2024.2.09Fri
野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、東京・渋谷区の美容室「Vardy omotesando」。新築ビルでの計画。頼るべき文脈が希薄な中で、幾何学と寸法を頼りにして8席のセット面を“屏風の様に”納める空間を考案。鏡・開口・タイル壁からなる什器は鏡像と実像を混合し“実際以上の奥行き”も生み出す
野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、東京・渋谷区の美容室「Vardy omotesando」。新築ビルでの計画。頼るべき文脈が希薄な中で、幾何学と寸法を頼りにして8席のセット面を“屏風の様に”納める空間を考案。鏡・開口・タイル壁からなる什器は鏡像と実像を混合し“実際以上の奥行き”も生み出すカットスペース photo©ToLoLo studio
野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、東京・渋谷区の美容室「Vardy omotesando」。新築ビルでの計画。頼るべき文脈が希薄な中で、幾何学と寸法を頼りにして8席のセット面を“屏風の様に”納める空間を考案。鏡・開口・タイル壁からなる什器は鏡像と実像を混合し“実際以上の奥行き”も生み出すカットスペース photo©ToLoLo studio
野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーによる、東京・渋谷区の美容室「Vardy omotesando」。新築ビルでの計画。頼るべき文脈が希薄な中で、幾何学と寸法を頼りにして8席のセット面を“屏風の様に”納める空間を考案。鏡・開口・タイル壁からなる什器は鏡像と実像を混合し“実際以上の奥行き”も生み出すシャンプースペースからカットスペース側を見る。 photo©ToLoLo studio

野中あつみ+三谷裕樹 / ナノメートルアーキテクチャーが設計した、東京・渋谷区の美容室「Vardy omotesando」です。
新築ビルでの計画です。建築家は、頼るべき文脈が希薄な中で、幾何学と寸法を頼りにして8席のセット面を“屏風の様に”納める空間を考案しました。また、鏡・開口・タイル壁からなる什器は鏡像と実像を混合し“実際以上の奥行き”も生み出します。店舗の公式ページはこちら

美容師をターゲットとしたオンラインサロンも行うカラーに特化した美容室。表参道の華やかな大通りから閑静な住宅街へ歩みを進めたビルの地下1階に位置する。3階建てのテナントビルは2022年に完成し、入居は今回が初のため、どこにも墨は見当たらない。手がかりになるような痕跡はなく、新興住宅街に新築で建てるような気持ちで設計に臨んだ。

建築家によるテキストより

セット面は8席必要で、適切な寸法を確保するために角度を振り屏風のように納めている。頼るべきコンテクストが希薄な中でのスタディは単純な幾何学と寸法に頼ることで突破口がひらけた。屏風は対象をより美しく見せるためのものでもあり、美容室という場との相性は良い。

建築家によるテキストより

姿を映すミラー、向こうが見える開口、動線としての通路、反射や壁面としてのタイルの要素で構成された什器を中心に据えた。ミラー、開口、タイル目地などから鏡像と実像の認識が裏切られる瞬間があり、実際以上の空間の奥行きを生み出している。

建築家によるテキストより
MADによる、中国の「嘉興鉄道駅」。上海の南西に位置する都市での計画。モニュメンタルな在り方からの脱却を目指し、入念な交通計画と空間の垂直利用で周辺環境と接続する建築を考案。地域の歴史への敬意も意図して一部で過去の駅舎を原寸で再現する
MADによる、中国の「嘉興鉄道駅」。上海の南西に位置する都市での計画。モニュメンタルな在り方からの脱却を目指し、入念な交通計画と空間の垂直利用で周辺環境と接続する建築を考案。地域の歴史への敬意も意図して一部で過去の駅舎を原寸で再現する photo©AC
MADによる、中国の「嘉興鉄道駅」。上海の南西に位置する都市での計画。モニュメンタルな在り方からの脱却を目指し、入念な交通計画と空間の垂直利用で周辺環境と接続する建築を考案。地域の歴史への敬意も意図して一部で過去の駅舎を原寸で再現する photo©CreatAR Images
MADによる、中国の「嘉興鉄道駅」。上海の南西に位置する都市での計画。モニュメンタルな在り方からの脱却を目指し、入念な交通計画と空間の垂直利用で周辺環境と接続する建築を考案。地域の歴史への敬意も意図して一部で過去の駅舎を原寸で再現する photo©CreatAR Images
MADによる、中国の「嘉興鉄道駅」。上海の南西に位置する都市での計画。モニュメンタルな在り方からの脱却を目指し、入念な交通計画と空間の垂直利用で周辺環境と接続する建築を考案。地域の歴史への敬意も意図して一部で過去の駅舎を原寸で再現する photo©AC

MADが設計した、中国の「嘉興鉄道駅」です。
上海の南西に位置する都市での計画です。建築家は、モニュメンタルな在り方からの脱却を目指し、入念な交通計画と空間の垂直利用で周辺環境と接続する建築を考案しました。また、地域の歴史への敬意も意図して一部で過去の駅舎を原寸で再現しています。


