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アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート
photo©architecturephoto

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日程
2021年6月24日(木)
–
9月26日(日)
architecture|exhibition|feature
会場構成TOTOギャラリー・間アンサンブル・スタジオ建築展
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポートGallery1(下階)の展示フロア全体を見る。 photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート「バザール」。 photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート「バザール」。 photo©architecturephoto

アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」をレポートします。
展覧会の会期は、2021年6月24日~9月26日まで(※会期が延長されました 21/8/8)。要事前予約での開催です。


TOTO・ギャラリー間にて、スペインの建築設計事務所アンサンブル・スタジオの展覧会「ARCHITECTURE OF THE EARTH」が始まる。アンサンブル・スタジオは、アントン・ガルシア=アブリルとデボラ・メサによる建築家ユニットで、スペインとアメリカを拠点としている。二人ともアメリカの大学で教鞭をとるなどアカデミックにも活動している。彼らの作品は活動初期のからその構造に対するスタンスには独特のものがあり、一部のコアな建築家たちから注目を集めていたが、その活動がより注目されるようになったのは、2010年に完成した「トリュフ」と名付けられた小さな居住空間の作品以降だろう。

以下の写真はクリックで拡大します

アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポートアンサンブル・スタジオによるステートメント。 photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポートスペース中央には「コンセプト・モデル」が並ぶ。 photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポートGallery1(下階)の展示フロア全体を見る。 photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート photo©architecturephoto

このトリュフという作品はその構法含め注目を集めた。簡単に説明すると、敷地となる土地の土を掘り、穴をつくる。そこに内部空間を作るための型枠として干し草を入れる。そしてそこにコンクリートを流し込む。土を取り除き、固まったコンクリートの一部を切り取り、中の干し草を取り除くために子牛に食べてもらう!そして、この躯体に建具や家具類を設えることで住居が完成するのである。この作品は日本の建築雑誌の表紙を飾るなどの注目を集め、アーキテクチャーフォトでの紹介時にも大きな注目を集めることになった。

その後も様々なアプローチで活動を続けるのであるが、近年の代表作は、アメリカ・モンタナ州に2016年に完成した「ランドスケープの構造体」と言っていいだろう。ティペット・ライズ・アート・センターの依頼で、広大な大地の中に建築とも彫刻とも言っていいような構築物を設計したのであるが、この建築も構法に特徴がある。敷地に巨大な穴を掘りそれを型枠として、配筋しコンクリートを流し込む。そしてそれをクレーンで持ち上げ固定することで完成するのである。

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アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート「ランドスケープの構造体」として2016年に実現した作品。 photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート「ランドスケープの構造体」として2016年に実現した作品。 photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート「ランドスケープの構造体」として2016年に実現した作品。 photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート「ランドスケープの構造体」として2016年に実現した作品。 photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート土台の素材は発泡スチロールに土をまぶしたもの。その素材感は印象的。 photo©architecturephoto

このような、大地と密接に関係するような構法を開発し建築を作り続けている彼らの、試みの一端に触れることができるのが今回の展覧会「ARCHITECTURE OF THE EARTH」だ。ギャラリーの最初のフロアは「アイディアラボと中庭(リサーチ&デザイン)」と名付けられており、先にも紹介した「ランドスケープの構造体」の模型を含む、進行中のプロジェクトに関するものや、様々な実験に用いられた模型が展示される。模型とはいってもスケールがあらかじめ設定されたものではなく、建築家自身が手を動かしスタジオの地面を掘りコンクリートを流すなど実験の中で生まれた成果物のようなものである。

実際にそれらを目の当たりにすると、その素材感含め、私たちが当たり前に想像する建築とは違うものがそこにあるようにも見える。まるで自然の延長に存在する構築物といった印象だ。また、それらの成果物の上には、それぞれスクリーンが設置してあり、制作のプロセスなどの詳細が動画で紹介されている。これを見ていると彼らがどのように考え実験しているかの一端を知ることができるだろう(上のフロアではより詳しいプロジェクトの建設風景の動画が上映されている)。

