアートピース”となる建築を具現化。屋外部分も展示可能なように素材等を選択1階、ギャラリー photo©新澤一平

山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.が設計した、東京・渋谷区のギャラリー「NANZUKA UNDERGROUND」です。
実験的な姿勢のアートギャラリーの為に新築で計画されました。建築家は、法規制と要望から形態を導き出し、所属作家が外壁ペイント等を施して“それ自体がアートピース”となる建築を具現化しました。また、屋外部分も展示可能なように素材等が選択されました。ギャラリーの公式ページはこちら

ポップカルチャーと現代美術の接続を目指す実験的なアートギャラリーを運営するナンヅカの新しいフラグシップギャラリーである。
市街地再開発によるビル建て替えに伴い渋谷から神宮前へ移転、多目的に使えるスペースを備えた新築のギャラリーを構える事となった。

建築家によるテキストより

建物のヴォリュームは法的な広さ・高さの制限と、1,2階にできるだけ天井の高い展示空間、3,4階に容積率を使い切るように多目的なスペースを確保したいという要望から導き出された。

4層を積み上げる事でできた屋外部分を展示スペースやテラスとして使えるように、屋外階段・手すり・庇といったヴォリュームに取り付くエレメントをすべて亜鉛メッキされた鉄で制作した。

建築家によるテキストより

庇に取り付くロゴのデザインと扉の鏡面仕上げのアイデアは空山基氏、1,2階外壁のカスタムペイントは中村哲也氏といったナンヅカ所属アーティストによるものである。新築らしからぬラスティックなペイントを施された即物的なヴォリュームは昔からそこにあったようにも見えるが、同じマテリアルで統一されたエレメントと鏡面仕上げの扉やロゴが対比的に取り付き、フラグシップギャラリーにふさわしい象徴的な佇まいを獲得している。

建築家によるテキストより
坪井秀矩 / 坪井建築設計事務所による、大阪市の店舗「ICHIKO ICHIE 阪急三番街店」。歴史ある企業が手掛けるインセンスの店。“素材そのものの香りを活かす”という理念の表現を求め、自然素材と手仕事で作る空間を志向。加工で様々な表情になる“本小松石”を中央に据え“香り”の象徴として見せる
坪井秀矩 / 坪井建築設計事務所による、大阪市の店舗「ICHIKO ICHIE 阪急三番街店」。歴史ある企業が手掛けるインセンスの店。“素材そのものの香りを活かす”という理念の表現を求め、自然素材と手仕事で作る空間を志向。加工で様々な表情になる“本小松石”を中央に据え“香り”の象徴として見せる photo©ad hoc 志摩大輔
坪井秀矩 / 坪井建築設計事務所による、大阪市の店舗「ICHIKO ICHIE 阪急三番街店」。歴史ある企業が手掛けるインセンスの店。“素材そのものの香りを活かす”という理念の表現を求め、自然素材と手仕事で作る空間を志向。加工で様々な表情になる“本小松石”を中央に据え“香り”の象徴として見せる photo©ad hoc 志摩大輔
坪井秀矩 / 坪井建築設計事務所による、大阪市の店舗「ICHIKO ICHIE 阪急三番街店」。歴史ある企業が手掛けるインセンスの店。“素材そのものの香りを活かす”という理念の表現を求め、自然素材と手仕事で作る空間を志向。加工で様々な表情になる“本小松石”を中央に据え“香り”の象徴として見せる photo©ad hoc 志摩大輔

坪井秀矩 / 坪井建築設計事務所が設計した、大阪市の店舗「ICHIKO ICHIE 阪急三番街店」です。
歴史ある企業が手掛けるインセンスの店です。建築家は、“素材そのものの香りを活かす”という理念の表現を求め、自然素材と手仕事で作る空間を志向しました。そして、加工で様々な表情になる“本小松石”を中央に据え“香り”の象徴として見せる事も意図されました。店舗のページはこちら

文化元年創業、薫物線香を扱い200余年の歴史を持つ企業の提案するインセンスブランド「ICHIKO ICHIE」。大阪・阪急三番街店のリニューアルオープンの計画です。

建築家によるテキストより

ただ調香によって良い香りを作り出すだけではなく、原料となる天然香木や精油などの素材そのものの持つ香りを活かすというブランドコンセプトに通じるよう、内装には天然石や左官といった自然素材や手仕事による仕上を採用しています。

建築家によるテキストより

店舗中央に配置した什器は、ひとつの石でも様々な石肌や色味を持ち、また、加工・仕上方法ごとに異なった表情となる本小松石を用い、気分や場所・時間の移ろいなどにより変化するインセンスの香りを表現しています。そして床耐荷重や搬入設置への対応として分割を行うことを、より繊細な雰囲気の演出へと繋げています。

建築家によるテキストより

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