中村竜治建築設計事務所による、群馬の店舗「ジンズイオンモール高崎」
photo©中村竜治建築設計事務所

中村竜治建築設計事務所による、群馬の店舗「ジンズイオンモール高崎」

中村竜治建築設計事務所による、群馬の店舗「ジンズイオンモール高崎」 photo©中村竜治建築設計事務所
中村竜治建築設計事務所による、群馬の店舗「ジンズイオンモール高崎」 photo©中村竜治建築設計事務所
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中村竜治建築設計事務所が設計した、群馬の店舗「ジンズイオンモール高崎」です。基本設計を中村竜治建築設計事務所が、実施設計をスペースが手掛けています。店舗の公式ページはこちら

ショッピングモールの中のメガネ屋さん。
虚構性が高いショッピングモールの中で頼りになる現実(文脈)は少ない。仕上げる前のコンクリートの床が唯一頼れそうなものだったので、そこから現実を積み上げていくことにした。

建築家によるテキストより

外から持ち込む現実としては、規格品である木の板を選んだ。それを仕上げていない床から積み上げることで展示台をつくっている。

建築家によるテキストより

通常の家具を作るときのような複雑な加工手間が省けるものの、ただ積むと面積の割に重くて材料を無駄に食う展示台になってしまう。そこで、下から偶数番目の板をずらし展示面積を増やしている。

ずらすことで角や辺が増えた展示台は、メガネを選ぶ人に様々な方向を向かせ、向かい側の人との視線を合いづらくしている。

建築家によるテキストより

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中村竜治建築設計事務所による、群馬の店舗「ジンズイオンモール高崎」 image©中村竜治建築設計事務所
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中村竜治建築設計事務所による、群馬の店舗「ジンズイオンモール高崎」 photo©中村竜治建築設計事務所
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以下、建築家によるテキストです。


ショッピングモールの中のお店

ショッピングモールの中のメガネ屋さん。
虚構性が高いショッピングモールの中で頼りになる現実(文脈)は少ない。仕上げる前のコンクリートの床が唯一頼れそうなものだったので、そこから現実を積み上げていくことにした。

外から持ち込む現実としては、規格品である木の板を選んだ。それを仕上げていない床から積み上げることで展示台をつくっている。

通常の家具を作るときのような複雑な加工手間が省けるものの、ただ積むと面積の割に重くて材料を無駄に食う展示台になってしまう。そこで、下から偶数番目の板をずらし展示面積を増やしている。

ずらすことで角や辺が増えた展示台は、メガネを選ぶ人に様々な方向を向かせ、向かい側の人との視線を合いづらくしている。台ごとにずらし方は少しずつ異なり、全体としても、緊張せず気軽に立ち寄り、気軽にメガネを手に取れる空間となっている。

■建築概要

名称:ジンズイオンモール高崎
用途:メガネ店
場所:群馬県高崎市棟高町1400イオンモール高崎2階
竣工:2020年4月15日
面積:352.84m2
施主:ジンズ
基本設計:中村竜治建築設計事務所
実施設計:スペース
施工:スペース
撮影:中村竜治建築設計事務所

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
内装・造作家具什器

ラワンランバーコア合板
紙:パスコ北越コーポレーション

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※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません


Shop in the shopping mall

This is the optician in the shopping mall. There are few realities (contexts) that can be depended on in a shopping mall that is highly fictional. The concrete floor before finishing was the only reality I could depend on, so I decided to build up the reality from there. I chose the standard wooden board as the reality of bringing in from outside. The display stand is made of stacking it on the unfinished floor. Although it does not require complicated processing such as when making ordinary furniture, if you just stack it up, it will be a display stand that is heavy and wastes material considering its area. Therefore, the even-numbered plates from the bottom are shifted to increase the exhibition area. The display stand, with its corner and side numbers increased by shifting, makes the person who chooses the glasses face various directions, making it difficult for the person on the other side to gaze. As a whole, it is the space where people easily stop by and easily take glasses because the way of shifting is slightly different each table.

JINS AEON MALL TAKASAKI
Completion: 15 April 2020
Use: Optician
Site: 2F AEON MALL TAKASAKI 1400 Munadakamachi Takasaki Gunma Japan
Area: 352.84m2
Material: Lumber core plywood of lauan、Paper (PASCO)
Client: JINS
Design: Ryuji Nakamura and Associates
Construction: SPACE
Paper furniture production: Adachishiki Kogyo
Photography: Ryuji Nakamura

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設計スタッフを募集します。

近作としては、5000㎡程度の那須塩原市の公共図書館、6000㎡程度の世界的化粧品会社のグローバル人材向け滞在施設、また、大手ディベロッパーとコラボレーションして進めている建築等、大規模の建築、公共的に意義のある建築、大手ディベロッパーとの都市づくりを行うほか、国内外のプロポーザルコンペにも取り組んでいます。

私たちは、建築と周辺環境の関わり方を大切に、また自然の摂理に学ぶ新しい建築を生み出しています。那須塩原市では図書館とまちとの協奏を設計に取り込み、小松市では丘のような、公園散策と一体となった科学博物館を設計しました。現在も複数のプロジェクトが進行中です。自然界からの学びを人間社会の建築にインストールするUAOの新しい挑戦に、共に興味を持って取り組んでくれる仲間を探しています。

宮川清志 / SESNによる、東京・港区芝の美容クリニック「RENATUS CLINIC」
宮川清志 / SESNによる、東京・港区芝の美容クリニック「RENATUS CLINIC」 photo©志摩大輔
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宮川清志 / SESNが設計した、東京・港区芝の美容クリニック「RENATUS CLINIC」です。
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