MoY architects / 山本基揮建築設計が設計した、長野・安曇野市の住宅「House Azumino」です。
長野県安曇野市の山麓に建つ、夫婦と子供二人のための住宅。
東京との二拠点居住の夫、仕事上、人を家に招くことの多い妻、二人の「周りの環境を活かし、人の集まる、気積の大きな空間」という要求と、雑木林と農地の境界に建つ建築のあり方、これからの暮らしに対する可変性。この3点に考慮し、設計を進めました。
南側に広がる田んぼと山並み、北側の雑木林、二つの異なる庭に対して開き、外部へ連続する大きな内部空間を実現するため、リング状の架構に、二つのL型のボリュームを重ね合わせ、切妻屋根をのせました。南北に視線が通り、二つの庭へと接続する大きな空間。「 」に挟まれた雁行する余白のスペースを中心に、点対称な空間構成をとることで、住宅の内部には対比関係が生まれます。
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以下、建築家によるテキストです。
長野県安曇野市の山麓に建つ、夫婦と子供二人のための住宅。
東京との二拠点居住の夫、仕事上、人を家に招くことの多い妻、二人の「周りの環境を活かし、人の集まる、気積の大きな空間」という要求と、雑木林と農地の境界に建つ建築のあり方、これからの暮らしに対する可変性。この3点に考慮し、設計を進めました。
南側に広がる田んぼと山並み、北側の雑木林、二つの異なる庭に対して開き、外部へ連続する大きな内部空間を実現するため、リング状の架構に、二つのL型のボリュームを重ね合わせ、切妻屋根をのせました。
南北に視線が通り、二つの庭へと接続する大きな空間。「 」に挟まれた雁行する余白のスペースを中心に、点対称な空間構成をとることで、住宅の内部には対比関係が生まれます。
点対称な構成による、同じ形状のフレームを通すことで、東西南北の光の機微、刻一刻と変わる状況の変化、四季折々の景色といった差異がより鮮明に描き出されます。
また、単純なグリッドによる室の配列と、部屋やロフト等、各スペースを対称に並置することで生まれる選択可能性が、子育て後を見据えた、これからの生活に、柔軟性もたらすと考えています。
■建築概要
設計:MoY architects / 山本基揮建築設計
構造:村田龍馬設計所
敷地:長野県安曇野市
設計期間:2018年12月-2019年8月
竣工年:2020年3月
敷地面積:1480.53㎡
建築面積:96.81㎡
延床面積:141.41㎡
施工:Space Design
企画:TAMAGO FACTORY
写真:三嶋一路