2026年 日本建築学会賞(作品)の受賞者による講演「作品を語る」の動画です。周防貴之、髙橋一平、日野雅司・川口有子・仲俊治が登壇。2026年7月に公開されたもの。
受賞作品の、、周防貴之(SUO)による「屋島山上プロジェクト」の写真と図面はこちらに。髙橋一平(髙橋一平建築事務所)の「霞ケ浦どうぶつとみんなのいえ」の動画はこちらに。日野雅司(SALHAUS)・川口有子(カワグチテイ建築計画)・仲俊治(仲建築設計スタジオ)の「金沢美術工芸大学」の写真と図面はこちらに掲載されています。
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今村水紀+河合伸昴 / miCo. が設計した、東京・狛江市の「Pet Hotel & Salon One²」です。
ペットのホテルとサロンの計画。建築家は、“一軒家”のような宿泊スペースとの要望から着想し、個々の空間の連なりが“集落の風景”となる状況の構築を志向しました。そして、家々の要素を抽象化し“幅の異なる二種類の線”で表現して配置しました。店舗の場所はこちら(Google Map)。
東京・狛江の都道沿いにある小さな木造2階建ての、ペットのホテルとサロンである。
飼い主が旅行先で日常とは異なる街を楽しむのと同じように、犬にとって非日常となるような場所を目指した。そこで、旅先での風景を写真に収めるように、ここでの思い出をさまざまな印象で切り取ることを考えた。
犬の宿泊する部屋は、一軒家のようにあることが望まれ、大中小三つのサイズの家と、それぞれ景色を眺める窓が求められた。この犬の家々は、手前から眺めるとファサードを共有した集落の風景が見えるような気がした。この感覚を頼りに、インテリアの中のミニチュアの集落ではなく、集落の風景をつくることはできないだろうか、と考えた。
まず、家々が並ぶ集落の要素を抽出し、それを抽象化して、小さなインテリアの中にちょうど良い情報量として適切に配置することを試みた。具体的には、各ケージのアクリルに線幅の異なる二種類の線を並べて重ねている。
部分で見ると、抽象的でグラデーショナルな模様が多様な場所を浮かび上がらせ、全体で見ると、窓や家々といった具体的な形を認識できる。この認識の変化によって、透明感が引き立ち、新たな模様を浮かび上がらせると共に空間に奥行きと多様な風景の印象を生み出す。

SHARE 石上純也の「徳島文化芸術ホール」をテーマとした展覧会の会場写真。約2,000枚の実施設計が完了している建築の模型やドローイングを中心に展示
- 日程
- 2026年7月11日(土)–8月30日(日)




石上純也の「徳島文化芸術ホール」をテーマとした展覧会の会場写真です。
約2,000枚の実施設計が完了している建築の模型やドローイングを中心に展示しています。主催は、石上純也展実行委員会です。
会期は、2026年8月30日まで。会場は、竹内ビル1F(徳島県徳島市東船場町1丁目10 / Google Map)。展覧会の公式ページはこちら。また、本展覧会開催に関するクラウドファウンディングも実施されています。本建築に関する正式なクレジットは、熊谷・石上純也・IAO竹田・アクト環境・ピーエス三菱・野村建設JVです。
石上純也によるコメント
展覧会再開に際して
このたび、「石上純也展 ― 徳島文化芸術ホールへと続く、風景と建築の思想 ―」を、徳島市内の新たな会場にて開催する運びとなりました。
本展覧会は、2026年6月1日より開催を予定しておりましたが、当初会場として予定していた倉庫は民間所有である一方、その敷地が県有地であったことから、徳島県からの要請を受け、開催中止となりました。
その後、実行委員会ならびに公益社団法人 日本建築家協会 四国支部 徳島地域会の多大なるご尽力により、新たな民間会場において開催できる運びとなりました。
現在、徳島県では藍場浜を敷地として、新たなホール整備事業が進められています。一方、本展覧会でご紹介する徳島文化芸術ホール計画は、約三年にわたり徳島県と協議を重ね、県民の皆様から寄せられた多くのご意見を受け止めながら積み重ねられた計画です。現在も県との協定は継続しており、実施設計まで完了し、施工予定者も決定しています。
今、徳島では二つの未来が並行して存在しています。
建築とは、建物をつくることだけではなく、人々がどのように集い、文化を育み、未来の風景を形づくっていくのかを構想する営みです。その構想は、数多くの対話や試行錯誤を重ねながら育まれ、建物として完成する以前から、社会にとって大切な文化的価値を持っています。
本展覧会では、実施設計まで積み重ねられた一つの建築の思考と、その背景にある風景や理念をご覧いただきます。
これは、新たなホール計画と対立するためのものではありません。むしろ、一つの建築の思考を社会に開くことで、この先、徳島の地で生まれる新たな場所について、多くの方々が自由に考え、語り合う契機となることを願っています。
建築は、一人の建築家だけがつくるものではなく、多くの人々と共に共有する未来を形づくるものです。
また、この計画に携わってきた私たちにとって、徳島の未来を思い描きながら、多くの時間と労力を費やして積み重ねてきた図面や計画が、誰の目にも触れられることなく、なかったことになってしまうのは、とても辛く、寂しいことでもあります。だからこそ、この建築の歩みや思考を、多くの皆様にご覧いただきたいと願っています。
本展覧会が、徳島の未来にふさわしいホールのあり方、そして建築が果たすべき役割について考える場となれば幸いです。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。

