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小野龍人+三浦朋訓+ヤン・シカン / T2Pアーキテクツによる、大阪市の宿泊施設「シェア型レジデンス花園」。更新が進み古い長屋が減りつつある地域に計画。街との繋がり方を主題とし、地域にも開かれた中庭等の“対話を誘発する共用空間”を備えた建築を考案。“小屋根”が連続する外観は風景との“調和”と“継承”も意図
小野龍人+三浦朋訓+ヤン・シカン / T2Pアーキテクツによる、大阪市の宿泊施設「シェア型レジデンス花園」。更新が進み古い長屋が減りつつある地域に計画。街との繋がり方を主題とし、地域にも開かれた中庭等の“対話を誘発する共用空間”を備えた建築を考案。“小屋根”が連続する外観は風景との“調和”と“継承”も意図外観 photo©河田弘樹
小野龍人+三浦朋訓+ヤン・シカン / T2Pアーキテクツによる、大阪市の宿泊施設「シェア型レジデンス花園」。更新が進み古い長屋が減りつつある地域に計画。街との繋がり方を主題とし、地域にも開かれた中庭等の“対話を誘発する共用空間”を備えた建築を考案。“小屋根”が連続する外観は風景との“調和”と“継承”も意図1階、まちのテラス photo©河田弘樹
小野龍人+三浦朋訓+ヤン・シカン / T2Pアーキテクツによる、大阪市の宿泊施設「シェア型レジデンス花園」。更新が進み古い長屋が減りつつある地域に計画。街との繋がり方を主題とし、地域にも開かれた中庭等の“対話を誘発する共用空間”を備えた建築を考案。“小屋根”が連続する外観は風景との“調和”と“継承”も意図1階、個室(102) photo©河田弘樹
小野龍人+三浦朋訓+ヤン・シカン / T2Pアーキテクツによる、大阪市の宿泊施設「シェア型レジデンス花園」。更新が進み古い長屋が減りつつある地域に計画。街との繋がり方を主題とし、地域にも開かれた中庭等の“対話を誘発する共用空間”を備えた建築を考案。“小屋根”が連続する外観は風景との“調和”と“継承”も意図道路からまちのテラスを見る、夜景。 photo©河田弘樹

小野龍人+三浦朋訓+ヤン・シカン / T2Pアーキテクツが設計した、大阪市の宿泊施設「シェア型レジデンス花園」です。
更新が進み古い長屋が減りつつある地域に計画されました。建築家は、街との繋がり方を主題とし、地域にも開かれた中庭等の“対話を誘発する共用空間”を備えた建築を考案しました。また、“小屋根”が連続する外観は風景との“調和”と“継承”も意図されました。

日本における観光ビジネスに関心をもった、中国武漢でホテル業を営む施主が計画する宿泊施設である。
敷地は大阪の四つ橋線花園町駅から徒歩5分、低価格の宿泊施設や民宿でも知られる西成区に位置する。

建築家によるテキストより

古い長屋が残るこの地域は、中心地の難波から2駅の利便性と比較的安価な地価から街の更新が進み、日常的な対話の場であった路地や低層の長屋が木造3階建アパートや中層マンションに変わり、閉じた環境をつくっている。本計画では、ホテルのようにプライバシーは確保しながら、シェアハウスのように共用部を選択的に利用できる、新しい宿泊施設「シェア型レジデンス」を築くことで、まちとのつながりを考える。

建築家によるテキストより

周囲にあわせて高さは2層に抑え、リニアなボリュームをCの字型に折り畳むことで、落ちついた中庭を形づくる。2階の個室にはそれぞれ勾配屋根をかけ、全体を小さな個室の集合体として表現した。小屋根が連続する集合体としての佇まいが、大小スケールの建物が混在する街並みと調和し、ヒューマンスケールなまちの風景のゆるやかな継承を心掛けた。

各個室は中庭を介して様々な方位から採光ができ、最大限の個室数を確保した。個室ごとに寝室、キッチン、バスルーム、トイレが備えられプライバシーを確保する一方、通りに面した「まちのリビング」、2階の通路を拡張した「ランドリーテラス」、自然を感じられる「まちのテラス」が、対話を誘発する共用空間となり、地域に対しても開かれている。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 住宅建築を数多く手掛け、図面の読み書き等の建築スキルを大切にする「津野建築設計室」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 住宅建築を数多く手掛け、図面の読み書き等の建築スキルを大切にする「津野建築設計室」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 住宅建築を数多く手掛け、図面の読み書き等の建築スキルを大切にする「津野建築設計室」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中ヤマノイエ

住宅建築を数多く手掛け、図面の読み書き等の建築スキルを大切にする「津野建築設計室」の、設計スタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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現在津野建築設計室は,正規スタッフを募集しております.

代表の津野は古谷誠章さん主宰のナスカで、詩とメルヘン絵本館やご自邸であるZIG HOUSE ZAG HOUSEなどの初期プロジェクトを担当し、独立しました。そこで,敷地や要望に丁寧に向き合いつつ,本質的な空間のあり方を考えることで、小さな規模のプロジェクトでも、大きな意義のある建築を作ることができることを学び、独立以後もそのことを常に意識して建築に向き合っています。

また、AIやBIMなどの技術の発達が著しい時代ですが、建築の基本である三次元を二次元化し、機能・法規・周辺環境・デザインなどの諸条件を落とし込んだ図面を、書いたり読んだりするスキルを、プロジェクトをコントロールする人間が身につけていることは重要だと考えています。

住宅系のプロジェクトが多い事務所ですが、プロジェクトが小規模な分、家具や照明、備品に至るまで、暮らしの空間に関わるもの全てを提案するのが信条なので、建築のみならず、家具や照明の製作過程にも触れることができます。

現在二名の小さな事務所ですので、入社したら担当作品を持って頂きます。プロジェクトの初期から確認申請・現場に入ってからの詳細図まで一貫して全て関われることで、建築が立ち上がっていく成り立ちをつぶさに習得することが可能です。将来独立して住宅設計を手がけていきたいとお考えの方が、スキルを身につけるには適した事務所です。

実際弊社卒業後すぐ独立したOBスタッフは、一人で実務をこなして自分の作品を作っており、協働してもらうこともある頼もしい仲間となっています。

住宅設計や家具デザインに興味があり、熱意のある方、ご応募お待ちしております.

