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ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館キュレーター選定指名コンペで門脇耕三が選出。その他のコンペ参加者は、豊田啓介・馬場正尊・山梨知彦。

ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館キュレーター選定指名コンペで門脇耕三が選出されています

第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館キュレーター選定指名コンペで門脇耕三が選出されています。その他のコンペ参加者は、豊田啓介・馬場正尊・山梨知彦でした。
下記に各者の提案書のPDFを紹介します。

門脇耕三(明治大学理工学部建築学科准教授)
建築のリサイクル-モノと生産の循環をデザインする(PDF)

豊田啓介(株式会社ノイズ パートナー)
情報と環境と身体とその混淆 – Ghost out of the Shell(PDF)

馬場正尊(株式会社オープン・エー/Open A Ltd.代表取締役、東北芸術工科大学教授)
工作的都市 | IMPROVISATION CITY – 衰退の先の風景を探すために (PDF)

山梨知彦(株式会社日建設計 常務執行役員 設計部門プリンシパル)
切り離された建築 現代の過密な社会における暮らしと建築の問題

講評(PDF)

以下は、選出された門脇キュレーション展示の参加建築家等の紹介です。

日本館テーマ
「エレメントの軌跡――建築の生産の連鎖をデザインする」

日本館キュレーター
門脇 耕三(明治大学准教授・アソシエイツパートナー)

参加建築家:
長坂 常(スキーマ建築計画代表)
岩瀬 諒子(岩瀬諒子設計事務所代表)
木内 俊克(木内建築計画事務所代表)
砂山 太一(京都市立芸術大学専任講師・sunayama studio代表)
元木 大輔(DDAA代表)

参加デザイナー:
長嶋 りかこ(village®代表)

リサーチャー:
青柳 憲昌(立命館大学准教授)
樋渡 彩(近畿大学講師)

エディター:
飯尾 次郎(スペルプラーツ代表)

アドバイザー:
太田 佳代子(CCA「c/o Tokyo」キュレーター)

主催/コミッショナー
国際交流基金

藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボによる、東京・世田谷区の住宅「弦巻の家」の写真

藤原徹平 / フジワラテッペイアーキテクツラボのウェブサイトに、東京・世田谷区の住宅「弦巻の家」の写真と図面が14枚掲載されています。

夫婦と子供3人のための住居。
施主からの要望は「多様な居場所」がほしいということだった。間取りよりも空間の質についての話が多かったので計画の対話は楽しく進んだが、苦戦したのは日増しに難しくなるコストコントロールと制度的な制限との応答だった。都市計画で準防火地域に指定されていたため、3階建てになった段階で準耐火建築物になる。木造の準耐火建築物は非常にやっかいだ。柱や梁の架構を防火構造の板でラッピングする必要があり、「木造なのに木の架構を感じない」というどこかねじれた存在の建築になってしまう。地下階を設け地上2階建てに抑えることで準耐火を回避したり、鉄骨造や鉄筋コンクリート造にしたりと試行錯誤を繰り返したが、積算価格は上がっていくばかりで、結局3回設計をやり直した。周辺の街並みもそうした事情を反映してか、耐火ボードで覆われた3層の箱が建ち並ぶ。箱に閉じ共有領域を失った街は、同じ街に住んでいるという感覚も希薄になってしまう。どうしたものかと思案した結果、「庭の架構」をつくることを考えた。庭を2階レベルに浮かせて、それを架構で支える。庭の下階は、深い軒下の土間空間となり、駐輪場兼遊び場兼日曜大工の場所となる。2階ではランドリールーム兼サンルームが、3階からは子供室の小さなテラスがといった具合に生活のさまざまなシーンが庭に顔を出してくる。「庭の架構」とは生活を建築という入れ物から外に引き出す緩衝領域でもあり、同時に都市の風景を建築それぞれで完結させずに有機的に繋いでいく整流装置としても意図している。