こちらはリリーステキストの翻訳です

MADが「森の中の鉄道駅」を完成させる

MADアーキテクツは、ファームとして初の交通インフラ改築・拡張プロジェクトとなる嘉興鉄道駅を完成させました。上海の南西100キロに位置する歴史的な都市、嘉興の中心部に位置するこのプロジェクトは、1995年から2019年にかけてこの場所にあった機能不全の鉄道駅を置き換えるものです。

近年、中国の都市化が発展するにつれて、交通インフラに関連するハードウェアや テクノロジーの開発も進んでいます。鉄道駅や新空港など、それに対応する交通施設の建築物は、しかしながら、空間的・建築的な質を同じ速度で改善できてはいません。駅舎は人間のスケールをはるかに超え、広い幹線道路や高架橋、広大な広場に囲まれた中国の都心に堂々たる宮殿のように建っています。

この一般的な傾向に対して、MADの創業パートナーであるマー・ヤンソンは次のようにアドバイスしています。
「我々は、中国におけるこのような交通インフラ建築の空間パターンを再考し、再定義すべきである。我々は、壮大なモニュメント建築のありふれた追求から脱却し、交通機能、自然生態系、文化的生活を備えた、市民が喜んで行き、滞在し、出会い、楽しむことができる都市の公共空間を作ることができます」

2024.2.08Thu
【ap job更新】 “自然とつながるデライトフルな建築”を目指して設計実践に取り組む「川島範久建築設計事務所」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 “自然とつながるデライトフルな建築”を目指して設計実践に取り組む「川島範久建築設計事務所」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 “自然とつながるデライトフルな建築”を目指して設計実践に取り組む「川島範久建築設計事務所」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中GOOD CYCLE BUILDING 001 ©Jumpei Suzuki

“自然とつながるデライトフルな建築”を目指して設計実践に取り組む「川島範久建築設計事務所」の、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

このたび、川島範久建築設計事務所では2024年4月採用の新メンバーを2名程度(チーフアーキテクト、アーキテクト、ジュニアアーキテクト)募集します。

現在は、公園内商業施設、ワイナリービレッジ、宿泊施設、オフィスビル、集合住宅、戸建住宅などの設計プロジェクトが進行中です。
また、ディベロッパーによる中規模オフィスシリーズのデザイン監修や、ゼネコンとの協働プロジェクトも進行中。来年度から新たなプロジェクトも複数スタート予定です。

上記のような、様々な用途・規模の建築物の設計を経験でき、環境配慮型建築の設計スキルを学べるのが特徴で、近年はそのフィールドは地域スケールに広がってきています。また、代表の川島は大学教員も務めており、大学研究室と協働することで、アカデミックなリサーチに基づいた先端的なプロジェクトも経験できます。

川島範久建築設計事務所は「自然とつながるデライトフルな建築」をめざして設計実践に取り組んでいます。私たちは地球の上に生きていて、様々なモノとの連関の中で生きています。高密都市においても、そのような感覚を失うことなく、自らの価値観やふるまいを見直していくことができるような歓びあふれる環境デザインを追求しています。

このような考え方に関心を持ち、一緒に発展させていくことに興味がある方に、ぜひジョインしていただければと思っております。ご応募お待ちしております。

五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・糸満市の「西崎の家」。住宅街の幹線道路と生活道路に挟まれた敷地。“街との距離感”と“快適な室内環境”を主題とし、道路と内部の間に其々の環境に対応する“緩衝帯”を備えた建築を考案。生活の多様な行為を受容し“立体的に風と光の通る住宅”を造る
五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・糸満市の「西崎の家」。住宅街の幹線道路と生活道路に挟まれた敷地。“街との距離感”と“快適な室内環境”を主題とし、道路と内部の間に其々の環境に対応する“緩衝帯”を備えた建築を考案。生活の多様な行為を受容し“立体的に風と光の通る住宅”を造る俯瞰、南側から見下ろす。 photo©Jingu Ooki
五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・糸満市の「西崎の家」。住宅街の幹線道路と生活道路に挟まれた敷地。“街との距離感”と“快適な室内環境”を主題とし、道路と内部の間に其々の環境に対応する“緩衝帯”を備えた建築を考案。生活の多様な行為を受容し“立体的に風と光の通る住宅”を造る1階、居間から外室を見る。 photo©Jingu Ooki
五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・糸満市の「西崎の家」。住宅街の幹線道路と生活道路に挟まれた敷地。“街との距離感”と“快適な室内環境”を主題とし、道路と内部の間に其々の環境に対応する“緩衝帯”を備えた建築を考案。生活の多様な行為を受容し“立体的に風と光の通る住宅”を造る1階、居間からキッチン側を見る。 photo©Jingu Ooki
五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・糸満市の「西崎の家」。住宅街の幹線道路と生活道路に挟まれた敷地。“街との距離感”と“快適な室内環境”を主題とし、道路と内部の間に其々の環境に対応する“緩衝帯”を備えた建築を考案。生活の多様な行為を受容し“立体的に風と光の通る住宅”を造る2階、洗面スペースから寝室を見る。 photo©Jingu Ooki

