2025.1.17Fri
今津康夫 / ninkipen!による、愛知の店舗「guji名古屋」。出入口が手前に1つしかない600㎡超のL型の区画。奥まで“いかに引き込むか”を課題とし、空間の折れ点に“島状のレジスペース”を据えて中継点とする構成を考案。床材の角度をつけた配置でも人の流れを誘う
今津康夫 / ninkipen!による、愛知の店舗「guji名古屋」。出入口が手前に1つしかない600㎡超のL型の区画。奥まで“いかに引き込むか”を課題とし、空間の折れ点に“島状のレジスペース”を据えて中継点とする構成を考案。床材の角度をつけた配置でも人の流れを誘う売場、L型区画の角部から全体を見る。 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、愛知の店舗「guji名古屋」。出入口が手前に1つしかない600㎡超のL型の区画。奥まで“いかに引き込むか”を課題とし、空間の折れ点に“島状のレジスペース”を据えて中継点とする構成を考案。床材の角度をつけた配置でも人の流れを誘う売場から開口部越しに外部を見る。 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、愛知の店舗「guji名古屋」。出入口が手前に1つしかない600㎡超のL型の区画。奥まで“いかに引き込むか”を課題とし、空間の折れ点に“島状のレジスペース”を据えて中継点とする構成を考案。床材の角度をつけた配置でも人の流れを誘う売場、奥側からレジスペースを見る。 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、愛知の店舗「guji名古屋」。出入口が手前に1つしかない600㎡超のL型の区画。奥まで“いかに引き込むか”を課題とし、空間の折れ点に“島状のレジスペース”を据えて中継点とする構成を考案。床材の角度をつけた配置でも人の流れを誘う売場から「リペアショップ」を見る。 photo©河田弘樹

今津康夫 / ninkipen!が設計した、愛知の店舗「guji名古屋」です。
出入口が手前に1つしかない600㎡超のL型の区画での計画です。建築家は、奥まで“いかに引き込むか”を課題とし、空間の折れ点に“島状のレジスペース”を据えて中継点とする構成を考案しました。また、床材の角度をつけた配置でも人の流れを誘います。店舗の場所はこちら(Google Map)。

名古屋ささしまライブ駅直結の大型複合施設の2階に位置するセレクトショップのインテリアデザインである。

L型に折れる200坪の区画はガラス張りで開放感は十分であるが、入口が手前に1つしかなく、奥の売り場まで動線をいかに引き込むかが課題となった。

建築家によるテキストより

まず初めにL型の入り隅部分の壁を45度にカットし視界を拡げ、その手前をディスプレイスペースとして余白を作り、そこに360度気配りのできる島状のレジスペースを据えて、店中央の折れ点に中継点の役割を持たせた。

次に3色のカーペットを45度のバイアスに敷いて床に斜めのベクトルを作り、回遊する人の流れを奥へと誘う矢印とした。

建築家によるテキストより

クラスターを作りつつ整然とグリッドに並んだ什器は、色を横断して多様な幾何学を結びながら、小さな揺らぎを随所に生み出している。2本の欅の塊は丸太を購入し、木肌を読んで慎重に製材して生命力が溢れる姿に切り出した。

建築家によるテキストより
2025.1.16Thu
吉村靖孝による、TOTOギャラリー・間での建築展「マンガアーキテクチャ――建築家の不在」。建築家の作家性を“不在”にして、7人の漫画家が吉村作品を主題に描いた“建築から発想される世界”を展示。コルシカ・川勝徳重・徳永葵・三池画丈・宇曽川正和・メグマイルランド・座二郎が手掛ける
吉村靖孝による、TOTOギャラリー・間での建築展「マンガアーキテクチャ――建築家の不在」。建築家の作家性を“不在”にして、7人の漫画家が吉村作品を主題に描いた“建築から発想される世界”を展示。コルシカ・川勝徳重・徳永葵・三池画丈・宇曽川正和・メグマイルランド・座二郎が手掛けるギャラリー1、エントランス側から中庭側を見る。 photo©architecturephoto
吉村靖孝による、TOTOギャラリー・間での建築展「マンガアーキテクチャ――建築家の不在」。建築家の作家性を“不在”にして、7人の漫画家が吉村作品を主題に描いた“建築から発想される世界”を展示。コルシカ・川勝徳重・徳永葵・三池画丈・宇曽川正和・メグマイルランド・座二郎が手掛ける中庭、「スケールフィギュアの庭」 photo©architecturephoto
吉村靖孝による、TOTOギャラリー・間での建築展「マンガアーキテクチャ――建築家の不在」。建築家の作家性を“不在”にして、7人の漫画家が吉村作品を主題に描いた“建築から発想される世界”を展示。コルシカ・川勝徳重・徳永葵・三池画丈・宇曽川正和・メグマイルランド・座二郎が手掛けるギャラリー2、奥側からエントランス側を見る。 photo©architecturephoto

吉村靖孝による、TOTOギャラリー・間での建築展「マンガアーキテクチャ――建築家の不在」の会場写真です。
建築家の作家性を“不在”にして、7人の漫画家が吉村作品を主題に描いた“建築から発想される世界”を展示する内容です。コルシカ・川勝徳重・徳永葵・三池画丈・宇曽川正和・メグマイルランド・座二郎が手掛けています。
会期は2025年1月16日~3月23日です。展覧会の公式サイトはこちら。また、2025年2月21日には、千代田区のイイノホールで吉村の講演会も企画されています(要事前申込:2025年2月9日締切)。

TOTOギャラリー・間では、「吉村靖孝展 マンガアーキテクチャ――建築家の不在」を開催します。

吉村靖孝氏は建築活動の初期の頃より、建築が人びとのふるまいなどの自発的な動きと、社会制度や状況など多様な社会的条件との架け橋になれるよう、両者のさまざまな関係構築を試みてきました。

