MVRDVによる、ドイツ・ベルリンの「Atelier Gardens Haus 1」です。
映画スタジオの再開発の一環として施設の入口近くの既存ビルを改修しました。建築家は、キャンパスの象徴を目指し、鮮やかな黄色と屋上まで続く外部階段を特徴とする建築を考案しました。また、持続可能性を考慮した建材と設備で建物の寿命も伸ばす事も意図されました。
HAUS 1は、MVRDVがアトリエ・ガーデンズ内で完成させた2番目のプロジェクトで、1920年代に建てられた歴史的な映画スタジオ、TON 1の昨年のリニューアルオープンに続くものです。ベルリンのテンペルホーフ空港の南端に位置するこのマスタープランは、ベルリン・ユニオン・フィルム・アトリエ(BUFA)のキャンパスを、映画製作者だけでなく、気候変動活動や社会正義に焦点を当てた影響力のある組織や個人など、あらゆる形態の「変革者」を包含するように、この場所の利用者層を拡大するというビジョンの一環として変化させるものです。
MVRDVの最初のプロジェクト TON 1が繊細な改修を必要としたのに対し、HAUS 1では大胆なタッチが求められました。もともと1997年に建てられたこのオフィスビルは、キャンパスの特徴にほとんど貢献していません。アトリエ・ガーデンズの入口に隣接し、かつてのテンペルホーフ飛行場からも見える高さであることから、この建物は隣接するオーバーラント通りの象徴的な存在となり、BUFAキャンパスの変貌を象徴するシンボルとなることが決定されました。
代表の萩原 浩は、New York School of Interior Designを修了後、william nicholas bodouva + associates, NYCを経て、
プランテック総合計画事務所に入所。同社執行役員として、日本初の商業複合型クラブハウスや、集合住宅(グッドデザイン賞受賞)、工場・生産施設、都市再開発など幅広く設計に携わる。