ODS / 鬼木孝一郎が設計した、東京・千代田区の店舗「STUDIOUS WOMENS 丸の内店」です。1960年代築の歴史をもつ建物内に計画、躯体をガラスで覆う設計で歳月を重ねた素材感を生かし、新しさを追求するファッションと街の記憶が混在し引き立てあう空間を構想しました。店舗の公式サイトはこちら。
日本発のブランドを発信するセレクトショップ STUDIOUS WOMENS 丸の内店の店舗デザイン。
1964年に竣工した丸の内二丁目ビルは、ヴィンテージマンションならぬ、ヴィンテージ商業施設と言えるような長い歴史を感じさせる建物である。その1階の角地に位置するこの区画にて、50年以上の歳月が作り出した躯体のテクスチャーを生かしながら、STUDIOUSの透明感のある世界観を表現することを目指した。
ファサードは元からある黒の大理石の外壁を残し、その間にブランドカラーである白の門構えを挿入した。
黒と白を対比的に見せることで、店内をより強調するデザインとなっている。内部の素材は種類を最小限に絞り、ガラス・スチール電気亜鉛メッキ・白壁と、躯体のテクスチャーを引き立てるものを選定。
長い年月の中で幾度も改装を繰り返しダメージが残る躯体を丁寧にガラスで覆うことにより、来店者がこの街の歴史を感じられるデザインとした。
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以下、建築家によるテキストです。
日本発のブランドを発信するセレクトショップ STUDIOUS WOMENS 丸の内店の店舗デザイン。
1964年に竣工した丸の内二丁目ビルは、ヴィンテージマンションならぬ、ヴィンテージ商業施設と言えるような長い歴史を感じさせる建物である。その1階の角地に位置するこの区画にて、50年以上の歳月が作り出した躯体のテクスチャーを生かしながら、STUDIOUSの透明感のある世界観を表現することを目指した。
ファサードは元からある黒の大理石の外壁を残し、その間にブランドカラーである白の門構えを挿入した。
黒と白を対比的に見せることで、店内をより強調するデザインとなっている。内部の素材は種類を最小限に絞り、ガラス・スチール電気亜鉛メッキ・白壁と、躯体のテクスチャーを引き立てるものを選定。
長い年月の中で幾度も改装を繰り返しダメージが残る躯体を丁寧にガラスで覆うことにより、来店者がこの街の歴史を感じられるデザインとした。また、床、天井、柱にはリズミカルに連続してライン照明をちりばめ、その光が店内へと人を導く仕掛けとしている。
常に新しさを追い求めるファッションと、それのベースとなっている街の記憶。その2つの要素が混在し、引き立てあう空間を目指した。
■建築概要
名称:STUDIOUS WOMENS 丸の内店
所在地:東京都千代田区丸の内2丁目5−1 丸の内二丁目ビル 1F
設計:ODS / 鬼木孝一郎、藤木景介
用途:物販店舗
計画面積:171.9m2
竣工:2021年8月
撮影:太田拓実
建材情報種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) | 内装・床 | 床 | 樹脂モルタル金鏝仕上げ 防塵クリア塗装
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内装・壁 | 壁 | LGS組み不燃PB下地 AEP塗装 一部ミラー貼り
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内装・柱 | 柱 | 強化ガラスt10一部銀引き加工
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内装・天井 | 天井 | 既存スケルトン
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内装・造作家具 | レジカウンター | 木工下地 ガルバリウム鋼板 樹脂モルタル金鏝仕上げ
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内装・その他 | ステージ | スチール角パイプ組み電気亜鉛メッキ仕上げ 木工下地 ガルバリウム鋼板
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内装・その他 | ハンガーラック | スチール角パイプ電気亜鉛メッキ仕上げ
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