たとえば、既成のテント倉庫で木造建築を覆うことで、大きな一室空間の下で子どもがのびのびと過ごせる子育て支援施設を実現した「フクマスベース」(2016年)、建築を不動産と動産のあいだととらえ、土地に縛られずに住む場所の選択ができる生活を仮想した「半動産建築」の「ホームトゥーゴー#001」(2019年)、人間だけでなく動物もともに幸せな人生を送れるアニマル・ウェルフェア社会を構想した「滝ヶ原チキンビレジ」(2021年)など、これから日本が直面する人口減少社会における、新しい住まいや暮らしのあり方を模索しています。

吉村氏が探究するこれら現代社会における建築の拡張性をさらに進めるために、仮に建築家個人の作家性を「不在」にしたら何が起きるのか? 氏が自らの作品を題材に、本展覧会を通して問いかけます。

本展では、吉村氏の7つのプロジェクトを異なる漫画家が7つのストーリーとして描き下ろすことにより、建築の新たな解釈の可能性を探ります。二次元の絵画表現の中でも特に独自の発達を遂げ、私たちの日常生活にも馴染み深いものとなった漫画の世界。漫画が建築と出逢い、建築家の手を離れた先に描かれるものはなにか。建築と漫画のコラボレーションによって生まれるものを、発見していただければ幸いです。

リリーステキストより
元木大輔 / DDAAによる、東京・千代田区のオフィス「HAKUHODO Gravity」。新築ビルの二つの階での計画。現代の労働環境に求められる“複雑な状況”に応える為、多様な選択肢が“相互に関係しながら機能”する空間を志向。合理性も考慮して既存のフロア材を転用した家具等で場を作り上げる
元木大輔 / DDAAによる、東京・千代田区のオフィス「HAKUHODO Gravity」。新築ビルの二つの階での計画。現代の労働環境に求められる“複雑な状況”に応える為、多様な選択肢が“相互に関係しながら機能”する空間を志向。合理性も考慮して既存のフロア材を転用した家具等で場を作り上げる下階、受付の横にあるラウンジ photo©Kenta Hasegawa
元木大輔 / DDAAによる、東京・千代田区のオフィス「HAKUHODO Gravity」。新築ビルの二つの階での計画。現代の労働環境に求められる“複雑な状況”に応える為、多様な選択肢が“相互に関係しながら機能”する空間を志向。合理性も考慮して既存のフロア材を転用した家具等で場を作り上げる下階、ワークスペース photo©Kenta Hasegawa
元木大輔 / DDAAによる、東京・千代田区のオフィス「HAKUHODO Gravity」。新築ビルの二つの階での計画。現代の労働環境に求められる“複雑な状況”に応える為、多様な選択肢が“相互に関係しながら機能”する空間を志向。合理性も考慮して既存のフロア材を転用した家具等で場を作り上げる上階、プレゼンルーム photo©Kenta Hasegawa
元木大輔 / DDAAによる、東京・千代田区のオフィス「HAKUHODO Gravity」。新築ビルの二つの階での計画。現代の労働環境に求められる“複雑な状況”に応える為、多様な選択肢が“相互に関係しながら機能”する空間を志向。合理性も考慮して既存のフロア材を転用した家具等で場を作り上げる下階、ラウンジ内の個室と家具 photo©Kenta Hasegawa

元木大輔 / DDAAが設計した、東京・千代田区のオフィス「HAKUHODO Gravity」です。
新築ビルの二つの階での計画です。建築家は、現代の労働環境に求められる“複雑な状況”に応える為、多様な選択肢が“相互に関係しながら機能”する空間を志向しました。そして、合理性も考慮して既存のフロア材を転用した家具等で場を作り上げました。

オフィスとはなんだろう。
コロナ禍を経て、オンラインミーティングやリモートワークがとても日常的になった。通信環境の充実によってどこでも仕事ができるようになり、家とオフィスの境界はあいまいになっていき、オフィスの存在意義や定義がどんどん難しくなっている。

家で仕事ができれば通勤時間はなくなり、より自由に時間を使えるようになる一方で、公私の境界が曖昧になりオンとオフの切り替えに悩まされる。人間関係のない気兼ねなさを謳歌する一方で、人とのコミュニケーションを切望する。人との繋がりや誰かに相談できる環境を求める人もいれば、1人で黙々と作業をしたい人もいる。音楽をかけたい人もいれば、耳栓をすることで集中力が増す人もいるし、明るい空間が好きな人もいれば、暗い方が良いという人もいる。

建築家によるテキストより

博報堂Gravityはファッション・ラグジュアリー・ライフスタイル業界に特化した広告会社である。
彼らの新しいオフィスを考える上で、「mingle」というキーワードがクライアントからあがった。mingleとは、一緒になる、出会って何かが生まれる、それぞれの特質を失わせない状態で混ぜ合わせる、一つにする…といった意味がある。できたてのカフェラテのように、いくつかの色がマーブル状に混在している状態を表す言葉としてぴったりだと思った。

今回のプロジェクトは新築ビルへのオフィス移転計画だ。移転先のビルは典型的なオフィスビルではあるものの、コロナ禍以降の考え方が色濃く反映されていて、柱裏のカーテンウォールが通風のために開閉することができ、各フロアにはテラスがあり、さらにほぼ4面から採光を得ることができ、窓の外からは皇居の緑が見える。この風通しと光環境の良さを活かして、様々な機能がグラデーション状に繋がっている状態をデザインしたいと考えた。

建築家によるテキストより

コロナ禍を経て通信環境の充実した現代にあって、わざわざ会社に行くのは、コミュニケーションの機会を増やすということと、家より充実した選択肢がある場所だからだ。そこで、まずは選択肢の充実を図るべく、オフィスでの過ごし方の可能性を羅列してみることにした。例えば下記のようなスペースだ。

・家のような個室で他人の視線を気にせず作業する
・誰かと共有した空間で作業する
・ちらかすことができる
・隣の作業を見ることができる
・キッチンでコーヒーやお茶を淹れる
・だらだらしたりリラックスしたりする
・足を伸ばす
・雑談する
・他のチームの活動を横目に見る
・喫煙所のような”裏”で休憩する
・大きなテーブルでディスカッションする
・大勢で集まってイベントを行う
・狭い場所に籠る…….

