照井洋平+湯山皓 / I INが設計した、東京・日本橋の住戸改修「THELIFE SUITENGUMAE」です。
企業によるリノベサービスの一環として計画、既存を生まれ変わらせる事を目指して空間から香りまでをトータルで手掛け可能性を追求、社会変化によりシームレスとなった生活に空間で応える事も意図されました。
グッドライフによる東京発の新しい不動産ブランド「SMARG」。そのサービスの一つであるリノベーションのデザインラインである「THELIFE」は今までのリノベーションの考えを根本から変える、未来へ向けたこれからの住空間のあり方の提案をする。
空間デザインから、ブランド名、ロゴ、香りにいたるトータルでのブランディングまでを行なった。空間の持つポテンシャルを極限まで追求することで、既存マンションの住空間を本当の意味で生まれ変わらせることを目指した。
文化や技術の変化により生活の自由度が高まったことで、人々の1日の行為はよりシームレスになってきている。それぞれの機能を持つ空間の光や空気がつながっていることは、これからの住空間にとって必要な要素と考えた。
また、古くからある素材と永く親しむための工夫を手掛かりに、木壁面の端部には曲面を施している。日本建築の丸柱を想起させるその手触りと柔らかな光沢が、静かに室内に同居する。施された左官の仕上げが刻々と変化する光を捉え、心地よい時間の流れを空間全体から感じることができる。
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以下、建築家によるテキストです。
グッドライフによる東京発の新しい不動産ブランド「SMARG」。
そのサービスの一つであるリノベーションのデザインラインである「THELIFE」は今までのリノベーションの考えを根本から変える、未来へ向けたこれからの住空間のあり方の提案をする。
空間デザインから、ブランド名、ロゴ、香りにいたるトータルでのブランディングまでを行なった。空間の持つポテンシャルを極限まで追求することで、既存マンションの住空間を本当の意味で生まれ変わらせることを目指した。
文化や技術の変化により生活の自由度が高まったことで、人々の1日の行為はよりシームレスになってきている。それぞれの機能を持つ空間の光や空気がつながっていることは、これからの住空間にとって必要な要素と考えた。
深い凹凸を持つガラスを用いたバスルームのパーティションは、視線は切りながらも独自性のある表情を持って光をつなげる。収納家具によってベッドスペースとリビングスペースを分けることによって、それぞれの空間に心地よいスケール感を与えながら、一体感と広がりのある空間を実現している。
また、古くからある素材と永く親しむための工夫を手掛かりに、木壁面の端部には曲面を施している。日本建築の丸柱を想起させるその手触りと柔らかな光沢が、静かに室内に同居する。施された左官の仕上げが刻々と変化する光を捉え、心地よい時間の流れを空間全体から感じることができる。
これまでにない新しいリノベーション住空間でありながら、一過性のものではない、永く人が愛着を持てる住まいの提案となった。
■建築概要
住所:東京都中央区日本橋
施工:MARVELOUS
延床面積:56㎡
竣工年月:2021年4月
撮影:見学友宙