五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSが設計した、沖縄・糸満市の「西崎の家」です。
住宅街の幹線道路と生活道路に挟まれた敷地での計画です。建築家は、“街との距離感”と“快適な室内環境”を主題とし、道路と内部の間に其々の環境に対応する“緩衝帯”を備えた建築を考案しました。そして、生活の多様な行為を受容し“立体的に風と光の通る住宅”を造りました。

この住宅は夫婦と子供ひとりが暮らす住宅である。
敷地は、沖縄本島南部の埋め立てにより新たに開発された住宅街に位置する。

周辺は商業施設や工業団地、住宅、学校や運動公園に漁港など、さまざまな用途やスケールの混在した街区により構成される。敷地の北側には区画整理された住宅地、南側には大きな幹線道路を挟み商業地域が広がる。そのため、北側は1日を通して比較的静かだが、南側は交通量が多いため騒がしい時間帯が多い。

建築家によるテキストより

さらに、敷地の東側西側は隣家が近接している。開発された地域では住宅が密集し空き家も増加傾向にある。沖縄には特有の雄大な自然がある一方で、都市部はこのような混沌とした風景がある。加えて、台風は年間を通して発生し災害に備えなければいけない。そのような環境において街との距離の取り方と快適な室内環境の確保が課題となった。

建築家によるテキストより

住宅地に面する北側の中庭は室内への視線に配慮しつつアプローチや応接間でもある畳間と連続した空間とすることで街に対して閉鎖的になり過ぎない緩やかなグラデーションをもつ緩衝帯として機能する。一方、南側の中庭は、街との間に階段室を挟むことで分厚く強固な緩衝帯として機能し、中庭と居間の居住性を高めている。

また、この階段はひとつの薄暗い部屋としての使用も考えているため椅子などが置けるよう通常の階段より少しゆとりのある空間としている。街との緩衝帯の強弱をつけることで、密集した住宅地の中で生活の多様な行為を受け止められる立体的に風と光の通る住宅になったのではないかと思う。

建築家によるテキストより
2024.2.07Wed
トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「Maison Hirotaka 麻布台ヒルズ店」。“有機的なラインを描く”共用部に面する区画。内外の“呼応”を意図し、曲線での“オーガニックなイメージ”を主題とする空間を志向。什器等を“小石の様な”丸い形にすると共に対比的な四角形状のケースも用いる
トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「Maison Hirotaka 麻布台ヒルズ店」。“有機的なラインを描く”共用部に面する区画。内外の“呼応”を意図し、曲線での“オーガニックなイメージ”を主題とする空間を志向。什器等を“小石の様な”丸い形にすると共に対比的な四角形状のケースも用いる共用通路から店内を見る。 photo©太田拓実
トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「Maison Hirotaka 麻布台ヒルズ店」。“有機的なラインを描く”共用部に面する区画。内外の“呼応”を意図し、曲線での“オーガニックなイメージ”を主題とする空間を志向。什器等を“小石の様な”丸い形にすると共に対比的な四角形状のケースも用いるガラスケースエリア photo©太田拓実
トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「Maison Hirotaka 麻布台ヒルズ店」。“有機的なラインを描く”共用部に面する区画。内外の“呼応”を意図し、曲線での“オーガニックなイメージ”を主題とする空間を志向。什器等を“小石の様な”丸い形にすると共に対比的な四角形状のケースも用いるガラスケースエリア photo©太田拓実

トラフ建築設計事務所が設計した、東京・港区の店舗「Maison Hirotaka 麻布台ヒルズ店」です。
“有機的なラインを描く”共用部に面する区画での計画です。建築家は、内外の“呼応”を意図し、曲線での“オーガニックなイメージ”を主題とする空間を志向しました。そして、什器等を“小石の様な”丸い形にすると共に対比的な四角形状のケースも用いています。店舗の公式ページはこちら

ジュエリーブランド「Maison Hirotaka(メゾン ヒロタカ)」の麻布台ヒルズの内装計画。
森ビルが手掛ける新しい街「麻布台ヒルズ」タワープラザ2階の、角丸のコーナーを持つ区画が今回の敷地となった。

建築家によるテキストより

計画地の共用部の壁と天井が、リボンのような有機的なラインを描いていることから、店内の什器もそれに呼応するように、やわらかな曲線によるオーガニックなイメージをコンセプトとした。店内の什器は、丸く角のない小石のような形状を、FRPの素地や光沢塗装した白と黒の塊、木の無垢材などで形成し、四角く硬質なガラスケースを対比的に組み合わせた。

