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2021.11.10Wed
2021.11.09Tue
2021.11.11Thu
中村拓志&NAP建築設計事務所の客室監修、大林組の全体改修設計、全日本コンサルタントの構造改修設計による、京都市の「佳水園 ウェスティン都ホテル京都」。村野藤吾設計の名作を、村野数寄の精神に立ち返り設計することで、“未来につながる数寄屋建築”を目指す
photo©Koji Fujii / TOREAL

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中村拓志&NAP建築設計事務所の客室監修、大林組の全体改修設計、全日本コンサルタントの構造改修設計による、京都市の「佳水園 ウェスティン都ホテル京都」。村野藤吾設計の名作を、村野数寄の精神に立ち返り設計することで、“未来につながる数寄屋建築”を目指す photo©Koji Fujii / TOREAL
中村拓志&NAP建築設計事務所の客室監修、大林組の全体改修設計、全日本コンサルタントの構造改修設計による、京都市の「佳水園 ウェスティン都ホテル京都」。村野藤吾設計の名作を、村野数寄の精神に立ち返り設計することで、“未来につながる数寄屋建築”を目指す photo©Koji Fujii / TOREAL
中村拓志&NAP建築設計事務所の客室監修、大林組の全体改修設計、全日本コンサルタントの構造改修設計による、京都市の「佳水園 ウェスティン都ホテル京都」。村野藤吾設計の名作を、村野数寄の精神に立ち返り設計することで、“未来につながる数寄屋建築”を目指す photo©Koji Fujii / TOREAL
中村拓志&NAP建築設計事務所の客室監修、大林組の全体改修設計、全日本コンサルタントの構造改修設計による、京都市の「佳水園 ウェスティン都ホテル京都」。村野藤吾設計の名作を、村野数寄の精神に立ち返り設計することで、“未来につながる数寄屋建築”を目指す photo©Koji Fujii / TOREAL

中村拓志&NAP建築設計事務所の客室監修、大林組の全体改修設計、全日本コンサルタントの構造改修設計による、京都市の「佳水園 ウェスティン都ホテル京都」です。佳水園は1959年に村野藤吾が完成させた宿泊施設。本設計では、村野藤吾設計の名作を、村野数寄の精神に立ち返り設計することで、“未来につながる数寄屋建築”が目指されました。施設の公式サイトはこちら。

ウェスティン都ホテル京都は、琵琶湖疎水が京都に流れ込む蹴上の地に位置し、その開通に合わせて開かれた「吉水園」を起源に持つ市内有数の高級ホテルである。佳水園はその敷地内に建つ和風別館であり、建築家・村野藤吾が作り上げた数寄屋建築の傑作である。

入母屋妻面の屋根が棟部分から頭(こうべ)を垂れるような、低く薄い幾重もの屋根が印象的な外観は、築60年を経て今なおその美しさを伝えるが、老朽化が激しく耐震改修を迫られていた。既存の客室は小割で質素なつくりとなっており、昨今のニーズに応えるべく改修することになった。

建築家によるテキストより

庭と外観、共用部に関しては、ホテル側としても設計当時の意匠の維持・復元が大前提であった。しかし、客室内に関しては本館改修計画と同様、耐震改修を施した上で2室を1室に統合し、充実したバス空間をもつベッドスタイルへと拡充することが求められた。そうなるともはや残し得るのは一部の柱や床の間、欄間の意匠、障子だけであった。一部の柱は切り落として継ぎ、既存の聚楽壁は不陸調整のためすべて塗り直す必要があった。また、天井も火打梁の施工や、空調機を天井内に設置しブリーズラインを設けるために全落としとなった。

建築家によるテキストより

文化的価値の高い建築の改修は、保存と再生箇所を明確にわかるように区分することが流儀とされている。しかし上述したように、客室に関しては、それが極めて難しい状況であった。そこで、「月7」のみ間取りを維持し、それ以外の客室は全面的な変更を行った。和式宴会需要の減少から使われなくなった二階の大広間は、南館の減築により眺望を得たこともあり、二室の客室へと改修し、眺めの良いテラスのような雰囲気となるように、瓦風タイル敷きのリビングとした。また、ロビー近くの、倉庫として利用されていた部屋は、村野の書籍や資料を中心としたライブラリーとした。