設計者と地域工務店を対象に、共栄木材が「大スパン木造」実現へのサポートを展開しています。
木造での20メートル超スパンの無柱空間の実現に加えて、焼杉などの様々な無垢の外壁材の選定もお手伝いします。また、プラン初期段階での相談や、愛媛の会社敷地内で様々なタイプの大スパン木造建築の見学も可能となっています。
無柱の20メートルを超えるスパンを木造で
従来なら鉄骨造で建っていた20メートルを超える無柱空間の非住宅建築の木造化に取り組んでいます。
LVL、Iジョイスト、ネイルプレートトラスなどを組み合わせ、倉庫・作業場・工場・店舗・オフィスなど広々とした柱のない空間を実現します。共栄木材の大スパン木造とは
在来木造・枠組壁工法を問わず、構造計画・構造計算・プレカット伏図作成から、加工・建て方(レッカーの配置・搬入計画)、必要に応じて構造の専門家や工務店様のご紹介まで、中四国を中心に、パートナーと一緒に日本全国でお手伝いします。
また、大きなスパンを飛ばす方法もLVLトラス、Iジョイスト、ライトフレームトラス等、構造体も在来木造から枠組壁工法まで、現場状況・職人さんの得手不得手・補助金制度などによって柔軟に使い分けることが可能です。
共栄木材では、10棟を超えるさまざまなタイプの大スパン木造建築を実際に活用しており、会社全体がモデル工場のような役割を果たしています。
工務店様やお施主様にも、実物をご見学・ご確認いただけます。また、単に構造材だけでなく、焼杉をはじめ様々な無垢の外壁材や羽目板も一緒にご提案することで、建物を美しく親しみのある建築へと仕上げるお手伝いができます。
一つの建物に必要な木材が全て相談できるパートナーを当社は目指しています。
以下に、工法の紹介や採用事例を掲載します。



OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、オランダ・アムステルダムの集合住宅「ザ・マーティン」です。
同事務所がマスタープランを担う開発内での計画です。建築家は、“日本のパズル”のように4つの量塊が組み合わさり、バルコニーが透過性のあるファサードを生み出す建築を考案しました。また、多様な住戸形式に加えて二つの屋上テラスも備えています。
こちらはリリーステキストです(翻訳:アーキテクチャーフォト / 原文は末尾に掲載)
OMAが設計した、バイエス・クワルティール(Bajes Kwartier)のザ・マーティンが完成
アムステルダムのバイエス・クワルティールのザ・マーティンが完成しました。OMAのデイヴィッド・ジャーノッテン(David Gianotten)とマリアーノ・サガスタ(Mariano Sagasta)が設計した本プロジェクトは、互いに組み合わさった4つのボリュームで構成され、その外周に沿って連続するバルコニーを備えた、層状で透過性のあるファサードによって特徴づけられています。ザ・マーティンは、旧バイルメルバイエス刑務所(Bijlmerbajes、1978~2016年)を都市構造に統合された持続可能な街区へと転換するOMAのマスタープランにおける最新の建築です。
OMA マネージング・パートナー、アーキテクトのデイヴィッド・ジャーノッテン(David Gianotten)は次のように述べています。
「ザ・マーティンの互いに組み合わさったヴォリュームは、立体的な日本のパズルのように組み合わさることで、より透過性の高い建築を生み出しています。すべての住戸に設けられたゆとりあるバルコニーは、居住者の居住性を高めるとともに、閉鎖的でモノリシックな旧刑務所施設との意図的な対比を生み出しています。マスタープランのセントラル・クラスターの一部であるザ・マーティンは、開発地区全体を貫く唯一の軸線を形成しています」
13万5,000㎡のバイエス・クワルティール開発は、7.5ヘクタールの敷地に広がっており、オランダ政府の中央政府不動産機関(Rijksvastgoedbedrijf)からこの敷地を取得したデベロッパーAMが率いるチームの一員として、OMAがマスタープランを策定しました。この設計は、中心的な歩行者・自転車動線としてのカルファー通り(Kalverstraat)に加え、中庭や庭園など、旧刑務所の主要な要素を保持するとともに、周辺都市との新たなつながりを導入しています。外周壁の一部、管理棟、そして当時の塔1棟を含む保存された構造物は、新たな建築と組み合わされ、住宅、商業、文化の各用途を収容しています。この開発は約1,350戸の住宅で構成され、その30%がソーシャルハウジングに指定されています。これらは4つの異なるクラスターで構成されています。
セントラル・クラスター内に位置するザ・マーティンは、互いに組み合わさったフォルムによって段状に連なるテラスを生み出し、それぞれの面に異なる表情を与えています。アルミニウム製の外部グリッドが建物を一体化する一方、バルコニーの透明なガラス手すり越しに、暮らしの一端が垣間見えます。


茨城を拠点に良質な建築をつくり、多数のアワードの受賞実績もある「株式会社 河野正博建築設計事務所」の、設計スタッフ(2027年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
株式会社河野正博建築設計事務所では設計・監理業務スタッフを募集しています。
【河野正博建築設計事務所について】
私たちは、茨城県つくば市を拠点に、県内全域・首都圏で主に活動している意匠設計事務所です。
庁舎、コミュニティセンター、消防署といった公共建築を中心に、保育園、福祉施設、教育施設、住宅、工場等多岐に渡る建築を手がけ、良質な建築を通し、地域の価値向上に貢献しています。私たちの建築は、特にデザイン性の高さが評価されており、多数の受賞実績があります。
コンペやプロポーザルに積極的に参加したり、スタッフ全員で国内外の建築視察に行くなど、常に新しい建築に対する研鑽を深め、毎日が活気に溢れています。スタッフは少数精鋭で、風通しがよく自由な意見交換がしやすい、アットホームな雰囲気の職場です。
つくばエクスプレス研究学園駅近くのため、近隣に多数の商業施設があり、通勤や食事などの生活にも便利です。
新卒・中途を問わず、建築が大好きで意欲的な方をお待ちしています。




