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重松象平・中川エリカ・秋吉浩気・映画監督 樋口真嗣らが審査する、未来の住宅や生活とコミュニティの在り方をテーマとするコンペ「ミライREBORN スマイ プロジェクト」が応募作品を募集中。学生部門と建築家部門で行われ、優秀作品は大阪・関西万博での展示を予定。賞金は総額約1,000万円を用意
重松象平・中川エリカ・秋吉浩気・映画監督 樋口真嗣らが審査する、未来の住宅や生活とコミュニティの在り方をテーマとするコンペ「ミライREBORN スマイ プロジェクト」が応募作品を募集中。学生部門と建築家部門で行われ、優秀作品は大阪・関西万博での展示を予定。賞金は総額約1,000万円を用意

樋口真嗣、赤井孝美、秋吉浩気、内田友紀、齋藤精一、重松象平、中川エリカ、近藤良一、豊田崇克が審査する、未来の住宅や生活とコミュニティの在り方をテーマとするコンペ「ミライREBORN スマイ プロジェクト」が応募作品を募集しています。優秀作品は大阪・関西万博パビリオンでの展示を予定しています。総額約1,000万円の賞金も用意されています。応募登録締切は2023年7月31日応募受付期間は2023年6月12日~8月10日です。【ap・ad】

コンペの概要

2050年のスマイとはどのようなものなのでしょうか ——。「ミライREBORN スマイ プロジェクト」は未来の住宅や生活、コミュニティのあり方を提案するコンペです。

主催は、2025年大阪・関西万博「大阪ヘルスケアパビリオン」の出展参加者・スペシャルパートナーに選ばれた公益社団法人全日本不動産協会(共催:公益社団法人大阪府建築士会)です。

全日本不動産協会では、コンペの入賞作品の中から3DCG映像等の作品を制作し、「大阪ヘルスケアパビリオン」のリアルとヴァーチャルの両空間で子どもたちを魅了する「well-being なミライの共助のスマイ」の展示を目指しています。

コンペの募集部門は、①学生・一般の部、②建築家・デザイナーの二部門とし、より多くの若いクリエイターに万博への参加機会を提供することを目指しています。

入選作品については、総額で約1千万円の賞金(各部門ごとに最優秀賞200万円、優秀賞50万円、佳作30万円など)を用意しています。

リリーステキストより

審査委員
樋口真嗣(審査委員長/映画監督・特技監督)
赤井孝美(ゲームクリエーター、アニメプロデューサー)
秋吉浩気(建築家・メタアーキテクト)
内田友紀(都市デザイナー)
齋藤精一(クリエイティブディレクター)
重松象平(建築家)
中川エリカ(建築家)
近藤良一(大阪の住まい活性化フォーラム会長)
豊田崇克(一般社団法人ソフトウェア協会副会長)

リリーステキストより

審査委員からの一言

“形骸化された未来を描いたCG は歓迎しない” —— 重松象平(建築家)

“2050年はどのような社会にしたいか、そのためにどのように行動するのか” —— 内田友紀(都市デザイナー)

“過去から学びつつ、どうやってそれを未来につなげていけるのか” —— 中川エリカ(建築家)

“200万円の賞金を使って提案の一部を実装してほしい” —— 秋吉浩気(建築家・メタアーキテクト)

“アクションを起こし、一生面倒を見るようなアイデアが生まれてほしい” —— 齋藤精一(クリエイティブディレクター)

リリーステキストより

審査員の座談会の動画や、より詳しい情報は以下に掲載します。

建築士が“経営思考”を学ぶ為の動画スクール「建築と経営のあいだ研究所」のウェブサイトがフルリニューアル。より見やすく分かりやすいデザインに更新。100本以上の動画を通して“経営思考の習慣化”を促す
建築士が“経営思考”を学ぶ為の動画スクール「建築と経営のあいだ研究所」のウェブサイトがフルリニューアル。より見やすく分かりやすいデザインに更新。100本以上の動画を通して“経営思考の習慣化”を促す
建築士が“経営思考”を学ぶ為の動画スクール「建築と経営のあいだ研究所」のウェブサイトがフルリニューアル。より見やすく分かりやすいデザインに更新。100本以上の動画を通して“経営思考の習慣化”を促す

建築士が“経営思考”を学ぶ為の動画スクール「建築と経営のあいだ研究所」のウェブサイトがフルリニューアルされました。サイトの運営目的は、建築士が経営思考を習慣化することで、経営やマネジメントに違いを作ること。現在、インタビューやレクチャー動画など、100本以上の建築士のための経営動画が見放題となっています。また、リニューアルによって、より見やすく分かりやすいデザインになり、動画を人名やキーワードで検索可能になっています。【ap・ad】

建築と経営のあいだ研究所とは?

これは建築士が経営思考の基礎や体系を学ぶための、動画スクールです。
すぐれた建築を創造し、社会に貢献し続けるためには、みなさんの高い建築の能力に加えて、「経営思考」や「マネジメント」の知識やスキルが欠かせない時代が到来しました。

SNSでの表面的な情報に惑わされることなく、これからの設計事務所の独立起業、経営戦略、マーケティングやブランディング、チームビルディング、フリーランス戦略、プロジェクトマネジメントや企画、企業会計やお金について、じっくり学びましょう。
建築士に特化した初の経営学習プログラムとして、質の高いレクチャーやインタビュー、メンバー同士のセッションの機会が得られます。

高橋寿太郎によるコメント

質の高い「建築思考×経営思考」を本格的に養う場として、日本ではじめての試みですが、建築家・組織設計・マネージャーからスタッフまで幅広く好評で、参加メンバーもリニューアル後に急増し、若い建築家や組織設計者を中心に、まもなく300名になろうとしています。