建築家によるテキストより

われわれは村野が白楊から引き継いだ文人的世界観を継承しながらも、そして「村野が生きていたら、どんな素材や新しい技術で改修するか」を自問しながら設計を行った。なぜなら、佳水園の蓑甲の薄い屋根が木造に鉄骨をハイブリッドさせたことで実現されているように、ここで展開されている「村野数寄」とは、伝統的な数寄屋を工業技術によって、より繊細で流麗な空間に昇華したものであると考えたからだ。

建築家によるテキストより

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中村拓志&NAP建築設計事務所の客室監修、大林組の全体改修設計、全日本コンサルタントの構造改修設計による、京都市の「佳水園 ウェスティン都ホテル京都」。村野藤吾設計の名作を、村野数寄の精神に立ち返り設計することで、“未来につながる数寄屋建築”を目指す photo©Koji Fujii / TOREAL
中村拓志&NAP建築設計事務所の客室監修、大林組の全体改修設計、全日本コンサルタントの構造改修設計による、京都市の「佳水園 ウェスティン都ホテル京都」。村野藤吾設計の名作を、村野数寄の精神に立ち返り設計することで、“未来につながる数寄屋建築”を目指す photo©Koji Fujii / TOREAL
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以下、建築家によるテキストです。


ウェスティン都ホテル京都は、琵琶湖疎水が京都に流れ込む蹴上の地に位置し、その開通に合わせて開かれた「吉水園」を起源に持つ市内有数の高級ホテルである。佳水園はその敷地内に建つ和風別館であり、建築家・村野藤吾が作り上げた数寄屋建築の傑作である。

入母屋妻面の屋根が棟部分から頭(こうべ)を垂れるような、低く薄い幾重もの屋根が印象的な外観は、築60年を経て今なおその美しさを伝えるが、老朽化が激しく耐震改修を迫られていた。既存の客室は小割で質素なつくりとなっており、昨今のニーズに応えるべく改修することになった。

佳水園以前に、この敷地には元首相清浦奎吾の別邸「喜寿庵」とその庭園があった。現在の華頂山に続くチャートの岩盤にしがみつくような赤松の林に、琵琶湖疏水を利用した滝が静かに流れ落ちる庭は、七代目小川治兵衛(植治)の長男、白楊が清浦のために作庭したものである。これはおそらく当時の知識人や政治家の嗜みであったろう、文人の山水画に描かれた仙郷の写しであった。

山水画とは、書き手や読み手が麓から俗世間を離れた理想郷である深山の庵に至る道中をなぞり、旅や生活を想像する体験的な水墨画のことである。この滝や崖に張り付く松は、墨客達が愛した蓬莱山、あるいは黄山や泰山の縮景ではあるまいか。都にありながら深山を旅する庭。南禅寺界隈別荘群の琵琶湖疏水を用いた庭園の中でも、これは最も急峻で山水画的庭園だ。村野はこの思想を引き継ぎ、佳水園を設計したのではないかと、私は考える。この文人的感性をふまえなければ、佳水園に対する深い理解には至れないだろう。

床桁と地面の間に並べる差し石を省略した足回りは浮遊感をさらに強調し、自然を極力壊さずに仮住まいするような佇まいからは、慎しさと無常観に満ちた文人的自然観が伝わってくる。手前の座禅石から見上げると「月7」と呼ばれる、滝の上部に建つ平屋の懸け造りの客室の軒先が見える。落水荘を思わせるダイナミックな構成は、村野が白楊の庭園思想を引き継ぎ、深山に住む仙人の庵を体現したのだ。そしてそれとは対照的な白砂の中庭は村野による作庭で、フラットな枯山水の中に醍醐寺三宝院の庭の写しと言われる瓢箪と盃をモチーフとした緑の築山が浮かんでいる。地形を活かした荒々しい崖庭と、抽象的でありながら具体的モチーフの枯山水。一見、この極めて対照的な庭は不釣り合いに思える。しかし山水画を嗜む文人趣味から考えれば、村野の作庭の意図が見えてくる。ロビーに配された村野特有の極端に低い椅子から眺めると、これは白川砂利の海に浮かぶ孤島、仙人が住む蓬莱山。