構造家・佐藤淳へのインタビュー「エンジニアリングとは省略の技だ」

構造家・佐藤淳へのインタビュー「エンジニアリングとは省略の技だ」が、AGCのサイトに掲載されています。

大室佑介アトリエ / atelier Ichikuによる、神奈川・葉山町の住宅「Haus-008」の写真

大室佑介アトリエ / atelier Ichikuのウェブサイトに、神奈川・葉山町の住宅「Haus-008」の写真が24枚掲載されています。

坂茂による、大分・竹田市の温泉利用型健康増進施設「クアパーク長湯」の写真

坂茂のウェブサイトに、大分・竹田市の温泉利用型健康増進施設「クアパーク長湯」の写真が13枚掲載されています。

クアパーク長湯は、クアハウスとクアレストラン、クアホテルからなる温泉利用型健康増進施設である。

クアハウスは、スキップフロア2 層の空間を1.8M の短い丸太を組み合わせた相互依存構造の大屋根で覆った温泉棟と、長さ約50M の歩き湯からなり、そこには従来の裸で入る温泉ゾーンと、男女そして外国人も楽しめる水着を着て入る温泉ゾーンを設けている。
温泉棟のエントランスからスロープ上がるとまず脱衣所にたどり着く。脱衣所から半階上がると裸ではいる温泉、半階下がると温泉の中に入って運動のできるクアハウスゾーンとなる。ここから芹川に沿って歩行浴ゾーンである歩き湯が始まる。歩き湯の周りには季節を感じられるランドスケープが施され、自然の中で温泉を楽しみながら健康増進を図れるようになっている。

クアレストランは木と再生紙からできた紙管で構成されている。施設全体の受付にもなっており、紙管の列柱がレストランとエントランスを緩やかに分けている。

クアホテルは周辺の風景に溶け込むようにコテージ形式としている。シングルタイプとツインタイプ(ロフト有り、ロフトなし)があり、どちらもペーパーハニカムパネルをヒノキ合板でサンドイッチしたフレーム(PHP)を連続させる構法を採用している。フレームの間はベッドや机、収納などに使い、空間を効率的に利用している。

BIGのNY事務所に勤務する日本人建築家が、担当した新事務所の改修のエピソードを綴った記事「建築事務所のいろいろ_働く場のデザイン」

BIGのNY事務所に勤務する日本人建築家が、担当した新事務所の改修のエピソードを綴った記事「建築事務所のいろいろ_働く場のデザイン」がnoteに掲載されています。

これまで色々なプロジェクトに携わってきた。住宅、美術館、オフィスビル、サッカースタジアム、場所もサイズも色々だ。

その中で一番大変だったプロジェクト、それは去年完成したBIGの新事務所だろう。もちろん設計デザインはBIGによるもの。たまたま一つのプロジェクトが終わった区切りのいい私に、担当の指令が下された。

新築でもなくただの改装なのに何が大変だったのか?と言われそうだが、いくら飛躍中のBIGと言え、大金を叩けたわけでもなく、低コスト、タイトスケジュールに加え、BIGのショーケースともなるビアルケや200人以上の建築家たちの「家」となる新事務所に求められる完璧さ。この重圧があった。

Bjarke Ingels Group (BIG), ニューヨークに勤務する建築家です。出世街道からは遠く離れた私だけれど、BIGをはじめ黒川紀章、スティーブンホールと建築事務所を渡り歩き、そこでの興味深く貴重な経験が私の最大の財産だと思っています。

インタビュー集『アーキテクトプラス “設計周辺”を巻き込む』のプレビュー(2)、豊田啓介・蔡佳萱・酒井康介(noiz)と齋藤精一(Rhizomatiks Architecture)
インタビュー集『アーキテクトプラス “設計周辺”を巻き込む』のプレビュー(2)、豊田啓介・蔡佳萱・酒井康介(noiz)と齋藤精一(Rhizomatiks Architecture)

ユウブックスから刊行されたインタビュー集『アーキテクトプラス “設計周辺”を巻き込む』をプレビューします。
第二回目のプレビューは、豊田啓介・蔡佳萱・酒井康介/noizのインタビュー「コンピューテーショナル・デザインを武器に、デザインと戦略を提供する」と、齋藤精一/Rhizomatiks Architectureのインタビュー「アートの手段を用いながら建築や都市のフレームワークを構築する」の一部を紹介します。