小島弘旭 / hiroaki kojimaによる、西日本の住宅「湖畔の整理」。古い住宅と新建材の建売が混在する地域に計画。施主の描く間取りや既製品の使用を肯定した上で、其々を“レイアウト”して在るべき建築の実現を追求。生活と風景の“整理”は将来的な変化の許容も意図
小島弘旭 / hiroaki kojimaによる、西日本の住宅「湖畔の整理」。古い住宅と新建材の建売が混在する地域に計画。施主の描く間取りや既製品の使用を肯定した上で、其々を“レイアウト”して在るべき建築の実現を追求。生活と風景の“整理”は将来的な変化の許容も意図外観 photo©大竹央祐
小島弘旭 / hiroaki kojimaによる、西日本の住宅「湖畔の整理」。古い住宅と新建材の建売が混在する地域に計画。施主の描く間取りや既製品の使用を肯定した上で、其々を“レイアウト”して在るべき建築の実現を追求。生活と風景の“整理”は将来的な変化の許容も意図外観の詳細 photo©大竹央祐
小島弘旭 / hiroaki kojimaによる、西日本の住宅「湖畔の整理」。古い住宅と新建材の建売が混在する地域に計画。施主の描く間取りや既製品の使用を肯定した上で、其々を“レイアウト”して在るべき建築の実現を追求。生活と風景の“整理”は将来的な変化の許容も意図左:主室、右:洗面室 photo©大竹央祐
小島弘旭 / hiroaki kojimaによる、西日本の住宅「湖畔の整理」。古い住宅と新建材の建売が混在する地域に計画。施主の描く間取りや既製品の使用を肯定した上で、其々を“レイアウト”して在るべき建築の実現を追求。生活と風景の“整理”は将来的な変化の許容も意図主室、キッチンの開口部 photo©大竹央祐

小島弘旭 / hiroaki kojimaが設計した、西日本の住宅「湖畔の整理」です。
古い住宅と新建材の建売が混在する地域に計画されました。建築家は、施主の描く間取りや既製品の使用を肯定した上で、其々を“レイアウト”して在るべき建築の実現を追求しました。それによる、生活と風景の“整理”は将来的な変化の許容も意図しています。

都市部から地方へ移住する家族のための湖畔に位置する住宅。
周辺は昔ながらの板張の外壁をもつ住宅や寺社と畑に囲まれたゆったりとした空気を持つ場所の中に、グランピング施設、企業の保養所や週末住宅として新建材をまとった建売住宅が混在してきている地域である。

建築家によるテキストより

東側に里道が通り南側に湖を望む南北に長い平坦な敷地を約3等分し北側に駐車スペース、南側に菜園スペースその間に建物がある、という配置になっている。アプローチを兼ねたカーポートの下を通り外室を抜け、湖に面したテラスに回り込んだ先に玄関がある。玄関を含む主室、ほぼ同一面積の3室、細長い洗面室をもつ水回りにより回遊性を持たせた ―施主が重視する家相と敷地未定の段階から施主が描いた間取りを本敷地やその他要望、コストと整えることで導かれた― 平面で構成される。

建築家によるテキストより

構造体はプレカットされ、ほとんどの素材や備品はカタログから選択されている。
家を成立させるありふれた要素、それらのレイアウトで建築を考えてみたのだ。施主の意向、日々の物の増減、生活や年齢の移ろい、時には使い方や住まい手の変化だって起こり得る流動性と並走する家の在り方を指向した。
シークエンスが町と家と湖を絡め取っていき、モノの連関が生活と風景を「整理」することを試みた。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 “世界中にあなたの家を”を掲げる「NOT A HOTEL株式会社」が、意匠設計、CG制作、施設管理等の様々なスタッフを募集中
【ap job更新】 “世界中にあなたの家を”を掲げる「NOT A HOTEL株式会社」が、意匠設計、CG制作、施設管理等の様々なスタッフを募集中
【ap job更新】 “世界中にあなたの家を”を掲げる「NOT A HOTEL株式会社」が、意匠設計、CG制作、施設管理等の様々なスタッフを募集中NOT A HOTEL

“世界中にあなたの家を”を掲げる「NOT A HOTEL株式会社」の、意匠設計、CG制作、施設管理等の様々なスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

【NOT A HOTELについて】
NOT A HOTELは「世界をもっと楽しく」をビジョンに、これまでにない新しい暮らしの体験を生み出すProptechスタートアップです。自宅や別荘のように資産として保有でき、相互利用可能な物件を年10日単位からシェア購入できるプラットフォームを提供しています。

2021年9⽉よりフラッグシップ物件の販売を開始し、累計60億円を超える販売を行ってきました。今後もこれまでの常識を超えていくようなビジネスやプロダクトを生み出していきます。

また、「すべての人にNOT A HOTELを」をミッションに掲げ、既存の枠にとらわれない建築、金融、ソフトウェアをゼロから開発しています。在籍するメンバーも建築業界に限らず、ソフトウェア(IT)、不動産、金融、ホテルなどさまざまです。異なる専門性を持つメンバーがワンチームになり、「NOT A HOTELらしい体験」を追求しています。

【NOT A HOTEL ARCHITECTSについて】
「建築の力で、世界をもっと楽しく」をビジョンに掲げるNOT A HOTEL ARCHITECTSは、計16名(2023年8月時点)のメンバーが所属しています。内訳は、管掌(マネージャー)1名、建築デザイナー 5名、プロジェクトマネージャー6名、クリエイティブディレクター1名、CGパースクリエイター1名、ライフサイクルマネージャー2名。うち一級建築士は6名在籍しています。

NOT A HOTELの建築士が自社設計するプロジェクトがあれば、外部のトップクリエイターとコラボレーションするプロジェクトもあり、その土地の物語や地域の歴史、想いを汲み取りながら最適な建築や体験をつくりだしています。選考や入社前後での会話を通して、ご経験やご希望に合わせたプロジェクトに参加していただきます。

現在、NOT A HOTEL ARCHITECTSでは拠点数拡大や自社設計の強化のため、建築デザイナー/プロジェクトマネージャー/CGパースクリエイター/ライフサイクルマネージャー/エンジニアリングマネージャー(MEP)など、複数の職種を募集しています。