やがて案内される客室への雁行した経路は、深山の山頂の庵に至る山道。頂きに建つ「月7」の窓辺に座り、夕暮れに染まる京の都の風景を見ながら食事をし、先ほどまで見ていた枯山水を見下ろしたときに初めて、その意味がわかる。滝は視界から消えて、蓬莱山が瓢箪徳利と盃に変化しそこに優しく注がれる日本酒の音が響いているのである。これはまさしく、文人墨客達が憧れた世界観。仙人が深山山中の庵で月や松と語らい酒を呑むという、神仙思想や道教に通じる暮らしの感性である。枯山水庭園を崖上から見下ろす部屋は「月7」だけであるから、村野はこの部屋を重視していたのだろう。その他の客室もこの仙郷の山肌を登る庭園的道行の中に配されているが、客室内部は六畳間に縁側がある一般的な旅館のような間取をしており、小割りかつ極めて簡素な作りで、意匠的にも村野の色が強く感じられるものではなかった。

庭と外観、共用部に関しては、ホテル側としても設計当時の意匠の維持・復元が大前提であった。しかし、客室内に関しては本館改修計画と同様、耐震改修を施した上で2室を1室に統合し、充実したバス空間をもつベッドスタイルへと拡充することが求められた。そうなるともはや残し得るのは一部の柱や床の間、欄間の意匠、障子だけであった。一部の柱は切り落として継ぎ、既存の聚楽壁は不陸調整のためすべて塗り直す必要があった。また、天井も火打梁の施工や、空調機を天井内に設置しブリーズラインを設けるために全落としとなった。

文化的価値の高い建築の改修は、保存と再生箇所を明確にわかるように区分することが流儀とされている。しかし上述したように、客室に関しては、それが極めて難しい状況であった。そこで、「月7」のみ間取りを維持し、それ以外の客室は全面的な変更を行った。和式宴会需要の減少から使われなくなった二階の大広間は、南館の減築により眺望を得たこともあり、二室の客室へと改修し、眺めの良いテラスのような雰囲気となるように、瓦風タイル敷きのリビングとした。また、ロビー近くの、倉庫として利用されていた部屋は、村野の書籍や資料を中心としたライブラリーとした。

われわれは「村野が生きていたら、どんな素材や新しい技術で改修するか」を自問しながら設計を行った。なぜなら、佳水園の蓑甲の薄い屋根が木造に鉄骨をハイブリッドさせたことで実現されているように、ここで展開されている「村野数寄」とは、伝統的な数寄屋を工業技術によって、より繊細で流麗な空間に昇華したものであると考えたからだ。

二室それぞれにあった床の間や押し入れはひとつで良かったが、袖壁は構造として撤去できないため、小割りの空間が残ってしまう。そこで村野が白楊から引き継いだ文人的世界観に合わせて小さな文房を設け、アメニティとして万年筆とインクを用意し、旅先でスケッチや手紙が書ける空間とした。非構造壁には金工の手による繊細な真鍮風小舞の下地窓を大きく設けることで、空間に視線の抜けや奥行きを作り、自然光を部屋の奥深くまで導く計画とした。これは村野が葦で組まれた下地窓を極力大きく取ろうとしたことを受け継ぎ、かつ耐久性を向上させたものである。

また部屋の四周に琵琶湖疏水をイメージした青みがかった和紙で水平線を強調するように腰張りすることで、空間の重心を低く抑えて部屋を広く見せることを狙った。襖に用いた唐紙は各室から望む庭木や風景と対応させて、キラ(雲母)で摺った桜の花やもみじの葉が、観世水模様を胡粉で摺った腰張の疏水にハラリと落ちる情景を表現した。キラの量は何度も擦り直して必要最小限の量とし、一定の角度で見た時にだけ現れるような、ささやかな現象となるよう苦心した。

和室の照明は竿縁に直径2センチの極小のダウンライトを仕込み、ベッドサイドの読書灯は、ガラスボールを京都の職人による七宝網でカバーし、真鍮塗装の特注金物で支持した。またウォールブラケットライトは、村野のオリジナルの照明を、立体和紙の技術とLEDにより小さく生まれ変わらせた。丸太を水平垂直に構成した文房椅子やラウンジチェア、小さな部位をレイヤー的に組み合わせて圧迫感を軽減した座卓やソファーやベッドなど、軽快な空間性や繊細な奥行きを持ち、和の空間に調和するよう家具もすべてデザインした。