以下の写真はクリックで拡大します

アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート「砂漠の岩」と名付けられたプロジェクトのコーナー。サウジ・アラビアを敷地に実現に向かっているプロジェクト。 photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート「バザール」。 photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート「バザール」。 photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート「バザール」。 photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート「メンヒル・ミュージアム」。 photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート「スラブービジターズ・センター」。 photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート「スラブービジターズ・センター」。 photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート「アート・ロック」。 photo©architecturephoto

このような作品群を見ていると、アンサンブル・スタジオは、何かプリミティブで根源的な建築を熱心に志向しているように思えるのであるが、そこで使われている素材等を注意深く見ていると、この建築家は、そんなに単純ではないようにも思える。話が変わるが、彼らは、このような建築を手掛けると同時に「WoHo」と名付けられたプレハブ建築のスタートアップの運営も手掛けている。そこではプレファブリケーションの可能性を追求しているそうだ。ギャラリー間での展示で見られるような、非合理的とも思える建築を手掛けると同時に、合理性を追求する建築を手掛ける側面も持ち合わせているのである。

展示を実際にみて驚いたことのひとつは、展示物の敷地や台座となっている素材が、実は発泡スチロールだったことだ。発泡スチロールに土をまぶすことで独特の質感を実現している。このような建築を志向する建築家であったら、実際の土を固めるなどのアプローチをとるのではないかと思うのだが、彼らは、この素材が軽量であり、実際の輸送に関してもメリットが大きいことから採用しているのだという。また、かなり以前よりアンサンブル・スタジオがyoutubeを活用してそのプロジェクトのプロセスを発信しているなど最新の方法を取り入れることにも躊躇がないことも思い出された(加えて彼らは、instagramも活用している)。

以下の写真はクリックで拡大します

アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート photo©architecturephoto

こんなエピソードを聞いたり思い出したりすると、アンサンブル・スタジオが単にプリミティブで彫刻的な建築を志向していると理解するのは誤りのように思えてくる。大地を型枠とし建築を作り上げるアプローチの背景には、未だ我々が気づいていない合理性があり、彼らにはその一端が見えているのではないかと思えてくる。

フロアの一部には、実際にサウジアラビアにおいて実現に向けて進んでいるという成果物も展示されている。これらの建築には内部空間があり、「ランドスケープの構造体」よりも建築らしくなるようである。もしかすると、これらの建築が完成した時には、彼らのアプローチの合理性が世に広まり、未来のスタンダードになっているかもしれない。

以下の写真はクリックで拡大します

アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート上階では「オーディオビジュアルランドスケープ」と名付けられた展示が展開。 photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート「カン・テラ(大地の家)」「トリュフ」「ランドスケープの構造体」の3つが映像で紹介される。 photo©architecturephoto
アンサンブル・スタジオの、TOTOギャラリー・間での建築展「ARCHITECTURE OF THE EARTH」のレポート photo©architecturephoto

最後になるが、この展覧会は、2020年・2021年のコロナ禍によって何度も延期を余儀なくされた。実際に建築家が日本を訪れることも叶わなかった。しかし建築家はギャラリー間のチームと共にテクノロジーを駆使することによって、会場構成の隅々に至るまで、自身のコンセプトを反映させることができたのだという。このような状況においても開催を諦めずに実現させた関係者の皆さんにも感謝の意を表したいと思う。

■展覧会概要

展覧会名(日):アンサンブル・スタジオ展 Architecture of The Earth
展覧会名(英):Ensamble Studio: Architecture of The Earth
会期:2021年6月24日(木)~9月12日(日)
開館時間:11:00~18:00
休館日:月曜・7月22日(木)、23日(金)・夏期休暇[8月9日(月)~16日(月)]
※状況により、会期や内容等を変更する場合がございます。
ご来館の際には、TOTOギャラリー・間ウェブサイトにて最新情報をご確認ください。
入場料:無料 事前予約制*
*新型コロナウイルス感染拡大防止の一環として、会期中は展覧会、 Bookshop TOTO共通で事前予約制を導入して開催します。
会場:TOTOギャラリー・間
〒107-0062 東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F
東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口徒歩1分
TEL=03-3402-1010 URL=https://jp.toto.com/gallerma

