Horibe Associatesが設計した、大阪・吹田市の住宅「Navy Box」です。
厳しい法規制の下に作られた中庭と車庫を持つ住居、最大容積の確保を目指して様々な緩和の活用や中庭空間の導入を実行、庭を軸とし水平垂直を繋げて伸びやかな空間をつくる事も意図されました。
容積規制の厳しい敷地面積87㎡での駐車スペースと中庭を内包した4人ご家族の住宅の計画です。
50%の建ぺい率より建築可能な面積は約43㎡。この制限の中から立体的な建築可能ボリュームを逆日影計算を行い算出した他、道路斜線天空率や壁面後退緩和、車庫の容積不算入緩和等を活用し獲得可能な最大容積を確保しました。
最大限の外皮を設定した上で、建築面積制限に収まるよう垂直に外部空間(中庭)を挿入。
その外部空間を軸として内部空間を配置し、内部空間においては水平垂直に空間相互の繋がりを設け、伸びやかな空間を実現しました。
リビングから段差なく続く中庭、上下をつなぐ吹抜、中庭のシンボルツリーには鮮やかな黄色い花を咲かせるイペを植えました。
シンボルツリーはリビング・ダイニングや寝室・キッチン・浴室等、生活の様々な場所から見え隠れし、四季を感じることで生活に潤いを与えます。
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以下、建築家によるテキストです。
容積規制の厳しい敷地面積87㎡での駐車スペースと中庭を内包した4人ご家族の住宅の計画です。
50%の建ぺい率より建築可能な面積は約43㎡。この制限の中から立体的な建築可能ボリュームを逆日影計算を行い算出した他、道路斜線天空率や壁面後退緩和、車庫の容積不算入緩和等を活用し獲得可能な最大容積を確保しました。
最大限の外皮を設定した上で、建築面積制限に収まるよう垂直に外部空間(中庭)を挿入。
その外部空間を軸として内部空間を配置し、内部空間においては水平垂直に空間相互の繋がりを設け、伸びやかな空間を実現しました。
リビングから段差なく続く中庭、上下をつなぐ吹抜、中庭のシンボルツリーには鮮やかな黄色い花を咲かせるイペを植えました。
シンボルツリーはリビング・ダイニングや寝室・キッチン・浴室等、生活の様々な場所から見え隠れし、四季を感じることで生活に潤いを与えます。
外部の駐車スペースにおいては壁面後退敷地を有効に活用するため4m×3mの跳ね出しスラブとし無柱空間を実現しています。
これは駐車スペース上部の壁面全体を固めて高さ2mの梁として計画することで 意匠が構造の「かたち」も担う合理的な計画によって、特殊な工法を用いること無く、耐震等級3を取得しています。
■建築概要
物件名:Navy Box
所在地:大阪府吹田市
構造:木造在来軸組工法 3階建て
主用途:住宅
意匠設計:Horibe Associates architect’s office
構造設計:株式会社高橋俊也構造建築研究所
施工:株式会社創建
造園:有限会社和想
第一種低層住居専用地域 第一種高度地区 日影規制
建ぺい率:50%
容積率:100%
壁面後退:1m
敷地面積:86.99㎡
建築面積:43.37㎡
延面積:102.78㎡
竣工:2021年12月
写真:三木夕渚