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【ap job更新】 公共プロポから地域のプロジェクトまで、大小様々な建築を手掛ける「STA土屋辰之助アトリエ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 公共プロポから地域のプロジェクトまで、大小様々な建築を手掛ける「STA土屋辰之助アトリエ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 公共プロポから地域のプロジェクトまで、大小様々な建築を手掛ける「STA土屋辰之助アトリエ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)とアルバイトを募集中公衆浴場から児童館へのコンバージョン

公共プロポから地域のプロジェクトまで、大小様々な建築を手掛ける「STA土屋辰之助アトリエ」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)とアルバイト 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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設計スタッフ(主任/アシスタント/アルバイト)募集

【主宰者について】
主宰者である土屋辰之助は 大学研究室から香山壽夫に師事し、香山壽夫建築研究所にて「国立科学博物館上野本館保存再生」「世界遺産 熊野本宮館」や多くの学校建築など、主に公共建築の実績を積んできました。
2011年の伊勢神宮内宮参集殿改修プロジェクトを機に株式会社土屋辰之助アトリエを設立、その後日本建築学会作品選集新人賞を受賞しました。
また各大学にて設計課題を指導、自らも社会人博士課程に在籍し、実務と研究の活動を並行しています。

【組織とアトリエの中間】
事務所の大きな特徴として2000㎡前後の公共施設をプロポーザルから設計監理まで行いつつ、組織設計とのJVによる1万㎡程度の学校等の実績もあります。
一方で地域とのつながりによるプロジェクト、規模の大きい別荘や住宅建築等も手掛けており、組織設計・アトリエ事務所の双方での活動を経験できます。
東北での小学校復興プロジェクトでは、地域にしっかりと入り込み、公共建築賞地域特別賞、東北建築賞、JIA東北建築大賞なども受賞。建築をつくるという職能により、さまざまな地域への貢献を果たすことを実行しています。

【キャリア形成とOB】
このような多彩なプロジェクトの経験から、在籍中に資格を取得し、大手ゼネコン、組織設計や大学助手と両立しながらの設計活動に向かう、もしくは地域や住宅設計に目を向けてコミュニケーション能力を発揮し活動する等、様々なケースが見られます。
設計事務所として成長を続けており、主任に配置されたスタッフは雑誌、学会等の発表でも氏名を連ね、事務所として個人としてのキャリアを着実に重ねていくことを目指していきます。
主軸として事務所運営に積極的に関わることができる人材は特に評価優遇し、パートナーとして運営に関わって頂くことも視野に入れています。

宮本佳明・山口陽登・上坂設計による「大阪市立大学工学部F棟実験室」。既存校舎の中庭に実験室と準備室を増築する計画。中庭の“開放感を担保”を求め、量塊を4分割して“視線の抜けを確保”するように雁行配置する構成を考案。古い建物とも馴染むように外装にコールテン鋼板を採用
宮本佳明・山口陽登・上坂設計による「大阪市立大学工学部F棟実験室」。既存校舎の中庭に実験室と準備室を増築する計画。中庭の“開放感を担保”を求め、量塊を4分割して“視線の抜けを確保”するように雁行配置する構成を考案。古い建物とも馴染むように外装にコールテン鋼板を採用鳥瞰、敷地上空より見る。 photo©Kenta Hasegawa
宮本佳明・山口陽登・上坂設計による「大阪市立大学工学部F棟実験室」。既存校舎の中庭に実験室と準備室を増築する計画。中庭の“開放感を担保”を求め、量塊を4分割して“視線の抜けを確保”するように雁行配置する構成を考案。古い建物とも馴染むように外装にコールテン鋼板を採用外観、北東側より「応用化学 実験室」を見下ろす。 photo©Kenta Hasegawa
宮本佳明・山口陽登・上坂設計による「大阪市立大学工学部F棟実験室」。既存校舎の中庭に実験室と準備室を増築する計画。中庭の“開放感を担保”を求め、量塊を4分割して“視線の抜けを確保”するように雁行配置する構成を考案。古い建物とも馴染むように外装にコールテン鋼板を採用外観、北西側より「バイオ工学 実験室」を見下ろす。 photo©Kenta Hasegawa
宮本佳明・山口陽登・上坂設計による「大阪市立大学工学部F棟実験室」。既存校舎の中庭に実験室と準備室を増築する計画。中庭の“開放感を担保”を求め、量塊を4分割して“視線の抜けを確保”するように雁行配置する構成を考案。古い建物とも馴染むように外装にコールテン鋼板を採用「応用化学 実験室」 photo©Kenta Hasegawa

宮本佳明・大阪市立大学建築デザイン研究室・山口陽登 / YAP上坂設計が設計した、大阪市の「大阪市立大学工学部F棟実験室」です。
既存校舎の中庭に実験室と準備室を増築する計画です。建築家は、中庭の“開放感を担保”を求め、量塊を4分割して“視線の抜けを確保”するように雁行配置する構成を考案しました。また、古い建物とも馴染むように外装にコールテン鋼板を採用しました。

既存校舎に囲まれた2つの中庭に実験室2室と準備室2室を増築する必要があり、工学部F棟のピロティを横断するように、立体的な「余地」を掻き集めて一体の「敷地」を見出している。

建築家によるテキストより

貴重な中庭の開放感を担保するために、建物は南側に寄せて視線の抜けを確保し、動線を妨げないように4つのヴォリュームに分割して、ピロティには準備室を、ダクト配管のため天井高が必要な実験室はピロティ部を外して、全体としては雁行するような配置としている。

建築家によるテキストより

外装材としては、雑多な仕上げを持つ古い校舎群にも馴染むように、あえて全く異なる風合いを持つコールテン鋼板を選択した。
特に屋根面については校舎群からの見下ろしに配慮して第5のファサードと位置付け、外壁と一体のコールテン鋼板で包み込んでいる。