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    ミースが1952年に計画して頓挫したインディアナ大学施設の計画が発見され、その計画の建設プロジェクトが2021年秋の竣工に向け進行中
    photo©Hadley Fruits

    SHARE ミースが1952年に計画して頓挫したインディアナ大学施設の計画が発見され、その計画の建設プロジェクトが2021年秋の竣工に向け進行中

    architecture|feature
    アメリカミース教育施設保存関連トーマス・ファイファー
    ミースが1952年に計画して頓挫したインディアナ大学施設の計画が発見され、その計画の建設プロジェクトが2021年秋の竣工に向け進行中Image courtesy the Eskenazi School of Art, Architecture + Design, Indiana University. photo©Hadley Fruits
    ミースが1952年に計画して頓挫したインディアナ大学施設の計画が発見され、その計画の建設プロジェクトが2021年秋の竣工に向け進行中Image courtesy the Eskenazi School of Art, Architecture + Design, Indiana University. photo©Hadley Fruits

    ミース・ファン・デル・ローエが1952年に計画して頓挫して忘れ去られていたアメリカのインディアナ大学施設の計画が発見され、その計画の建設プロジェクトが2021年秋の竣工に向け進行しています。本記事では建設中の写真とプロジェクトのプロセスを紹介します。

    こちらはリリーステキストの翻訳・抜粋

    インディアナ大学のマイケル・A・マクロビー学長(Michael A. McRobbie)は、6月17日、インディアナ大学卒業生で主要な寄付者であるエスケナージ夫妻(Sidney and Lois Eskenazi)と、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエの孫にあたる建築家ダーク・ローハン氏(Dirk Lohan)を迎え、インディアナ大学のエスケナージ芸術・建築・デザイン学校の新しい共有施設の落成式を行いました。現在建設中のこの建物は、ミースがインディアナ大学ブルーミントンキャンパスのために1952年に作成したデザインが最近再発見されたものです。

    トーマス・ファイファー・アンド・パートナーズ(Thomas Phifer and Partners)の建築チームが現代的にアレンジしたミースの建物は、2021年秋にオープンする予定です。トーマス・ファイファー・アンド・パートナーズは、エスケナジ・スクールからジョーダン・アベニューを挟んで真向かいに建設中のインディアナ大学の新ファーガソン・インターナショナル・センターの建築家でもあります。

    インディアナ大学の社交クラブであるパイ・ラムダ・ファイ(Pi Lambda Phi)のアルファシータ支部(Alpha Theta)のために依頼されたこのミースのデザインは、その後プロジェクトを放棄したため、約60年間忘れ去られていました。しかし2013年、インディアナ大学の学生時代に同支部の友愛会員であったシドニー・エスケナージ(Sidney Eskenazi)が、ミースの設計図の存在をマクロビー学長に知らせたことで、この建物が再び姿を現しました。インディアナ大学はその後、シカゴ美術館とニューヨーク近代美術館のアーカイブでプロジェクトの文書を見つけました。2019年、インディアナ大学は、エスケナージ夫妻からの2,000万ドルの寄付金をもとに、ミースの「ファーンズワース・ハウス」と同時期に設計され、設計思想や材料が似ている1万平方フィート(約930㎡)の2階建ての建物を実現することを発表しました。

    マクロビー学長は述べています。
    「カークウッド・ホールの19世紀末のロマネスク様式から、マイロン・ゴールドスミスがインディアナ州コロンバスに建設したリパブリック・ビルディングの20世紀半ばのモダニズム様式、そしてI.M.ペイが設計したインディアナ大学・エスケナージ美術館まで、インディアナ大学はその素晴らしい建築で知られています」
    「現代の偉大な建築家の一人であるミース・ファン・デル・ローエが設計し、ミースが設計した他の多くの有名な建物を彷彿とさせる素晴らしい建物が、IUブルーミントンキャンパスにまた一つ加わることになり、大変嬉しく、興奮しています。」