ここに並べた例はほんの一部だが、こうして出てきた選択肢を俯瞰して眺めると、個人とチーム、集中とリラックスの軸でまとめることができそうだと気づいた。これらの相反する環境をそれぞれ独立して配置するのではなく、大きなワンルームの中で互いに関係しながら機能するような状態を目指して平面計画をスタディした。

建築家によるテキストより
2025.1.15Wed
【ap job更新】 若手から裁量が大きく、“自分の作品を創造するという経験”ができる一級建築士事務所「フリーダムアーキテクツ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 若手から裁量が大きく、“自分の作品を創造するという経験”ができる一級建築士事務所「フリーダムアーキテクツ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 若手から裁量が大きく、“自分の作品を創造するという経験”ができる一級建築士事務所「フリーダムアーキテクツ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中

若手から裁量が大きく、“自分の作品を創造するという経験”ができる一級建築士事務所「フリーダムアーキテクツ」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

フリーダムアーキテクツは、完全自由設計の注文住宅を手掛ける設計事務所です。

【働く環境】
社員の7割~8割が設計者で、さまざまなバックグラウンドを持つ方が活躍中です。経験・知識が豊富な先輩たちに常に囲まれながら、困ったときには気軽に相談できます。自分に合ったキャリア形成ができる環境が整っています。

独立したいと考えている方にもおすすめ!
集客等、経営に必要な知識や独立する為のノウハウを体系的に学べます。
実際に独立して活躍している方も多く、学びの多い環境です。

□先輩たちの主な前職
アトリエ系設計事務所、工務店、ハウスメーカー、個人設計事務所、組織設計事務所…など

また、国内初BIM確認申請など、BIMの活用で業務の効率化や最適化、デザインの向上を実現しています。
VRや3次元モデルも導入し、図面だけでは伝わりにくい設計イメージをお客さまに分かり易く説明できるようになりました。天井の高さやキッチンの作業台の高さなど、細かなイメージもすり合わせることが可能です。

【成長環境を完備】
これまで未経験・経験浅めのレベル感から、設計の主担当まで社員を育成してきた実績が多い同社。
現場目線で求められる、あらゆるサポート体制が整っているのは同社ならではの特長です。
ご契約~着工、引き渡しまで一貫して携われる裁量大きい働き方のため、若手から自分の作品を創造するという経験を積むことができます。

また、社員の大半が設計者であることも大きなポイント。
周りには常に経験豊富な設計の先輩たちがおり、気軽に何でも話しやすいフランクな雰囲気のため、困ったときでも安心できます。
日々の業務を通して、刺激を受けやすいのも同社ならではの魅力でしょう。
「設計のプロ」として豊富な経験と高いスキルを得るならば、最適な環境です。

山之内淡 / AWGLによる、東京・新宿区の住戸改修「Tokyo Clubhouse」。新宿御苑に近い集合住宅での計画。友人が頻繁に訪れる施主の生活に着目し、御苑の在り方と重なる“半プライベート / 半パブリック”な場を志向。天井の凹凸等で“居場所のグラデーション”がある一室空間を作る
山之内淡 / AWGLによる、東京・新宿区の住戸改修「Tokyo Clubhouse」。新宿御苑に近い集合住宅での計画。友人が頻繁に訪れる施主の生活に着目し、御苑の在り方と重なる“半プライベート / 半パブリック”な場を志向。天井の凹凸等で“居場所のグラデーション”がある一室空間を作る左:「レンガ敷きエリア」、右:「古材敷きエリア」 photo©Toshiyuki Udagawa
山之内淡 / AWGLによる、東京・新宿区の住戸改修「Tokyo Clubhouse」。新宿御苑に近い集合住宅での計画。友人が頻繁に訪れる施主の生活に着目し、御苑の在り方と重なる“半プライベート / 半パブリック”な場を志向。天井の凹凸等で“居場所のグラデーション”がある一室空間を作る「古材敷きエリア」から「レンガ敷きエリア」を見る。 photo©Toshiyuki Udagawa
山之内淡 / AWGLによる、東京・新宿区の住戸改修「Tokyo Clubhouse」。新宿御苑に近い集合住宅での計画。友人が頻繁に訪れる施主の生活に着目し、御苑の在り方と重なる“半プライベート / 半パブリック”な場を志向。天井の凹凸等で“居場所のグラデーション”がある一室空間を作る「レンガ敷きエリア」から「セミパブリック玄関」とキッチンを見る。 photo©Toshiyuki Udagawa
山之内淡 / AWGLによる、東京・新宿区の住戸改修「Tokyo Clubhouse」。新宿御苑に近い集合住宅での計画。友人が頻繁に訪れる施主の生活に着目し、御苑の在り方と重なる“半プライベート / 半パブリック”な場を志向。天井の凹凸等で“居場所のグラデーション”がある一室空間を作る天井の詳細 photo©Toshiyuki Udagawa

山之内淡 / AWGLが設計した、東京・新宿区の住戸改修「Tokyo Clubhouse」です。
新宿御苑に近い集合住宅での計画です。建築家は、友人が頻繁に訪れる施主の生活に着目し、御苑の在り方と重なる“半プライベート / 半パブリック”な場を志向しました。そして、天井の凹凸等で“居場所のグラデーション”がある一室空間を作りだしました。

東京都心、新宿御苑近くの居住用マンションのリノベーション計画。
コンセプトは「会員制のクラブハウスのような家」である。平面を大きなワンルーム空間として計画し、天井の凹凸のみで空間を仕切っている。

家主が居ても居なくても友人・知人が家に遊びに来て集まっているという、オーナーのライフスタイルから着想を受け、半プライベート / 半パブリックであり、まさに会員制のクラブハウスのような住居形式を、具体的な建築のかたちで実現した。