後藤周平建築設計事務所が設計した、東京・大田区の店舗「loose」です。
木造住宅の和室をセレクトショップへと転用する計画。建築家は、空間と庭の“街への開放”も意図し、掃出し窓を出入口として道路から庭を通り抜ける50mのアプローチを整備しました。そして、新旧要素と環境を呼応させて“場所の固有性”も創り出しています。店舗の場所はこちら(Google Map)。
閑静な住宅街に位置し、施主の実家である既存木造住宅内の8畳の和室と庭を街に開くプロジェクト。
子どもの独立後、両親2人暮らしの実家の和室(客間)を、店舗に改修した。来客は庭から直接アクセスすることとし、前面道路から50mの長さになるアプローチを整備、店とともに街に開く計画とした。
既存の和室8畳の床と天井を撤去し、天井高を確保、極小の床面積を補うために高さ方向に空間を広げ、床レベル差がある立体的な構成とした。エントランスでは店舗全体を一望できる床高さ(既存和室床レベル)となり、メイン空間では500mm床が下がり、同じ商品でも視点が変わることで、見え方が変わることを意図している。
既存障子部分2箇所には大きなミラーを設置した。和室8畳が持つ正方形平面を生かし、映り込みの映り込みが等間隔で連続していくことで、床面積を超えた広がりを感じられる。
店舗の出入口は住宅部と動線を分けて南庭からとした。南庭に連続するように既存西庭のアプローチを延長し、庭の整備をすることで、歩いて楽しく、専用の庭があること自体が店舗の豊かさとして感じられるように計画した。
南庭は天気の良い日に商品を外に出したり、イベントに利用したりと、店舗空間を拡張するような使い方がされている。前面道路からショップまで約50mの長さとなるアプローチの細い小径、既存の植物や和室の意匠など、この場所に存在する要素を丁寧に読み解き、遠回りするRC平板のアプローチや、庭の緑をモノクローム化するライムグリーンのガラス、小さな部屋に比して大きなミラー、艶消しウレタンクリアのドット柄、それを展開した掛け軸など、建築と物の境界を超えて追加された大小の要素が、環境と呼応してこの場所の固有性を生み出す。
既存と新規の木部塗装には希釈した墨汁を使い、部位ごとに濃度を変えて染め、年代を超えて古さと新しさを同時に感じられる仕上げとしている。

「ap編集長の建築探索」は、23年の歴史ある建築ウェブメディア「アーキテクチャーフォト」の編集長である後藤連平が、訪問した建築を紹介する連載シリーズです。論考のようなかっちりとした形式ではなく、現地で感じた雰囲気や空気感が伝わるような“ライブ感”のある文体で綴ります。読者の皆様も自身が建築を体験するように読んでいただければ幸いです。
小滝健司+高藤万葉 / TOASt「Three island Terrace」
TOAStが設計を手掛けた、神奈川・向ヶ丘遊園の複合ビル「Three island Terrace」の内覧会に伺った。
TOAStは、アトリエ・アンド・アイ坂本一成研究室で経験を積んだ小滝健司さんと、フジワラボで経験を積んだ高藤万葉さんが主宰する設計事務所だ。
ぼくより若い世代の独立した建築家が、この規模の建築物を手掛けたケースは個人的に珍しいということもあり、楽しみにして伺った。
建築を見て回る前に、受付でTOAStのお二人とお話ができたのだけれど、区画整理が進んでいる登戸・向ヶ丘遊園エリアにて、この建築を含めて5件もの建築を完成させているのだという、、、!
同じ不動産会社と組んで本建築のような複合商業ビルを設計したり、Park-PFI制度を活用した公園内のカフェを設計していたりもしている。
それらの建築が地図上にプロットされた資料を頂いたのだけれど、見ていると建築家が街をつくっている感覚が湧き起こってきて、とても興奮した、、、、! これまでの建築も街に貢献するアイデアを実現したビルであり、商業的な要求に応えつつ公共にも貢献している様子が見て取れ、素晴らしい取り組みだと感じた。このような、色々な街が建築家と不動産会社のタッグで再開発されてほしいと思った。
そろそろ、TOAStによるこのエリアで5件目となる「Three island Terrace」に戻ってきたいと思う。
この複合ビルには、1階に店舗、2階にフィットネスジム、3階に賃貸オフィス、4・5階にコワーキングとシェアラウンジ、ルーフトップテラス。それより上は、賃貸集合住宅という用途が入っている。



トラフ建築設計事務所が設計した、東京・世田谷区の店舗「MM Canele 駒沢大学駅店」です。
駅構内のカヌレのテイクアウト専門店の計画です。建築家は、雑踏の中で“印象が立ち上がる”存在を求め、白い空間に“樹皮を混ぜたボードを用いたカウンター”を浮遊させる構成を考案しました。また、商品・図案・素材の量感の呼応で印象の凝縮も意図されました。店舗の場所はこちら(Google Map)。
清澄白河で生まれたカヌレ専門店「MM Canele」の2号店となるテイクアウト専門店を、駒沢大学駅構内に設計した。
通勤・通学の動線上に位置し、日常の中で気軽に立ち寄れる拠点となる。
カヌレの袋や箱のシンプルな白に映えるグラフィックを起点に、駅の雑踏の中で印象が立ち上がる空間とした。中心には、木曽檜の樹皮を混ぜたボードを留め加工によってソリッドに見せたカウンターが浮遊する。
整然と並ぶカヌレとグラフィック、素材の量感が呼応し、短い時間の中に印象が凝縮される。手に取って持ち帰るまでが体験となる。


