



高塚陽介 / TYdo architectsが設計した、静岡・磐田市の「西町の住宅」です。
祭典が盛んな地区での計画です。建築家は、祭り仲間で話し合える場を持つ住居との要望に、人が集まる“半屋外リビング”と“家族リビング”を備えた建築を考案しました。そして、二つの居間の間に中庭を設けて必要に応じて空間の分節も可能にしました。
静岡県の西部地方、磐田市の中心駅にほど近い住宅街の中にある、地域の集会所的な機能をもった木造二階建の住宅です。
駅から北に向かう駅前通りを中心に東側は再開発計画が完了し新しい街区へと生まれ変わったが、反対に西側街区は現在の車社会の感覚にはそぐわない幅員の道路と古い住宅、店舗が今も残るという対照的な街区内に当該敷地はある。
家族構成は夫婦と子ども二人。
地域の祭典に関する活動が活発な地区ということもあり、祭典準備期間中はもちろんのこと通年で祭典関連の会合が行われるコミュニティが深い地区でもある。通常会合は、会所や地区内の店舗で行われるものであるが、二次会やマンネリ防止で場所を変えて集まることもあるようで、施主からは、家族のプライバシーを守りつつも突発的な会合の場所として提供が出来る場を住宅内に組み込むことが求められた。
会合といっても所謂親睦の場でもあることから夕方から深夜までと開催される時間幅が長い。そこで会所としても利用できる半屋外のリビング兼駐車場を設け、中庭を介して家族リビングを配置する計画とし、ブラインドの操作で半屋外リビング+中庭や家族リビング+中庭、半屋外リビング+中庭+家族リビングとその時々に必要な空間に分節して使用できる配置計画とした。
さらにその招き入れ可能な空間から完全プライベートな空間までを4つのレイヤーに分割し、それを箱として積み重ねる形状とすることでこの住宅の印象的な意匠になっている。