建築家によるテキストより

最初に、新宿御苑がどのような場所かについて触れておきたい。

新宿御苑は、明治39年(1906年)に設立した東京都新宿の都心に位置する歴史ある国民公園であり、広さ58.3ha周囲3.5kmの広大な庭園である。また、入場には数ドルの入場料がかかる。入場が有料であることも東京では珍しく、特別な場所として一般的にも認識されている稀有な公園である。つまり、新宿御苑という場所は、完全なパブリック空間ではなく、誰でも利用できる公園でありながらも、入場が有料であることによって、構造としても体験としても、ある種のプライベート性を帯びている場所なのである。

一方で、新宿御苑は、特に日本のpopカルチャーを愛する人々にとって、他にはない特別な意味を持っていることにも触れないわけにはいかないだろう。

新宿御苑は、アニメーション映画監督新海誠による46分間の中編映画作品“言の葉の庭”の舞台だからだ。
梅雨の時期の新宿御苑で、靴職人を目指す高校生・タカオと謎めいた年上の女性・ユキノが出会うことから物語は始まる。タカオとユキノが出会ったのは、雨が降る日の午前で、新宿御苑に点在する東屋で雨宿りをした際のことである。二人は雨の日の東屋での再会を繰り返しながら仲を深めていく。そして、物語の舞台になった東屋は実在する。

建築家によるテキストより

本プロジェクトの核心である、施主のユニークで魅力的なライフスタイルについて触れていきたい。
施主は、30代の一人暮らしの男性(仮に“K君”と呼ぶ)で、2匹の愛猫と暮らしている会社員である。K君は、週のほとんどを、友達と一緒に過ごす。具体的には、たくさんの友人たちが、代わる代わる、K君の家を訪れる。彼の友人たちは、K君の家で、思い思いの時間を過ごし、それぞれの家に帰っていく。

驚いたのは、家主であるK君が居ても居なくても、K君の家には彼の友人たちが訪れ自由に過ごしていることだ。K君のご友人の方々にとって、K君の家は、第2・第3のリビングルームのような、心地よい自分たちの居場所なのかもしれない。K君のご友人の方々には、それぞれに仕事があり、家庭がある方もいて、それぞれの生活がある。そんな“それぞれの生活の一部”として、K君の家が存在しているように見えた。

私たちの目には、K君のライフスタイルにおける“家”のあり方が、東京における“新宿御苑”のあり方、同時に新宿御苑における“東屋”のあり方に、重なって見えた。

建築家によるテキストより
2025.1.14Tue
【ap job更新】 東京と沖縄を拠点とし、住宅・集合住宅・テナントビルなどを手掛ける「コバヤシ401.Design room」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 東京と沖縄を拠点とし、住宅・集合住宅・テナントビルなどを手掛ける「コバヤシ401.Design room」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 東京と沖縄を拠点とし、住宅・集合住宅・テナントビルなどを手掛ける「コバヤシ401.Design room」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中

東京と沖縄を拠点とし、住宅・集合住宅・テナントビルなどを手掛ける「コバヤシ401.Design room」の、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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コバヤシ401.Design room株式会社 設計スタッフ募集

東京と沖縄の2拠点で住宅・集合住宅・クリニック・テナントビル等のプロジェクトを手掛けております。
とくに東京では集合住宅やテナントビル、沖縄では注文住宅やクリニック等が多くなっています。

現在は計3名(うち1名は構造設計スタッフ)が少数精鋭で設計を行っており、スタッフは主に東京オフィスへ勤務しています。

東京オフィスは他の設計事務所ともオフィスをシェアしているため、フロアには総勢8人程度います。同業としての交流も盛んで、プロジェクトによっては協働することもあります。

沖縄オフィスは、パークアベニューというアーケードに面した場所にあり、沖縄のプロジェクトは担当者がその都度東京と沖縄を行き来して打合せや現場監理などをこなしています。

そこで今回、東京オフィス枠と沖縄オフィス枠それぞれで設計スタッフを募集します。
ご応募される際は、どちらの枠をご希望かご記載ください。

能力や熱意に応じて、企画立案→基本設計→実施設計→現場監理まで一貫してプロジェクトに携わってもらい、オールマイティな能力を養ってもらいたいと考えています。

今後はさらに新しい取り組みや表現、プロジェクトにも手を掛けていきたいので、一緒に進展してくれる設計スタッフを募集します。

【ap job更新】 “やわらかい公共性”を志向し、環境と繋がる様々な建築を手掛ける「TA+A」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 “やわらかい公共性”を志向し、環境と繋がる様々な建築を手掛ける「TA+A」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 “やわらかい公共性”を志向し、環境と繋がる様々な建築を手掛ける「TA+A」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中湖の駅さめうらカヌーテラス photo©Shigeo Ogawa

“やわらかい公共性”を志向し、環境と繋がる様々な建築を手掛ける「TA+A」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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私たちは「その先の出来事を生む建築」をテーマにさまざまな用途の建築や空間に携わり、創業から今年で12年目を迎えます。

特に近年は「やわらかい公共性」について意識しています。規模の大小や使われ方も様々な建築がまちやと緩やかに繋がる過程について日々考えています。

中山間地の場所の魅力、長く使われるための事業性、再生が生む建築への愛着、元あった自然の継承や風景との対話など、一つ一つの建築を生み出す時に眼前にあるそういった事象たちが波紋の様に滲みながら広がりまちや都市に繋がることを、日々の些細なやりとりの中の気づきを繊細に感じながら設計をしています。

またその場所の持つ社会性や経済性についてクライアントとの対話を綿密におこない、バリューを建築という見える形で後世に引き継ぐことを目指しています。

代表は2023年度から京都芸術大学大学院で地域デザインスタジオを主宰し、地域の自律性や他律性について学生とともに考え、フィールドワークを経て研究や制作に結んでいます。

昨年も募集をさせていただき意欲のある若い世代を複数人採用しました。新卒のスタッフが殆どでしたが早速色々なプロジェクトを伸び伸びと担当し頼もしく成長しています。
チームで提案した兵庫県の道の駅再整備計画のプロポーザルで特定され、地域に通いながら取り組むことも経験しました。