北海道札幌から、地域性と環境性能を追求する建築を手がける設計事務所「株式会社 遠藤建築アトリエ」の、設計スタッフ(既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
遠藤建築アトリエは、小樽出身の遠藤謙一良が、建築家 竹山実に師事し、1994年に設立。自然、文化、素材など、その土地ならではの魅力を建築に取り込み、設計から監理まで一貫した体制のもと、環境性能の高い建築と、地域社会を豊かに育む建築文化の創出に取り組んでいます。また遠藤は札幌市立大学特任教授として、建築の未来を担う人材の育成にも関わっています。
【AWARD(抜粋)】
・第1回HOKKAIDO WOOD BUILDING賞 2026/「北海道立北の森づくり専門学院」
・第26回小樽市都市景観賞 2025/「小樽市観光船ターミナル」
・グッドデザイン賞 2024/「洞爺湖鶴雅リゾート洸の謌 洸響」
・iF DESIGN AWARD 2023/「洞爺湖鶴雅リゾート洸の謌 洸響」
・IDA Design Awards 2023(Silver)/「洞爺湖鶴雅リゾート洸の謌 洸響」
・iF DESIGN AWARD 2022/「遠藤建築アトリエ社屋」
・北海道建築奨励賞 2021/「遠藤建築アトリエ社屋」
他多数【進行中プロジェクト(一例)】
・国立大学法人北海道教育大学附属旭川幼稚園
・北海道インターナショナルスクール改修増築
・ホテル(南富良野)
・福祉施設(札幌)
・コンドミニアム(富良野・ニセコ・白馬)
・クリニック(札幌・旭川・函館)



関谷涼太 / タソ建築アトリエが設計した、愛知の「江南の家」です。
隣地の建設計画が不明な状況で構想された住まいです。建築家は、外部環境に左右されない“光のさま”を求め、平面の半分を吹抜とし上部開口から光を取込んで格子梁で拡散させる空間を考案しました。また、手刻み木組みの大工技術でつくり上げました。
設計当初、敷地の東隣と南隣は建設予定として空地であった。そこに建つだろう住宅の規模感は予想できるものの正確ではない。そこで外部環境に左右されない光のさまを自力でつくることにした。
北側の道路は交通量が多く、また駐車場を広く取る必要があったため、建物は南側に寄せて配置し、入るか分からない南東からの直射光はアテにすることをやめた。
低天井の籠るようなリビングを中心にその南北を吹抜けで挟んだ。ふたつの吹抜けは建築面積の半分近くに及ぶ大きさだが、3層の梁を格子状に組むことで荷重分配と水平剛性による主構造の安定化を図った。
この格子梁にハイサイドからの天空光が当たり拡散されることで、柔らかな光と影が頭上に浮遊し、その下に暗がりをもつ落ち着いた居場所が生まれた。
目の前にあるはずの光の存在を認識するためには、反射吸収する何物かが必要だ。大気中のチリなどがそれにあたるが、それを建築スケールまで拡大させるように、構造材にその役割を担わせた。格子梁は、玄関・ダイニングキッチンからそれぞれ前庭・主庭へと連続し、室内と庭は光と影の具合によって結ばれ、建物の奥行きに変化と一体感を共存させた。