コールテン鋼板表面の表情については、仮置きで生じた雨掛かりや水溜りの跡を気にせず、信楽焼きのように偶然に現れたあるがままの表情を楽しむこととした。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 革新的な建築を創り出す“建築系スタートアップ”の「VUILD」が、建築設計・内装設計・建築系エンジニア・ファブリケーター・施工管理 のスタッフを募集中
【ap job更新】 革新的な建築を創り出す“建築系スタートアップ”の「VUILD」が、建築設計・内装設計・建築系エンジニア・ファブリケーター・施工管理 のスタッフを募集中
【ap job更新】 革新的な建築を創り出す“建築系スタートアップ”の「VUILD」が、建築設計・内装設計・建築系エンジニア・ファブリケーター・施工管理 のスタッフを募集中「福島の循環型木造スタジアム」

革新的な建築を創り出す“建築系スタートアップ”の「VUILD」の、建築設計・内装設計・建築系エンジニア・ファブリケーター・施工管理 のスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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私たちVUILDは、今年大きな変革の年を迎えております。

その変革とは、①部材加工にとどまらず施工まで担うこと、②木材だけでなくコンクリートや鉄など異素材に挑戦すること、③より大規模な都市レベルの建築に着手すること、④日本を越えて海外に挑むこと、といった未踏の領域への果敢な挑戦です。

2019年竣工の『まれびとの家』以降、着実に実績を重ね、先日は遂に1万平米規模となる『福島の木造スタジアム計画』を公表しました。加えて、ヴェネチアでの国際建築展への出展や、世界三大デザイン賞「iFデザインアワード」での最高賞GOLD受賞など、国際的な舞台にも立ち始めています。

その成果もあり、野心的なプロジェクトのお声掛けをいただく機会が増え、手がける建築の規模は拡大しつつあります。また工場も300平米から1000平米へと拡張し、製造能力も大幅に高まりました。

最近では、設計事務所としてのプロジェクト以上に、他の設計事務所やゼネコン・工務店からの制作や施工を担う案件も増加し、ビジネスとしても着実な成長を遂げています。

こうした流れの中、今年9月には大型の資金調達にも成功し、さらなる事業拡大を目指しております。この新たな転換期において、設計・エンジニア・制作・施工、それぞれのチームで新しい仲間を募集いたします。

現在、建設業界は職人不足や建設費高騰といった課題に直面しています。だからこそ、デジタル技術を駆使して設計から施工まで一貫して行える私たちの優位性が活かされます。新しい建築の未来、そして次世代のゼネコンのあり方を共に切り拓いていただける方のご応募を、心よりお待ちしております。

VUILD株式会社 代表取締役CEO 秋吉浩気

【ap job更新】 建築・都市・地域のデザインを通して、社会に新たな価値を生み出す「株式会社 TIT」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)と アルバイトを募集中
【ap job更新】 建築・都市・地域のデザインを通して、社会に新たな価値を生み出す「株式会社 TIT」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)と アルバイトを募集中
【ap job更新】 建築・都市・地域のデザインを通して、社会に新たな価値を生み出す「株式会社 TIT」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)と アルバイトを募集中丸岡観光情報センター

建築・都市・地域のデザインを通して、社会に新たな価値を生み出す「株式会社 TIT」の、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)と アルバイト 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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ソフトからハードまで、小さなスケールから大きなスケールまで、個人の暮らしから社会まで、株式会社TITは幅広い視野で取り組んでいます。
私たちと一緒に、空間的・時間的ひろがりを通した新たな価値をつくりだす計画・設計・実践・研究を行うメンバーを募集します。

現在、複数建物を開発するマスタープラン作成、歴史的駅舎の改修・利活用、史跡公園・ガイダンス施設の設計、歴史的建造物の保存支援、エリアブランディング構想、景観計画、歴史・文化財を生かしたまちづくり計画、などのプロジェクトが進行中です。

・建築が好きでスキルアップを目指したい人
・建築のみならず、まちづくり・都市デザインに興味を持って挑みたい人
・地域に拠点をつくって取り組みたい人

TITは、まちづくりから建築設計、運営まで一貫して取り組む建築・都市設計事務所です。 私たちは、3つの領域のデザインを行います。
・人間と環境をつなぐ「建築デザイン」
・環境と社会をつなぐ「都市デザイン」
・社会と人間をつなぐ「地域デザイン」

「建築デザイン」
個人住宅・オフィス、地方自治体による観光センターや鉄道駅舎・公営住宅・宿泊温浴施設・物産施設・公共トイレなどの公共施設の設計監理、新しくつくるだけでなく歴史的建造物の保存活用や既存建物を利活用するリノベーション・コンバージョンも行っています。

「都市デザイン」
ひとつの敷地にとどまらないマスタープラン、エリア整備・エリアブランディング構想、地方自治体のまちづくり構想・計画立案、文化財を活かした歴史まちづくり、景観づくり、福島県浜通りでの復興支援など、建築・都市を横断して取り組んでいます。

「地域デザイン」
プロジェクトの過程では、ワークショップなど地域との対話・協働を重視しながら進め、プロジェクトを推進する拠点の運営なども行っています。

3つのデザインを通して、多様な主体とともに将来の都市を構想し、建築設計・空間づくりの実践を通した地域や社会に新たな価値を生む提案を続けてきています。

私たち事務所の特徴は、建築・都市に関わるフィールドがとにかく広いことです。プロジェクトごとに多様な専門家とチームを組み、様々な業務を遂行しています。複数のプロジェクトを同時進行で遂行しています。ひとつとして同じ仕事はなく、メンバー間でフラットなコミュニケーションを取りながら、取り組んでいます。

私たちは、「東京」と「福島」「福井」「神奈川」など多拠点で活動しています。地域との関わりをより強く持ちたいと考えています。そのため、地方移住を前提とした働き方、リモートワークや子育てによる時短勤務、建築士など資格取得や個人のスキルアップもできるような、様々な働き方も柔軟に支援しています。
ぜひ一緒に新しい働き方を考えていきたいです。

