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第5回京都建築賞の特別賞を、香山壽夫による、前川國男の京都会館の改修「ロームシアター京都」が受賞

※情報に正確性を増すために追記いたしました(17/6/9)

第5回京都建築賞の特別賞を、香山壽夫による、前川國男の京都会館の改修「ロームシアター京都」が受賞しています(PDF)

第5回京都建築賞の特別賞を、香山壽夫による、前川國男の京都会館の改修「ロームシアター京都」が受賞しています。最優秀賞は、日建設計による「京都産業大学 サギタリウス館」です。京都建築賞を審査したのは岸和郎・米田明・平田晃久。藤井厚二賞受賞作品は魚谷繁礼による「太秦安井の住宅」。藤井厚二賞を審査したのは河井敏明・畑友洋・森田一弥。募集の背景はこちらでどうぞ過去の受賞に関してはこちらをご確認ください
また、奨励賞には、アーキテクチャーフォトでも特集記事として紹介している多田正治・遠藤正二郎による「しづや KYOTO」が選ばれています。

京都建築賞結果速報 (2017年6月1日)
京都建築賞
■特別賞
「ロームシアター京都」京都市左京区
設計者:香山 壽夫、佐伯 和俊、下川 太一(香山壽夫建築研究所)
■最優秀賞
「京都産業大学 サギタリウス館」京都市北区
設計者:若江 直生、吉野 優輔、水上 和哉(株式会社 日建設計)
■奨励賞
「しづや KYOTO」京都市下京区
設計者:多田 正治(多田正治アトリエ)遠藤 正二郎(ENDO SHOJIRO DESIGN)

藤井厚二賞
「太秦安井の住宅」京都市右京区
設計者:魚谷 繁礼(魚谷繁礼建築研究所)

「京都建築賞」は、京都府建築士会の創立60周年を記念して2012(平成24)年に創設したもので、京都の歴史的文脈を踏まえつつ創造性の高い建築作品を表彰し、その活動及び業績を広く社会に伝えることにより、 京都および建築の継承・発展に資することを目的としています。

2016(平成28)年度の第4回からは、次代を担っていく建築士の支援を目的として、京都建築賞に特定のテーマを設定する新たな部門として「藤井厚二賞」を創設しました。
藤井氏の卓越した洞察力、探求心、行動力に、その成果である建築作品に敬意を表し、氏の建築に向き合う姿勢に相応しい意欲あふれる作品の応募を期待したものです。

畑友洋による、滋賀・大津の、家型ボリュームから延びるスラブが庇やバルーコニー、隣地との関係を調整する役割を担っている住宅「Floating Hut」の写真

畑友洋のウェブサイトに、滋賀・大津の、家型ボリュームから延びるスラブが庇やバルーコニー、隣地との関係を調整する役割を担っている住宅「Floating Hut」の写真が掲載されています

畑友洋のウェブサイトに、滋賀・大津の、家型ボリュームから延びるスラブが庇やバルーコニー、隣地との関係を調整する役割を担っている住宅「Floating Hut」の写真が29枚掲載されています。

隣家との外壁間距離 建てこんだ街区奥まで、風や光等を導く環境的連続が図れる空き寸法を再検討し、内部空間も積極的に外部に開くことができる、隣棟間隔を再設定する。 ・シンボルツリー 隣棟間隔により生まれる周囲の外部空間を隣家間で連続させ、意識的に共有関係を創り、敷地境界をほぐす。 ・ひな壇造成による擁壁 造成による高低差を利用し、フロアレベルの再設定を行うことで一斉販売時より1/3-1/2階分低層のボリュームによる構成が可能となる。 結果として、切り妻の風致形、内外を結ぶテラス、内部への日差しを調整する庇、アプローチやパーキングを生み出すキャノピー、それらが一つの屋根となして浮かびあがり、内外を調停する住まいのあり方となって結実した。