これまであいだけん講師は、、高橋寿太郎(創造系不動産)、シブヤタカアキ(不動産ディベロッパー)、佐野彰彦(それからデザイン)、中渡瀬拡司(きんつぎ)、さらに今後は野村里奈(Lay)、黒木幹雄(アーキネット京都)が担当します。
全員が経営学修士(MBA)または相当の学位を有しているか、プロの経営やマーケティングのコンサルタントです。

建築士のための経営入門であるからこそ、その教育レベルに妥協しない布陣で臨みます。
建築士のための経営やマネジメントの学びには、「これだけ見ていれば大丈夫」というサイトを目指します。

芦沢啓治・乾久美子・手塚貴晴+手塚由比・永山祐子・平田晃久・藤本壮介が参加する「建築のための香り展」が、東京・西麻布で開催。昨年開催され好評を博した展覧会が、新たな会場にて“予約不要”で公開。其々の建築の為にアットアロマが制作した“香り”等を展示
芦沢啓治・乾久美子・手塚貴晴+手塚由比・永山祐子・平田晃久・藤本壮介が参加する「建築のための香り展」が、東京・西麻布で開催。昨年開催され好評を博した展覧会が、新たな会場にて“予約不要”で公開。其々の建築の為にアットアロマが制作した“香り”等を展示
芦沢啓治・乾久美子・手塚貴晴+手塚由比・永山祐子・平田晃久・藤本壮介が参加する「建築のための香り展」が、東京・西麻布で開催。昨年開催され好評を博した展覧会が、新たな会場にて“予約不要”で公開。其々の建築の為にアットアロマが制作した“香り”等を展示

芦沢啓治・乾久美子・手塚貴晴+手塚由比・永山祐子・平田晃久・藤本壮介が参加する「ARCHITECTURE × SCENTING DESIGN 建築のための香り展」が、東京・港区西麻布のKarimoku Commons Tokyoで開催されます。
昨年開催され好評を博した展覧会が、新たな会場にて“予約不要”で公開されます(※展示のご案内・ワークショップ(有料)は事前予約が必要)。会場では、其々の建築の為にセンティングデザイナーが制作した“香り”等を展示します。会場構成は、芦沢啓治が手掛けます。会期は、2023年4月7日~4月29日(※日曜休館)。入場無料です。展示のご案内の予約はこちらから、土曜日開催のワークショップの予約はこちらからどうぞ。【ap・ad】

100% 自然素材のアロマオイルを調香し、多様なシーンに提供してきたアットアロマ。その専門家であるセンティングデザイナーが 6組の気鋭の建築家とともに、それぞれの代表作にふさわしい香りをつくりました。

本展では、各建築のためにつくられた6種類の香りを実際に体験することができます。これは、新しい香りの体験の創造です。本展は2022年に続き2回目の開催です。完全予約制で開催した前年度は全日程満席となりました。今回の開催はより多くの方にご来場いただけるよう、会期を拡大し、ご予約不要にて実施いたします。

また、空間に合わせた香りのスタイリングや、センティングデザインを体験できるワークショップも新たに開催。アロマ空間デザインを様々な角度から体感できるエキシビションです。

リリーステキストより

以下に、第1回開催時の会場写真や出展建築家のプロフィール等も掲載します。

山縣武史建築設計による、東京・杉並区の、賃貸集合住宅「高井戸のタウンハウス」の内覧会が開催。子供も遊ばせられる“中庭中心”の配置計画で、“空気循環の仕掛け”等の“快適な暮らしを支える工夫”を実施。建築関係者に加えて“賃貸住宅の建設を検討されている方”の参加も歓迎
山縣武史建築設計による、東京・杉並区の、賃貸集合住宅「高井戸のタウンハウス」の内覧会が開催。子供も遊ばせられる“中庭中心”の配置計画で、“空気循環の仕掛け”等の“快適な暮らしを支える工夫”を実施。建築関係者に加えて“賃貸住宅の建設を検討されている方”の参加も歓迎模型写真 image courtesy of 山縣武史建築設計
山縣武史建築設計による、東京・杉並区の、賃貸集合住宅「高井戸のタウンハウス」の内覧会が開催。子供も遊ばせられる“中庭中心”の配置計画で、“空気循環の仕掛け”等の“快適な暮らしを支える工夫”を実施。建築関係者に加えて“賃貸住宅の建設を検討されている方”の参加も歓迎外観 photo courtesy of 山縣武史建築設計

山縣武史建築設計が設計した、東京・杉並区高井戸の、中庭のある賃貸集合住宅「高井戸のタウンハウス」の内覧会が開催されます。
閑静な住宅地の木造建築です。建築家は、子供も遊ばせられる“中庭中心”の配置計画で、“空気循環の仕掛け”等の“快適な暮らしを支える工夫”を込めた設計を実施しました。また、建築関係者に加えて“賃貸住宅の建設を検討されている方”の参加も歓迎との事です。開催日は2023年4月8日(土)と4月9日(日)開催時間は11:00~17:00参加費無料事前申込不要です。開催の場所はこちら(Google Map)。【ap・ad】

山縣武史
1976年 東京都生まれ。1999年 横浜国立大学建築学科建築学コース卒業。2001年 横浜国立大学大学院修士課程修了。2002年 山本理顕設計工場勤務(-2005)。2006年 山縣武史建築設計設立。

リリーステキストより

杉並区の閑静な住宅地に建つ木造のタウンハウスです。
メゾネット形式の5住戸が中庭を囲むように配置されています。

敷地周辺には小学校や保育園、大型のスーパーや公園があることから、子育て中のファミリー世帯も暮らすことができるよう、全ての住戸は70㎡前後の広さで、2LDKの間取りとなっています。

建築家によるテキストより

ケヤキの植わる中庭は、目の届く距離でお子さんを安心して遊ばせることができる小さな公園のようなスペースです。
中庭にはコンパクトな専用庭も設けられているため、ガーデニングをしたり、遊び道具や三輪車を置いたりと、入居する方々が自由に使いこなすことができる場所になっています。

