SHARE ル・コルビュジエによる浮かぶ建築「アジール・フロッタン」復活プロジェクトのシンポジウムが開催。日本建築設計学会の主催で、遠藤秀平・竹山聖・五十嵐太郎・加藤道夫・山名善之が参加
- 日程
- 2021年3月12日(金)
ル・コルビュジエによる浮かぶ建築「アジール・フロッタン」復活プロジェクトのシンポジウムが開催されます。日本建築設計学会の主催で、遠藤秀平・竹山聖・五十嵐太郎・加藤道夫・山名善之が参加します。開催日時は2021年3月12日(金)14時~。会場は東京都港区六本木の国際文化会館レクチャーホール。参加の事前申し込みはこちらのページから。【ap・ad】
テーマ:戦間期のル・コルビュジエとアジール・フロッタンを考える
アジール・フロッタンは、第一次世界大戦と第二次世界大戦の戦間期に、コルビュジエによってリノベーションされた、難民のための「浮かぶ避難所」である。
本報告会では、「白の時代」の建築という視点から、その位置付け、またその文化的意義や可能性について考えたい。また「難民のための建築」という視点から、コロナウィルスの未曾有の脅威に直面し、我々も感染難民予備軍となった現在において、建築の今後の役割について考えたい。
また、同イベントはオンライン同時配信されます(オンライン視聴の場合は申込み不要)。
以下のyoutubeより閲覧可能です。
以下で「アジール・フロッタン」のその他の写真と概要を掲載します
以下の写真はクリックで拡大します
アジール・フロッタンの概要と軌跡
「アジール・フロッタン」は、もともとパリ市内に石炭を運搬するために使用されてきたコンクリート箱船を、1929年にル・コルビュジエが救世主軍からの依頼で難民(第一次世界大戦後のパリ市内にいた経済危機や紛争による難民)を収容するための避難所として改修した船(ルイーズカトリーヌ号)=浮かぶ建築のプロジェクト名である。
コルビュジエによる改修から90年程が経過し、コンクリートの劣化が進み修復が行われてきた。しかし、2018年初頭ごろからセーヌ川の増水により2月11日水面下に姿を消してしまった。当時日本からコルビュジエの元に行った前川國男が担当した作品でもあり、この浮かぶ建築を復活させるためのプロジェクトが2019年春からスタートした。
2020年10月19日、水没から2年10ヶ月、ついにアジール・フロッタンがセーヌ川に再び浮上した。今後は修復を行い、一般の人々にも広く利用されるような文化交流拠点としての再生を目指している。
■イベント概要
チェーンレクチャー・シンポジウム概要
日程:2021年3月12日(金)
時間:14時~18時
場所:国際文化会館 レクチャーホール■申込ページ(先着60名)
http://www.adan.or.jp/news/event/3079※コロナ禍ではありますが、会場を広めにとり、対面形式にて開催予定です。
ご参加希望の方は、上記urlより申し込みください。■配信url
https://youtu.be/AxiOHsVMlCcまた当日はYoutubeにてlive配信予定です。オンライン視聴の場合はお申込み不要です。上記URLにアクセスいただければ幸いです。
第1部 チェーンレクチャー
14時15分~16時30分(25分×5=125分)
遠藤秀平(建築家/神戸大学大学院教授)
竹山聖(建築家)
五十嵐太郎(建築史・建築評論家/東北大学大学院教授)
加藤道夫(建築理論/東京理科大学客員教授)
山名善之(美術史家、建築家)第2部 シンポジウム
16時40分~18時
モデレーター:五十嵐太郎
パネリスト:竹山聖 加藤道夫 山名善之 遠藤秀平主催:日本建築設計学会(LCの船再生委員会)
共催:国際文化会館
協力:ASJほか