SHARE 成瀬・猪熊建築設計事務所による成形合板の椅子
成瀬・猪熊建築設計事務所がデザインした成形合板の椅子です。
この作品は天童木工 家具デザインコンクール2008のためにデザインされ、天童木工により制作された。
この椅子は、コンペ用の試作段階であるが、まとまった発注により、製品化の可能性も持っているとの事。(>連絡先)
制作前の様子
以下、建築家によるコンセプト文です。
一枚の板から。
この椅子は、柳宗理のバタフライスツールで有名な家具メーカー天童木工が主催するデザインコンペで入賞したものです。
作り方は非常に単純で、一枚の合板をストライプ状に切り欠き、曲率を丹念に調整しながら曲げてゆくだけです。
私たちはこの単純な椅子によって、今までにない合板の存在感・美しさを引き出すことを考えました。人が座っていないときは、合板でできた彫刻のようであり、人が座っているときは、座るために合板が自然にたわんだようにも見える、そんな佇まいを漂わせています。
これは単純なアイディアがもたらす、全く新しい椅子のデザインです。