SHARE 岸名大輔 / BAUMによる、福井・鯖江市の、既存の工場兼事務所の改修「エクセル眼鏡」
岸名大輔 / BAUMが設計した、福井・鯖江市の、既存の工場兼事務所の改修「エクセル眼鏡」です。クライアント企業のウェブサイトはこちら。
福井県鯖江市は日本最大のメガネの産地であり、日本各地、世界中から視察に訪れる場所である。
約35年前メガネ工場兼事務所として建てられたこの物件は、建築当時丁寧に造られ長い間大切に使われていた建物であった。この古いながらも美しくかつ工場部分に合わせて1階の階高が5.3mという高さであるという特徴に注目し、同年代に日本各地で造られた名作美術館をイメージしコンセプトとした。部品の搬入などで出入りが多いエントランスは既存の位置とほとんど変えず、事務室と倉庫や給湯室といったバックヤード機能を集約させて動線をクリアにした。事務空間は閉鎖的になりがちだが、ガラス張りと天井が高い空間で開放感を持たせた。また間仕切り壁に木板を使用することで、躯体コンクリートの冷たい印象を緩和させた。
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以下、建築家によるテキストです。
福井県鯖江市は日本最大のメガネの産地であり、日本各地、世界中から視察に訪れる場所である。
約35年前メガネ工場兼事務所として建てられたこの物件は、建築当時丁寧に造られ長い間大切に使われていた建物であった。この古いながらも美しくかつ工場部分に合わせて1階の階高が5.3mという高さであるという特徴に注目し、同年代に日本各地で造られた名作美術館をイメージしコンセプトとした。
部品の搬入などで出入りが多いエントランスは既存の位置とほとんど変えず、事務室と倉庫や給湯室といったバックヤード機能を集約させて動線をクリアにした。事務空間は閉鎖的になりがちだが、ガラス張りと天井が高い空間で開放感を持たせた。また間仕切り壁に木板を使用することで、躯体コンクリートの冷たい印象を緩和させた。
ミーティングルームは大きく開口をとることで、開放感を持たせつつ、きれいに手入れされていた既存の庭を眺められるようにした。海外からの視察や工場見学にも対応できるように、大人数での使用も可能となるようフレキシブルな計画となっている。
機能的な面での問題解消と、会社として周辺地域そして海外との関わり方をアップデートできた良い機会に参加できたのではないかと思う。
■建築概要
竣工年月:2020年5月
所在地:福井県鯖江市
設計:BAUM 岸名大輔
主要用途:事務所
工事種別:リノベーション
主要構造:RC造4階建て
施工面積:215.45㎡(1階事務所部分)
施工:サイト建設
写真:Mov 明直樹
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・床 | 床 | |
内装・壁 | 壁1 | EP塗装仕上げ |
内装・壁 | 壁2 | |
内装・天井 | 天井 | 躯体現し |
内装・造作家具 | ミーティングルーム | |
内装・造作家具 | 事務室 | ホワイトアッシュ突板 |
内装・照明 | 照明1 | |
内装・照明 | 照明2 | |
内装・設備 | 電気機器 | (神保電機) |
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