われわれは村野による素晴らしい建築を保存した上で、最新の技術と職人の手仕事を融合させた「村野数寄」として再生。白楊の庭園の文人的世界観や地域の歴史、風景との接続をはかり、村野自身もそうであったように、単なる復元や懐古的な伝統称賛に陥ることのない、未来につながる数寄屋建築を目指した。

■建築概要

題名:佳水園 ウェスティン都ホテル京都
所在地:京都府京都市東山区粟田口華頂町1(三条けあげ)
床面積:1617.50㎡
全体改修設計:大林組
構造改修設計:全日本コンサルタント
客室監修:NAP建築設計事務所
構造:木造 鉄筋コンクリート造
竣工年月:1959年(2020年6月改修)
竣工写真:Koji Fujii / TOREAL

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・屋根屋根1

銅板一文字葺き

外装・屋根屋根2

淡路瓦

外装・壁外壁

聚楽調塗壁左官仕上げ:新京外壁 ※特注色(四国化成)

内装・床ロビー床

絨毯 ※特注品(川島織物セルコン)

内装・床客室床1

畳 t=55

内装・床客室床2

アカマツ縁甲板

内装・床客室床3

フローリング ※オーク柾目特注品(望造)

内装・壁ロビー・客室壁

聚楽調塗壁左官仕上げ ※特注色(フッコー)

内装・壁客室腰貼り

手すき和紙 ※特注品

内装・天井ロビー天井1

不燃スギ柾練り付け底目板貼り

内装・天井ロビー天井2

不燃スギ柾練り付け網代貼り

内装・天井客室天井

竿縁:アカスギ 不燃スギ柾練り付け底目貼り

内装・浴室浴槽1

O-Bath 特注(檜創建)

内装・浴室浴槽2

ERN Series(アステック)

内装・造作家具造作家具

設計(NAP建築設計事務所)
制作(近創)

内装・家具チェア

Takenoko Chair、Takenoko lounge chair
デザイン(NAP建築設計事務所)
制作販売(Time&style)

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

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岩橋翼による高齢者複合施設”INTEFEEL”
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建材(内装・壁)NAP建築設計事務所全日本コンサルタントTOREAL建材(内装・造作家具)建材(内装・浴室)建材(内装・家具)建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・天井)建材(内装・床)大林組藤井浩司図面あり中村拓志宿泊施設京都
2021.11.10 Wed 18:24
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#大林組の関連記事

  • 2025.5.12Mon
    永山祐子建築設計による、大阪・関西万博の「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」。女性をテーマとしジェンダー平等を目指す施設。自身設計のドバイ万博日本館のファサードのリユースも試み、解体・運搬・保管・再構築に関わる様々な問題を乗り越えて実現。次のリユース先も決定済で設計も既に開始
  • 2022.10.27Thu
    大野力 / sinatoによる、東京・港区の、ワークプレイス「DENTSU DIGITAL」。約2,000人が時間や場所を自由に選び働く場。“特定多数のコモン”の均衡を目指し、多様な行動を促進する“道”を作りタスクに応じ占有できる“拠点”を配置。個人の自由と集団の生産性を両立
  • 2022.5.18Wed
    大林組による、熊本・上益城郡の「ディスコ九州支店」。社屋を市街地から緑あふれる郊外へ移転する計画、豊かな環境を活かした空間を目指して自然の移ろいが感じられるワークプレイスやクリーンルームを考案、先進的な企業理念を発信する役割も担う
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    Atelier Tsuyoshi Tane Architects+NTTファシリティーズ+スターツCAMによる、青森の「弘前れんが倉庫美術館」
  • 2020.4.17Fri
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    「鹿島と大林組、全国で工事を中断 緊急事態宣言拡大、5月6日まで」(東京新聞)
  • 2014.1.28Tue
    サムネイル:東京大学Digital Fabritcation Lab・大林組によるパビリオン「The University of Tokyo, Digital Fabrication Lab Pavilion 2013」
    東京大学Digital Fabritcation Lab・大林組によるパビリオン「The University of Tokyo, Digital Fabrication Lab Pavilion 2013」
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#NAP建築設計事務所の関連記事