    ミースの建築は、幅60フィート(18.288m)、長さ140フィート(42.672m)の長方形の建物で、白く塗装された薄いスチールと10フィート(3.048m)四方の大きなガラスでできています。床から天井までの窓は、2階の中央にある正方形のアトリウムを囲むように配置されており、建物全体が透明であるかのような印象を与えています。低層部の大部分は外に向かって開かれており、2階や主階は地上からエレガントに持ち上げられています。建築的には、ファンズワース邸や、ミースがイリノイ工科大学で初期に構想した建築物の量塊性やフォルムと強い関係があります。

    ダーク・ローハンは述べます。
    「1957年から祖父のミース・ファン・デル・ローエと一緒に仕事をしてきた者として、彼が手がけたすべてのプロジェクトを知っているつもりでした。しかし、インディアナ大学から70年前のデザインを作りたいという連絡があるまで、このプロジェクトのことは知りませんでした。私と他の3人の孫たちは、この依頼を受けて考えた結果、これはミースの建築家としての存在意義を示す素晴らしいものになると思いました。そして、エスケナージ家の皆様のご支援と、建築家トーマス・ファイファー・アンド・パートナーズの卓越した職人技によって、この新しく、そして同時に古い施設が21世紀に、そしてそのために実現したことに、私たちは感謝しなければなりません。50年以上前に亡くなったミース・ファン・デル・ローエも、彼の象徴的な建物が最終的に誕生するのを喜んだだろうと確信しています。」

    • 残り3枚の写真と建築家によるテキスト
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    アメリカミース教育施設保存関連トーマス・ファイファー
    2021.06.23 Wed 08:50
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    ミースが1952年に計画して頓挫したインディアナ大学の施設を建設するプロジェクトが進行中

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    architecture|remarkable
    ミース教育施設インドネシア保存関連トーマス・ファイファー
    ミースが1952年に計画して頓挫したインディアナ大学の施設を建設するプロジェクトが進行しています
    www.designboom.com

    ミース・ファン・デル・ローエが1952年に計画して頓挫したインディアナ大学の施設を建設するプロジェクトが進行しています。リンク先に写真が17枚掲載されています。大学がシカゴ美術館とニューヨーク近代美術館のアーカイブからこのプロジェクトの資料を発見しそれを元に、トーマス・ファイファー&パートナーズ(Thomas Phifer and Partners)がアーキテクツとして関わって建設が進められているとのこと。建物は2021年秋に竣工するようです。

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    ミース教育施設インドネシア保存関連トーマス・ファイファー
    2021.06.23 Wed 07:30
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    SANAAが計画を進めていた、パリの老舗百貨店「サマリテーヌ」の改修が完了して写真が公開

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    architecture|video|remarkable
    リノベーション商業施設フランスSANAAパリ妹島和世西沢立衛
    SANAAが計画を進めていた、パリの老舗百貨店「サマリテーヌ」の改修が完了して写真が公開されています
    www.designboom.com

    SANAAが計画を進めていた、フランス・パリの老舗百貨店「サマリテーヌ(La Samaritaine)」の改修が完了していて写真が29枚、designboomにて公開されています。同百貨店は2005年から改修の為に閉店していたそうです。こちらには日本語でのニュース記事と動画も掲載されています。

    様々な現地メディアも改修された建築をレポートしています。

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    リノベーション商業施設フランスSANAAパリ妹島和世西沢立衛
    2021.06.23 Wed 07:03
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    ブルース・マウへのインタビュー動画「私たちは新しい生き方をデザインしなければならない」。コールハースと『S,M,L,XL』を制作したデザイナーとしても知られる

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    design|culture|video
    インタビューブルース・マウ

    デザイナーのブルース・マウへのインタビュー動画「私たちは新しい生き方をデザインしなければならない」です。制作はルイジアナ美術館です。

    If you are interested in the ground-breaking work of Bruce Mau, this is the one interview to watch. “Design is a mindset – of optimism and action. We cannot afford the luxury of cynicism.”

    Find out, how architecture and design can form and change the world we all are sharing. Designer-icon Bruce Mau here takes us through his life, career and design philosophy. Learn how the later was formed by growing up on a farm, the cold Canadian winter and why empathy is the beginning of all good design. “The way we live is either left to chance or it is designed. The moment you want specific outcomes, you are designing your life.”

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    インタビューブルース・マウ
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