小野良輔建築設計事務所による、鹿児島・奄美大島の「ねこやぐらの家」。猫などの小動物を家で預かる施主の為に計画。人間と動物の無理のない“共存”を目指し、猫の通り道にもなる“構造体”を中央に配置する建築を考案。地域の古民家とも調和する屋根形状は室内に開放感も生み出す
小野良輔建築設計事務所による、鹿児島・奄美大島の「ねこやぐらの家」。猫などの小動物を家で預かる施主の為に計画。人間と動物の無理のない“共存”を目指し、猫の通り道にもなる“構造体”を中央に配置する建築を考案。地域の古民家とも調和する屋根形状は室内に開放感も生み出す外観、敷地内の北東側より見る。 photo©長谷川健太
小野良輔建築設計事務所による、鹿児島・奄美大島の「ねこやぐらの家」。猫などの小動物を家で預かる施主の為に計画。人間と動物の無理のない“共存”を目指し、猫の通り道にもなる“構造体”を中央に配置する建築を考案。地域の古民家とも調和する屋根形状は室内に開放感も生み出す土間からキッチンとリビングを見る。 photo©長谷川健太
小野良輔建築設計事務所による、鹿児島・奄美大島の「ねこやぐらの家」。猫などの小動物を家で預かる施主の為に計画。人間と動物の無理のない“共存”を目指し、猫の通り道にもなる“構造体”を中央に配置する建築を考案。地域の古民家とも調和する屋根形状は室内に開放感も生み出すリビングから土間とダイニングを見る。 photo©長谷川健太
小野良輔建築設計事務所による、鹿児島・奄美大島の「ねこやぐらの家」。猫などの小動物を家で預かる施主の為に計画。人間と動物の無理のない“共存”を目指し、猫の通り道にもなる“構造体”を中央に配置する建築を考案。地域の古民家とも調和する屋根形状は室内に開放感も生み出す天井の架構を見上げる。 photo©長谷川健太

小野良輔建築設計事務所が設計した、鹿児島・奄美大島の「ねこやぐらの家」です。
猫などの小動物を家で預かる施主の為に計画されました。建築家は、人間と動物の無理のない“共存”を目指し、猫の通り道にもなる“構造体”を中央に配置する建築を考案しました。また、地域の古民家とも調和する屋根形状は室内に開放感も生み出します。

夫婦と子ども、そして多くの猫たちが暮らす、奄美大島の集落内に建つ小さな住宅である。

クライアントが動物にかかわる仕事のため、保護猫を住宅内で預かることが多い。猫に限らず時には犬や鳥などもその対象のため、コンパクトながら無理なく人間と動物が共存できるような空間が求められた。

建築家によるテキストより

20坪弱の正方形平面の外周部に猫のための天井の低いロフト空間を法規上認められる最大値に近い面積で設けている。そのため、この住宅は人にとっては20坪、猫にとっては30坪ほどの住宅とも言える。

天井が低く緩勾配となる外周部の屋根に対し、中心付近は高天井・急勾配の屋根としている。屋根の形状の変化が空間に広がりを感じさせるような構成となっている。
外周部の緩勾配は敷地周辺に建つ奄美の古民家特有の意匠と調和するだけでなく、低く押さえられた軒と立面により台風に対しての見付面積を小さくできる形態であり、また中心部の急勾配がつくる大きな気積は身体感覚的な開放感をもたらしてくれる。
中央上部に溜まる日射熱は機械換気設備により排熱し、人の住空間の温熱環境性能の向上をはかった。

建築家によるテキストより

この屋根を支持する構造体が「ねこやぐら」と名付けたストラクチャであり、この住宅の中心にあって人と動物の共存を実現する装置でもある。
ねこやぐらは4本の柱と梁で構成されており、足元は一段下がった土間空間となっている。
柱で囲まれた小下がりの土間空間は、空間的な断絶はないものの領域としても素材として切り替えている。ここはケージなどが置かれていても良い半屋外空間のような扱いが可能な場所として設定した。小上がりのフローリングに腰を掛けることで人同士・人と動物が向き合う関係性も生まれる。

また、4本のうち2本の柱は麻縄を巻いた丸柱であり、猫の通り道や爪とぎとして、猫の生活になくてはならない物となっている。丸柱を登った先の梁はロフト空間へのキャットウォークとして使われている。

正方形平面にかけた放射状の梁は、一般的な隅木による方形屋根の梁にくらべ、隅木に対して応力集中を起こさず応力を分散できるため、梁せいを小さくしながら安定性を高めることができる形式である。この断面の小ささにより、猫の通り道を遮ることないまま緩勾配を実現している。また、放射状の梁はどこにいても認識され、住宅の中心性をより際立たせるマーカーとしても働いている。

建築家によるテキストより
フロリアン・ブッシュ建築設計事務所による、東京・新宿区の複合ビル「昇」。48㎡の敷地に建つ飲食店と2つの住戸が入る建築。“垂直方向の可能性”を探求し、コアを設けずに平面外縁部の上下左右に“階段を巡らせる”構成を考案。与件の拮抗から生まれた“多価性”のある外観も特徴とする
フロリアン・ブッシュ建築設計事務所による、東京・新宿区の複合ビル「昇」。48㎡の敷地に建つ飲食店と2つの住戸が入る建築。“垂直方向の可能性”を探求し、コアを設けずに平面外縁部の上下左右に“階段を巡らせる”構成を考案。与件の拮抗から生まれた“多価性”のある外観も特徴とする俯瞰、西側より見下ろす。 photo©ビンセント・エシテ
フロリアン・ブッシュ建築設計事務所による、東京・新宿区の複合ビル「昇」。48㎡の敷地に建つ飲食店と2つの住戸が入る建築。“垂直方向の可能性”を探求し、コアを設けずに平面外縁部の上下左右に“階段を巡らせる”構成を考案。与件の拮抗から生まれた“多価性”のある外観も特徴とする1階、2階への階段から3階への階段を見上げる。 photo©フロリアン・ブッシュ建築設計事務所
フロリアン・ブッシュ建築設計事務所による、東京・新宿区の複合ビル「昇」。48㎡の敷地に建つ飲食店と2つの住戸が入る建築。“垂直方向の可能性”を探求し、コアを設けずに平面外縁部の上下左右に“階段を巡らせる”構成を考案。与件の拮抗から生まれた“多価性”のある外観も特徴とする4階、アパートメント2、北西側の居室 photo©ビンセント・エシテ