建築家によるテキストより

3mの天井高の4か所に深さ300mmの折り上げ天井を設け、そこに照明を仕込むことで光のリングが空間に躍動感を与えている。店舗奥には高級なラインが並ぶため、ゆったりと商品が見られるよう、囲われた落ち着くエリアを設けた。隅には丸い背もたれと円錐状に広がるような形の曲線を描いたソファを設置した。

建築家によるテキストより
SNARK Inc. と OUVIによる、群馬・前橋市の店舗兼住宅「野中町の家」。郊外に建つ1階の一部に美容室のある住宅。“おおらかな”周辺環境との呼応を求め、諸機能を北側に集約して南側を“外部環境を十分に取り込む”空間とする構成を考案。時間によって“段階的に変化する場所”を作る
SNARK Inc. と OUVIによる、群馬・前橋市の店舗兼住宅「野中町の家」。郊外に建つ1階の一部に美容室のある住宅。“おおらかな”周辺環境との呼応を求め、諸機能を北側に集約して南側を“外部環境を十分に取り込む”空間とする構成を考案。時間によって“段階的に変化する場所”を作る外観、正面より見る。 photo©新澤一平
SNARK Inc. と OUVIによる、群馬・前橋市の店舗兼住宅「野中町の家」。郊外に建つ1階の一部に美容室のある住宅。“おおらかな”周辺環境との呼応を求め、諸機能を北側に集約して南側を“外部環境を十分に取り込む”空間とする構成を考案。時間によって“段階的に変化する場所”を作る2階、住居部分、左:階段、右:ストレージ photo©新澤一平
SNARK Inc. と OUVIによる、群馬・前橋市の店舗兼住宅「野中町の家」。郊外に建つ1階の一部に美容室のある住宅。“おおらかな”周辺環境との呼応を求め、諸機能を北側に集約して南側を“外部環境を十分に取り込む”空間とする構成を考案。時間によって“段階的に変化する場所”を作る2階、住居部分、リビング photo©新澤一平

大嶋励+小阿瀬直+山田優 / SNARK Inc.横尾真 / OUVIが設計した、群馬・前橋市の店舗兼住宅「野中町の家」です。
郊外に建つ1階の一部に美容室のある住宅です。建築家は、“おおらかな”周辺環境との呼応を求め、諸機能を北側に集約して南側を“外部環境を十分に取り込む”空間とする構成を考案しました。また、時間によって“段階的に変化する場所”を作ることも意図されました。

梨畑の広がる郊外に建つ、美容室を1階に併設した住宅である。

ゆとりのある敷地のため市街地のように近隣との距離感から建物の骨格を判断していくのではなく、空が大きく感じられるおおらかな周辺環境に適合していく手法で設計を進めた。

建築家によるテキストより

間口14m、奥行3.6mの長方形ヴォリュームを基本に、4寸角のみを使用した架構と2階の中心部では斜めの杖柱が屋根を支える設定とし、生活に必要な住むための機能を北側1間に集約。短手方向に必要な構造壁も北側に集約することで南側1間は豊かな外部環境を十分に取り込んだ空間が東西に貫く構成とした。

建築家によるテキストより

この家では縦長の窓によって地面から空までの広がりの中に置かれる。隣地から大きく引きをとることで、窓から入る日射が2階のルーバー床を介して1階に影を落とす。

「外」と「内」というはっきりとした分け隔てではなく、環境や時間によって段階的に変化する場所を目指した。
そこには部屋名がなく猫が太陽の動きに合わせてくつろぐ場所を変えるように、ある時は洗濯物を干す場所になり、ある時はデスクワークをする場所になるなど、住まい手が生活のリズムや気分に合わせて自在に変化する空間である。

建築家によるテキストより
2024.2.06Tue
【ap job更新】 小堀哲夫建築設計事務所が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)と 秘書を募集中
【ap job更新】 小堀哲夫建築設計事務所が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)と 秘書を募集中
【ap job更新】 小堀哲夫建築設計事務所が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)と 秘書を募集中ROKI Global Innovation Center -ROGIC- ©Takahiro Arai

小堀哲夫建築設計事務所の、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)と 秘書募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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小堀哲夫建築設計事務所では、業務拡大のため、一緒に建築を丁寧につくっていただける方を募集します。

私たちは、人と自然と建築が融合し、機能的でありながらも心から感動する建築を創り出してきました。
その土地の価値や歴史、人間の営みや感性を最大化することで、時代を超える建築を作りたいと考えています。

現在、大学やオフィス、研究所、住宅、リノベーション、複合ビル、劇場、庁舎など、幅広い用途や規模のプロジェクトに取り組んでおります。
未知なる建築へ挑戦するために、新しい仲間を募集します。

皆さまからのご応募、お待ちしております。

【小堀哲夫建築設計事務所 受賞歴】
日本建築学会賞・作品選奨、日本建築大賞、BCS賞、Dedalo Minosse International Prize(イタリア)、The Architecture Master Prize(アメリカ)、ABB LEAF Award(イギリス)、International Design Award(アメリカ)、その他多数。

ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「house of many faces」。事務所と倉庫だった二つの建物を家に改修する計画。ファサードの“黒い点のグリッド”で構造体を理解し易くして形状も定義。広大なリビングの中でキッチンとモニュメンタルな暖炉が“家庭的な性質”を示唆する
ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「house of many faces」。事務所と倉庫だった二つの建物を家に改修する計画。ファサードの“黒い点のグリッド”で構造体を理解し易くして形状も定義。広大なリビングの中でキッチンとモニュメンタルな暖炉が“家庭的な性質”を示唆する photo©rory gardiner
ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「house of many faces」。事務所と倉庫だった二つの建物を家に改修する計画。ファサードの“黒い点のグリッド”で構造体を理解し易くして形状も定義。広大なリビングの中でキッチンとモニュメンタルな暖炉が“家庭的な性質”を示唆する photo©rory gardiner
ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「house of many faces」。事務所と倉庫だった二つの建物を家に改修する計画。ファサードの“黒い点のグリッド”で構造体を理解し易くして形状も定義。広大なリビングの中でキッチンとモニュメンタルな暖炉が“家庭的な性質”を示唆する photo©matilde viegas
ファラによる、ポルトガル・ポルトの住宅「house of many faces」。事務所と倉庫だった二つの建物を家に改修する計画。ファサードの“黒い点のグリッド”で構造体を理解し易くして形状も定義。広大なリビングの中でキッチンとモニュメンタルな暖炉が“家庭的な性質”を示唆する photo©francisco ascensao

ファラが設計した、ポルトガル・ポルトの住宅「house of many faces」です。
事務所と倉庫だった二つの建物を家に改修する計画です。建築家は、ファサードの“黒い点のグリッド”で構造体を理解し易くして形状も定義しました。また、広大なリビングの中でキッチンとモニュメンタルな暖炉が“家庭的な性質”を示唆します。


こちらは建築家によるテキストの翻訳です

オーバーサイズの家は、かろうじて家です。非常に細長い敷地には、以前はみすぼらしいオフィスと広々とした倉庫がありました。恐れを知らぬクライアントは、この散らかった空間を家に変えることを目的としました。もうすぐリビングルームになる部屋には、簡単に数十台の車が駐車できます。

既存の建物のストラクチャーは、2つの部分に分かれていることを示唆しています。通りに面した従来の正面は、くすんだファサード、2階建て、バラバラの部屋という、それ自体がオブジェで、奥の部分は重い木の梁に支えられた切妻屋根の下の広大な空間となっています。

このプロジェクトは、長大な周縁部を横断する一連の切り込みとして構想されています。5つの面が再評価され、広大な空間を秩序づけるために導入されます。2つの部分は現在、中庭で隔てられています。正面の建物は、小さなアパートメントをいくつも取り込み、わずかなジェスチャーで空間を区切っています。適切なキッチンとモニュメンタルな暖炉だけが、不確かで家庭的な性質の唯一のヒントとなっています。

5つの面はエレベーションの一団として扱われます。それぞれに個性があるが、明らかな共通点を持っています。黒い点のグリッドはコンクリートのストラクチャーを理解しやすくする試みであり、ファサードの形状を定義しています。繰り返される窓のペア、黄色のドア、緑のシャッター、ガラスブロックの表面は、複雑な部屋に対応し、緊張感のある構成とカリスマ的な人格を生み出しています。かつての倉庫は、さまざまな顔を持つ家なのです。

PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起外観、旧街道より見る。 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起外観、参道から見る。 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起本堂 photo©田中克昌
PERSIMMON HILLS architectsによる、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」。本堂を建替える計画。地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向。過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起本堂から既存庫裏側を見る。 photo©田中克昌

柿木佑介+廣岡周平+池谷浩樹 / PERSIMMON HILLS architectsが設計した、埼玉・春日部市の「妙善寺本堂」です。
本堂を建替える計画です。建築家は、地域住民に“門戸を開く”存在を目指し、寺院の“閉鎖的な印象を払拭”して“機能的にも空間的にも連携”をとれる建築を志向しました。また、過去と連続させながらも現代の素材と構法で新しい使い方を喚起しています。

埼玉県春日部市、妙善寺の本堂を建て直す計画です。

現代では檀家の数が減っていく中で、いまだ関係を持っていなかった地域の住民に対して新しく門戸を開いていくため、寺院建築が持つ閉鎖的な印象を払拭し、機能的にも空間的にも連携をとっていけるあり方を提案しました。

建築家によるテキストより

寺院建築は和小屋によって屋根の自由度を上げ、照り屋根を作ってきた歴史があり、壁や少ない開口部によって、耐震性と光を限定することによる本尊への象徴性をもたらしてきました。一方で日常生活において宗教に対する意識が薄くなる中、その暗く、閉ざされた印象が敷居の高さを生んでいます。僕らが提案したのは現代的な素材や構法によって、今までの宗教建築の形としての連続しながらも、新しいイメージや使い方を喚起する空間です。