住戸の構造には国産の杉材が使われ、中庭に面した窓は木製のサッシとなっており、木の暖かみが感じられる空間となっています。その他、各住戸に設けられた大きめの宅配ボックスや、室内の空気を循環する仕掛けなど、快適な暮らしを支えるための工夫が施されています。

地面に近く、木の暖かみが感じられ、安心して暮らすことができる、中庭のある木造のタウンハウスならではの住空間を、是非この機会にご覧ください。

建築家によるテキストより
UID前田圭介・原浩二・山澤達義が審査した、中国電力主催の建築アワード「エネルギア住宅作品コンテスト」の入賞作品を公開。第26回目の開催となり、新築住宅・リフォーム住宅・学生の3部門で応募を募り、“計12作品”が選出
UID前田圭介・原浩二・山澤達義が審査した、中国電力主催の建築アワード「エネルギア住宅作品コンテスト」の入賞作品を公開。第26回目の開催となり、新築住宅・リフォーム住宅・学生の3部門で応募を募り、“計12作品”が選出 image courtesy of 中国電力
UID前田圭介・原浩二・山澤達義が審査した、中国電力主催の建築アワード「エネルギア住宅作品コンテスト」の入賞作品を公開。第26回目の開催となり、新築住宅・リフォーム住宅・学生の3部門で応募を募り、“計12作品”が選出審査風景 photo courtesy of 中国電力
UID前田圭介・原浩二・山澤達義が審査した、中国電力主催の建築アワード「エネルギア住宅作品コンテスト」の入賞作品を公開。第26回目の開催となり、新築住宅・リフォーム住宅・学生の3部門で応募を募り、“計12作品”が選出新築・住宅部門表彰式 photo courtesy of 中国電力

UID前田圭介・原浩二・山澤達義が審査した、中国電力主催の建築アワード「エネルギア住宅作品コンテスト」の入賞作品を公開します。第26回の募集テーマは「自然素材を活かしたサステナブルな住まい」でした。【ap・ad】

中国電力主催の建築アワード「エネルギア住宅作品コンテスト」では、「自然素材を活かしたサステナブルな住まい」をテーマとして作品を募集し、108件の応募がありました。応募作品の中から、自然の循環サイクルに還ることができる自然素材を取り込んだ高い機能性とデザイン性を実現する独創的な工夫を施し、地域の持つ景観・気候風土との調和に配慮されたもの等、計12作品を選出し、「新築・リフォーム住宅部門」の7作品、「学生部門」の5作品を公開しています。

■審査委員
前田圭介 (UID主宰、近畿大学工学部 教授)
原浩二  (原浩二建築設計事務所 所長、広島工業大学 非常勤講師)
山澤達義 (テレビ朝日系「渡辺篤史の建もの探訪」元番組プロデューサー)

エネルギア住宅コンテスト 総評 前田圭介

第26回目のコンテストは「自然素材を活かしたサステナブルな住まい」と題して、数多くの素晴らしい応募作品がありました。自然素材のテーマ性から木造形式の住まいや、内外の仕上げに木材を活かした作品が多いなか、コンクリート打放し仕上げもまた自然素材ではないかとの議論もあり、テーマを深掘りしながら審査員側がどのように解釈していくかが問われる審査会でもありました。

新築部門の最優秀賞は、住まい手だけでなく周辺へ情緒あふれる豊かな環境を生み出しており、この地域を含めた持続可能性を感じさせる作品でした。つまり、サステナブルな住まいとは個だけで完結するのではなく、地域社会と接続する居場所をいかにデザインできるかが問われているように思いました。

またリフォーム部門最優秀賞では小さな蔵にフィットするように建て主の暮らしを丁寧に落し込み、既存の時間に手を加えながら美しいディテールと合わせ新たな価値を創出している豊かな住まいでした。

そして、学生部門の上位案はどれもが地球上における自然の営みから人の暮らしへエネルギーを循環させながら持続可能な社会を実現させようとする意欲的な作品が多く充実した審査会となりました。

以下に各賞の受賞者と作品写真及び提案書を掲載します。

関口貴人と新明工産による、埼玉・飯能市の、新築平屋の美容院「Hair room TOARU」の内覧会が“3/26”に開催。平田晃久事務所出身の建築家による独立最初の作品。カットスペースを構成する鏡を“3m”を超えるサイズにまで拡大して空間を構成。目の前に座る自分だけでなく緑や街をも映し出す
関口貴人と新明工産による、埼玉・飯能市の、新築平屋の美容院「Hair room TOARU」の内覧会が“3/26”に開催。平田晃久事務所出身の建築家による独立最初の作品。カットスペースを構成する鏡を“3m”を超えるサイズにまで拡大して空間を構成。目の前に座る自分だけでなく緑や街をも映し出す photo courtesy of 関口貴人建築設計事務所
関口貴人と新明工産による、埼玉・飯能市の、新築平屋の美容院「Hair room TOARU」の内覧会が“3/26”に開催。平田晃久事務所出身の建築家による独立最初の作品。カットスペースを構成する鏡を“3m”を超えるサイズにまで拡大して空間を構成。目の前に座る自分だけでなく緑や街をも映し出す photo courtesy of 関口貴人建築設計事務所
関口貴人と新明工産による、埼玉・飯能市の、新築平屋の美容院「Hair room TOARU」の内覧会が“3/26”に開催。平田晃久事務所出身の建築家による独立最初の作品。カットスペースを構成する鏡を“3m”を超えるサイズにまで拡大して空間を構成。目の前に座る自分だけでなく緑や街をも映し出す image courtesy of 関口貴人建築設計事務所