カジュアル面談(選考ではない面談)も実施しておりますので、ご興味あればお気軽にお問い合わせください。

studioSHUWARIによる、富山市の「2枚屋根の家」。丘陵地にある住宅街の中の敷地。街との“緩やかな繋がり”を求め、敷地の高低差を斜面で処理して勾配に沿う“2枚の屋根”を持つ建築を考案。窓の位置等の工夫で景観を取り込み日常の中に“季節感”を持ち込む
studioSHUWARIによる、富山市の「2枚屋根の家」。丘陵地にある住宅街の中の敷地。街との“緩やかな繋がり”を求め、敷地の高低差を斜面で処理して勾配に沿う“2枚の屋根”を持つ建築を考案。窓の位置等の工夫で景観を取り込み日常の中に“季節感”を持ち込む外観 photo©ToLoLo studio 中村マユ 田中タツキ
studioSHUWARIによる、富山市の「2枚屋根の家」。丘陵地にある住宅街の中の敷地。街との“緩やかな繋がり”を求め、敷地の高低差を斜面で処理して勾配に沿う“2枚の屋根”を持つ建築を考案。窓の位置等の工夫で景観を取り込み日常の中に“季節感”を持ち込む1階、庭からテラスを見る。 photo©ToLoLo studio 中村マユ 田中タツキ
studioSHUWARIによる、富山市の「2枚屋根の家」。丘陵地にある住宅街の中の敷地。街との“緩やかな繋がり”を求め、敷地の高低差を斜面で処理して勾配に沿う“2枚の屋根”を持つ建築を考案。窓の位置等の工夫で景観を取り込み日常の中に“季節感”を持ち込む1階、手前:ダイニング、奥:リビング photo©ToLoLo studio 中村マユ 田中タツキ
studioSHUWARIによる、富山市の「2枚屋根の家」。丘陵地にある住宅街の中の敷地。街との“緩やかな繋がり”を求め、敷地の高低差を斜面で処理して勾配に沿う“2枚の屋根”を持つ建築を考案。窓の位置等の工夫で景観を取り込み日常の中に“季節感”を持ち込む1階、左:リビング、右:ダイニング photo©ToLoLo studio 中村マユ 田中タツキ

studioSHUWARIが設計した、富山市の「2枚屋根の家」です。
丘陵地にある住宅街の中の敷地に計画されました。建築家は、街との“緩やかな繋がり”を求め、敷地の高低差を斜面で処理して勾配に沿う“2枚の屋根”を持つ建築を考案しました。また、窓の位置等の工夫で景観を取り込み日常の中に“季節感”を持ち込む事も意図されました。

丘陵地の古くからある住宅街に建つ戸建住宅。

建築家によるテキストより

高低差がある敷地に対し、周囲の建物の多くは擁壁によりその高低差を処理し、その上に建物を建てています。擁壁による圧迫感を軽減し、緩やかなまちとのつながりを持つ住宅とするため、その高低差を斜面によって処理し、その斜面に沿って2枚の屋根をかけるような住宅を計画しました。

建築家によるテキストより

遠景には呉羽山を、近景には周囲の庭園の植栽などを望むことができる立地であったため、プライバシーを確保しながら、それらの借景を日常生活の中に取り込めるような住まいとし、日常的に階段を上下する動線の中で、高揚感や季節感が感じられるよう、窓の位置や形状を工夫しています。

室内は主に無垢材や珪藻土などの自然素材を用いた丁寧な大工の手仕事を基本に、様々なバックグラウンドを持ったエレメントを組み合わせています。建具は日本の伝統的な障子や舞良戸をモチーフとし、採光などの機能に配慮しながら、建物全体としての統一感が感じられるデザイン体系によってデザインされています。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 末光弘和+末光陽子 / SUEP.が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中
【ap job更新】 末光弘和+末光陽子 / SUEP.が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中
【ap job更新】 末光弘和+末光陽子 / SUEP.が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中ミドリノオカテラス(photo:KAI NAKAMURA)

末光弘和+末光陽子 / SUEP.の、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

末光弘和+末光陽子/SUEP.では、新規に3名の設計チームのメンバーを募集しております。経験者、新卒どちらも幅広く募集します。

【環境をテーマに設計活動する建築家ユニット】
SUEP.は、地球環境をテーマに設計活動する建築家ユニットです。「自然と建築の共生」を掲げ、高いデザイン性と環境への配慮を同時に満たす建築を探求しています。設立当初よりこのテーマを継続しており、このデザイン技術においては建築界で最前線を走っています。

【これからの時代に外せない環境設計の手法を学ぶ場】
SUEP.の建築の特徴としては、光・風・熱などの自然エネルギーを利用したデザインだけでなく、生態系と共生するグリーンビルディングデザイン、廃棄資源のアップサイクルマテリアルデザインなど、まさに現在の社会において、地球環境への意識の高まりとともに要求される様々なデザインの概念を取り入れたものになります。

ここ数年は特に、我々の取り組みに共感・期待いただき、依頼いただく方が増えているのを実感しております。社会全体が、地球環境のことを前提にした開発の方向に確実に動いており、建築デザインにおいても外せない要素になってきているからだと考えています。

SUEP.での経験は、これからの社会において必ず需要のあるデザイン技術を身につける良い機会になると思います。

【学びながら創る】
SUEP.では、様々な勉強会、技術の修得、講演会への参加、素材の実験開発など「学びながら創る」を実践しています。特に、環境シミュレーションやクライメイトリサーチなど様々な新しい技術を使って建築デザインに取り組んでおり、チームメンバーになることで、これからの時代に欠かせない技術を身につけることができます。他ではできない経験を積むことによって、その後のキャリア形成において重要な時間を過ごすことができます。

このような私たちの考え方に共感し、一緒に建築を楽しんで設計していくチームメンバーを募集しています。チーム性でフラットな議論を進めるのもSUEP.の特徴になります。興味のある方は、是非ご連絡ください。

ザハ・ハディド事務所による、モザイク装飾「ダイヤモンド」。イタリアのアトラス・コンコルド社の為に開発。12世紀のモザイク模様を参照しつつ、独自のアルゴリズムを開発して古典的な模様に“破壊的な要素”を取入れる意匠を考案。表面で空間の性質を定義する可能性も追求
ザハ・ハディド事務所による、モザイク装飾「ダイヤモンド」。イタリアのアトラス・コンコルド社の為に開発。12世紀のモザイク模様を参照しつつ、独自のアルゴリズムを開発して古典的な模様に“破壊的な要素”を取入れる意匠を考案。表面で空間の性質を定義する可能性も追求 Copyright 2023 by Ceramiche Atlas Concorde S.p.A.
ザハ・ハディド事務所による、モザイク装飾「ダイヤモンド」。イタリアのアトラス・コンコルド社の為に開発。12世紀のモザイク模様を参照しつつ、独自のアルゴリズムを開発して古典的な模様に“破壊的な要素”を取入れる意匠を考案。表面で空間の性質を定義する可能性も追求 Copyright 2023 by Ceramiche Atlas Concorde S.p.A.
ザハ・ハディド事務所による、モザイク装飾「ダイヤモンド」。イタリアのアトラス・コンコルド社の為に開発。12世紀のモザイク模様を参照しつつ、独自のアルゴリズムを開発して古典的な模様に“破壊的な要素”を取入れる意匠を考案。表面で空間の性質を定義する可能性も追求 Copyright 2023 by Ceramiche Atlas Concorde S.p.A.

