



アプロポス・アーキテクツ(Apropos Architects)による、大阪・関西万博の「チェコパビリオン」です。
“人生のための才能と創造性”をテーマとした施設の計画です。建築家は、身体と心の動きの接続を意図し、芸術作品が展示された“260mの螺旋状通路”を備えた建築を考案しました。また、ファサードのガラスは伝統の伝達と共に動的な視覚体験も創出します。施設の公式ページはこちら。
こちらは建築家によるテキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)
展示物としての木とガラスで作られたパヴィリオン
2025年大阪万博におけるチェコ共和国のナショナルパヴィリオンの建築は、「生命のエネルギー」と「絶え間ない発展」という理念を反映しています。このデザインを手がけたのは、螺旋のモチーフを用いた設計を行うアプロポス・アーキテクツスタジオです。来場者は、建物の周囲を取り巻く全長260メートルの通路を通って進み、徐々に4階分の高さまで上がっていき、展望屋上にたどり着きます。このダイナミックな動きは、時間の経過や個人の成長だけでなく、個人および社会の発展をも象徴しています。
2025年の万博は55年ぶりに大阪に戻ってきます。アプロポス・アーキテクツによるガラスの螺旋を備えた半透明のパヴィリオンは、1970年の日本におけるチェコパヴィリオンへの繊細なオマージュとなっています。
海沿いの遊歩道とメイン大通りが交差する目立つ場所に位置するこのパヴィリオンは、それ自身が建築的なショーピースです。上方に向かって広がり、まるで地球の重力に逆らうかのようなシルエットと、透明なガラスのファサードによって、この建物は人々の注目を集めます。プレート状のアートガラスで作られたこのファサードは、チェコの豊かなガラス工芸の伝統に言及するだけでなく、独自の展示空間も創出しています。移りゆく自然光のおかげで、内部の雰囲気は常に変化し、展示に動的で独自の視覚体験をもたらします。
パヴィリオンを訪れる人々は、ギャラリーの通路を進むことで身体的に関与するだけでなく、展示の芸術的内容を吸収することで、内面的な活力も高めていきます。このパヴィリオンの建築は上方への動きや身体的な活動を促し、一方で展示は精神的な内省を喚起します。両者が一体となることで、身体と心の動きをつなぐ空間が生み出されています。
最上部、地上12メートルの高さには、ゆるやかなスロープがあり、広々とした展望デッキへと導きます。その先には特徴的な屋上の「クラウン」があり、そこにVIPラウンジが設けられています。ここからは、穏やかな海のパノラマが広がるだけでなく、ガラスの天窓を通して講堂を真下に見下ろす息をのむような眺めがあります。