関口貴人建築設計事務所と新明工産による、埼玉・飯能市の、新築平屋の美容院「Hair room TOARU」の内覧会が開催されます。
平田晃久建築設計事務所出身の建築家による独立最初の作品です。建築家は、カットスペースを構成する鏡を“3m”を超えるサイズにまで拡大して空間を構成しました。そして、目の前に座る自分だけでなく緑や街をも映し出す事が意図されました。開催日は2023年3月26日参加費無料事前申し込み不要です。建築の場所はこちら(Google Map)。【ap・ad】

埼玉県飯能市に建てるRCラーメン壁とCLT屋根併用構造の平屋の美容院である。

建築家によるテキストより

人の内的な部分から活動を呼び起こすような物質的で自然な建築をつくることができないか、そのようなことを思いながら、ここでは建築の要素や形式から一度離れ、カットスペースを構成する鏡と机を解体し、組み換えることから建築を考えていった。

建築家によるテキストより

一般的なスケールを超えた大きな鏡(RC壁)を1辺にもつ2.3m角のカットスペースをずらしながら配置し、その間に大きな机(CLT屋根)を架け渡していく。RC壁とCLT屋根はアングルとビスだけの簡易的な接合構法で家具のように取り付けられ、RC壁はそれだけで面外方向の荷重に対して自立し、CLT屋根はそれ自体が構造体になり梁のない長スパンの架構をつくる。
間に嵌め込まれたガラスは構造シールにより枠のない透明な開口をつくることで、RC壁が地面から建ち上がってCLT屋根がただそれに載っているだけのように見える。

建築家によるテキストより
泉幸甫を含む著名な住宅作家たちが講師を務め、日本建築学会教育賞も受賞した「家づくり学校」が第15期の受講生を募集中。実務者を対象とした、実際に建てるための知識を学び、自分らしく生きる道を見つける場
泉幸甫を含む著名な住宅作家たちが講師を務め、日本建築学会教育賞も受賞した「家づくり学校」が第15期の受講生を募集中。実務者を対象とした、実際に建てるための知識を学び、自分らしく生きる道を見つける場

泉幸甫を含む著名な住宅作家たちが講師を務め、日本建築学会教育賞も受賞した「家づくり学校」が第15期の受講生を募集しています。実務者を対象とした、実際に建てるための知識を学び、自分らしく生きる道を見つける場です。主催は「NPO法人家づくりの会」です。申込締切は2023年5月12日(金)。応募者多数の場合は先着順との事。【ap・ad】

NPO法人家づくりの会では、良質な住宅設計を目指す人のための「家づくり学校」を運営しています。

この学校では、座学中心の第1学年素材や技術の見学による第2学年幅広い知見を身につけるための演習を行う第3学年、そして、建築家のスタジオに配属されその建築家の設計術を習得する第4学年を設けており、月に1回のペース計4年間の受講をもって完結します。

住宅の設計は楽しい。でも勉強しなければならないこと、また苦労もたくさんあります。

大学で教わる内容も大事ですが、実際に住宅の設計をするとなると、施主や施工者がいて、また現代に即した現実的で新しい知識も必要です。

現実の仕事はどのようにして進めるのか、大学では教えてもらえない知識と能力について、これから住宅設計をやりたいと思っている学生、設計事務所や工務店勤務の人、また設計事務所を立ち上げて間もない人たちを対象に伝えていこうと考えています。

本当の意味での良質な住宅が少しでも多く生まれていくことが私たちの目的です。

大阪の鴨谷台団地の6住戸を対象とした改修コンペ「公社鴨谷台団地住戸改善事業 事業提案競技」が、大阪府住宅供給公社の主催で開催
大阪の鴨谷台団地の6住戸を対象とした改修コンペ「公社鴨谷台団地住戸改善事業 事業提案競技」が、大阪府住宅供給公社の主催で開催

大阪の鴨谷台団地の6住戸を対象とした、住戸改修実施コンペ「公社鴨谷台団地住戸改善事業 事業提案競技」が、大阪府住宅供給公社の主催で開催され、参加者を募集しています。応募期間は2023年5月15日17時まで現地確認会が、2023年3月28日・29日に開催されます。【ap・ad】

コンペの概要

大阪府住宅供給公社(以下、「公社」という。)では、築年数が経過した団地において、様々な入居促進の取り組みを実施し、魅力ある団地づくりに努めています。

今回、事業提案競技を実施する鴨谷台団地は、泉北高速鉄道「光明池」駅から約800mに位置し、商業施設が並ぶ最寄り駅から徒歩圏内の立地状況にあり、利便性が高い団地です。

しかしながら、昭和51年度の建設以降40年以上が経過し、間取り・設備面等において、現在の居住ニーズや設備水準に十分対応できていない状況となっています。

その中でも、特にバルコニーに面しない居室にはエアコンを設置することができず、空調環境に課題を抱えています。

本提案競技においては、このような課題を解決し、かつ若年世帯の流入を誘引するため、民間事業者の柔軟な発想と総合的な企画力によりデザインの刷新や最新トレンド等の新規仕様を取り入れた意欲的な提案を求めます。

さらに、日常の維持管理、退去後の改修などメンテナンス性に優れた仕様の導入、コストの低減等、技術力を生かした提案も併せて期待します。

リリーステキストより

より詳しい情報は以下に掲載します。

木漏れ日や水面などの“自然の情景を映す”、パナソニックのダウンライト型プロジェクター「BioSHADOW(バイオシャドー)」が発売。購入数に応じて“照明器具”や“スピーカー”が 貰えるキャンペーンも開催中
木漏れ日や水面などの“自然の情景を映す”、パナソニックのダウンライト型プロジェクター「BioSHADOW(バイオシャドー)」が発売。購入数に応じて“照明器具”や“スピーカー”が 貰えるキャンペーンも開催中コミュニケーションスペース イメージ / 木漏れ日

木漏れ日や水面などの“自然の情景を映す”パナソニックのダウンライト型プロジェクター「BioSHADOW(バイオシャドー)」が発売されています。購入数に応じて“照明器具”や“スピーカー”がもらえるキャンペーンも開催されています。“ご購入キャンペーン”についてはこちらから。【ap・ad】