建築家によるテキストより

寺院建築が檀家のための祈りの空間だけでなく、地域住民にとっても活動の場となる新しい在り方です。本堂の斜め壁は、仏画の絵解をしたり、プロジェクターで投影して映画を見たり、活動の起点となります。無柱で段差のない本堂は平面的に余白が十分にあるため、コンサートを行ったり、地域活動の舞台として本堂を使用することができます。

建築家によるテキストより
2024.2.05Mon
【ap job更新】 藤本壮介建築設計事務所が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)と3Dモデリングオペレーターを募集中
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【ap job更新】 藤本壮介建築設計事務所が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)と3Dモデリングオペレーターを募集中L’Arbre blanc ©Iwan Baan

藤本壮介建築設計事務所の、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)と3Dモデリングオペレーター募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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藤本壮介建築設計事務所では、設計スタッフ、3Dモデリングオペレーターを募集しております。

現在、国内で多くの実施プロジェクトが進行しています。住宅から公共施設まで多種多様なプロジェクトがあり、これまでの経験が発揮できるプロジェクトを担当していただきます。

【ap job更新】 島田陽が主宰する「タトアーキテクツ」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
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ぼくたちタトアーキテクツでは共に建築を作っていく仲間を探しています。

新規設計スタッフ(新卒・経験者、計2名程度)

スタッフとアイデアを出し合って建築を創造していくので、何よりも熱意のある方を探しています。
ともに成長していくために展覧会、セミナー等の参加費は事務所で全額負担します(事前申請などは不要)。
入社1-2年は基本的に小さなプロジェクトを僕と一対一で進め、以降はチームで大きなプロジェクトを進めることが多いです。

事務所は神戸北野町の異人館を抜けた先にあり、北野町の住居2内にあります。

スタッフは2024年4月段階で9人の予定(男性5人、女性4人-うち2名テレワーク)
ランチは持ち回りで作り、皆で食べます。

規模も小さく、アットホームな雰囲気で、自由に提案ができる充実した職場環境を目指しています。

関西を中心に全国や海外で、住宅や図書館などの公共建築、商業建築から、自分たちで設計した建築の運営まで様々な規模のプロジェクトに日々取り組んでいます。

今年はチームで数年設計を進めてきた図書館がついに着工しました。

プロジェクトを率いてくれる経験者の方は、随時募集しています。

新卒の方は3月頃からトライアルを実施する予定ですが、ぜひお早めにご応募ください。

五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・札幌市の「6坪の小さな飲食店」。繁華街のビル内での計画。集客に貢献できる“建築の可能性”を模索し、来訪者に“空間体験の記憶を朧げに残す”空間を志向。半円、円、むくった柱、あわい緑色などの“記号”と“色”を店内に散りばめる
五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・札幌市の「6坪の小さな飲食店」。繁華街のビル内での計画。集客に貢献できる“建築の可能性”を模索し、来訪者に“空間体験の記憶を朧げに残す”空間を志向。半円、円、むくった柱、あわい緑色などの“記号”と“色”を店内に散りばめる出入口 photo©IKUYA SASAKI
五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・札幌市の「6坪の小さな飲食店」。繁華街のビル内での計画。集客に貢献できる“建築の可能性”を模索し、来訪者に“空間体験の記憶を朧げに残す”空間を志向。半円、円、むくった柱、あわい緑色などの“記号”と“色”を店内に散りばめる厨房とカウンター photo©IKUYA SASAKI
五十嵐淳建築設計事務所による、北海道・札幌市の「6坪の小さな飲食店」。繁華街のビル内での計画。集客に貢献できる“建築の可能性”を模索し、来訪者に“空間体験の記憶を朧げに残す”空間を志向。半円、円、むくった柱、あわい緑色などの“記号”と“色”を店内に散りばめる客席から出入口を見る。 photo©IKUYA SASAKI

五十嵐淳建築設計事務所が設計した、北海道・札幌市の「6坪の小さな飲食店(火曜日のタエコ)」です。
繁華街のビル内での計画です。建築家は、集客に貢献できる“建築の可能性”を模索し、来訪者に“空間体験の記憶を朧げに残す”空間を志向しました。そして、半円、円、むくった柱、あわい緑色などの“記号”と“色”を店内に散りばめました。店舗の公式サイトはこちら

札幌の繁華街のビルの5階に位置する6坪ほどの小さな飲食店のインテリアデザインである。
小空間でローコストではあるが集客に貢献できる建築の可能性を模索した。

建築家によるテキストより

6坪の約半分が厨房スペースとなり残り半分が客席スペースとなる。厨房を囲うようにL型にカウンターを配置し、その奥に4人席としても使える空間をつくる。

建築家によるテキストより

飲食店は結局のところ食事内容やサービスの質で集客が決まるのだが、空間体験の記憶を朧げに残すことも集客の貢献につながると考えた。そこで記憶に定着しやすい記号と色をつかうことを考えた。

半円、円、むくった柱、あわい緑色を空間の中にささやかにちりばめた。これらが記憶の補助線となり繰り返し空間へ誘うキッカケになればと考えている。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2024/1/29-2/4]
最も注目を集めたトピックス[期間:2024/1/29-2/4]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2024/1/29-2/4)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 石上純也建築設計事務所による、中国・山東省の「水の美術館」。湖の上の約“1km”の建築。中国の“茫漠とした風景”という前提に対して、環境と建築を近付け“対等な存在”となる設計を志向。湖の端から端まで延びる“新しい陸地”を“水面にそっと触れる”様にしてつくる
  2. 北澤伸浩建築設計事務所による、東京・練馬区の「小川邸」。クラシックカーに乗る施主家族の住宅。“車の中”と“家の中”の体験の連続を求め、車庫と居室が同じ形式の中で共存する建築を志向。各階のセットバックと四周のバルコニーは室内だけでなく周辺環境の向上にも寄与
  3. 後藤周平建築設計事務所による、静岡・浜松市の住宅改修「船越の家」。木造家屋の2階のみを改修し二世帯の住まいにする計画。“適切な距離感”の構築を目指し、世帯間を繋ぐ“階段室”を再考する設計を志向。上下で分割した壁を“ずらして設置”して“視線の抜け”等のバランスを操作
  4. 加藤渓一 / スタジオピースによる、東京・八王子市の店舗「TOKYO FARM VILLAGE」。地域循環にも取り組む牧場に計画された店。施主の理念への応答も意図し、自然や動物が持つ“操作できない”要素を取り込む設計を志向。地域住民を巻き込んだ“土壁”や地域産の端材を使った“野地板”を建築に導入
  5. 鈴木理考建築都市事務所による、東京・小平市の「天神町テラス」。障がいを持つ人々が表現する為の劇場。幸福に繋がる“媒介者”の様な存在を目指し、通りに接する二面に“吹き放ち”の空間を配した建築を考案。安心できる距離感で内外を接続し“生き生きとした活動”の舞台を作る
  6. 五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の住宅「2700」。3m×16mの細長い角地に計画。柱で“コンクリートの箱”を持ち上げる構成とし、外部環境をダイレクトに取込む“多様に変化する”内部空間を創出。上階は対比的な“籠れるような空間”で引立て合う関係性も作る
  7. 関谷涼太 / タソ建築アトリエによる、愛知・知多郡の住宅「素材暮らし」。庭のある家で育った施主家族の為に計画。住み手と共に“変化し育っていく庭”を追求し、茶室における“寄付”の様な公私が混在する庭園空間を持つ建築を考案。内と外の一般的な在り方を反転させて一体感も生み出す
  8. 長坂常 / スキーマ建築計画による、韓国・ソウルの「Arario Gallery Seoul」。二つの歴史的建築に隣接するビルを改修したギャラリー。名作を尊重した創造を模索し、内部の“シークエンスの体験”で印象付ける設計を志向。主要素の白・コンクリート・レンガの組合わせで用途に応える空間を作る
  9. 最先端の“木造耐火技術”を採用した、東京都江東区の複合商業施設「豊洲 千客万来」の完成見学セミナーが開催。床面積が約3万3千㎡あり、飲食物販の“食楽棟”と湯処などの“温浴棟”からなる施設。見学に加え“木造耐火技術”についても設計担当者が解説
  10. 乾久美子や小堀哲夫が審査員に名を連ねる、東京・世田谷区の「恵泉女学園 講堂 建替えプロポーザル」の応募要項が公開
  11. 武田幸司 / Ginga architectsによる、宮城・仙台市の「館のリノベーション住宅」。軽量鉄骨造の二世帯住宅の2階部分を改修。既存の“ダイナミック”な天井架構から着想して、新設した各部屋が“天井で繋がる”構成を考案。一世代分のサイクルを終えた住まいを現代の生活様式や要求に適合させる
  12. 妹島和世による、2021年の東京大学入学式での祝辞の全文
  13. 安藤忠雄による、1981年竣工の「小篠邸」の現在の様子を伝える動画。メキシコの建築家が訪問し収録して公開したもの
  14. トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「CABaN AZABUDAI」。麻布台ヒルズの中の広場を見渡せる角の区画。眼前の風景を活かす為、諸機能をコンパクトにまとめて開口部の前に“大きなオープンスペース”を設ける構成を考案。窓幅一杯のハンガーパイプで眺望と商品の陳列を両立
  15. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  16. 石上純也が、2024年のフレデリック・キースラー建築芸術賞を受賞
  17. 長坂常 / スキーマ建築計画による、福島・会津若松市の「Human Hub Tenneiji Soko」。工房・カフェ・コワーキング等を併設する店舗。伝統工芸を手掛ける施主企業の“継承”への想いの下、徒弟制度ではない方法で若い世代が制作と販売を行える場として構想。旧倉庫を既存や風合いを残しつつ改修を行う
  18. 諸江一紀建築設計事務所による、愛知・豊田市の「道の家」。特徴的な道が多い街のT字の交差点に面する敷地。道の通行だけでない多義性に着目し、内部に複数の“道の様なもの”を通す構成を考案。近隣との交流や採光通風をもたらす役割を担って“住まいと街”に潤いを与える
  19. 山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
  20. 伊庭野大輔と藤井亮介による、東京・渋谷区の「ディアゴナルの住宅」。住宅密集地に計画。空間の“繋がり”と風景との“結合“を求め、全体をスキップフロアで連続させた上で床・壁・家具の操作で周囲との多様な関係性を構築。各要素を外部の形態と近似させて建築の“都市化”も意図