OMAの設計で完成が近付いている、ミラノの、プラダ財団のアートセンターの高層棟の外観写真

OMAの設計で完成が近付いている、ミラノの、プラダ財団のアートセンターの高層棟の外観写真がdesignboomに掲載されています

OMAの設計で完成が近付いている、ミラノの、プラダ財団のアートセンターの高層棟の外観写真が14枚、designboomに掲載されています。OMAのサイトで現在完成している部分の写真を沢山見ることができます。既存部分は2015年に公開されてました。

「信濃美術館 設計者決まる 県民交え年内に基本設計」(信毎web) 小嶋一浩+赤松佳珠子 / CAtによる、東京・恵比寿の複合ビル「恵比寿SAビル」と、そこの入居するCAtのオフィスの写真

小嶋一浩+赤松佳珠子 / CAtによる、東京・恵比寿の複合ビル「恵比寿SAビル」と、そこの入居するCAtのオフィスの写真が、japan-architects.comに掲載されています

小嶋一浩+赤松佳珠子 / CAtが設計した、東京・恵比寿の複合ビル「恵比寿SAビル」と、そこの入居するCAtのオフィスの写真が29枚、japan-architects.comに掲載されています。

隈研吾による、中国・上海の、変形屋根を緑化したイベント・カフェ・ミーティングの為の施設「ノバルティス上海キャンパス マルチファンクション棟」の写真

隈研吾のサイトに、中国・上海の、変形屋根を緑化したイベント・カフェ・ミーティングの為の施設「ノバルティス上海キャンパス マルチファンクション棟」の写真が掲載されています

隈研吾のウェブサイトに、中国・上海の、変形屋根を緑化したイベント・カフェ・ミーティングの為の施設「ノバルティス上海キャンパス マルチファンクション棟」の写真が5枚掲載されています。

本計画は、ノバルティス社の上海新キャンパス計画の中心部に位置し、従業員や来客がともにアクセス可能なイベント、カフェ、ミーティングスペース等の機能を兼ね備えたマルチファンクション棟である。
キャンパスの大部分を占める研究棟やアドミニストレーション棟は都市的なスケールのハコ型の建築ヴォリューム群で成り立っているのに対し、それらに囲まれてできたランドスケープの中心に建つこのマルチファンクション棟は、キャンパスのユーザーが憩い、集うことのできる小さな「家」のような場所となることを目指した。ランドスケープの中央に建つ唯一の低層建築であるため、キャンパス内の各棟からはこの建物の折り紙のような形状の緑化屋根を見下ろすことができ、緑とサステイナブルな生活を提起するランドマークとなる。
主要構造はベイマツ(ダグラス・ファー)の集成材によるV字の柱とラティス状の梁の組み合わせによる、樹木のようなオーガニックな構造が室内にそのまま露出し、「家」の屋根を形成する。この大きな屋根の下に、様々な家具のデザインと配置によって、キャンパスを利用する人々ための「集い」の場所が用意されている。

長谷川豪と、建築史家・加藤耕一の対談『建築時間論── 近代の500年、マテリアルの5億年』

長谷川豪と、建築史家・加藤耕一の対談『建築時間論── 近代の500年、マテリアルの5億年』が10+1websiteに掲載されています

建築家の長谷川豪と、建築史家・加藤耕一の対談『建築時間論── 近代の500年、マテリアルの5億年』が10+1websiteに掲載されています。現代建築のキーワードの一つにもなっているとも言える「リノベーション」の視点から西洋建築の歴史を読み解く書籍『時がつくる建築: リノべーションの西洋建築史』を執筆した加藤と、プロトタイプとタイポロジーの造語「プロトタイポロジー」という概念で自身の建築を語っている長谷川豪が、建築について対話している記事です。非常に読み応えがあります。

隈研吾がデザイン監修して既存建物を改修した、ブラジルで日本文化を発信するための施設「ジャパン・ハウス サンパウロ」の写真

隈研吾がデザイン監修して既存建物を改修した、ブラジルで日本文化を発信するための施設「ジャパン・ハウス サンパウロ」の写真がarchdailyに掲載されています

隈研吾がデザイン監修して既存建物を改修した、ブラジルで日本文化を発信するための施設「ジャパン・ハウス サンパウロ」の写真が32枚、archdailyに掲載されています。
施設の説明はこちらのページにあります(日本語)。