フロリアン・ブッシュ建築設計事務所が設計した、東京・新宿区の複合ビル「昇」です。
48㎡の敷地に建つ飲食店と2つの住戸が入る建築です。建築家は、“垂直方向の可能性”を探求し、コアを設けずに平面外縁部の上下左右に“階段を巡らせる”構成を考案しました。また、与件の拮抗から生まれた“多価性”のある外観も特徴としています。

48㎡の80%という最大建築面積に、レストランの他、何軒かのアパートを盛り込むという野心的な概要から立ち上がった作戦は明瞭だった。それは、この最大建築面積を最大限に活かし、そしてそのような自由な空間を獲得するためには、垂直方向の可能性を最大限に探る必要があるということだ。

建築家によるテキストより

施主はその困難を予測したかのように、この用地が決まるずっと前からプロジェクトに「昇り」という名前を付けていた。
我々の課題は、その方法を如何にして見つけるか、という現実的なものだった。従来ならコンパクトなコア部分を中心とする巡回構造を提案するところだ。

だがここで我々はあえて逆の発想を狙った。コアを度外視し、外郭部に沿って上下左右に階段を巡らせるという構造を提案した。

建物に足を踏み入れた者は、まるで下町の路地に迷い込んだような感覚に陥る:大規模都市と無数の住宅を結ぶ、人々の憩いの場、事実上のロビーのような役割を果たす東京の路地空間。それがこの建物の在り方だ。

建築家によるテキストより

このような空間の曖昧さと多価性はファサードに現れている。

建物の規模を考えると、建物の外皮が構造的な負荷を背負うことは自然であり、有益でもある。潜在的な開口部をできる限り大きく開いたところからスタートし、デザインが進むにつれ、必要性と要望に柔軟に応えつつ、多孔性の度合いが進化していった。

幾つもの制限要素(構造、眺望、採光、換気、予算など)が競い合い、譲り合いながら、最良の解決策を導くグラウンドとなったのがファサード部分だった。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 研究所やオフィス等の“イノベーション”に特化した「プラナス株式会社」が、意匠設計・内装設計・設備設計の正社員(既卒・経験者・新卒)を募集中
【ap job更新】 研究所やオフィス等の“イノベーション”に特化した「プラナス株式会社」が、意匠設計・内装設計・設備設計の正社員(既卒・経験者・新卒)を募集中
【ap job更新】 研究所やオフィス等の“イノベーション”に特化した「プラナス株式会社」が、意匠設計・内装設計・設備設計の正社員(既卒・経験者・新卒)を募集中

研究所やオフィス等の“イノベーション”に特化した「プラナス株式会社」の、意匠設計・内装設計・設備設計の正社員(既卒・経験者・新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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『ひらめきの瞬間』をつくる仲間募集!

あなたのチカラで日本のイノベーションを促進させませんか?

町工場の再生から日本を代表する企業の本社や研究所、ノーベル賞を生み出す国の研究機関など、日本の未来に価値のあるプロジェクトがあなたをお待ちしております。

私たちは研究所やオフィスなどの「イノベーション」に特化した日本唯一の建築設計事務所(※当社調べ)です。
従来のラボのイメージを覆すような「発見が生まれる場」=『ひらめきの瞬間』を創り続け、圧倒的な実績を有します。

研究所をプラナスの力で、もっと快適でクリエイティブな場所にすることで、革新的な研究結果が生まれ、健康的で理想的な未来社会が創出されることを信じています。

あなたのスキルが世界を変えていきます!

■働き方のイメージ
社内のプランナー、エンジニアとチームを組み、プロジェクトに参画。ワークショップやヒアリングを通じてクライアントの研究所で実現したい「未来」を見据えた、設計を行います。企業、研究所のトップと直接話し合いながら、あるべき研究開発のカタチを問い、プログラミングから建築設計のみならずブランディング戦略まで研究所をゼロから創り上げていきます。自然と建築のみならずコンサル、CI・VI デザインの領域まで相談を受けることが多いです。単なる「箱」づくりではなくソフトの領域まで、専門設計事務所だからこそ、深い提案ができます。

ネリ&フーによる、中国・海南島の宿泊施設「城郭都市 / サンヤ・ウェルネス・リトリート」。著名なリゾート地での計画。国の“古代の城郭都市”に着想を得て、重厚な基壇の上に二つの客室棟が載る構成を考案。“土地の精神”の体現も意図して“地元の職人技術”の採用や“少数民族の芸術”の参照も行う
ネリ&フーによる、中国・海南島の宿泊施設「城郭都市 / サンヤ・ウェルネス・リトリート」。著名なリゾート地での計画。国の“古代の城郭都市”に着想を得て、重厚な基壇の上に二つの客室棟が載る構成を考案。“土地の精神”の体現も意図して“地元の職人技術”の採用や“少数民族の芸術”の参照も行う外観 photo©Chen Hao
ネリ&フーによる、中国・海南島の宿泊施設「城郭都市 / サンヤ・ウェルネス・リトリート」。著名なリゾート地での計画。国の“古代の城郭都市”に着想を得て、重厚な基壇の上に二つの客室棟が載る構成を考案。“土地の精神”の体現も意図して“地元の職人技術”の採用や“少数民族の芸術”の参照も行うレセプション photo©Chen Hao
ネリ&フーによる、中国・海南島の宿泊施設「城郭都市 / サンヤ・ウェルネス・リトリート」。著名なリゾート地での計画。国の“古代の城郭都市”に着想を得て、重厚な基壇の上に二つの客室棟が載る構成を考案。“土地の精神”の体現も意図して“地元の職人技術”の採用や“少数民族の芸術”の参照も行うウォーター・コートヤード photo©Chen Hao
ネリ&フーによる、中国・海南島の宿泊施設「城郭都市 / サンヤ・ウェルネス・リトリート」。著名なリゾート地での計画。国の“古代の城郭都市”に着想を得て、重厚な基壇の上に二つの客室棟が載る構成を考案。“土地の精神”の体現も意図して“地元の職人技術”の採用や“少数民族の芸術”の参照も行う飲食エリア photo©Chen Hao
ネリ&フーによる、中国・海南島の宿泊施設「城郭都市 / サンヤ・ウェルネス・リトリート」。著名なリゾート地での計画。国の“古代の城郭都市”に着想を得て、重厚な基壇の上に二つの客室棟が載る構成を考案。“土地の精神”の体現も意図して“地元の職人技術”の採用や“少数民族の芸術”の参照も行う廊下 photo©Chen Hao

