SHARE 五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・南城市の「百名のゲストハウス」。自然と暮らしの日常を感じる敷地に、4棟の宿泊室を分棟的に配置し建物までの小道を内部に引込むことで、集落と建築体験が連続する“暮らすように旅を楽しめる”施設を構想
五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSが設計した、沖縄・南城市の「百名のゲストハウス」です。自然と暮らしの日常を感じる敷地に、4棟の宿泊室を分棟的に配置し建物までの小道を内部に引込むことで、集落と建築体験が連続する“暮らすように旅を楽しめる”施設が構想されました。
敷地は本島南部の海沿いの集落の外れにあり、森や畑に囲まれているため海への眺望はないが森や集落の中を通り緩やかに下る小道が海まで続いていたり、近くの畑では農作業の風景が見れたりと、自然豊かな環境と、ここで暮らす人々の日常を感じることができる。
建築は4棟のゲストルームとそれを繋ぐ共用部から構成されている。
各個室は敷地内にバラバラに配置され、プライベートな庭を持つ一つの住宅のように計画し、敷地の高低差に合わせて緩やかに傾斜した共用部は、敷地から海までの小道を建物内部へと引き込み、各個室と集落を繋いでいる。
また、共用部は内外の連続した半外部空間とし、壁の仕上げも集落内に点在する岩肌のような荒い仕上げとすることで集落での体験と建物での体験が連続し、集落の中で暮らしているような体験ができるのではないかと考えた。
以下の写真はクリックで拡大します
以下、建築家によるテキストです。
敷地は本島南部の海沿いの集落の外れにあり、森や畑に囲まれているため海への眺望はないが森や集落の中を通り緩やかに下る小道が海まで続いていたり、近くの畑では農作業の風景が見れたりと、自然豊かな環境と、ここで暮らす人々の日常を感じることができる。
建築は4棟のゲストルームとそれを繋ぐ共用部から構成されている。
各個室は敷地内にバラバラに配置され、プライベートな庭を持つ一つの住宅のように計画し、敷地の高低差に合わせて緩やかに傾斜した共用部は、敷地から海までの小道を建物内部へと引き込み、各個室と集落を繋いでいる。
また、共用部は内外の連続した半外部空間とし、壁の仕上げも集落内に点在する岩肌のような荒い仕上げとすることで集落での体験と建物での体験が連続し、集落の中で暮らしているような体験ができるのではないかと考えた。
ここでは、ゲストに特別な非日常を提供するのではなく、沖縄のゆっくりとした時間の中でこの土地に暮らすように旅を楽しめるゲストハウスにしたいと考えた。
■建築概要
所在地:沖縄県南城市
用途:ホテル
設計:STUDIO COCHI ARCHITECTS
担当:五十嵐敏恭、平田寛(元所員)
構造設計:RGB STRUCTURE一級建築士事務所 担当/髙田雅之
施工:ファンシェア株式会社
造園:HADANA 担当/葉棚達也
構造:壁式鉄筋コンクリート造
階数:地上2階
敷地面積:530.85m2
建築面積:216.89m2
延床面積:284.47m2
竣工:2021年2月
写真撮影:神宮巨樹
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
外装・床 | 床 | |
外装・床 | 床 | 本部石灰岩敷き |
外装・壁 | 壁 | 色付き漆喰塗り仕上げの上浸透系撥水剤塗布 |
外装・建具 | 建具 | 特注木製建具 チーク材の上キシラデコール |
内装・床 | 床 | 杉フローリングt=30(無節)オスモフロアクリアーラピッド |
内装・壁 | 壁 | AEP塗装 |
内装・天井 | 天井 | AEP塗装 |
内装・照明 | 照明 | 銅製特注製作 |
※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません