子浦 中 / シオ建築設計事務所による、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」Yellow Lounge からGray Lounge を見る。5 つのアーチと3 つのフレームが重なる。一番奥の壁にはGray Lounge の灰色の壁が見える。 photo©淺川敏
子浦 中 / シオ建築設計事務所による、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」Red Lounge。Tunnel Cave を見る。丸テーブル、垂壁、腰壁、赤色が重なり合う。 photo©淺川敏
子浦 中 / シオ建築設計事務所による、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」Gray Lounge からYellow Lounge を見る。奥に行くにつれてアーチと石壁が低くなり、ラウンジに更なる奥行感を出している。 photo©淺川敏
子浦 中 / シオ建築設計事務所が設計した、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」です。
ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZOの物流拠点の増床計画である。
発注者からは使いやすさ、拡張性、フレキシビリティを求められた。それらを担保するために大きなワンルームのラウンジを7つの部屋に区切り、壁に沿ってソファ席を作ることにした。ソファ席は、拡張性に優れている上に、レイアウトが乱れにくく整理整頓しやすいという利点がある。
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子浦 中 / シオ建築設計事務所による、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」エントランスから各ラウンジを見る。オーバーハングしている木の下ををくぐった先には、アーチの連続を伺うことができる。 photo©淺川敏

子浦 中 / シオ建築設計事務所による、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」Gray Lounge からYellow Lounge を見る。奥に行くにつれてアーチと石壁が低くなり、ラウンジに更なる奥行感を出している。 photo©淺川敏

子浦 中 / シオ建築設計事務所による、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」Green Lounge からGray Lounge を見る。灰色の壁にはフレームを象り、更なる連続感を演出する。 photo©淺川敏

子浦 中 / シオ建築設計事務所による、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」Green Lounge の緑の壁とGray Lounge の灰色と赤色の壁が重なって見える。 photo©淺川敏

子浦 中 / シオ建築設計事務所による、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」Blue Lounge。ラウンジの奥にはユーティリティの自動販売機が少し顔を出し、利用者が見つけやすい様になっている。 photo©淺川敏

子浦 中 / シオ建築設計事務所による、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」Tunel Cave からWhite Lounge を見る。こちら方向は、アーチではなく上部が曲線でできた開口が連続する。 photo©淺川敏

子浦 中 / シオ建築設計事務所による、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」Red Lounge。Tunnel Cave を見る。丸テーブル、垂壁、腰壁、赤色が重なり合う。 photo©淺川敏

子浦 中 / シオ建築設計事務所による、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」Yellow Lounge からユーティティ、階段室を見る。各部屋の開口の曲面が重なる。 photo©淺川敏

子浦 中 / シオ建築設計事務所による、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」Yellow Lounge からGray Lounge を見る。5 つのアーチと3 つのフレームが重なる。一番奥の壁にはGray Lounge の灰色の壁が見える。 photo©淺川敏

子浦 中 / シオ建築設計事務所による、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」Tunnel cave。ヴォールト天井が印象的。先には階段が見える。休憩ラウンジとたくさんの人が通る通路としての機能を兼ねているため、床は硬いコンクリートで出来ている。 photo©淺川敏

子浦 中 / シオ建築設計事務所による、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」Tunnel Cave から各ラウンジの入口を見る。腰壁には各ラウンジの壁の色と同じ色が貼られており、ラウンジのサインになっている。 photo©淺川敏

子浦 中 / シオ建築設計事務所による、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」Blue Lounge の壁の左官と腰壁。 photo©淺川敏

子浦 中 / シオ建築設計事務所による、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」Green Lounge の壁の左官と腰壁。 photo©淺川敏

子浦 中 / シオ建築設計事務所による、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」Red Lounge の壁の左官と腰壁。奥に見えるのはTunnel Cave。 photo©淺川敏

子浦 中 / シオ建築設計事務所による、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」Tunnel Cave の先にある階段。階段を上ると隣の棟にある"Big Eaves Lounge" とつながる。 photo©淺川敏