商品コンセプト

バイオシャドーは埋め込み型のプロジェクターです。

木漏れ日や水面など、あらかじめインストールされた自然を感じるコンテンツを空間に映し出します。
日常生活に自然の情景を取り込むことで、より豊かな暮らしを演出。「感じるあかり」バイオシャドーが、空間に新しい価値を生み出します。

自然とともに進化してきた人は、本能的に自然を求め、その情景に心を癒され、心地よさを感じます。
バイオシャドーは、訪れる人をたえまなくうつろう自然の情景へといざないます。

工藤浩平・山田憲明・青木亮輔らが登壇する、team Timberize主催の連続レクチャー「ティンバライズLABO 2023」が開催。ワークショップ形式も取り入れ議論やものづくりを実施。若い世代の交流活性化も期待して“35歳以下限定”で参加者を募集
工藤浩平・山田憲明・青木亮輔らが登壇する、team Timberize主催の連続レクチャー「ティンバライズLABO 2023」が開催。ワークショップ形式も取り入れ議論やものづくりを実施。若い世代の交流活性化も期待して“35歳以下限定”で参加者を募集

安田哲也・湊哲一・青木亮輔・山田憲明・工藤浩平が登壇する、team Timberize主催の連続レクチャー「ティンバライズLABO 2023」が開催されます。ワークショップ形式も取り入れ議論やものづくりも実施されます。若い世代の交流活性化も期待して“35歳以下限定”で参加者を募集しています(※要事前申込)。開催日は、2023年2月17日・4月21日・6月30日・8月25日・10月20日です。【ap・ad】

2022年まで開催してきたツキイチLABOが「ティンバライズLABO 2023」として生まれ変わります!

2023年もティンバライズのメンバーが豪華なゲストとともにラボを開催します。2023年2月~2022年10月まで全5回。

「ティンバライズLABO 2023」は35歳以下限定です。木・木造について知るだけでなく、木に興味がある同世代との交流もできます。学生の方もどんどんご参加ください。参加したいけど35歳以上で参加できないという方は、身近な後輩や若い社員さんにご推薦下さい!そして、こころよく送り出してあげてください!

「ティンバライズLABO 2023」では、ティンバライズのメンバーが今まで培ってきたティンバライズの真髄をみなさんに公開していきます。さまざまな視点から木・木造を読み解きます。デザインや構造はもちろん、森林、材料、まちづくりまで。木について広く深く考える、充実の内容です。

毎回LABO前半にレクチャーがあり、後半はワークショップ形式(参加型)で議論やものづくりなどを行います。これまでよりワークショップ形式を増量して、ますます熱気のあるLABOを目指します。

木に興味がある方、木造建築を仕事にしたい方、ティンバライズに興味がある方などなど、是非ご参加ください!!

パナソニックによる、“ワークプレイスの実証実験”を行う、東京・新橋のライブオフィス「BRIDGEHEAD Shimbashi」が、オフィス研究の検証へのモニター参加企業を募集中
パナソニックによる、“ワークプレイスの実証実験”を行う、東京・新橋のライブオフィス「BRIDGEHEAD Shimbashi」が、オフィス研究の検証へのモニター参加企業を募集中

パナソニックによる、“コミュニケーション機能に特化したワークプレイス”の実験を行う、東京・新橋のライブオフィス「BRIDGEHEAD Shimbashi」が、オフィス研究の実証実験へのモニター参加企業を募集しています。内覧会の開催期間は2023年2月1日~3月31日です。こちらからの要事前申込制です。【ap・ad】

世界的にリモートワークが浸透する中で、出社の目的が効率的に仕事をする場所から、人が集まって交流し、意見をぶつけ合い、イノベーションを生み出す創造的な場へと変わろうとしています。

リリーステキストより

パナソニック株式会社くらし・空間コンセプト研究所では、大きなオフィスではセキュリティや運営上、実現が難しい「コミュニケーション機能に特化したスモールワークプレイス」の受容性が高まるとの仮説を検証するために、自らが体験し、お客様にも体感していただけるライブオフィスを企画して、運営しています。

リリーステキストより

「新たな価値を持ったオフィス創り」への参加モニター企業を募集します

オフィス移転・改修をご検討中の方、オフィスに関するお困りごとがある方は、オフィス見学ツアーにご参加いただき、ご意見をお聞かせ下さい。今までのオフィスでは実現できなかった、新たなビジネスシーンに展開できるオフィス向けのソリューション・商品研究にご協力いただければと思います。参加モニター企業の会社規模、業種は問いません。

リリーステキストより

以下、事例を紹介します。

建築家の西沢大良による書籍『現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥』を先行プレビュー。建築界で大きな注目を集めた表題の論考を中心に、近年書かれたテキスト・インタビュー・談話なども多数収録
建築家の西沢大良による書籍『現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥』を先行プレビュー。建築界で大きな注目を集めた表題の論考を中心に、近年書かれたテキスト・インタビュー・談話なども多数収録

建築家の西沢大良による書籍『現代都市のための9か条 近代都市の9つの欠陥』を先行プレビューします。
建築界で大きな注目を集めた表題の論考「現代都市のための9か条――近代都市の9つの欠陥」を中心に、設計論「木造進化論」近年書かれたテキスト・インタビュー・談話なども多数収録されています。発売日は2023年2月17日です。本記事の後半には西沢による“あとがき”の全文も掲載しています。【ap・ad】

建築家・西沢大良による伝説的テキスト、待望の書籍化なる!