ザハ・ハディド・アーキテクツによる、モザイク装飾「ダイヤモンド」です。
イタリアのアトラス・コンコルド社の為に開発されました。建築家は、12世紀のモザイク模様を参照しつつ、独自のアルゴリズムを開発して古典的な模様に“破壊的な要素”を取入れる意匠を考案しました。また、表面で空間の性質を定義する可能性も追求されました。


こちらはリリーステキストの翻訳です

アトラス・コンコルドは、チェルサイエ2023にて、新しいマーベル・メラヴィリア・コレクションとザハ・ハディド・アーキテクツとのコラボレーションを発表します。

ワンダーあるいはイタリア語で「メラヴィリア」は、創造性とインスピレーションを駆り立てます。アトラス・コンコルドの新しいマーヴェル・メラヴィリア・コレクションは、カラカッタ・メラヴィリアにちなんで名付けられました。カラカッタ・メラヴィリアは、細長い脈と柔らかな織り目で構成された純白が特徴のタイムレスな大理石です。カラカッタ・ベルニーニ、シルバー・マジェスティック、ブラック・オリジンなど、最高級の大理石を使用したニュートラルな色合いのコレクションは、それぞれの大理石の自然な趣きや 目が活かされており、屋内でも屋外でも使用できるよう、さまざまな仕上げと仕様が用意されています。

ザハ・ハディド・アーキテクツ(ZHA)は、マーベル・メラヴィリア・コレクションに特注のデコラティブラインを提供しました。それは、伝統的なモザイクパターンを再解釈して変化をコンセプトにした「ダイヤモンド」と名付けられたユニークな装飾の数々です。

12~13世紀のローマのコスメッツ・モザイクに含まれる大理石とガラスの複雑な幾何学模様のはめ込みにインスパイアされたZHAの「ダイヤモンド」モザイク装飾は、もはや幾何学模様と色の絶え間ない繰り返しではなく、むしろ進化を遂げています。

ZHAがこのコレクションのために開発したアルゴリズムによって定義されたモザイクの硬質な幾何学模様は、壁や床の表面にわたって展開するにつれて色の構成が変容を遂げ、デザイナーやプランナーが特定のスペースに注意を向けたり、ユニークなデザインでエリアを特徴づけたり、表面によって空間の性質を定義したりすることを可能にします。

ZHAのプロジェクト・ディレクター、パオロ・ジッリは次のように説明します。
「アトラス・コンコルドとのコラボレーションは、古典的なモザイク模様に破壊的な要素を取り入れたデザインにつながりました。ダイヤモンドの中のインクルージョン(内包物)のように、結晶構造の中に新しい要素が挿入されることで、厳格な幾何学模様の繰り返しに予期せぬダイナミズムが生まれます。モザイク装飾のデザインに新たな論理を導入することで、ある色から別の色へと変化するにつれ、タイルのジオメトリーに変容を促します」

GENETOによる、長野・白馬村の「KANOLLY Resorts」。リゾート開発が進む豪雪地の宿泊施設。地域の山々や風土への敬意と積雪対策を意図し、“合掌造り”を参照した建物を3つ雁行配置して繋げる構成を考案。環境を堪能できるように部屋毎に内外の関係性を調整
GENETOによる、長野・白馬村の「KANOLLY Resorts」。リゾート開発が進む豪雪地の宿泊施設。地域の山々や風土への敬意と積雪対策を意図し、“合掌造り”を参照した建物を3つ雁行配置して繋げる構成を考案。環境を堪能できるように部屋毎に内外の関係性を調整外観 photo©近藤泰岳
GENETOによる、長野・白馬村の「KANOLLY Resorts」。リゾート開発が進む豪雪地の宿泊施設。地域の山々や風土への敬意と積雪対策を意図し、“合掌造り”を参照した建物を3つ雁行配置して繋げる構成を考案。環境を堪能できるように部屋毎に内外の関係性を調整外観 photo©近藤泰岳
GENETOによる、長野・白馬村の「KANOLLY Resorts」。リゾート開発が進む豪雪地の宿泊施設。地域の山々や風土への敬意と積雪対策を意図し、“合掌造り”を参照した建物を3つ雁行配置して繋げる構成を考案。環境を堪能できるように部屋毎に内外の関係性を調整1階、LDK photo©近藤泰岳
GENETOによる、長野・白馬村の「KANOLLY Resorts」。リゾート開発が進む豪雪地の宿泊施設。地域の山々や風土への敬意と積雪対策を意図し、“合掌造り”を参照した建物を3つ雁行配置して繋げる構成を考案。環境を堪能できるように部屋毎に内外の関係性を調整2階、客室3 photo©近藤泰岳

GENETOが設計した、長野・白馬村の「KANOLLY Resorts」です。
リゾート開発が進む豪雪地の宿泊施設です。建築家は、地域の山々や風土への敬意と積雪対策を意図し、“合掌造り”を参照した建物を3つ雁行配置して繋げる構成を考案しました。また、環境を堪能できるように部屋毎に内外の関係性を調整しています。施設の公式サイトはこちら

長野県白馬村に建つ一日一組限定の宿泊施設である。

日本の中でも有数の豪雪地であり、パウダースノーでも有名で近年多くの外国人が移住しリゾート開発が進む地域である。

建築家によるテキストより

雪への対策として、建物に残して荷重に耐えるか、雪を落とす形とするか。この二種類になるが、今回は基本的に雪を落とす三角形の合掌造りの建物を三棟建て、それぞれをつなぐ部分は雪を残して耐えるというハイブリッドなつくりとした。白馬の周辺地域も含めて、三角の大屋根、合掌造りのものなど古くより風土に答えた形の建物が今も多く存在する。

建築家によるテキストより

合掌造りの建物を3棟並べることで、建物のボリューム感を抑え機能的な配置をしている。3棟としたのは機能的な側面と共に、白馬という地名の由来となった「白馬三山」へのオマージュとして3棟とし、山並みとも呼応する形状としている。 更に敷地に対して三棟を雁行配置にすることで、道路からの客室への視線などを遮りプライベート空間を確保している。