2018年から4年間、高知県の地域観光拠点施設の設計(湖の駅さめうらカヌーテラス、さめうらテントパーク)を通じて中山間地域のまちづくりに間近で並走した経験を通じて、引き続き積極的にさまざまな地域の公募型プロポーザルに提案を行っています。

【ap job更新】 公共プロポから地域のプロジェクトまで、大小様々な建築を手掛ける「STA土屋辰之助アトリエ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 公共プロポから地域のプロジェクトまで、大小様々な建築を手掛ける「STA土屋辰之助アトリエ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中
【ap job更新】 公共プロポから地域のプロジェクトまで、大小様々な建築を手掛ける「STA土屋辰之助アトリエ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)を募集中公衆浴場から児童館へのコンバージョン

公共プロポから地域のプロジェクトまで、大小様々な建築を手掛ける「STA土屋辰之助アトリエ」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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主任スタッフ(経験者)/ 設計補助スタッフ募集

公共建築のプロポーザルによるプロジェクトや、地域とのつながりによるプロジェクト、規模の大きい別荘や住宅建築等、現在、複数のプロジェクトが同時進行中です。伊勢神宮内宮参集殿改修設計を機に立ち上げた当事務所も16年目を迎えることとなり、実績とともに設計事務所としての認知度も充実してきました。

今回、実施設計、現場監理等を主任担当者として行うことができる一級建築士の資格を有する経験者を募集します。
資格を有しない方も、経験とやる気しだいで是非お問い合わせください。プロジェクト契約も可能です。

同時に、新卒・中途で公共施設や住宅設計の経験を積みたいとお考えの方も募集します。

これまでの経験を活かして、主任として公共プロジェクトに取り組む意欲のある方、一人の建築家として共にアトリエ系設計事務所を盛り立てていくなど事務所の成長に積極的に取り組む意欲のある方、そして建築をつくること、また企画立案や維持運営といった建築、都市、コミュニティのサイクルに興味と実行力をもった人材を求めています。

また住宅の設計などにも、ひとつひとつ丁寧に向き合える、「好きな仕事」としての建築設計を実行できる、熱意のある方を歓迎します。

マ・ヤンソン / MADによる、中国・広東省の「The Never Hut」。歴史ある村で行われる芸術祭での計画。かつての小学校の遊び場を敷地とし、集合的記憶に敬意を表しながら周囲に“新たな生命と目的”を与える存在を志向。地域の遺構や地形も参照した“円盤状”の建築を考案
マ・ヤンソン / MADによる、中国・広東省の「The Never Hut」。歴史ある村で行われる芸術祭での計画。かつての小学校の遊び場を敷地とし、集合的記憶に敬意を表しながら周囲に“新たな生命と目的”を与える存在を志向。地域の遺構や地形も参照した“円盤状”の建築を考案 photo©Zhu Yumeng
マ・ヤンソン / MADによる、中国・広東省の「The Never Hut」。歴史ある村で行われる芸術祭での計画。かつての小学校の遊び場を敷地とし、集合的記憶に敬意を表しながら周囲に“新たな生命と目的”を与える存在を志向。地域の遺構や地形も参照した“円盤状”の建築を考案 photo©Zhu Yumeng
マ・ヤンソン / MADによる、中国・広東省の「The Never Hut」。歴史ある村で行われる芸術祭での計画。かつての小学校の遊び場を敷地とし、集合的記憶に敬意を表しながら周囲に“新たな生命と目的”を与える存在を志向。地域の遺構や地形も参照した“円盤状”の建築を考案 photo©Tian Fangfang

マ・ヤンソン / MADが設計した、中国・広東省の「The Never Hut」です。
歴史ある村で行われる芸術祭での計画です。建築家は、かつての小学校の遊び場を敷地とし、集合的記憶に敬意を表しながら周囲に“新たな生命と目的”を与える存在を志向しました。そして、地域の遺構や地形も参照した“円盤状”の建築を考案しました。


こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

マ・ヤンソン/MADアーキテクツが、広東省南海ランドアートフェスティバル2024で「The Never Hut」を公開

マ・ヤンソン/MADアーキテクツは、佛山市南海区の燕僑村で開催される広東南海ランドアートフェスティバル2024にて、最新のインスタレーション「The Never Hut」を発表しました。文化的な物語と遊び心のある想像力を調和させながら、そのデザインは内省を促し、共有されたつながりを促す空間を創り出します。

マ・ヤンソンは次のように説明しています。「このプロジェクトは、子どもの頃の自由と驚きを捉えながら、コミュニティが集い、内省し、そして未来を思い描くための空間をテーマにしています」

600年以上の歴史を持つ村の中心に佇むこのプロジェクトは、かつて地元の小学校の子どもたちが愛した遊び場だった場所を一変させます。このスペースを再創造することで、MADはコミュニティの集合的な幼少期の思い出に敬意を表しながら、その周辺に新たな生命と目的を与えています。

燕橋村の象徴である清朝時代の建築物、蛇行する河川の体系、そして入口にある雄大なたたずまいのガジュマルの木が、インスタレーションのインスピレーションの源となりました。The Never Hutは、地元の漁網でできた3本の「触手」で支えられた、印象的な円盤状の構造物です。風に反応して環境と関わり合い、動きと静寂の間の活気のあふれる相互作用を生み出します。

The Never Hutは、その広くてカラフルな軒の下に、日陰の円形の休憩・交流・つながりのスペースを提供しています。その明るく遊び心のある色調は歴史的な背景と対照的であり、過去と現在との鮮やかな対話を構築しています。