困難な時代の試練にわれわれはどう立ち向かうべきか。
人口流動性、メガスラム、環境・生態系、食料・エネルギー、震災、パンデミック、戦争……、あらゆる問題はすでに出尽くした。
まもなく、いまだ人類が見たことのない、新しい都市の形態が誕生するだろう――。

発表されるや建築界で大きな注目を集め、いまや伝説的テキストとなった「現代都市のための9か条――近代都市の9つの欠陥」を書籍化するもの。「9か条」を中心に、主要な設計論である「木造進化論」や作品写真のほか、近年書かれたテキスト、インタビューや談話などを選りすぐり収録。西沢大良の思考と、「9か条」をよりよく理解するための一冊である。

リリーステキストより
建築家の連勇太朗、美学研究者の伊藤亜紗、不動産運営者の安藤勝信による鼎談「生成的コミュニケーションから考える、これからの計画論」の動画が、LIXILのサイトで期間限定で無料配信。近年の建築界で見られる様々な関係者を巻き込む設計行為を、“伝達”と“生成”という視点から深堀する様な議論が行われる
建築家の連勇太朗、美学研究者の伊藤亜紗、不動産運営者の安藤勝信による鼎談「生成的コミュニケーションから考える、これからの計画論」の動画が、LIXILのサイトで期間限定で無料配信。近年の建築界で見られる様々な関係者を巻き込む設計行為を、“伝達”と“生成”という視点から深堀する様な議論が行われる鼎談風景 許可を得て掲載

建築家の連勇太朗美学研究者の伊藤亜紗不動産運営者の安藤勝信による鼎談「生成的コミュニケーションから考える、これからの計画論」の動画が、LIXILのサイトで期間限定で無料配信されています。公開期間は2023年1月5日まで
近年の建築界で見られる様々な関係者を巻き込む設計行為を、“伝達”と“生成”という視点から深堀する様な議論が行われています。

連勇太朗氏、伊藤亜紗氏、安藤勝信氏という分野の異なる3人で、建築、街、都市の新しい計画論について議論しました。

まず連氏から、ビルディングタイプをもとにした施設計画学などトップダウン的な「計画」とは異なる、参加型デザインや積極的に場に介入するまちづくりといったボトムアップ型のモデルを、2000年代以降多くの建築家たちが実践している状況についてご紹介いただきます。

そこから美学を専門とする伊藤氏と、東京世田谷区で賃貸住宅を運営する安藤氏が、ケアや住まい、場所づくりにおける他者とのコミュニケーションのあり方について議論を展開します。

伊藤氏は、計画的、一方向的なコミュニケーションでは難しい場面があると指摘します。そして、その対局にある「双方向的なコミュニケーション(生成モード)」について、ケアの現場やものの語り方、スポーツの観戦などの場面を例に、お話ししていただきました。

安藤氏は、駅から離れ築年数の経った空室の目立つ賃貸住宅を、さまざまな場づくりによってつくり変える事例をはじめ、設計者や利用者とどのようなコミュニケーションをとることで実現したかについてもご紹介いただきました。
ぜひご視聴ください。

鼎談内で語られた印象的なフレーズ(アーキテクチャーフォト編集部が抜粋)

新しい建築や都市の計画論を議論 / 新しい計画論を構想するときの視点 / 60年代と70年代の都市計画への権威主義批判=トップダウンに対するカウンターパンチ / 再開発かリノベかという形態の話ではなく、どうやって他者を見ているか、プロジェクトの組み立て方を見た方が良い / 伊藤亜紗による書籍『手の倫理』の中にある「さわる(伝達モード)」と「ふれる(生成モード)」の違い / 「さわる」は一方的で、計画通りの接触 / 「ふれる」は双方向的で、相手の状態に応じた計画の修正が起こっている接触 / 伝達モードは、発信者の側にメッセージがあり、それを一方向的に伝達するイメージ / 生成モードは、みんなが一斉に話題を投げて、話題自体を育てていくようなイメージ / 建築は予算があるので生成モードだけでは対応できない、伝達モードも重要 / これからの計画を考えるうえでは、建築家が持続性をどうデザインできるかが重要(どうコミットし続けられるか) / 街の課題として何かを変えようと思った時、クライアントワークでは限界がある / どうしたら能動的に持続的にコミットできるかを考える必要がある / 新しい計画論を考える際に時間の接続をどうつくるか / 生成モードによってできるもの、変わるものとは?(空間としてどう現れるのか) / 建築分野でクレジットの問題が最近重要になっている / 色々な人たちが関わる中で建築が作られるケースがある / 関わった人たちは自分たちが作ったと思っている / プロジェクトをどう語るのかが難しくなっている / 生成モードでは、風土や理念がクレジットされるのでは / 生成モードで育まれたものを、伝達の世界に還流する技術が必要 / 偶然性や他者への理解 / 思いこまない、自己反省 / 生成で生まれた風土を伝達の世界に翻訳していく / デザインすべきは計画的偶発性 / 分からないことをどう分かり合うか / その他多数

アーキテクチャーフォト編集部が抜粋
【シリーズ・様々な角度から‟建築”に携わる】島根県行政職員 山本大輔インタビュー「建築の“裏方”を楽しむ働き方」(聞き手:後藤連平)
【シリーズ・様々な角度から‟建築”に携わる】島根県行政職員 山本大輔インタビュー「建築の“裏方”を楽しむ働き方」(聞き手:後藤連平)

本記事は「島根県」と建築メディア「アーキテクチャーフォト®」のコラボレーションで制作されました。

建築意匠の世界に特化したメディアでは、設計者を中心として完成した建物を“作品”として紹介する事が一般的です。弊サイトも例外ではありません。しかし、実務に携わった人の誰もが知るように、ひとつの建築が完成するには、実に様々な人たちの関りがあります。

施工に携わる人は勿論ですが、検査機関の人もそうですし、土地を測量したりする人も、間接的にではありますが、建築に関わっていると言えます。また、出来上がった建築を写真に収める人、それを掲載する人も建築に関わっていると言えます。公共建築であれば、定期的な修繕の為の検査や補修工事も行われます。これも設計とは違った形で建築に関わっていると言えます。ここに書いたように、ひとつの建築には、多様な職種からの関わり方が存在しています。