建築家によるテキストより
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose
五十嵐敏恭と佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真。建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示。畝森泰行と金野千恵の事務所“BASE”を会場に開催 photo©Tomoyuki Kusunose

五十嵐敏恭佐藤研吾による建築展「グルグル広がって上がっていく」の会場写真です。
建築と生き方の“表裏一体”を体現する二人の建築家の展覧会です。対話の中で見い出された“言葉”をキーに“思考モデル”とも言える作品を制作して展示しています。本展は、畝森泰行と金野千恵の事務所でもある東京台東区の“BASE”を会場に開催されます。会期は、2023年10月1日まで。展覧会の公式ページはこちらです。また、2023年9月23日・30日・10月1日に現地やオンラインで行われる関連イベントも企画されています(詳細は末尾に掲載)。

2組の建築家 五十嵐敏恭-Studio Cochi Architects と 佐藤研吾-Korogaro Association による展覧会「グルグル広がって上がっていく」を開催する運びとなりました。
2組の建築家がそれぞれの拠点作りの構想を機軸に対話し、共有し得るいくつかの言葉を見つけ、新たな建築やモノのかたちの試行錯誤を展示します。言葉による対話、作ったモノによる対話、あるいは両者をつなげる構想自体が並置されることによって、これからの建築、生きていく世界を思考していきます。

リリーステキストより

五十嵐敏恭によるステートメント

グルグル広げた対話の中から、お互いのモノづくりと今後の活動につながるかもしれない言葉たちを拾い、その言葉たちを共通のキーワードとしてお互い新しくモノを制作することを試みた。キーワードはお互いに共有できる言葉だが、ひとりでは発見できなかった言葉でもある。自分たちが立っているところから、お互いに少しだけ離れたところからの視点を織り交ぜることで生まれたモノを、対話の成果物として展示したいと思う。

リリーステキストより

佐藤研吾によるステートメント

両者の異なる思考モデルが提示されることは、興行上とても有効だとは思うが、展示している当事者からすれば「おい、お前はどう生きるんだ」というヒリヒリと迫ってくる大きな問いに焦燥する最中でもあるので気が気でない。だがしかし、フラフラが次第にグルグルと、移動と行動の残像がボンヤリとした軌跡として見えてくるようになれば、自分はもう少し上に行ける気がするのだ。なのでひとまずは建築をつづけていこうと思う。

リリーステキストより
長坂大 / Megaの設計による、京都市左京区岩倉の分譲住宅「composition colors iwakura」の特設サイトが公開。個々の住宅の豊かな居住環境の構築に加えて、街区全体の美観等も考慮したプロジェクト。サイトでは計画の詳細や設計者のインタビュー等を掲載。資料請求・来場予約・オンライン相談も可能
長坂大 / Megaの設計による、京都市左京区岩倉の分譲住宅「composition colors iwakura」の特設サイトが公開。個々の住宅の豊かな居住環境の構築に加えて、街区全体の美観等も考慮したプロジェクト。サイトでは計画の詳細や設計者のインタビュー等を掲載。資料請求・来場予約・オンライン相談も可能模型写真 photo courtesy of Mega

長坂大 / Megaの設計による、京都市左京区岩倉の分譲住宅「composition colors iwakura」の特設サイトが公開されています。個々の住宅の豊かな居住環境の構築に加えて、街区全体の美観等も考慮したプロジェクトです。またリンク先のサイトでは建築計画の詳細や設計者のインタビュー等が掲載されています。加えて、資料請求・来場予約・オンライン相談も可能です。本プロジェクトの事業主は京都を拠点とする山中商事です。【ap・ad】

長坂大 略歴

1960年 神奈川県生まれ、1982年 京都工芸繊維大学住環境学科卒業 松永巌・都市建築研究所、1985年 アトリエ・ファイ建築研究所 原広司(建築家/東京大学名誉教授)に師事、1989年 京都工芸繊維大学造形工学科助手、1997年 学位論文「漁村集落における屋外空間の研究」 博士号取得(東京大学) 日本建築学会会員、2003年 奈良女子大学人間環境学科准教授、2008年 京都工芸繊維大学デザイン・建築学系 教授 現在に至る

受賞

1990年 SDレビュー 90(1席)鹿島賞、1992年 環境芸術大賞 92(1席)環境芸術大賞、1996年 ふるさとの顔づくり設計競技(1席)建設大臣賞、2003年 作品選集2003、2006年 作品選集2006、2009年 神奈川建築コンクール 一般建築物部門 優秀賞、2010年 神奈川建築コンクール 住宅部門 優秀賞、2011年 第36回北海道建築奨励賞 作品選集2011、2012年 京都デザイン賞 京都市長賞 作品選集2012、2014年 作品選集2014、2015年 第13回関西建築家大賞

リリーステキストより

各住戸のプランにおいては、隣家との相互関係を中心に、敷地境界の塀や植栽の扱い方、居室の窓の位置関係、比叡山への眺望、風の通路、バックヤードの確保等々を共通事項として提案している。ここではその中から、以下の2つを説明しようと思う。
 
「南北の庭」
日本の多くの家が「南の庭」最優先で建てられているが、温暖化が進む現状も踏まえ、もう少し北側その他の庭を検討して良いように思う。今回の敷地はすべて第三種風致地区に属し、建ぺい率は40%なので、必然的に一定面積の庭が生じる。そこでこの計画案では、全ての住宅に南北二つの庭を設けて植栽を施し、南北の室内から四季の移ろいが感じられ、風が通り抜けるようなプランを提案した。北側に庭を取ることで、その北側隣家の南側環境条件も格段に良くなっている。

「駐車場」
住宅のファサードは駐車場という状態をいかに避けるか、これも現代住宅の課題だろう。2台の駐車場を前提としながら、駐車の向きや高木との位置関係を十分吟味し、道路沿いにできる限り緑陰が与えられるように計画した。庭の奥行きと駐車場との関係も十分検討されている。車は1台でよいという施主ならさらに豊かな庭や緑地が得られるだろう。

