SHARE 森田悠紀 / 森田悠紀建築設計事務所による、東日本の住宅「L-house」
森田悠紀 / 森田悠紀建築設計事務所が設計した、東日本の住宅「L-house」です。
とある郊外に建つ住宅である。周辺には僅かに畑が残り、長閑な雰囲気が感じられる環境であった。
2台分の駐車場を確保するという条件と、解体を行なった既存家屋の半地下駐車場の範囲について、地盤を考慮し庭として計画することにより、コンパクトな庭を囲むL字型の配置・平面計画となった。
1階では庭を囲む様にダイニング、リビング・和室を配置し、アプローチを含めて庭を3方向から眺めることが出来る。また、高度斜線による高さ方向の制限に対して、キッチン及びリビング・和室の床の高さを下げることで天井高さの確保と、スケールの変化を生み出した。このことにより、それぞれの場所がL字型のワンルームの一部でありながらも、異なるスケールと庭への眺めを持つ居場所となる。
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以下、建築家によるテキストです。
とある郊外に建つ住宅である。周辺には僅かに畑が残り、長閑な雰囲気が感じられる環境であった。
2台分の駐車場を確保するという条件と、解体を行なった既存家屋の半地下駐車場の範囲について、地盤を考慮し庭として計画することにより、コンパクトな庭を囲むL字型の配置・平面計画となった。
1階では庭を囲む様にダイニング、リビング・和室を配置し、アプローチを含めて庭を3方向から眺めることが出来る。また、高度斜線による高さ方向の制限に対して、キッチン及びリビング・和室の床の高さを下げることで天井高さの確保と、スケールの変化を生み出した。このことにより、それぞれの場所がL字型のワンルームの一部でありながらも、異なるスケールと庭への眺めを持つ居場所となる。
2階はひとつながりの片流れの天井が各室を連続する計画とし、どの部屋からも大きな一つの屋根の下にいることが感じられる。
部屋の入り隅に設けられた開口部からは柔らかな光が差し込み、この土地の空気感を反映したかのような穏やかさの感じられる建築となった。
今後、小さな庭の木々が育ち、街の風景の一部として馴染んでくれることを期待している。
■建築概要
設計:森田悠紀 / 森田悠紀建築設計事務所
構造:蒲池健 / KMC
施工:愛和建設株式会社
用途:専用住宅
構造:木造
規模:地上2階
竣工:2020年6月
写真:西川公朗