外務省/ジャパン・ハウス サンパウロ事務局は、ブラジル・サンパウロ市内ベーラ・ヴィスタ地区 に「ジャパン・ハウス サンパウロ」を平成29年5月6日に開館(一般公開開始)いたします。「ジャ パン・ハウス」は戦略的な対外発信強化の必要性の高まりを受け、「オールジャパン」を発信するため の拠点として設置されるもので、他の拠点となるイギリス・ロンドン、アメリカ・ロサンゼルスに先駆 けて「ジャパン・ハウス サンパウロ」が最初の開設となります。

「ジャパン・ハウス サンパウロ」はサンパウロ市内の目抜き通りであるパウリスタ大通りに面し、 すでにパブリックイベントや文化施設に訪れる人々も多く、ジャパン・ハウスの登場でさらに活況を呈 することが予想されています。建物は既存の建物を改築し使用しますが、デザイン監修は建築家の隈研 吾氏が担当し、ヒノキや和紙といった天然素材の画期的な使用による和式文化とブラジル様式の建物の 融合は、日伯文化融合の象徴として現地の人々の憩いの場となることが期待されています。館内は3つ のフロアで構成され、日本文化の紹介・展示やセミナー、ワークショップの開催を通じてテクノロジー、 科学、料理、ファッション、デザイン、芸術など幅広い分野の情報発信を図っていき、開館後2か月間 は日本文化と密接に関わってきた植物の「竹」がテーマの展示企画が展開されます。また、日本食を提 供するレストランの他、日本で作られた高品質な商品を扱うショップやカフェが併設されたライブラリ スペースも設置。

ディーラー・スコフィディオ&レンフロによる、ニューヨーク近代美術館の既存部分の改修と増築の写真

ディーラー・スコフィディオ&レンフロによる、ニューヨーク近代美術館の既存部分の改修と増築の写真が、designboomに掲載されています

ディーラー・スコフィディオ&レンフロによる、ニューヨーク近代美術館の既存部分の改修と増築の写真が、9枚designboomに掲載されています。エドワード・D・ストーンとフィリップ・S・グッドウィンによる最も古い部分に手を加えたり、隣接する敷地にギャラリースペースを増築したりしています。
下記のCG動画で、既存を変化させるプロセスが分かりやすく紹介されていて興味深いです。通りに面したファサード部分などをより開放的にし、街とのつながりを生み出すように改修されていることが分かります。

BIGとヘザウィックによる、Google社の新しいロンドン社屋の画像

BIGとヘザウィックによる、Google社の新しいロンドン社屋の画像がdezeenに掲載されています

BIGヘザウィックが設計している、Google社の新しいロンドン社屋の画像が6枚、dezeenに掲載されています。BIGとヘザウィックが計画しているアメリカ・カリフォルニアの社屋の画像はこちらで見られます

ビインフィールド・アーキテクチャーによる、ニューヨークの放棄された元警察署の建物に、近未来的な会議室などを持ち込んで改修した、オンライン旅行代理店のオフィスの写真

ビインフィールド・アーキテクチャーによる、ニューヨークの放棄された元警察署の建物に、近未来的な会議室などを持ち込んで改修した、オンライン旅行代理店のオフィスの写真が、designboomに掲載されています

ビインフィールド・アーキテクチャー(beinfield architecture)が設計した、ニューヨークの放棄された元警察署の建物に、近未来的な会議室などを持ち込んで改修した、オンライン旅行代理店「kayak.com」のオフィスの写真が8枚、designboomに掲載されています。

隈研吾が審査委員長を務め、若手建築家を対象とした実施コンペ「伊予西条 糸プロジェクト」の当選案9組が発表

隈研吾が審査委員長を務め、若手建築家を対象とした実施コンペ「伊予西条 糸プロジェクト」の当選案9組が発表されています

隈研吾が審査委員長を務め、若手建築家を対象とした実施コンペ「伊予西条 糸プロジェクト」の当選案9組が発表されています。リンク先に当選案の画像と設計者の氏名が掲載されています。