リリーステキストより
工藤浩平建築設計事務所による、秋田市の「鳥海邸」。未接道の土地や空き家が目立つ地域での計画。街の特徴を“余白”として捉えて継承も意図し、様々な使い方を促す“半屋外空間”で囲われた中庭を中心とした建築を考案。寒冷地での“暮らしの範囲”の拡張も試みる
工藤浩平建築設計事務所による、秋田市の「鳥海邸」。未接道の土地や空き家が目立つ地域での計画。街の特徴を“余白”として捉えて継承も意図し、様々な使い方を促す“半屋外空間”で囲われた中庭を中心とした建築を考案。寒冷地での“暮らしの範囲”の拡張も試みる俯瞰 photo©楠瀬友将
工藤浩平建築設計事務所による、秋田市の「鳥海邸」。未接道の土地や空き家が目立つ地域での計画。街の特徴を“余白”として捉えて継承も意図し、様々な使い方を促す“半屋外空間”で囲われた中庭を中心とした建築を考案。寒冷地での“暮らしの範囲”の拡張も試みる1階、リビング photo©楠瀬友将
工藤浩平建築設計事務所による、秋田市の「鳥海邸」。未接道の土地や空き家が目立つ地域での計画。街の特徴を“余白”として捉えて継承も意図し、様々な使い方を促す“半屋外空間”で囲われた中庭を中心とした建築を考案。寒冷地での“暮らしの範囲”の拡張も試みる中庭 photo©楠瀬友将
工藤浩平建築設計事務所による、秋田市の「鳥海邸」。未接道の土地や空き家が目立つ地域での計画。街の特徴を“余白”として捉えて継承も意図し、様々な使い方を促す“半屋外空間”で囲われた中庭を中心とした建築を考案。寒冷地での“暮らしの範囲”の拡張も試みるバーベキュースペースから中庭を見る。 photo©楠瀬友将

工藤浩平建築設計事務所が設計した、秋田市の「鳥海邸」です。
未接道の土地や空き家が目立つ地域での計画です。建築家は、街の特徴を“余白”として捉えて継承も意図し、様々な使い方を促す“半屋外空間”で囲われた中庭を中心とした建築を考案しました。また、寒冷地での“暮らしの範囲”の拡張も試みられました。

これは秋田市に住む5人家族の住宅である。

敷地周辺は未接道の土地が多く、空き家が目立つ区画である。こう表現すると過疎化が目立つ地域と受け取られるかもしれないが、見方を変えると、車や人が入って来られず、また空き家に囲まれていることから、プライベート性がとても高い場所である、ということもできる。

建築家によるテキストより

もともとの家族の敷地も、既存母屋と空家に囲まれてできた、プライベート性の高い小さな中庭があり、中庭では子供たちが人目や音を気にせず思う存分走り回っていた。こうした光景がとても印象的で、「取り残されてぽっかりと空いた余白」というこのまちの特徴をポジティブに捉えて、これからできる新しい住宅にも引き継ぎたいと考えた。

また、この家族は、広い庭をもつ新居を望んでいたが、親世代が持っていた敷地だけだと庭がとれないことから、敷地の奥にある未接道の空き家を買い足して敷地とした。結果として、道に面した側はまちの息づかいが感じられ、買い足した空き家側は、空き家と空き地に囲まれる静かでプライベート性が高いという二面性のある敷地となった。

建築家によるテキストより

この住宅では、真ん中に大きな中庭を設けて、中庭を囲むように、敷地形状に沿って建物がぐるりと並ぶような構成をとった。道路側は個室や水回りなど、プライベート性の高い諸室を納めた2階建てを配置した。2階建ては、道の喧騒から中庭を守る効果も期待できる。

空き家側は平屋と、それに連なる屋根でぐるりと囲うことで、周辺から視線を区切り敷地の占有を主張する構成とした。こうして中庭のプライバシー性はさらに高まる。このように、中庭は、鑑賞するための庭園のような「眺める屋外」ではなく、さまざまな使い方やふるまいを寛容する「使う屋外」としてつくった。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 京都を拠点とし、国内外の様々な用途の建築を手掛ける「宗本晋作建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中
【ap job更新】 京都を拠点とし、国内外の様々な用途の建築を手掛ける「宗本晋作建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中
【ap job更新】 京都を拠点とし、国内外の様々な用途の建築を手掛ける「宗本晋作建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)を募集中京都精華大学 明窓館

京都を拠点とし、国内外の様々な用途の建築を手掛ける「宗本晋作建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

宗本晋作建築設計事務所は京都を拠点とし、国内外を問わず、教育施設、商業施設、ホテル、公共建築など幅広く手掛けており、常に意匠性の高い建築を心がけています。

さらに全国各地の設計プロポーザルにも積極的に参加し、常に新しい建築の可能性を追求しています。
現在、様々な案件の設計・監理が進行中で、業務拡大に伴い新規スタッフを募集いたします。

英語が得意な方は、海外プロジェクトを担当していただく可能性もあります。
また韓国にも事務所があり、常に海外案件が進行中です。

【基本理念】
私たちの仕事は、建築を中心にしながら、新しい世界や環境、考え方を発見していくことです。目の前に起こる状況の中でこそ、見つけることが可能な新しさを提案したいと考えています。それは、飛躍しすぎて社会に理解されない新しさではなく、社会に直接訴えかけることができる、人々に身近な新しさでなければなりません。
私たちが新しさを求めるのは、現状に満足することなく、変化していく情勢に対応して、より豊かな空間・環境を、建築の持つ力で、良い方向へと変えていきたいという強い気持ちに基づいています。この揺るぎない気持ちを持って少しでも多くのコミュニケーションをとらせていただき、新しい考え方を社会に発信していきたいと考えています。

新しいデザインや建築を考える事が好きで、コミュニケーション能力が高く、熱意をもって設計に取り組むことのできる方の応募をお待ちしています。

粟屋大紀による、神奈川・横浜市の住戸改修「room206」。二人家族の為に計画された住まい。必要な個室数の少なさを活かし、“明るく風の抜ける室内環境”を整える設計を志向。住戸の中央に“島状”の寝室を配置して玄関からリビングまでの抜けを作る
粟屋大紀による、神奈川・横浜市の住戸改修「room206」。二人家族の為に計画された住まい。必要な個室数の少なさを活かし、“明るく風の抜ける室内環境”を整える設計を志向。住戸の中央に“島状”の寝室を配置して玄関からリビングまでの抜けを作る玄関からリビングを見る。 photo©河田弘樹
粟屋大紀による、神奈川・横浜市の住戸改修「room206」。二人家族の為に計画された住まい。必要な個室数の少なさを活かし、“明るく風の抜ける室内環境”を整える設計を志向。住戸の中央に“島状”の寝室を配置して玄関からリビングまでの抜けを作る左:寝室、右:LDK photo©河田弘樹
粟屋大紀による、神奈川・横浜市の住戸改修「room206」。二人家族の為に計画された住まい。必要な個室数の少なさを活かし、“明るく風の抜ける室内環境”を整える設計を志向。住戸の中央に“島状”の寝室を配置して玄関からリビングまでの抜けを作るリビングから寝室を見る。 photo©河田弘樹