 本書はユウブックス の1作目『リノベーションプラス 拡張する建築家の職能』の続編です。

 「建築家の職能の拡張」を共通のテーマにしながらも、『リノベーションプラス』が「探求と生活の両立」であるならば、今作は「探求の延長にある領域で、フィーについて考える」に編集者の個人的な関心が移ったことも反映されました。

 具体的には設計業務を遂行するうえで、それをより良いものとするために自然と考察し、手掛けることになる領域、つまり建物のソフトの部分に関わってくる「企画」「リサーチ」「コンサルティング」といった、“設計周辺”に積極的に携わることの可能性を探っています。

 取材を通し、ソフト面でも提案した価値に見合う対価を得ること、それがアトリエ系設計事務所の置かれた経営状況をより良い方向に導き、ひいては設計者の地位の向上につながるのではと、建築家の方々には教えていただきました。

 もちろんそれらの領域への進出が仕事を取るための工夫、フィーについての試行錯誤、といった側面だけで行われているわけでは決してありません。
 多くが社会問題を解決し、またよりよい設計ができるような環境を整えたり、多様化する社会にプロジェクトを対応させたり、歴史文化やコミュニティに貢献する事業を生み出すなど、建築家らしい視点でより広く社会に良い影響を与える手法について深く考え、試みられています。
 ちなみに、いわゆる“上流工程”に建築家が関わることの意味とは何か、についても巻頭鼎談では熱く議論が交わされました。

 本書ではこのように、社会と同時に建築界に対し、建築家が“設計周辺”に職能を広げることへの可能性を探っています。

 ぜひご一読いただけましたら幸いです。

MVRDVが、ファサードの既存レンガを、ガラス製レンガに置き換える操作で2016年に改修を行ったシャネルの店舗が、エルメスの店舗として再オープン

MVRDVが、ファサードの既存レンガを、ガラス製レンガに置き換える操作で2016年に改修を行ったシャネルの店舗が、エルメスの店舗として再オープンしたそうです。MVRDVがインスタグラムの写真を投稿しています。2016年完成当時の写真はこちらで閲覧可能です。

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Crystal Houses, our Amsterdam store design that received international acclaim upon its opening in 2016, has re-opened with a new tenant and a façade which is finally as open as originally intended 💎 The project’s jewel-like façade was proposed as a way for Amsterdam to be home to distinctive, upmarket flagship stores without compromising the city’s historical character. Located on the high-end shopping street PC Hooftstraat, Crystal Houses initially hosted a temporary store for Chanel, but it has now been renovated and re-opened for French luxury brand Hermès. Swipe to see more! • • • #mvrdv #architects #project #awardwinning #crystal #houses #crystalhouses #architecture #hermes #store #shop #amsterdam #PCHooftstraat #fashion #brand @hermes 📸 @dariascagliola and Stijn Brakkee

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OMAが公開した、SANAA設計のニューミュージアムに隣接する同美術館の新館の画像

OMAのサイトに、SANAA設計のニューミュージアムに隣接する同美術館の新館の画像が掲載されています

OMAのサイトに、SANAA設計のニューミュージアムに隣接する同美術館の新館の画像が3枚、掲載されています。設計はOMA Newyorkの重松象平が手掛けているようです。
以下は、OMA Newyorkのインスタグラムで公開された画像。

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The New Museum announced today plans for its second building, designed by OMA / Shohei Shigematsu. OMA Partner @shohei_shigematsu said: “Our new building establishes its own distinct identity yet it is highly connected to the existing museum. The new New Museum will be a synergistic pair working spatially and programmatically in tandem, offering a repertoire of spaces to match the institution’s curatorial ambitions and diverse programs. A counterpart to the existing tower’s verticality and solidity, the new building will expand the galleries horizontally and reveal the vertical circulation through a transparent facade. We wanted to create a highly public face—starting from the exterior plaza and atrium stair to terraced multipurpose rooms at the top—that will be a conduit of art and activities that provides an openness to engage Bowery and the city beyond.” #newmuseum #omanewyork