スタジオスパッツィオによる、イタリア・スッザーラの、切妻屋根を2枚の壁で支える軽快な構造が特徴的な、車庫兼倉庫の写真

スタジオスパッツィオによる、イタリア・スッザーラの、切妻屋根を2枚の壁で支える軽快な構造が特徴的な、車庫兼倉庫の写真がdesignboomに掲載されています

スタジオスパッツィオ(studiospazio)が設計した、イタリア・スッザーラの、切妻屋根を2枚の壁で支える軽快な構造が特徴的な、車庫兼倉庫の写真と図面が14枚、designboomに掲載されています。事務所を設立したメンバーの一人は、2013年にスイスのメンドリジオでの長谷川豪のスタジオアシスタントを務めていたり、坂本一成の書籍をスイスで出版するためにクラウドファウンディング等を立ち上げるなどした経歴もあるようです。日本の現代建築との関係も読みとれそうな作品です。

ウェルシュ+メージャーによる、オーストラリア・シドニーの、各部のディテールと素材の使い方が絶妙な住宅の写真

ウェルシュ+メージャーによる、オーストラリア・シドニーの、各部のディテールと素材の使い方が絶妙な住宅の写真がdezeenに掲載されています

ウェルシュ+メージャー(Welsh + Major)が設計した、オーストラリア・シドニーの、各部のディテールと素材の使い方が絶妙な住宅の写真が14枚、dezeenに掲載されています。強い空間構成などがないので、一瞬で何かを訴えかけるようなインパクトはないのですが、各部分のディテールや素材の使い方にバリエーションがあって、じっくり見ていくと、設計の痕跡が感じられ興味深い住宅だと思います。彼らの公式サイトでも過去の作品が多数見られます。GA HOUSES 142にも作品が取り上げられたりしているそうです。

コールハースとティルマンズのトークセッション「Book for Architects」の動画

レム・コールハースとヴォルフガング・ティルマンズのトークセッション「Book for Architects」の動画です。2017年5月9日にロンドンのテートモダンで行われたもの。

Wolfgang Tillmans is fascinated by the millions of individual decisions that shape the overall design of a city: its adaptation by inhabitants not part of a master plan but an expression of lived reality.

This discussion with Rem Koolhaas, one of the most internationally recognised architects, explores the relevance of architectural design to our everyday lives, interrogating the complexity, irrationality, politics and beauty found in buildings, street patterns and fragments of spaces.

This talk took place on 9th May 2017 at Tate Modern.

杉本博司が構想して、榊田倫之が実施設計を担当した、神奈川・小田原の文化施設「江之浦測候所」の写真

杉本博司が構想して、榊田倫之が実施設計を担当した、神奈川・小田原の文化施設「江之浦測候所」の写真などが、fashionsnap.comに掲載されています

杉本博司が構想して、新素材研究所が基本設計・デザイン監修を行い、榊田倫之が実施設計を担当した、神奈川・小田原の文化施設「江之浦測候所」の写真などが6枚、fashionsnap.comに掲載されています。
以下は公式サイトの施設概要です。

施設について

江之浦測候所の各施設は、美術品鑑賞の為のギャラリー棟、石舞台、光学硝子ストラクチャー、茶室、庭園、門、待合棟などから構成される。また財団の各建築物は、我が国の建築様式、及び工法の、各時代の特徴を取り入れてそれを再現し、日本建築史を通観するものとして機能する。よって現在では継承が困難になりつつある伝統工法をここに再現し、将来に伝える使命を、この建築群は有する。

建築群に使用される素材は、近隣で得られる素材を中心に使用するものとし、擁壁、造園等に使用される石材は根府川石、小松石等を使用する。また造園の為の景石には、平成21年度の広域農道整備事業に伴い、近隣の早川石丁場群跡から出土した江戸城石垣用の原石を使用する。また造園の為の景石には古代から近代までの建築遺構から収集された貴重な考古遺産が随所に配されている。

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