2025.1.13Mon
ザハ・ハディド・アーキテクツとビューロー・キューブ・パートナーズによる、セルビアの「ニコラ・テスラ博物館」。歴史ある工場建築を改修して発明家の博物館にする計画。施設に必要な循環性と機能性の向上を意図し、既存の壁や床を切り欠いて“三次元球形のヴォイド”空間をつくる
ザハ・ハディド・アーキテクツとビューロー・キューブ・パートナーズによる、セルビアの「ニコラ・テスラ博物館」。歴史ある工場建築を改修して発明家の博物館にする計画。施設に必要な循環性と機能性の向上を意図し、既存の壁や床を切り欠いて“三次元球形のヴォイド”空間をつくる image©Norviska
ザハ・ハディド・アーキテクツとビューロー・キューブ・パートナーズによる、セルビアの「ニコラ・テスラ博物館」。歴史ある工場建築を改修して発明家の博物館にする計画。施設に必要な循環性と機能性の向上を意図し、既存の壁や床を切り欠いて“三次元球形のヴォイド”空間をつくる image©Norviska

ザハ・ハディド・アーキテクツビューロー・キューブ・パートナーズによる、セルビア・ベオグラードの「ニコラ・テスラ博物館」です。
歴史ある工場建築を改修して発明家の博物館にする計画です。建築家は、施設に必要な循環性と機能性の向上を意図し、既存の壁や床を切り欠いて“三次元球形のヴォイド”空間をつくります。


こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

ザハ・ハディド・アーキテクツ(ZHA)とビューロー・キューブ・パートナーズがニコラ・テスラ博物館デザインコンペで勝利

新しいニコラ・テスラ博物館のための匿名デザインコンペティションの結果、審査員は、ザハ・ハディッド・アーキテクツ(ZHA)とセルビアのビューロー・キューブ・パートナーズが共同で提出したデザインを選びました。

先見性のある発明家でありエンジニアであったニコラ・テスラは、電気工学と技術への画期的な貢献により、現代の世界を形作りました。交流電流の開発で最もよく知られているテスラのイノベーションには、テスラコイルの発明、無線通信の初期の進歩、そしてラジオやレーダー技術の基礎となるコンセプトも含まれています。1880年代から1900年代初頭にかけてのテスラの仕事は、今日に至るまでエネルギー、通信、テクノロジーの分野における発展に影響とインスピレーションを与え続けています。

新しいニコラ・テスラ博物館は、ベオグラードの歴史的なミラン・ヴァパ製紙工場を、テスラの遺産を称える文化的な目的地にリノベーションします。また、この都市の建築遺産を保存し、地元住民や観光客のためのさまざまな新しい公共スペースを創出します。

ベオグラードの実業家ミラン・ヴァパによって建設され、1924年に同国初の近代的な工場として開業した製紙工場は、約10年前に閉鎖されるまで貨物会社の倉庫として使用されていました。この建物は、ベオグラード文化遺産保護協会により、その文化的価値の重要性を鑑みて保護されてきました。ニコラ・テスラ博物館としての改修工事は、ベオグラード・ウォーターフロントが資金提供しています。

1920年代の構造物の適応的な再利用により、その産業遺産が保存されると同時に、屋内外のスペースを市街地からのアクセスも向上した先進的な文化施設としてアップグレードさせるでしょう。

この博物館のデザインは、テスラの磁場と無線エネルギー伝送に関する研究に基づいています。磁気力と相互接続性のコンセプトを反映したデザインには、この敷地で最も目を引く旧工場の煙突から放射状に伸びるダイナミックな楕円曲線が組み込まれています。

工場の西側ファサードに新たに設けられた円形の開口部は、来館者を13,400㎡の博物館の中心に位置する歴史的な煙突に支えられた3層吹き抜けの中央アトリウムへと導くパブリックエントランスとなります。

建物が博物館として引き続き機能するために、循環性と機能性を向上させる目的で、旧工場の内部を区切る壁に楕円形断面の開口部が設けられます。これらの開口部は、一連の三次元球形のヴォイドを定義し、西側のエントランスからアトリウムを通り、美術館の東端にあるテスラ記念碑まで続く拡張されたパースペクティブを生み出しています。