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2026/7/6-7/12)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。(弊サイトでは、作品記事についてSNS広告を活用した再発信を行う場合がありますが、その流入はランキングに影響しないよう設定しています)
- 甘粕敦彦による、神奈川・横浜市の「根岸森林公園トイレ」。“最小単位の公共建築”として構想された施設。環境負荷が少なく周囲に溶け込む存在を求め、既存地形も維持できる“円弧状の道”と一体となる建築を考案。緩勾配のアプローチで車いす等での通り抜けも可能にする
- ニジアーキテクツによる、千葉・柏市の「登間の家」。中央に“崖”があり奥に向かい高低差のある敷地。環境に寄り添い享受する設計思想のもと、地形を活かし高い部分の眺望も取込む建築を志向。登窯のようで3つの床レベルのある“多様な居場所”を備えた空間を構築
- 阿曽芙実による、兵庫・西宮市の「『唯一味』の加工場とショップ」。既存住宅の一部を唐辛子製品の店へと増改築。元テラスの基壇を活用して、板張りの優しい佇まいと対比的な“ピリッとした物体”が浮遊する建築を考案。商品特徴との共通性も備えた“結晶の様な唯一無二の塊”も意図
- 【ap編集長の建築探索】vol.023 R.E.A.D. & Architects「STEP / SCREEN / COURT」
- MVRDVとバランスによる、イタリアの、トリノ市立近現代美術館の改修。近代建築を復元しつつ現代的に刷新する計画。間仕切りの撤去等で可変的な展示空間を作ると共に、地下にコレクションを鑑賞できる“オープン収蔵”の空間も構築。地上階を横断可能な公共広場として周辺施設とも繋ぐ
- 葛島隆之建築設計事務所による、三重の「Clinic O」。医院の増改築。イメージの更新と機能不全の解消を求め、既存と環境を繋ぎ合わせる為の“バッファー”となる細長い量塊を増築する計画を考案。訪問・治療・会計の流れを“生活に溶け込む”スムーズな体験へと変える
- 岩元真明+千種成顕 / ICADAによる、さいたま市の「だら挽きの家」。“ウッドショックの真っ只中”に計画された住宅。材料調達から設計を始める必要性を感じ、“行き場を失った‘大径木’”を主要材として造る方法を模索。杉丸太を“だら挽き”して構造体と仕上げにする建築を考案
- 佐藤光彦研究室・小野志門・田中麻未也・横井創馬による、東京の「小さな建築的行為」。大学施設の中に建築学科創設100周年の“記念碑”をつくる計画。新たな在り方を模索し、既存吹抜を“風景の輸送”などの4つの主題に基づく改修を行って“空間全体を記念碑と位置付ける”計画を考案
- 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
- 荻逃魚 / N&C一級建築士事務所による、神奈川・川崎の住宅「SAIWAIの家」
- 石上純也の「徳島文化芸術ホール」をテーマとした展覧会が、2026年6月1日に開幕。開催場所は、徳島市万代町の“第一倉庫”。約2,000枚の実施設計が完了している建築の模型やドローイングを展示
- 石上純也の「徳島文化芸術ホール」をテーマとした展覧会が、徳島市内の新たな会場で開催へ。実施設計段階まで進んでいた旧計画の内容を公開。石上に加えて藤村龍至と古市憲寿が登壇するオープニングイベントも実施
- トラフによる、東京・渋谷区の店舗「TOM WOOD SHIBUYA」。ジュエリーブランドの新旗艦店。製品の世界観の空間化と“開かれた体験の展開”を求め、スケール感のあるガラスショーケースの周りを回遊する構成を考案。ラウンジ領域の用意は回遊と滞在の緩やかな重なりも意図
- ヨネダ設計舎 / 米田雅樹による、三重・亀山市の住宅「野原の家」
- 森下陽 / AMPによる、静岡・藤枝市の住宅「タカスノコヤ」。住宅街の台形敷地での計画。膨大なレコードの収納を起点に、“拡張性のある大きな壁面”を持つリビングを作り中心に据えて3つのフロアが緩やかに繋がる構成を考案。窓の配置や大きさで個人の居場所の創出も意図
- コプレイスアーキテクツとTANKによる、長野の「いいづな歴史ふれあい館 / 展示リニューアル」。自然・歴史・文化の魅力を探求して発信する為の展示空間。多角的に歴史と向き合える在り方を求め、展示ケースの周りを回遊できて上下から眺められる計画を考案。OSB合板を加工した意匠は世界観の共有も意図
- 葛島隆之建築設計事務所による、三重・員弁郡の住宅「Rural House」
- 小室舞 / KOMPASによる、東京・千駄ヶ谷の、事務所併用住宅「アイビス千駄ヶ谷」。収益性と生活の両立を目指し、法規制内で建築可能な最大限の床面積を確保、その過程で生みだされる階段状の屋外空間が内部とも連続し、都心部における緑あふれる豊かな生活を実現
- 大阪市で「『現し』を考える。展@大阪本町」が、パナソニックEWの企画で開催。電材での意匠表現の可能性を探る展示。東京で開催された同名の展覧会のver.1.0からver.4.0をベースとして再構成
- 山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京のサウナ施設「渋谷SAUNAS」。都心部の新築三階建ての建築。専門家らと共に立案したコンセプトの具現化の為に、形と寸法や素材において“触覚の心地よさ”を意識した設計を志向。細かな什器までも一貫してデザインし非日常的な世界観を作る
BIGのビャルケ・インゲルスによる講演「マインドフルネス・シティ」の動画です。Bloomberg CityLab 2026の一環として2026年4月に行われたもの。
藤森照信と各務寛治が、多治見市モザイクタイルミュージアムについて語っているトークセッションの動画です。開館10周年記念として2026年6月に行われたもの。藤森は設計者であり名誉館長、各務は初代館長です。