ネリ&フーが設計した、中国・海南島の宿泊施設「城郭都市 / サンヤ・ウェルネス・リトリート」です。
著名なリゾート地での計画です。建築家は、国の“古代の城郭都市”に着想を得て、重厚な基壇の上に二つの客室棟が載る構成を考案しました。そして、“土地の精神”の体現も意図して“地元の職人技術”の採用や“少数民族の芸術”の参照も行いました。


こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

サンヤ・ウェルネス・リトリートは、中国の人気リゾート地である海南島の亜龍湾に位置しています。ネリ&フーのデザインは、中国の古代の城郭都市に着想を得ており、重厚な基壇の上に高く築かれ、通常は防御のために水に囲まれています。このように、ホテルは二つの部分で構成されています。客室を含む木造の住居部分が、すべての公共スペースを内包する石造りの基壇の上に載っています。

2つのL字型の建物ヴォリュームが組み合わさって水の中庭を形成しており、そこがホテルのすべてのパブリックアメニティが広がり、外へと放射状に展開する中心的な要素となっています。ロビーは庭園のような風景となり、頭上には浮かぶ提灯がやさしい光を差し込み、そよ風が吹き抜けることで、訪れたゲストはたちまち島のゆったりとした時間の流れを味わう、穏やかな心持ちへと誘われます。同時に、この空間では天井が低く抑えられており、そのことで外に広がる澄んだ青い海の景色を額縁のように切り取り、眺められるようになっています。

あらゆる機会を通じて、このデザインは海南島のゲニウス・ロキ(土地の精神)を体現しようとし、島の集合的記憶、文化、そして自然の特徴を融合させています。地元の職人技を活かしながら、下層部を包む石造りの壁には手作りの粘土レンガが使われており、ファブリックやラグには少数民族であるリー族の織物芸術から着想を得たデザインが取り入れられています。竹を水に浸して圧縮する技術も建材として用いられており、編み込まれたラタンや黄銅のアクセントが、このプロジェクトに奥行きを加えています。

ゲストルームについては、それぞれのユニットが独立した木造の小屋として構想されており、洗面所などの機能的な設備を備えています。木造のボックス同士の間に生まれた空間には、オーシャンビューのバルコニーを含む、就寝やリラックスのためのゾーンが設けられています。実体と空間が交互に織りなすリズム、斜めに設けられた壁、そして素材の質感による表現が相まって、光と影が絶えず戯れるダイナミックなファサードを形づくっています。ベッドルームユニットの間にある廊下は都市の街並みのような風景となり、人々が行き交い、思いがけない出会いを楽しめる小路となっています。こうした偶然こそが、旅人にとっての喜びなのです。