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BIGのビャルケ・インゲルスが、2019年4月にTEDで行った講演「水上都市やレゴハウスをはじめとする建築の未来の形」の動画(日本語字幕付)

BIGのビャルケ・インゲルスが、2019年4月にTEDで行った講演「水上都市やレゴハウスをはじめとする建築の未来の形」の動画です。日本語字幕付。

デザインとは未来に形を与えることだと、建築家のビャルケ・インゲルスは言います。彼のチームが手がけた建築プロジェクトの世界ツアーで、スキー場も兼ねた廃棄物発電所や、デンマークのブロックでできたレゴハウスを巡り、さらにはニューヨーク市の最先端の対洪水インフラや、気候変動に適応できる野心的で持続可能な水上都市の計画を覗いてみましょう。

中山英之と、中山設計の住宅「弦と弧」の施主へのインタビュー記事「ピクニックをするように暮らす家」

中山英之と、中山設計の住宅「弦と弧」の施主 金子敦・泰子へのインタビュー記事「ピクニックをするように暮らす家」がLIXILのサイトに掲載されています。写真と図面も豊富に掲載されています。※2018年の記事ですが有益だと判断し紹介しています。
この住宅に関しては、中山が模型で解説する動画も公開されています。ギャラリー間での個展でも多数の模型や撮り下ろした映画も閲覧できます。

中山英之が自身のギャラリー間での建築展「, and then」を解説している動画

中山英之が自身のギャラリー間での建築展「, and then」を解説している動画です。会場写真はこちらで閲覧可能です。会期は2019年8月4日まで。

以下は、展覧会公式の概要です。

TOTOギャラリー・間では、建築家・中山英之氏の個展「, and then」を開催いたします。独自の繊細な作風で注目を集めている、中山氏の建築の魅力がどこから生まれてくるのか、建築模型や図面では伝えきれない研ぎ澄まされた感覚や思考、さらに作品がもつ魅力や質、完成後の時間の流れを映像で表現します。
本展覧会ではギャラリー全体がミニシアターとなり、中山氏ではない5人の監督が今回のために撮り下ろした短編映画5作品を上映します。ロビーに見立てた展示室には、映画のメイキングや、撮影された建築を紹介するためのドローイング、模型なども置かれる予定です。
建築は完成後、住まい手によってどのように使われ、どのような日常が繰り広げられているのか。中山氏は、建築家自身も知ることのできない「建築のそれから/, and then」が重要だと考えています。室内だけでなく、取り巻く周囲の環境も含めて、どのような時間が流れているのかをこれらの短編映画を通じて紹介します。
客観的な視点で自身の建築と向きあうユニークな視点に裏打ちされた、中山氏の「思想」と「実験」を提示します。

菊竹清訓の設計で1966年に竣工し、解体が決まっている「旧都城市民会館」の見学会の写真

菊竹清訓の設計で1966年に竣工し、解体が決まっている「旧都城市民会館」の見学会の写真を参加者の方々がtwitterに投稿しているのでまとめました。解体にあたって、この建築を3次元スキャンで記録するプロジェクトが立ち上げられ、クラウドファウンディングで資金を募ったりしています

長谷川豪による、メキシコのルイス・バラガンの自邸の庭を敷地にした建築プロジェクトが進行中

長谷川豪による、メキシコのルイス・バラガンの自邸の庭を敷地にした建築プロジェクトが進行しているようです。インスタレーションなのか恒久的なプロジェクトなのかは明らかになっていません。

磯崎新のプリツカー賞授賞式のスピーチなどの動画 藤本壮介らによる、フランス・モンペリエの、大きく張り出したベルコニーの連なりが特徴的な集合住宅が竣工

藤本壮介らによる、フランス・モンペリエの、大きく張り出したベルコニーの連なりが特徴的な集合住宅が竣工しています。共同設計者には、ニコラス・レネ・アーキテクツ(nicolas laisné architectes)ドリームOXO・アーキテクツが名を連ねています。施工中のクオリティ高めの写真はこちらで閲覧可能

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