本シリーズ「様々な角度から‟建築”に携わる」では、それぞれの立場で建築に関わる人達の話を聞き、普段表にあまり出ることのない、その背景や物語に加え、個々の仕事が持つ楽しさも紹介します。


今回、島根県行政職員の山本大輔に、アーキテクチャーフォト編集長の後藤連平が話を聞きました。

後藤は、常々建築メディアの仕事は「裏方」だと言っています。表に出るのではなく裏方の立場で、設計者の皆さんが心血を注ぎ完成した建築を、社会に広く伝えるために知恵を絞る。アーキテクチャーフォトは裏方として働くことに強いモチベーションを持ち活動しています。

また、後藤は設計実務に携わっていた時代に、設計者を助けてくれる様々な行政職員に出会ったそうです。彼らの仕事は、目立って表に出ることはありませんが、「良い建築を世の中に生み出したい」という想いにあふれており、それが実際に完成した建築として結実する場面を何度も見たとのこと。それは、建築メディアとは違った立場での、建築に関わる「裏方」の仕事と言ってよいと思います。

山本は、菊竹清訓の作品に関わる活動等で、SNS上でも広く知られる人物です。
その山本に、行政職員としての日々の業務について、働き方について、自分自身の“建築人生”の切り開き方について等、様々な視点から話を聞いたのが本インタビューです。

それぞれの拠点や活動内容は異なりますが、お互いに「裏方」の仕事に美学すら感じている二人。どのような対話が行われたのでしょうか。
建築に携わる人達の視野を広げる切っ掛けとなれば幸いです。


山本大輔 / 島根県行政職員

1976年島根県生まれ。1999年名古屋大学工学部建築学科卒業、2000年島根県入庁(建築職)。2011~2013年菊竹清訓作品(県立博物館、図書館、武道館)の耐震改修担当。2013年県庁舎ライトアップイベント「結いとうろ」の立ち上げ。2021年島根県立美術館企画展「菊竹清訓 山陰と建築」企画協力及び技術サポート。2022年島根県立美術館特定天井改修工事担当。

主な受賞歴:2014年JIA25年賞「島根県立図書館(耐震改修)」、2015年JIA中国建築大賞特別賞「島根県立図書館駐輪場」

公式プロフィールより

山本大輔が関わった代表的な活動

【シリーズ・様々な角度から‟建築”に携わる】島根県行政職員 山本大輔インタビュー「建築の“裏方”を楽しむ働き方」(聞き手:後藤連平)左上:島根県立美術館特定天井改修工事(2022)、右上:島根県立美術館「菊竹清訓 山陰と建築」で展示された 1/1スケール模型 スカイハウスの屋根(2020)、左下:島根県立図書館駐輪場建替(2013)、右下:島根県総務部営諸課の職員を中心とする有志の会「大建築 友の会」主催の建築見学ツアーの様子 photo©髙橋菜生、photo©島根県(右下)

菊竹建築の耐震補強

後藤:ぼくは、アーキテクチャーフォトを運営する以前に、建築設計の仕事をしていました。その時代に、市の建築住宅課の方々が適切な助言をくれたことが何度もあったんです。また、同じ市を拠点としていた建築家の渡辺隆さんからも公共建築を手掛けた際の話を聞くこともありました。そのような経験のなかで、建築、とくに公共建築をつくることは、設計者だけではなく、行政の人たちの存在があってこそ成立しているのだと強く感じるようになりました。今回は島根県の職員として働く山本さんから、行政の建築職の働き方や活動について、あまり語られない部分も含めてお話をうかがいたいと思っています。

山本:よろしくお願いします。私は島根県でずっと建築の職員をしています。生まれも島根県の安来市というところで、大学は名古屋大学に入り、西澤泰彦先生の研究室で日本近代建築史を専攻していました。その後大学院に進んだのですが、就活の心配をした両親からのプレッシャーもあり、ほとんど準備もしないまま地元である島根県の建築職を受けてみたら運がいいのか受かってしまいました。まだ修士1年でしたが、当時は就職氷河期真っ只中ということもあり、大学院を中退して就職しました。

後藤:就職された当時、山本さんは県の建築職がどういう業務をするのか、ある程度分かっていたんですか?

山本:正直に言うと、ほとんどわかってなかったですね(笑)。建築確認申請をみたり、県有施設を建てる時に企画のようなことをするんだろうなっていう漠然としたイメージしかありませんでした。

後藤:山本さんのご経歴を見ると、菊竹清訓さんの建築(以下、菊竹建築)の耐震改修の担当になったことが大きなできごとだったのだろうと思われるのですが、それまではどのような仕事をされてきたのですか?

山本:主に建築指導業務と、営繕の業務です。最初の所属では、建築指導業務として確認申請の審査を3年間担当しました。その後、営繕工事を担当する部署で3年働いて、槇文彦さん設計の「島根県立古代出雲歴史博物館」でも監督員を担当しました。毎週現場に通って、常駐監理されていた槇事務所の方とコミュニケーションしながら、大きな公共建築をつくるという貴重な経験をさせてもらいました。その後は県庁に異動して、民間の集合住宅の補助金担当などの業務を経て、菊竹建築の改修工事の現場を担当するようになりました。最初の10年は、建築職としての基礎的な業務をいちからしっかり経験させてもらえたと思います。

【シリーズ・様々な角度から‟建築”に携わる】島根県行政職員 山本大輔インタビュー「建築の“裏方”を楽しむ働き方」(聞き手:後藤連平)島根県立古代出雲歴史博物館 (2006)  設計:槇総合計画事務所 photo©山本大輔

後藤:菊竹建築の改修というのは、具体的にどういうことをされていたんですか?