子浦 中 / シオ建築設計事務所による、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」曲線階段。人の動きに合わせるように手摺が終わる。 photo©淺川敏

子浦 中 / シオ建築設計事務所による、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」階段上からTunnel Cave を見る。 photo©淺川敏

子浦 中 / シオ建築設計事務所による、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」アーチの石壁と真鍮。アーチの石は化石の表情が特徴的なジュライエロー。 photo©淺川敏

子浦 中 / シオ建築設計事務所による、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」石の端部納まり。角には丸く加工した真鍮を入れることでぶつかっても痛くない、石が欠けない優しいディテールとしている。 photo©淺川敏

子浦 中 / シオ建築設計事務所による、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」八の字に開いている後足が特徴的なオリジナルの椅子。強度を保つためにスチールで制作し、体に触れるアームには木を使用した。 photo©淺川敏

子浦 中 / シオ建築設計事務所による、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」オリジナルの椅子。ZOZOBASE の焼印入り。 photo©淺川敏

子浦 中 / シオ建築設計事務所による、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」コンクリートテラゾ仕上げの床とSUS 目地。 photo©淺川敏

子浦 中 / シオ建築設計事務所による、茨城の、ZOZOTOWNを運営するZOZO社の物流拠点の休憩ラウンジ「7 Gates Lounge」今回のために制作したオリジナルパーケットフローリング。ZOZO の会社名をパーケットのデザインにしている。 photo©淺川敏
以下、建築家によるテキストです。
ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZOの物流拠点の増床計画である。
発注者からは使いやすさ、拡張性、フレキシビリティを求められた。それらを担保するために大きなワンルームのラウンジを7つの部屋に区切り、壁に沿ってソファ席を作ることにした。ソファ席は、拡張性に優れている上に、レイアウトが乱れにくく整理整頓しやすいという利点がある。
ラウンジは全長約70mで横長の珍しい平面形状をしている。この長さを活かした意匠にするため、ラウンジ間の開口はつくばの縄文遺跡の入口から着想したアーチ形状とし、各ラウンジの天井高に合わせてアーチの高さを決定した。各ラウンジは似た形状のため利用者が誰でも区別できるように、ZOZO社のロゴを使ったカラフルな壁を作り識別できるようにした。天井が高く明るいラウンジで気持ち良く休憩したいスタッフにはぴったりの場所である。たくさんのスタッフがロッカー室や倉庫へ行くための動線として高い視認性、床の高い耐久性が必要になる横長形状の通路を兼ねた休憩室は、つくばにあるワイナリー、ワインカーブのアーチ天井から着想しTunnel Caveという名前をつけた。ここは落ち着いて休憩したいスタッフ向きである。ここから各ラウンジにアクセスする場合、ラウンジの形状が似ているために迷いやすい。そのため、ラウンジの名前にもなっている壁の色を、Tunnel Caveからアクセスする腰壁にサインとしてつけることで利用者が迷いにくくなる。
これらのラウンジでは、働いているスタッフが、大きな窓のある本物の木の床、左官の壁のラウンジでゆっくりとくつろぐことができる。たくさんのスタッフが一度に働く大きな施設において、その個性と感性、使い勝手に応えるべく多様でフレキシブルな場所を設けた。「ZOZOBASE」の焼印入り椅子や「ZOZO」をかたどったフローリング、コーポレートロゴのカラーを用いた壁のあるラウンジで休憩時間をゆっくり過ごすことでZOZOグループの一員として一体感が得られ、同じグループ同士で働くスタッフ同士の連帯感を高めることのできる場所を作った。
■建築概要
所在地:茨城県
用途:休憩ラウンジ
規模:1380.6m2
設計監理:シオ建築設計事務所
照明設計:杉尾篤照明設計事務所
施工:西松建設
家具:インターオフィス
什器:クレド
植栽:solso
竣工:2019年9月
設計期間:2018年11月~2019年4月
工事期間:2019年5月~8月
撮影:淺川敏