  • 2024.7.09Tue
    中村拓志&NAP建築設計事務所による、北海道・白老郡の宿泊施設「界 ポロト」。湖畔のアイヌ民族の集落があった場所での計画。景観を活かすと共に“アイヌ文化を反映した”存在を求め、地域の“縮景としてのランドスケープ”を備えた建築を考案。温泉棟は民族が用いた“仮小屋”を参照して造る
  • 2024.5.22Wed
    中村拓志&NAP建築設計事務所による、千葉・木更津市の「地中図書館」。農業生産法人が運営する施設内での計画。植物や微生物の反映の下にある“慎ましい”存在を求め、大地の下の“やすらかな居場所”を志向。大地と人間の叡智に包まれながら“地球を想う”図書館をつくる
  • 2024.4.08Mon
    中村拓志&NAP建築設計事務所による、埼玉・所沢市の「狭山樹林葬地」。霊園内に計画された墓地。地域の自然環境を背景とした“循環の死生観”のもとに、森に還った故人を偲び“対話できる”ような建築を志向。放物面として設計された礼拝所は60m先にある森からの音を祈る人に届ける
  • 2022.8.25Thu
    中村拓志&NAP建築設計事務所による、東京・台東区の「上野東照宮神符授与所 / 静心所」。社殿に至る奥参道と祈りの庭の計画。腐朽の為やむなく伐採された大樹の蘇生を意図し、シェル構造の屋根架構を考案して部材として活用。参拝者を包み込み瞑想を導く空間をつくる
  • 2022.2.10Thu
    中村拓志&NAP建築設計事務所と竹中工務店による、千葉市の「ZOZO本社屋」。諸機能を街にアウトソースし街と共に成長するオフィスを目指し設計、吊屋根で天井高の変化する空間が公と私をグラデーション状に生み、自由な居場所の選択と共に一体感を生み出す
  • 2022.1.14Fri
    中村拓志&NAP建築設計事務所による、神奈川・箱根町の「火の山のツリーハット/Tree Hut on Volcano」。自然を愛する施主が販売する家の第一号として計画、建物を約5mの高さに浮遊させ世俗から離れた空間を実現、内部では神殿を参照して自然との繋がりと地域の人々の山への想いを反映
  • 2021.12.08Wed
    中村拓志&NAP建築設計事務所による、沖縄・恩納村の「風突のケアハウス」。難病の子を持つ家族に生きる活力を補充してもらうため施設で、子どもの目線等で楽しめる空間設計をすると共に、健常者の研修施設として社会そのものをケアすることを目指す
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    藤原慎太郎+室喜夫 / 藤原・室 建築設計事務所による、大阪の住宅「阿倍野の家」。2つの道路に挟まれた敷地において、建物内部に両者を結ぶ“路地空間”をつくることで、外からの視線を抑えながら各部屋が外部とつながるような開放感を生み出す
    photo©平桂弥(studioREM)

    SHARE 藤原慎太郎+室喜夫 / 藤原・室 建築設計事務所による、大阪の住宅「阿倍野の家」。2つの道路に挟まれた敷地において、建物内部に両者を結ぶ“路地空間”をつくることで、外からの視線を抑えながら各部屋が外部とつながるような開放感を生み出す

    architecture|feature
    住宅大阪藤原慎太郎図面あり平桂弥室喜夫建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(外装・壁)建材(内装・キッチン)藤原・室 建築設計事務所studioREM
    藤原慎太郎+室喜夫 / 藤原・室 建築設計事務所による、大阪の住宅「阿倍野の家」。2つの道路に挟まれた敷地において、建物内部に両者を結ぶ“路地空間”をつくることで、外からの視線を抑えながら各部屋が外部とつながるような開放感を生み出す photo©平桂弥(studioREM)
    藤原慎太郎+室喜夫 / 藤原・室 建築設計事務所による、大阪の住宅「阿倍野の家」。2つの道路に挟まれた敷地において、建物内部に両者を結ぶ“路地空間”をつくることで、外からの視線を抑えながら各部屋が外部とつながるような開放感を生み出す photo©平桂弥(studioREM)
    藤原慎太郎+室喜夫 / 藤原・室 建築設計事務所による、大阪の住宅「阿倍野の家」。2つの道路に挟まれた敷地において、建物内部に両者を結ぶ“路地空間”をつくることで、外からの視線を抑えながら各部屋が外部とつながるような開放感を生み出す photo©平桂弥(studioREM)

    藤原慎太郎+室喜夫 / 藤原・室 建築設計事務所が設計した、大阪の住宅「阿倍野の家」です。2つの道路に挟まれた敷地において、建物内部に両者を結ぶ“路地空間”をつくることで、外からの視線を抑えながら各部屋が外部とつながるような開放感を生み出すことが意図されました。

