SHARE 荒尾宗平 / SIDES COREによる、奈良・北葛城郡のヘアサロン「Laughter」。大開口と天井高に恵まれた状況を生かし、床レベルの差を起点に諸機能を配置しデザインすることで、道路からの視線を避け上部からの自然光を取り入れる
荒尾宗平 / SIDES COREが設計した、奈良・北葛城郡のヘアサロン「Laughter」です。大開口と天井高に恵まれた状況を生かし、床レベルの差を起点に諸機能を配置しデザインすることで、道路からの視線を避け上部からの自然光を取り入れる計画がなされました。店舗の公式サイトはこちら。
幹線道路に面した北面エントランスは大きな開口と天井高に恵まれ、店内南側の+1580mmのスキップフロアの高窓からは切り取られた空が見える。南北へ抜けのある空間を生かしデザインした。
ファサードや店内には、スキップフロアと同じ高さ1580mmの壁がカッティングエリアを囲うようにあり、前面道路からの視線を避け、上部からは自然光を取り入れることができる。
フロア天井には長手方向にメッセンジャーワイヤーを張り、そこからミラーやパーティションを吊り下げる、変化に対応できる仕組みとした。東西の正対する壁面には補色のペールカラーを配色し、スタイリングミラーを覗くと色の変化からまるで水面を覗いているような印象的な体験を生み出す。
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以下、建築家によるテキストです。
幹線道路に面した北面エントランスは大きな開口と天井高に恵まれ、店内南側の+1580mmのスキップフロアの高窓からは切り取られた空が見える。南北へ抜けのある空間を生かしデザインした。
ファサードや店内には、スキップフロアと同じ高さ1580mmの壁がカッティングエリアを囲うようにあり、前面道路からの視線を避け、上部からは自然光を取り入れることができる。
フロア天井には長手方向にメッセンジャーワイヤーを張り、そこからミラーやパーティションを吊り下げる、変化に対応できる仕組みとした。東西の正対する壁面には補色のペールカラーを配色し、スタイリングミラーを覗くと色の変化からまるで水面を覗いているような印象的な体験を生み出す。
店内奥には同じ高さのスキップフロアとの谷間を生かし落ち着いて過ごせるシャンプーエリアを設けた。
その両脇にバックルームとレストルームを2つの箱型個室として作り、空間の特徴でもある南北の抜け感を最大限確保している。
奥のスキップフロアはヘアデザインを撮影するスタジオスペースやギャラリーにもなり、将来的な店舗の拡張スペースを想定しワイヤーを設置した。
お店のロゴマークやカウンターもスキップフロアをステップアップするポジティブなモチーフとして捉え、デザインしている。
店名のLaughterには『笑いが生まれる場所』というオーナーの思いがある。
そんな店名にふさわしく、独立オープンスタート時から人気のお店となった。
■建築概要
名称:Laughter
住所:〒636-0011 奈良県北葛城郡王寺町葛下1丁目8−4 1F-B号 協立ビル
用途:Hair salon
デザインオフィス:SIDES CORE
空間デザイン:荒尾宗平
VI デザイン:荒尾澄子
施工会社:THE
照明設計:大光電機 國分頼明
規模:89㎡
デザイン期間:2021年2月15日~2021年3月23日
工事期間:2021年4月12日~2021年4月30日
オープン:2021年5月8日
写真:太田拓実
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
外装・壁 | 外壁 | ヒバ羽目板 オイル仕上げ h=1580mm |
外装・建具 | 建具 | 特注スチールサッシ框ドア+特注真鍮ドアハンドル |
内装・床 | 床 | 既存コンクリートアクリル防塵クリア艶消し仕上げ、スキップフロアは既存カラークリート |
内装・壁 | 壁 | ヒバ羽目板 オイル仕上げ h=1580mm |
内装・照明 | 照明 | 特注色スポットライト(DAIKO) |
内装・家具 | 家具 | チェア:Rival Chair(Artek) |
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※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません
The north entrance faces a main road and features a wide, open space with high ceilings. The south end of the salon has a mezzanine level that rises 1580mm above the main floor. From the high windows, cutout views of the sky are visible. We designed this salon to take full advantage the space, which occupies the full length of the building from north to south.
Between the façade and interior, a wall that is the same height as the mezzanine delineates the cutting area. This blocks the line of sight from the main road while still letting in natural light from above.
Messenger wires strung near the ceiling run longways into the space, serving as hangers for mirrors and partitions. The wires can be used for a variety of purposes.
The parallel east and west walls are rendered a pale, complementary color. When gazing into the styling mirror the change in color creates a memorable sensation akin to that of looking at the surface of water.
Further into the interior, the shampoo area is housed between the wood-paneled wall and mezzanine, which are the same height. The valley becomes a calm and tranquil space. The shampoo area is flanked by the restroom and back room, both boxy, enclosed spaces. This placement preserves the location’s north-south open flow, one of its defining characteristics.
The mezzanine level in the back of the salon services as a studio space to photograph the salon’s hair designs. It could also be a gallery. Messenger wires allow for the future expansion of the salon’s functional space.
We designed the salon’s logos and counters with the mezzanine’s step up/level up in mind, a motif with a positive connotation.
The salon’s name “Laughter” reflects the owner’s ideal of making the salon a place that engenders smiles and joy. Fittingly, the salon has been busy with clients since it opened.
Laughter
Business type: Hair salon
Floor area: 89㎡
Design office: SIDES CORE
Space design: Sohei Arao
VI design: Sumiko Arao
Photography: Takumi Ota
Construction: THE
Lighting design: DAIKO Yoriaki Kokubu
Address: Kyoritsu Blgd., Katsushima 1-8-4 1F-B, Oji-cho, Kitakatsuragi-gun, Nara 636-0011, Japan
Designed: Ferbruary 15, 2021 – March 23, 2021
Built: April 12, 2021 – April 30, 2021
Opened: May 8, 2021