最も注目を集めたトピックス[期間:2025/9/1-9/7]
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/9/1-9/7]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2025/9/1-9/7)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 妹島和世が、NHKの朝のテレビ番組”あさイチ”のプレミアムトークに出演。放送日は2025年9月5日
  2. OMA / 重松象平の建築デザインによる、東京の複合商業施設「原宿クエスト」が9月11日にオープン。“二面性”をコンセプトとし、原宿と表参道という異なる個性の街を繋ぐ空間を志向。設計・監理にはNTTファシリティーズが参画
  3. 妹島和世の空間設計で、化粧品メーカー“ポーラ”の銀座旗艦店「ポーラ ギンザ」が2025年12月にリニューアルオープン。音楽家・渋谷慶一郎、照明家・豊久将三、嗅覚のアーティスト・和泉侃もプロジェクトに参画
  4. SANAAによる、台湾の「Taichung Green Museumbrary」が2025年12月にオープン。旧軍用空港跡地の公園内に計画された美術館と図書館を統合した施設。軽やかで開かれた存在を目指し、アルミとガラスの二重構造のファサードで地上レベルに全方向からアクセス可能な公共広場を備えた建築を考案
  5. 内藤廣による講演会「渋谷と益田、そして建築と都市を語る」の動画。展覧会の開催に合わせて2025年7月に行われたもの
  6. ザハ・ハディド・アーキテクツによる、アメリカ・フロリダの集合住宅「ザ・デルモア」。ビーチサイドでの計画。地域の建築様式“マイアミ・モダン”を参照した外観で、建物を”キャニオン”で二分割して全住戸に自然光を取込む建築を考案。気象条件の解析をデジタルモデルに適用して設計案の洗練も実施
  7. 若松均建築設計事務所による、東京・世田谷区の「瀬田立体交叉点の集合住宅」。往来が多く日照条件も厳しい敷地。光庭かつ動線空間の“ヴォイド”を中央に据え、環境から導いた“わずかに歪んだ外形”との間を住戸とする構成を考案。小スケールの箱を上下左右に組合わせて多彩な住戸形態も実現
  8. 五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の「グランドルーム / ハウス」。田園風景の中の開発された住宅地の敷地。開放的な環境と呼応する存在を求め、様々な用途を許容する二層吹抜の大空間“グランドルーム”を核とする住宅を考案。“ジグザグ梁”は“居場所の手掛かり”としても機能
  9. 田村秀規 / PODAによる、埼玉・戸田市の「笹目の作業場」。工場街に建つ空調設備会社の社屋。“記憶を喚起する”存在を求め、“周辺視”に着目して“無意識のまなざし”を顕在化する建築を志向。数種類のポリカ板とバルコニーで“多様な解像度の風景”を内部空間に生み出す
  10. 妹島和世による、岡山・犬島のパヴィリオン「HANA」。“犬島 くらしの植物園”での計画。園のランドスケープとの呼応も意図し、“みんなで集まれる”花のような形態の建築を考案。“少し鈍い鏡面仕上げ”で周囲の木々や夕日などの変化する風景を映し出す
  11. 芦沢啓治建築設計事務所のデザインした「ブルーボトルコーヒー 心斎橋カフェ」が2025年9月にオープン。大阪城や通天閣に見られる幾何学的なモチーフに加えて、“黄金の茶室”や大阪らしい華やかさを参照して設計
  12. 島崎威郎 / Takero Shimazaki Architectsによる、イギリス・ロンドンの「ロイヤル・アカデミー・オブ・ダンス」。新築建築の低層部に計画された教育機関。広大な面積という与件に、全体を“都市の延長”として構想して其々の部屋を“ひとつの建物”の様に扱う設計を志向。RCの構造柱は空間に都市性を与える要素として捉える
  13. DP アーキテクツとKR+Dによる、大阪・関西万博の「シンガポールパビリオン」。小さな国土ながら大きな夢を持つ同国の愛称“リトル・レッド・ドット”に着目し、最大直径18.5mの“赤い球体”の建築を考案。実施設計でHUNE、+U Architects、中倉徹紀建築都市設計も参画
  14. kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案
  15. 桔川卓也 / NASCAによる、静岡・浜松市の「ヤタロー地産地消工場店」。バウムクーヘンで知られる企業の工場直売店。施主の“フードロス削減”の活動に着目し、理念を反映した“アップサイクル素材”で構成する計画を志向。地域産の小径木材で代表商品を想起させる“吊り什器”をつくる
  16. 塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、北海道・札幌市の「maison y maison」。代々受け継がれた土地の設計者実家の増改築。終の棲家であり未来に繋がる存在を求め、増築した上で既存の半分を共同住宅・テナント・共用部に転用し保存する計画を考案。地域の活動が入り込み新たな交流も生まれる
  17. テレインアーキテクツとZu architectsによる、東京の「板橋の家」。周囲に“隙間”が点在する敷地。前後の道路を繋ぐ“通り土間”を持ち、大らかな開口部と内外の距離を調整する厚みのある緩衝空間を備えた建築を考案。様々な“小さな積層”で人や環境との関係を豊かなものに変える
  18. フォスター+パートナーズによる、韓国・ソウルの複合開発「IOTA Seoul I」。地域のランドマーク的な敷地の再開発。市民にとっての新たな目的地の創出を目指し、隣接する公園の体験を引込んだ“緑のオアシス”となる計画を志向。屋上庭園などを一般開放して誰でもアクセス可能とする
  19. 塩崎太伸研究室(東京科学大学)の有志運営の研究会による、建築展「GHOSTSCALE」が開催。新宿のWHITEHOUSEが会場。ネット上の不気味な無人空間“リミナルスペース”の観点から建築空間を捉え直す内容。GROUP井上岳、玉山拓郎、原田裕規、星野太が参加するトークイベントも実施
  20. 川嶋洋平建築設計事務所による、沖縄・宮古島市の集合住宅「T_student dormitory」。海外や県外の生徒を受け入れる大学寮。様々な交流を促す存在を目指し、プライベートとパブリックの空間の“距離感”に重点を置く計画を志向。各階の中央に様々な機能を持つ“コモンスペース”を配置する構成を考案

内藤廣による講演会「渋谷と益田、そして建築と都市を語る」の動画。展覧会の開催に合わせて2025年7月に行われたもの

内藤廣による講演会「渋谷と益田、そして建築と都市を語る」の動画です。展覧会の開催に合わせて2025年7月に行われたもの。
アーキテクチャーフォトでは、内藤の展覧会「建築家・内藤廣 赤鬼と青鬼の場外乱闘 in 渋谷」の様子を特集記事として紹介しています。

川嶋洋平建築設計事務所による、沖縄・宮古島市の集合住宅「T_student dormitory」。海外や県外の生徒を受け入れる大学寮。様々な交流を促す存在を目指し、プライベートとパブリックの空間の“距離感”に重点を置く計画を志向。各階の中央に様々な機能を持つ“コモンスペース”を配置する構成を考案
川嶋洋平建築設計事務所による、沖縄・宮古島市の集合住宅「T_student dormitory」。海外や県外の生徒を受け入れる大学寮。様々な交流を促す存在を目指し、プライベートとパブリックの空間の“距離感”に重点を置く計画を志向。各階の中央に様々な機能を持つ“コモンスペース”を配置する構成を考案外観、南西側より見る。 photo©Koji Fujii TOREAL
川嶋洋平建築設計事務所による、沖縄・宮古島市の集合住宅「T_student dormitory」。海外や県外の生徒を受け入れる大学寮。様々な交流を促す存在を目指し、プライベートとパブリックの空間の“距離感”に重点を置く計画を志向。各階の中央に様々な機能を持つ“コモンスペース”を配置する構成を考案2階、廊下から中庭を見る。 photo©Koji Fujii TOREAL
川嶋洋平建築設計事務所による、沖縄・宮古島市の集合住宅「T_student dormitory」。海外や県外の生徒を受け入れる大学寮。様々な交流を促す存在を目指し、プライベートとパブリックの空間の“距離感”に重点を置く計画を志向。各階の中央に様々な機能を持つ“コモンスペース”を配置する構成を考案2階、「コモンスペース2」 photo©Koji Fujii TOREAL
川嶋洋平建築設計事務所による、沖縄・宮古島市の集合住宅「T_student dormitory」。海外や県外の生徒を受け入れる大学寮。様々な交流を促す存在を目指し、プライベートとパブリックの空間の“距離感”に重点を置く計画を志向。各階の中央に様々な機能を持つ“コモンスペース”を配置する構成を考案2階、共用廊下から「コモンスペース2」を見る。夜景 photo©Koji Fujii TOREAL

川嶋洋平建築設計事務所が設計した、沖縄・宮古島市の集合住宅「T_student dormitory」です。
海外や県外の生徒を受け入れる大学寮です。建築家は、様々な交流を促す存在を目指し、プライベートとパブリックの空間の“距離感”に重点を置く計画を志向しました。そして、各階の中央に様々な機能を持つ“コモンスペース”を配置する構成を考案しました。