木村松本建築設計事務所による、図面集『住宅設計原寸図集』を先行プレビュー。力強い架構を持つ木造建築で評価される建築家の代表作を、豊富な図面・スタディ模型・撮り下ろし写真等で紹介
木村松本建築設計事務所による、図面集『住宅設計原寸図集』を先行プレビュー。力強い架構を持つ木造建築で評価される建築家の代表作を、豊富な図面・スタディ模型・撮り下ろし写真等で紹介

木村松本建築設計事務所による、図面集『住宅設計原寸図集』を先行プレビューします。
力強い架構を持つ木造建築で評価される建築家の代表作を、豊富な図面・スタディ模型・撮り下ろし写真等で紹介する内容となっています。発売日は2022年12月20日です。amazonでの予約ページはこちら

JIA新人賞受賞など近年めざましい活躍を続ける
「木村松本」の初の著作にして図面集が、ついに完成!

多義的で大らかと称される独自の建築が生まれる背景に、いまでも描かれ続ける「1/1」の原寸図の存在がありました。
原寸図は、ディテールを決めるためだけでなく、「つくるとつかう」を同時共存させるために欠かせない、といいます。

この本では、代表作となる3軒の住宅「house T/salon T」「house A/shop B」「house S/shop B」を取り上げ、原寸図を中心とした設計図のほか、スタディ模型やスケッチ、撮り下ろし写真を多数収録し、「木村松本」の設計手法を明らかにします。

・特別寄稿:植田実、家成俊勝、藤原徹平、満田衛資、仲野寛州央
・写真撮影:大竹央祐、笹倉洋平、増田好郎 (ほか)
・ブックデザイン:原田祐馬+岸木麻理子(UMA/design farm)

リリーステキストより

木村吉成+松本尚子によるコメント

建築とはある場所における、さまざまな条件のせめぎ合いが均衡したものであり、また唯一のものである。(中略)私たちはそのせめぎ合いが均衡した状態、いいかえれば動きがつり合った有り様を建築に少しでもとどめることができないか、と思っている。

建築は動かない。だけどそのように「いまのところは止まっている」ということを全体の質として保存することができたら、建築はずっと動き続けるのではないか。そしてその動きは、人に、行為に、そして周りの環境に作用し、たとえ主が移り変わっても、異なった使われ方がされようとも、その場に長く建ち続けるのではないか。

そんなことを願いながら、建築を「1/1」で考え続けている。 

木村松本建築設計事務所『住宅設計原寸図集』の「序に代えて」より一部抜粋

藤原徹平によるコメント

彼らの建築が単純なようでいて、どこか掴み切れないような多様さを帯びていること。
機能が欠落しているようでいて、むしろ多機能のように感じること。
そのような新しい状態を希求する可能態としての建築がこれからどのように展開していくのか、その試みに共感する建築家として非常に楽しみにしている。  

特別寄稿より一部抜粋
首都大学東京名誉教授の深尾精一が審査委員長を務める「第26回木材活用コンクール」が応募作品を募集中。木造及び混構造建築、木質空間(内装、エクステリア)、クリエイティブユースの作品を募集。選定作品には“農林水産大臣賞”や“国土交通大臣賞”等が贈呈
首都大学東京名誉教授の深尾精一が審査委員長を務める「第26回木材活用コンクール」が応募作品を募集中。木造及び混構造建築、木質空間(内装、エクステリア)、クリエイティブユースの作品を募集。選定作品には“農林水産大臣賞”や“国土交通大臣賞”等が贈呈

首都大学東京(現東京都立大学)名誉教授の深尾精一が審査委員長を務める「第26回木材活用コンクール」が応募作品を募集しています。木造及び混構造建築木質空間(内装、エクステリア)クリエイティブユースの作品を募集。選定作品には“農林水産大臣賞”や“国土交通大臣賞”等が贈呈されます。募集期間は2022年12月1日~2023年1月15日まで。
また、過去の木材活用コンクール受賞者がパネルディスカッションを行う「木材活用未来会議」がリアルとオンラインで開催されます。開催日は2022年11月27日。会場は埼玉の飯能商工会議所。参加費無料で、こちらからの要事前申込です。【ap・ad】

趣旨

日本は世界有数の森林国であり、国土の7割が森林です。そこから生み出される木材は、古の時代から四季の変化に富む日本の風土に適した材料として生活に密接しており、生活空間の中には常に木との触れ合いがありました。そして長い間木材を有効に活用してきたことで、我が国には多種多様な木の文化が育まれました。また森林には、渇水や洪水を緩和し良質な水を育む水源のかん養機能、山地災害の防止機能、二酸化炭素の吸収・貯蔵や騒音・飛砂防止などの生活環境保全機能等、多面的な機能があります。再生産可能な資源である木材を上手く利用し、森を循環させることで豊かな自然環境を守るという先人から受け継いだ伝統と文化を次世代に繋いでいくことが必要だと考えます。

当コンクールは木材の新たな利用、普及の可能性をさぐり、木材業界の活性化に寄与することを目的として平成9年に創設され、本年で第26回目を迎えます。

木材自給率の向上を目的とする「公共建築物等木材利用促進法」が施工されてから11年が経過し、全国各地で数多くの木造建築物が建てられるようになりました。新しい木質材料や技術工法も次々と開発され、また木造建築における法制度の緩和等が進み、さらなる普及が期待されています。

日本木材青壮年団体連合会は、令和4年度スローガンとして「ともに」 ~同志と共に築く未来へ繋ぐ木青連の輪~ を掲げ、様々な啓発活動を行っております。木の伝統と文化を次世代へ繋ぐため「木の良さ」を活かした作品や、従来にはない新しい木材の利用や見せ方、工法などを用いた「木材の新たな可能性」を追求する作品を、4つの部門を設けて募集し、木材の良さの普及と木材の利用用途の拡大に貢献する優秀な作品を表彰いたします。全国各地から沢山のご応募をお待ちしております。

以下に、前回(第25回)の受賞作品と、木材活用未来会議の情報を掲載します。

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