SHARE ズントー事務所でプロジェクトリーダーを務める杉山幸一郎による連載エッセイの最新回「雑誌の季節」
ピーター・ズントー事務所でプロジェクトリーダーを務める杉山幸一郎による連載エッセイの最新回「雑誌の季節」が公開されています。
ピーター・ズントー事務所でプロジェクトリーダーを務める杉山幸一郎による連載エッセイの最新回「雑誌の季節」が公開されています。
齋藤隆太郎が主宰する「株式会社DOG」の、設計スタッフ(正社員)を急募のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
設計スタッフ(正社員)を募集します。※急募
DOGでは、建築思想と建築計画の共有をテーマに、「良い塩梅」な建築設計を目指しています。
私たちは業務拡大のため2020年9月に北新宿のビル1Fをリノベーションし、新しい路面のオフィス構えました。現在世田谷の長屋や茅ヶ崎の住宅など複数のプロジェクトが動いています。大学研究室との協働プロジェクト等も今後始まります。
今までの建築作品の多くは雑誌やWEB等で対外的に発表しており、また展覧会出展の機会が多いことから、通常実務だけではない多様な設計業務が可能です。
またプロポーザルにも積極的に取り組みますので、意欲のある明るい方のご応募をお待ちしております。
※色々な建築家が遊びに来ます。
※大学院インターン(単位付与)やアルバイトも多く来ます。【代表/齋藤隆太郎】
1984 東京都生まれ
2006 東京理科大学工学部建築学科卒業
2008 東京理科大学大学院工学研究科建築学専攻修了
2008-2014 株式会社竹中工務店設計部
2014 株式会社DOG一級建築士事務所設立
2015- 東京大学大学院工学研究科建築学専攻博士後期課程
2015- 日本工学院非常勤講師
日本建築学会の建築討論の2020年12月の特集「建築作品評価をめぐる素朴疑問 ─── 厳選5問に対する平易で偏った回答集」が公開されています。
建築作品って宿命的に「褒められ下手」なのかも。だってあまりにべったりと社会や時代にくっついている。どんな人のためにもつくられ、あまりに多様なスケールにわたって、何でも建築でございと節操がない。それにあまりにも共著者が多くて誰が作者なのかもケース・バイ・ケース。そんな模糊たる有象無象の海から、「作品賞」の名に値するものを選び出そうとしたとたん、たちまち数々の「?」が頭をもたげてくるのも無理はないというものです。
その「?」に対する回答集をお届けします。
以下は各論考への直接リンクです。
古谷誠章+NASCAが設計した、長野・水内郡の、畜舎兼事務所「アファン ホースロッジ」です。施設の公式サイトはこちら(公開されている訳ではないですがイベント等が企画されているようです)。
C.W.ニコルさんの依頼でつくった厩「アファン ホースロッジ」です。
馬といっても乗馬用の馬ではなく、荷物を運ぶ馬と共に生活するため、馬を繁殖させることのできる厩舎です。
馬房の隔壁には馬搬により運び出した間伐材による板倉工法を用いた木造の建屋で、馬房と馬の世話をするホースマンの生活の拠点となる管理等とが繋がっており、馬と人が常にそれぞれの気配を感じられるように全体が緩やかに湾曲した構成となっています。これは現代の「曲り家」ですね、ニコルさんと話をしていました。
管理棟にも馬房にもロフトが設けられており、ホースマンの寝室や、研修生やインターンが来た際の寝場所としても使うことができます。
馬はその体から冬場でもかなりの水蒸気を発するので、その湿気を開放するために、切妻の頂部には腰屋根状の換気塔を設け、常に重力換気がなされるように計画しました。
湾曲したその外観は、周囲の黒姫の山々の景観とも繋がるよう意識しています。
金山大+小泉宙生 / SWINGが設計した、大阪市のシェアハウス「HAYA OSAKA」です。
敷地は天王寺から自転車で数分の距離にあり、古くからの地域住民の繋がりが残る大阪市内には珍しい歴史の面影(環濠集落)のある街並みです。
エリア特性を調査する中で、近くにある神社のお祭りには、前面道路に地車が賑やかに練り歩き、横の公園では縁日もでて活気があるエリアの中心的な役割を担っていることも分かりました。
そのような地域に建つシェアハウスの相応しい姿とは、街に閉じたワンルームとは違い、地域と緩やかにつながる建築が望ましいのではないか?
公私の距離感のグラデーションをどのように建築計画に反映するか?
「住人同士 / シェアハウス / 街」 といったつながりを設定し、プランの推敲を重ねました。奥行方向が長い敷地形状を生かし、建物配置をL字型とすることで出来た中庭を、住人たちが自由に使える外部空間として位置付けました。菜園などができる余白を残した中庭からパーゴラのある開放的なテラス、そして床レベルを下げてテラスに近づけたダイニングスペースが繋がり、屋内から屋外へ自然に流れるような居場所の構成を試みています。
また、立体的で奥行き感のある場の構成や見え方、階段の上下移動の視線の動きにも配慮し、中間領域や移動空間も居場所になるようスタディコーナー、ライブラリーコーナー等の様々な居場所を点在させています。
小林良孝建築事務所が設計した、愛知・名古屋市の、集合住宅の一住戸を改修した事務所兼住宅「House I」です。
名古屋の都市部にある築40年を過ぎた集合住宅の一住戸のリノベーション。
もともと事務所として使われていた空間を一度解体し、まっさらな骨格だけを残して新たに事務所兼住宅として空間を再構築した。
この住戸は、4周全て外部に面し尚かつ南側が共用廊下に接しているため、南からの採光がとれないという、通常のマンション特有の間取りとは少し異なったキャラクターを持つ一室でした。
その一見短所ともとれる部分を長所に変換すべく空間を分節。居住のメインとなるLDKとワークスペースを長手方向に据え、東・西・北の3方向に開けられた開口部からの光が行渡るよう、壁で間仕切ることはしませんでした。
今回のリノベーションにおいて、無骨で重厚な印象を持つRCの柱梁の存在感からの解放を主題として考えました。
新築であれば構造も含めて総合的にデザイン出来るが、マンションのリノベーションにおいては、既にある構造躯体である柱梁を自由にさわることが出来ない。
その重たく存在を主張する柱や梁から解放され、その圧迫感を少しでも低減出来れば、生活ががもっと軽やかで自由に心地よく暮らせるのではないかと考えた。
岸名大輔 / BAUMが設計した、福井・鯖江市の、既存の工場兼事務所の改修「エクセル眼鏡」です。クライアント企業のウェブサイトはこちら。
福井県鯖江市は日本最大のメガネの産地であり、日本各地、世界中から視察に訪れる場所である。
約35年前メガネ工場兼事務所として建てられたこの物件は、建築当時丁寧に造られ長い間大切に使われていた建物であった。この古いながらも美しくかつ工場部分に合わせて1階の階高が5.3mという高さであるという特徴に注目し、同年代に日本各地で造られた名作美術館をイメージしコンセプトとした。部品の搬入などで出入りが多いエントランスは既存の位置とほとんど変えず、事務室と倉庫や給湯室といったバックヤード機能を集約させて動線をクリアにした。事務空間は閉鎖的になりがちだが、ガラス張りと天井が高い空間で開放感を持たせた。また間仕切り壁に木板を使用することで、躯体コンクリートの冷たい印象を緩和させた。
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