粟屋大紀が設計した、神奈川・横浜市の住戸改修「room206」です。
二人家族の為に計画された住まいです。建築家は、必要な個室数の少なさを活かし、“明るく風の抜ける室内環境”を整える設計を志向しました。そして、住戸の中央に“島状”の寝室を配置して玄関からリビングまでの抜けを作りました。

横浜市内の夫婦2人が暮らすマンションリノベーションの計画。

建築家によるテキストより

この住戸は妻住戸で東側に特徴的な出窓があるものの改修前の計画では窓中央に間仕切り壁があり、広さと明るさを確保しにくい計画だった。また、中廊下形式の個室配置で風と光の抜け道が確保できておらず室内が全体的に暗い印象だった。

夫婦2人のための改修で個室数を減らすことが可能になったことを活かし、明るく風の抜ける室内環境を整えられるように計画を進めた。

建築家によるテキストより

まず、住戸中央に島状の和室兼寝室を配置し片廊下形式とすることで玄関からリビングまで一直線に抜け道を作った。島はカーテンの開閉で個室化することができ、朝昼はLDKと連続した広々とした空間、夜はカーテンで囲われた睡眠の空間として時間に合わせて表情の変わる島を作った。島の角・床の間はR形状とすることで柔らかさを持たせ空間のアクセントとなるよう配慮した。

次に東面の出窓を木でフレーミングすることで大きな1つの窓となるように再編集し、窓に沿って5.5mの長さのキッチン兼ワークスペースを配置した。キッチンは長さと奥行きを活かしたゆとりある計画で、島の背面の隠れたワークスペースは人目を気にせず作業に集中できる環境を大空間の中に整えた。

建築家によるテキストより
上林剛典 / platによる、東京の「渋谷のオフィス」。数年後に解体されるビル内の事務所の改修。解体過程で現れた痕跡に“味わい”を見出し、“時間の蓄積”と要求機能を“擦り合わせる”設計を志向。既存の無機質で閉塞感のある空間を“生き生きとした”場所に変える
上林剛典 / platによる、東京の「渋谷のオフィス」。数年後に解体されるビル内の事務所の改修。解体過程で現れた痕跡に“味わい”を見出し、“時間の蓄積”と要求機能を“擦り合わせる”設計を志向。既存の無機質で閉塞感のある空間を“生き生きとした”場所に変えるエントランスホールからエンプティスペースを見る。 photo©長谷川健太
上林剛典 / platによる、東京の「渋谷のオフィス」。数年後に解体されるビル内の事務所の改修。解体過程で現れた痕跡に“味わい”を見出し、“時間の蓄積”と要求機能を“擦り合わせる”設計を志向。既存の無機質で閉塞感のある空間を“生き生きとした”場所に変える左:キッチンスペース、右:社内用・社外用談話スペース photo©長谷川健太
上林剛典 / platによる、東京の「渋谷のオフィス」。数年後に解体されるビル内の事務所の改修。解体過程で現れた痕跡に“味わい”を見出し、“時間の蓄積”と要求機能を“擦り合わせる”設計を志向。既存の無機質で閉塞感のある空間を“生き生きとした”場所に変えるキッチンスペースから社外用談話スペースを見る。 photo©長谷川健太

上林剛典 / platが設計した、東京の「渋谷のオフィス」です。
数年後に解体されるビル内の事務所の改修です。建築家は、解体過程で現れた痕跡に“味わい”を見出し、“時間の蓄積”と要求機能を“擦り合わせる”設計を志向しました。そして、既存の無機質で閉塞感のある空間を“生き生きとした”場所に変える事も意図されました。

東京・渋谷の築50年の数年後に取り壊しが決まっているオフィスビルの、1フロアのリノベーション。
フロア面積300坪のうち100坪を占める、エントランスやエンプティ・スペースなどのパブリック・スペースと、会議室を一新し、執務室他は現状を整える程度にとどめた。

建築家によるテキストより

現場を初めて見に行ったのは、前テナントの居抜き状態の時だったが、見通しが悪いプランも相まって閉塞感が強く感じられた。
ビルというクローズドな空間で働くスタッフたちにとって、何かしら生き生きとした発見のある場所にできればと思い、解体工事と並行して設計を進めていった。

解体時に仕上げを剥がしていくと、50年の間に幾度となく行われた改修の痕跡が地層のように現れた。
クロスを剥がした後のパテの跡も、白、黄、薄桃、青など幾重にも混在し、抽象画のような趣がある。柱には耐震改修がなされた跡があり、床は当時のスラブまで磨き出していくと新築では表現できない味わいがあり、こうしたオフィスビルに刻まれた時間の蓄積を「環境」と捉えることとした。

