SHARE 村上隆のアート作品を客室に配した、グランドハイアット東京での1室限定の泊れるアートプライベートギャラリー。期間限定で宿泊料金は45万円
アーティストの村上隆のアート作品を客室に配した、グランドハイアット東京での1室限定の泊れるアートプライベートギャラリーです。期間限定(2021年1月9日~2021年6月1日 ※予定)で宿泊料金は45万円に設定されています。
村上隆によるコメント
“僕が世界各国を巡って、ホテルで滞在するような生活を送り始めてから、ハイアット系に泊まるとき、エントランスから各部屋まで、ビッシリとアート作品が展示されてて「アートって、こういう文脈のニーズもあるんだなぁ。」と僕のやっているARTの文脈とはある意味違っていたので、へぇ〜っと感心していました。そんな世界にも、1度入ってみたいと思ったのですが、入り口が見つからず、手も足も出ませんでした。今回、こういう特別な機会を頂いて、こうしてホテルの一室に僕の作品を飾れることになって、長い間の夢が叶ってうれしいです。
以下は、設置作品と村上自身によるコメント
部屋入り口脇「With Baby Flower(上)」・「STAND UP(下)」
“1番最初の両脇にあるのはウェルカム版画。お花親子のイメージの半分半分が、左右両方に分かれてます。お庭にある10mのお花親子は金箔で彩られてますけども、絵画にしますとこういったカラフルな感じのイメージなので、それを右と左に分けて、琳派風な金とプラチナ箔の背景にしてみました。”
正面のテレビ床「フラワーボールラグ」
“今から遡ること15年程前に、ルイヴィトンの当時の社長、イヴ・カルセルさん(故人)が、インドに、手作りのラグを作るすごく良い業者さんがいて自分のお友達なんで、ぜひ隆のラグを作ろうよと、そういった企画で作り始めた作品です。手作りで1個1個が違って、当時の僕は、メカニカルな仕上がりを求めていたので、何度も何度もやり直しをしてもらったりして、アシスタントが2週間、インドの湖のほとりの工房で指示出しをしたこともあったのですが、結局そのインドの工房が、僕のダメ出しにギブアップをして数個しかできなかったんです。その内の1個なんで非常に貴重なものです。手織りでめちゃくちゃ大変なものなのに、当時の僕はこの良さが分からずに、もっとメカニカルにしてくれと、無茶振りリクエストを出し続けていたという暴挙。今見ると手作りの独特の風合いがあって、いいですよね。当時の工房の皆さん、ゴメンなさい。僕的には好きなんですけど。色々と手作りであるからして、風雪にも耐えられるようなことになっていて、とても良い仕上がりになっていると思います。イヴさん素敵なアイデアをありがとう、、、という祈りもこもった作品です。”
正面テレビ横「フラワーボール(大・中・小)」
“EDもののぬいぐるみ作品です。制作するのが、とにかく大変な代物です。サンアローという、20年以上お付き合いしているぬいぐるみメーカーの関さん、又井さんのお二人が、いつもものすごいぬいぐるみ愛で制作してくれて、命が吹き込まれているものです。”
リビングルーム「お花のEMOJI」
“過去に作ったことのない、挑戦的なピースです。ピュアにカワイイキャラたちのお出迎えを演出しています。気分は、ヨーロッパのお城を持つコレクターのお家訪問でしょうか。”
リビングルーム「お花の親子といっしょ」サイズ:高さ約1950mm(内台座100mm)
“このお部屋に泊まりに来て下さるお客様って、どんな気持ちで来てくれたのかしら。僕も最大限のおもてなしをしたい!!だから、人と同じ大きさのお花の親子を、新規に制作しました。ぜひ投稿用の写真を撮影してくださいね。”
リビングルーム デスク 「HOLLOW」 サイズ:高さ187mm×幅385mm
“日本のロックバンドの「ゆらゆら帝国」というバンドの『空洞です』という曲がありまして、その『空洞です』を英訳すると「HOLLOW」となり、それを作品化しました。僕の博士論文のタイトルが「意味の無意味の意味」って、既にそういう虚無がテーマになっていたのですが、この歌が本当に全てを言い当ててくれて、我が意を得たりと嬉しくなりました。今回製作した小さめの立体作品は、南部鉄で、物凄く重量感のあるものに、下の台座が村上のカモフラージュの柄を使ったもので、特別にこのために作ったものです。このホテルのために作った新作の中でも、新しい挑戦に満ちた作品です。”
ベッドルーム壁「お花の森(上)」・「Zzz(下)」
“ダブルベッドルームでゆっくりと休まれる空間に、お花と一緒に寝られるように、壁に、ベッドに、お花の親子だらけにしてみました。マルチカラーのお花の花びらに、青だったら青、紫だったら紫のお花がびっしりと埋め尽くされたものがベッドの頭の上に展示されており、そして版画の方は、皆さんと一緒に横になっている、お花の親子が寝ている様を図像化しました。”
ベッドルーム「お花の親子のぬいぐるみ」 サイズ 全長1800mm
“みたまんま、そのまんまのお花の親子のぬいぐるみです。”
来客用トイレ「Puuuu」
“ウンチ!もし一緒にお子様とお泊まりになったなら、きっと大ハシャギしてくれるでしょう!!”
バスルーム内トイレ「お花の親子」
“この図像が、ピン!と頭の中でひらめいた、お花の親子のはじめてのイメージです。”
六本木ヒルズ『ROPPONGI HILLS TAKASHI MURAKAMI PROJECT』を受け、コラボレーション企画の第三弾として、世界初の客室プランが実現いたしました。ホテル内の三大スイートの一つ、チェアマンスイートに村上氏自らが客室のプランを手がけております。本プランのために制作した195cmで金箔を施した”お花の親子”彫刻、ベッドにはお花の親子のぬいぐるみが、リビングルームには絵画だけでなくラグやお花ボール、バスルームやトイレにまでアートが登場し、カラフルでキュートな村上隆ワールドが客室中に広がります。世界に1つしかない”お花”に囲まれた至福のひとときをお過ごしください。
客室は館内に1室しかない大きな窓から臨む景色が印象的なチェアマンスイート。厳選された天然素材を用い贅沢な空間でコンテンポラリーなデザインながら、心地よく温もり溢れる、レジデンスのような雰囲気です。そして村上隆氏直筆のサイン入りアートブックもプレゼント。そのほか、グランド ハイアット 東京のシェフがご用意する、お花をモチーフにしたお部屋の中で楽しめる本プラン限定のディナーコースやお花のスイーツボックスも含まれているほか、オプションで国内外多数のネイルコンテスト入賞者が客室にて施術するお花ネイルアートもございます。
■施設概要
プラン名/価格(税・サービス料別):
Roppongi Hills Takashi Murakami Project 村上隆 フラワーギャラリー ステイ
宿泊料金:450,000円(一泊2名様まで、お一人様追加は20,000円、最大3名様まで)
※サイン入りアートブックは1滞在、一組につき1冊となります。
宿泊期間:2021年1月9日(土) ~ 2021年6月1日(火)チェックアウト分まで(予定)
※2020年12月28日(月)より公式ウェブサイトにて販売開始