SHARE 美術家 田村友一郎・藤原徹平・中山英之・デザイナー 古平正義が出演する、日本ペイント主催のスペシャルトークセッションがオンラインで開催。建築学生コンペ「AYDA2022」の開催に合わせて行われる審査員ら参加のイベント
- 日程
- 2022年9月11日(日)
美術家 田村友一郎・藤原徹平・中山英之・デザイナー 古平正義が出演する、日本ペイント主催のスペシャルトークセッションがオンラインで開催されます。建築学生コンペティション「AYDA2022」の開催に合わせて行われる審査員ら参加のイベントです。開催日時は2021年9月11日(日)17:00~18:30です。参加費無料。こちらのページでの要事前申込制です。【ap・ad】
日本ペイントグループが主催する建築コンペ「Asia Young Designers Awards 2022」が
今年も審査員とデザイナーを招いたスペシャルトークセッションを開催します。今年のテーマは、『空間のイマジナリーライン』
気鋭の美術家 田村友一郎さんを審査員長に迎え、
建築家 藤原徹平さん、中山英之さんには今年も審査員として
参画していただいています。
今回のスペシャルトークセッションは、審査員3名に、
ビジュアルデザインに携わってくださっている
デザイナー古平正義氏も加わった豪華なメンバーでテーマについて熱くトークいただきます。
コンペにチャレンジしたい皆さん、テーマについてのヒントを得られるチャンスです。
ぜひご参加ください。【ゲスト】
美術家 田村友一郎氏
建築家 藤原徹平氏
建築家 中山英之氏
デザイナー 古平正義氏【スケジュール】
17:00~18:00 トークセッション
18:00~18:30 質疑応答(引き続き残っていただける方は質疑応答タイムにご参加ください)
以下に、今年のテーマ「空間のイマジナリーライン」についてのステートメントも掲載します。
AYDAとは
AYDA(Asia Young Design Awards)は日本ペイントグループが、アジア一円で開催している建築デザインの国際コンペティションです。多様な人々が豊かに自分らしく暮らす社会の実現を、建築・デザインの視点からどのようにアプローチできるかを考えています。
アジア各国の学生のみなさんが国をまたいで同じテーマに取り組み、審査はそれぞれの国で行います。最優秀者は賞金とは別にアジア学生サミットに参加していただき、自らのアイデアを各国から集まった建築家や学生に発表していただきます。
著名な建築家からの直接の指導、国や地域を超えた交流の機会は、学生のみなさんにとっては、世界の建築・デザインを取り巻く状況を肌で感じられる貴重な経験になるでしょう。
テーマ:空間のイマジナリーライン
映画の世界に、イマジナリーラインという言葉があります。
たとえばスクリーンいっぱいに2人の顔のアップが、交互に映し出されたとします。すると、ふたりを同時に撮ったシーンがなくても、誰もが見つめ合うふたりを思い浮かべるでしょう。この、観る側の頭の中にある視線の運動が、イマジナリーラインです。映画を観ることとは、断片的な映像を想像力で結び合わせることで、それぞれが頭の中に物語世界を立ち上げていくこと、と言えるのかもしれません。
色覚の世界にも、似たような作用があります。たとえば、ふたつの異なる色を同時に見たとき、実際にはそこにない色が頭の中に浮かぶことや、その色の組み合わせが持つ意味が、脳裏にイメージとして立ち上がってくることは、きっと想像しやすいでしょう。
そこに存在するものを使って、存在していないものまで生み出すこと。この課題では、そういった事柄をまとめて、「空間のイマジナリーライン」と呼んでみたいと思います。
イマジナリーラインは、頭の中に広がる世界です。だから、現実世界の境界線の制約を受けません。敷地境界線だけでなく、過去や未来を、国境や性別を、生や死を、ミクロとマクロを超えて、広がっていく可能性を秘めています。それは、小さな部屋で宇宙の蠢きを聴くことかもしれません。立ちはだかる障壁を越えて、誰かと手を取り合うようなことかもしれません。
現実世界のどこかに、かたちある設計物を計画することで、そこに存在しない「空間のイマジナリーライン」が浮かび上がる。そんな可能性、関係性を想像し、提案してください。