建築家によるテキストより

ここで行ったのは、一般的なオフィスのリノベーションのように仕上げを刷新してうわべを整えるのではなく、むしろその逆で、歴史を掘り起こしながら、求められる機能性と擦り合わせるような方法だ。空間の一体感を損なわないよう、随所で塗装やディテールなど細かく調整も施している。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/9/18-9/24]
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/9/18-9/24]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/9/18-9/24)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 伊東豊雄建築設計事務所が計画している、東京・渋谷区の分譲集合住宅の画像
  2. 針谷將史建築設計事務所による、埼玉の「安部邸」。一家6人の為の住まい。家族の為の“公共空間”としての“家”を求め、“親密な距離”と“個人の距離”が同時に存在する建築を志向。他者としての“自律する構造体”で複数の小さな中心と周縁をひとつに繋ぐ
  3. 藤本壮介事務所のデザイン監修、梓設計の基本計画による、新潟市の再開発プロジェクトの画像が公開。約150mの高層建築で商業・オフィス・住宅を内包。2025年に着工して2029年の竣工を予定
  4. 伯耆原洋太 / HAMS and, Studioによる、東京の住戸改修「切断の諸相04『One Nuance』」。共働きの夫婦の為の住居。多様な活動の受容と将来の変化への追従を求め、構成・色・素材の操作で空間全体に“微妙な差異”をつくる設計を志向。各部屋毎に異なる建具を用いて主空間のリビングの多様な表情も作る
  5. SDレビュー2023の入選作品の展覧会レポート(前編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
  6. 徳本賢洛 / TOK205による、福島・耶麻郡の別荘「O/4」。高原の多数の樹木が存在する敷地。木々との距離を設計する建築を求め、幹や枝の実測を行い既存樹木を避けた配置計画を考案。自然との関係も考慮しファサードの曲面部分にガラスを用いて“万華鏡の様に”取り込む
  7. SDレビュー2023の入選作品の展覧会レポート(後編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
  8. 宮崎晃吉 / HAGISOによる、東京の、シェアオフィス「西日暮里のトンネル」。裏側に路地が連続する住宅地での計画。見出した都市構造を取入れる空間を求め、“街区に穿つトンネル”をモチーフとした設計を志向。金属板で仕上げた塀を備えた奥庭は内部に多様な表情の変化をもたらす
  9. 山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、新潟の二世帯住宅「三条の家」。雪国の新興住宅地に建つ二世帯住宅。地域の前提である“カーポート”と建物を関係を再考し、玄関に設けた吹抜の高窓から採光と通風が行える仕組みを考案。平面や立面の構成では田園等の周辺環境との呼応も意図
  10. 中村竜治建築設計事務所の会場構成よる、21_21 DESIGN SIGHTでの展覧会「Material, or 」。マテリアルについての再考を促す展示。“素の状態”で物や作品に向合う状況を目指し、出来る限り“展示っぽさ”を排除する設計を志向。既存平面を“半ば無視した”壁を配して施設を廃墟の様な無意味な場所に戻す
  11. 遠藤隆洋建築設計事務所による、長野の別荘「軽井沢の居場所」。4家族14人が集まる別荘の建替。今までの“林での活動”と“合宿の様な過ごし方”に着目して、林との接点を最大化する“約30mの細長い”建築を考案。広縁と濡れ縁を設けて滞在中の“溢れる活動”も受け止める
  12. 森下陽 AMP/アンプ建築設計事務所による、静岡・浜松市の「スプレッドハウス」。施主の両親の家が建つ土地に隣接する敷地。既にある隣の住宅や駐車場との関係を考慮して、表と裏に無柱の軒下空間を持つ平屋の建築を考案。開口部の位置や大きさで住宅間の“程よい距離感”も作る
  13. ODS / 鬼木孝一郎による、北海道の店舗「SHIRO 砂川本店」。化粧品の製造工場内に計画。自分で香りを調合できる“ブレンダーラボ”を中心に、同心円状に平台什器を配置して様々な方向から出入りできる空間を構築。地域材の使用を思案して近隣で採れた木材を什器の土台に採用
  14. 木元洋佑建築設計室による、埼玉・比企郡の「金笛しょうゆパーク」。老舗醤油蔵を開放して体験型施設とする計画。客人を迎え入れる場として、醤油造りに用いる“木桶”をモチーフにした飲食スペースを考案。製品について学ぶ為の“工場内の見学ルート”や“ショーウィンドウ”も整備
  15. ザハ・ハディド事務所による、中国・マカオの、宿泊施設「W Macau – Studio City」。約600の客室と飲食等の付帯機能を備えた施設。建築デザインは、アールデコ時代の豊かなディテール・大胆な幾何学模様・複雑な職人技を現代的に再解釈して考案。環境性能や敷地内の植物群の保全等にも配慮
  16. 水まわり設計の選択肢を広げる「ARC-X」が、“奥行き160mm”の手洗器を発売。人工大理石製のマットな質感とミニマルなデザインで建築空間と調和
  17. 成瀬・猪熊建築設計事務所による、長野の「旧軽井沢倶楽部の別荘」。様々な表情を見せる自然林の中の敷地。恵まれた環境を“感じる”建築を目指し、開口部等の操作で“過ごし方”と“外の環境”が結びついた空間を多数構築。暮らしの存在が自然を“より豊かに”感じさせる場を作る
  18. TAB / 河合啓吾による、岐阜・郡上市の住宅「SLBH4」
  19. 多田正治アトリエ+ENDO SHOJIRO DESIGNによる、京都市の飲食店「河道屋 倖松庵」。京町家の改修した蕎麦店。原型への敬意と新しさを両立する建築を目指し、復元した既存要素と新設要素の“混ざり方”や“距離感”に意識的な設計を志向。壁と床の操作で玄関から客席までの“シークエンス”も演出
  20. 竹本卓也建築研究所による、大阪・豊中市の「刀根山の家」。高度地区の敷地に建つ設計者の自邸。斜線制限下でも“過不足のない家”を目指し、廊下等を設けず“14の空間”を“9の層”で繋げる構成を考案。多様な形状の開口等を散りばめて空間に更なる変化も与える

UID前田圭介・原浩二・高坂敦信が審査する、中国電力主催の建築アワード「第27回 エネルギア住宅作品コンテスト」が、新築住宅部門・リフォーム住宅部門・学生部門の応募作品を募集中。賞金総額は約135万円
UID前田圭介・原浩二・高坂敦信が審査する、中国電力主催の建築アワード「第27回 エネルギア住宅作品コンテスト」が、新築住宅部門・リフォーム住宅部門・学生部門の応募作品を募集中。賞金総額は約135万円 image courtesy of 中国電力

UID前田圭介・原浩二・高坂敦信が審査する中国電力主催の建築アワード「第27回 エネルギア住宅作品コンテスト」が、新築住宅部門・リフォーム住宅部門・学生部門の応募作品を募集しています。賞金総額は約135万円です。応募締切は2023年11月30日(※当日消印有効)
新築住宅部門・リフォーム住宅部門は、応募用紙に「作品の平面図と完成写真・カラープリント等」を貼り付けることで提出が可能。学生部門は、A2用紙(横)片面1枚に「配置図、平面図、断面図、その他設計意図を自由に表現した図面にコンセプト(主旨)を添えて提出(学生部門は全国からの応募が可能)。【ap・ad】

募集テーマ:自然素材を活かしたサステナブルな住まい

■審査委員

前田圭介 (UID主宰、近畿大学工学部 教授)
原浩二  (原浩二建築設計事務所 所長、広島工業大学 非常勤講師)
高坂敦信 (住宅誌「モダンリビング」編集長)

■各賞について

最優秀賞(新築住宅部門・リフォーム住宅部門)賞金30万円(各1点)
優秀賞(新築住宅部門・リフォーム住宅部門)賞金15万円(各1点)
佳作(新築住宅部門・リフォーム住宅部門)賞金10万円(各1点)
審査委員特別賞 賞金5万円

最優秀賞(学生部門)賞金10万円
優秀賞(学生部門)賞金5万円
佳作(学生部門)賞金3万円
審査委員特別賞 賞金2万円

※審査によっては入賞者なしとなる場合があります。

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