沖縄県宮古島市に設計した地上3階建て、全127室の大学寮の計画です。

新たな学部を開設する大学であり、県外はもちろん海外からの生徒も受け入れる想定として、生徒同士の様々なコミュニケーションを促すような大学寮を求められました。

建築家によるテキストより

敷地は校舎として利用される以前廃校になった中学校と隣接する、周辺が開けた環境でした。本計画では寮室としてのプライバシー空間とコミュニケーションが生まれるようなパブリック空間の距離感を主に検討しています。

建物の計画としては、周辺からのセキュリティを考慮し、敷地四方にプライバシーを確保した寮室を配置し、中央に地元の植栽を配した大きな中庭、コモンスペースと称したパブリックスペースを配置しました。

建築家によるテキストより

コモンスペースには各階ごとに共有キッチンルーム、共有スタディルーム、共有リビングを計画しています。寮室を13.5㎡程度の最小限の個室とし、コモンスペースをLDKとすることで建物全体を自由に行き来するような計画としました。

また閉鎖的にならないように外部の共用廊下は要所で鉄骨柱を採用し、壁量を抑えることで風が通り、視線が抜けるように計画しています。風が抜け、季節、時間と共に表情を変える中庭が、人の気配のするコモンスペースと寮室のプライバシー空間を程よい距離感を作ってくれればと思います。

建築家によるテキストより
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【デザイン・設計パートナー募集】

月1~2件のデザインを、コンスタントに。
「リノベる。」のお客様に向けた、オーダーメイドのリノベーションデザインを手がけて頂きます。

担当していただくのは、ご契約後のお客様のみ。
デザイナー自身が営業活動を行う必要はなく、お客様へのデザイン提案に集中頂けます。

【ap job更新】 創業53年の実績で、アトリエ系設計事務所の施工を多く手掛ける「株式会社 栄伸建設」が、意匠設計・施工管理・積算・不動産のスタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)を募集中
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創業53年の実績で、アトリエ系設計事務所の施工を多く手掛ける「株式会社 栄伸建設」の、意匠設計・施工管理・積算・不動産のスタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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【栄伸建設とは】
東京都武蔵野市を拠点に、多くの建築家の設計ビジョンを施工することで、技術力を培ってきた総合建設会社です。

独創的でありながら機能的、唯一無二の洗練された建築家が計画する建築空間を実現することに挑み続け、技術の際(キワ)に臆することなく、日々精進し、技術力の向上と継承に努めてきました。

人が成長していくように、建築物も変化し成長していきます。時と共に輝きを増し、生き生きと成長し続ける建築物であれるように、感性と知識と技術を磨き続けます。技術屋集団として、質の高い建築、そして技術力を追求することこそが将来の営業力と信じ、50年以上活動して参りました。

「木と鉄とコンクリートの融合」をコンセプトにしており、それぞれの構造形式と、それらの混構造の設計と施工を学ぶことができる施工会社です。設計と施工が一堂に会し、早い段階から智慧を出し合う事により、より良い創造が生まれます。

施工管理志望の方には、著名な建築家の先生の作品を手掛けられる事が貴重な経験となりますし、設計希望の方には、意匠系の様々な建築家の設計に触れられ、なおかつ施工や、予算に強くなれるという機会に恵まれます。施工側から見ることにより、広い見地で建築物を見る力をつけられます。不動産希望の方には、建築と不動産の狭間をなくした、両方の知識を持った新しいプロデュース力を期待します。

近年では、不動産的企画・自社設計・自ら運営するプロジェクトを強化すべく、これからの新しい栄伸建設を支えていただく社員(意匠設計・施工管理・積算・不動産スタッフ)を募集いたします。

また、来春には自社設計施工による新社屋竣工予定です。新卒の方は新社屋でお目にかかりましょう!!

能力や技術は、仕事をしながら習得していただければ問題ございません。総合的な技術者を目指して、ぜひ一緒に仕事をしましょう。資格取得支援制度も整えています。

塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、北海道・札幌市の「maison y maison」。代々受け継がれた土地の設計者実家の増改築。終の棲家であり未来に繋がる存在を求め、増築した上で既存の半分を共同住宅・テナント・共用部に転用し保存する計画を考案。地域の活動が入り込み新たな交流も生まれる
塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、北海道・札幌市の「maison y maison」。代々受け継がれた土地の設計者実家の増改築。終の棲家であり未来に繋がる存在を求め、増築した上で既存の半分を共同住宅・テナント・共用部に転用し保存する計画を考案。地域の活動が入り込み新たな交流も生まれる外観、南側の道路より見る。 photo©田中克昌
塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、北海道・札幌市の「maison y maison」。代々受け継がれた土地の設計者実家の増改築。終の棲家であり未来に繋がる存在を求め、増築した上で既存の半分を共同住宅・テナント・共用部に転用し保存する計画を考案。地域の活動が入り込み新たな交流も生まれる1階、住戸、手前:リビング、左奥:ダイニング、右奥:趣味室(北) photo©田中克昌
塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、北海道・札幌市の「maison y maison」。代々受け継がれた土地の設計者実家の増改築。終の棲家であり未来に繋がる存在を求め、増築した上で既存の半分を共同住宅・テナント・共用部に転用し保存する計画を考案。地域の活動が入り込み新たな交流も生まれる1階、「共用スペース」、テナント側を見る。 photo©田中克昌
塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、北海道・札幌市の「maison y maison」。代々受け継がれた土地の設計者実家の増改築。終の棲家であり未来に繋がる存在を求め、増築した上で既存の半分を共同住宅・テナント・共用部に転用し保存する計画を考案。地域の活動が入り込み新たな交流も生まれる2階、貸事務所、「室(南)」 photo©田中克昌

塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONが設計した、北海道・札幌市の「maison y maison」です。
代々受け継がれた土地の設計者実家の増改築のプロジェクトです。建築家は、終の棲家であり未来に繋がる存在を求め、増築した上で既存の半分を共同住宅・テナント・共用部に転用し保存する計画を考案しました。そして、地域の活動が入り込み新たな交流も生まれています。