2024.2.04Sun
能作文徳と常山未央が、自身のTOTOギャラリー・間での展覧会「都市菌 — 複数種の網目としての建築」を解説している動画

能作文徳常山未央が、自身のTOTOギャラリー・間での展覧会「都市菌 — 複数種の網目としての建築」を解説している動画です。アーキテクチャーフォトでは、この展覧会を特集記事として詳細に紹介しています。

以下は、公式の展覧会概要です。

TOTOギャラリー・間では、「能作文徳+常山未央展:都市菌(としきのこ)― 複数種の網目としての建築」を開催します。

能作、常山両氏は、建築設計や論考執筆に加え、国内外の大学を拠点に、建築と都市と生態系の関係性リサーチを続けてきました。自宅兼事務所の「西大井のあな」では、鉄骨造の中古住宅に光と熱が循環する孔を開け、コンクリートで覆われた外構を自分達の手ではつり、土中改善を行うなど、エコロジカルな視点で改修しています。そこは他で得た学びを実験し、次のプロジェクトへと展開させる実践の場となっています。彼らが「URBAN WILD ECOLOGY」と呼ぶ、こうした都市の中に野生を取り戻す取り組みに加え、近年では石場建てや木組などの伝統知、藁や土壁といった土に還る素材を積極的に設計に取り入れています。

彼らは都市を、「人間の手が入った多様な生物が暮らす居住域」だと言います。課題を抱える現代の都市の一部を分解し、その養分を吸収し、菌(きのこ)のように成長する。そんな腐敗と再生の網目の結節点として建築を捉え、野生や伝統知を手に、網目に切り込みを入れつなぎ直すことにより、複数種のネットワークを構築しようとしています。

本展は、「西大井のあな」のさらなる改修案や、最新作「秋谷の木組(秋谷スマートハウス E棟)」をはじめとするプロジェクトの断面図や模型などを通じて、網目をつなぎ直すために誰もが真似できる小さな試行錯誤を共有する試みです。その先に、人新世と呼ばれる時代における建築の可能性やビジョンを感じ取っていただければ幸いです。

リリーステキストより
2024.2.03Sat
松隈洋やケン・タダシ・オオシマも参加したシンポジウム「吉村順三の建築 ―アメリカと日本― アメリカ編」の動画。GALLERY A⁴ での吉村展に合わせて公開されたもの(2024/5/7までの限定配信)

ケン・タダシ・オオシマ、田中厚子、シャーロット・レーモンド、ウィリアム・ウィテカー、松隈洋が参加したシンポジウム「吉村順三の建築 ―アメリカと日本― アメリカ編」の動画です。GALLERY A⁴ での吉村展に合わせて公開されたもの。2024年5月7日までの限定配信となっています。

建築家・吉村順三の眼(まなざし) ーアメリカと日本ー
シンポジウム「吉村順三の建築 ―アメリカと日本― アメリカ編」(期間限定配信)

講師:ケン・タダシ・オオシマ(ワシントン大学教授) 
   田中厚子(建築史家)
   シャーロット・レーモンド(写真家、レーモンド・ファーム・センター 共同ディレクター)
   ウィリアム・ウィテカー(ペンシルベニア大学建築アーカイブ キュレーター)
   松隈洋(神奈川大学教授、京都工芸繊維大学名誉教授)
進行:岡部三知代(ギャラリーエークワッド館長、主任学芸員)
配信期間:2024年2月2日(金)~5月7日(火)18:00まで

2024.2.02Fri
【ap job更新】 ハイエンドな住宅や、国内外の商業施設を設計する「株式会社アイケイジー」が、設計スタッフ(経験者・既卒・新卒)と CADオペレーターを募集中
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【ap job更新】 ハイエンドな住宅や、国内外の商業施設を設計する「株式会社アイケイジー」が、設計スタッフ(経験者・既卒・新卒)と CADオペレーターを募集中

ハイエンドな住宅や、国内外の商業施設を設計する「株式会社アイケイジー」の、設計スタッフ(経験者・既卒・新卒)と CADオペレーター募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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一級建築士事務所 株式会社アイケイジーは、設計スタッフ(経験者・2024新卒・2025新卒)、CADオペレータースタッフを募集しています。

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