トラフ建築設計事務所が設計した、東京・渋谷区の店舗「TOM WOOD SHIBUYA」です。
ジュエリーブランドの新旗艦店の計画です。建築家は、製品の世界観の空間化と“開かれた体験の展開”を求め、スケール感のあるガラスショーケースの周りを回遊する構成を考案しました。また、ラウンジ領域の用意は回遊と滞在の緩やかな重なりも意図されました。店舗の場所はこちら(Google Map)。
渋谷の路面に、ノルウェー発のジュエリーブランドTOM WOODの新たなフラッグシップストアを設計した。
人の流れが交錯するこの場所において、ブランドの世界観を空間として立ち上げている。
既存店舗に通底する素材の質感や構成の明快さ、プロダクトの彫刻的な佇まいを継承しながら、より開かれた体験へと展開した。
門型のフレームによるファサードをくぐると、中央に据えたショーケースを軸に回遊する動線が広がる。偏心した既存柱にはステンレスのカウンターを抱かせ、壁面のガラスショーケースは金物を極力見せない納まりとすることで、展示が連続する静かな背景をつくっている。
ラウンジとして機能する領域を設け、回遊と滞在が緩やかに重なり合う構成とした。奥にはアーカイブを収めた引き出しを配し、さらにラボルームを組み込むことで、修理や刻印といった行為を通じて、クラフトのプロセスが空間の中に立ち現れ、関係性が自然に立ち上がる。


デザインとシステムでまちを豊かにする「UDS株式会社」の、建築企画職(経験者・既卒・新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
UDSは「デザイン」と、事業性と社会性を実現するしくみ=「システム」でまちを豊かに楽しくすることを目指す組織です。
「デザイン性」と「事業性」、「社会性」を兼ね備えたまちをよりよくする「新しい選択肢の提案」に、企画、設計/施工、運営が連携して取り組む独特のスタイルで活動しています。
このたび、さらなる挑戦・事業拡大のため、SDUというチームにてプロジェクトデザイナー職を募集します。
以下の文章を読んで頂いた上でご応募ください。SDUは、既存の枠組みに捉われず、次世代のUDSの柱となる新規事業をゼロから創出していくチームです。
私たちが求めているのは、建築・不動産業界で培った専門性を武器に、その枠を超えて「事業そのもの」をデザインしたいという情熱を持つ方です。単に建物を建てることではなく、社会課題に対して「あったらいいな」という理想を妄想し、それを新規事業という持続可能な「仕組み(システム)」へと昇華させ、実装することをミッションとしています。
SDUの最大の強みは、新規事業の企画・設計のみならず、その後の「運営(オペレーション)」までを自社で一貫して担っている点にあります。プロジェクトの「妄想・構想」から「実装」、そして運営を通じて得られるユーザーの反応をダイレクトに回収し、事業をアップデートしていく。将来のリーダー候補として、新規事業の立ち上げから運営まで、全工程を自らの手でリードする経験を積める環境です。
このポジションで得られる経験とスキル: 建築や開発の知識を土台としながら、事業スキームの構築からプロジェクトマネジメントまでを遂行。「経営者的視点」でゼロから事業を育てる、希少性の高い経験とスキルを磨くことができます。
