これは老後を迎える設計者の両親が暮らした築33年の住宅の増改築である。
計画地は札幌の開拓期から建主の一族が代々受け継いできた。

そのため、場所への愛着と家族と暮らした家への愛着が共存している。約140年にわたって育まれた場所への愛着が、この地域のこれからの可能性と、夫婦の老後の生活とを結ぶように展開し、終の棲家としての役目を終えた、さらにその先まで持続していく計画を考えたいと思った。

さらに、両親の豊かな老後として私たちが想像したのは、大らかな空間に包まれながら、隣人と挨拶を交わす程度でも、地域の交流に巻き込まれるような暮らしだった。そこで、かつての記憶を残した家の半分を共同住宅として保存し、その隣に寄り添うように暮らす、増改築の提案を行った。

建築家によるテキストより

既存と一体増築を行うため、外壁を残したまま内部はフルスケルトンにして、新設の基礎と構造壁を追加した。増築側は4本柱のトラス架構を作り、既存のパラペットより高く持ち上げた伽藍堂のようなボリュームを既存に覆いかぶせる。すると既存外壁がそのまま室内に現れることになる。

両親の住居は1階のみで生活が完結するように、既存に片足を残したまま増築側にスライドさせ、洗面などの水廻りは再利用した。元リビングなど、家の中心だった残りの部分は、共同住宅として用途を整え、地域の活動が入り込む余白として、小さなテナントと大きな共用部を設けた。

建築家によるテキストより

テナントや共用部には両親も実際に入ることができる。そこでは新たに迎え入れた地域の活動と家族の記憶がオーバーラップする。現在テナントには50代の夫婦が営む生活用品店が入り、コーヒーを淹れて地域の人たちと談笑している。その中には両親の姿を見ることもあり、元リビングである共用部に再び人が集まってきた。

建築家によるテキストより
妹島和世の空間設計で、化粧品メーカー“ポーラ”の銀座旗艦店「ポーラ ギンザ」が2025年12月にリニューアルオープン。音楽家・渋谷慶一郎、照明家・豊久将三、嗅覚のアーティスト・和泉侃もプロジェクトに参画
妹島和世の空間設計で、化粧品メーカー“ポーラ”の銀座旗艦店「ポーラ ギンザ」が2025年12月にリニューアルオープン。音楽家・渋谷慶一郎、照明家・豊久将三、嗅覚のアーティスト・和泉侃もプロジェクトに参画 image courtesy of ポーラ

妹島和世の空間設計で、化粧品メーカー“ポーラ”の銀座旗艦店「ポーラ ギンザ」が2025年12月12日にリニューアルオープンします。
音楽家・渋谷慶一郎、照明家・豊久将三、嗅覚のアーティスト・和泉侃もプロジェクトに参画します。店舗の場所はこちら(Google Map)。

新しい自分に出会うフローラの森

ポーラの新しい空間は咲きあふれるフローラ(ラテン語:花や植物)に包まれた、森のような新しい庭です。フローラは壁面に影を落としながら、呼吸するようにゆっくりと動いています。この空間に足を踏み入れると人々は突然、いつもの時間の流れと少しだけ異なるフローラの時間に迎え入れられます。薄明るく柔らかい、心地よい光の中をめぐりながら、一人ひとりが自分との対話をゆっくりと愉しみ、まだ見ぬ自分に出会います。

この空間の呼吸とともに音楽が生まれます。瞬間ごとにかわりつづける音の響きと光の気配が重なり合い、その時そこにいる人だけの特別な体験が生まれます。

フローラの森の下には、その森を支える静謐な空間が広がっています。森のささやきの音が作り出す、静けさに溢れた空間では、自分がやってきた日常の光が遠くから少しだけ差し込み、さらに自分を開放する深い旅へと導かれます。

リリーステキストより

以下に、その他の画像も掲載します。

【ap job更新】 母子家庭向け居住支援にも関わり、“福祉と住まいの間”を追求する設計事務所「秋山立花」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 母子家庭向け居住支援にも関わり、“福祉と住まいの間”を追求する設計事務所「秋山立花」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 母子家庭向け居住支援にも関わり、“福祉と住まいの間”を追求する設計事務所「秋山立花」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中鵠沼の家01

母子家庭向け居住支援にも関わり、“福祉と住まいの間”を追求する設計事務所「秋山立花」の、設計スタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

株式会社秋山立花は私たちとともに活動する設計スタッフを募集いたします。

【秋山立花について】
秋山立花は「社会と人生に新しい選択肢を産みだす」ことを理念として設計活動を行なっています。
空間を設計するだけではなく、新しい仕組みや新しい制度を産みだしていくことによって、社会に選択肢を増やし、より良い未来を形作っていくことを目指しています。
建築設計では福祉施設と住宅の設計が多いですが、現在は宿泊施設のプロジェクトもあり、多様な設計経験をすることができます。
現在は代表の秋山怜史を含め、スタッフ4名全員が子育て世代であり、仕事と子育ての両立がしやすい環境が整っています。

【代表 秋山怜史について】
代表である秋山怜史は日本で初めてとなるシングルマザーシェアハウスの産みの親であり、現在はNPO法人全国ひとり親居住支援機構という、全国の母子家庭向けの居住支援を行う団体が加盟するNPOの代表も務めています。

この国の居住支援の選択肢はとても少なく、本来必要である「福祉と住まい」のちょうど中間に位置する支援や制度がほとんどありません。この何もなかったところに産みだされたのが、シングルマザーシェアハウスです。

いまでは、東京都豊島区や静岡県川根本町、群馬県など行政と協力をしているプロジェクトも生まれてきており、まさに、空間だけではなく、仕組みや制度から作っていっています。
希望があれば、このような社会に求められる活動にも参画することが可能です。

【秋山立花に興味をもっていただいた方へ】
私たちの活動に興味をもっていただけましたら、ぜひ、ご連絡をください。
建築の可能性を信じ、建築を通じて新たな選択肢を産みだす。その一連の流れをぜひともに歩んでいただけましたら幸いです。
また、ご自身の感じている社会課題や取り組みたいことも積極的に応援いたします。一緒に新しい選択肢を産みだしていきましょう。

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