    場所は大阪市内の街中の住宅地、交通の利便性の良いところです。

    建築家によるテキストより

    計画地は広い道路と狭い道路の2つの道に挟まれた敷地で、どちらの道も利用できるという特徴がありました。その2つの道路を結ぶ路地空間というものを家の中につくり、家を通り抜けて2つの道を行き来できる流れを作り、動きに自由さのあるプランを考えました。

    建築家によるテキストより

    大阪の街中は外部からの視線を抑え込みながら、どうやって外部と繋がり感のある開放性を作るかが難しいところです。
    阿倍野の家は、路地空間を設けることによって、外のようでもある内部空間を配置して、各用途の部屋が外部とつながっているような感じを作り出し、開放感を得ようと計画しました。

    建築家によるテキストより
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    住宅大阪藤原慎太郎図面あり平桂弥室喜夫建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(外装・壁)建材(内装・キッチン)藤原・室 建築設計事務所studioREM
    2021.11.10 Wed 08:52
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    【ap job更新】 国際色豊かな実務経験を積んだ3人が主宰する「ULTRA STUDIO」が、業務拡大に伴い設計スタッフ(経験者・新卒)を募集中

    ap job 【ap job更新】 国際色豊かな実務経験を積んだ3人が主宰する「ULTRA STUDIO」が、業務拡大に伴い設計スタッフ(経験者・新卒)を募集中

    architecture|job
    建築求人情報
    【ap job更新】 国際色豊かな実務経験を積んだ3人が主宰する「ULTRA STUDIO」が、業務拡大に伴い設計スタッフ(経験者・新卒)を募集中
    【ap job更新】 国際色豊かな実務経験を積んだ3人が主宰する「ULTRA STUDIO」が、業務拡大に伴い設計スタッフ(経験者・新卒)を募集中The Drowned World Anchor ©Kenryou Gu
    アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました
    job.architecturephoto.net

    国際色豊かな実務経験を積んだ3人が主宰する「ULTRA STUDIO」の、業務拡大に伴い設計スタッフ(経験者・新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
    新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。

    ULTRA STUDIOは業務拡大に伴い設計スタッフを募集します。現在、新築住宅、住宅内装、オフィス内装、舞台デザイン、その他多くのプロジェクトが進行中です。

    私たちは建築の言語と空間のつながりを大切にしています。
    単なる機能的もしくは美的な空間とは異なる、多用な解釈を呼び込む象徴的な空間を、建築、インテイリア、家具舞台美術など、様々な機会を通して目指しています。

    私たちは立ち上げて間もない事務所ですが、だからこそ、一緒に事務所を大きくしていこうという熱意を持った方を募集します。

    ■ULTRA STUDIOについて
    向山裕二、上野有里紗、笹田侑志からなる建築コレクティブ。2013年に結成。日本とヨーロッパで経験を積み、2018年より東京をベースに設計活動を開始。都市文化を批評的にとらえなおしつつ、建築的介入を創り出す活動を行っている。
    プロフィール詳細:http://ultrastudio.jp/about/

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    2021.11.10 Wed 08:16
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    2021.11.09Tue
    • 【ap job更新】 著名建築家とも協業し リゾート物件を企画から手掛ける不動産会社「Crystal Resort 株式会社」が、設計スタッフを複数名募集中
    • 大野友資 / DOMINO ARCHITECTSによる、東京・浅草の、クリエイティブスタジオのオフィス兼ギャラリー「nomena I」。施主が組み替え可能な空間の柔軟性の要求に、既存壁にアルミフレームを流し必要に応じ後から部材を取り付け可能にすることで、自発的なカスタマイズを促す
    • MVRDVによる、オランダ・ロッテルダムでの建築展「MVRDVHNI: The Living Archive」の会場写真。ファームの30年の歴史を“human” “green” “dream”の視点で表し、1993年に設立されたデジタル生まれの企業として、デジタルアーカイブを探索できるソフトウエアも開発
    2021.11.11Thu
    • 【シリーズ・色彩にまつわる設計手法】第6回 芦沢啓治 インタビュー・前編「空間のクオリティを実現する、ニュアンスを持ったグレー塗装」
    • 玉井洋一による連載コラム “建築 みる・よむ・とく” 第2回「道と2階をつなぐ窓」

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