最も注目を集めたトピックス[期間:2025/1/6-1/12]
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/1/6-1/12]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2025/1/6-1/12)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 坂茂へのインタビュー動画「私は建築家に失望しています」。国内外の代表作品も紹介。ルイジアナ美術館の制作で2025年1月に公開されたもの
  2. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」(maison owl) がレストランとしての一般予約受付を開始
  3. 「ル・コルビュジエ 諸芸術の綜合 1930-1965」展の入場チケットをプレゼント。パナソニック汐留美術館で開催。円熟期の創作に注目した内容で、絵画・彫刻・素描に加えて建築作品も紹介。会場構成は“ウルトラスタジオ”が手掛ける
  4. 秋山隆浩と磯田和明による、東京・杉並区の「高井戸の保育園」。住宅街の中の公園に隣接する敷地での計画。“園児の遊びの場”などを凝縮した建築を目指し、中央に据えた“ネット遊具”の周りに保育室を配置する構成を考案。擁壁を崩した斜面のある園庭は公園との繋がりも意図
  5. MuFF・文化工学研究所・クラウドアーキテクツによる、兵庫・神戸市の「KITASUZUHAUS」。市営住宅の建替えの一環で計画された“暮らし賑わい施設”。地域活性化とコミュニティの創出を求め、施設に集う様子が外側にも滲み出ていく状況を志向。“風通しの良い”木架構の空間に切妻屋根が載る建築を考案
  6. 鈴木雅也建築設計事務所による、千葉・松戸市の「仲井町の家」。景観と採光や通風に恵まれた土地での計画。“心地よい原初的な”住まいを目指し、間口や棟間隔の調整などで母屋・中庭・離れが一体となる建築を考案。状況に応じて各々が居場所を見つけられる“寛容な空間”も意図
  7. HYG ARCHITECTSと櫻井春美による、東京・日野市の「高幡山の家」。山の尾根近くの住宅地に建つ設計者の自邸。“多様な居心地の良い場所”のある住宅を求め、“敷地までの自然豊かなシークエンス”を引き込むような設計を志向。各々の空間と庭が呼応する凸凹の平面形状の建築を考案
  8. 山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
  9. 馬場正尊+平岩祐季 / OpenAによる、広島・福山市の「iti SETOUCHI」。解体にも莫大な費用が掛かる元百貨店を改修した複合施設。放置状態からの転換を目指し、地上階のみを再生する等の“大きく割り切った”計画を考案。街の巨大なヴォイドを“セミパブリックスペース”へと変える
  10. 2024年にアーキテクチャーフォトで注目された作品トップ10(第11回 ap賞 発表)
  11. 鈴木亜生 / ASEI建築設計事務所による、静岡・浜松市の住宅「BIOCHAR」。水質等に課題がある湖の畔の敷地。建築と環境の新たな関係を求め、負荷軽減ではなく回復させる“リジェネラティブ”な設計を志向。地域の廃材から“水質浄化機能”をもつ“バイオ炭ブロック”を開発して内外に使う
  12. 京都北町エリアで“建築家とリーズナブルに建てる現代町家”を提案する「京都現代町家ぐらし」の特設サイトが公開。土地の購入よりも安価な“借地”という選択肢に着目。建築家の設計による“売建て住宅”に加え、対話を重ねて設計を進める“建築条件付き借地”も用意
  13. 吉村真基建築計画事務所|MYAOによる、愛知・岡崎市の店舗「ENCとしば太」。外装を触れない木造平屋テナントでの計画。内装だけで環境と接続する方法を模索し、“店舗空間の外部化”と“風景の内部化”のアプローチを考案。客席を部分的にテラス化して周囲と呼応する素材を仕上げに取入れる
  14. 妹島和世+西沢立衛 / SANAAによる、東京・渋谷区の店舗「無印良品 代官山」。商品そのものが“クローズアップ”され“インテリア”となるスペースを志向
  15. 2024年にアーキテクチャーフォトで注目された記事トップ100
  16. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  17. 鎌倉市の新庁舎等基本設計プロポーザルで、日建設計が最優秀者に選定。コンセプトは「ひとつながりの未来の庁舎『鎌倉ONE』」。提案のイメージも公開
  18. 武田慎太良+篠元貴之+住野裕樹 / MYSTによる、愛知・名古屋市の店舗「ESSENCE」。アロマ等の香りを扱うカフェバーの内装計画。様々な表情を見せる“魅惑的な煙”を参照し、強弱や緩急があり“奥へと誘なう”空間を志向。平安時代から使われる深みのある色を用いて動きのある場に落ち着きも与える
  19. 岡田一樹 / R.E.A.D. & Architectsによる、東京の「House “H”」。都心の四方が建て込む旗竿地での計画。周囲を気にせず空と庭を眺められる建築を求め、複数の庭の確保を可能にする“H”型平面の建築を考案。家族の暮らしを想像して其々の庭に異なる性質と意味合いを持たせる
  20. Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、東京の住宅「Todoroki House in Valley」

2025.1.12Sun
吉村靖孝の建築展「マンガアーキテクチャ――建築家の不在」の予告動画。吉村によるコメントも収録。TOTOギャラリー・間で開催

吉村靖孝の建築展「マンガアーキテクチャ――建築家の不在」の予告動画です。吉村によるコメントも収録されています。TOTOギャラリー・間で開催されます。会期は、2025年1月16日~3月23日。展覧会の概要はこちら

2025.1.11Sat
藤本壮介へのインタビュー動画。大阪・関西万博の会場デザインを中心に語る内容。北海道のニュース番組の制作で2025年1月に公開されたもの

藤本壮介へのインタビュー動画です。大阪・関西万博の会場デザインを中心に語る内容となっています。北海道のニュース番組の制作で2025年1月に公開されたもの。

2025.1.10Fri
【ap job更新】 株式会社IKAWAYA建築設計が、業務拡大のため 設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)と アルバイトを募集中
【ap job更新】 株式会社IKAWAYA建築設計が、業務拡大のため 設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)と アルバイトを募集中
【ap job更新】 株式会社IKAWAYA建築設計が、業務拡大のため 設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)と アルバイトを募集中Sky Cave / 2020

株式会社IKAWAYA建築設計の、業務拡大のため 設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)とアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

株式会社IKAWAYA建築設計では、「設計スタッフ(正社員)」、「アルバイト」を複数名募集しております。

代表の井川充司は、中村拓志&NAP建築設計事務所にて設計室長を務め「Optical Glass House」をはじめ多数のプロジェクトを担当した後独立。現在は、「庭から考える」をデザインテーマとし、プロダクトから、マテリアル、家具、インテリア、建築、庭、ランドスケープに至るまで、横断的な設計活動をしています。

2023年には、「Concrete Log House」にてモダンリビング大賞、JID AWARD大賞を受賞しました。

私達は、業務拡大に伴い、デザイン力、コミュニケーション力があり、明るく前向きに仕事に取り組める方を複数名募集いたします。オフィスは世田谷区桜新町にあり、駅前通りの八重桜並木に面した気持ちの良い環境です。

弊社では、チーフから若手とバランス良く構成したチーム体制によってプロジェクトを担当します。
業務内容も、様々な用途・規模の新築設計監理業務を中心に、デザイン監修、内装設計監理、と幅広く、クライアントも個人から大手ディベロッパーと様々なパートナーとの協業となり、幅広い経験を積むことができます。一つ一つ丁寧に建築を作り上げてきました。

また、弊社では働かれる方の福利厚生にも力を入れており「子供手当」等も導入しています。

皆様のご連絡をお待ちしています。

【ap job更新】 “地域の可能性を拡げる”を掲げ、アトリエと組織を経験した水野芳康が主宰する「水野建築事務所」が、設計スタッフ(既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 “地域の可能性を拡げる”を掲げ、アトリエと組織を経験した水野芳康が主宰する「水野建築事務所」が、設計スタッフ(既卒・経験者)を募集中
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“地域の可能性を拡げる”を掲げ、アトリエと組織を経験した水野芳康が主宰する「水野建築事務所」の、設計スタッフ(既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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水野建築事務所は、静岡県焼津市に拠点を置く建築設計事務所です。

私たちのミッションは「交流の力」を生み出すことです。私たちは、地方都市の課題を真正面からとらえ地域の可能性を拡げるアウトプットをし続けていきます。私たちの事業は東京ではできない挑戦です。

近年の仕事である、焼津市ターントクルこども館や焼津市豊田地域交流センターの設計を通じ、建築を点でとらえるのではなく、面的にとしてとらえることで、交流の場を中心とした、都市としての広がりをつくりだしてける可能性を感じました。また、焼津駅前通りの復興に貢献すべく、自社ビルの建設(設計中)、ランドバンク(低利用地の有効利用の促進)や商店街や行政への提案と実践を行っています。

私たちの掲げる「交流の力」はすべてのビルディングタイプに共通したコンセプトです。どんな仕事でも、そのやり方次第で世界に発信しうる建築が出来ることを信じ、新たな挑戦を恐れずに取り組んでいます。

代表の水野芳康は、大学卒業後、2つのアトリエ事務所(山中デザイン研究所、aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所)と1つの組織事務所(日建設計)に勤務し、都内で10年間実務経験を積みました。
「建築家になりたい!」という思いだけで突き進んだ時期でした。
どこを拠点にして活動していくのかとても悩みましたが、東日本大震災の経験や、地元への思いから、地方都市に新しい建築の可能性を直感し、実家のある静岡県焼津市に戻ってきました。

そこから、10年あまり「よい建築とは何か?」真っ直ぐにこの問いと向き合うのなら、地域に根ざした事務所こそチャンスに恵まれていると思っています。よい建築は、場所の空気を正確に理解し、人々と密な対話をすることからしか生まれないと思うからです。そこには、今までのように都市部の流行を時間差で写していくという価値観とは違った、独自の地域性の中から生まれる次世代の建築の可能性を感じます。

私たちと一緒に、次世代の設計事務所をつくりませんか。
幅広い視野を持って、建築家が地域社会に何ができるのか、地域からどんな発信ができるのか、可能性を拡大していきたいと考えています。皆さんが当社で経験していただくことは、建築を極めて行くことはもとより、街づくりや、都市経営の目線で、建築を実践していくことで、新たな価値観を発見していただけると思います。設計者人生の中で必ずプラスになるはずですし、将来独立を考えている方も大歓迎です。

焼津は東京駅まで1時間半と比較的近いため、首都圏と日常的な行き来のある地域です。一方で水産加工を中心としたしっかりとした産業と、小さなコミュニティの中で、東京の事務所にはない地域と建築との関わり方を経験できると思います。同時に不安な部分も多くあると思いますので、仕事以外の部分でも十分バックアップしたいと思います。

私たちの考えに共感していただき、情熱をもって建築に取り組んでくれる方を募集します。

武田慎太良+篠元貴之+住野裕樹 / MYSTによる、愛知・名古屋市の店舗「ESSENCE」。アロマ等の香りを扱うカフェバーの内装計画。様々な表情を見せる“魅惑的な煙”を参照し、強弱や緩急があり“奥へと誘なう”空間を志向。平安時代から使われる深みのある色を用いて動きのある場に落ち着きも与える
武田慎太良+篠元貴之+住野裕樹 / MYSTによる、愛知・名古屋市の店舗「ESSENCE」。アロマ等の香りを扱うカフェバーの内装計画。様々な表情を見せる“魅惑的な煙”を参照し、強弱や緩急があり“奥へと誘なう”空間を志向。平安時代から使われる深みのある色を用いて動きのある場に落ち着きも与える客席からカウンター席を見る。 photo©森田真悠
武田慎太良+篠元貴之+住野裕樹 / MYSTによる、愛知・名古屋市の店舗「ESSENCE」。アロマ等の香りを扱うカフェバーの内装計画。様々な表情を見せる“魅惑的な煙”を参照し、強弱や緩急があり“奥へと誘なう”空間を志向。平安時代から使われる深みのある色を用いて動きのある場に落ち着きも与えるカウンター席 photo©森田真悠
武田慎太良+篠元貴之+住野裕樹 / MYSTによる、愛知・名古屋市の店舗「ESSENCE」。アロマ等の香りを扱うカフェバーの内装計画。様々な表情を見せる“魅惑的な煙”を参照し、強弱や緩急があり“奥へと誘なう”空間を志向。平安時代から使われる深みのある色を用いて動きのある場に落ち着きも与えるカウンター席から客席を見る。 photo©森田真悠

武田慎太良+篠元貴之+住野裕樹 / MYSTが設計した、愛知・名古屋市の店舗「ESSENCE」です。
アロマ等の香りを扱うカフェバーの内装計画です。建築家は、様々な表情を見せる“魅惑的な煙”を参照し、強弱や緩急があり“奥へと誘なう”空間を志向しました。また、平安時代から使われる深みのある色を用いて動きのある場に落ち着きも与えることも意図されました。施設の場所はこちら(Google Map)。

名古屋市内のアロマとシーシャを中心とした香りに重きをおくカフェバーの内装計画。



お香や水タバコの煙はゆらりと漂いながら上昇をしたり、時には渦をまいたり、様々な表情を見せます。
この一様ではないものの、指向性をもって漂う魅惑的な煙に倣い、強弱や緩急を含みながらも、奥へ奥へ誘なうような空間構成としています。



建築家によるテキストより

色彩計画においては、無機質すぎず、家のような日常すぎる環境にならないように、色の氾濫もさけながら、日常生活ではあまり使用されない「蘇芳(すおう)」という平安期から使用される色を中心に据えました。



蘇芳の深い赤茶色は、十二単でも好まれたとされており、動きのある空間に落ち着きを与えることを期待しています。お香もまた平安の時より嗜まれたことも含めて、親和性が高いことを期待しました。



建築家によるテキストより

昼間はカフェ、夜はバー営業という店舗の特性から、単なる華やかさを追求することはせず、深みのある色を選ぶことで、光の受光面としての空間に奥行きが生まれたと考えています。



建築家によるテキストより

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